JPH07114924A - 固体電解質型燃料電池セル - Google Patents
固体電解質型燃料電池セルInfo
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- JPH07114924A JPH07114924A JP6116991A JP11699194A JPH07114924A JP H07114924 A JPH07114924 A JP H07114924A JP 6116991 A JP6116991 A JP 6116991A JP 11699194 A JP11699194 A JP 11699194A JP H07114924 A JPH07114924 A JP H07114924A
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Abstract
成された固体電解質燃料電池セルにおいて、前記空気極
が少なくともLaおよびMnを含むペロブスカイト型複
合酸化物からなる主結晶相11と、Y、希土類元素、ア
ルカリ土類元素、Zr、Ti、NiおよびCrの群から
選択される少なくとも1種の元素の酸化物からなる第2
結晶相10とからなり、該第2結晶相が0.01〜20
重量%の割合で存在するとともに、主結晶相の平均粒径
が3〜20μmであり、さらには、前記ペロブスカイト
型複合酸化物が、YおよびLa以外の希土類元素および
/またはBa、CaおよびSrの群から選ばれる少なく
とも1種を含むことを特徴とする。 【効果】セル作製時の空気極の粒成長および焼成変形に
伴うセルの破損あるいはこれによる発電時のセル間の接
続不良を防ぎ、長期安定性のあるセルを提供できる。
Description
セルに関し、詳細には、導電性を有する空気極材料の改
良に関する。
と平板型の2種類の燃料電池について研究開発が行われ
ている。平板型燃料電池セルは、発電の単位体積当り出
力密度が高いという特長を有するが、実用化に関しては
ガスシ−ル不完全性やセル内の温度分布の不均一性など
の問題がある。それに対して、円筒型燃料電池セルで
は、出力密度は低いものの、セルの機械的強度が高く、
またセル内の温度の均一性が保てるという特長がある。
両形状の固体電解質燃料電池セルとも、それぞれの特長
を生かして積極的に研究開発が進められている。
ように開気孔率40%程度のCaO安定化ZrO2 を支
持管1とし、その上にスラリ−ディップ法により多孔性
の空気極としてLaMnO3 系材料2を塗布し、その表
面に気相合成法(EVD)や、あるいは溶射法により固
体電解質3であるY2 O3 安定化ZrO2 膜を被覆し、
さらにこの表面に多孔性のNi−ジルコニアの燃料極4
を設けられている。燃料電池のモジュ−ルにおいては、
各単セルはLaCrO3 系のインタ−コネクタ5を介し
て接続される。発電は、支持管1内部に空気(酸素)
を、外部に燃料(水素)を流し、1000〜1050℃
の温度で行われる。近年、このセル作製の工程において
プロセスを単純化するため、空気極材料であるLaMn
O3 系材料を直接多孔性の支持管として使用する試みが
なされている。空気極としての機能を合せ持つ支持管材
料としては、LaをCaで20原子%またはSrで10
〜15原子%置換したLaMnO3 固溶体材料が用いら
れている。
と同じ材料系を用いて、図2に示したように電解質6の
一方に多孔性の空気極7を、他方に多孔性の燃料極8を
設けられている。単セル間の接続には、セパレ−タ9と
呼ばれる緻密質のMgOやCaOを添加した緻密質のL
aCrO3 固溶体材料が用いられる。発電はセルの空気
極側に空気(酸素)、燃料極側に燃料(水素)を供給し
て1000〜1050℃の温度で行われる。
のCaO安定化ZrO2 を支持管とし、これにSrOを
固溶したLaMnO3 材料を空気極として設けた構造の
セル、および空気極を直接支持管として使用する構造の
円筒型燃料電池セルの作製において、空気極の作製は通
常1200〜1500℃で行われる。このため、上述の
EVD法では1300℃の高温に、また溶射においても
それに近い温度に空気極が保持される。そのため、この
間に空気極の変形が生じ、これがセル作製の歩留まりを
悪くしている。また、1000〜1050℃で長時間の
発電を行う場合においても空気極が徐々に変形しセル間
の接続が悪くなり出力が徐々に低下するという問題もあ
る。平板型燃料電池においても、同様に空気極が変形し
剥離したり、あるいは電解質が破損したりする。
料電池においては、セル作製時や長時間運転時の空気極
の変形によるセルの破損や空気極の剥離を生じない出力
の安定した長寿命の固体電解質型燃料電池セルを提供す
ることを目的とする。
を達成するために空気極を構成する材料の特性について
種々検討を行った結果、結晶相としてLaMnO3 (ラ
ンタンマンガナイト)系のペロブスカイト型主結晶相以
外に、Y、La以外の希土類元素、アルカリ土類元素、
Zr、Ti、NiおよびCrの群から選択される少なく
とも1種の元素を含む酸化物からなる結晶を第2結晶相
として焼結体中に存在させたところ、上記の目的が達成
されることを見いだし本発明に至った。
は、固体電解質の片面に空気極、他面に燃料極が形成さ
れた固体電解質燃料電池セルにおいて、前記空気極が少
なくともLaおよびMnを含むペロブスカイト型複合酸
化物からなる主結晶相と、Y、La以外の希土類元素、
アルカリ土類元素、Zr、Ti、NiおよびCrの群か
ら選択される少なくとも1種の元素を含む酸化物からな
る第2結晶相とからなり、該第2結晶相が0.01〜2
0重量%の割合で存在するとともに、主結晶相の平均粒
径が3〜20μmであり、さらには、前記ペロブスカイ
ト型複合酸化物が、LaとMn以外に、Yおよび希土類
元素および/またはBa、CaおよびSrの群から選ば
れる少なくとも1種を含むことを特徴とするものであ
る。
解質型燃料電池セルは、図1に示されるような円筒状、
あるいは図2に示されるような平板型のいずれの形態に
も適用することができる。また、空気極は通常、導電性
の多孔質体により構成され、場合によっては、空気極は
支持管としても利用される。
LaMnO3 系ペロブスカイト型結晶を主結晶相として
含むものであるが、本発明における大きな特徴は、前記
主結晶相以外に、Y、La以外の希土類元素、アルカリ
土類元素、Zr、Ti、NiおよびCrの群から選択さ
れる少なくとも1種の元素を含有する酸化物を第2結晶
相として含む点にあり、かかる構成により空気極の高温
での変形を抑制できる。
示した。図2から明らかなように、第2結晶相10は、
主結晶粒子11の粒界のうち、2つの主結晶粒子11に
より挟まれた、いわゆる2面間領域12に存在したり、
3個以上の主結晶粒子11により囲まれた、いわゆる3
重点領域13に存在する。前記3重点領域13に存在す
る場合には、第2結晶相は、0.1〜7μm、特に0.
1〜2μmの平均粒径の結晶粒子として存在し、2面間
領域12に存在する場合には10nm〜1000nm、
特に50〜500nmの平均粒径の結晶粒子として存在
することが望ましい。このような第2結晶相は、2面間
領域、3重点領域の少なくとも一方に存在していれば変
形の抑制作用を有する。
重量%の割合、特に0.01〜10重量%、さらに望ま
しくは1〜5重量%の割合で存在することが良い。この
量が0.01重量%より少ないと、空気極の変形抑制効
果が不十分であり、20重量%を越えると変形抑制効果
があるものの電気伝導度が小さくなり空気極としての機
能を成さなくなる。また、本発明においては、第2結晶
相中に主結晶相の金属成分がごくわずか固溶する場合も
ある。例えば、焼成条件によりZrO2 、CeO2 中へ
のYあるいはCa成分の拡散およびNiO中へのCaの
拡散などが見られるが、主結晶相が前記化1を満足する
範囲においては特に問題とならない。
nO3 系ペロブスカイト型結晶であり、具体的にはその
組成式を下記化1
少なくとも1種の元素、BがCa、SrおよびBaの群
から選択される少なくとも1種の元素、Cが、Ni、C
o、Fe、Cr、CeおよびZrの群から選択される少
なくとも1種の元素からなるとともに、0≦x≦0.4
0、0.10≦y≦0.60、0.85≦z≦1.1
0、0≦p≦0.30を満足するものであることが重要
である。
換比率yが0.10より小さいとLaMnO3 固有の8
00℃付近の相変態が抑制されずに体積変化を生じるた
め、空気極が変形しやすくなり、yが0.60より大き
いと、焼結性が低下し所定の開気孔率を有する空気極を
形成するには1650℃以上の温度で焼成する必要があ
り不経済となる。
の置換比率xが0.40を越えると焼結抑制効果が著し
く低下する。これはLaとYやYbなどの希土類元素の
イオンサイズの違いから結晶内の格子歪みが大きくな
り、La、Mnの拡散の活性化エネルギーが減少しその
結果焼結速度が大きくなるためと推論される。
も1:1である必要がなく、その比率を示すzが0.8
5〜1.10の範囲でも格子欠陥構造が定比系のそれに
類似しているため同様な結果が得られる。しかしzが
0.85より小さくなるとMn2 O3 が析出し、焼結が
促進される。逆にzが1.10を越えるとLa2 O3 が
析出し空気中の水分や炭酸ガスと反応し材料が短時間で
分解する。
r、CeおよびZrの置換比率pが0.3を越えるとM
nイオンとのイオンサイズの違いから格子歪みが大きく
なり、LaおよびMnの拡散の活性化エネルギーが減少
しその結果焼結速度が大きくなり空気極の変形を助長す
ることとなる。
ましい組成範囲は、0≦x≦0.10、0.10≦y≦
0.30、0.95≦z≦1.00、0≦p≦0.10
である。
いては、焼成条件が異なるとNi、Co、Fe、Cr、
CeおよびZrが若干固溶する場合、あるいはNi、C
o,Fe、Cr、Ce、Zr、NiおよびCrを添加し
た系ではその成分を含む酸化物、例えばNiO、Cr2
O3 等がごく少量析出する場合もあるが、両者とも特に
問題はなく、焼成に対する十分な抑制効果を示すもので
ある。
それ自体ガス透過性を有することが必要であり、空気極
を支持管として機能させる場合には支持管の強度が高い
ことが必要である。ガス透過性を高めるためには開気孔
率は大きいほうが良いが、開気孔率が大きいと空気極自
体の強度が低下し、空気極を直接支持管として用いる場
合には、表面に電解質を形成する際の支持管の破損やそ
の他の製造工程における取扱により破損するなどの問題
がある。このため、強度およびガス透過性の関係から、
上記主結晶相は3〜20μm、特に5〜15μmの平均
結晶粒子により構成されるものである。これは、主結晶
相の粒径が3μmより小さいと強度は高いもののガスの
透過性が低く、20μmを越えるとガス透過性は高くな
るものの強度が不十分となるためである。なお、空気極
の開気孔率は20〜45%、特に30〜40%が適当で
ある。また、平均細孔径は、1.0〜5.0μmの範囲
がガス透過性に優れる。
製造する方法としては、具体的には、前記化1で示した
ようなLaMnO3 系材料の組成物を構成する金属の酸
化物や熱処理によって酸化物を形成できる炭酸塩、硝酸
塩、酢酸塩などを所定の割合で混合しその混合物を14
00℃〜1600℃の温度で仮焼処理して固溶体化処理
する。その後、この固溶体物を粉砕処理して固溶体粉末
を得る。次に、この固溶体粉末に対して第2結晶相を構
成する金属酸化物の粉末を所定の割合で混合し、その混
合物を用いて所望の成形手段、例えば、金型プレス,冷
間静水圧プレス,押出し成形等により任意の形状に成形
後、焼成する。焼成は、1100〜1600℃の酸化性
雰囲気中で2〜15時間程度行えばよい。また、第2結
晶相の析出は、あらかじめ目的とする析出物となる酸化
物を固溶体粉末調製時に過剰に加えて調製し、その固溶
体粉末を用いて焼成する段階で過剰分を析出させること
もできる。
1に示されるような円筒状の他、平板型のいずれの形態
にも適用され、空気極は通常、導電性の多孔質により構
成され、場合によっては、空気極は支持管としても利用
される。
%のSrあるいはCaで置換したLaMnO3 の格子欠
陥構造に着目して研究を進めた結果、固溶体中では大気
中、高温において下記化2
み、系の電気中性を保持するためLaとMnイオンの空
孔がそれぞれ生成することがわかった。
LaMnO3 固溶体中ではLa、Mnイオン空孔濃度が
高いため、陽イオンの拡散速度が速く、その結果焼結が
促進されるためと考えられる。燃料電池セルにおいて
は、燃料同士の反応は一部電力に、また一部は熱として
放出される。
不均一性に起因して空気極の焼結促進が均一に起こらな
いためと判断される。これらの推論から本発明者は結晶
内の格子欠陥構造を変化させ、LaとMnイオン空孔の
生成を抑制すれば空気極の焼結とそれに付随するセルの
変形は抑制できると考えた。
格子欠陥構造に注目しさらに詳細に検討した結果、La
MnO3 系の結晶の粒界にこれとは異なる他の結晶相を
分散させることにより焼結を抑制する作用が生じること
を見いだした。粒界に析出物が存在する場合、経験的の
移動に成長できる粒子の限界の大きさDは下記数1
ほど、また析出物の量が多いほど大きいことが分かる。
本発明では、上記の経験式に基づき析出物の種類とその
量について検討した結果、Y、La以外の希土類元素、
アルカリ土類元素、Zr、Ti、NiおよびCrの群か
ら選択される少なくとも1種の元素を含む酸化物が効果
的に焼結を抑制できることを見いだしたものである。
果についてLaMnO3 系主結晶相の組成について検討
を重ねた結果、LaをCa、Sr、Baなどのアルカリ
土類元素により置換すると同時に、場合によってはLa
をYや希土類元素により置換することにより、焼結に対
する促進効果が小さく、セルの変形が小さく安定した発
電性能を示すことも見いだした。この理由としては、例
えば、LaをYとCaで同時置換したLaMnO3 は大
気中、高温で主として下記化3
欠陥を有する材料においては、La、Mnイオン空孔の
生成に代わり、酸素イオン空孔が支配的に生成する。そ
のため、LaおよびMnイオンの拡散速度が抑制され、
焼結速度が遅くなりその結果セルの変形が防止されると
考えられる。また、本発明では、構造中のAサイトの原
子が不足した不定比系においても、その格子欠陥構造が
定比系に類似しているため定比系と同様な効果が得られ
る。また、Mnの一部をCo、Ni、Fe、CrCeお
よびZrで置換した系も同様な格子欠陥を有しておりセ
ルの変形をさらに防止できる。
化物粉末を出発原料として、表1〜3に示した所定の組
成になるように調合し、ジルコニアボ−ルを用いて10
時間混合した後、1500℃で10時間固相反応させペ
ロブスカイト相からなる酸化物粉末を作製した。この粉
末と表1〜3に示すY、希土類元素およびアルカリ土類
元素を含む酸化物粉末を所定の比率になる様に混合し、
この混合粉末をジルコニアボ−ルを用いて10〜15時
間混合粉砕した。この後、外径14mm、内径10m
m、長さ60mmに円筒状に成形して、1400〜15
00℃にて焼成し開気孔率が28〜35%の円筒状焼結
体を得た。焼結体中の析出物の確認はX線回折によっ
た。また、主結晶相の粒子径はSEMにより、第2結晶
相の粒子径はSEMおよびTEM観察により測定した。
中1200℃で400時間保持した後、円筒状焼結体の
外径の寸法測定を行い、熱処理前のそれと比較して数2
mの円筒を切り出し1000℃大気中で4端子法により
抵抗Rを測定し下記数3
結果はそれぞれ表1〜3に示した。
のLa0.85Sr0.15MnO3 とLa0.85Ca0.15MnO
3 を用いて、上記と同様な方法により円筒状焼結体を作
製し、粒子径、変形率、シート抵抗を測定した。
の単一相からなる従来の試料No.1、2は変形率が大き
いのに対して、第2の結晶相を含有させることにより変
形率を小さくすることができる。しかし、表1、2よ
り、第2結晶相の量が0.01重量%より少ない試料N
o.11、58は変形が大きく、20重量%を越える試料
No.17、62ではシ−ト抵抗が大きくなることがわか
る。この結果から、第2結晶相の量としては0.01〜
20重量%が優れることがわかる。
等の置換比率、yが0.1より小さい試料No.3、25
では800℃付近のLaMnO3 固有の相変態が抑制で
きずに変形が大きく、抵抗が高いものであった。また、
このyが0.6を越える試料No.10では焼結性が悪く
所定の開気孔率を有する焼結体が得られなかった。
が0.4を越える試料No.43は変形が大きくなった。
不定性zについて、zが0.88より小さい試料No.4
8ではMn2 O3 が析出して、変形が大きかった。ま
た、zが1.10を越える試料No.44ではLa2 O3
が析出して試料が短時間に分解した。また、Mnに対す
るCr、Ce等の置換に関して、その比率pが0.3を
越える試料No.66では変形率が大きくなった。
1.0%以下、シート抵抗0.08Ω以下の優れた特性
を示した。なお、第2結晶相の析出について観察した結
果、第2結晶相は、主結晶相の3重点粒界および2面間
粒界の両方に存在しており、3重点粒界では0.1〜7
μm以上の粒子として、また2面間粒界では10〜10
00nmの微粒として存在していることを確認した。
mm、内径11mm、長さ100mmの円筒管に成形し
て、1400℃〜1580℃で焼成し開気孔率が30〜
40%の円筒状焼結体を得た。この後、この円筒状焼結
体を10mmと50mmの長さに切断し、前者について
は室温(20〜22℃)でN2 ガスを用いてガス透過係
数を、また後者については圧環試験装置により圧環強度
を求めた。また、焼結体の結晶粒子径をSEM観察によ
り求め、結果を表4に示した。
ど、ガスの透過係数が大きくなるが、強度が小さくなる
傾向にあることがわかる。従って、製造プロセスにおけ
るハンドリング性を考慮すると、結晶粒子径としては3
〜20μmの範囲が優れる。
m2 /g・min・(cmHg))以上、圧環強度8
(kg/cm2 )以上が達成できる。
て気孔率が34〜38%で、長さ200mm、外径16
mm、内径12mmの一端が封じた円筒状焼結体を作製
し、空気極としての機能を有するセルの支持管とした。
この後、気相合成法により1300℃で円筒状焼結体表
面に厚さ約50μmの電解質(10mol%Y2 O3 −
90mol%ZrO2 )を被覆し、さらにこの上にスラ
リ−ディップ法により50μmの厚みに70重量%のN
iを含有したジルコニア(8mol%Y2 O3 含有)の
燃料極を被覆し単セルとした。このセルを電気炉中に保
持し、セルの内側に酸素ガスを、外側に水素ガスを流
し、1000℃で3000時間発電を行った。
5、46、67については、出力密度はほとんど変化し
なかった。それに対して、従来品であるNo.1は出力密
度が時間とともに低下した。また、No.2は徐々に変形
し約1600時間後にセルが破壊した。これより、本発
明の優れた性能が認められた。
円筒型固体電解質燃料電池セルの空気極として用いた場
合、セル作製時の空気極の粒成長および焼成変形に伴う
セルの破損あるいはこれによる発電時のセル間の接続不
良を防ぎ、長期安定性のあるセルを提供できる。また、
平板型燃料電池セルにおいても、空気極の変形による剥
離を防ぎ、出力低下などの問題を解決し、長期的に出力
が安定性した燃料電池セルを提供できる。
在状態を説明するための図である。
係を示した図である。
Claims (1)
- 【請求項1】固体電解質の片面に空気極、他面に燃料極
が形成された固体電解質燃料電池セルにおいて、前記空
気極が少なくともLaおよびMnを含むペロブスカイト
型複合酸化物からなる主結晶相と、Y、La以外の希土
類元素、アルカリ土類元素、Zr、Ti、NiおよびC
rの群から選択される少なくとも1種の元素を含む酸化
物からなる第2結晶相とからなり、該第2結晶相が0.
01〜20重量%の割合で存在するとともに、主結晶相
の平均粒径が3〜20μmであり、且つ前記ペロブスカ
イト型複合酸化物の組成式が下記化1 【化1】 で表され、化1中、AがYおよびLa以外の希土類元素
から選ばれる少なくとも1種の元素、BがCa、Srお
よびBaの群から選択される少なくとも1種の元素、C
が、Ni、Co、Fe、Cr、CeおよびZrの群から
選択される少なくとも1種の元素からなるとともに、前
記x、y、zおよびpが0≦x≦0.40、0.10≦
y≦0.60、0.85≦z≦1.10、0≦p≦0.
30を満足するものであることを特徴とする固体電解質
型燃料電池セル。
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JP21286893 | 1993-08-27 | ||
JP11699194A JP3342571B2 (ja) | 1993-08-27 | 1994-05-30 | 固体電解質型燃料電池セル |
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JP11699194A Expired - Fee Related JP3342571B2 (ja) | 1993-08-27 | 1994-05-30 | 固体電解質型燃料電池セル |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3342571B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09155188A (ja) * | 1995-12-06 | 1997-06-17 | Nec Corp | 金属触媒およびその製造方法 |
JP2006190631A (ja) * | 2004-12-09 | 2006-07-20 | Nissan Motor Co Ltd | 固体酸化物形燃料電池用空気極及びその製造方法 |
JP2016225036A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | 京セラ株式会社 | セル、セルスタック装置、モジュール、およびモジュール収容装置 |
-
1994
- 1994-05-30 JP JP11699194A patent/JP3342571B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2016225036A (ja) * | 2015-05-27 | 2016-12-28 | 京セラ株式会社 | セル、セルスタック装置、モジュール、およびモジュール収容装置 |
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JP3342571B2 (ja) | 2002-11-11 |
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