JPH07111778B2 - 磁気記録テープ - Google Patents

磁気記録テープ

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JPH07111778B2
JPH07111778B2 JP2002090A JP209090A JPH07111778B2 JP H07111778 B2 JPH07111778 B2 JP H07111778B2 JP 2002090 A JP2002090 A JP 2002090A JP 209090 A JP209090 A JP 209090A JP H07111778 B2 JPH07111778 B2 JP H07111778B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は磁気記録テープに関するものである。
[従来の技術] 磁気記録テープとしては、ポリエステルフィルムに磁性
層を設けてなる磁気記録テープが知られている(例えば
特開昭57−66529号公報)。
[発明が解決しようとする課題] 磁気記録テープは高密度記録におけるS/N(シグナル/
ノイズの比であり高いほど画質や音質が良好となる)を
高くするためその磁性層表面はますます平滑化されてい
る。しかし、磁性層の表面が平滑になると走行時の摩擦
係数が大きくなりその耐久性が不良となり、使用時の繰
返し走行によるS/Nの低下が大きくなるという問題点が
あった。また磁性層の表面を粗くして耐久性を向上させ
ようとするとS/Nが低くなるというジレンマを抱えてい
た。
本発明はかかる課題を改善し、S/Nが高くかつ繰返し走
行によるS/Nの低下の小さい、耐久性の優れた磁気記録
媒体を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために、(1)厚さ2〜
25μmの二軸配向熱可塑性樹脂フイルムの片面に磁性層
を設けてなる磁気記録テープであって、該フィルムの少
なくとも片面に熱可塑性樹脂Aと粒子を主成分とする厚
さ0.005〜3μmのフィルム層Aを有し、かつ、該フィ
ルム層A中に含有される粒子の平均粒径がフィルム層A
の厚さの0.1〜10倍、該粒子の含有量がフィルム層Aに
対して2〜30重量%であることを特徴とする磁気記録テ
ープ、および(2)厚さ2〜25μmの二軸配向熱可塑性
樹脂フイルムの片面に磁性層を設けてなる磁気記録テー
プであって、該フィルムの少なくとも片側表面に形成さ
れた表面突起ついて、全突起数が1万〜10億個/mm2であ
り、かつ、その突起平均高さの1/3以下の高さの突起数
が全突起数の15%以下であることを特徴とする磁気記録
テープ、としたものである。
本発明の二軸配向熱可塑性樹脂フィルム(以下、基材フ
ィルムと称することがある)を構成する熱可塑性樹脂は
特に限定されないが、熱可塑性樹脂が結晶性ポリマであ
る場合に、S/N、耐久性が一層良好になるので望まし
い。ここでいう結晶性とはいわゆる非晶質ではないこと
を示すものであり、定量的には示差走査熱量計(DSC)
による昇温速度10℃/分の熱分析によって融点が検出さ
れ、好ましくは結晶化パラメータΔTcgが150℃以下のも
のである。さらに、示差走査熱量計で測定された融解熱
(融解エンタルピー変化)が7.5cal/g以上の結晶性を示
す場合に耐久性がより一層良好となるのできわめて望ま
しい。具体例としては、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リオレフィン、ポリフェニレンスルフィドなどを用いる
ことができるが、ポリエステル、特に、エチレンテレフ
タレート、エチレンα,β−ビス(2−クロルフェノキ
シ)エタン−4,4′−ジカルボキシレート、エチレン2,6
−ナフタレート単位から選ばれた少なくとも一種の構造
単位を主要構成成分とするポリエステルの場合に本発明
の突起構造にした時の効果が一層顕著になるので望まし
い。
本発明の熱可塑性樹脂A中の粒子の種類は特に限定され
ないが、アルミナ珪酸塩、1次粒子が凝集した状態のシ
リカ、内部析出粒子などは好ましくなく、粒子の真球度
が1.6以下、好ましくは1.5以下、さらに好ましくは1.3
以下である場合にS/N、耐久性がより一層良好となるの
で特に望ましい。また粒子の粒径分布の相対標準偏差が
0.6以下、好ましくは0.5以下のものを用いることが本発
明の突起構造を得るのに有効である。上記の特性を満足
する粒子としてはコロイダルシリカに起因する実質的に
球形のシリカ粒子、架橋高分子による粒子(たとえば架
橋ポリスチレン)などがあるが、特に10重量%減量時温
度(窒素中で熱重量分析装置島津TG−30Mを用いて測
定。昇温速度20℃/分)が380℃以上になるまで架橋度
を高くした架橋高分子粒子の場合に耐久性、S/Nがより
一層良好となるので特に望ましい。なお、コロイダルシ
リカに起因する球形シリカの場合にはアルコキシド法で
製造された、ナトリウム含有量が少ない、実質的に球形
のシリカの場合に耐久性がより一層良好となるので特に
望ましい。しかしながら、その他の粒子、例えば炭酸カ
ルシウム、二酸化チタン、アルミナ等の粒子でも後述す
る積層厚さと平均粒径の適切なコントロールにより十分
使いこなせるものである。
粒子の平均粒径は特に限定されず好ましい範囲も種類に
よって異なるが、平均粒径が0.01〜1μmの場合にS/
N、耐久性がより一層良好となるので特に望ましい。
本発明の基材フイルムは上記組成物を主要成分とする
が、本発明の目的を阻害しない範囲内で、他種ポリマを
ブレンドまたは共重合してもよいし、また酸化防止剤、
熱安定剤、滑剤、紫外線吸収剤、核生成剤などの無機ま
たは有機添加剤が通常添加される程度添加されていても
よい。また、上述した粒子の他に内部析出粒子を含有し
ていてもよい。本発明における内部析出粒子とは、ポリ
エステル重合時に添加したカルシウム化合物、マグネシ
ウム化合物、リチウム化合物の少なくとも一種の化合物
とポリエステル構成成分とが結合して生成する粒子であ
る。なお、本発明の内部析出粒子には、本発明の目的を
阻害しない範囲内で、リン元素および微量の他の金属成
分、たとえば、亜鉛、コバルト、アンチモン、ゲルマニ
ウム、チタンなどが含まれていてもよい。
また本発明の基材フイルムのフィルム層A以外の部分に
も本発明の効果を阻害しない範囲で粒子その他の添加物
が含有されていても良い。特に0.1〜1μmの粒子が0.0
1〜1重量%、特に0.05〜0.3重量%含有されている場合
にフイルムが高速走行した時のの耐スクラッチ性(耐ス
リ傷性)、ロール状に高速でフイルムを巻く時の巻特性
が良好になるので望ましい。
本発明の基材フィルムは上記組成物を二軸配向せしめた
フィルムである。未延伸フィルムでは耐久性が不良とな
るので好ましくないし、また表面部分のみが一軸配向に
なっているような塗布延伸法等による基材フイルムでは
磁気記録テープの耐久性(以下耐久性)を満足し得な
い。すなわちフイルム層Aの分子が二軸配向になってい
ることが必要である。二軸配向の程度は特に限定されな
いが、分子配向の程度を表わすフイルムのヤング率が長
手方向、幅方向ともに、350kg/mm2、好ましくは400kg/m
m2以上の場合に耐久性が一層良好となるので特に望まし
い。また極表層の分子配向は全反射ラマン法、赤外スペ
クトルなどで確認できる。
本発明を構成する基材フイルムは、少なくとも片面に熱
可塑性樹脂Aと粒子を主成分とするフィルム層Aを有
し、A層の厚さは0.005〜3μm、好ましくは0.02〜1
μm、さらに好ましくは0.03〜0.8μmであることが必
要である。フィルム層Aの厚さが上記の範囲より小さい
と耐久性が不良となり、逆に大きいと磁気記録テープと
してのS/N(以下S/N)が不良となるので好ましくない。
また該フィルム層A中に含有される粒子の平均粒径がフ
ィルム層Aの厚さの0.1〜10倍、好ましくは0.4〜5倍、
さらに好ましくは1.1〜4倍の範囲であることが必要で
ある。粒子の平均粒径が上記の範囲より小さいとS/N、
耐久性が不良となり、逆に大きくてもS/Nが不良となる
ので好ましくない。
また該フィルム層A中の該粒子の含有量がフィルム層A
に対して2〜30重量%、好ましくは3〜20重量%、さら
に好ましくは2〜15重量%であることが必要である。含
有量が上記の範囲より小さいと耐久性が不良となり、逆
に大きいとS/Nが不良となるので好ましくない。
また基材フイルムの厚さは2〜25μm、好ましくは3〜
20μmの範囲であることが必要である。基材フイルムの
厚さが上記の範囲より小さいとS/Nが不良となり、逆に
大きいと耐久性が不良となり、また、今後の磁気記録テ
ープの小型化にも対応しにくいので好ましくない。
また別の方法で本発明の基材フイルムを記述すると、基
材フィルムの少なくとも片側表面に形成された表面突起
について、全突起数が1万〜10億個/mm2、好ましくは2
万〜6.7億個/mm2、さらに好ましくは2万〜5億個/mm2
でることが必要である。突起個数が上記の範囲より小さ
いと耐久性が不良となり、逆に大きいとS/Nが不良とな
るので好ましくない。また該表面突起の突起平均高さの
1/3以下の高さの突起が全突起数の15%以下、好ましく
は10%以下、さらに好ましくは8%以下であることが必
要である。上記突起の比率が上記の範囲より大きとS/
N、耐久性ともに不良となるので好ましくない。
また本発明を構成する基材フィルムの特徴面(フィルム
層A面、表面形態が上記の特定の特性を有する面)の突
起高さ分布の相対標準偏差が0.60以下、好ましくは0.55
以下、さらに好ましくは0.50以下である場合にS/N、耐
久性がより一層良好とできるので望ましい。
また本発明を構成する基材フィルムの特徴面の全反射ラ
マン結晶化指数は、20cm-1以下の場合にS/N、耐久性が
より一層良好とできるので望ましい。
本発明を構成する基材フィルムの特徴面の2次イオンマ
ススペクトルによって測定される表層粒子濃度比は特に
限定されないが、表層粒子濃度比が1/10以下、特に1/50
以下である場合にS/N、耐久性がより一層良好とできる
ので望ましい。表層粒子濃度比が小さいということは粒
子によって形成された突起の粒子の上にしっかり熱可塑
性樹脂の薄皮が被っていることであり、粒子が露出して
いる確率が低いことを示すものである。この表層粒子濃
度比は従来の塗布法や塗布・延伸法では得られないもの
であり、表層粒子濃度比をこの範囲にしておくことによ
り本発明の磁性層表面形態が得られやすく、また、S/N
を一層高く、S/N低下を一層小さくできるので望まし
く、また、熱可塑性樹脂の薄皮が被っている突起構造の
ため、フイルム表面の耐削れ性が向上し、製膜工程、磁
性層塗布やカレンダー等の加工工程での粒子脱落による
トラブルが著しく改善されるものである。
本発明は上記の二軸配向熱可塑性樹脂フィルムの片面に
磁性層を設けてなる磁気記録媒体である。用いられる磁
性粉末は特に限定されないが、酸化鉄、酸化クロム、Co
被着酸化鉄などの酸化物、あるいは、Fe、Co、Fe−Co、
Fe−Co−Ni、Co−Ni等の金属または合金、これらとAl、
Cr、Si等との合金等が用いられ、これらの磁性粉末と有
機バインダーを主成分とする磁性塗料を塗布したいわゆ
る塗布型の磁気記録テープ、あるいは、実質的に有機バ
インダーを含有しない磁性金属を蒸着、スパッタ法など
によって基材フイルムの表面に設けた金属薄膜型磁気記
録テープのいずれでもよい。また、上記塗布型磁性層の
場合はのバインダーの種類は特に限定されないが、一般
的には熱硬化性樹脂系バインダーおよび放射線硬化系バ
インダー好ましく、その他添加剤として公知の潤滑剤、
研磨剤、遮光剤、帯電防止剤等の添加物を常法に従って
用いてもよい。例えば塩化ビニル・酢酸ビニル・ビニル
アルコール共重合体、ポリウレタンプレポリマおよびポ
リイソシアネートよりなるバインダーなどを用いること
ができる。また、金属薄膜型磁性層の場合にはその表面
潤滑剤、保護膜等公知の処理をしてもよい。
磁性層の厚さは特に限定されないが、塗布型磁気記録テ
ープの場合は、0.5〜6μmの範囲、金属薄膜型の場合
は0.05〜0.5μmとしておくとS/N、耐久性を一層良好と
できるので望ましい。
本発明の磁気記録テープにおいて、磁性層の反対側の基
材フイルム表面に厚さ0.1〜1.5μm、好ましくは0.2〜
0.9μmのバックコート層を設けた磁気記録テープはS/
N、耐久性がより一層良好となるので望ましい。バック
コート層の種類、組成は特に限定されず公知の粒子、シ
リカ、二酸化チタン、カーボンブラック、炭酸カルシウ
ム、アルミナ等をポリウレタン等のバインダーを用いて
塗設したものが好ましく用いられる。
ただし、上記のバックコート層の表面の平均粗Raが0.1
μm以下、好ましくは0.05μm−以下、さらに好ましく
は0.04μm以下である場合にS/N、耐久性がより一層良
好となるので望ましい。
本発明の磁気記録テープの基本構成例は下記の通りに整
理できる。すなわち、 層A/層B構成の基材フイルムの場合 a特徴面に磁性層を塗布、バックコートなし b特徴面に磁性層を塗布、反対面にバックコート c特徴面の反対面に磁性層を塗布、バックコートなし d特徴面の反対面に磁性層を塗布、反対面にバックコー
ト 層A/層B/層A構成の基材フイルムの場合 a片面に磁性層、バックコートなし b片面に磁性層、バックコートあり 層A/層B/層C構成の基材フイルムの場合 (突起平均高さ:層A<層C) a層A面に磁性層を塗布、バックコートなし b層A面に磁性層を塗布、反対面にバックコート 上記の構成の中で,特徴面の活用および基材フイルムの
生産性等の観点から特に望ましいのは、−c、−
d、−a、bである。
また本発明の磁気記録テープはテープを所定の幅にスリ
ットする時の粉(破片)の発生が従来のものに比べて著
しく少なくその粉によるテープの端でも記録障害(ドロ
ップアウト等)がなく、テープの幅が有効に利用できる
ため、特に、幅の狭い、テープの幅が15mm以下、好まし
くは10mm以下の磁気記録テープにおいてますますその特
性が発揮できるものである。
また、本発明の磁気記録テープは、その長手方向のF5値
が12kg/mm2以上、好ましくは16kg/mm2以上、さらに好ま
しくは20kg/mm2以上である場合にS/Nが一層良好となる
ので望ましい。
次に本発明の磁気記録媒体の製造方法について説明す
る。
まず、基材となる特徴面を有する二軸配向熱可塑性樹脂
フイルムの製法を説明する。
熱可塑性樹脂に粒子を含有せしめる方法としては、粒子
をエチレングリコールのスラリーとし、重合時に添加す
るかまたはベント方式の2軸混練押出機を用いて熱可塑
性樹脂に添加する方法が、延伸破れなく、本発明に望ま
しい基材フイルムを得るのにきわめて有効である。
粒子の含有量を調節する方法としては、上記方法で高濃
度マスターを作っておき、それを製膜時に粒子を実質的
に含有しない熱可塑性樹脂で希釈して粒子の含有量を調
節する方法が有効である。
次に、粒子を含有する熱可塑性樹脂Aのペレットを必要
に応じて乾燥したのち、公知の溶融積層用押出装置に供
給し、スリット状のダイからシート状に押出し、キャス
ティングロール上で冷却固化せしめて、フィルム層Aの
厚さがフィルム層Aに含有される粒子の平均粒径よりも
厚い未延伸フィルムを作る。すなわち、2または3台の
押出し機、2または3層のマニホールドまたは合流ブロ
ックを用いて、熱可塑性樹脂A、Bを積層し、口金から
2または3層のシートを押し出し、キャスティングロー
ルで冷却して未延伸フィルムを作る。この場合、熱可塑
性樹脂Aのポリマ流路に、スタティックミキサー、ギヤ
ポンプを設置する方法は延伸破れなく、本発明に望まし
い基材フイルムを得るのにきわめて有効である。
また、ポリマが合流する合流ブロックとしてその断面形
状が横/縦比が2以上の長方形のフィードブロックを用
いることによりフイルム長手方向、幅方向の積層厚さ斑
を小さくできるので磁気記録テープとした時のS/N変動
斑を小さくできるので、本発明に特に望ましい。
上記の説明は構成として、主として層A/層B、層A/層B/
層Aについて述べたが(層A面が特徴面)、層A/層B/層
Cの構成の場合は3台の押出機を用いて同様に、3層の
マニホールドまたは合流ブロックを用いて、熱可塑性樹
脂A、B、Cを積層し、口金から3層のシートを押し出
し、キャスティングロールで冷却して未延伸フィルムを
作る。いずれの場合もA、B、Cは同じ熱可塑性樹脂で
も異なっていてもよい(層A、層Cの面が特徴面)。
次にこの未延伸フィルムを二軸延伸し、二軸配向せしめ
る。延伸方法としては、公知の縦→横または横→縦の順
で行なう逐次二軸延伸法または同時二軸延伸法、チュー
ブラー法を用いることができる。延伸条件は熱可塑性樹
脂の種類により一概には言えないが、延伸倍率としては
縦倍率と横倍率の積を8倍以上にすることが、粒径と積
層厚さの関係を本発明範囲とし、表面形態を最適化し、
特徴面近傍のポリマ分子を二軸配向させ、かつフイルム
全体の望ましい機械特性を得るのに有効である。いずれ
にしても粒径よりも厚い積層厚さを有する未延伸フイル
ムを作っておき、その積層厚さを二軸延伸によって粒子
の大きさ近傍あるいはそれ以下に薄くすることが本基材
フイルムの製法のポイントである。また、表層のポリマ
分子が二軸配向していることが、本フイルムが塗布法、
あるいは塗布・延伸法によって作られるフイルムと大き
く異なる点であり、S/N、耐久性をより一層良好とで
き、また、フイルム表面の耐削れ性が向上し、製膜工
程、磁性層塗布やカレンダー等の加工工程での粒子脱落
によるトラブルが大きく改善されるものである。
また上記二軸配向フイルムをさらに少なくとも1方向に
再延伸してもよい。次にこの延伸フィルムを熱可塑性樹
脂樹脂の融点〜融点−100℃の温度範囲で0.5〜60秒行な
うのが好適である。
次に、この基材フィルムに磁性層を設ける。磁性層を塗
布する方法は公知の方法で行なうことができるが、グラ
ビヤロールやギーサで塗布する方法がS/N、耐久性を一
層良好とできるので望ましい。
塗布後の乾燥工程は、温度を90〜120℃とするのが好ま
しい。
また、カレンダー工程は、ポリアミド系樹脂またはポリ
エステル系樹脂を弾性ロールに用い、25〜90℃の温度範
囲で行なうのが、S/N、耐久性を一層良好とできるので
望ましい。またカレンダー時の圧力は100〜500kg/cmの
範囲が、S/N、耐久性を一層良好とできるので望まし
い。
次に磁性層が塗布された原反を巻とってロールの形で磁
性層硬化のためにキュアする。キュアの温度条件は40〜
100℃の範囲が、S/N、耐久性を一層良好とできるので望
ましい。
また金属薄膜型の場合の磁性層の形成法は公知の方法で
可能であり、例えば、鉄、コバルト・ニッケルまたはそ
の合金の金属薄膜を真空蒸着、イオンプレーティング、
スパッタリング法等により基材フィルム上に直接、ある
いはアルミニウム、チタン、クロム等の下地薄膜を介し
て形成させるのが好ましい。
[物性の測定方法ならびに効果の評価方法] 本発明の特性値の測定方法並びに効果の評価方法は次の
通りである。
(1)粒子の平均粒径 フィルムから熱可塑性樹脂をプラズマ低温灰化処理法で
除去し粒子を露出させる。処理条件は熱可塑性樹脂は灰
化されるが粒子はダメージを受けない条件を選択する。
これを走査型電子顕微鏡(SEM)で観察し、粒子の画像
をイメージアナライザーで処理する。観察箇所を変えて
粒子数5,000個以上で次の数値処理を行ない、それによ
って求めた数平均径Dを平均粒径とする。
D=ΣDi/N ここで、Diは粒子の円相当径、Nは粒子数である。
(2)粒径比 上記(1)の測定において個々の粒子の(長径の平均
値)/(短径の平均値)の比である。すなわち、下式で
求められる。
長径=ΣD1i/N 短径=ΣD2i/N D1i、D2iはそれぞれ個々の粒子の長径(最大径)、短径
(最短径)、Nは粒子数である。
(3)粒径の相対標準偏差 上記(1)の方法で測定された個々の粒径Di、平均径
D、粒子数Nから計算される標準偏差σ(={Σ(Di−
D)2/N}1/2)を平均径Dで割った値(σ/D)で表わし
た。
(4)粒子の含有量 熱可塑性樹脂は溶解し粒子は溶解させない溶媒を選択
し、粒子を熱可塑性樹脂から遠心分離し、粒子の全体重
量に対して比率(重量%)をもって粒子含有量とする。
(5)結晶化パラメータΔTcg、融解熱 示差走査熱量計(DSC)を用いて測定した。DSCの測定条
件は次の通りである。すなわち、試料10mgをDSC装置に
セットし、300℃の温度で5分間溶融した後、液体窒素
中に急冷する。この急冷試料を10℃/分で昇温し、ガラ
ス転移点Tgを検知する。さらに昇温を続け、ガラス状態
からの結晶化発熱ピーク温度をもって冷結晶化温度Tcc
とした。さらに昇温を続け、融解ピークから融解熱を求
めた。ここでTccとTgの差(Tcc−Tg)を結晶化パラメー
タΔTcgと定義する。
(6)F5値(5%伸長時強度),ヤング率 JIS−Z−1702に規定された方法にしたがって、インス
トロンタイプの引っ張り試験機を用いて、25℃、65%RH
にて測定した。
(7)全反射ラマン結晶化指数 全反射ラマンスペクトルを測定し、カルボニル基の伸縮
振動である1730cm-1の半価幅をもって表面の全反射ラマ
ン結晶化指数とした。測定条件は次の通りである。但し
測定深さは、表面から500〜1,000Å程度とした。
光源 アルゴンイオンレーザー(5,145Å) 試料のセッティング レーザー偏光方向(S偏光)とフィルム長手方向が平行
となるようにフィルム表面を全反射プリズムに圧着さ
せ、レーザーのプリズムへの入射角(フィルム厚さ方向
との角度)は60゜とした。
検出器 PM:RCA31034/Photon Counting System(Hamamatsu C123
0)(supply 1,600V) 測定条件 SLIT 1,000 μm LASER 100 mW GATE TIME 1.0sec SCAN SPEED 12 cm-1/min SAMPLING INTERVAL 0.2cm-1 REPEAT TIME 6 (8)表面の分子配向(屈折率) ナトリウムD線(589nm)を光源として、アッベ屈折率
計を用いて測定した。マウント液にはヨウ化メチレンを
用い、25℃、65%RHにて測定した。ポリマの二軸配向性
は長手方向、幅方向、厚さ方向の屈折率をN1、N2、N3と
した時、(N1−N2)の絶対値が0.07以下、かつ、N3/
[(N1+N2)/2]が0.95以下であることをひとつの基準
とできる。また、レーザー型屈折率計を用いて屈折率を
測定しても良い。さらに、この方法では測定が難しい場
合は全反射レーザーラマン法を用いることもできる。レ
ーザー全反射ラマンの測定は、Jobin−Yvon社製Ramanor
U−1000ラマンシステムにより、全反射ラマンスペクト
ルを測定し、例えばPETの場合では、1615cm-1(ベンゼ
ン環の骨格振動)と1730cm-1(カルボニル基の伸縮振
動)のバンド強度比の偏光測定比(YY/XX比など。ここ
でYY:レーザーの偏光方向をYにしてYに対して平行な
ラマン光検出、XX:レーザーの偏光方向をXにしてXに
対して平行なラマン光検出)が分子配向と対応すること
を利用できる。ポリマの二軸配向性はラマン測定から得
られたパラメータを長手方向、幅方向の屈折率に換算し
て、その絶対値、差などから判定できる。この場合の測
定条件は次のとおりである。
光源 アルゴンイオンレーザー(5145Å) 試料のセッティング フィルム表面を全反射プリズムに圧着させ、レーザのプ
リズムへの入射角(フィルム厚さ方向との角度)60゜と
した。
検出器 PM:RCA31034/Photon Counting System(Hamamatsu C123
0)(supply 1600V) 測定条件 SLIT 1000 μm LASER 100 mW GATE TIME 1.0sec SCAN SPEED 12 cm-1/min SAMPLING INTERVAL 0.2cm-1 REPEAT TIME 6 (9)表層粒子濃度比 2次イオンマススペクトル(SIMS)を用いて、フィルム
中の粒子に起因する元素のうち最も高濃度の元素と熱可
塑性樹脂の炭素元素の濃度比を粒子濃度とし、厚さ方向
の分析を行なう。SIMSによって測定される最表層粒子濃
度(深さ0の点)における粒子濃度Aとさらに深さ方向
の分析を続けて得られる最高濃度Bの比、A/Bを表層粒
子濃度比と定義した。測定装置、条件は下記のとおりで
ある。
1次イオン種:O2 + 1次イオン加速電圧:12KV 1次イオン電流:200nA ラスター領域:400μm□ 分析領域:ゲート30% 測定真空度:6.0×10-9Torr E−GUN:0.5kV−3.0A (10)表面突起の高さ、高さ分布、個数 2検出器方式の走査型電子顕微鏡[ESM−3200、エリオ
ニクス(株)製]と断面測定装置[PMS−1、エリオニ
クス(株)製]においてフィルム表面の平坦面の高さを
0として走査した時の突起の高さ測定値を画像処理装置
[IBAS2000、カールツァイス(株)製]に送り、画像処
理装置上にフイルム表面突起画像を再構築する。次に、
この表面突起画像で突起部分を2値化して得られた個々
の突起の面積から円相当径を求めこれをその突起の平均
径とする。また、この2値化された個々の突起部分の中
で最も高い値をその突起の高さとし、これを個々の突起
について求める。この測定を場所をかえて500回繰返
し、突起個数を求め、測定された全突起についてその高
さの平均値を平均高さとした。また個々の突起の高さデ
ータをもとに、高さ分布の標準偏差を求めた。相対標準
偏差はこの標準偏差を平均高さで割った値である。また
走査型電子顕微鏡の倍率は、1000〜8000倍の間の値を選
択する。なお、場合によっては、高精度光干渉式3次元
表面解析装置(WYKO社製TOPO−3D、対物レンズ:40〜200
倍、高解像度カメラ使用が有効)を用いて得られる高さ
情報を上記SEMの値に読み替えて用いてもよい。
(11)バックコートの表面粗さパラメータRa 表面粗さ計を用いて測定した。条件は下記のとおりであ
り、20回の測定の平均値をもって値とした(小坂研究所
製薄膜段差測定機ET−10による)。
・触針先端半径:0.5μm ・触針荷重:5mg ・測定長:1mm ・カットオフ値:0.08mm (12)積層厚さ 2次イオン質量分析装置(SIMS)を用いて、表層から深
さ3000nmの範囲のフイルム中の粒子の内もっとも高濃度
の粒子に起因する元素と熱可塑性樹脂の炭素元素の濃度
比(M+/C+)を粒子濃度とし、表面から深さ3000nmまで
厚さ方向の分析を行なう。表層では表面という界面のた
めに粒子濃度は低く表面から遠ざかるにつれて粒子濃度
は高くなる。本発明を構成する望ましいフイルムの場合
は、通常、いったん極大値となった粒子濃度がまた減少
し始める。この濃度分布曲線をもとに表層粒子濃度がの
極大値の1/2となる深さ(この深さは極大値となる深さ
よりも深い)を求め、これを積層厚さとした。条件は次
の通り。
(1) 測定装置 2次イオン質量分析装置(SIMS) 西独、ATOMIKA社製A−DIDA3000 (2) 測定条件 1次イオン種:O2 + 1次イオン加速電圧:12KV 1次イオン電流:200nA ラスター領域:400μm□ 分析領域:ゲート30% 測定真空度:5.0×10-9Torr E−GUN:0.5kV−3.0A なお、表層から深さ3000nmの範囲にもっとも多く含有す
る粒子が有機高分子粒子の場合はSIMSでは測定が難しい
ので、表面からエッチングしながらXPS(X線光電子分
光法)、IR(赤外分光法)などで上記同様のデプスプロ
ファイルを測定し積層厚さを求めても良いし、また、電
子顕微鏡等による断面観察で粒子濃度の変化状態やコン
トラストの差から界面を認識し積層厚さを求めることも
できる。
(14)磁気記録媒体のS/N 磁気記録媒体をVTRカセットに組み込み8mmVTRテープと
した。このテープに家庭用VTRを用いてシバソク製のテ
レビ試験波形発生器(TG7/U706)により100%クロマ信
号を記録し、その再生信号からシバソク製カラービデオ
ノイズ測定器(925D/1)でクロマS/Nを測定した。
このクロマS/Nを市販されているHi8テープ(ハイバンド
用8mm塗布型VTRテープ、SONY製Hi8MP120)と比較して、
S/Nが1dB以上高い場合はS/N良好、1dB未満の場合はS/N
不良と判定した。なお金属薄膜型の磁気テープの場合は
SONY製ハイバンド用8mm金属薄膜型VTRテープ、Hi8ME120
と比較して、S/Nが1dB以上高い場合はS/N良好、1dB未満
の場合はS/N不良と判定した。
(15)磁性面の耐久性 上記テープをSONY製Hi8VTRを用いて40℃、80%RHの条件
で1000回再生、巻き戻しを繰り返した後再度上記S/Nを
測定しS/Nの低下が走行前に比べて1dB未満の場合は耐久
性良好、1dB以上の場合は耐久性不良と判定した。
[実施例] 本発明を実施例に基づいて説明する。
実施例1〜5、比較例1〜4、6 平均粒径の異なる架橋ポリスチレン粒子、コロイダルシ
リカに起因する球形シリカ粒子等を含有するエチレング
リコールスラリーを調製し、常法によって該粒子を含有
するポリエチレンテレフタレート(以下PETと略す)、
ポリエチレン−2,6−ナフタレート(以下PEN)のペレッ
トを作った(熱可塑性樹脂A)。また、常法によって、
コロイダルシリカに起因する球形シリカ粒子(平均径0.
2μm)を0.2重量%を含有するPETを製造し、熱可塑性
樹脂Bとした。
これらのポリマをそれぞれ180℃で6時間減圧乾燥(3To
rr)した後、熱可塑性樹脂Bを押出機1に供給し310℃
で溶融し、さらに、熱可塑性樹脂Aを押出機2に供給
し、280℃で溶融し、これらのポリマを合流ブロックで
合流積層し、静電印加キャスト法を用いて表面温度30℃
のキャスティングドラムに巻きつけて冷却固化し、積層
未延伸フィルムを作った。この時、それぞれの押出機の
吐出量を調節し総厚さ、熱可塑性樹脂A層(フィルム層
A)の厚さを調節した。
この未延伸フィルムを温度80℃にて(熱可塑性樹脂Bが
PENの場合は140℃)、長手方向に4.0倍延伸した。この
延伸は2組ずつのロールの周速差で、3段階で行なっ
た。この一軸延伸フィルムをステンタを用いて延伸速度
5,000%/分で100℃(熱可塑性樹脂BがPENの場合は140
℃)で幅方向に4.0倍延伸し、さらに縦方向に1.6倍再延
伸した後、定長下で、210℃にて5秒間熱処理し、総厚
さ7μmの二軸配向積層フィルムを得た。また公知の方
法で0.3μm径の球形シリカをフイルム全体に6重量%
含有する総厚さ7μmの二軸配向単層フィルムを得た。
これらの基材フィルムに磁性塗料をグラビヤロールを用
いて、フィルム層A側の面(特徴面)と反対側に塗布し
た。磁性塗料は次のようにして調製した。
・Fe(鉄) 100部 平均粒子サイズ長さ:0.3μm 針状比:10/1 抗磁力:2000Oe ・ポリウレタン樹脂 15部 ・塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体 5部 ・ニトロセルロース樹脂 5部 ・酸化アルミ粉末 3部 平均粒径:0.3μm ・カーボンブラック 1部 ・レシチン 2部 ・メチルエチルケトン 100部 ・メチルイソブチルケトン 100部 ・トルエン 100部 ・ステアリン酸 2部 上記組成物をボールミルで48時間混合分散した後、硬化
剤6部を添加して得られた混練物をフィルターでろ過し
て磁性塗布液を準備し、上記フィルム上に塗布、磁場配
向させ、110℃で乾燥し、さらに小型テストカレンダー
装置(スチールロール/ナイロンロール、5段)で、温
度、線圧を変更してカレンダー処理した後ロール状に巻
とり、10〜150℃の範囲で温度を変更して、48時間キュ
アリングした。次に下記組成物をボールミルにて48時間
混合し、これにコロネートLを2.5重量部添加してバッ
クコート層塗料をを作成し、これを磁性層と反対側の面
に乾燥厚さが0.8μmとなるようにバックコートして、
その後8mm幅にスリットして塗布型磁気記録媒体を得
た。
(バックコート層組成) ・LiAlO2(粒径0.2μm) :10重量部 ・カーボンブラック(粒径24nm,キャボット製“ブラッ
クパールL") :90重量部 ・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(結合剤) :30重量
部 ・ポリウレタン(結合剤,日本ポリウレタン製N5033):
20重量部 ・ブチルステアレート(潤滑剤) :1重量部 ・メチルエチルケトン(溶剤) :200重量部 ・メチルイソブチルケトン(溶剤) :50重量部 ・トルエン(溶剤) :50重量部 実施例6〜8、比較例5 上記方法と同様の方法で製造された基材フィルムの片面
に、まず実施例1に用いたバックコート層を厚さ0.5μ
mとなるよう塗設し、その後、その反対側に電子ビーム
蒸着法(最小入射角:50゜の斜方蒸着)でコバルト/ニ
ッケル合金(Co/Ni=75/25重量比)を蒸着し、厚さ1000
Åの金属薄膜型磁気記録媒体を得た。次にこのテープ原
反を8mm幅にスリットし金属薄膜型磁気記録テープを得
た。
比較例7 比較例6で用いた単層フィルムの片面に、ポリウレタン
樹脂系バインダーに球状シリカ(0.3μm)を5重量%
含有した塗液を公知の方法で塗布、乾燥させ、コーティ
ング厚さ1μmのフィルムを得た。
これらの磁気記録媒体の特性は第1表に示したとおりで
あり、本発明の要件を満足する金属薄膜型磁気記録テー
プは、S/Nが高く、かつ繰り返し走行させた後のS/N低下
小さく耐久性に優れているが、そうでない場合は上記を
満足する磁気記録テープは得られないことがわかる。
[発明の効果] 本発明は、磁気記録テープの基材フイルムおよびテープ
構成を特定なものとしたため、磁性層との特異な相互作
用によって、ノイズの発生は小さく押さえながらその耐
摩耗性を向上できたので、S/Nが高く、かつ繰り返し走
行させた後のS/N低下が小さく耐久性に優れる磁気記録
テープが得られたものである。
本発明の磁気記録媒体はビデオテープ、フロッピーディ
スク、ビデオフロッピー、オーディオテープ、メモリー
テープ等全ての用途に有用であるが、高密度記録の8mm
ビデオ、8mmハイバンドビデオ、SVHSビデオ、デジタル
ビデオ用、HDTV用(ハイビジョン等の高品位テレビ)等
の高密度磁気記録媒体あるいは繰り返し使用が多いソフ
ト用ビデオテープ等に特に有用である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さ2〜25μmの二軸配向熱可塑性樹脂フ
    ィルムの片面に磁性層を設けてなる磁気記録テープであ
    って、該フィルムの少なくとも片面に熱可塑性樹脂Aと
    粒子を主成分とする厚さ0.005〜3μmの二軸配向フィ
    ルム層Aを有し、かつ、該フィルム層A中に含有される
    粒子の平均粒径がフィルム層Aの厚さの0.1〜10倍、該
    粒子の含有量がフィルム層Aに対して2〜30重量%であ
    ることを特徴とする磁気記録テープ。
  2. 【請求項2】厚さ2〜25μmの二軸配向熱可塑性樹脂フ
    ィルムの片面に磁性層を設けてなる磁気記録テープであ
    って、該フィルムの少なくとも片側表面に形成された表
    面突起について、全突起数が1万〜10億個/mm2であり、
    かつ、その突起平均高さの1/3以下の高さの突起数が全
    突起数の15%以下であることを特徴とする磁気記録テー
    プ。
  3. 【請求項3】磁性層の反対側に厚さ0.1〜1.5μmのバッ
    クコート層を設けてなる請求項(1)または(2)記録
    の磁気記録テープ。
  4. 【請求項4】バックコート層の表面平均粗さRaが0.1μ
    m以下である請求項(3)記載の磁気記録テープ。
  5. 【請求項5】テープ幅が15mm以下であることを特徴とす
    る請求項(1)〜(4)いずれかに記載の磁気記録テー
    プ。
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