JP2012132951A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】感光体の表面の移動速度が変更可能であり、DC帯電方式を採用した画像形成装置において、感光体の表面の移動速度によらずに、感光体の帯電処理に起因するスジ状の画像ムラを抑制することのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】感光体1と、帯電部材2と、帯電部材2に直流電圧を印加する電源S1と、上流側のギャップA1に対応する感光体1の表面に光を照射する照射手段8と、照射手段による光の照射を制御する制御手段200と、を有し、感光体1は、第1の速度と、該第1の速度よりも遅い第2の速度とで移動することができ、制御手段200は、感光体1が第1の速度で移動して画像形成が行われる場合は、照射手段8による光の照射を行い、感光体1が第2の速度で移動して画像形成が行われる場合は、照射手段8による光の照射は行わない構成とする。
【選択図】図4
【解決手段】感光体1と、帯電部材2と、帯電部材2に直流電圧を印加する電源S1と、上流側のギャップA1に対応する感光体1の表面に光を照射する照射手段8と、照射手段による光の照射を制御する制御手段200と、を有し、感光体1は、第1の速度と、該第1の速度よりも遅い第2の速度とで移動することができ、制御手段200は、感光体1が第1の速度で移動して画像形成が行われる場合は、照射手段8による光の照射を行い、感光体1が第2の速度で移動して画像形成が行われる場合は、照射手段8による光の照射は行わない構成とする。
【選択図】図4
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリなどの電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式の画像形成装置において、電子写真感光体(感光体)を帯電させるために、ローラ型又はブレード型の帯電部材を感光体に接触させてこれを帯電させる接触帯電方式が用いられている。接触帯電方式で感光体を帯電させるために、2つの方法が良く知られている。1つ目は、帯電部材に直流電圧と交流電圧との重畳電圧を印加して感光体を帯電させる「AC帯電方式」である。2つ目は、帯電部材に直流電圧のみを印加して感光体を帯電させる「DC帯電方式」である。
「AC帯電方式」は、交流電圧が印加されているため、「DC帯電方式」と比べて、感光体の表面を比較的均一に帯電させることができる。その反面、「AC帯電方式」は、「DC帯電方式」と比べて、感光体への放電量が増えるため、感光体の表面が削れ易い。そのため、「AC帯電方式」で感光体を帯電させると、「DC帯電方式」を用いて感光体を帯電させた場合に比べて、感光体の寿命が短くなる。又、「AC帯電方式」は、AC電源が必要となる。そのため、「AC帯電方式」は、「DC帯電方式」と比べて、イニシャルコスト及びランニングコストが相対的に高くなる。言い換えると、「DC帯電方式」は、「AC帯電方式」と比べて、ランニングコスト及びイニシャルコストの面で有利である。
しかしながら、「DC帯電方式」は、「AC帯電方式」と比べて、感光体の表面電位の均一性(帯電均一性)が劣ることがある。具体的には、感光ドラムとこれに接触して接触部を形成する帯電ローラとを有する系で説明すれば、感光ドラムの表面電位の不均一性に起因する感光ドラムの長手方向(周方向に直交する方向)のスジ状の帯電ムラ(以下「帯電横スジ」という。)の問題がある。これは、上記接触部よりも感光ドラムの回転方向下流側の微小な空隙において、上記接触部よりも同方向上流側の微小な空隙で帯電された感光ドラムと帯電ローラとの間で不安定な微小放電(剥離放電など)が発生することに起因すると考えられている。
ここで、感光体と帯電部材との間の微小な空隙を「帯電ギャップ」と呼ぶ。そして、この帯電ギャップのうち上記接触部よりも感光体の表面(被帯電面)の移動方向の上流側のものを「上流側帯電ギャップ」、下流側のものを「下流側帯電ギャップ」と呼ぶ。
特許文献1には、「DC帯電方式」で感光体を帯電させる際に発生する「帯電横スジ」を抑制するための構成が開示されている。具体的には、上流側帯電ギャップに光を照射することで(ニップ前露光)、上流側帯電ギャップにおいて感光体の帯電を打ち消して、下流側帯電ギャップにおいて感光体を帯電させる。これにより、下流側帯電ギャップにおける不安定な微小放電(剥離放電など)に起因する帯電横スジの発生を抑制する。
一方、電子写真方式の画像形成装置は、多様なメディアに画像を形成することが求められるようになってきた。そして、多様なメディアに画像を形成する際に、メディアの種類に応じてプロセススピードを変える構成が広く採用されている。ここで、画像形成装置のプロセススピードは、通常、感光体の表面の移動速度(感光ドラムの周速度)に対応する。
より具体的には、厚紙にトナー像を定着する際には、普通紙にトナー像を定着する際と同等の定着性を確保するために、多くの熱が必要となる。そこで、厚紙に画像を形成する際に多くの熱を厚紙に与えるために、定着装置の定着スピードを遅くして、加熱時間を長くする構成が知られている。又、定着装置の定着スピードを遅くするのに伴い、感光体の表面の移動速度を定着装置の定着スピードと同じように遅くする構成が知られている。
しかしながら、このように、感光体の表面の移動速度が変更可能な画像形成装置において、該移動速度に関わらず上流側帯電ギャップに一定の光を照射すると、帯電横スジが発生するという問題があることがわかった。具体的には、普通紙に画像を形成する際に上流側帯電ギャップを露光する光量を、厚紙に画像を形成する際に上流側帯電ギャップを露光する光量とすると、帯電横スジが発生した。これは、感光体の表面の移動速度が遅くなると、上流側帯電ギャップを光で除電しても、上流側帯電ギャップにおいて感光体が十分に帯電されてしまうため、下流側帯電ギャップにおいて不安定な微小放電(剥離放電など)が発生するためであると考えられる。
従って、本発明の目的は、感光体の表面の移動速度が変更可能であり、DC帯電方式を採用した画像形成装置において、感光体の表面の移動速度によらずに、感光体の帯電処理に起因するスジ状の画像ムラを抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、移動可能な感光体と、前記感光体に接触又は近接して前記感光体を帯電させる帯電部材であって、前記感光体の移動方向において、前記感光体と前記帯電部材との接触部又は最近接位置の上流側に該接触部又は最近接位置に向けて前記感光体との間の距離が徐々に狭くなるギャップを形成し、前記接触部又は前記最近接位置の下流側に該接触部又は最近接位置から遠ざかるにつれて前記感光体との間の距離が徐々に広くなるギャップを形成する帯電部材と、前記帯電部材に直流電圧を印加する電源と、前記上流側のギャップに対応する前記感光体の表面に光を照射する照射手段と、前記照射手段による前記光の照射を制御する制御手段と、を有し、前記感光体は、第1の速度と、該第1の速度よりも遅い第2の速度とで移動することができ、前記制御手段は、前記感光体が前記第1の速度で移動して画像形成が行われる場合は、前記照射手段による前記光の照射を行い、前記感光体が前記第2の速度で移動して画像形成が行われる場合は、前記照射手段による前記光の照射は行わないように制御することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、感光体の表面の移動速度が変更可能であり、DC帯電方式を採用した画像形成装置において、感光体の表面の移動速度によらずに、感光体の帯電処理に起因するスジ状の画像ムラを抑制することができる。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
先ず、本発明の一実施例に係る画像形成装置の全体的な構成及び動作について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置10の全体構成を模式的に示す。本実施例では、画像形成装置10は、感光ドラムに帯電ローラを接触させる接触帯電方式、及びトナー像を形成したい領域に露光を行う反転現像方式を採用した、最大A3サイズの紙に画像を形成することができる電子写真方式のレーザビームプリンタである。
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
先ず、本発明の一実施例に係る画像形成装置の全体的な構成及び動作について説明する。図1は、本実施例の画像形成装置10の全体構成を模式的に示す。本実施例では、画像形成装置10は、感光ドラムに帯電ローラを接触させる接触帯電方式、及びトナー像を形成したい領域に露光を行う反転現像方式を採用した、最大A3サイズの紙に画像を形成することができる電子写真方式のレーザビームプリンタである。
画像形成装置10は、像担持体としてのドラム形状の電子写真感光体(感光体)、即ち、感光ドラム1を有する。感光ドラム1は矢印R1方向(反時計回り)に回転駆動される。感光ドラム1の周囲には、その回転方向に沿って、次の各手段が設置されている。先ず、帯電手段としてのローラ型の帯電部材(接触帯電部材)である帯電ローラ2である。次に、露光手段(潜像形成手段)としての露光装置(レーザビームスキャナ)3である。次に、現像手段としての現像装置4である。次に、転写手段としてのローラ型の転写部材である転写ローラ5である。次に、クリーニング手段としてのクリーニング装置7である。露光装置3は、帯電ローラ2と現像装置4との間の上方に設置されている。
感光ドラム1の回転方向において、帯電ローラ2と感光ドラム1との接触部(帯電ニップ)a並びに後述する上流側帯電ギャップA1(図2)及び下流側帯電ギャップA2(図2)を帯電部(帯電位置)とする。感光ドラム1の回転方向において、露光装置3による感光ドラム1の露光位置を露光部(露光位置)bとする。感光ドラム1の回転方向において、現像装置5の後述する現像スリーブ4bと感光ドラム1との対向位置を現像部(現像位置)cとする。感光ドラム1の回転方向において、転写ローラ5と感光ドラム1との接触部を転写部(転写位置)dとする。又、感光ドラム1の回転方向において、クリーニング装置7の後述クリーニングブレード7aと感光ドラム1との接触部をクリーニング部(クリーニング位置)eとする。これら接触部(帯電ニップ)a、露光部b、現像部c、転写部d、クリーニング部eは、感光ドラム1の回転方向において、この順番に配置されている。
又、転写部dよりも転写材Pの搬送方向の下流側には定着手段としての定着装置6が設置されている。
更に、感光ドラム1の周囲には、詳しくは後述する照射手段としてのニップ前露光装置8が設置されている。
画像形成時には、感光ドラム1の表面(被帯電面)は、帯電部において、帯電ローラ2によって一様に帯電処理される。その後、帯電処理された感光ドラム1の表面は、露光部bにおいて、画像情報に応じて露光装置3によって走査露光される。これにより、感光ドラム1上に画像情報に応じた静電潜像(静電像)が形成される。感光ドラム1上に形成された静電潜像は、現像部cにおいて、現像装置4によって現像剤のトナーによってトナー像として現像される。感光ドラム1上に形成されたトナー像は、転写部dにおいて、別途転写部dに搬送されてきた転写材P上に、転写ローラ5の作用によって静電的に転写される。トナー像が転写された転写材Pは、感光ドラム1から分離されて定着装置6へと搬送される。定着装置6は、転写材Pを加熱及び加圧することによって、その上にトナー像を定着させる。その後、転写材Pは、印刷物(画像形成物)として画像形成装置10から排出される。
1−1.感光体
感光ドラム1は、静電潜像が形成される像担持体である。本実施例では、感光ドラム1は、外径30mmの負帯電性の有機感光体(OPC)ドラムである。感光ドラム1は、駆動装置としてのモータ(図示せず)からの駆動力を受けて、矢印R1方向に回転する。感光ドラム1は、図2に示すように、アルミニウム製シリンダ(導電性ドラム基体)1aの表面に、光の干渉を抑え上層の接着性を向上させる下引き層1bと、光電荷発生層1cと、電荷輸送層1dとの3層を、下から順に塗布して構成されている。
感光ドラム1は、静電潜像が形成される像担持体である。本実施例では、感光ドラム1は、外径30mmの負帯電性の有機感光体(OPC)ドラムである。感光ドラム1は、駆動装置としてのモータ(図示せず)からの駆動力を受けて、矢印R1方向に回転する。感光ドラム1は、図2に示すように、アルミニウム製シリンダ(導電性ドラム基体)1aの表面に、光の干渉を抑え上層の接着性を向上させる下引き層1bと、光電荷発生層1cと、電荷輸送層1dとの3層を、下から順に塗布して構成されている。
本実施例では、普通紙(坪量50〜100g/m2)に画像を形成する際には、感光ドラム1は、210mm/sの周速度(表面の移動速度)で回転駆動される。又、本実施例では、厚紙(坪量101〜200g/m2)に画像を形成する際には、感光ドラム1は、105mm/sの周速度で矢印R1方向に回転駆動される。本実施例では、感光ドラム1の周速度が画像形成装置10のプロセススピードに対応する。
1−2.帯電手段
帯電ローラ2は、感光ドラム1を帯電させる帯電手段である。図2に示すように、帯電ローラ2は、芯金2aの長手方向の両端部をそれぞれ軸受け部材(図示せず)により回転自在に保持されている。帯電ローラ2は、付勢手段としての付勢部材である押圧ばね2eによって、感光ドラム1の中心方向に付勢されている。これにより、帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面に対して、所定の押圧力で圧接されており、感光ドラム1の回転に従動して矢印R2方向(時計回り)に回転する。帯電ローラ2には、帯電電圧印加手段としての直流電源である帯電電源S1が接続されている。そして、感光ドラム1は、DC帯電方式によって、帯電ローラ2により帯電処理される。
帯電ローラ2は、感光ドラム1を帯電させる帯電手段である。図2に示すように、帯電ローラ2は、芯金2aの長手方向の両端部をそれぞれ軸受け部材(図示せず)により回転自在に保持されている。帯電ローラ2は、付勢手段としての付勢部材である押圧ばね2eによって、感光ドラム1の中心方向に付勢されている。これにより、帯電ローラ2は、感光ドラム1の表面に対して、所定の押圧力で圧接されており、感光ドラム1の回転に従動して矢印R2方向(時計回り)に回転する。帯電ローラ2には、帯電電圧印加手段としての直流電源である帯電電源S1が接続されている。そして、感光ドラム1は、DC帯電方式によって、帯電ローラ2により帯電処理される。
感光ドラム1と帯電ローラ2とは接触して接触部aを形成する。ここで、感光ドラム1と帯電ローラ2との接触部(圧接部)aを帯電ニップと呼ぶ。感光ドラム1の回転方向(表面の移動方向)において、帯電ニップaの上流側では、感光ドラム1と帯電ローラ2との間の距離は帯電ニップaに向けて徐々に狭くなっていく。この感光ドラム1の回転方向における帯電ニップaの上流側の微小な空隙を上流側帯電ギャップA1と呼ぶ。又、感光ドラム1の回転方向において、帯電ニップaの下流側では、感光ドラム1と帯電ローラ2との間の距離は帯電ニップaから遠ざかるにつれて徐々に広がっていく。この感光ドラム1の回転方向(表面の移動方向)における帯電ニップaの下流側の微小な空隙を下流側帯電ギャップA2と呼ぶ。
感光ドラム1は帯電ニップaを中心として上流側帯電ギャップA1及び下流側帯電ギャップA2において帯電される。感光ドラム1の帯電は、帯電ローラ2から感光ドラム1への放電によって行われる。そのため、放電が開始する閾値電圧以上の電圧を帯電ローラ2に印加する。本実施例では、帯電ローラ2に約−600V以上の電圧を印加すると感光ドラム1の表面電位が上昇を始める。約−600V以上に印加する電圧を高くしていくと、印加した電圧に対して略線形関係を保ちながら感光ドラム1の表面電位は上昇する。そして、本実施例では、帯電ローラ2に−900Vの電圧を印加すると、感光ドラム1の表面電位は−300Vとなる。又、帯電ローラ2に−1100Vの電圧を印加すると、感光ドラム1の表面電位は−500Vとなる。上記閾値電圧(約−600V)を放電開始電圧(帯電開始電圧)Vth(V)と呼ぶ。つまり、電子写真方式の画像形成プロセスにおいて、DC帯電方式で感光ドラム1の表面電位をVd(V)(暗部電位)に帯電させるためには、帯電ローラ2にVd+Vth(V)を印加する必要がある。
本実施例では、帯電電源S1によってVd+Vth(V)の電圧が、芯金2aを介して帯電ローラ2に印加されることによって、感光ドラム1の表面電位がVd(V)となる。本実施例では、感光ドラム1を帯電ローラ2によって帯電させたときの電位である暗部電位Vdは−500Vとした。そのため、画像形成中は、帯電電源S1から帯電ローラ2に−1100Vの直流電圧が、帯電電圧(帯電バイアス)として印加される。
ここで、帯電ローラ2が感光ドラム1を放電によって帯電させる帯電ギャップの感光ドラム1の回転方向の幅は帯電ローラ2に印加する電圧によって変わる。つまり、帯電ギャップとは、放電が発生することによって感光ドラム1を帯電させる部分の微少な空隙を指すが、電圧を印加したときに放電が発生するための微小な空隙はパッシェン則に従って変化することが知られている。尚、感光ドラム1の回転を停止させた状態で帯電ローラ2に電圧を印加した時に、感光ドラム1が帯電している箇所が帯電ギャップに相当する。
本実施例では、帯電ローラ2の長手方向(回転軸線方向)の長さは320mmである。帯電ローラ2は、芯金(支持部材)2aを中心として、下層2b、中間層2c、表層2dの順番に積層された3層構成を有する。下層2bは、帯電音を低減するための発泡スポンジ層である。表層2dは、感光ドラム1上にピンホールなどの欠陥があったとしても、電流のリークを防止する保護層として働く。本実施例では、芯金2aは、直径6mmのステンレスで形成された丸棒である。又、下層2bは、層厚3.0mmのカーボンを分散した発泡EPDMで形成される。尚、発泡EPDMとしては、比重が0.5g/cm3、体積抵抗値が102〜109Ωcmであるものを用いた。中間層2cは、層厚700μmのカーボンを分散したNBR系ゴムで形成される。尚、NBR系ゴムとしては、体積抵抗値が102〜105Ωcmであるものを用いた。表層2dは、層厚10μmのフッ素化合物のトレジン樹脂で形成される。尚、トレジン樹脂としては、酸化錫とカーボンを分散させ、体積抵抗値が107〜1010Ωcmであるものを用いた。
本実施例では、上記構成により、帯電ローラ2の全体の体積抵抗率は、通常環境(23℃、50%RH)において106Ωcmであった。詳しくは後述するように、「帯電横スジ」は、上流側帯電ギャップA1で放電が完了せずに、下流側帯電ギャップA2において不安定な微小放電(剥離放電など)が発生することが原因である。そのため、帯電ローラ2の電気抵抗が低ければ低いほど、上流側帯電ギャップA1における放電が完了され易く、帯電横スジは発生し難い。
又、本実施例では、帯電ローラ2の表面の粗さ(JIS B 0601:2001規格10点平均表面粗さRz)は5μmである。
1−3.露光手段
露光装置3は、帯電された感光ドラム1に静電潜像を形成する露光手段(潜像形成手段)である。本実施例では、露光装置3は、半導体レーザを用いたレーザビームスキャナである。露光装置3は、画像読み取り装置などのホスト処理(図示せず)から入力される画像信号に対応して変調されたレーザ光を出力する。レーザ光は、露光部bにおいて、帯電された感光ドラム1の表面を走査され、感光ドラム1上に、入力された画像信号に応じた静電潜像(静電像)を形成する。本実施例では、感光ドラム1上のレーザ光を照射された部分の電位である明部電位(VL)は−150Vとした。
露光装置3は、帯電された感光ドラム1に静電潜像を形成する露光手段(潜像形成手段)である。本実施例では、露光装置3は、半導体レーザを用いたレーザビームスキャナである。露光装置3は、画像読み取り装置などのホスト処理(図示せず)から入力される画像信号に対応して変調されたレーザ光を出力する。レーザ光は、露光部bにおいて、帯電された感光ドラム1の表面を走査され、感光ドラム1上に、入力された画像信号に応じた静電潜像(静電像)を形成する。本実施例では、感光ドラム1上のレーザ光を照射された部分の電位である明部電位(VL)は−150Vとした。
1−4.現像手段
現像装置4は、感光ドラム1上に形成された静電潜像を現像する現像手段である。本実施例では、現像装置4は、現像剤として2成分現像剤を用い、磁気ブラシによって静電潜像を現像する。又、本実施例では、反転現像方式を採用しており、感光ドラム1の表面の露光部分(明部)に、感光ドラム1の帯電極性(本実施例では負極性)と同極性に帯電したトナーが付着することで、静電潜像が現像される。
現像装置4は、感光ドラム1上に形成された静電潜像を現像する現像手段である。本実施例では、現像装置4は、現像剤として2成分現像剤を用い、磁気ブラシによって静電潜像を現像する。又、本実施例では、反転現像方式を採用しており、感光ドラム1の表面の露光部分(明部)に、感光ドラム1の帯電極性(本実施例では負極性)と同極性に帯電したトナーが付着することで、静電潜像が現像される。
現像装置4は、現像容器4aと、現像容器4aの開口部から外部に一部が露出するようにして回転自在に設けられた現像剤担持体としての非磁性の現像スリーブ4bと、を有する。現像スリーブ4bは、現像容器4aに対して固定して配置された磁界発生手段としてのマグネットローラ4cを内包している。又、現像装置4には、現像スリーブ4bに対向して、現像スリーブ4b上に担持させる現像剤の量を規制する現像剤規制部材としての規制ブレード4dが設けられている。現像容器4aに収容された、主にトナー(非磁性トナー粒子)とキャリア(磁性キャリア粒子)とが混合された現像剤4eは、規制ブレード4dで一定の層厚に規制されることによって、現像スリーブ4b上に担持される。これにより、現像スリーブ4b上に現像剤4eの薄層がコーティングされる。現像スリーブ4bは、その内部のマグネットローラ4cが発生する磁界によって形成された、キャリアがブラシ状に穂立ちした磁気ブラシによって、トナーを現像部cへ搬送する。
現像容器4a内の現像剤4eは、主にトナーとキャリアとの混合物であり、2つの現像剤攪拌部材(攪拌スクリュー)4fの回転によって均一に攪拌されながら、現像スリーブ4b側に搬送される。本実施例では、磁性キャリアの電気抵抗は約1013Ωcm、粒径は約40μmである。本実施例では、トナーは、キャリアとの摺擦により負極性に摩擦帯電される。又、現像容器4a内の現像剤4eのトナー濃度は、濃度センサ(図示せず)によって検知される。又、濃度センサによって検知された検知情報に基づいて、現像容器4a内のトナー濃度が一定になるように、トナーホッパー4gから現像容器4aにトナーが補給される。
現像スリーブ4bは、現像部cにおける感光ドラム1との最近接距離を300μmに保持して、感光ドラム1に近接して対向するように設けられている。又、現像スリーブ4bは、現像部cにおける現像スリーブ4bと感光ドラム1の表面の移動方向が互いに逆方向になるように回転駆動される。
又、現像スリーブ4bには、現像電圧印加手段としての現像電源S2が接続されている。現像動作時に、現像スリーブ4bには、現像電源S2から、所定の現像電圧(現像バイアス)が印加される。本実施例では、現像スリーブ4bには、直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した現像バイアスが印加される。具体的には、交流電圧の周波数は8kHz、直流電圧は−320V、交流電圧のピーク間電圧Vppは1800Vである。
1−5.転写手段
転写ローラ5は、感光ドラム1に形成されたトナー像を被転写体である紙などの転写材(シート、メディア)Pに転写させる転写手段である。転写ローラ5は、感光ドラム1に所定の押圧力をもって当接して転写部(転写ニップ)dを形成する。又、転写ローラ5には、転写電圧印加手段としての転写電源S3が接続されている。転写動作時に、転写ローラ5には、転写電源S3からトナーの正規の帯電極性とは逆極性である正極性の直流電圧が、転写電圧(転写バイアス)として印加される。本実施例では、+500Vの転写電圧が転写ローラ5に印加される。これによって、感光ドラム1上のトナー像は、搬送手段(図示せず)によって転写部dに搬送される転写材Pに転写される。
転写ローラ5は、感光ドラム1に形成されたトナー像を被転写体である紙などの転写材(シート、メディア)Pに転写させる転写手段である。転写ローラ5は、感光ドラム1に所定の押圧力をもって当接して転写部(転写ニップ)dを形成する。又、転写ローラ5には、転写電圧印加手段としての転写電源S3が接続されている。転写動作時に、転写ローラ5には、転写電源S3からトナーの正規の帯電極性とは逆極性である正極性の直流電圧が、転写電圧(転写バイアス)として印加される。本実施例では、+500Vの転写電圧が転写ローラ5に印加される。これによって、感光ドラム1上のトナー像は、搬送手段(図示せず)によって転写部dに搬送される転写材Pに転写される。
1−6.クリーニング手段
クリーニング装置7は、感光ドラム1から転写材Pに転写されずに感光ドラム1上に残留したトナー(転写残トナー)を清掃するクリーニング手段である。本実施例では、クリーニング装置7は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード7aと、クリーニング容器7bとを有する。クリーニングブレード7aは、板状弾性体で形成され、感光ドラム1の表面に接触して配置されている。感光ドラム1に付着している転写残トナーは、感光ドラム1の回転に伴ってクリーニングブレード7aにより摺擦されることによって除去され、クリーニング容器7bに回収される。
クリーニング装置7は、感光ドラム1から転写材Pに転写されずに感光ドラム1上に残留したトナー(転写残トナー)を清掃するクリーニング手段である。本実施例では、クリーニング装置7は、クリーニング部材としてのクリーニングブレード7aと、クリーニング容器7bとを有する。クリーニングブレード7aは、板状弾性体で形成され、感光ドラム1の表面に接触して配置されている。感光ドラム1に付着している転写残トナーは、感光ドラム1の回転に伴ってクリーニングブレード7aにより摺擦されることによって除去され、クリーニング容器7bに回収される。
1−7.定着手段
定着装置6は、転写部dにおいて転写材Pに転写されたトナー像を定着させる定着手段である。定着装置6は、熱源を有する定着ローラ6aと、定着ローラ6aに圧接された加圧ローラ6bとを有する。定着ローラ6aと加圧ローラ6bは回転駆動される。定着装置6は、定着ローラ6aと加圧ローラ6bとによって形成される接触部(定着ニップ)において、転写材Pを狭持して搬送しながら、転写材Pに転写されたトナー像を加熱及び加圧してこれを転写材Pに定着させる。本実施例では、転写材Pの材質、厚さ、坪量などに応じて、定着ローラ6aと加圧ローラ6bの回転速度は後述する制御回路200(図2)によって制御される。具体的には、厚紙(坪量101〜200g/m2)に画像を定着する際には、プロセススピードが105mm/sになるように回転する。又、普通紙(坪量50〜100g/m2)に画像を定着する際には、プロセススピードが210mm/sになるように回転する。
定着装置6は、転写部dにおいて転写材Pに転写されたトナー像を定着させる定着手段である。定着装置6は、熱源を有する定着ローラ6aと、定着ローラ6aに圧接された加圧ローラ6bとを有する。定着ローラ6aと加圧ローラ6bは回転駆動される。定着装置6は、定着ローラ6aと加圧ローラ6bとによって形成される接触部(定着ニップ)において、転写材Pを狭持して搬送しながら、転写材Pに転写されたトナー像を加熱及び加圧してこれを転写材Pに定着させる。本実施例では、転写材Pの材質、厚さ、坪量などに応じて、定着ローラ6aと加圧ローラ6bの回転速度は後述する制御回路200(図2)によって制御される。具体的には、厚紙(坪量101〜200g/m2)に画像を定着する際には、プロセススピードが105mm/sになるように回転する。又、普通紙(坪量50〜100g/m2)に画像を定着する際には、プロセススピードが210mm/sになるように回転する。
2.操作部
次に、画像形成装置10の操作部について説明する。図3は、本実施例の画像形成装置10が有する操作パネルとされる操作部100を示す。
次に、画像形成装置10の操作部について説明する。図3は、本実施例の画像形成装置10が有する操作パネルとされる操作部100を示す。
図3(a)は、操作部100の外観を示す。操作部100は、設定された情報に基づき画像形成装置10に画像形成を実行させるためのスタートボタン101を有する。又、操作部100は、タッチパネル式のディスプレイ(操作画面)102を有する。ディスプレイ102には、図3(b)に示すような画面が表示される。操作者は、ディスプレイ102に表示されたボタンを選択することによって、画像形成を行う際の各種設定を行うことができる。本実施例では、とりわけ、画像を形成する転写材Pの種類の設定及び画質優先モードについて詳しく説明する。
図3(b)に示すように、ディスプレイ102には、画像を形成する転写材Pの種類を設定するための紙種選択ボタン103が表示される。紙種選択ボタン103が選択されると、図3(c)に示すような画面がディスプレイ102に表示される。
図3(c)に示す画面には、画像形成に用いられる転写材Pの一覧が表示される。画像形成に用いられる転写材Pの種類に応じて、操作者は普通紙104、厚紙105、コート紙106などのいずれかを選択することができる。
前述の通り、普通紙104が選択された場合、プロセススピードは210mm/sに設定される。又、厚紙105が選択された場合、プロセススピードは105mm/sに設定される。又、コート紙とは、転写材Pの表面に透明の樹脂によってコーティングを施すことによって表面の平滑度を向上させた光沢のある転写材Pである。コート紙に画像を形成する際も、厚紙と同様、プロセススピードは105mm/sに設定される。
尚、転写材Pの種類の設定は、操作者が設定する場合に限られるものではなく、センサなどを用いて転写材Pの種類を判別してもよい。
又、図3(b)に示すように、ディスプレイ102には、高画質モードを指定するための画像優先モードボタン104が表示される。この画質優先ボタン104が選択されると、普通紙に画像を形成する場合においても、プロセススピードは105mm/sに変更される。プロセススピードが遅くなることによって、プロセススピードが速い場合よりも高解像度の静電潜像を感光ドラム1上に形成することができる。
ディスプレイ102において紙種の設定、モードの設定などが行われた後、スタートボタン101が押されることによって、画像形成装置10は設定された条件に応じて画像を形成する。
尚、外部のPC(パーソナルコンピュータ)などの端末からの印刷指令が入力されてもよい。
3.ニップ前露光装置
次に、帯電横スジを抑制するために上流側帯電ギャップA1に対応する感光ドラム1の表面に光を照射する照射手段としてのニップ前露光装置8について説明する。
次に、帯電横スジを抑制するために上流側帯電ギャップA1に対応する感光ドラム1の表面に光を照射する照射手段としてのニップ前露光装置8について説明する。
図4は、本実施例におけるニップ前露光装置8に関する概略制御ブロックを示す。ニップ前露光装置8は、上流側帯電ギャップA1に光を照射する(以下、「ニップ前露光」ともいう。)。より具体的には、本実施例では、ニップ前露光装置8は、帯電ニップaから感光ドラム1の回転方向上流側の感光ドラム1の表面を露光し、その部分の感光ドラム1の長手方向(回転軸線方向)における画像形成領域を除電する。
図4に示すように、帯電ローラ2は、帯電電源S1によって直流電圧を印加されることによって、感光ドラム1の表面を帯電させる。ニップ前露光装置8には、給電手段としてのニップ前露光電源S4が接続されている。ニップ前露光電源S4は、制御手段としての制御回路200の制御に従い、ニップ前露光装置8に電力を供給するか否かを決定する。ニップ前露光装置8は、電力が供給されると光を照射し(ON)、電力が供給されないと照射しない(OFF)。
本実施例では、ニップ前露光装置8としては、室温(20℃)においてピーク波長が660(±10)nmのLED(Light Emitting Diode)を使用した。LEDから放出される光の波長は、材料の温度及び印加電流に依存して変動することが知られている。本実施例では、順方向降下電圧が1.4V、最大定格出力が3mW、最大動作電流が95mA、最大出力が2.1mW、発光効率が39lm/WであるLEDを用いた。又、本実施例では、ニップ前露光装置8の光量は、8(lx・s)とした。
尚、上流側帯電ギャップA1は、帯電ローラ2と感光ドラム1との間において放電が行われるわずかな領域である。本実施例では、上流側帯電ギャップA1は、帯電ニップaの感光ドラム1の回転方向上流側の端部から同方向上流側に1mm離れた位置までの領域であった。同様に、下流側帯電ギャップA2は、帯電ニップaの感光ドラム1の回転方向下流側の端部から同方向下流側に1mm離れた位置までの領域であった。
制御回路200は、演算制御手段であるCPU、記憶手段であるROMやRAMなどを有し、操作部100やPCなどの外部端末から入力される画像形成信号に応じて、画像形成装置10の各部を制御する。例えば、制御回路200は、操作部100によって指定された転写材Pの情報などを取得し、それに応じてプロセススピードを決定する。又、プロセススピードに応じて画像形成部の画像形成条件を制御する。具体的に例を挙げると、制御回路200は、ニップ前露光電源S4によってニップ前露光装置8に電力を供給するか否かを制御することができる。ニップ前露光電源S4から供給される電力に応じて、ニップ前露光装置8は単位時間に8(lx・s)の光を出力することができる。
尚、光量は、JIS C 1609−1(2006年度改正)一般形AA級に準拠した照度計を用いて計測した。照度計は可視光領域(420−700nm)の光量を測定している。そのため、可視光領域以外の光量の変化を検出するためには例えばフォトダイオードを用いてもよい。感光ドラム1の表面の電荷を除去することのできる波長における光量の変化を検出するためには、感光ドラム1の感度が低い波長をカットする光学フィルタを通した光をフォトダイオードで検出することが好ましい。
4.プロセススピードの変化に伴う帯電横スジの発生メカニズム
次に、プロセススピードに関わらず、ニップ前露光装置8の光量を一定にした場合に発生することのある帯電横スジの問題ついて説明する。
次に、プロセススピードに関わらず、ニップ前露光装置8の光量を一定にした場合に発生することのある帯電横スジの問題ついて説明する。
図11は、帯電横スジの発生するメカニズムとニップ前露光によるその抑制効果を説明するための模式図である。特に、図11(a)は、プロセススピード(PS)が210mm/s(第1の速度)の場合に、ニップ前露光を行わない場合の帯電ギャップの放電を模式的に示す。図11(b)は、プロセススピードが210mm/s(第1の速度)の場合に、ニップ前露光装置8によって光量を8(lx・s)として上流側帯電ギャップA1を露光した場合の帯電ギャップにおける放電を模式的に示す。図11(c)は、プロセススピードが105mm/s(第2の速度)の場合に、ニップ前露光を行わない場合の帯電ギャップの放電を模式的に示す。又、図11(d)は、プロセススピードが105mm/s(第2の速度)の場合に、ニップ前露光装置8によって光量を8(lx・s)として上流側帯電ギャップA1を露光した場合の帯電ギャップにおける放電を模式的に示す。
先ず、ニップ前露光を行わない場合について説明する。
図11(a)に示すように、回転する感光ドラム1に対して、帯電ローラ2は順方向に回転して、感光ドラム1を帯電させる。上流側帯電ギャップA1において、感光ドラム1と帯電ローラ2との間の電位差が放電開始の閾値(パッシェン則に基づく)を超えると放電が行われ、感光ドラム1は帯電電位(Vd)となるように帯電される。しかしながら、例えば帯電ローラ2の一部の電気抵抗が高くなったりした場合、上流側帯電ギャップA1において均一に帯電が完了しない場合がある。その場合、下流側帯電ギャップA2において、不安定な微小放電(剥離放電など)が発生するため、帯電横スジが発生してしまうことがある。
一方、図11(c)に示すように、プロセススピードが105mm/sと、図11(a)の場合(プロセススピードは210mm/s)よりも遅い場合は、上流側帯電ギャップA1における帯電時間が十分長い。このために、上流側帯電ギャップA1で均一な帯電が完了し、下流側帯電ギャップA2での不安定な微小放電(剥離放電など)はほとんど発生しないため、帯電横スジが発生しない。
次に、上流側帯電ギャップA1にニップ前露光を行う場合について説明する。
図11(b)に示すように、上流側帯電ギャップA1において、帯電した感光ドラム1はニップ前露光装置8からの光Lによって除電される。そのため、感光ドラム1は、主に、下流側帯電ギャップA2において帯電させることになる。これにより、下流側帯電ギャップA2における不安定な微小放電(剥離放電など)が発生し難くなり、帯電横スジを抑制できる。
一方、図11(d)は、プロセススピードが105mm/sと、図11(c)の場合(プロセススピードは210mm/s)よりも遅い場合に、その図11(c)の場合と同じ光量で上流側帯電ギャップA1を露光して感光ドラム1を除電した場合である。この場合、上流側帯電ギャップA1を露光したとしても、感光ドラム1は上流側帯電ギャップA1において、その後下流側帯電ギャップA2において不安定な微小放電(剥離放電など)が発生し得る程度に十分に帯電されてしまう。つまり、この場合、ニップ前露光を行っても、上流側帯電ギャップA1において感光ドラム1が帯電されているため、下流側帯電ギャップA2において発生する微小放電(剥離放電など)を十分に抑制することができない。
更に説明すると、DC帯電方式では、上流側帯電ギャップA1で一度放電が生じ、下流側帯電ギャップA2でもう一度微小な放電が生じて発生する画像上の横スジ、即ち、帯電横スジが発生することがある。この帯電横スジは、プロセススピード、即ち、感光ドラム1の表面の移動速度が速くなるほど顕著に発生する。そこで、ニップ前露光装置8によって上流側帯電ギャップA1に光を照射して感光ドラム1を除電することにより、下流側帯電ギャップA2において感光ドラムを均一に帯電するようにして、帯電横スジを抑制することができる。即ち、ニップ前露光装置8を用いたこの方法は、帯電ローラ2による帯電処理の作用を、下流側帯電ギャップA2に偏らせることで、帯電横スジを抑制するものである。しかし、ニップ前露光装置8を用いる場合であっても、プロセススピード、即ち、感光ドラム1の表面の移動速度によって、上流側帯電ギャップA1における除電と帯電との繰り返しのバランスが変る。即ち、プロセススピードが遅いと、上流側帯電ギャップA1における除電に対し再帯電量が多くなってしまう。そのため、下流側帯電ギャップA2へ帯電処理を偏らせきれず、下流側帯電ギャップA2において不安定な微小放電が発生し易くなり、帯電横スジを十分に抑制できないことになる。
上述のように、本実施例では、厚紙に画像を形成する場合は普通紙に画像を形成する場合よりもプロセススピードを遅くする。従って、言い換えると、本実施例では、厚紙に画像を形成する場合に、普通紙に画像を形成する場合と同じ光量でニップ前露光を行うと、出力される印刷物に帯電横スジに起因する横スジ状の画像不良が発生してしまうことがある。
そこで、本実施例では、以下に詳しく説明するように、画像形成装置10は、ニップ前露光装置8による上流側帯電ギャップA1への光の照射を、プロセススピードに応じて調整するように制御する。
5.プロセススピードとニップ前露光量
制御回路200は、操作部100において設定された転写材Pの種類の情報などに基づき、プロセススピードを変更する。上述のように、プロセススピードに関わらずニップ前露光装置8により上流側帯電ギャップA1を一定の光量で露光すると、帯電横スジが発生する。そこで、異なるプロセススピード毎に、ニップ前露光装置8が上流側帯電ギャップA1に照射する光の光量(以下、「ニップ前露光量」ともいう。)を変化させ、その時に出力される印刷物に生じる、帯電横スジに起因する画像不良を評価した。ここでは、帯電ローラ2の電気抵抗が高くなり、帯電横スジが発生し易い、低温低湿環境(15℃、10%RH)で実験を行った。
制御回路200は、操作部100において設定された転写材Pの種類の情報などに基づき、プロセススピードを変更する。上述のように、プロセススピードに関わらずニップ前露光装置8により上流側帯電ギャップA1を一定の光量で露光すると、帯電横スジが発生する。そこで、異なるプロセススピード毎に、ニップ前露光装置8が上流側帯電ギャップA1に照射する光の光量(以下、「ニップ前露光量」ともいう。)を変化させ、その時に出力される印刷物に生じる、帯電横スジに起因する画像不良を評価した。ここでは、帯電ローラ2の電気抵抗が高くなり、帯電横スジが発生し易い、低温低湿環境(15℃、10%RH)で実験を行った。
表1は、プロセススピードが210mm/s(第1の速度)、105mm/s(第2の速度)のそれぞれの場合について、ニップ前露光量を変化させたときに出力される印刷物に対する評価をまとめた表である。
帯電横スジは、帯電ローラ2の長手方向(回転軸線方向)と平行な方向に筋状に現れ、ハーフトーン画像を形成したときに顕著に表れる。そこで、印刷物としては、ハーフトーン(256階調における125)画像を転写材Pの全面に形成したものを用いた。表1において、出力された印刷物の画像が良好の場合は◎、良い場合は○、濃度ムラがある場合は△、濃度ムラや濃度のガサツキがある場合は×を記した。
表1から、プロセススピードが遅い105mm/sの場合は、ニップ前露光を行わなくても、帯電横スジは発生しないことがわかる。又、プロセススピードが105mm/sの場合は、ニップ前露光によって下流側帯電ギャップA2に放電を偏らせて帯電横スジを抑制するためには、ニップ前露光量は、プロセススピードが210mm/sの時に必要な値よりも大きくする必要があることがわかる。
6.ニップ前露光量と感光ドラムの削れ量
次に、ニップ前露光量と、感光ドラム1の削れ量との関係について説明する。
次に、ニップ前露光量と、感光ドラム1の削れ量との関係について説明する。
図5(a)は、ニップ前露光量と、感光ドラム1と帯電ローラ2との間に流れる直流電流と、の関係を示す。又、図5(b)は、ニップ前露光量と、A4サイズの用紙10000枚(10K)に全面ベタ白画像(256階調における0)を出力した際の感光ドラム1の削れ量と、の関係を示す。具体的には、図5(a)、(b)に示す結果は、プロセススピードを210mm/s、帯電電位(Vd)を−500Vとして、ベタ白画像を形成する耐久試験を行う際に、DC電流値を感光ドラム1とアースとの間に電流計を設置して測定したものである。
図5(a)、(b)からわかるように、ニップ前露光量を大きくすると、感光ドラム1の削れ量が大きくなる。これは、ニップ前露光量が大きくなると、上流側帯電ギャップA1における除電量が多くなり、帯電ローラ2から感光ドラム1を再帯電させるための再放電量が増えるためである。
表1に示すように、プロセススピードが遅い場合(105mm/s)には、ニップ前露光によって帯電横スジを抑制するためには、ニップ前露光量は、プロセススピードが速い場合(210mm/s)よりも大きい16(lx・s)であることが必要である。そして、このようにニップ前露光量を大きくすると、上述のように削れ量が大きくなることで、感光ドラム1の寿命が短くなる傾向となる。
そのため、帯電横スジを抑制するとともに、感光ドラム1の寿命が短くなるのを防ぐように、ニップ前露光装置8による上流側帯電ギャップA1への光の照射をプロセススピードに応じて調整することが望まれる。
7.ニップ前露光装置の動作
次に、本実施例における画像形成装置10の動作の流れについて更に詳しく説明する。本実施例では、画像形成装置10は、プロセススピードに応じてニップ前露光をON/OFFさせる動作を行う。
次に、本実施例における画像形成装置10の動作の流れについて更に詳しく説明する。本実施例では、画像形成装置10は、プロセススピードに応じてニップ前露光をON/OFFさせる動作を行う。
図6は、本実施例における画像形成装置10の動作の流れの概略を示す。制御回路200の内部のCPUは、制御回路200の内部のROMに保存されているプログラムによって図6のフローチャートに従って動作するように画像形成装置10を制御する。
本実施例では、画像を形成する転写材Pの種類に応じて画像形成条件を変更する例について説明する。尚、操作者が操作部100によって画像を形成する転写材Pの種類を指定しているものとする。
S101は、制御回路200が、画像を形成する転写材Pの種類を取得するステップである。制御回路200は、操作部100で設定された転写材Pの種類を取得する。
S102は、制御回路200が、S101において取得した、画像を形成する転写材Pの種類が普通紙であるか厚紙であるかを判断し、その結果に応じて処理を変更するステップである。制御回路200は、転写材Pの種類が普通紙である場合には、次にS103の処理を実行する。一方、制御回路200は、転写材Pの種類が厚紙である場合には、次にS104の処理を実行する。
S103は、画像を普通紙に形成する場合における画像形成条件を設定するステップである。制御回路200は、普通紙に画像を形成する際には、プロセススピードを210mm/s、ニップ前露光量を8(lx・s)(第1の光量)に設定する。
S104は、画像を厚紙に形成する場合における画像形成条件を設定するステップである。制御回路200は、厚紙に画像を形成する際には、プロセススピードを105mm/s、ニップ前露光をOFFに設定する。
S105は、制御回路200が、S103又はS104において設定された画像形成条件に従って画像形成装置10を制御するステップである。本実施例との関係では、具体的には、制御回路200は、転写材Pに画像を形成する画像形成中に、設定されたプロセススピードになるように感光ドラム1などを回転駆動させる。又、制御回路200は、帯電ローラ2に所定の帯電電圧が印加されるように制御すると共に、ニップ前露光装置8が所定の光量で光を照射するか又は光の照射をOFFするように制御する。
このように、本実施例では、画像形成に際して、制御回路200は、ニップ前露光装置8の動作をプロセススピードに応じて変更する。本実施例では、プロセススピードが第1の速度の場合は所定の光量でニップ前露光を行い、プロセススピードが第1の速度よりも遅い第2の速度の場合は、ニップ前露光をOFFにする。これによって、感光ドラム1の長寿命化を図りつつ、感光ドラム1を帯電ローラ2によって帯電させる際に生じる帯電横スジの発生を抑制することができる。つまり、画像を形成する転写材Pの種類によってプロセススピードが変わったとしても、感光ドラム1の長寿命化を図りつつ、帯電横スジに起因する画像不良の発生を抑制することができる。
尚、ニップ前露光装置8は、転写材P上に形成する画像に対応する静電潜像を形成する感光ドラム1上の部分を帯電させる際に、その感光ドラム1の部分を露光することが好ましい。
又、本実施例では、ニップ前露光装置8によって上流側帯電ギャップA1に照射される光のON/OFFは、ニップ前露光電源S4がニップ前露光装置8に供給する電力をON/OFFすることによって変更した。しかし、これに限定されるものではなく、例えばニップ前露光装置8と上流側帯電ギャップA1との間にシャッターを設け、ニップ前露光装置8からの光を遮断することで、OFF動作を行っても良い。
実施例2
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
図7は、ニップ前露光を行わない場合と、ニップ前露光を行う場合とにおける、帯電電源S1から帯電ローラ2に印加した帯電電圧に対する、現像部cにおいて測定した感光ドラム1上の帯電電位の関係を示す。尚、ニップ前露光を行う場合のニップ前露光量は8(lx・s)とした。
実施例1では、プロセススピードが105mm/sの場合はニップ前露光を行わず、プロセススピードが210mm/sの場合はニップ前露光を行う構成を採用した。しかし、この構成では、図7に示すように、現像部cにおける感光ドラム1の帯電電位のズレが生じることがある。
図7に示すように、全ての帯電電圧の値の範囲に対して、(1)プロセススピードが105mm/sでニップ前露光なしの場合と、(3)プロセススピードが210mm/sでニップ前露光ありの場合との電位のズレは、約20Vであった。
この電位のズレは、帯電部(帯電ニップa及び帯電ギャップA1、A2)で帯電された後、現像部cまで到達するまでの間に、時間とともに帯電電位が低下(即ち、帯電量が減少)した結果であり、いわゆる「暗減衰」という現象によるものである。
感光ドラム1の移動速度が速ければ、上記暗減衰量は少なく、又前露光などにより感光ドラム1内にフォトキャリアが残留していると、暗減衰量は多くなることが知られている。
図7に示すように、(1)プロセススピードが105mm/sでニップ前露光なしの場合と、(2)プロセススピードが210mm/sでニップ前露光なしの場合との比較では、(2)の方が現像部cにおける帯電電位の絶対値は5V高い。これは速度差によって生じたものである。又、図7に示すように、(2)プロセススピードが210mm/Sでニップ前露光なしの場合と、(3)プロセススピードが210mm/sでニップ前露光ありの場合との比較では、(2)の方が現像部cにおける帯電電位の絶対値は25V高い。これは前露光を行うか行わないかの差によって生じたものである。
従って、(1)プロセススピードが105mm/sでニップ前露光なしの場合と、(3)プロセススピードが210mm/sでニップ前露光ありの場合との比較では、(3)の方が現像部cにおける帯電電位の絶対値は20V低くなる。そのため、実施例1の構成では、この帯電電位のズレにより、普通紙に画像を形成する場合と厚紙に画像を形成する場合とで画像濃度に差が生じることがある。これは、現像バイアスが同じで明部電位VLが同じであれば、帯電電位が下がるほど濃度が上がることに起因する。つまり、普通紙に画像を形成する場合よりも、厚紙に画像を形成する場合の方が、画像濃度が濃くなる現象が発生することがある。
そこで、本実施例では、以下に詳しく説明するように、ニップ前露光装置8により光が照射される場合と、ニップ前露光装置8による光の照射がOFFの場合との画像濃度の差を補正するように制御する。
次に、本実施例における画像形成装置10の動作の流れについて更に詳しく説明する。本実施例では、画像形成装置10は、プロセススピードに応じてニップ前露光をON/OFFさせる動作を行う。又、本実施例では、画像形成装置10は、ニップ前露光のON/OFFに応じて帯電ローラ2に印加する帯電電圧を変更する動作を行う。
本実施例では、制御回路200が、ニップ前露光装置8による光の照射を行うか否かに応じて、帯電電源S1から帯電ローラ2に印加する直流電圧を調整する調整手段の機能を有する。そして、本実施例では、この調整手段は、ニップ前露光装置8による光の照射を行うか否かによらず、帯電ローラ2によって帯電された感光ドラム1が所定の距離だけ移動した後の帯電電位が等しくなるように、帯電ローラ2に印加する直流電圧を調整する。
図8は、本実施例における画像形成装置10の動作の流れの概略を示す。制御回路200の内部のCPUは、制御回路200の内部ROMに保存されているプログラムによって図10のフローチャートに従って動作するように画像形成装置10を制御する。
本実施例では、画像を形成する転写材Pの種類に応じて画像形成条件を変更する例について説明する。尚、操作者が操作部100によって画像を形成する転写材Pの種類を指定しているものとする。
S201は、制御回路200が、画像を形成する転写材Pの種類を取得するステップである。制御回路200は、操作部100で設定された転写材Pの種類を取得する。
S202は、制御回路200が、S201において取得した、画像を形成する転写材Pの種類が普通紙であるか厚紙であるかを判断し、その結果に応じて処理を変更するステップである。制御回路200は、転写材Pの種類が普通紙である場合には、次にS203の処理を実行する。一方、制御回路200は、転写材Pの種類が厚紙である場合には、次にS204の処理を実行する。
S203は、画像を普通紙に形成する場合における画像形成条件を設定するステップである。制御回路200は、普通紙に画像を形成する際には、プロセススピードを210mm/s、ニップ前露光量を8(lx・s)(第1の光量)に設定する。又、制御回路200は、普通紙に画像を形成する際には、現像部cにおける電位のズレ分−20Vをオフセットするように、帯電ローラ2に印加する帯電電圧を設定する。本実施例では、現像部cでの感光ドラム1の帯電電位を−500Vにするために、帯電ローラ2に−1120Vの直流電圧を印加するよう制御する。
S204は、画像を厚紙に形成する場合における画像形成条件を設定するステップである。制御回路200は、厚紙に画像を形成する際には、プロセススピードを105mm/s、ニップ前露光をOFFに設定する。又、制御回路200は、厚紙に画像を形成する際には、現像部cでの感光ドラム1の帯電電位を−500Vにするために、帯電ローラ2に−1100Vの直流電圧を印加するように制御する。
S205は、制御回路200が、S203又はS204において設定された画像形成条件に従って画像形成装置10を制御するステップである。本実施例との関係では、具体的には、制御回路200は、転写材Pに画像を形成する画像形成中に、設定されたプロセススピードになるように感光ドラム1などを回転駆動させる。又、制御回路200は、帯電ローラ2に所定の帯電電圧が印加されるように制御すると共に、ニップ前露光装置8が所定の光量で光を照射するか又は光の照射をOFFするように制御する。
このように、本実施例では、画像形成に際して、制御回路200は、ニップ前露光装置8の動作をプロセススピードに応じて変更する。本実施例では、プロセススピードが第1の速度の場合は所定の光量でニップ前露光を行い、プロセススピードが第1の速度よりも遅い第2の速度の場合は、ニップ前露光をOFFにする。これによって、感光ドラム1の長寿命化を図りつつ、感光ドラム1を帯電ローラ2によって帯電させる際に生じる帯電横スジの発生を抑制することができる。又、ニップ前露光を行う場合と行わない場合の現像部cにおける感光ドラム1の帯電電位のズレ分を、帯電電圧を補正することによって補正する。これによって、プロセススピードによる画像濃度のズレを補正することもできる。つまり、画像を形成する転写材Pの種類によってプロセススピードが変わったとしても、感光ドラム1の長寿命化を図りつつ、帯電横スジに起因する画像不良の発生を抑制することができると共に、転写材P上の画像濃度の変化を抑制することができる。
尚、本実施例では、感光ドラム1の帯電電位のズレを帯電電圧の補正により調整した。しかし、転写材P上の画像濃度のズレを補正するために補正する画像形成条件は、帯電電圧に限定されるものではない。例えば、画像形成条件として、露光装置3のレーザパワーで明部電位VLを補正したり、現像装置4の現像バイアスで補正することも可能である。但し、上述のように、感光ドラム1の帯電電位に、暗減衰によってズレが生じるので、帯電電圧を補正するのが簡易であり好ましい。又、本実施例では、ニップ前露光を行う場合の、ニップ前露光を行わない場合に対する、現像部cでの帯電電位のズレを補正するために、ニップ前露光を行う場合に帯電電圧などの画像形成条件を補正するものとして説明した。しかし、ニップ前露光を行わない場合の、ニップ前露光を行う場合に対する、現像部cでの帯電電位のズレを補正するために、ニップ前露光を行わない場合に帯電電圧などの画像形成条件を補正してもよい。
実施例3
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して、詳しい説明は省略する。
表2は、プロセススピードが210mm/sで、ニップ前露光を行わない場合の、画像形成装置10内の温度と帯電横スジの発生レベルとの関係を示す。評価方法及び評価基準は、実施例1における表1の結果を得た実験と同様である。
表2から、帯電横スジが発生し易いプロセススピードが210mm/sの場合においても、画像形成装置10内の温度が高ければ高いほど、ニップ前露光を行わない設定で帯電横スジが発生し難くなる傾向があることがわかる。これは、本発明者らの鋭意研究の結果、次のような理由によるものであることがわかった。即ち、画像形成装置10内の温度が上昇し、帯電ローラ2の電気抵抗が下がる条件になると、上流側帯電ギャップA1における放電が完了し易くなり、下流側帯電ギャップA2に不安定な微小放電(剥離放電など)が発生し難くなったためである。
そこで、本実施例では、画像形成装置10内の温度を検知して、該検知結果が所定値以上である場合には、プロセススピードが210mm/sである場合にも、ニップ前露光を行わないように制御する。本実施例では、表2の結果から、上記所定値は35℃とした。
図9は、本実施例におけるニップ前露光装置8に関する概略制御ブロックを示す。図9に示すように、本実施例における概略制御ブロックは、図4に示す概略制御ブロックと同様であるが、本実施例では、画像形成装置10には、環境検知手段として、画像形成装置10内の温度を測定する環境センサ300が設けられている。環境センサ300で測定した温度情報は、制御回路200に伝達される。
次に、本実施例における画像形成装置10の動作の流れについて更に詳しく説明する。本実施例では、画像形成装置10は、プロセススピードに応じてニップ前露光をON/OFFさせる動作を行う。又、本実施例では、画像形成装置10は、画像形成装置10内の温度情報に応じて、ニップ前露光をON/OFFさせる動作を行う。
図10は、本実施例における画像形成装置10の動作の流れの概略を示す。制御回路200の内部のCPUは、制御回路200の内部ROMに保存されているプログラムによって図10のフローチャートに従って動作するように画像形成装置10を制御する。
本実施例では、画像を形成する転写材Pの種類に応じて画像形成条件を変更する例について説明する。尚、操作者が操作部100によって画像を形成する転写材Pの種類を指定しているものとする。
S301は、制御回路200が、画像を形成する転写材Pの種類を取得するステップである。制御回路200は、操作部100で設定された転写材Pの種類を取得する。
S302は、制御回路200が、S301において取得した、画像を形成する転写材Pの種類が普通紙であるか厚紙であるかを判断し、その結果に応じて処理を変更するステップである。制御回路200は、転写材Pの種類が普通紙である場合には、次にS303の処理を実行する。一方、制御回路200は、転写材Pの種類が厚紙である場合には、次にS304の処理を実行する。
S303は、画像を普通紙に形成する場合における画像形成条件の1つであるプロセススピードを設定するステップである。制御回路200は、普通紙に画像を形成する際には、プロセススピードを210mm/sに設定する。
S305は、S303においてプロセススピードを210mm/sに設定した後に、制御手段200が、画像形成装置10内の温度情報を取得するステップである。制御回路200は、環境センサ300によって、画像形成装置10内の温度情報を取得する。
S306は、制御回路200が、S305において取得した画像形成装置10内の温度が35℃未満か否かを判断し、その結果に応じて処理を変更するステップである。制御回路200は、温度が35℃未満である場合には、次にS307の処理を実行する。一方、制御回路200は、温度が35℃以上である場合には、次にS308の処理を実行する。
S307は、画像を普通紙に形成する場合であって、且つ、画像形成装置10内の温度が35℃未満である場合における画像形成条件の1つであるニップ前露光のON/OFFを制御するステップである。制御回路200は、この場合、ニップ前露光量を8(lx・s)に設定する。
S308は、画像を普通紙に形成する場合であって、且つ、画像形成装置10内の温度が35℃以上である場合における画像形成条件の1つであるニップ前露光のON/OFFを制御するステップである。制御回路200は、この場合、ニップ前露光をOFFに設定する。
一方、S304は、画像を厚紙に形成する場合における画像形成条件を設定するステップである。制御回路200は、厚紙に画像を形成する際には、プロセススピードを105mm/s、ニップ前露光をOFFに設定する。
S309は、制御回路200が、S303、S304、S307、S308で設定された画像形成条件に従って画像形成装置10を制御するステップである。本実施例との関係では、具体的には、制御回路200は、転写材Pに画像を形成する画像形成中に、設定されたプロセススピードになるように感光ドラム1などを回転駆動させる。又、制御回路200は、帯電ローラ2に所定の帯電電圧が印加されるように制御すると共に、ニップ前露光装置8が所定の光量で光を照射するか又は光の照射をOFFするように制御する。
このように、本実施例では、画像形成に際して、制御回路200は、ニップ前露光装置8の動作をプロセススピードに応じて変更する。本実施例では、プロセススピードが第1の速度の場合は所定の光量でニップ前露光を行い、プロセススピードが第1の速度よりも遅い第2の速度の場合は、ニップ前露光をOFFにする。又、プロセススピードが速い第1の速度である場合においても、所定の温度以上の環境下ではニップ前露光をOFFにする。
このように、環境によりニップ前露光をON/OFFするためのプロセススピードの閾値を変更することで、帯電横スジが発生する状況にだけ、ニップ前露光装置8による光の照射をONにすることができる。即ち、本実施例では、プロセススピード210mm/sが、ニップ前露光をON/OFFするためのプロセススピードの閾値に相当する。そして、環境によって、閾値となるプロセススピードをより速い速度に変更して、プロセススピード210mm/sの場合でもニップ前露光をOFFとすることになる。プロセススピードとして、例えば第1、第2、第3の速度を有し、順に速い速度とされている場合は、環境によって、ニップ前露光をON/OFFするための閾値を、例えば、第2の速度から、第3の速度に変更することができる。これにより、例えば温度が所定値未満である場合には、第2の速度又は第3の速度においてニップ前露光をONとしていたのを、温度が所定以上である場合には第3の速度においてのみニップ前露光をONとすることができる。
実施例1で説明したように、ニップ前露光量が大きくなると感光ドラム1の削れ量が大きくなる。そのため、帯電横スジが発生する状況にだけニップ前露光装置8による光の照射をONにすることは、感光ドラム1の削れ量の低減に有利である。従って、本実施例によれば、感光ドラム1の一層の長寿命化を図りつつ、感光ドラム1を帯電ローラ2によって帯電させる際に生じる帯電横スジの発生を抑制することができる。つまり、画像を形成する転写材Pの種類によってプロセススピードが変わったとしても、感光ドラム1の一層の長寿命化を図りつつ、帯電横スジに起因する画像不良の発生を抑制することができる。
尚、本実施例では、環境センサが温度情報を取得する例を説明したが、これに限定されるものではない。環境サンサは、温度以外にも、相対湿度や絶対水分量を測定するものであってよく、それらの測定結果をニップ前露光のON/OFF動作にフィードバックすることができる。上述のように、帯電ローラの電気抵抗が下がることによって、上流側帯電ギャップにおける放電が完了し易くなる。従って、画像形成装置10内の相対湿度や絶対水分量を測定する場合、一般にこれらの値が上昇することは、帯電ローラの電気抵抗が下がることに対応する。従って、上記実施例において温度が所定値以上になった場合にニップ前露光をOFFとした替わりに、相対湿度や絶対水分量が所定値以上になった場合にニップ前露光をOFFとすることができる。
即ち、環境検知手段は、温度及び/又は湿度(温度、湿度、又はこれらの両方)の情報を測定するものであってよい。即ち、画像形成装置10は、画像形成装置内の温度及び/又は湿度を測定する環境検知手段を有していてよい。そして、制御回路200は、画像形成装置内の温度及び/又は湿度の測定結果が所定値以上である場合には、該所定値未満であればニップ前露光を行う第1の速度で感光ドラム1が移動する場合であっても、ニップ前露光は行わないように制御する。
その他の実施例
以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
以上、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
例えば、上述の実施例では、画像を形成する転写材の種類が普通紙、厚紙の2種類である場合を例に挙げて説明した。しかし、他の紙種(コート紙、薄紙)や、OHPなどの他の材料の転写材などにおいても、プロセススピードが変化する場合には、上述と同様の問題が発生することがある。尚、画像形成装置は転写材Pの種類に応じて予め決められたプロセススピードで画像を形成する。従って、これら他の転写材を使用する場合にも、本発明は等しく適用することができ、上述と同様の効果を得ることができる。
又、上述の実施例では、転写材の種類によってプロセススピードが変更される場合を例に説明したが、画像優先モードなど転写材の種類が同じでもプロセススピードが変更される場合がある。このような場合にも、プロセススピードが変化する場合には、上述と同様の問題が発生することがある。従って、このような場合でも、上述の実施例と同様にプロセススピードに応じた制御を行うことで、上述と同様の効果を得ることができる。
又、プロセススピードは2段階に変化する場合に限定されるものではない。より多段階にプロセススピードが変化する場合であっても、本発明を適用することができる。即ち、より遅い一のプロセススピードで画像を形成する場合に、より速い他のプロセススピードで画像を形成する場合と同じ光量でニップ前露光を行うと、帯電横スジに起因する横スジ状の画像不良が発生してしまう場合がある。その場合に、そのプロセススピード間について、上述の実施例と同様のニップ前露光の制御を行うことができ、上述の実施例と同様の効果が得られる。
又、上述の実施例では、ニップ前露光装置、前露光装置にLEDを採用したが、これに限定されるものではなく、ヒューズランプからなる光照射装置などの他の露光装置を用いてもよい。又、透明の感光体の内部から上流側帯電ギャップに露光を行っても良い。
又、上述の実施例では、可撓性の帯電部材としての帯電ローラを例に挙げて説明した。しかし、上流側帯電ギャップの感光体と帯電部材との間の距離が感光体の移動方向において接触部に近づくに従って徐々に減少し、下流側帯電ギャップの該距離が同方向において接触部から離れるに従って徐々に増加するものであれば本発明を同様に適用できる。このようなものであれば、帯電部材と感光体との間の距離が線形的に減少(又は増加)しても、非線形的に減少(又は増加)しても、上述の実施例と同様の効果が期待できる。例えば、帯電部材として導電性の帯電ベルト21(図12(a)参照)、エッジ部で感光体に当接して感光体を帯電させる導電性のゴムブレード22(図12(b)参照)などを用いてもよい。
又、上述の実施例では、帯電部材としての帯電ローラと感光体としての感光ドラムとは接触していたが、微小のギャップを形成させても良い。このような構成においては、感光ドラムと帯電ローラとの距離は感光ドラムの回転方向において帯電ローラと感光ドラムとの最近接位置(最近接部)に向かって減少し、該最近接位置から遠ざかるにつれて増加する。
又、上述の実施例では、回転可能なドラム形状の感光体を用いたが、感光体としては、移動可能なベルト状の感光ベルトを用いてもよい。このとき、感光ドラムの回転方向上流及び下流と感光ベルトの移動方向上流及び下流はそれぞれ対応するものとする。
又、上述の実施例では、画像上に現れる帯電横スジを抑制するために、上流側帯電ギャップにおいて感光ドラムの長手方向の画像形成領域をニップ前露光装置で露光した。しかし、感光ドラムの長手方向の全域を露光してもよい。これにより、小サイズの転写材と大サイズの転写材に対して画像を形成する装置において、小サイズの転写材に画像を形成し続けた時に、感光ドラムの長手方向の削れ量にむらが生じることを抑制することができる。
又、利用可能な任意のメディアセンサーを用いて画像を形成する転写材のサイズ、種類を特定してもよい。
更に、本発明は、現像装置を用いて現像と同時にクリーニングを行う、所謂クリーナレス構成の画像形成装置においても同様に適応することができる。
1 感光ドラム(感光体)
2 帯電ローラ(帯電部材)
3 露光装置(露光手段)
4 現像装置(現像手段)
6 定着装置(定着手段)
8 ニップ前露光装置(照射手段)
S1 帯電電源(帯電電圧印加手段)
S4 ニップ前電源(電力供給手段)
100 操作部
200 制御回路(制御手段)
300 環境センサ(環境検知手段)
2 帯電ローラ(帯電部材)
3 露光装置(露光手段)
4 現像装置(現像手段)
6 定着装置(定着手段)
8 ニップ前露光装置(照射手段)
S1 帯電電源(帯電電圧印加手段)
S4 ニップ前電源(電力供給手段)
100 操作部
200 制御回路(制御手段)
300 環境センサ(環境検知手段)
Claims (4)
- 移動可能な感光体と、
前記感光体に接触又は近接して前記感光体を帯電させる帯電部材であって、前記感光体の移動方向において、前記感光体と前記帯電部材との接触部又は最近接位置の上流側に該接触部又は最近接位置に向けて前記感光体との間の距離が徐々に狭くなるギャップを形成し、前記接触部又は前記最近接位置の下流側に該接触部又は最近接位置から遠ざかるにつれて前記感光体との間の距離が徐々に広くなるギャップを形成する帯電部材と、
前記帯電部材に直流電圧を印加する電源と、
前記上流側のギャップに対応する前記感光体の表面に光を照射する照射手段と、
前記照射手段による前記光の照射を制御する制御手段と、
を有し、
前記感光体は、第1の速度と、該第1の速度よりも遅い第2の速度とで移動することができ、
前記制御手段は、前記感光体が前記第1の速度で移動して画像形成が行われる場合は、前記照射手段による前記光の照射を行い、前記感光体が前記第2の速度で移動して画像形成が行われる場合は、前記照射手段による前記光の照射は行わないように制御することを特徴とする画像形成装置。 - 前記照射手段による前記光の照射を行うか否かに応じて、前記電源から前記帯電部材に印加する直流電圧を調整する調整手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記調整手段は、前記照射手段による前記光の照射を行うか否かによらず、前記帯電部材によって帯電された前記感光体が所定の距離だけ移動した後の帯電電位が等しくなるように、前記帯電部材に印加する直流電圧を調整することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置内の温度及び/又は湿度を測定する環境検知手段を有し、前記画像形成装置内の温度及び/又は湿度の測定結果が所定値以上である場合には、前記制御手段は、前記感光体が前記第1の速度で移動して画像形成が行われる場合であっても、前記照射手段による前記光の照射は行わないように制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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