JPH07114312A - 帯電装置及び画像形成装置 - Google Patents

帯電装置及び画像形成装置

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JPH07114312A
JPH07114312A JP5281768A JP28176893A JPH07114312A JP H07114312 A JPH07114312 A JP H07114312A JP 5281768 A JP5281768 A JP 5281768A JP 28176893 A JP28176893 A JP 28176893A JP H07114312 A JPH07114312 A JP H07114312A
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JP5281768A
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Takahiro Noguchi
高宏 野口
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Canon Inc
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 被帯電体1に電圧を印加した帯電部材2を当
接させて被帯電面1aを帯電する帯電装置、若しくは該
帯電装置を像担持体等の被帯電体1の帯電処理手段とし
て用いた画像形成装置について、横白スジ等の発生原因
となる被帯電体1の帯電不良なくかつ残留電荷の除去も
充分に行なわせること、電源のコストアップや除電装置
10・11の過昇温・断線等のトラブルの発生を防ぐこ
と。 【構成】 被帯電体1と帯電部材2との当接部Nよりも
被帯電面移動方向上流側において、該当接部Nに向けて
被帯電面1aと帯電部材2との距離が漸減する第1ギャ
ップG1 に対応する被帯電面部分(ニップ露光照射域)
を除電する除電量と、前記当接部Nに至るまでに被帯電
面(前露光照射域)から残留電荷を除去するための除電
量とを、被帯電体の膜厚に応じて制御する除電装置8a
・8b・10・11を配設したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動可能な被帯電面を
有する被帯電体に、電圧を印加した帯電部材を当接させ
て被帯電面を帯電する帯電装置、及び該帯電装置を像担
持体等の被帯電体の帯電処理手段として用いた画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、複写機・レーザービーム
プリンタ等の電子写真装置・静電記録装置等の画像形成
装置においては、感光体や誘電体等の像担持体、その他
の被帯電体を帯電処理する装置としてコロナ帯電装置が
広く利用されている。
【0003】コロナ帯電装置は、空中放電であるコロナ
帯電装置を利用して被帯電面を帯電する、非接触式の帯
電手段であり、被帯電面を所定の電位に均一に帯電処理
する手段としては大変有効であるが、反面、高圧電源が
必要、コロナ放電時にオゾン等の好ましくないコロナ放
電生成物比較的多く発生する等の短所を有する。
【0004】このようなコロナ帯電装置に対し、接触帯
電装置は、電源の低電圧化が図れ、またオゾンの発生量
が少ない等の長所を有している。接触帯電装置は、電圧
を印加した帯電部材を被帯電面に直接接触させて被帯電
面を帯電するものであって、上述のような長所から、例
えば画像形成装置において像担持体等に対するコロナ帯
電装置に代わる帯電処理手段として注目され、その実用
化研究が進められている。
【0005】例えば、先に提案(特開昭62-51492号公
報、特開昭62-230334 号公報等)されているように、接
触帯電装置において、直流電圧を帯電部材に印加したと
きの帯電開始電圧の2倍以上のピーク間電圧を有する振
動電界(交互電界)を、帯電部材と感光体等の被帯電体
との間に形成すること(AC印加方式)、また表層に高
抵抗層を設けた帯電部材を用いること等により、感光体
等の被帯電体の帯電均一性を確保し、また被帯電体表面
のピンホール・傷等による電流のリーク防止を図ってい
る。
【0006】また、帯電部材として導電性繊維毛ブラシ
あるいは導電性弾性ローラ等の導電性部材(導電性電位
維持部材)を感光体等の被帯電体に接触させ、外部から
直流電圧を印加することにより被帯電体表面に電荷を直
接注入して被帯電体表面を所定の電位に帯電させるもの
もある。
【0007】図11は像担持体の一次帯電手段として接
触帯電装置を用いた画像形成装置の一例の概略構成図で
ある。本例の画像形成装置は転写式電子写真装置であ
る。
【0008】1は像担持体(被帯電体)としてのドラム
状の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であ
り、導電性基体層としてのアルミニウム等のドラム基体
1bと、その外周面に形成した被帯電体としての感光体
層(光導電層、以下被帯電面とも記す)1aを基本構成
層とし、、中心支軸1dを中心に矢印の時計方向R1に
所定の周速度(プロセススピード)もって回転駆動され
る。
【0009】2は帯電部材としての帯電ローラであり、
中心の芯金2cと、その外周に形成した導電層2bと、
さらにその外周に形成した抵抗層2aとからなる。該帯
電ローラ2は被帯電体としての感光ドラム1に平行に配
置されるとともに、芯金2cの左右両端部(軸方向の両
端部)を不図示の軸受け部材によって回転自由に支持さ
れている。また該帯電ローラ2は押圧手段(不図示)に
よって感光ドラム表面である被帯電面1aに対して所定
の押圧力をもって圧接され、感光ドラム1の矢印R1方
向の回転に伴って矢印R2方向に従動回転する。
【0010】帯電ローラ2は上述のように、感光ドラム
1に従動回転させてもよいし、ギヤ等を取り付けモータ
等に駆動源により、感光ドラム1の被帯電面1aの回転
方向に対して順方向又は逆方向に所定の周速度をもって
積極的に強制回転駆動するようにしてもよい。さらに
は、回転させることなく、固定的に配設することも可能
である。
【0011】3は帯電ローラ2に対するバイアス印加電
源である。この電源3と帯電ローラ2の芯金2cとは給
電用摺動接点3aを介して電気的に接続されていて、帯
電ローラ2に対して電源3により所定のバイアスが印加
される。このバイアスとしては、直流電圧のみを印加す
るもの(DC印加方式)、交流電圧に直流電圧を重畳し
た振動電圧を印加するもの(AC印加方式)などが提案
されている。
【0012】いま、感光ドラム1が矢印R1方向に回転
駆動されると、帯電ローラ2が矢印R2方向に従動回転
し、このとき電源3によって帯電ローラ2に所定のバイ
アスが印加され、これにより感光ドラム1の被帯電面1
aつまり感光体層外周面が所定の極性・電位に一次帯電
処理される。
【0013】帯電ローラ2で均一に帯電処理を受けた回
転感光ドラム1は、次いで不図示の露光手段により目的
画像情報の露光5(レーザビーム走査露光、原稿画像の
スリット露光等、本例では原稿画像のスリット露光とす
る)を受けることで、被帯電面1aに目的の画像情報に
対応した静電潜像が形成される。
【0014】静電潜像は、次いで現像装置6によりトナ
ーが付着されてトナー像として順次可視像化(顕画化)
されていく。
【0015】次いでこのトナー像は転写装置7により転
写材Pに転写される。転写装置7は回転自在な転写ロー
ラ7aと電源7bとを備え、電源7bによって転写材P
の裏面側からトナーと逆極性の帯電をおこなうことによ
って、感光ドラム1上のトナー像を順次に転写材Pの上
面に転写する。転写材Pは、不図示の給搬送装置から感
光ドラム1の回転と同期どりされて適正なタイミングを
もって感光ドラム1と転写装置7との間の転写部へ搬送
されたものである。
【0016】トナー像の転写を受けた転写材Pは感光ド
ラム1から分離されて不図示の定着装置へ搬送されてト
ナー像が定着され、その後、装置本体外部に排出される
か、または、例えば、裏面にも像形成するものであれ
ば、転写部への再搬送手段へ搬送される。
【0017】トナー像がなくなった像転写後の感光ドラ
ム1は、クリーニング装置9のクリーニングブレード9
aによって転写残り現像剤(残留トナー)等の付着汚染
物が除去され、つづいて、前露光装置10の露光を受け
て残留電荷が除去され、繰り返して画像形成に供され
る。
【0018】感光ドラム1の被帯電面1aと帯電ローラ
2とが当接する当接部をNとすると、被帯電面1aの移
動方向(矢印R1方向)を基準として、該当接部Nより
も被帯電面移動方向上流側と下流側とには、それぞれ第
1ギャップG1 、第2ギャップG2 とが形成される。こ
れらのギャップG1 とG2 の大きさ、つまり被帯電面と
帯電ローラ2との距離についてみると、これら第1ギャ
ップG1 と第2ギャップG2 は、前者は当接部Nに向か
って漸減する一方、後者は当接部から遠ざかるにつれて
漸増している。当接部Nは帯電ローラ2の左右方向(軸
方向)ほぼ全長にわたって形成されており、したがっ
て、第1ギャップG1 ・第2ギャップG2も帯電ローラ
2の全長にわたって形成されている。
【0019】ここで、帯電ローラ2を感光ドラム1の被
帯電面1aに当接させて帯電を行う場合、両者の当接部
Nだけでなく、その上流側及び下流側の第1ギャップG
1 と第2ギャップG2 においても、電荷が移動すること
が知られている。これにより、特に感光ドラム1の耐久
初期、すなわち感光ドラム1の被帯電面1aがクリーニ
ングブレード9a等によってまだ余り削られていない
(すり減っていない)、膜厚が厚い状態のとき、ハーフ
トーン及びベタ黒の画像形成を行おうとすると、上流側
の第1ギャップG1 において、帯電ローラ2から感光ド
ラム1の被帯電面1aに移動した電荷が、下流側の第2
ギャップG2 においては逆に被帯電面1aから帯電ロー
ラ2に移動する剥離放電を起こす。このため、被帯電面
1a上の電荷の一部か奪われてしまい、出力画像上にお
いて被帯電面1aの移動方向に対して直角な方向に、長
さ2〜10mm、巾0.5mm以下程度の小さな白スジ
(以後、横白スジと称する)が生起して障害となり、安
定した画像の形成を妨げる恐れがあった。
【0020】そこで従来は、被帯電面1aのうちの第1
ギャップG1 に対応する部分に前露光装置10の光の一
部を当てて除電すること(ニップ露光と称する)によ
り、被帯電面を均一に帯電し横白スジ等の画像欠陥を防
止するようにしていた。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、感光体の感度
は感光体層1aの厚さ(膜厚)が厚いほど高く、薄いほ
ど低い、即ち感光体の感光体層1aは感光ドラムの耐久
が進むにつれて少しずつ摩耗していき厚さが薄くなるこ
とで感度も低下していくことから、従来例のような前露
光光の一部でニップ露光する方法では、被帯電面として
の感光体層1aの膜厚が薄い場合すなわち感光体の感度
が低い場合には前露光光量を増やさなければならず、そ
の増量分の電力が必要となり、電源のコストアップや前
露光装置10が過昇温して断線するといった問題があっ
た。
【0022】また感光体層1aの膜厚が厚い場合すなわ
ち感光体の感度が高い場合には横白スジが多数発生し、
ニップ露光量を増やさなけれはならず、膜厚が薄い場合
と同様の問題が生じた。
【0023】そこで本発明は、上記のような問題なく、
横白スジ等の発生原因となる帯電不良を除去でき、かつ
残留電荷の除去も充分に行うことができる接触式の帯電
装置及び該帯電装置を用いた画像形成装置を提供するこ
とを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする帯電装置及び画像形成装置である。
【0025】(1)移動可能な被帯電面を有する被帯電
体に、電圧を印加した帯電部材を当接させて被帯電面を
帯電する帯電装置において、被帯電体と帯電部材との当
接部よりも被帯電面移動方向上流側に、該当接部に向け
て被帯電面と帯電部材との距離が漸減する第1ギャップ
を形成し、被帯電体と帯電部材との当接部よりも被帯電
面移動方向下流側に、該当接部から遠ざかるにつれて被
帯電面と帯電部材との距離が漸増する第2ギャップを形
成するとともに、前記被帯電面のうち、前記第1ギャッ
プに対応する被帯電面部分を除電する除電量と、前記当
接部に至るまでに被帯電面から残留電荷を除去するため
の除電量とを、前記被帯電体の膜厚に応じて制御する除
電装置を配設してなることを特徴とする帯電装置。
【0026】(2)前記除電装置により、前記第1ギャ
ップに対応する被帯電面部分を除電する除電量と、前記
当接部に至るまでに被帯電面から残留電荷を除去するた
めの除電量とが互いに相関を保ちつつ制御されることを
特徴とする(1)に記載の帯電装置。
【0027】(3)前記被帯電体が画像形成装置におけ
る感光体であることを特徴とする(1)または(2)に
記載の帯電装置。
【0028】(4)前記被帯電体が画像形成装置におけ
る感光体であり、前記除電装置が光照射手段であり、前
記第1ギャップに対応する感光体面が膜厚に依存する感
光感度に対して十分に除電可能な照度で光照射されるこ
とを特徴とする(1)ないし(3)のいずれかに記載の
帯電装置。
【0029】(5)前記帯電部材が半導電性高分子材料
からなるローラー部材であることを特徴とする(1)な
いし(4)のいずれかに記載の帯電装置。
【0030】(6)前記帯電部材が表面に半導電抵抗層
を有することを特徴とする(1)ないし(5)のいずれ
かに記載の帯電装置。
【0031】(7)移動可能な被帯電面を有する被帯電
体と、電圧が印加され前記被帯電面に当接して該被帯電
面を帯電する帯電部材と、を備えた画像形成装置におい
て、被帯電体と帯電部材との当接部よりも被帯電面移動
方向上流側に、該当接部に向けて被帯電面と帯電部材と
の距離が漸減する第1ギャップを形成し、被帯電体と帯
電部材との当接部よりも被帯電面移動方向下流側に、該
当接部から遠ざかるにつれて被帯電面と帯電部材との距
離が漸増する第2ギャップを形成するとともに、前記被
帯電面のうち、前記第1ギャップに対応する被帯電面部
分を除電する除電量と、前記当接部に至るまでに被帯電
面から残留電荷を除去するための除電量とを、前記被帯
電体の膜厚に応じて制御する除電装置を配設してなるこ
とを特徴とする画像形成装置。
【0032】(8)前記除電装置により、前記第1ギャ
ップに対応する被帯電面部分を除電する除電量と、前記
当接部に至るまでに被帯電面から残留電荷を除去するた
めの除電量とが互いに相関を保ちつつ制御されることを
特徴とする(7)に記載の画像形成装置。
【0033】(9)前記被帯電体が感光体であることを
特徴とする(7)または(8)に記載の画像形成装置。
【0034】(10)前記被帯電体が感光体であり、前
記除電装置が光照射手段であり、前記第1ギャップに対
応する感光体面が膜厚に依存する感光感度に対して十分
に除電可能な照度で光照射されることを特徴とする
(7)ないし(9)のいずれかに記載の画像形成装置。
【0035】(11)前記帯電部材が半導電性高分子材
料からなるローラー部材であることを特徴とする(7)
ないし(10)のいずれかに記載の画像形成装置。
【0036】(12)前記帯電部材が表面に半導電抵抗
層を有することを特徴とする(7)ないし(11)のい
ずれかに記載の画像形成装置。
【0037】
【作用】即ち、移動可能な被帯電面を有する被帯電体
に、電圧を印加した帯電部材を当接させて被帯電面を帯
電する帯電装置、及び該帯電装置を像担持体等の被帯電
体の帯電処理手段として用いた画像形成装置について、
被帯電面のうち、第1ギャップに対応する被帯電面部分
(ニップ露光照射域)を除電する除電量と、前記当接部
に至るまでに被帯電面(前露光照射域)から残留電荷を
除去するための除電量とを前記被帯電体の膜厚に応じて
互いに相関をとりながら制御することにより、除電装置
の総消費電力を一定に保ちながら或は電力アップの処置
をすることなく、画像形成装置にあっては横白スジ等の
発生原因となる被帯電体の帯電不良を除去でき、かつ残
留電荷の除去も充分に行うことができ、また電源のコス
トアップや除電装置の過昇温・断線等のトラブルの発生
を防いで耐久性を具備させることができる。
【0038】
【実施例】
〈実施例1〉(図1〜図3) 図1は本発明の一実施例装置としての画像形成装置の概
略構成図である。本実施例の画像形成装置も前述図11
の装置と同様に転写式電子写真装置である。図11の装
置と共通する構成機器・部材・部分には同一の符号を付
して再度の説明を省略する。
【0039】本実施例で使用した帯電ローラ2は、心金
2cの上にEPDM等の104 〜105 Ωcmの導電ゴ
ム層2b(半導電性高分子材料)を設け、その上にヒド
リンゴム等からなる107 〜109 Ωcm程度の中抵抗
層2a2 を設け、その上にトレジン(注:帝国科学
(株)の商標)等のナイロン系物質からなる107 〜1
10Ωcmのブロッキング層2a1 を表層(半導電抵抗
層)として設けた、硬度がAsker-C測定で50°〜10
°程度のものを用いた。そして、この帯電ローラ2を感
光ドラム1に、総圧1600gで当接させて従動回転さ
せる。
【0040】11は、被帯電面としての感光体層1aの
前述第1ギャップG1 に対応する面部分(ニップ露光照
射領域)を光照射して除電するための、ヒューズランプ
からなるニップ露光装置である。このニップ露光装置1
1は、クリーニング直後の感光ドラム1の被帯電面部分
(前露光照射域)を露光して残留電荷を除去して被帯電
面1aをほぼOVにするのとは異なり、帯電ローラ2に
よる被帯電面1aの帯電が好適に行われるようにするた
めのものである。
【0041】8aは前露光装置10とニップ露光装置1
1に対する給電を制御する光量制御装置である。
【0042】この光量制御装置8aは、前露光装置10
とニップ露光装置11との総消費電力を一定に保ちつ
つ、感光ドラム1の被帯電面である感光体層1aの膜厚
に応じて、感光体層1aに対する前露光装置10による
前露光光量(即ち、被帯電面が当接部Nに至るまでに被
帯電面から残留電荷を除去するための除電量)と、ニッ
プ露光装置11によるニップ露光光量(即ち、第1ギャ
ップG1 に対応する被帯電面部分を除電するための除電
量)を制御する。
【0043】8bは被帯電面である感光体層1aの膜厚
測定器であり、例えばうず電流測定等の公知の測定手段
を用いることができ、感光ドラム1の耐久に伴う感光体
層1aの膜厚変化状態が該膜厚測定器8bで検知され、
その検知情報が前記の光量制御装置8aへフィードバッ
クされる。
【0044】光量制御装置8aは、膜厚測定器8bから
の膜厚情報にもとづいて、膜厚が厚い場合は感光体の感
度が高いので、横白スジの発生を防止するために、図2
のように、ニップ露光装置11によるニップ露光照射域
に対するニップ露光光量(除電量)を増やし、逆に前露
光装置10による前露光照射域に対する前露光光量(除
電量)を減らして、前露光装置10とニップ露光装置1
1の全体の消費電力は一定に保つように、また膜厚が薄
い場合は感光体の感度が低いので、前露光光量を増加
し、逆にニップ露光量を減らして、全体の消費電力は一
定に保つように、前露光装置10とニップ露光装置11
に対する給電を関係的に制御する。
【0045】図3は上述の光量制御装置8aを用いた図
1の画像形成装置の動作シーケンスである。
【0046】.プリント開始信号に基づき、それまで
スタンバイ状態にあった感光ドラム1の回転駆動が開始
されて前回転期間が開始される。この感光ドラム1の回
転開始と同時に前露光装置10及びニップ露光装置がO
Nとなり、区間A1において感光ドラム1の被帯電面1
aが一周面以上にわたって除電される。
【0047】.次に帯電ローラ2に対する一次帯電バ
イアスであるDCバイアスがONとなる。
【0048】.次に画像露光(原稿画像のスリット露
光)による1枚目の画像形成が行われる。
【0049】.最終枚目のプリントの画像形成が終了
したら感光ドラム1は後回転期間に入り、この後回転期
間の区間A2において、前露光装置10によって感光ド
ラム1の一周面以上の除電露光がなされて除電され、感
光ドラム1の回転と除電露光がOFFとなり、装置は次
のプリント開始信号の入力までスタンバイ状態に入る。
【0050】上述の動作シーケンスにおいて、光量制御
装置8aにより、ニップ露光装置11によるニップ露光
照射域に対するニップ露光光量と、前露光装置10によ
る前露光照射域に対する前露光光量を、感光ドラム1の
耐久に伴う感光体層1aの膜厚変化に応じて前述の図2
のように関係的に調節することで、電源を高出力化せず
に長期にわたって帯電不良を発生させることなく、かつ
残留電荷の除去も充分に行なわせて画像形成不良の発生
や、前露光装置10の過熱断線トラブル等を防ぐことが
できた。
【0051】この光量制御装置8aを用いない場合、つ
まり従来技術の図11において説明した前露光光の一部
でニップ露光する構成で画像形成を行うと、感光体層1
aの膜厚が薄い時に前露光に必要な光量が充分に足りず
画像不良を生じた。また30°C以上の環境下において
必要なニップ露光光量を得るために前露光装置10に対
する電力を上げた際に過昇温が原因で前露光装置10に
断線が生じた。
【0052】〈実施例2〉(図4・図5) 前露光装置10とニップ露光装置11は兼用することが
できる。本実施例はその例である。
【0053】図4において、13は前露光とニップ露光
との兼用露光装置である。この装置13からの光Lは、
クリーニング装置9等に配設したハーフミラー14に入
射し、一部L1はハーフミラー14を透過して被帯電面
である感光体層1aのクリーニング直後の前露光照射域
に入射し、他L2はハーフミラー14を反射して第1ギ
ャップG1 に対応する感光体層部分であるニッブ露光照
射域に入射する。
【0054】ハーフミラー14は光量制御装置としての
ミラー回転装置8aによりその角度が制御されること
で、装置13からハーフミラー14へ入射した光Lの、
前露光照射域への入射して除電する光L1と、ニップ露
光照射域への入射して除電する光L2の光量割合が変化
する。
【0055】光量制御装置8aには実施例1と同様に感
光体層1aの膜厚測定器8bからの膜厚情報がフィード
バツクされて、該装置8aはその膜厚情報にもとづい
て、感光体層1aの膜厚が厚い時はニップ露光L2の光
量割合を増やし、逆に膜厚の薄い時は前露光L1の光量
割合を増やすように、ハーフミラーの角度をθ1方向に
動かして調節する。角度θ1と膜厚の関係は図5のよう
に設定する。
【0056】これのより実施例1と同様の効果を得るこ
とができるとともに、全体構成を簡略化し、また動作シ
ーケンスを簡単にすることができる。ハーフミラー14
に代えて、全反射ミラーたは金属面のメッキや蒸着によ
り鏡面仕上げをした部材等を使用してもよい。
【0057】〈実施例3〉(図6・図7) 本実施例の装置においては、感光ドラム1の導電性基体
層1b及びその外周の感光体層1aを透明材料で構成
し、該透明感光ドラム1の内側にニップ露光装置11と
膜厚測定器8bを配設してある。
【0058】ニップ露光装置11は、光量制御装置とし
てのシフト装置8aによって、感光ドラム1の内周面に
沿ってニップ露光照射域から前露光照射域の間を位置移
動される。このニップ露光装置11が実線示のニップ露
光照射域に対応位置している状態から前露光照射領域へ
向かうように位置移動(シフト)されてニップ露光照射
域から離れていく、即ちθ2方向に移動角度が変えられ
ることで、ニップ露光照射域に対する光量は減少してい
く。
【0059】なお、前露光装置10及びニップ露光装置
11の出力光量は本実施例ではそれぞれ一定に設定して
ある。
【0060】前記のシフト装置11は、感光体層1aの
膜厚測定器8bからの膜厚情報がフィードバックされ、
その膜厚情報にもとづいて、膜厚の厚い時はニップ露光
装置11をニップ露光照射域側へ、膜厚の薄い時は前露
光照射域側へシフトし、巾3mm、光量10/lx・s
ecで除電を行なう。角度θ2と膜厚の関係は図7のよ
うに設定する。
【0061】これにより実施例1・同2と同様の効果を
得ることができるとともに、本実施例の場合はニップ露
光装置11及び膜厚測定器8bが感光ドラム1の内側に
配設されていることで、その等が飛散トナー等で汚され
るおそれがなく、常に一定の光量で除電を行なえる。
【0062】前露光装置10も感光ドラム1の内側に配
設してもよい。
【0063】〈実施例4〉(図8・図9) 本実施例は、ニップ露光装置11を帯電ローラ2の内部
に組み込んだものである。
【0064】帯電ローラ2は透明な表層2aで覆われて
おり、その内側にニップ露光域に向けて光が当てられる
ように穴2d(照射窓)の開いた層2bが設置されてい
る。ニップ露光装置11は帯電ローラ2の内側に芯金2
cに配置されている。層2bと芯金2cは連動してお
り、ニップ露光装置11は必ず照射窓2dに向けられ、
透明な表層2dのみが感光ドラム1の回転方向R1に対
してR2方向に、層2bの外囲りを従動して回転する。
【0065】そして芯金2cが光量制御装置としての回
動装置8aにより層2bと共にθ3方向に回動制御され
ることで、照射窓2dの向きが図8の(A)のようにニ
ップ露光域に向いた角度姿勢から、(B)のように前露
光照射域方向に向いていく角度姿勢に変化していく。
【0066】そして、装置8aは感光体層1aの膜厚測
定器8bからの膜厚情報がフィードバックされ、その膜
厚情報にもとづいて、膜厚の厚い時は芯金2c・層2b
の角度が、照射窓2dが(A)のようにニップ露光照射
域に向いた角度姿勢に保持されるように、また膜厚の薄
い時は照射窓2dが(B)のように前露光照射域方向に
向いていく角度姿勢になるように、制御される。光量分
布と感光ドラム面上位置の関係は図9のように設定す
る。これにより感光体層1a膜厚が薄くなるにつれてニ
ップ露光光量が減少していく。
【0067】本実施例の場合も実施例1〜3と同様の効
果を得ることができるとともに、ニップ露光装置11は
帯電ローラ2内に配設されているので、該装置11が汚
れから防護される。
【0068】なお、帯電部材2はローラー状に限らず、
例えば図10の(A)や(B)のようにブレード状やブ
ロック状のもの、その他、ロッド状・ワイヤ状・ブラシ
状など各種の形状・形態のものとすることができる。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、移動可能
な被帯電面を有する被帯電体に、電圧を印加した帯電部
材を当接させて被帯電面を帯電する帯電装置、及び該帯
電装置を像担持体等の被帯電体の帯電処理手段として用
いた画像形成装置について、画像形成装置にあっては横
白スジ等の発生原因となる被帯電体の帯電不良を除去で
き、かつ残留電荷の除去も充分に行うことができ、また
電源のコストアップや除電装置の過昇温・断線等のトラ
ブルの発生を防いで耐久性を具備させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の画像形成装置の概略構成図
【図2】 感光体層の膜厚と、前露光光量及びニップ露
光光量の制御関係図
【図3】 装置のシーケンス図
【図4】 実施例2の装置の要部の概略図
【図5】 感光体層の膜厚と、ハーフミラーの角度制御
関係図
【図6】 実施例3の装置の要部の概略図
【図7】 感光体層の膜厚と、ニップ露光装置のシフト
移動角度の制御関係図
【図8】 (A)は実施例4の装置の要部の概略図であ
り、照射窓がニップ露光照射域を向いた角度姿勢にある
状態時の図 (B)は照射窓が前露光照射域方向に向いた角度姿勢に
ある状態時の図
【図9】 帯電ローラ芯金の角度制御に伴うニップ露光
光量分布の感光体層面上でのシフト図
【図10】 (A)・(B)はそれぞれ帯電部材の他の
形態例の図
【図11】 従来例の画像形成装置の概略構成図
【符号の説明】
1 被帯電体としての感光ドラム 1a 被帯電面としての感光体層 2 接触帯電部材としての帯電ローラ 8a 光量制御装置 8b 感光体層の膜厚測定器 10 前露光装置 11 ニップ露光装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能な被帯電面を有する被帯電体
    に、電圧を印加した帯電部材を当接させて被帯電面を帯
    電する帯電装置において、 被帯電体と帯電部材との当接部よりも被帯電面移動方向
    上流側に、該当接部に向けて被帯電面と帯電部材との距
    離が漸減する第1ギャップを形成し、 被帯電体と帯電部材との当接部よりも被帯電面移動方向
    下流側に、該当接部から遠ざかるにつれて被帯電面と帯
    電部材との距離が漸増する第2ギャップを形成するとと
    もに、 前記被帯電面のうち、前記第1ギャップに対応する被帯
    電面部分を除電する除電量と、前記当接部に至るまでに
    被帯電面から残留電荷を除去するための除電量とを、前
    記被帯電体の膜厚に応じて制御する除電装置を配設して
    なることを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 前記除電装置により、前記第1ギャップ
    に対応する被帯電面部分を除電する除電量と、前記当接
    部に至るまでに被帯電面から残留電荷を除去するための
    除電量とが互いに相関を保ちつつ制御されることを特徴
    とする請求項1に記載の帯電装置。
  3. 【請求項3】 前記被帯電体が画像形成装置における感
    光体であることを特徴とする請求項1または同2に記載
    の帯電装置。
  4. 【請求項4】 前記被帯電体が画像形成装置における感
    光体であり、前記除電装置が光照射手段であり、前記第
    1ギャップに対応する感光体面が膜厚に依存する感光感
    度に対して十分に除電可能な照度で光照射されることを
    特徴とする請求項1ないし同3のいずれかに記載の帯電
    装置。
  5. 【請求項5】 前記帯電部材が半導電性高分子材料から
    なるローラー部材であることを特徴とする請求項1ない
    し同4のいずれかに記載の帯電装置。
  6. 【請求項6】 前記帯電部材が表面に半導電抵抗層を有
    することを特徴とする請求項1ないし同5のいずれかに
    記載の帯電装置。
  7. 【請求項7】 移動可能な被帯電面を有する被帯電体
    と、電圧が印加され前記被帯電面に当接して該被帯電面
    を帯電する帯電部材と、を備えた画像形成装置におい
    て、 被帯電体と帯電部材との当接部よりも被帯電面移動方向
    上流側に、該当接部に向けて被帯電面と帯電部材との距
    離が漸減する第1ギャップを形成し、 被帯電体と帯電部材との当接部よりも被帯電面移動方向
    下流側に、該当接部から遠ざかるにつれて被帯電面と帯
    電部材との距離が漸増する第2ギャップを形成するとと
    もに、 前記被帯電面のうち、前記第1ギャップに対応する被帯
    電面部分を除電する除電量と、前記当接部に至るまでに
    被帯電面から残留電荷を除去するための除電量とを、前
    記被帯電体の膜厚に応じて制御する除電装置を配設して
    なることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記除電装置により、前記第1ギャップ
    に対応する被帯電面部分を除電する除電量と、前記当接
    部に至るまでに被帯電面から残留電荷を除去するための
    除電量とが互いに相関を保ちつつ制御されることを特徴
    とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記被帯電体が感光体であることを特徴
    とする請求項7または同8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記被帯電体が感光体であり、前記除
    電装置が光照射手段であり、前記第1ギャップに対応す
    る感光体面が膜厚に依存する感光感度に対して十分に除
    電可能な照度で光照射されることを特徴とする請求項7
    ないし同9のいずれかに記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記帯電部材が半導電性高分子材料か
    らなるローラー部材であることを特徴とする請求項7な
    いし同10のいずれかに記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記帯電部材が表面に半導電抵抗層を
    有することを特徴とする請求項7ないし同11のいずれ
    かに記載の画像形成装置。
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