JPH07113238A - 調整機能付アンカーボルト及びそれを用いた土台取付構造 - Google Patents
調整機能付アンカーボルト及びそれを用いた土台取付構造Info
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- JPH07113238A JPH07113238A JP26104793A JP26104793A JPH07113238A JP H07113238 A JPH07113238 A JP H07113238A JP 26104793 A JP26104793 A JP 26104793A JP 26104793 A JP26104793 A JP 26104793A JP H07113238 A JPH07113238 A JP H07113238A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 土台天端の高さを調整すること、及びそのた
めの調整モルタルを盛ること等が容易で且つ精度良くで
き、また基礎全体の形成にも手間がかからない調整機能
付アンカーボルト及びそれを用いた土台取付構造を提供
すること。 【構成】 下端部が基礎内に埋設されて上端部が基礎天
端から立設されるアンカーボルトで、上記立設上部はネ
ジ部4で形成され、該ネジ部に螺合するナット12を介
して高さが調整される土台受け用の土台受座金8を有し
てなることを特徴とするものであること、及びかかる調
整機能付アンカーボルト1を介して基礎上に土台が所定
の高さに取付られる土台取付構造であって、上記土台受
座金の調整により生じる上記基礎天端と土台との間隙に
モルタルが充填され、また、上記基礎天端と土台との間
隙の周縁には、モルタルの流出を防止する堰材が設けら
れることを特徴とする。
めの調整モルタルを盛ること等が容易で且つ精度良くで
き、また基礎全体の形成にも手間がかからない調整機能
付アンカーボルト及びそれを用いた土台取付構造を提供
すること。 【構成】 下端部が基礎内に埋設されて上端部が基礎天
端から立設されるアンカーボルトで、上記立設上部はネ
ジ部4で形成され、該ネジ部に螺合するナット12を介
して高さが調整される土台受け用の土台受座金8を有し
てなることを特徴とするものであること、及びかかる調
整機能付アンカーボルト1を介して基礎上に土台が所定
の高さに取付られる土台取付構造であって、上記土台受
座金の調整により生じる上記基礎天端と土台との間隙に
モルタルが充填され、また、上記基礎天端と土台との間
隙の周縁には、モルタルの流出を防止する堰材が設けら
れることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、調整機能付アンカーボ
ルト及びそれを用いた土台取付構造に関するものであ
り、より詳しくは、基礎上に設けられる土台の天端を精
度良く高さ調整してその土台を確実に取付けることので
きる調整機能付アンカーボルト及びそれを用いた土台取
付構造に関するものである。
ルト及びそれを用いた土台取付構造に関するものであ
り、より詳しくは、基礎上に設けられる土台の天端を精
度良く高さ調整してその土台を確実に取付けることので
きる調整機能付アンカーボルト及びそれを用いた土台取
付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、アンカーボルトは下部が基礎内
に埋設されて上部が基礎天端から立設されている。ま
た、土台取付構造にあっては土台天端の高さを調整する
ため、予めモルタルが基礎天端面に所定の厚みで盛ら
れ、その上に土台が載置されてアンカーボルトにより固
定される。
に埋設されて上部が基礎天端から立設されている。ま
た、土台取付構造にあっては土台天端の高さを調整する
ため、予めモルタルが基礎天端面に所定の厚みで盛ら
れ、その上に土台が載置されてアンカーボルトにより固
定される。
【0003】例えば、図5及び図6は、従来のアンカー
ボルトの側面図及び土台取付構造の断面図である。図5
及び図6に示す如く、アンカーボルト70は下部71が
基礎73内に埋設され、下部71は折り曲げられて係止
端となっている。また、アンカーボルトの上部72はネ
ジ部が形成され、ネジ部には土台74を固定するナット
75が螺合される。従来、アンカーボルトの下部71は
基礎の形成時に埋設され、その養生乾燥後の基礎73天
端面には仮枠が組まれ、水平基準の調整位置の印を設け
て、その調整位置を目安にモルタルを注入し左官小手等
で仕上げてモルタル76が基礎天端面に盛られる。ま
た、場合によっては、流動性の高い専用モルタルの注入
を行い、その液の水平化作用により、所定の高さの水平
を確認してモルタル76が施工される。土台74は、ア
ンカーボルト70が挿通され、所定の高さに調整された
モルタル76面上に載置される。載置した土台74はア
ンカーボルト70のナット75で固定される。
ボルトの側面図及び土台取付構造の断面図である。図5
及び図6に示す如く、アンカーボルト70は下部71が
基礎73内に埋設され、下部71は折り曲げられて係止
端となっている。また、アンカーボルトの上部72はネ
ジ部が形成され、ネジ部には土台74を固定するナット
75が螺合される。従来、アンカーボルトの下部71は
基礎の形成時に埋設され、その養生乾燥後の基礎73天
端面には仮枠が組まれ、水平基準の調整位置の印を設け
て、その調整位置を目安にモルタルを注入し左官小手等
で仕上げてモルタル76が基礎天端面に盛られる。ま
た、場合によっては、流動性の高い専用モルタルの注入
を行い、その液の水平化作用により、所定の高さの水平
を確認してモルタル76が施工される。土台74は、ア
ンカーボルト70が挿通され、所定の高さに調整された
モルタル76面上に載置される。載置した土台74はア
ンカーボルト70のナット75で固定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アンカーボルト70及び土台取付構造80においては、
モルタル76を盛った後、凝固等に時間がかかり待ち工
程等の不具合があった。また、基礎天端の仕上げ面が正
確に水平を確保しても、その上に載置する土台の高さ
(背の高さ)の不揃いが原因でその上に立設されるプレ
カット化された柱、梁を介して建てられる二階床の水平
面確保に問題が生じていた。更に、基礎73等には、床
下用の換気口等を必要とするため、その換気部の形成工
程でも手間がかかる場合があった。従って、本発明は、
土台天端の高さを調整すること、及びそのための調整モ
ルタルを盛ること等が容易で且つ精度良くでき、また基
礎全体の形成にも手間がかからない調整機能付アンカー
ボルト及びそれを用いた土台取付構造を提供することを
目的とするものである。
アンカーボルト70及び土台取付構造80においては、
モルタル76を盛った後、凝固等に時間がかかり待ち工
程等の不具合があった。また、基礎天端の仕上げ面が正
確に水平を確保しても、その上に載置する土台の高さ
(背の高さ)の不揃いが原因でその上に立設されるプレ
カット化された柱、梁を介して建てられる二階床の水平
面確保に問題が生じていた。更に、基礎73等には、床
下用の換気口等を必要とするため、その換気部の形成工
程でも手間がかかる場合があった。従って、本発明は、
土台天端の高さを調整すること、及びそのための調整モ
ルタルを盛ること等が容易で且つ精度良くでき、また基
礎全体の形成にも手間がかからない調整機能付アンカー
ボルト及びそれを用いた土台取付構造を提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、下部が基礎内
に埋設されて上部が基礎天端から立設されるアンカーボ
ルトにおいて、上記立設上部はネジ部で形成され、該ネ
ジ部に螺合するナットを介して高さが調整される土台受
け用の土台受座金を有してなることを特徴とする調整機
能付アンカーボルトを提供することにより、上記目的を
達成したものである。本発明はまた、上記調整機能付ア
ンカーボルトを介して基礎上に土台が所定の高さに取付
られる土台取付構造であって、上記土台受座金の高さ調
整により生じる上記基礎天端と土台との間隙にモルタル
が充填され、また、上記基礎天端と土台との間隙の周縁
には、モルタルの流出を防止する堰材(以下、バックア
ップ材という)が設けられることを特徴とする土台取付
構造を提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
に埋設されて上部が基礎天端から立設されるアンカーボ
ルトにおいて、上記立設上部はネジ部で形成され、該ネ
ジ部に螺合するナットを介して高さが調整される土台受
け用の土台受座金を有してなることを特徴とする調整機
能付アンカーボルトを提供することにより、上記目的を
達成したものである。本発明はまた、上記調整機能付ア
ンカーボルトを介して基礎上に土台が所定の高さに取付
られる土台取付構造であって、上記土台受座金の高さ調
整により生じる上記基礎天端と土台との間隙にモルタル
が充填され、また、上記基礎天端と土台との間隙の周縁
には、モルタルの流出を防止する堰材(以下、バックア
ップ材という)が設けられることを特徴とする土台取付
構造を提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
【0006】
【作用】上記調整機能付アンカーボルトでは、基礎天端
面から所定の高さに土台受座金が容易に精度良く取付ら
れる。かかる土台受座金により、基礎の高さや土台の高
さ(背の高さ)等が微妙に設計通りの高さになっていな
くても、土台天端を設計通りの一定の高さに合わせて土
台を土台受座金に載置できる。このため、プレカットし
た柱等をその土台上にそのまま正確に取り付けることが
できる。また、土台取付構造では、一定の高さに合わせ
た土台が土台受座金に支持された状態に維持され、この
状態で、土台と基礎の間隙にモルタルがバックアップ材
で囲まれる領域に効率良く充填される。このため、基礎
と土台の所定の位置にモルタルが正確に盛られ、その結
果、その固化を待つ必要もなく取り付けが完了する。
面から所定の高さに土台受座金が容易に精度良く取付ら
れる。かかる土台受座金により、基礎の高さや土台の高
さ(背の高さ)等が微妙に設計通りの高さになっていな
くても、土台天端を設計通りの一定の高さに合わせて土
台を土台受座金に載置できる。このため、プレカットし
た柱等をその土台上にそのまま正確に取り付けることが
できる。また、土台取付構造では、一定の高さに合わせ
た土台が土台受座金に支持された状態に維持され、この
状態で、土台と基礎の間隙にモルタルがバックアップ材
で囲まれる領域に効率良く充填される。このため、基礎
と土台の所定の位置にモルタルが正確に盛られ、その結
果、その固化を待つ必要もなく取り付けが完了する。
【0007】
【実施例】以下、本発明に係る調整機能付アンカーボル
ト及びそれを用いた土台取付構造の一実施例を添付図面
を参照して説明する。図1は、本実施例に係る調整機能
付アンカーボルトの斜視図である。図2(A)乃至(D)
は、本実施例に係る土台取付構造の取付の工程図であ
る。図3は、別の実施例に係る土台取付構造の土台の取
付状態を示す図である。図4は、図3の土台取付構造の
斜視図である。
ト及びそれを用いた土台取付構造の一実施例を添付図面
を参照して説明する。図1は、本実施例に係る調整機能
付アンカーボルトの斜視図である。図2(A)乃至(D)
は、本実施例に係る土台取付構造の取付の工程図であ
る。図3は、別の実施例に係る土台取付構造の土台の取
付状態を示す図である。図4は、図3の土台取付構造の
斜視図である。
【0008】図1及び図2に示す如く、本実施例に係る
調整機能付アンカーボルト1は、下部2が基礎21内に
埋設されて上部4が基礎天端21Aから立設されるアン
カーボルトであり、その立設上部はネジ部4で形成さ
れ、ネジ部4に螺合するナット6を介して高さが調整さ
れる土台受け用の土台受座金8を有してなるものであ
る。
調整機能付アンカーボルト1は、下部2が基礎21内に
埋設されて上部4が基礎天端21Aから立設されるアン
カーボルトであり、その立設上部はネジ部4で形成さ
れ、ネジ部4に螺合するナット6を介して高さが調整さ
れる土台受け用の土台受座金8を有してなるものであ
る。
【0009】また、本実施例に係る土台取付構造20
は、上記調整機能付アンカーボルト1を介して基礎21
上に土台24が所定の高さに取付られる土台取付構造で
あって、土台受座金8の高さ調整により生じる基礎天端
21Aと土台24との間隙にモルタル23が充填され、
また基礎天端21Aと土台24との間隙の周縁には、モ
ルタル23の流出を防止するバックアップ材22が設け
られるものである。
は、上記調整機能付アンカーボルト1を介して基礎21
上に土台24が所定の高さに取付られる土台取付構造で
あって、土台受座金8の高さ調整により生じる基礎天端
21Aと土台24との間隙にモルタル23が充填され、
また基礎天端21Aと土台24との間隙の周縁には、モ
ルタル23の流出を防止するバックアップ材22が設け
られるものである。
【0010】本実施例の調整機能付アンカーボルト1を
更に説明すると、図1及び図2に示す如く、調整機能付
アンカーボルト1は、下端部に基礎からの脱抜防止用の
球状の係止部2を有し、また、基礎面から立設される上
部の全体にネジ部4を有している。ネジ部4には高さ調
整用ナット6、土台受座金8、固定用座金10、及び固
定用ナット12が取付られている。そして、高さ調整用
ナット6及び固定用ナット12はネジ部4に螺合し、土
台受座金8及び固定用座金10は角座金となっている。
また、上部固定用座金10の上面には図示しないが弾性
部材が取付られ、固定用ナット12の付勢力が固定用座
金10及び土台の上面に十分に伝達するようになってい
る。従って、固定用座金10は固定用ナット12により
土台の天端を押圧し、土台受座金8は調整用ナット6に
より位置が調整されて土台を支持することができるよう
になっている。
更に説明すると、図1及び図2に示す如く、調整機能付
アンカーボルト1は、下端部に基礎からの脱抜防止用の
球状の係止部2を有し、また、基礎面から立設される上
部の全体にネジ部4を有している。ネジ部4には高さ調
整用ナット6、土台受座金8、固定用座金10、及び固
定用ナット12が取付られている。そして、高さ調整用
ナット6及び固定用ナット12はネジ部4に螺合し、土
台受座金8及び固定用座金10は角座金となっている。
また、上部固定用座金10の上面には図示しないが弾性
部材が取付られ、固定用ナット12の付勢力が固定用座
金10及び土台の上面に十分に伝達するようになってい
る。従って、固定用座金10は固定用ナット12により
土台の天端を押圧し、土台受座金8は調整用ナット6に
より位置が調整されて土台を支持することができるよう
になっている。
【0011】また、本実施例の土台取付構造20を説明
すると、図2(D) に示す如く、基礎21には既に上記調
整機能付アンカーボルト1の下部が埋設してある。ま
た、基礎天端21Aの両側縁にはバックアップ材22、
22を有し、バックアップ材22は、モルタル23の充
填時でのその流出を防止する堰或いは囲いとして用いら
れる。土台受座金8は高さが調整ナット6によって調整
されており、土台受座金8上には調整機能付アンカーボ
ルト1のネジ部4が挿通した土台24が載置されてい
る。そして、土台24の高さでの支持を確実にするた
め、土台24の注入孔25から注入されたモルタル23
が基礎天端21Aとの間隙に充填してある。また、土台
24の上面は、固定用ナット12を介して固定用座金1
0に固定された構造となっている。
すると、図2(D) に示す如く、基礎21には既に上記調
整機能付アンカーボルト1の下部が埋設してある。ま
た、基礎天端21Aの両側縁にはバックアップ材22、
22を有し、バックアップ材22は、モルタル23の充
填時でのその流出を防止する堰或いは囲いとして用いら
れる。土台受座金8は高さが調整ナット6によって調整
されており、土台受座金8上には調整機能付アンカーボ
ルト1のネジ部4が挿通した土台24が載置されてい
る。そして、土台24の高さでの支持を確実にするた
め、土台24の注入孔25から注入されたモルタル23
が基礎天端21Aとの間隙に充填してある。また、土台
24の上面は、固定用ナット12を介して固定用座金1
0に固定された構造となっている。
【0012】次に、土台取付構造20の作業工程を示す
と、先ず図2(A) に示す如く、基礎21は調整機能付ア
ンカーボルト1の下部を埋設した状態で形成され、調整
機能付アンカーボルト1の上部のネジ部4には、土台受
座金8を支持する調整用ナット6が螺合される。調整用
ナット6は土台受座金8の厚み及び土台24の高さを考
慮して螺合位置が調整される。そして、図2(B) に示す
如く、土台受座金8をネジ部4にセットする。
と、先ず図2(A) に示す如く、基礎21は調整機能付ア
ンカーボルト1の下部を埋設した状態で形成され、調整
機能付アンカーボルト1の上部のネジ部4には、土台受
座金8を支持する調整用ナット6が螺合される。調整用
ナット6は土台受座金8の厚み及び土台24の高さを考
慮して螺合位置が調整される。そして、図2(B) に示す
如く、土台受座金8をネジ部4にセットする。
【0013】図2(C) に示す如く、バックアップ材22
が一部を残して基礎天端面21Aのそれぞれの側縁に敷
設される。バックアップ材22はクッション性のあるホ
ームスチレン等からなって形成される紐材である。次に
土台24の取付孔にネジ部4を挿通させた状態で、土台
24が土台受座金8上に載置される。従って、土台24
は基礎21から所定の調整位置で一旦支持される。この
状態で土台24の天端の高さを更に正確に調整するた
め、ナット6の微調整がなされ高さ調整が完了する。そ
して、バックアップ材22が完全に基礎天端面21Aの
側縁に敷設される。
が一部を残して基礎天端面21Aのそれぞれの側縁に敷
設される。バックアップ材22はクッション性のあるホ
ームスチレン等からなって形成される紐材である。次に
土台24の取付孔にネジ部4を挿通させた状態で、土台
24が土台受座金8上に載置される。従って、土台24
は基礎21から所定の調整位置で一旦支持される。この
状態で土台24の天端の高さを更に正確に調整するた
め、ナット6の微調整がなされ高さ調整が完了する。そ
して、バックアップ材22が完全に基礎天端面21Aの
側縁に敷設される。
【0014】次に図2(D) に示す如く、土台24の上面
に突設した調整機能付アンカーボルト1のネジ部4に固
定用座金10及び固定用ナット12が取付られ、土台2
4が固定される。そして、この状態で土台24のモルタ
ル注入孔25からモルタル23が土台24と基礎天端面
21Aとの間隙に充填される。従って、充填モルタル2
3が乾燥固化することにより、土台取付構造20が完成
する。
に突設した調整機能付アンカーボルト1のネジ部4に固
定用座金10及び固定用ナット12が取付られ、土台2
4が固定される。そして、この状態で土台24のモルタ
ル注入孔25からモルタル23が土台24と基礎天端面
21Aとの間隙に充填される。従って、充填モルタル2
3が乾燥固化することにより、土台取付構造20が完成
する。
【0015】この場合、土台24は基礎21上で正確に
一定の高さに合わせた状態で土台受座金8に支持され
る。このため、基礎21と土台24との間のモルタル2
3は土台の取付後でも良く、モルタル23の乾燥を待つ
必要はない。また、土台24と基礎21の間隙にはモル
タル23が注入孔25を介して注入され、バックアップ
材22、22で囲まれる領域に効率良く充填されるの
で、基礎21と土台24の所定の位置にモルタル23を
正確に盛ることができる。
一定の高さに合わせた状態で土台受座金8に支持され
る。このため、基礎21と土台24との間のモルタル2
3は土台の取付後でも良く、モルタル23の乾燥を待つ
必要はない。また、土台24と基礎21の間隙にはモル
タル23が注入孔25を介して注入され、バックアップ
材22、22で囲まれる領域に効率良く充填されるの
で、基礎21と土台24の所定の位置にモルタル23を
正確に盛ることができる。
【0016】次に、別の実施例の土台取付構造を図3及
び図4にしたがって説明する。本実施例に係る土台取付
構造20’は、図1に示す実施例とほぼ同様に構成され
ており、図1に示す実施例における部材と同様な部材に
ついては図3及び図4において同一符号を付してその詳
しい説明を省略するが、図1の実施例と相違するところ
は、バックアップ材22、22・・が所定の領域に設け
られ、一部においてモルタル23が充填されないように
なっていることである。このため、図4に示す如く、基
礎21と土台24の間には空隙30が生じている。この
ような構成においても、図1の実施例と同様な作用効果
を奏する他に、空隙30が通気路となるため、基礎21
は、床下用の換気口等を必要としない。このため基礎2
1の形成において工程上手間を少なくすることができ、
また湿気が原因の土台24の腐朽等を防止することがで
きる。
び図4にしたがって説明する。本実施例に係る土台取付
構造20’は、図1に示す実施例とほぼ同様に構成され
ており、図1に示す実施例における部材と同様な部材に
ついては図3及び図4において同一符号を付してその詳
しい説明を省略するが、図1の実施例と相違するところ
は、バックアップ材22、22・・が所定の領域に設け
られ、一部においてモルタル23が充填されないように
なっていることである。このため、図4に示す如く、基
礎21と土台24の間には空隙30が生じている。この
ような構成においても、図1の実施例と同様な作用効果
を奏する他に、空隙30が通気路となるため、基礎21
は、床下用の換気口等を必要としない。このため基礎2
1の形成において工程上手間を少なくすることができ、
また湿気が原因の土台24の腐朽等を防止することがで
きる。
【0017】上記各実施例において、係止部2を球状と
したが、脱抜を防止する形状であれば、特にその制限は
なく、従来から用いられる曲げ部であっても良い。ま
た、上記実施例において、土台受座金8及び固定用座金
10を角座金としたが、角型に限ることはなく、それぞ
れ土台を支持できるものであれば、どのような形状でも
良い。更に、上記実施例では、モルタル23を充填する
ために、土台24に注入孔25を設けたが、土台24の
端部等からモルタル23を注入できる場合は注入孔25
を要しなくて良い場合がある。
したが、脱抜を防止する形状であれば、特にその制限は
なく、従来から用いられる曲げ部であっても良い。ま
た、上記実施例において、土台受座金8及び固定用座金
10を角座金としたが、角型に限ることはなく、それぞ
れ土台を支持できるものであれば、どのような形状でも
良い。更に、上記実施例では、モルタル23を充填する
ために、土台24に注入孔25を設けたが、土台24の
端部等からモルタル23を注入できる場合は注入孔25
を要しなくて良い場合がある。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る調整機能付アンカーボルト
及びそれを用いた土台取付構造では、土台天端の高さを
調整すること、及びそのための調整モルタルを盛ること
等が容易で且つ精度良くでき、また基礎全体の形成にも
手間がかからない。
及びそれを用いた土台取付構造では、土台天端の高さを
調整すること、及びそのための調整モルタルを盛ること
等が容易で且つ精度良くでき、また基礎全体の形成にも
手間がかからない。
【図1】本実施例に係る調整機能付アンカーボルトの斜
視図である。
視図である。
【図2】(A) 乃至(D) は、本実施例に係る土台取付構造
の取付の工程図である。
の取付の工程図である。
【図3】別の実施例に係る土台取付構造の土台の取付状
態を示す図である。
態を示す図である。
【図4】図3の土台取付構造の斜視図である。
【図5】従来のアンカーボルトの斜視図である。
【図6】従来の土台取付構造を示す断面図である。
1 調整機能付アンカーボルト 2 係止部 4 ネジ部 6 調整用ボルト 8 土台受座金 10 固定用座金 12 固定用ナット 20、20’ 土台取付構造 21 基礎 22 バックアップ材 23 モルタル 24 土台 25 注入口 30 空隙
Claims (3)
- 【請求項1】 下部が基礎内に埋設されて上部が基礎天
端から立設されるアンカーボルトにおいて、 上記立設上部はネジ部で形成され、該ネジ部に螺合する
ナットを介して高さが調整される土台受け用の土台受座
金を有してなることを特徴とする調整機能付アンカーボ
ルト。 - 【請求項2】 請求項1記載の調整機能付アンカーボル
トを介して基礎上に土台が所定の高さに取付られる土台
取付構造であって、 上記土台受座金の高さ調整により生じる上記基礎天端と
土台との間隙にモルタルが充填され、また上記基礎天端
と土台との間隙の周縁には、モルタルの流出を防止する
堰材が設けられることを特徴とする土台取付構造。 - 【請求項3】 上記基礎天端と土台との間隙のモルタル
充填域を上記アンカーボルトの周囲の一部とし、上記基
礎天端と土台との間隙の一部に空隙が形成されてなるこ
とを特徴とする請求項2記載の土台取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26104793A JPH07113238A (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 調整機能付アンカーボルト及びそれを用いた土台取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26104793A JPH07113238A (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 調整機能付アンカーボルト及びそれを用いた土台取付構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07113238A true JPH07113238A (ja) | 1995-05-02 |
Family
ID=17356327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26104793A Pending JPH07113238A (ja) | 1993-10-19 | 1993-10-19 | 調整機能付アンカーボルト及びそれを用いた土台取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07113238A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003120032A (ja) * | 2001-10-18 | 2003-04-23 | Misawa Homes Co Ltd | 基礎天端の養生カバー及びこれを用いた基礎天端の施工方法 |
KR20140142753A (ko) * | 2012-05-15 | 2014-12-12 | 지멘스 악티엔게젤샤프트 | 산업용 기계를 위한 기초 앵커 |
JP2018123503A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 積水化学工業株式会社 | 建物の基礎構造 |
-
1993
- 1993-10-19 JP JP26104793A patent/JPH07113238A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003120032A (ja) * | 2001-10-18 | 2003-04-23 | Misawa Homes Co Ltd | 基礎天端の養生カバー及びこれを用いた基礎天端の施工方法 |
KR20140142753A (ko) * | 2012-05-15 | 2014-12-12 | 지멘스 악티엔게젤샤프트 | 산업용 기계를 위한 기초 앵커 |
US9273459B2 (en) | 2012-05-15 | 2016-03-01 | Siemens Aktiengesellschaft | Foundation anchor for industrial-scale machines |
JP2018123503A (ja) * | 2017-01-31 | 2018-08-09 | 積水化学工業株式会社 | 建物の基礎構造 |
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