JP4927235B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、FAX等の電子写真方式を用いた画像形成装置に関する。
近年、電子写真方式の画像形成装置において、感光体を帯電させるために、ローラ型又はブレード型の帯電部材を感光体に接触させて帯電する方法が用いられている。接触帯電方式で感光体を帯電させるために、2つの方法が良く知られている。1つ目は帯電部材に直流電圧と交流電圧との重畳電圧を印加して感光体を帯電させる「AC帯電方式」、2つ目は帯電部材に直流電圧のみを印加して感光体を帯電させる「DC帯電方式」である。「AC帯電方式」は交流電圧が印加されているため、「DC帯電方式」と比べて、感光体表面を比較的均一に帯電させることができる。その反面、「AC帯電方式」は、「DC帯電方式」と比べて、感光体への放電量が増えるため、感光体の表面が削れ易い。そのため、「AC帯電方式」で感光体を帯電させると、「DC帯電方式」を用いて感光体を帯電させた場合に比べて、感光体の寿命が短くなる。また、「AC帯電方式」はAC電源が必要となる。そのため、「AC帯電方式」は、「DC帯電方式」と比べて、イニシャルコスト及びランニングコストが高くなる。言い換えると、「DC帯電方式」は、「AC帯電方式」と比べて、ランニングコスト及びイニシャルコストの面で有利である。しかしながら、「DC帯電方式」は、「AC帯電方式」と比べて、感光体の表面電位の均一性(帯電均一性)が劣る。具体的には、感光体表面電位の不均一性に起因する電子写真感光体の長手方向(周方向に直交する方向)のスジ状の帯電ムラ(帯電横スジ)が問題であった。これは、感光体ドラムの回転方向下流側帯電ギャップ部(微小の空隙)において、感光体ドラムの回転方向の上流側帯電ギャップ部において帯電された感光体と帯電ローラの間で剥離放電が発生することに起因すると考えられている。
そこで、「DC帯電方式」で感光体を帯電させる際に発生する「帯電横スジ」を抑制するための構成が特許文献1に開示されている。具体的には、帯電ローラと感光体ドラムが接触することによって生じる帯電ギャップ部のうち、感光体回転方向の上流側帯電ギャップ部に光を照射する(ニップ前露光)。これによって、上流側帯電ギャップ部において感光体の帯電を打ち消して、感光体の回転方向下流側帯電ギャップ部において感光体を帯電させることにより、剥離放電に起因する帯電横スジの発生を抑制していた。
特開平5−341626号
一方、電子写真装置は多彩なメディアに画像を形成することが求められるようになってきた。多様なメディアに画像を形成する際に、メディアの種類に応じてプロセススピードを変える構成が広く採用されている。坪量が比較的高い紙(以下、厚紙と呼ぶ)にトナー像を定着する際には、普通紙(坪量が50〜100mg/m程度の紙)にトナー像を定着する際と同等の定着性を確保するために、多くの熱が必要となる。そのため、坪量の高い紙に画像を形成する際に多くの熱を紙に与えるために、定着装置の定着スピードを遅くして加熱時間を長くする構成が知られている。また、定着装置の定着スピードを遅くするに伴い、感光体のプロセススピードを定着装置の定着スピードと同じように遅くする構成が多くの画像形成装置において採用されている。
このように、各プロセススピードで移動する感光体を備える装置において、感光体回転方向の上流側帯電ギャップ部にプロセススピード(感光体の回転速度)に関わらず一定の光を照射すると帯電横スジが発生するという問題が生じた。具体的には、普通紙に画像を形成する際に上流側帯電ギャップ部に露光する光量を厚紙に画像を形成する際の上流側帯電ギャップ部に露光すると帯電横スジが発生した。これは、プロセススピードが遅くなると上流側帯電ギャップ部を光で除電しても、上流側帯電ギャップ部において感光体が十分に帯電されてしまうため、下流側帯電ギャップ部において剥離放電が発生するためであると考えられる。
上記課題を解決するために、本発明の画像処理装置は、回転可能な感光体と、前記感光体と接触して前記感光体を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に直流電圧を印加する電源と、前記帯電部材が前記感光体を帯電する帯電ギャップ部のうち、前記感光体の回転方向における上流側の帯電ギャップ部に光を照射する照射手段と、を有する画像形成装置であって、前記感光体が第1の速度で回転するときは、前記上流側の帯電ギャップ部を第1の光量で照射するように、前記感光体が前記第1の速度よりも遅い第2の速度で回転するときは、前記上流側の帯電ギャップ部を前記第1の光量よりも多い第2の光量で照射するように、前記照射手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
帯電部材に直流電圧を印加して感光体を帯電する画像形成装置において、感光体の回転速度を変更しても、帯電横スジの発生を抑制することができる。
実施例に係る画像形成装置の概略構成および感光ドラムの層構成と帯電ローラの層構成を説明するための図である。 実施例に係る画像形成装置の操作部を示す概略構成図である。 実施例に係る画像形成装置のブロック図である。 実施例に係る画像形成装置におけるニップ前露光量と帯電ローラと感光ドラムの間に流れる電流値との関係と電流値と感光ドラムの削れ量の関係を示したグラフである。 実施例に係る画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートである。 実施例に係る画像形成装置のブロック図である。 実施例に係る画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートである。 ニップ前露光とプロセススピードの変化に伴う放電の偏りについて説明するための図である。
以下に本発明を実施するための構成について例を挙げて説明する。なお、特に限定する記載が無い限り下記の構成に限定するものではない。
以下に本実施例における画像形成装置の構成について説明する。
{画像形成装置の全体構成に関する説明}
図1は画像形成装置の全体構成を説明するための概略図である。図1の(a)に示すように、本実施例における画像形成装置はローラ帯電装置を用いて感光体ドラムを帯電させる電子写真方式の画像形成装置である。詳しくは、感光体ドラムに帯電ローラを接触させる接触帯電方式及びトナー像を形成したい領域に露光を行う反転現像方式を採用した最大A3サイズの紙に画像を形成することができるレーザビームプリンタである。ドラム形状の感光体である感光ドラム1は、本実施の形態では外径30mmの負帯電性の有機感光体(OPC)であり、駆動装置としてのモータ(不図示)からの駆動力を受けて回転する。ここで、普通紙に画像を形成する際には、感光ドラム1は210mm/sの周速度(以下、プロセススピードと呼ぶ)で、厚紙に画像を形成する際には、105mm/sの周速度で矢印方向(反時計方向)に回転駆動される。図1の(b)に示すように、感光ドラム1はアルミニウム製シリンダ(導電性ドラム基体)1aの表面に、光の干渉を抑え上層の接着性を向上させる下引き層1bと、光電荷発生層1cと、電荷輸送層1dの3層を下から順に塗布して構成されている。画像形成装置は、感光ドラム1の回転方向(反時計方向)に沿ってその周囲に帯電部材としての帯電ローラ2を接触させて、現像装置4、転写ローラ5、クリーニング装置7が配置されている。また、帯電ローラ2と現像装置4間の上方には潜像形成手段としての露光装置3が設置されている。感光ドラム1と転写ローラ5によって形成される転写部dの転写材搬送方向の下流側には、定着装置6が設置されている。以下に画像形成装置工程に沿って各構成について詳しく説明する。
{帯電工程}
感光ドラム1を帯電する帯電ローラ2は芯金2aの両端部をそれぞれ軸受け部材(不図示)により回転自在に保持されている。なお、帯電ローラ2は押し圧ばね2eによって感光ドラム1の中心方向に付勢して感光ドラム1の表面に対して所定の押圧力をもって圧接されており、感光ドラム1の回転駆動に従動して回転する。感光ドラム1と帯電ローラ2は接触して接触部を形成する。接触部から感光体の回転方向に、感光ドラム1と帯電ローラ2との間のギャップは広がっていく。ここで、感光ドラム1と帯電ローラ2との圧接部(接触部)を帯電ニップ部と呼ぶ。なお、圧接部の感光ドラム1の回転方向における上流側の微小空隙を上流側帯電ギャップ部A1と呼ぶ。同様に、圧接部の感光ドラム1の回転方向における下流側の微小空隙を下流側帯電ギャップ部A2と呼ぶ。感光ドラム1は圧接部を中心として上流側帯電ギャップ部A1及び下流側帯電ギャップ部A2において帯電される。感光ドラム1の帯電は、帯電ローラ2から感光ドラム1への放電によって行われる。そのため、放電が開始する閾値電圧以上の電圧を帯電ローラ2に印加する。本実施例において、帯電ローラ2に約−600V以上の電圧を印加すると感光体の表面電位が上昇を始める。約−600V以降、印加した電圧に対して略線形関係を保ちながら感光ドラム1の表面電位は上昇する。なお、本実施例の画像形成装置において、帯電ローラ2に−900Vを印加すると、感光ドラム1の表面は−300Vとなる。また、帯電ローラ2に−1100Vを印加すると、感光ドラム1の表面は−500Vとなる。以後、この閾値電圧(−600V)を放電開始電圧(帯電開始電圧)Vth(V)と呼ぶ。つまり、電子写真方式の画像形成プロセスにおいて、感光ドラム1の表面の電位をVd(V)(暗部電位)に帯電させるためには、帯電ローラ2にVd+Vth(V)を印加する必要がある。つまり、電源S1によってVd+Vth(V)の電圧が帯電ローラ2の芯金2aに印加されることによって、感光ドラム1の表面の電位がVd(V)となる。本実施例の画像形成装置の画像形成するために感光ドラム1を帯電したときの暗部電位Vdは−500Vとなるようにした。そのため、画像形成中は直流電源S1から帯電ローラ2に−1100Vの直流電圧(以下、DCバイアスと呼ぶ)が印加される。ここで、帯電ローラが感光ドラム1を放電によって帯電させる帯電ギャップ部の感光体ドラム方向の幅は帯電ローラに印加する電圧によって変わる。つまり、帯電ギャップ部とは、放電が発生することによって感光ドラムを帯電させる部分を指すのだが、電圧を印加したときに放電が発生するための微小空隙はパッシェン則に従って変化することが知られている。なお、感光ドラム1の回転を停止させた状態で帯電ローラ2に対してバイアスを印加させた時に、感光ドラム1が帯電している箇所が帯電ギャップ部に相当する。
続いて、帯電ローラ2について詳しく説明する。帯電ローラ2の長手方向長さは320mmである。帯電ローラ2は図1の(b)に示すように、芯金(支持部材)2aを中心として、下層2b、中間層2c、表層2dの順番に積層された3層構成である。下層2bは帯電音を低減するための発泡スポンジ層である。また、表層2dは感光ドラム1上にピンホール等の欠陥があったとしても、電流のリークを防止する保護層としての働く。芯金2aは直径6mmのステンレス丸棒である。また、下層2bは層厚3.0mmのカーボン分散の発泡EPDMから成る。なお、発泡EPDMは比重が0.5g/cm、体積抵抗値が102〜109Ωcmであるものを用いた。中間層2cは層厚700μmのカーボン分散のNBR系ゴム(体積抵抗値102〜105Ωcm)から成る。表層2dは層厚10μmのフッ素化合物のトレジン樹脂から成る。なお、トレジン樹脂は酸化錫とカーボンを分散させ、体積抵抗値が107〜1010Ωcmであるものを用いた。また、帯電ローラ2の表面の粗さ(JIS規格10点平均表面粗さRa)は1.5μmである。
{露光工程}
帯電された感光ドラム1に潜像像を形成する潜像形成手段としての露光装置3について説明する。本実施例において、露光装置3は半導体レーザを用いたレーザビームスキャナである。露光装置3は不図示の画像読み取り装置等のホスト処理から入力される画像信号に対応して変調されたレーザ光を出力する。レーザ光は帯電された感光ドラム1の表面を露光位置bにおいて走査され、感光ドラム1上(感光体上)に入力された画像信号に応じた静電潜像を形成する。
{現像工程}
続いて、現像工程について説明する。感光ドラム1上に形成された静電潜像は現像装置4によって現像される。本実施例における画像形成装置は2成分現像剤を用い、磁気ブラシによって静電像を現像する。本実施例では反転現像方式を採用した画像形成装置であるため、感光ドラム1表面の露光部分(明部)にトナーが付着して静電潜像が現像される。以下に現像装置4の構成について詳しく説明する。現像装置4は現像容器4aと現像容器の開口部に固定マグネットローラ4cを内包した回転自在な非磁性の現像スリーブ4bを備えている。現像容器4aに収容されたトナーとキャリア(磁性粒子)からなる現像剤4eを規制ブレード4dで一定の層厚に規制されることによって、現像スリーブ4b上に現像剤の薄層がコーティングされる。現像剤担持体としての現像スリーブ4bは内部のマグネットによってキャリアによって磁気穂を立たせてトナーを感光ドラム1と対向する現像部cへ搬送する。現像容器4a内の現像剤4eはトナーと磁性のキャリアとの混合物であり、2つの現像剤攪拌部材4f(攪拌スクリュー)の回転によって均一に攪拌されながら現像スリーブ4b側に搬送される。本実施の形態における磁性キャリアの抵抗は約1013Ωcm、粒径は約40μmである。トナーは磁性キャリアとの摺擦により負極性に摩擦帯電される。また、現像容器4a内のトナー濃度は、濃度センサ(不図示)によって検知される。また、トナーは濃度センサによって検知された検知情報に基づいて、現像容器内のトナー濃度を一定になるように、トナーホッパー4gから現像容器4aに補給される。現像スリーブ4bは現像部cにおいて感光ドラム1との最近接距離を300μmに保持して感光ドラム1に近接して対向するように設けられる。また、現像スリーブ4bは現像部cにおいて感光ドラム1の回転方向(反時計方向)とは逆方向に回転駆動される。また、現像スリーブ4bは、電源S2から、所定の現像バイアスが印加される。本実施例において、現像スリーブ4bには直流電圧(Vdc)と交流電圧(Vac)とを重畳した現像バイアスが印加される。具体的には、交流電圧の周波数は8kHz、直流電圧は−320V、交流電圧のピーク間電圧Vppは1800Vである。
{転写工程及び清掃工程}
現像工程によって感光ドラム1に形成されたトナー像は転写工程においてシートに転写される。転写ローラ5は感光ドラム1に所定の押圧力をもって当接して転写部dを形成する。また、転写ローラ5には電源S3から転写バイアス(トナーの正規帯電極性である負極性とは逆極性である正極性の転写バイアス;本実施の形態では+500V)が印加される。これによって、感光ドラム1表面のトナー像は転写部dに搬送されるシートに転写される。感光ドラム1からシートに転写されなかったトナーはクリーニング装置7によって清掃される。本実施例においてクリーニング装置7はクリーニングブレード7aを備える。感光体ドラム1に付着している転写残トナーはクリーニングブレード7aにより摺擦されることによって除去される。なお、図1の(a)中の符番eはクリーニングブレード7aの感光体ドラム面当接部を表す。
{定着工程}
続いて、転写部dにおいてシートに転写されたトナー像を定着する定着工程について説明する。シートにトナー像を定着する定着装置6は回転自在な定着ローラ6aと加圧ローラ6b備える。定着ローラ6aと加圧ローラ6bによって形成される定着ニップ部において、定着装置6はシートを狭持搬送しながらシートに転写されたトナー像を加熱加圧して定着する。本実施例において、シートの材質、厚さ、坪量等に応じて、定着ローラ6aと加圧ローラ6bの回転速度は制御回路によって制御される。具体的には、厚紙(坪量101〜200g/m)に画像を定着する際には、プロセススピードが105mm/sになるように回転する。また、普通紙(坪量50〜100g/m)に画像を定着する際には、プロセススピードが210mm/sになるように回転する。
{操作画面について}
続いて、画像形成装置における操作パネル部について説明する。図は操作パネルを説明するための図である。図の(a)は操作パネル100の外観を説明するための図である。操作パネル100は設定された情報に基づき画像形成を画像形成装置に実行させるためのスタートボタン101を備える。また、操作パネル100はタッチパネル式のディスプレイ102を備える。ディスプレイ102には図2の(b)に示すような画面が表示される。ユーザはディスプレイ102に表示されたボタンを選択することによって、画像形成を行う際の各種設定を行うことができる。本実施例ではとりわけ、画像を形成するシートの種類の設定及び画質優先モードについて詳しく説明する。図2の(b)の符番103は画像を形成するシートの種類を設定するためのボタンである。符番103が選択されると、図2の(c)の画面がディスプレイ102に表示される。図2の(c)には画像形成に用いられるシートの一覧が表示される。画像形成に用いられるシートの種類に応じて、ユーザは普通紙104、厚紙105、コート紙等のいずれかを選択することができる。前述の通り、普通紙104が選択された場合、プロセススピードは210mm/sに設定される。また、厚紙105が選択された場合、プロセススピードは105mm/sに設定される。コート紙とは、シートの表面に透明の樹脂によってコーティングすることによって表面の平滑度を向上させた光沢のあるシートである。コート紙に画像を形成する際も、厚紙と同様、プロセススピードは105mm/sに設定される。なお、シートの種類の設定はユーザが設定する場合に限るものではなく、センサ等を用いてシートの種類を判別してもよい。図2の(b)の符番104は高画質モードを指定するためのボタンである。このボタンは普通紙に画像を形成する場合においても、プロセススピードを105mm/sに変更する。プロセススピードが遅くなることによって、プロセススピードが速い場合よりも高解像度の静電像を感光ドラム1上に形成することができる。
紙種の設定、モードの設定等を行った後、スタートボタン101が押されることによって、画像形成装置は設定された条件に応じて画像を形成する。なお、外部のPC等の端末からの印刷指令が入力されてもよい。
{ニップ前露光装置について}
以下に、帯電横スジを抑制するために光を照射する照射手段としてのニップ前露光装置について説明する。図3は帯電ギャップを露光するニップ前露光装置を説明するための図である。帯電ローラ2は電源S1によって直流電圧を印加されることによって、感光ドラム1を帯電する。また、電源S4は制御回路200の制御に従いニップ前露光装置8に電力を供給する。ニップ前露光装置8は供給された電力に応じて、感光ドラム1の回転方向の上流側帯電ギャップ部に光を照射する。詳しくは、ニップ前露光装置8は感光ドラム1と帯電ローラ2のニップ部から感光ドラム1の回転方向の上流側帯電ギャップ部に対して露光し、感光ドラム1の長手方向に画像形成領域を除電する。本実施例においてニップ前露光装置8は室温(20℃)においてピーク波長が660(±10)nmのLED(Light Emitting Diode)を使用した。なお、放出される光の波長は材料の温度及び印加電流に依存して変動することが知られている。本実施例において順方向降下電圧が1.4V、最大定格出力が3 mW、最大動作電流が95 mA、最大出力が2.1 mW、発光効率が39lm/WであるLEDを用いた。このようなLEDを複数個して並置し、これらをLEDドライバでPWM(Pulse Width Modulation)された電圧を印加することによって、ニップ前露光装置の光量を制御した。なお、上流側帯電ギャップ部は、帯電ローラ2と感光ドラム1との間において放電が行われるわずかな領域を指す。本実施例においては、上流側帯電ギャップA1は感光ドラム1と帯電ローラ2のニップ部から感光ドラム1の回転方向上流側に1mm離れた領域であった。同様に、下流側帯電ギャップA2は感光ドラム1と帯電ローラ2のニップ部から感光ドラム1の回転方向下流側に1mm離れた領域であった。
制御手段としての制御回路200はCPU、RAM等を備え、操作部としての操作パネル100やPC等の外部端末から入力される画像形成信号に応じて、画像形成装置の各部を制御する。例えば、制御回路200は操作パネル100によって指定されたシートの情報等を取得し、それに応じてプロセススピードを決定する。また、プロセススピードに応じて各画像形成部の画像形成条件を制御する。具体的に例を挙げると、制御回路200は電源S4がニップ前露光装置8に供給する電力を制御することができる。給電手段としての電源S4から供給される電力に応じて、ニップ前露光装置8は単位時間に0〜15lx・sの光を出力することができる。なお、光量はJIS C 1609−1(2006年度改正)一般形AA級に準拠した照度計を用いて計測した。なお、照度計は可視光領域(420−700nm)の光量を測定している。そのため、可視光領域以外の光量の変化を検出するためには例えばフォトダイオードを用いてもよい。なお、感光体表面の電荷を除去することの出来る波長における光量の変化を検出するためには、感光体の感度が低い波長をカットする光学フィルタを通した光をフォトダイオードで検出することが好ましい。
{プロセススピードの変化に伴う帯電横スジの発生メカニズムついて}
以下に、プロセススピードに依らず、ニップ前露光の光量を一定にした場合について説明する。図8は帯電横スジを抑制するために、一定の光量で感光ドラム1の回転方向の上流側帯電ギャップ部に露光した時の感光ドラム1に発生する剥離放電現象を説明するための模式図である。図8の(a)はプロセススピードが210mm/sの場合において、上流側帯電ギャップ部に露光した模式図である。また、図8の(b)はプロセススピードが105mm/sの場合において、プロセススピードが210mm/sの場合と同一の光量(7lx・s)で、上流側帯電ギャップ部に露光した模式図である。
まず、ギャップ前露光を行わない場合について説明する。回転する感光ドラム1に対して、帯電ローラ2は順方向に回転して、感光ドラム1を帯電する。上流側帯電ギャップ部A1において、感光ドラム1と帯電ローラ2の間の電位差が放電開始の閾値(パッシェン則に基づく)を超えると放電が行われ、感光ドラム1は帯電電位(Vd)となるように帯電される。しかしながら、帯電ローラ2の一部の抵抗が高かったり、感光ドラム1の一部が厚かったりすると、上流側帯電ギャップ部A1において均一に帯電が完了しない場合がある。そのとき、下流側帯電ギャップ部A2において、微小放電が発生するために、帯電横スジが発生していしまう。そのため、図8の(a)に示すように、上流側帯電ギャップ部A1に露光をすることによって、下流側帯電ギャップ部において感光体を帯電させて帯電横スジの発生を抑制する。図8の(a)に示すように、上流側帯電ギャップ部A1において、帯電した感光ドラム1はニップ前露光装置8によるレーザ光Lによって除電される。そのため、下流側帯電ギャップ部A2において、感光ドラム1は帯電させることになる。これにり、下流側帯電ギャップ部A2における微小放電が発生しづらくなり、帯電横スジを抑制できる。
続いて、プロセススピードが105mm/sにおいて、プロセススピードが210mm/sの時と同様の光量で上流側帯電ギャップ部A1において除電した場合について説明する。同様の光量で、上流側帯電ギャップ部A1に露光を行ったとしても、感光ドラム1は上流側帯電ギャップ部A1において十分に帯電されてしまう。つまり、上流側帯電ギャップ部A1において感光ドラム1が帯電されているために、下流側帯電ギャップ部A2において発生する微小放電を十分に抑制することができない。言い換えると、厚紙に画像を形成する場合に、普通紙の場合と同量のニップ前露光を行うと、出力される印刷物に帯電横スジに起因する画像不良が確認された。そこで本実施例においては、画像形成装置はニップ前露光装置の光量をプロセススピードに応じて調整するように制御する。
{プロセススピードとニップ前露光量について}
制御回路200は操作部100において設定されたシートの情報等に基づきプロセススピードを変更する。前述のように、プロセススピードに関わらず上流側帯電ギャップ部に一定の光量で露光すると帯電横スジが発生する。そのため、プロセススピード毎に帯電ギャップに光を照射する光量を変化させ、その時に出力される印刷物に生じる帯電横スジに起因する画像不良について評価を行った。
表1はプロセススピードが210mm/s(第1の速度)、105mm/s(第2の速度)の際に、露光量を変化させたときに出力される印刷物に対する評価をまとめた表である。
Figure 0004927235
帯電横スジは帯電ローラ2と平行な方向に筋状に現れ、ハーフトーン画像を形成したときに顕著に表れる。そのため、印刷物はハーフトーン(255階調における125)画像をシートの全面に形成したものを用いた。表1において、出力された印刷物の画像が良好の場合は◎、良い場合は○、濃度ムラがある場合は△、濃度ムラや濃度のガサツキがある場合は×を記した。表1から、プロセススピードが遅いほど、ニップ前露光の光量を多くして帯電横スジを抑える必要があることがわかる。
{ニップ前露光量と感光ドラム1の削れ量について}
以下に、ニップ前露光量と感光ドラム1の削れ量について説明する。図4の(a)はニップ前露光量と感光ドラム1と帯電ローラ2の間に流れる直流電流の関係を示すグラフである。また、図4の(b)は感光ドラム1と帯電ローラ2の間に流れる直流電流とA4サイズの用紙10000枚(10K)に全面ベタ白画像(255階調における0)を出力した際の感光ドラム1の削れ量の関係を示すグラフである。具体的には、図4はプロセススピードを210mm/s、帯電電位−500V、ベタ白通紙耐久、DC電流値は感光ドラム1とアースの間に電流計を設置して測定したものである。図4の(a)および(b)からも判るように、帯電ギャップに照射する光量(以下、ニップ前露光量と呼ぶ)を大きくすると感光ドラム1の削れ量が大きくなる。これはニップ前露光量が大きくなると、感光ドラム1と帯電ローラ2との上流帯電ギャップ部における除電量が多くなる。そのため、帯電ローラ2から感光ドラム1を再帯電するための再放電量が増えるためである。そのため、遅いプロセススピード(105mm/s)において感光ドラム1の帯電横スジを抑制するために要する光量(15lx・s)を速いプロセススピード(210mm/s)において照射すると、感光ドラム1の寿命が悪化する。そのため、帯電横スジを抑制して感光ドラム1の寿命を長持ちさせるためには、プロセススピードに応じた光量でニップ前露光を行うことが望ましい。
{フローチャートを用いた画像形成装置の動作説明}
以下に、プロセススピードに応じてニップ前露光量を変化させる画像形成装置の動作についてフローチャートを用いて説明する。図5は本実施例に係る画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートである。制御回路内部のCPUはROMに保存されているプログラムに従い画像形成装置を図5に記載のフローチャートのように動作するように制御する。本実施例においては画像を形成するシートの種類に応じて画像形成条件を変更する例について説明する。なお、ユーザが操作パネルによって画像を形成するシートの種類を指定しているものとする。
S101において制御手段としての制御回路200は画像を形成するシートの種類を取得するためのステップである。制御回路200は操作パネル100で設定されたシートの種類を取得する。S102は画像を形成するシートの種類に応じて、処理を変更するためのステップである。S101において取得した画像を形成するシートの種類が普通紙である場合、制御回路200はS103の処理を実行する。また、S101において取得した画像を形成するシートの種類が厚紙である場合、制御回路200はS104の処理を実行する。S103は画像を普通紙に形成する場合における画像形成条件を設定するためのステップである。制御回路200は普通紙に画像を形成する際のプロセススピードを210mm/s、ニップ前露光量を7lx・s(第1の光量)に設定する。S104は画像を厚紙に形成する場合における画像形成条件を設定するためのステップである。制御回路200は厚紙に画像を形成する際のプロセススピードを105mm/s、ニップ前露光量を15lx・s(第2の光量)に設定する。S105において、制御回路200はS103又はS104において設定された画像形成条件に従い、画像形成装置を制御する。具体的には、シートに画像を形成する画像形成中において、制御回路200は設定されたプロセススピードになるように感光ドラム1等を回転駆動させる。また、帯電ローラ2に所定の帯電バイアスが印加されるように、ニップ前露光装置8が所定の光量で露光するように制御する。
このように、画像形成に際して、制御回路200はニップ前露光量をプロセススピードに応じて変更する。つまり、前述のように、プロセススピードが遅い場合はニップ前露光量が多くなるように構成する。これによって、感光ドラム1を帯電ローラ2によって帯電する際に生じる帯電横スジの発生を抑制する。つまり、画像を形成するシートの種類によってプロセススピードが変わったとしても、帯電横スジに起因する画像不良の発生を抑制することができる。ニップ前露光はシート上に形成する画像に対応する静電潜像を感光ドラム上に形成する部分の感光ドラムを帯電する際に、露光することが好ましい。
なお、本実施例において、ニップ前露光装置8によって上流側帯電ギャップ部に照射される光量は電源S4がニップ前露光装置8に供給する電力を変更することによって変更した。しかしながら、ニップ前露光装置と上流側帯電ギャップ部との間の距離を変更することによって、上流側帯電ギャップ部へ照射される光量を変更してもよい。つまり、プロセススピードが遅い場合、ニップ前露光装置8を、プロセススピードが速い場合よりも上流側帯電ギャップ部に近づけて上流側帯電ギャップ部照射される光量を増やしても良い。また、ニップ前露光装置8から上流側帯電ギャップ部に照射される光を調整できる偏向板を設けても良い。
実施例1と略同一な部分に関しては、同一符号を付すことで説明を省略する。本実施例においては、上流側帯電ギャップ部に照射される光量を反射部材としての反射ミラーによって調整する。なお、上流側帯電ギャップ部への露光は反射ミラーによって行われるため、反射ミラーは照射手段にも相当する。本実施例においては、転写後に感光ドラム上に残る残留電荷を除去するための前露光の光源と帯電横スジの発生を抑制するためニップ前露光の光源を共通化する構成を採用した。もちろん、感光ドラム上の残留電荷を除去するための光源とニップ前露光の光源を各々設けても良い。その場合には、感光ドラム上の残電荷を除去するための光源は除電手段に相当する。ここで、転写後の感光ドラム上の残留電荷を除電するため、感光ドラム1のプロセススピードが速くなるほど、多くの光量を照射することが好ましい。反対に、帯電ニップに必要な光量はプロセススピードが速くなるほど少ない方が好ましい。そのため本実施例においては、1つの光源からの光を上流側帯電ギャップ部と前露光部に分配することによって、残留電荷の除去と帯電横スジの発生を抑制する。以下に、残留電荷の除去と帯電横スジの抑制を行う構成について説明する。
{反射ミラーを用いたニップ前露光の構成について}
本実施例において、感光ドラム上の残留電荷の除去と帯電横スジを抑制するために、一定の光量で発光するニップ前露光装置とモータによって位置を微調整される反射ミラーとを用いた。図6は帯電ギャップと前露光部に露光する装置の構成を説明するための図である。本実施例において、電源S4は一定の電力をニップ前露光装置8に供給する。これにより、ニップ前露光装置8は一定の光量を出力しつづける。光源としてのニップ前露光装置8は感光ドラム1の表面に対向するように設けられ、ニップ前露光装置8と感光ドラム1との間には照射手段としての反射ミラー21が配置されている。
照射手段としての反射ミラー21はモータによってその位置を微調整される。反射ミラー21はニップ前露光装置8から出力されるレーザ光Lを反射することによって、上流側帯電ギャップ部へレーザ光L1を導く。反射ミラー21によって反射されないレーザ光L2は感光ドラム1に照射される。これにより、感光ドラム1に形成されたトナー像を転写した後に感光ドラム上に残る電荷(残留電荷)を除電することができる。反射ミラー21によって反射されたレーザ光L2は感光ドラム1の長手方向に画像形成領域を除電する。ここで、電源S4はニップ前露光装置8が20lx・sで発光するように電力を供給する。また、反射ミラー21はモータ20によってその位置を調整され、反射ミラー21が(i)の位置にあるとき、レーザ光L1は7lx・s(第1の光量)となり、レーザ光L2は13lx・s(第3の光量)となる。また、反射ミラー21が(ii)の位置にあるとき、レーザ光L1は15lx・s(第2の光量)となり、レーザ光L2は5lx・s(第4の光量)となる。
なお、残留電荷を除去するための除去手段としての前露光装置をニップ間露光装置と別途設けてもよい。このとき、制御手段としての制御回路は、プロセススピードが210mm/sのときに、前露光装置が13lx・s(第3の光量)で感光ドラム上の残留電荷を除去するように制御する。また、制御回路は、プロセススピードが105mm/sのときに、前露光装置が5lx・s(第4の光量)で感光ドラム上の残留電荷を除去するように制御する。
つまり、何れの場合にも残留電荷を除電するためのレーザ光L2が感光ドラム1に照射される。これにより、感光ドラム1に形成された潜像を現像装置によって現像したあと、被転写部材としてのシートにトナー像を転写した後に、感光ドラム1上の残留電荷を除去することができる。この残留電荷を除去するためのレーザ光L2は転写部においてトナー像をシートに転写してから上流側ギャップ部までの間に露光される。実施例1と同様、制御回路200はCPU、RAM等を備え、操作部としての操作パネル100やPC等の外部端末から入力される画像形成信号に応じて、画像形成装置の各部を制御する。モータ20は制御回路200からの入力に応じて、反射ミラー21を(i)又は(ii)の位置に移動させることができる。
{フローチャートを用いた画像形成装置の動作説明}
以下に、プロセススピードに応じて上流側帯電ギャップ部に照射される光量と感光ドラム上の残留電荷を除去するために前露光される光量とを調整する画像形成装置の動作についてフローチャートを用いて説明する。図7は本実施例に係る画像形成装置の動作を説明するためのフローチャートである。本実施例においては画像を形成するシートの種類に応じて画像形成条件を変更する例について説明する。
S201において制御手段としての制御回路200は画像を形成するシートの種類を取得するためのステップである。制御回路200は操作パネル100で設定されたシートの種類を取得する。S202は画像を形成するシートの種類に応じて、処理を変更するためのステップである。S201において取得した画像を形成するシートの種類が普通紙である場合、制御回路200はS203の処理を実行する。また、S201において取得した画像を形成するシートの種類が厚紙である場合、制御回路200はS204の処理を実行する。S203は画像を普通紙に形成する場合における画像形成条件を設定するためのステップである。制御回路200は普通紙に画像を形成する際のプロセススピードを210mm/s、反射ミラー21の位置を(i)となるように設定する。S204は画像を厚紙に形成する場合における画像形成条件を設定するためのステップである。制御回路200は厚紙に画像を形成する際のプロセススピードを105mm/s、反射ミラー21の位置を(ii)となるように設定する。S205において、制御回路200はS203又はS204において設定された画像形成条件に従い、画像形成装置を制御する。具体的には、制御回路200は設定されたプロセススピードになるように感光ドラム1等を回転駆動させる。また、帯電ローラ2に所定の帯電バイアスが印加されるように、反射ミラー21が所定の位置になるようにモータ20を制御する。
このように、画像形成に際して、制御回路200は反射ミラー21の位置をプロセススピードに応じて変更する。つまり、プロセススピードが遅い場合はニップ前露光量が多く、かつ、前露光量が少なくなるように構成する。これによって、感光ドラム1を帯電ローラ2によって帯電する際に生じる帯電横スジの発生を抑制しつつ、感光ドラム1上の残留電荷を除去することができる。つまり、画像を形成するシートの種類によってプロセススピードが変わったとしても、帯電横スジに起因する画像不良の発生を抑制しつつ、光源を共通化することができる。
{その他の構成について}
本実施例において、反射ミラー21の位置を調整することによって、残留電荷の除電と帯電横スジの発生を抑制した。しかしながら、光の反射量と透過量を調整できる反射部材としての半透鏡性透過率可変素子(電圧を印加することによって反射率と透過率が変わるミラー)を用いてもよい。反射ミラー21の変わりに半透鏡性透過率可変素子を用いれば、反射ミラー21を移動させなくともよい。そのため、モータによってミラーを移動させるよりも高い精度で上流側帯電ギャップ部に露光することができる。また、実施例1及び実施例2において、画像を形成するシートの種類が普通紙、厚紙の2種類である場合を例に挙げて説明した。しかしながら、他の紙種(コート紙、薄紙)や、他のメディア(OHT)等においてもプロセススピードが変化する限りにおいて同様の問題が発生することは言うまでも無い。なお、画像形成装置はシートの種類に応じて予め決められたプロセススピードで画像を形成する。また上記実施例では、ニップ前露光装置、前露光装置にLEDを採用したが、ヒューズランプからなる光照射装置などの他の露光装置を用いてもよい。また、透明の感光体の内部から上流側帯電ギャップ部に露光を行っても良い。実施例1及び2において、可撓性の接触帯電部材としての帯電ローラ2を例に挙げて説明した。しかし、上流側帯電ギャップ部の距離が減少、下流側帯電ギャップ部の距離が増加する限り、帯電部材と感光体との間の距離が線形的に増加しても、非線形的に増加しても同様な効果が期待できる。例えば、帯電部材として導電性の帯電ベルト、エッジ部で感光体に当接して感光体を帯電させる導電性のゴムブレード等を用いてもよい。なお、本実施例において、帯電部材としての帯電ローラ2と感光体としての感光ドラム1は接触していたが、微小のギャップを形成させても良い。このような構成においては、感光ドラム1と帯電ローラ2との距離は感光ドラム1の回転方向に対して帯電ローラ2と感光ドラム1の最近接位置に向かって減少する。さらに、本実施例においては、回転可能なドラム形状の感光ドラム1を用いたが、感光体として移動可能なベルト状の感光ベルトを用いてもよい。このとき、感光ドラム1の回転方向上流及び下流と感光ベルトの移動方向上流及び下流はそれぞれ対応するものとする。
また、画像上に現れる帯電横スジを抑制するために、感光ドラム1と帯電ローラ2の上流側帯電ギャップ部の感光体長手画像領域に露光したが、感光ドラム1の長手全域に露光してもよい。これにより、小サイズのシートと大サイズのシートに対して画像を形成する装置において、小サイズの紙に画像を形成しつづけた時に、感光ドラム1の長手方向の削れ量にむらが生じることを抑制することができる。また、公知のメディアセンサーを用いて画像を形成するシートを特定してもよい。また、現像装置を用いて現像と同時にクリーニングを行う、所謂クリーナレス構成の画像形成装置においても同様に適応することができる。
1 感光ドラム(感光体)
2 帯電ローラ(帯電手段、接触帯電手段)
3 露光装置(潜像形成手段)
4 現像装置(現像手段)
6 定着装置(定着手段)
8 ニップ前露光装置(照射手段)
S1 DC電源
S4 電源
100 操作パネル(操作部)
200 制御回路(制御手段)
21 反射ミラー(反射部材、照射手段、除去手段)
20 モータ(反射ミラー移動手段)

Claims (2)

  1. 回転可能な感光体と、前記感光体と接触して前記感光体を帯電する帯電部材と、前記帯電部材に直流電圧を印加する電源と、前記帯電部材が前記感光体を帯電する帯電ギャップ部のうち、前記感光体の回転方向における上流側の帯電ギャップ部に光を照射する照射手段と、を有する画像形成装置であって、
    前記感光体が第1の速度で回転するときは、前記上流側の帯電ギャップ部を第1の光量で照射するように、前記感光体が前記第1の速度よりも遅い第2の速度で回転するときは、前記上流側の帯電ギャップ部を前記第1の光量よりも多い第2の光量で照射するように、前記照射手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記帯電部材によって帯電された前記感光体に潜像を形成する潜像形成手段と、前記感光体上に形成された潜像をトナーによって現像する現像装置と、前記感光体上に現像されたトナー像を被転写部材に転写する転写部材とを備え、トナー像が前記被転写部材に転写されてから前記上流側のギャップ部に移動する間の前記感光体の表面に光を照射して電荷を除去する除去手段とを有し、
    前記制御手段は前記除去手段を、前記感光体が第1の速度で回転するときは、前記感光体の表面に第3の光量で照射するように、前記感光体が前記第1の速度よりも遅い第2の速度で回転するときは、前記感光体の表面に前記第3の光量よりも少ない第4の光量で照射するように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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