JPH07110504A - カメラの像ブレ補正装置 - Google Patents

カメラの像ブレ補正装置

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JPH07110504A
JPH07110504A JP5255935A JP25593593A JPH07110504A JP H07110504 A JPH07110504 A JP H07110504A JP 5255935 A JP5255935 A JP 5255935A JP 25593593 A JP25593593 A JP 25593593A JP H07110504 A JPH07110504 A JP H07110504A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヌル電圧等の直流出力やパンによる残存直流
出力等の影響を撮影に先立って速やかに打ち消し、撮影
時には、角速度センサ等のブレ検出手段の出力信号の低
周域にまで対応させた像ブレ補正を行なうことができる
カメラの像ブレ補正装置を提供すること。 【構成】 結像面上での像ブレを相殺するための補正光
学系を有し、被写体に対する撮影光軸のブレに拘わら
ず、撮影光学系により形成される被写体像を結像面に対
して移動させない方向に補正光学系を駆動するように構
成したカメラの像ブレ補正装置において、被写体に対す
る撮影光軸のブレを検出するブレ検出手段;このブレ検
出手段の出力と他の出力の差を出力する差動手段;この
差動手段の出力を積分して該差動手段の上記他の出力と
する積分手段;カメラ撮影操作途中の第一所定時刻にお
いて該積分手段の積分の感度を大から小に変更させる積
分感度変更手段;及び、積分の感度を小に切替えた積分
手段によって積分した出力に基づいて補正光学系を駆動
する駆動手段を有するカメラの像ブレ補正装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、被写体に対する撮影光軸のブレ
に拘わらず、撮影光学系により形成される被写体像を結
像面に対して移動させない方向に補正光学系を駆動する
ように構成したカメラの像ブレ補正装置に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】カメラで撮影を行なう場
合、特に手持ち撮影を行なう場合には、構え方が不完全
であるとき、暗い被写体でスローシャッタのとき、撮影
者が動きながら撮影するとき等に、手ブレによる、被写
体に対する撮影光軸のブレによってこの被写体の像が結
像面に対して移動する所謂像ブレが起こりやすい。像ブ
レの発生した写真は、画像が流れて極めて見苦しい。こ
の像ブレは、ハード面からはレンズを明るくしたりフィ
ルム感度を上げてシャッタスピードを高めることによ
り、またソフト面からは撮影者の習熟によりある程度防
ぐことができるが、いずれも限度がある。
【0003】このような像ブレの発生を防止するため既
に、撮影光軸のブレの原因となる手ブレが発生したと
き、そのブレの大きさを、角速度センサ(又は角加速度
センサ)によってカメラに加わる角速度(又は角加速
度)として検出し、この角速度(又は角加速度)に応
じ、補正レンズを、手ブレの方向と反対の方向に変位さ
せて画像をブレ方向と反対側にブレさせて、フィルム面
上での画像のブレを相殺することにより画像ブレ(像ブ
レ)を防止する、という着想の像ブレ補正装置が提案さ
れている。
【0004】ところで、このような角速度センサ(又は
角加速度センサ)によって手ブレを検出して補正する像
ブレ補正装置では、手ブレがなく角速度センサ(又は角
加速度センサ)が角速度0を検出すべき状態であって
も、直流出力である所謂ヌル電圧等が出力されて、実際
に検出される角速度(又は角加速度)の値が0にならな
いことがある。従って、角速度(又は角加速度)信号を
補正レンズの変位量に変換する際には、このようなヌル
電圧等を含んだままで処理することとなる。角速度(又
は角加速度)信号は極めて微小な値であるため、この微
小な信号とヌル電圧等を共に処理すると、像ブレ補正用
の信号に大きな誤差を生じさせることとなる。像ブレ補
正装置は、補正レンズを、角速度(角加速度)や角度変
位量に対応させて像ブレを低減又は消滅させる方向へ駆
動制御する構造であるため、上記誤差が生じた場合には
その補正精度が著しく低下される。
【0005】このような不都合を回避するため、一般に
は、例えば図8に示すようなコンデンサC0 と抵抗R0
からなるCR直流カット回路を挿入している。このCR
直流カット回路はつまりハイパスフィルタであるため、
高周波成分を通過させつつ、ヌル電圧等の直流成分を含
む低周波成分を除去するが、同時に、角速度センサ(又
は角加速度センサ)の正規の低周波出力も除去すること
となる。特に、直流カットの時定数がより小さい場合
は、通過可能な低周波の帯域がさらに高域となり、正規
の低周波出力が一層除去されてしまう。従ってこのよう
な方法によれば、補正レンズによる像ブレの補正精度を
低下させるヌル電圧等の直流成分を除去できるものの、
角速度センサ等の出力を正確に反映させることができな
くなって、補正レンズを駆動制御する出力信号の精度を
損なわせる結果となる。
【0006】また、図8のCR直流カット回路の時定数
をT、及びカットオフ周波数をfcとすると、時定数T
は、COO であるため、1/(2πT)で表わされる
カットオフ周波数fcは、fc=1/(2πCOO
となり、CR直流カット回路の伝達関数は、Vo /Vi
=Ts/(Ts+1)となる(但し、Vi は入力電圧、
o は出力電圧である)。ここで、手ブレ補正の対象と
すべき手ブレの周波数が、例えば下限0.5 Hz〜上限20Hz
位の低域である場合は、fc=1/(2πT)により、
直流カットの時定数Tは0.3 秒となる(1秒〜2秒程度
の低速シャッタ時にはさらに下限を下げる必要があ
る)。このため、直流出力(成分)が、積分結果に対し
て実質的な影響を及ぼさない実質0のレベルまで達する
のに、時定数の10倍程度の長時間を要してしまう。よっ
て、カメラのメイン電源投入直後や、構図の決定、変更
のために一方向へ大きくパンした直後には、残存直流出
力が実質0レベルになるまで長い時間が掛かるため、こ
の0レベルになるまで待つ間にシャッタチャンスを逃す
等、速写性が極めて悪くなる。
【0007】
【発明の目的】本発明は、ヌル電圧等の直流出力やパン
による残存直流出力等の影響を撮影に先立って速やかに
打ち消し、撮影時には、角速度センサ等のブレ検出手段
の出力信号の低周波域にまで対応させた像ブレ補正を行
なうことができるカメラの像ブレ補正装置を提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【発明の概要】上記目的を達成する本発明は、結像面上
での像ブレを相殺するための補正光学系を有し、被写体
に対する撮影光軸のブレに拘わらず、撮影光学系により
形成される被写体像を結像面に対して移動させない方向
に上記補正光学系を駆動するように構成したカメラの像
ブレ補正装置において、被写体に対する撮影光軸のブレ
を検出するブレ検出手段;このブレ検出手段の出力と他
の出力の差を出力する差動手段;この差動手段の出力を
積分して該差動手段の上記他の出力とする積分手段;カ
メラ撮影操作途中の第一所定時刻において該積分手段の
積分の感度を大から小に変更させる積分感度変更手段;
及び、積分の感度を小に切替えた上記積分手段によって
積分した出力に基づいて上記補正光学系を駆動する駆動
手段を有することを特徴としている。
【0009】また本発明は、結像面上での像ブレを相殺
するための補正光学系を有し、被写体に対する撮影光軸
のブレに拘わらず、撮影光学系により形成される被写体
像を結像面に対して移動させない方向に上記補正光学系
を駆動するように構成したカメラの像ブレ補正装置にお
いて、被写体に対する撮影光軸のブレを検出するブレ検
出手段;このブレ検出手段の出力と他の出力の差を出力
する第一差動手段;この第一差動手段の出力を積分して
該差動手段の上記他の出力とする積分手段;カメラ撮影
操作途中の第一所定時刻において該積分手段の積分の感
度を大から小に変更させる積分感度変更手段;カメラ撮
影操作途中の第二所定時刻における上記積分手段の出力
値を記憶する記憶手段;該記憶手段の出力と積分手段の
出力の差を出力する第二差動手段;及び、該第二差動手
段の出力に基づいて上記補正光学系を駆動する駆動手段
を有することを特徴としている。
【0010】さらに本発明は、結像面上での像ブレを相
殺するための補正光学系を有し、被写体に対する撮影光
軸のブレに拘わらず、撮影光学系により形成される被写
体像を結像面に対して移動させない方向に上記補正光学
系を駆動するように構成したカメラの像ブレ補正装置に
おいて、被写体に対する撮影光軸のブレを検出するブレ
検出手段;このブレ検出手段の出力からヌル電圧等の直
流成分を除去する除去手段;この除去手段による直流成
分の除去中、カメラ撮影操作途中の第一所定時刻におい
て切替わり、該除去手段によって除去されない帯域を低
周波域まで広げる通過帯域変更手段;及び、この通過帯
域変更手段によって低周波域まで通過帯域を広げられた
出力に基づいて上記補正光学系を駆動する駆動手段を有
することを特徴としている。
【0011】
【発明の実施例】以下図示実施例について本発明を説明
する。図3は、本発明を適用した像ブレ補正装置を構成
する補正レンズを駆動する駆動機構を示す正面図であ
り、図4は、この駆動機構を分解状態で示す斜視図であ
る。この駆動機構は、図示しないが、撮影レンズ(結像
系レンズ)と、この撮影レンズによる被写体像の結像位
置のフィルム或は撮像素子との間に配置される。また図
3、図4においてLは、カメラに加わる角速度(又は角
加速度)として検出された、撮影光軸のブレの原因とな
る手ブレの大きさに応じ、ブレの方向と反対の方向に変
位して画像をブレ方向と反対側にブレさせ、フィルム面
上での画像のブレを相殺することにより画像ブレ(像ブ
レ)を防止するための補正レンズである。
【0012】同図において11は、補正レンズLを支持
するための円形の支持部材であり、この支持部材11
は、第一回動中心孔11a及び補正レンズ移動許容開口
11bを有している。この補正レンズ移動許容開口11
bは、撮影レンズの撮影光軸Oを中心として穿けられ、
第一回動中心孔11aは、撮影光軸Oから離れた位置
(補正レンズ移動許容開口11bの外側)に撮影光軸O
と平行に形成されている。支持部材11は、図示しない
が、撮影レンズの外側鏡筒等の撮影レンズ側の固定部材
に固定され、或はカメラボディに固定されている。
【0013】この支持部材11の第一回動中心孔11a
には、第一回転板12の一縁部付近に形成された第一回
動軸12aが、回動自在に嵌合されている。つまり、こ
の第一回転板12は、第一回動軸12aを中心に撮影光
軸Oと直交する平面内で回転自在に枢支されている。ま
た第一回転板12は、撮影光軸Oを略中心とした円形の
開口12bと、撮影光軸Oに関する第一回動軸12aと
回転対称位置に形成された駆動アーム12cと、第二回
動中心孔12dとを有している。
【0014】この第二回動中心孔12dは、図3におい
て第一回動軸12a(第一回動中心孔11a)と駆動ア
ーム12cを結ぶ直線aを鉛直方向と一致させたとき、
撮影光軸Oを通り該直線aと第一回転板12上において
直交する直線b上において、撮影光軸Oから所定距離離
されかつこの撮影光軸Oと平行にして形成されている。
また駆動アーム12cは、第一回転板12を図3に示す
状態つまり第一回動軸12aと駆動アーム12cを上記
直線aに沿わせた状態において該直線aと直交する方向
に向けて形成した雌ねじ12eを有している。
【0015】この第一回転板12の第二回動中心孔12
dには、第二回転板13の一縁部付近に形成された第二
回動軸13aが回動自在に嵌合されている。つまり第二
回転板13は、第二回動軸13aを中心として、撮影光
軸Oと直交する平面内において回転自在に枢支されてい
る。この第二回転板13は、撮影光軸Oを中心として形
成された開口13bと、撮影光軸Oに関する第二回動軸
13aと回転対称位置に形成された駆動アーム13cと
を有している。
【0016】この駆動アーム13cは、第二回転板13
を図3に示す状態つまり第二回動軸13aと駆動アーム
13cを上記直線bに沿わせた状態において該直線bと
直交する方向に向けて形成した雌ねじ13eを有してい
る。また開口13bには、補正レンズLを支持した補正
レンズ枠14の小径部14aが嵌合されており、この補
正レンズLは、この嵌合状態において開口13bの内周
面に固定されている。つまり、補正レンズ枠14は、第
二回転板13及び第一回転板12を介して、支持部材1
1上に支持されている。
【0017】補正レンズ枠14は、第一回転板12の開
口12b及び支持部材11の補正レンズ移動許容開口1
1b内に、第一回動軸12a及び第二回動軸13aを中
心とした所定角度範囲内での回動移動可能な遊びを残
し、その小径部14aを挿通させている。つまり、第一
回転板12の開口12bの内径は、補正レンズ枠14の
外形よりも若干大きく、第二回転板13を第二回動軸1
3a(第二回動中心孔12d)を中心に若干量(例えば
数mm程度)回動させることができるように設定されてい
る。
【0018】支持部材11上には、第一補正モータ15
が、そのねじ駆動軸15aを、鉛直方向と一致させた上
記直線aと平行な方向に向けた状態で装着されている。
このねじ駆動軸15aは、第一回転板12の駆動アーム
12cに形成した雌ねじ12eに螺合されている。第一
回転板12上には、第二補正モータ16が、そのねじ駆
動軸16aを、上記直線aと直交する直線bと平行な方
向に向けた状態で装着されている。このねじ駆動軸16
aは、第二回転板13の駆動アーム13cに形成した雌
ねじ13eに螺合されている。よって、ねじ駆動軸15
aを回転させると、第一回転板12を、第一回動軸12
a(第一回動中心孔11a)を中心に回動させることが
でき、ねじ駆動軸16aを回転させると、第二回転板1
3を、第二回動軸13a(第二回動中心孔12d)を中
心に回動させることができる。
【0019】なお、第一、第二回転板12、13が回転
するとき、ねじ駆動軸15a、16aと雌ねじ12d、
13dとの平行性が厳密には保たれないが、駆動アーム
12c、13cの回転半径に対する回転角がわずかの場
合には問題にならない。該駆動アーム12c、13cの
回転半径に対する回転角が大きい場合には、第一、第二
補正モータ15、16をピボット軸(図示せず)を介し
て回転板12、13に装着するか、該モータ15、16
の回転軸とねじ駆動軸15a、16aとをフレキシブル
ジョイント(図示せず)を介して接続することが望まし
い。
【0020】上記構成の補正レンズ駆動機構は、上記の
ように、撮影レンズと、この撮影レンズによる被写体像
の結像位置のフィルム或は撮像素子との間に配置され、
上記直線aを例えば鉛直方向に、第二回動軸13aと駆
動アーム13cを結ぶ上記直線bを該直線aと直交する
方向即ち水平方向に位置させるように設置される。そし
て、カメラ(レンズ光軸)に加わった手ブレの水平方向
成分の大きさと方向に応じた出力で第一補正モータ15
を駆動してねじ駆動軸15aを回転させることにより、
第一回転板12つまり補正レンズLを、第一回動軸12
aを中心にして手ブレによる像の水平移動を打ち消す方
向に移動させることができる。つまり、補正レンズL
は、第二回転板13に固定されかつ該第二回転板13が
第一回転板12上に支持されていることにより、水平方
向には第一回転板12の回動と一体に移動される。
【0021】同様に、該水平方向と直交する垂直方向
(直線aに沿った方向)における手ブレの大きさと方向
に応じた出力で第二補正モータ16を駆動して、ねじ駆
動軸16aを回転させることにより、第二回転板13つ
まり補正レンズLを、第二回動軸13aを中心にして手
ブレによる像の垂直方向の移動を打ち消す方向に移動さ
せることができる。この第二回転板13(補正レンズ
L)の移動は、開口12b内において、第一回転板12
の移動を伴わずに行なわれる。
【0022】また、駆動アーム12c、13cの先端部
にはそれぞれ、永久磁石17、19が設けられている。
支持部材11上の該永久磁石17と対向する位置には、
MR(magneto resistance)センサ18が固定されてお
り、第一回転板12の永久磁石19と対向する位置に
は、MRセンサ20が固定されている。MRセンサ1
8、20は、永久磁石17、19とその磁極の位置によ
ってその出力を変化させるもので、補正レンズLが補正
範囲の中央に位置するとき、即ち補正レンズLの光軸が
撮影光軸Oと一致するときその出力が0v等の基準電圧
となるように調整されており、該永久磁石17、19と
で、補正レンズLの補正範囲の中央位置及び変位量を検
出する位置検出手段を構成している。
【0023】他方、上記補正レンズ駆動機構を備えたカ
メラ(図示せず)は、手ブレ発生時の単位時間に変位す
る角度である角速度(ω)を検出するためのセンサであ
る、図1に示す角速度センサ21を備えている。この角
速度センサ21の出力に基づいて第一、第二補正モータ
15、16を駆動制御し、カメラに加わる角速度として
検出される手ブレの大きさに応じ、ブレの方向と反対の
方向に補正レンズLを変位させ、フィルム面上での画像
のブレを相殺して像ブレを防止するための制御回路を、
図1に沿って説明する。なお、同図には、カメラに加わ
った手ブレの水平方向成分の大きさと方向に応じた出力
で駆動制御される第一補正モータ15の制御に必要な構
成を示したが、上述の通り第二補正モータ16は、補正
制御の対象とする手ブレの方向のみ第一補正モータ15
の場合と異なるから、その制御回路には図1と同様のも
のを用いる。
【0024】同図において、22は差動増幅器、23と
29は積分回路、32はCPU、33は測光スイッチ、
35はレリーズスイッチ、及び36はモータ駆動用ドラ
イバである。測光スイッチ33とレリーズスイッチ35
は、カメラが有するレリーズ釦(図示せず)にそれぞれ
連動されていて、該レリーズ釦が半押しされたとき測光
スイッチ33がオンし、さらに押し込まれ全押しされた
ときレリーズスイッチ35がオンする。
【0025】差動増幅器22は、角速度センサ21の出
力V1 をその非反転入力端子(+)に入力し、この入力
電圧と、反転入力端子(−)に入力する積分回路23の
出力V3 との差(差動入力電圧)をそのまま出力する
か、増幅して出力する。この差動増幅器22は、負帰還
によって、増幅器本体の利得が変動しても回路としての
利得の変動がなく、安定化が図られている。
【0026】上記積分回路23は、非反転入力端子を接
地しかつ出力端子と反転入力端子間に積分用コンデンサ
1 を接続した演算増幅器25、及び、この演算増幅器
25の出力端子と差動増幅器22の反転入力端子に接続
された反転バッファ回路27を有している。積分回路2
3はまた、差動増幅器22の出力端子と演算増幅器25
の反転入力端子の間に択一的に接続される積分用小抵抗
1 と積分用大抵抗R2 を有し、該積分用大小抵抗R
1 、R2 を択一的に切替える切替リレー(積分感度変更
手段)50を有している。ここで積分感度とは、積分手
段の入力値に対する単位時間当たりの出力値の変化量を
意味し、積分回路23の場合、1/(C11 )または
1/(C12 )である。但し、以後説明を分かりやす
くするために、積分感度の逆数を積分係数と呼んでこれ
を用いることにする。積分回路23の場合、積分係数は
11 またはC12 である。
【0027】CPU32には、測光スイッチ33とレリ
ーズスイッチ35がプルアップ抵抗R4 、R5 によりプ
ルアップされた状態で接続されている。可動接片26
と、この可動接片26を切替えるためのコイル24から
なる切替リレー50は、測光スイッチ33のオンオフに
より動作されるもので、該測光スイッチ33のオフ時に
は可動接片26を積分用小抵抗R1 側に切替えて積分係
数をC11 とし、測光スイッチ33のオン時、即ちカ
メラ撮影操作途中の第一所定時刻においてCPU32の
信号によってコイル24が励磁されたときには、可動接
片26を積分用大抵抗R2 側に切替えて、積分回路23
の積分係数を、積分用小抵抗R1 側への切替え時に比し
て大きいC12 とする。
【0028】上記差動増幅器22と積分回路23からな
る負帰還回路は、積分要素としての伝達関数(1/K
s)を用いると図2のように表わすことができる。よっ
て、この負帰還回路の伝達関数(V2 /V1 )は、 V2 /V1 =1/(1+1/Ks)=Ks/(Ks+
1) (但し、Kは積分係数C11 又はC12 ) となり、図8に示すCR直流カット回路の伝達関数V0
/Vi =Ts/(Ts+1)と同形となり、同等の動作
を行なうことが理解できる。すなわち、この負帰還回路
は、カットオフ周波数fcを1/(2πK)とし、高周
波域を通過帯域とし低周波域を減衰(除去)帯域とする
ハイパスフィルタと同等の回路ということができる。
【0029】しかし積分回路23は、上述のように、積
分感度変更手段である切替リレー50を有しているか
ら、測光スイッチ33がオンされる前の状態では積分用
小抵抗R1 側に切替えて積分係数をC11 とし、つま
りCR直流カット回路の時定数Tを、小さく設定するの
と同等である。これにより、例えばカメラのメイン電源
投入直後や、構図の決定、変更のために一方向へ大きく
パンした後等に残存直流出力が実質0レベルになるまで
に長い時間が掛かる等の問題はなくなり、速写性を損な
ってシャッタチャンスを逃す等の不都合が回避される。
そして、ハイパスフィルタと同等の動作を行なう、積分
回路23を帰還要素とする負帰還回路の積分係数C1
1 が小さくされて、ハイパスフィルタとしてのカットオ
フ周波数fcが高域側に設定されることにより、ヌル電
圧等の直流成分を含む低域成分が短時間で除去され、角
速度成分のみが出力V3 として出力され、さらに差動増
幅器22によって角速度信号V2 として出力される。
【0030】また、図1中の29は、角速度信号V2
角度変位量V4 に変換する積分回路である。この積分回
路29は、その出力端子と反転入力端子間に積分用コン
デンサC2 を接続しかつ非反転入力端子を接地した演算
増幅器30を有している。積分回路29はさらに、積分
用抵抗R3 、及び可動接片1とコイル28からなる切替
リレー51を有している。この切替リレー51はその可
動接片31が、常時は差動増幅器22の角速度信号V2
を切断する側に切替えられており、レリーズスイッチ3
5のオン時即ちカメラ撮影操作途中の第二所定時刻にお
いて、CPU32の信号によって励磁されるコイル28
により、差動増幅器22の角速度信号V2 を演算増幅器
30に入力させる側に切替えられる。積分回路29は、
切替リレー51の可動接片31が積分用抵抗R3 側に切
替えられたときオンして、角速度信号V2 の積分を開始
させ、レリーズ釦全押し後の手ブレを角度変位量V4
変換して出力する。
【0031】同制御回路はまた、積分回路29の水平方
向成分を含む角度変位量V4 をその非反転入力端子に入
力し、MRセンサ18の出力V18を反転入力端子に入力
し、これらの角度変位量V4 と出力V18の差を増幅して
出力し、この差がなくなる方向へ第一補正モータ15を
駆動し、補正レンズLを、水平方向において手ブレの方
向と反対の方向に変位させて画像をブレ方向と反対側に
ブレさせるためのモータ駆動用ドライバ36を有してい
る。また、第二補正モータ16側の制御回路(図示せ
ず)も、垂直方向成分を含む角度変位量V4 とMRセン
サ20の出力V20の差を増幅して出力し、この差がなく
なる方向へ第二補正モータ16を駆動し、補正レンズL
を、垂直方向において手ブレの方向と反対の方向に変位
させて画像をブレ方向と反対側にブレさせるためのモー
タ駆動用ドライバ36を有している。
【0032】次に、上記制御回路を有する像ブレ補正装
置の作動を説明する。カメラのメイン電源スイッチをオ
ンしたとき、手ブレがなく角速度センサ21が角速度0
を検出すべき状態でヌル電圧等の直流成分が出力されて
も、この直流成分は、積分回路23を帰還要素とする負
帰還回路の積分係数C11 、即ちCR直流カット回路
の時定数Tが小さくされているのと同等であることによ
り、短時間で除去される。すなわち、上述したように、
ハイパスフィルタと同等の動作を行なう積分回路23の
積分係数がC11 として小さい側に設定され、カット
オフ周波数fcが高域側に設定されているのと同等で、
ヌル電圧等の直流成分を含む低周波成分が極めて短時間
で除去される。よって、例えばカメラのメイン電源投入
直後や、構図の決定、変更のために一方向へ大きくパン
した後等に残存直流出力が実質0レベルになるまでに長
い時間が掛かる等の不都合が解消される。
【0033】この状態において、レリーズ釦が半押しさ
れて測光スイッチ33がオンされると、測光値に基づい
て撮影に必要な絞り値及び露出時間が演算されると共
に、コイル26の励磁によって可動接片26が積分用大
抵抗R2 側に切替わり、積分回路23の積分係数が積分
係数C11 より大きいC12 となる。これにより、
ハイパスフィルタとしてのカットオフ周波数fcが、測
光スイッチ33のオン以前に比して低く設定されるた
め、角速度センサ21の出力V1 はその低周波域まで通
過帯域とされる。よって、ヌル電圧等の直流成分を除去
した出力V3 と、低周波域まで通過帯域とされた角速度
センサ21の正規の出力V1 とが差動増幅器22によっ
て差動増幅され、この差動増幅器22から角速度センサ
21の正規の出力V1 を適正に反映させた角速度信号V
2 として出力される。
【0034】そして、構図が決まり、レリーズ釦の全押
しに連動してレリーズスイッチ35が、測光スイッチ3
3と共にオンすると、撮影レンズ(図示せず)の絞りが
絞り込まれ、シャッタのレリーズが開始される。またレ
リーズスイッチ35のオン時、CPU32の信号により
切替リレー51のコイル28が励磁され、角速度信号V
2 を切断する側に切替えられていた可動接片31が、角
速度信号V2 を演算増幅器30に入力させる側に切替え
られる。よって、ヌル電圧等を除去された角速度信号V
2 が積分回路29に入力されて、レリーズ釦全押し時の
手ブレを角度変位量V4 に変換して出力される。
【0035】さらに、モータ駆動用ドライバ36が、積
分回路29の角度変位量V4 とMRセンサ18の出力V
18に基づいて第一補正モータ15を回転駆動し、画像を
手ブレの生じた方向と反対の方向に変位させてブレを元
に戻すべく、補正レンズLを水平方向に移動させる。同
様に、第二補正モータ16用の制御回路においても、モ
ータ駆動用ドライバ36が、積分回路29の角度変位量
4 とMRセンサ18の出力V18に基づいて第二補正モ
ータ16を回転駆動し、画像を手ブレの生じた方向と反
対の方向に変位させてブレを元に戻すべく、補正レンズ
Lを垂直方向に移動させる。そして、このように補正レ
ンズLが、手ブレの方向と反対の方向に変位して画像を
ブレ方向と反対側にブレさせてフィルム面上での画像の
ブレを相殺した後、露出時間の終了に伴ってシャッタが
閉じられ、絞りが復帰される。
【0036】このように本発明に係るカメラの像ブレ補
正装置によれば、所謂ヌル電圧等の直流成分や、パンに
よる残存直流出力等の影響を、撮影に先立って速やかに
打ち消すことができ、撮影時には、角速度センサ21の
出力の低周波域から高周波域まで、つまりゆっくりとし
た手ブレから速い手ブレまで対応させた手ブレ補正を行
なうことができる。
【0037】なお、上記第一の実施例では、ブレ検出手
段として角速度センサ21を用いたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、ブレ検出手段として角加速度
センサを用いて制御回路を構成してもよい。その回路構
成において、積分回路29の角度変位量V4 は角速度と
して出力されるが、その場合でも、第一補正モータ15
(又は第二補正モータ16)に対して、角度変位量V4
に比例した電圧を印加すれば、角速度センサ21を用い
た本第一の実施例と同様の手ブレ補正制御を行なうこと
ができる。
【0038】次に、図5により、本発明に係る第二の実
施例を示す。同図において図1と共通の部分には、同一
の符号を付している。図5の制御回路は、角速度センサ
21、差動増幅器22、積分回路23、電圧ホールド回
路40、差動増幅器45及びCPU32等を有している
が、図1で示した積分回路29は有していない。
【0039】差動増幅器22は、その非反転入力端子に
角速度センサ21の出力V1 を入力し、反転入力端子
に、積分回路23の出力V3 を入力している。この差動
増幅器22の角速度信号V2 は積分回路23に入力され
る。この積分回路23の出力V3 は、差動増幅器45の
非反転入力端子に入力され、かつ電圧ホールド回路40
の入力端子に接続されている。
【0040】電圧ホールド回路40は、反転入力端子側
を負帰還させかつ非反転入力端子を電圧ホールド用コン
デンサ42を介して接地させた演算増幅器41を有して
いる。この電圧ホールド用コンデンサ42と、電圧ホー
ルド回路40の入力端子との間に、可動接片43aとコ
イル43bからなる切替リレー43が介在されている。
このコイル43bは、レリーズスイッチ35のオン時に
CPU32の信号に基づき励磁して、常閉である可動接
片43aを動作させて、積分回路23からの入力(出力
3 )を遮断する。電圧ホールド回路40は、その出力
40を、次段の差動増幅器45の反転入力端子に入力す
る。また、この差動増幅器45は、その出力V45を図1
で説明したモータ駆動用ドライバ36に入力する。
【0041】このような回路構成を有する第二の実施例
では、カメラのメイン電源スイッチをオンした時点か
ら、角速度センサ21が0を出力すべき状態でも出力さ
れるヌル電圧等は、積分回路23の積分係数C11
小さくされていることにより、第一実施例と同様、短時
間で除去される。このとき、切替リレー43は閉成状態
であり、電圧ホールド用コンデンサ42の電圧が積分回
路23の出力V3 と等しく、演算増幅器41の出力V40
も該出力V3 と等しくされているため、差動増幅器45
の非反転入力端子と反転入力端子間の電圧差がなく、従
って、該差動増幅器45の出力V45は0とされる。
【0042】この状態において、レリーズ釦が半押しさ
れると、レリーズスイッチ35が測光スイッチ33と共
にオンし、測光値に基づき撮影に必要な絞り値及び露出
時間が演算される。また、測光スイッチ33のオンに基
づいてコイル24が励磁されると、可動接片26が積分
用大抵抗R2 側に切替えられ、積分回路23の積分係数
が積分係数C11 より大きいC12 とされる。これ
により、上記第一の実施例と同様、ヌル電圧等の直流成
分を除去した出力V3 と、低周波域まで通過帯域とされ
た角速度センサ21の正規の出力V1 とが差動増幅器2
2で差動増幅され、差動増幅器22から角速度センサ2
1の出力V1 を正確に反映させた角速度信号V2 として
出力される。
【0043】この時点で、構図が決まり、レリーズ釦が
全押しされてレリーズスイッチ35がオンすると、CP
U32の信号によって切替リレー43がオフするため積
分回路23からの出力V3 が遮断され、その時点におけ
る角速度センサ23の手ブレ信号即ち出力V3 が電圧ホ
ールド用コンデンサ42に記憶される。
【0044】よって、差動増幅器45は、レリーズスイ
ッチ35のオン時の手ブレ信号と、その後の積分回路2
3の出力V3 とを差動増幅し、出力V45として出力す
る。このとき、差動増幅器45の反転入力端子に入力さ
れる電圧ホールド回路40の出力には、レリーズスイッ
チ35がオンした時点のヌル電圧が一定値V40として出
力されており、非反転入力端子に入力される積分回路2
3の出力には、レリーズスイッチ35がオンした時点以
後、上記ヌル電圧と差動増幅器22の出力V2 の積分値
の和がV3 として出力されている。差動増幅器45の出
力V45は、出力V3 と一定値V40の差を増幅したもので
あるから、角速度センサ21のヌル電圧の影響を受けな
い積分値、即ち高精度な手ブレ角度変位量として得られ
る。これにより、モータ駆動用ドライバ36は、差動増
幅器45の出力V45とMRセンサ18、20の出力
18、V20が等しくなるまで第一、第二補正モータ1
5、16を回転駆動し、補正レンズLを、手ブレの生じ
た方向と反対の方向に変位させてそのブレを元に戻すべ
く移動させる。
【0045】また本第一、第二の実施例で説明した本発
明は、角速度センサ21からの出力をCPUに読み込ん
でソフトウエア処理を施す場合に適している。図6によ
り、CPUを用いて第一、第二の実施例と同等の処理を
行ない得る第三の実施例を説明する。
【0046】同図において、CPU49の入力ポートP
1 、PI2 には、測光スイッチ33とレリーズスイッ
チ35がそれぞれ接続され、AD変換入力端子AD1
AD2 には、角速度センサ21とMRセンサ18、20
がそれぞれ接続されている。またCPU49のDA変換
出力端子DAには、CPU49のDA変換出力を増幅す
るモータ駆動用アンプ46が接続されている。このモー
タ駆動用アンプ46は、第一補正モータ15(又は第二
補正モータ16)に接続されている。
【0047】CPU49は、角速度センサ21の出力か
らヌル電圧等の直流成分を除去する除去手段を有し、こ
の除去手段による直流成分の除去中、カメラ撮影操作途
中の第一所定時刻である測光スイッチ33のオン時に切
替わり、該除去手段によって除去されない帯域を低周波
域まで広げる通過帯域変更手段を有している。上記モー
タ駆動用アンプ46は、通過帯域変更手段によって低周
波域まで通過帯域を広げられた出力に基づいて補正レン
ズLを駆動する駆動手段を構成している。
【0048】第一の実施例、図1の制御回路による像ブ
レ補正制御と同等の動作を図6のCPUを用いた制御回
路によって実行するためのプログラム構成を、図7のフ
ローチャートで説明する。なお、同図中、S3、S8、
S13は、図1における差動増幅器22に相当する処理
であり、S4、S9、S14は、積分回路23に相当す
る処理であり、S15は、積分回路29に相当する処理
である。また、フローチャートにおけるV1 〜V36は、
第一の実施例、図1における各部電圧にそのまま対応す
るソフト処理上の変数値である。
【0049】先ず、カメラのメイン電源スイッチがオン
されると、CPU49は、前処理で図1における積分回
路23、29の出力、即ち積分値に対応する変数値V
3 、V4 をクリアし、角速度センサ21による手ブレの
検出アナログ信号をAD変換入力端子AD1 に入力して
AD変換し、検出デジタル信号V1 として入力する(ス
テップS1、S2)。さらに上記除去手段が、この検出
デジタル信号V1 とV3によりV2 を演算し、このV3
とV2 と係数K1 に基づいて新たなV3 を演算し、ヌル
電圧等の直流成分による影響を除去する(S3、S
4)。S5では、測光スイッチ33がオンされたか否か
をチェックし、レリーズ釦が半押しされて該測光スイッ
チ33がオンされるまでの間、S2〜S5のループを繰
り返す。
【0050】この状態において、レリーズ釦が半押しさ
れて測光スイッチ33がオンされると、測光値に基づ
き、撮影に必要な絞り値及び露出時間を演算する(S
6)。同時に、再度入力してAD変換した手ブレの検出
デジタル信号V1 と、ヌル電圧等の直流成分による影響
を除去した上記V3 とに基づいて新たなV2 を演算し、
さらに上記通過帯域変更手段が、このV2 をS4におけ
る係数K1 より大きい係数K2 で割った値を該V3 に加
算して、角速度センサ21の出力を低周波域まで通過帯
域としたV3 とする(S7〜S9)。係数K1 、K2
は、上記第一、第二の実施例で用いた積分係数C1
1 、C12 (つまりCR直流カット回路の時定数T)
に対応するもので、K1 <K2 として設定されている。
【0051】この時点で、構図が決まり、レリーズ釦が
全押しされてレリーズスイッチ35が測光スイッチ33
と共にオンすると、撮影レンズ(図示せず)の絞りが絞
り込まれ、ミラーアップが開始され、シャッタのレリー
ズが開始される(S11)。同時に、再度入力してAD
変換した手ブレの検出デジタル信号V1 と、ヌル電圧等
の直流成分による影響を除去しかつ低周波域まで通過帯
域とした上記V3 とに基づいて新たなV2 を演算する。
さらにこのV2 を係数K2 で割った値を該V3に加算
し、このV3 をV4 に加算して、ヌル電圧等の直流成分
による影響を除去しかつ低周波域まで通過帯域とした、
角速度センサ21に基づく角度変位量V4に変換する
(S12〜S15)。そして、MRセンサ18の出力を
AD変換してV18とし、上記V4 とこのV18に基づいて
駆動信号V36を演算し、この駆動信号V36をDA変換し
てモータ駆動用アンプ46に向けて出力する(S16〜
S18)。
【0052】そして、モータ駆動用アンプ46が、駆動
信号V36に基づいて第一補正モータ15(又は第二補正
モータ16)を回転駆動し、補正レンズLを、手ブレの
生じた方向と反対の方向に変位させてそのブレを元に戻
すべく移動させる。これにより、補正レンズLが、手ブ
レの方向と反対の方向に変位して画像をブレ方向と反対
側にブレさせ、フィルム面上での画像のブレを相殺した
後、露出時間の終了に伴ってシャッタを閉じ、絞りを開
放させ、ミラーダウンさせる(S19、S20)。
【0053】なお、上記第二、第三の実施例では、ブレ
検出手段として角速度センサ21を用いたが、本発明は
これに限定されるものではない。すなわち、ブレ検出手
段として角加速度センサを用いて回路を構成してもよ
い。また、上記第一、第二の実施例では、積分係数変更
手段の積分係数を切替える手段、積分回路29への入力
を切替える手段、及び電圧ホールド回路40への入力を
切替える手段として機械式の切替リレー50、51、4
3を用いたが、該切替手段として、トランジスターや電
子ボリューム等のように電気的に切替える手段を用いる
こともできる。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明のカメラの像ブレ補
正装置によれば、ヌル電圧等の直流出力やパンによる残
存直流出力等の影響を撮影に先立って速やかに打ち消
し、撮影時には、角速度センサ等のブレ検出手段の出力
信号の低周波域にまで対応させた像ブレ補正を行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカメラの像ブレ補正装置の第一実
施例を示す回路図である。
【図2】図1の積分回路を、積分要素としての伝達関数
を用いて表わした回路図である。
【図3】本発明によるカメラの像ブレ補正装置の補正レ
ンズ駆動機構を示す正面図である。
【図4】同補正レンズ駆動機構を分解状態で示す斜視図
である。
【図5】本発明によるカメラの像ブレ補正装置の第二実
施例を示す回路図である。
【図6】本発明によるカメラの像ブレ補正装置の第三実
施例を示す回路図である。
【図7】同第三実施例の像ブレ補正装置の作動を示すフ
ローチャートである。
【図8】CR直流カット回路の一例を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
11 支持部材 12 第一回転板12 15 第一補正モータ 16 第二補正モータ 17 19 永久磁石 18 20 MRセンサ 21 角速度センサ(ブレ検出手段) 22 差動増幅器(差動手段、第一差動手段) 23 積分回路(積分手段) 25 演算増幅器 29 積分回路(第二積分手段) 30 41 演算増幅器 33 測光スイッチ 35 レリーズスイッチ 36 モータ駆動用ドライバ(駆動手段) 40 電圧ホールド回路(記憶手段) 42 電圧ホールド用コンデンサ 43 50 切替リレー(積分感度変更手段) 45 差動増幅器(第二差動手段) 46 モータ駆動用アンプ(駆動手段) 49 CPU 51 切替リレー C12 積分用コンデンサ L 補正レンズ(補正光学系) R1 積分用小抵抗 R2 積分用大抵抗 R3 積分用抵抗
【手続補正書】
【提出日】平成6年10月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】支持部材11上には、第一補正モータ15
が、そのねじ駆動軸15aを、鉛直方向と一致させた上
記直線aと垂直な方向に向けた状態で装着されている。
このねじ駆動軸15aは、第一回転板12の駆動アーム
12cに形成した雌ねじ12eに螺合されている。第一
回転板12上には、第二補正モータ16が、そのねじ駆
動軸16aを、上記直線aと直交する直線bと垂直な方
向に向けた状態で装着されている。このねじ駆動軸16
aは、第二回転板13の駆動アーム13cに形成した雌
ねじ13eに螺合されている。よって、ねじ駆動軸15
aを回転させると、第一回転板12を、第一回動軸12
a(第一回動中心孔11a)を中心に回動させることが
でき、ねじ駆動軸16aを回転させると、第二回転板1
3を、第二回動軸13a(第二回動中心孔12d)を中
心に回動させることができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】なお、第一、第二回転板12、13が回転
するとき、ねじ駆動軸15a、16aと雌ねじ12e、
13eとの平行性が厳密には保たれないが、駆動アーム
12c、13cの回転半径に対する回転角がわずかの場
合には問題にならない。該駆動アーム12c、13cの
回転半径に対する回転角が大きい場合には、第一、第二
補正モータ15、16をピボット軸(図示せず)を介し
て回転板12、13に装着するか、該モータ15、16
の回転軸とねじ駆動軸15a、16aとをフレキシブル
ジョイント(図示せず)を介して接続することが望まし
い。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】上記積分回路23は、非反転入力端子を接
地しかつ出力端子と反転入力端子間に積分用コンデンサ
1 を接続した演算増幅器25、及び、この演算増幅器
25の出力端子と差動増幅器22の反転入力端子に接続
された反転バッファ回路27を有している。積分回路2
3はまた、差動増幅器22の出力端子と演算増幅器25
の反転入力端子の間に択一的に接続される積分用小抵抗
1 と積分用大抵抗R2 を有し、該積分用大小抵抗
2 、R 1 を択一的に切替える切替リレー(積分感度変更
手段)50を有している。ここで積分感度とは、積分手
段の入力値に対する単位時間当たりの出力値の変化量を
意味し、積分回路23の場合、1/(C11 )または
1/(C12 )である。但し、以後説明を分かりやす
くするために、積分感度の逆数を積分係数と呼んでこれ
を用いることにする。積分回路23の場合、積分係数は
11 またはC12 である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】上記差動増幅器22と積分回路23からな
る負帰還回路は、積分要素としての伝達関数(1/K
s)を用いると図2のように表わすことができる。よっ
て、この負帰還回路の伝達関数(V2 /V1 )は、 V2 /V1 =1/(1+1/Ks)=Ks/(Ks+
1) (但し、Kは積分係数C11 又はC12 ) となり、図8に示すCR直流カット回路の伝達関数V0
/Vi =Ts/(Ts+1)と同形となり、同等の動作
を行なうことが理解できる。すなわち、この負帰還回路
は、カットオフ周波数fcを1/(2πKs)とし、高
周波域を通過帯域とし低周波域を減衰(除去)帯域とす
るハイパスフィルタと同等の回路ということができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】この状態において、レリーズ釦が半押しさ
れて測光スイッチ33がオンされると、測光値に基づい
て撮影に必要な絞り値及び露出時間が演算されると共
に、コイル24の励磁によって可動接片26が積分用大
抵抗R2 側に切替わり、積分回路23の積分係数が積分
係数C11 より大きいC12 となる。これにより、
ハイパスフィルタとしてのカットオフ周波数fcが、測
光スイッチ33のオン以前に比して低く設定されるた
め、角速度センサ21の出力V1 はその低周波域まで通
過帯域とされる。よって、ヌル電圧等の直流成分を除去
した出力V3 と、低周波域まで通過帯域とされた角速度
センサ21の正規の出力V1 とが差動増幅器22によっ
て差動増幅され、この差動増幅器22から角速度センサ
21の正規の出力V1 を適正に反映させた角速度信号V
2 として出力される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】なお、上記第一の実施例では、ブレ検出手
段として角速度センサ21を用いたが、本発明はこれに
限定されるものではなく、ブレ検出手段として角加速度
センサを用いて制御回路を構成してもよい。その回路構
成において、積分回路29の角速度量V 4 は角速度とし
て出力されるが、その場合でも、第一補正モータ15
(又は第二補正モータ16)に対して、角度変位量V4
に比例した電圧を印加すれば、角速度センサ21を用い
た本第一の実施例と同様の手ブレ補正制御を行なうこと
ができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】この状態において、レリーズ釦が半押しさ
れると、測光スイッチ33がオンし、測光値に基づき撮
影に必要な絞り値及び露出時間が演算される。また、測
光スイッチ33のオンに基づいてコイル24が励磁され
ると、可動接片26が積分用大抵抗R2 側に切替えら
れ、積分回路23の積分係数が積分係数C11 より大
きいC12 とされる。これにより、上記第一の実施例
と同様、ヌル電圧等の直流成分を除去した出力V3 と、
低周波域まで通過帯域とされた角速度センサ21の正規
の出力V1 とが差動増幅器22で差動増幅され、差動増
幅器22から角速度センサ21の出力V1 を正確に反映
させた角速度信号V2 として出力される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 11 支持部材12 第一回転板 15 第一補正モータ 16 第二補正モータ 17 19 永久磁石 18 20 MRセンサ 21 角速度センサ(ブレ検出手段) 22 差動増幅器(差動手段、第一差動手段) 23 積分回路(積分手段) 25 演算増幅器 29 積分回路(第二積分手段) 30 41 演算増幅器 33 測光スイッチ 35 レリーズスイッチ 36 モータ駆動用ドライバ(駆動手段) 40 電圧ホールド回路(記憶手段) 42 電圧ホールド用コンデンサ 43 50 切替リレー(積分感度変更手段) 45 差動増幅器(第二差動手段) 46 モータ駆動用アンプ(駆動手段) 49 CPU 51 切替リレー C12 積分用コンデンサ L 補正レンズ(補正光学系) R1 積分用小抵抗 R2 積分用大抵抗 R3 積分用抵抗
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像面上での像ブレを相殺するための補
    正光学系を有し、被写体に対する撮影光軸のブレに拘わ
    らず、撮影光学系により形成される被写体像を結像面に
    対して移動させない方向に上記補正光学系を駆動するよ
    うに構成したカメラの像ブレ補正装置において、 被写体に対する撮影光軸のブレを検出するブレ検出手
    段;このブレ検出手段の出力と他の出力の差を出力する
    差動手段;この差動手段の出力を積分して該差動手段の
    上記他の出力とする積分手段;カメラ撮影操作途中の第
    一所定時刻において該積分手段の積分の感度を大から小
    に変更させる積分感度変更手段;及び、 積分の感度を小に切替えた上記積分手段によって積分し
    た出力に基づいて上記補正光学系を駆動する駆動手段;
    を有することを特徴とするカメラの像ブレ補正装置。
  2. 【請求項2】 結像面上での像ブレを相殺するための補
    正光学系を有し、被写体に対する撮影光軸のブレに拘わ
    らず、撮影光学系により形成される被写体像を結像面に
    対して移動させない方向に上記補正光学系を駆動するよ
    うに構成したカメラの像ブレ補正装置において、 被写体に対する撮影光軸のブレを検出するブレ検出手
    段;このブレ検出手段の出力と他の出力の差を出力する
    第一差動手段;この第一差動手段の出力を積分して該差
    動手段の上記他の出力とする積分手段;カメラ撮影操作
    途中の第一所定時刻において該積分手段の積分の感度を
    大から小に変更させる積分感度変更手段;カメラ撮影操
    作途中の第二所定時刻における上記積分手段の出力値を
    記憶する記憶手段;該記憶手段の出力と積分手段の出力
    の差を出力する第二差動手段;及び、 該第二差動手段の出力に基づいて上記補正光学系を駆動
    する駆動手段;を有することを特徴とするカメラの像ブ
    レ補正装置。
  3. 【請求項3】 結像面上での像ブレを相殺するための補
    正光学系を有し、被写体に対する撮影光軸のブレに拘わ
    らず、撮影光学系により形成される被写体像を結像面に
    対して移動させない方向に上記補正光学系を駆動するよ
    うに構成したカメラの像ブレ補正装置において、 被写体に対する撮影光軸のブレを検出するブレ検出手
    段;このブレ検出手段の出力からヌル電圧等の直流成分
    を除去する除去手段;この除去手段による直流成分の除
    去中、カメラ撮影操作途中の第一所定時刻において切替
    わり、該除去手段によって除去されない帯域を低周波域
    まで広げる通過帯域変更手段;及び、 この通過帯域変更手段によって低周波域まで通過帯域を
    広げられた出力に基づいて上記補正光学系を駆動する駆
    動手段;を有することを特徴とするカメラの像ブレ補正
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、さらに、カメラ撮影
    操作途中の第二所定時刻から差動手段の出力の積分を開
    始させ、像ブレの変位量を得る第二積分手段を有してい
    るカメラの像ブレ補正装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項において、
    さらに、測光スイッチ、レリーズスイッチ、及びこれら
    の両スイッチに連動するレリーズ釦を有し、カメラ撮影
    操作途中の第一所定時刻は、該測光スイッチのオン時で
    あり、カメラ撮影操作途中の第二所定時刻は、該レリー
    ズスイッチのオン時であるカメラの像ブレ補正装置。
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