JP3629182B2 - 像振れ補正装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、手ぶれ等に起因して光学機器が振動した場合に、被写体像のぶれを補正する像振れ補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の双眼鏡やカメラ等の光学機器に搭載された像振れ補正装置は、ぶれ検出手段として設けられた角速度センサからの出力信号を積分してぶれ量を算出し、このぶれ量が相殺されるよう撮影光学系の光路中に設けられた補正光学系を駆動する。その結果、手振れ等に起因する光学機器の光軸のぶれによる、光学機器の受像面、例えばフィルム面や光電変換素子の受光面の上での被写体像の移動、即ち像振れが補正される。通常、カメラにおける像振れ補正は露光期間中に実行されるが、ファインダー光学系が撮影光学系を含んでいる一眼レフカメラの場合は、撮影者がファインダーを介して被写体像を観察している測光期間中においても像振れ補正が実行される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、測光期間中には被写体の構図の決定や変更のためにパン等のカメラ操作が行われ、手振れ等に起因する像振れよりも大きい、補正光学系の補正可能範囲を超える像振れが発生する可能性がある。像振れが補正光学系の補正可能範囲を超えた場合、補正光学系の補正可能範囲内に戻るまでは像振れ補正が行なわれない。そのため、パン操作後に手振れ等による像振れが発生しても十分な補正効果が得られないという問題があった。
【0004】
本発明は、以上の問題を解決するものであり、補正可能範囲を超える大きな像振れが発生しても、像振れ補正の再開が短時間で可能な像振れ補正装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかる像振れ補正装置は、光学機器の光軸のぶれを検出するぶれ検出手段と、光軸のぶれを補正するための補正光学系と、補正光学系を駆動する駆動手段と、光軸のぶれに起因する観察体像のぶれを無くすべく補正光学系が光軸のぶれに追従して駆動されるよう駆動手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、補正光学系による補正可能範囲を超える光軸のぶれが発生した場合、補正光学系の追従駆動が停止され、補正可能範囲を超える光軸のぶれの方向が反転した時点で、補正光学系の追従駆動が再開されるよう、駆動手段を制御することを特徴とする。
【0006】
補正可能範囲を超える光軸のぶれが発生してから光軸のぶれの方向が反転するまでの間、制御手段は、例えば、補正光学系の光軸と光学機器の他の光学系の光軸が一致する補正光学系の基準位置へ補正光学系が所定の時定数で駆動されるよう駆動手段を制御する。
【0007】
好ましくは、時定数は、補正可能範囲の境界位置から基準位置まで補正光学系が約5秒で駆動されるよう設定されている。
【0008】
補正可能範囲を超える光軸のぶれが発生してから光軸のぶれの方向が反転するまでの間、制御手段は、例えば、補正可能範囲を超える光軸のぶれが発生する直前の位置に補正光学系を停止させる。
【0009】
光学機器は、例えば、さらに撮影光学系と、撮影光学系により撮像媒体上に形成される被写体の光学像を画像取得動作を制御することにより撮像媒体に記録する撮像制御手段とを備え、補正可能範囲を超える光軸のぶれが発生した場合の制御手段の制御は、撮像制御手段により画像取得動作が実行されていない状態においてのみ実行される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。尚、本明細書において、交換撮影レンズが装着されるカメラの結像面に平行な(即ち、交換撮影レンズの撮影光軸に直交する)面を「垂直面」と呼び、この垂直面内で撮影光軸と交差し、かつカメラを上下に分割する軸線を「水平軸線a」と呼び、カメラを左右に分割する軸線を「垂直軸線b」と呼ぶこととする。
【0011】
図1は、本実施形態にかかる像振れ補正機能を有するカメラ1を示す。カメラ1は、対物光学系2、像振れ補正手段40、クイックリターンミラー3、ファインダー光学系4、AFセンサ7、サブミラー8、シャッターボタン20、被写体像が形成されるフィルムF、カメラ1全体を制御する制御手段30を備える。像振れ補正手段40には補正レンズ401(補正光学系)が備えられる。カメラ1において、撮影光学系は対物光学系2と補正レンズ401で構成される。被写体光は対物光学系2、補正レンズ401を通過後、クイックリターンミラー3に入射する。クイックリターンミラー3で反射される被写体光はファインダー光学系4により撮影者の眼に導かれ、クイックリターンミラー3を透過する被写体光はサブミラー8で反射されAFセンサ7へ導かれる。尚、像振れ補正手段40及び補正レンズ401の詳細については後述する。
【0012】
また、カメラ1には、被写体に対する撮影光学系のぶれを検出するぶれ検出手段として機能する角速度センサ51、52、撮影光学系中のレンズの光軸方向の移動を検出するレンズ移動検知手段60が設けられている。
【0013】
シャッターボタン20は2段階のスイッチになっており、1段押し込まれると測光スイッチがONし、2段押し込まれるとレリーズスイッチがONする。これらのスイッチのON/OFF情報は、制御手段30に入力される。
【0014】
角速度センサ51は、図1の上下方向(垂直方向)のカメラ1の回転運動の角速度を検出するもので、手ぶれなどによる該方向での角速度に応じた電圧を制御手段30へ出力する。角速度センサ52は、図1の紙面に直交する方向(水平方向)でのカメラ1の回転運動の角速度を検出するセンサで、検出した角速度に応じた電圧を制御手段30へ出力する。
【0015】
像振れ補正手段40は、上述のように撮影光学系の一部を構成し、撮影光学系の光軸を偏向するための補正レンズ401と、補正レンズ401を駆動する駆動手段とから構成されている。駆動手段は、制御手段30の指令に基づいて撮影光学系により形成される被写体像のフィルム面上での移動を相殺するように補正レンズ401を駆動し、撮影光学系の光軸を紙面に垂直な方向および紙面に平行な方向に、互いに独立に偏向する。
【0016】
制御手段30は、測光中および撮影の実行中に、角速度センサ51、52からの入力信号に基づいて、像振れ補正手段40を駆動することによりフィルム面F上、およびファインダー視野内での像振れを補正する。
【0017】
対物光学系2は、図1では1枚のレンズとして表わされているが、実際には複数枚のレンズまたは複数のレンズ群で構成され、フォーカシング、あるいはズーミングのためにその一部、または全部が光軸方向に移動可能である。第1実施形態では、レンズ移動検知手段60は、対物光学系2を構成するレンズのうちフォーカシングに関するレンズ群(以下、「フォーカシングレンズ」と呼ぶ)のフォーカシングのための移動を検知している。
【0018】
フォーカシングレンズは、鏡筒5を回転させることにより図示せぬ公知のカム機構により光軸方向に移動するよう構成されている。鏡筒5は、カメラ1のボディ若しくはレンズユニットに設けられたモータにより、あるいは撮影者自身のフォーカシング操作環55の手動操作により、回転操作される。
【0019】
AFセンサ7は、位相検出方式により撮影光学系のデフォーカス量を検出する従来公知のセンサである。AFセンサ7内の撮像素子(図示せず)は、焦点板B及びフィルム面Fと光学的に等価な位置に配設されている。従って、焦点板B上の焦点状態はフィルム面F上の焦点状態と等価であり、撮影光学系により形成される焦点板B上の像が結像しているとき、換言すれば撮影光学系による焦点位置が焦点板Bと一致したときが合焦状態である。
【0020】
AFセンサ7は、撮影光学系により形成されるフィルム面F(予定焦点面)上の像の焦点状態をデフォーカス量として検出する。すなわち、AFセンサ7は、現時点における撮影光学系により形成される像の焦点位置が、焦点板B若しくはフィルム面Fから光軸上どの方向にどの程度ずれているかを示すデフォーカス量を検出する。制御手段30は、AFセンサ7により検出されたデフォーカス量に基づいて、フォーカシングレンズの駆動方向及び駆動量を演算し、フォーカシングレンズは制御手段30の演算結果に基づいて駆動され、自動焦点調整が行なわれる。
【0021】
レンズ移動検知手段60は、鏡筒5の外周に設けられたラック5aに噛合するピニオンギア61と、このピニオンギア61と同軸で設けられたスリット板62と、このスリット板62を挟んで設けられたフォトインタラプタ63とから構成される。スリット板62には、回転軸を中心として放射状に多数のスリットが設けられている。フォトインタラプタ63は、スリット板を挟んで対向する発光部63aおよび受光部63bから構成されており、受光部63bからはスリット板62の回転に伴って光の明暗に応じた周期的な信号が出力される。上述のように、鏡筒5は、オートフォーカスの場合はカメラ1のボディ若しくはレンズユニットに設けられたモータにより回転され、マニュアルフォーカスの場合は撮影者自身の手動により回転操作される。従って、フォーカシングによる鏡筒5の回転に連動するスリット板62の回転に応じて、受光部63bからパルス信号が出力される。
【0022】
図2は、像振れ補正手段40の構成を示す。補正光学系を構成する補正レンズ401は、レンズ枠410にはめ込まれた状態で第1回動板420に固定され、第1回動板420は回動軸421を介して第2回動板430に回動可能に取り付けられる。さらに第2回動板430は、撮影光学系の光軸Oを中心として回動軸421とは90度離れて突設された回動軸431を介して基板440に回動可能に取り付けられる。基板440は、カメラ1に固定されている。
【0023】
上記の構成により、補正レンズ401は、第1回動板420、第2回動板430の回動により、光軸Oに対して垂直な面内で図中の矢印H、Vで示した方向に変位可能に保持される。
【0024】
レンズ枠410は、大径部411と小径部412とを有し、小径部412が第1回動板420の開口部422に嵌合される。第1回動板420の回動軸421は、第2回動板430に形成された軸孔439に挿入される。開口部422を挟んで回動軸421の反対側には、ネジ孔423が形成されたアーム424が設けられている。
【0025】
ネジ孔423には、フレキシブルジョイントを介してモータ425の回転軸に連結されたネジ部材426が螺合している。モータ425は、第2回動板430上に固定されている。モータ425が駆動されると、第1回動板420は、回動軸421を中心にネジ部材426の回転方向に応じて矢印Vで示す方向に回動駆動される。
【0026】
駆動アーム424の先端には、永久磁石427が設けられており、第2回動板430上には、永久磁石427の位置を検出するMRセンサ428が、永久磁石427と対向して設けられている。制御手段30は、MRセンサ428の出力信号によりレンズ401の矢印V方向の変位を検知する。
【0027】
第2回動板430の回動軸431は、基板440に形成された軸孔449に挿入される。第2回動板430には小径部412が挿通される開口部432が形成されている。開口部432は、第1回動板420を第2回動板430に組み付けた際に、第1回動板420の回動による小径部412の移動を妨げない大きさになっている。
【0028】
開口部432を挟んで回動軸431の反対側には、ネジ孔433が形成された駆動アーム434が設けられている。ネジ孔433には、フレキシブルジョイントを介してモータ435の回転軸に連結されたネジ部材436が螺合している。モータ435が駆動されると、第2回動板430は、回動軸431を中心に、ネジ部材436の回転方向に応じて矢印Hで示す方向に回動駆動される。
【0029】
駆動アーム434の先端には、永久磁石437が設けられており、基板440上には、MRセンサ438が配されている。制御手段30は、MRセンサ438の出力信号によりレンズ401の矢印H方向の変位を検知する。
【0030】
基板440には小径部412が挿通される開口部442が設けられている。開口部442は、第1回動板420、第2回動板430の回動による小径部412の移動を妨げない大きさとなっている。
【0031】
図3は、上述のレンズ枠410、第1回動板420、第2回動板430、および基板440が組み合わされた状態で像振れ補正手段40を対物光学系2の側から見た図である。図3は、補正レンズ401の光軸が対物光学系2(撮影光学系の一部を構成する他の光学系)の光軸に一致する基準状態を示す。基準状態では、第1回動板420の回動軸421の中心、撮影光学系の光軸O、永久磁石427、MRセンサ428が直線a上に並ぶ。同様に、第2回動板430の回動軸431の中心、撮影光学系の光軸O、永久磁石437、MRセンサ438が直線b上に並ぶ。
【0032】
図4は、前述した制御手段30を構成するCPU31の入出力信号を説明するブロック図である。シャッターボタン20に連動する測光スイッチ21、レリーズスイッチ22のON/OFFの情報は、それぞれ1ビットのデジタルパスとしてCPU31のポートPI1、PI2に入力される。角速度センサ51、52の電圧出力は、CPU31のA/D変換ポートAD2、AD1に、MRセンサ428、438からの電圧出力は、A/D変換ポートAD4、AD3にそれぞれ入力される。
【0033】
CPU31のD/A出力ポートDA1、DA2には、第2回動板430を駆動するモータ435および第1回動板420を駆動するモータ425が、それぞれモータ駆動回路462、461を介して接続されている。CPU31は、上述の入力信号に基づいて像振れを補正するために必要な補正レンズ401の移動量をモータ435、モータ425の駆動量に換算して演算し、ポートDA1、DA2から駆動量に対応した電圧を出力する。
【0034】
シャッターボタン20の半押しにより測光スイッチ21がオンし、第1の入力ポートPI1にオン信号が入力されると、CPU31は、測光センサ70を介して被写体光の測光動作を実行して露光値(Ev)を演算し、この露光値に基づき撮影に必要となる絞り値(Av)及び露出時間(Tv)を演算する。また、シャッターボタン20の全押しによりレリーズスイッチ22がオンし、第2の入力ポートPI2にオン信号が入力されると、CPU31は、上述した絞り値に応じてポートPI5を介して絞り機構71を駆動し、クイックリターンミラー3を跳ね上げ駆動すると共に、ポートPI6を介してシャッタ機構72を所定のシャッタ速度でレリーズ駆動する。
【0035】
次に、図5〜図10に示すフローチャートを参照して、CPU31における手振れよる像振れを補正するための像振れ補正制御動作を説明する。
【0036】
カメラ1のメイン電源スイッチ(図示せず)がオンされると、CPU31はステップS100において初期設定処理として、デジタル変数値V3a、水平軸線方向のデジタル揺動変位値V4a、デジタル変数値V3b、及び垂直軸線方向のデジタル揺動変位値V4bにそれぞれ「0」をセットしクリアする。デジタル変数値V3aは、角速度センサ52から出力されるヌル電圧に基づく水平軸線方向の直流成分(即ち、手振れ検出信号の水平軸線方向のオフセット値)やカメラ1のゆっくりしたぶれに基づく水平軸線方向の直流成分を示し、デジタル変数値V3bは、角速度センサ51から出力されるヌル電圧に基づく垂直軸線方向の直流成分(即ち、手振れ検出信号の垂直軸線方向のオフセット値)やカメラ1のゆっくりしたぶれに基づく垂直軸線方向の直流成分を示す。
【0037】
ステップS102では、後述するぶれ方向反転チェックルーチンの処理で用いられるフラグFa、Fbにそれぞれ「0」がセットされ初期化される。フラグFaは、水平方向の像振れが補正可能範囲外にある場合の、ぶれ方向反転チェックルーチンの実行が初回か2回目以降かを示すフラグであり、フラグFbは、垂直方向の像振れが補正可能範囲外にある場合の、ぶれ方向反転チェックルーチンの実行が初回か2回目以降かを示すフラグである。それぞれ「0」がセットされている場合はぶれ方向反転チェックルーチンの実行が初回であり、「1」がセットされている場合はぶれ方向反転チェックルーチンの実行が2回目以降であることを示す。
【0038】
次いでステップS104で、水平軸線aに沿う手振れ検出信号としての角速度センサ52からのアナログ検出信号を、アナログ/デジタル変換入力端子AD1から読み込み、読み込んだアナログ検出信号をデジタル変換し、水平軸線方向のデジタル検出値V1aを算出する。同様に、垂直軸線bに沿う手振れ検出信号としての角速度センサ51からのアナログ検出信号を、アナログ/デジタル変換入力端子AD2から読み込み、読み込んだアナログ検出信号をデジタル変換し、垂直軸線方向のデジタル検出値V1bを算出する。
【0039】
ステップS106において、上述した直流成分による影響を除去するために、水平軸線方向のデジタル検出値V1aから直流成分を示すデジタル変数値V3aを減じ、水平軸線aに沿う角速度V2aを算出し、垂直軸線方向のデジタル検出値V1bから直流成分を示すデジタル変数値V3bを減じ、垂直軸線bに沿う角速度V2bを算出する。
【0040】
ステップS108において、角速度値V2aを第1の係数K1aで割った値をデジタル変数値V3aに加えることにより、新たにデジタル変数値V3aを演算し直して規定し、同様に、角速度値V2bを第1の係数K1bで割った値をデジタル変数値V3bに加えることにより、新たにデジタル変数値V3bを演算し直して規定する。
【0041】
次いでステップS110で測光スイッチ21がオンされているか否かを判断し、測光スイッチ21がオンされない限り、ステップS104〜ステップS108の処理を繰り返し実行する。即ち、デジタル検出値V1a(V1b)とデジタル変数値V3a(V3b)との差をとるための差動増幅器と、角速度V2a(V2b)の直流成分を除去するためのデジタル変数値V3a(V3b)を出力するためのハイパスフィルタとから構成されるいわゆる負帰還回路と同等の機能を実行する。以上のように、デジタル変数値V3a、V3bは、初回の演算ではステップS100で「0」がセットされ、2回目以降の繰り返し演算においてはステップS108で演算される値が用いられる。
【0042】
尚、第1の係数K1a、K1bは比較的小さな値(具体的には後述する第2の係数K2a、K2bよりもそれぞれ小さな値)に設定されている。この結果、手ぶれが無い状態にもかかわらず、直流成分であるヌル電圧等が存在することにより角速度センサ51、52から出力される値(即ち、角速度センサ51、52で検出される角速度の値)が「0」とならない状態から、負帰還回路の機能を実現する上述のループ処理により残存直流出力成分が実質的に0レベルになるまでの時間を、極力短く設定することができる。
【0043】
この結果、メイン電源スイッチがオンされてから、シャッターボタン20が半押しされて測光スイッチ21がオンするまでの間において、例えば、カメラのメイン電源投入直後や、構図の決定・変更のためにカメラを一方向へ大きくパンさせた後等において、残存直流出力成分が実質的に0レベルになるまでに長い時間がかかる等の不具合が解消されることになり、速写性を損なってシャッタチャンスを逃す等の不都合が回避される。
【0044】
測光スイッチ21がオンされると、図6のステップS112へ進む。ステップS112では、測光センサ70(図4参照)を介して被写体光の測光動作を実行して露光値(Ev)を演算し、この露光値に基づき撮影に必要となる絞り値(Av)及び露出時間(Tv)を演算する。
【0045】
次いでステップS114において、ステップS104と同様に、水平軸線方向のデジタル検出値V1a及び垂直軸線方向のデジタル検出値V1bを算出し、ステップS116へ進む。
【0046】
ステップS116ではステップS106と同様、水平軸線方向のデジタル検出値V1aから直流成分を示すデジタル変数値V3aを減じ、水平軸線方向の角速度値V2aを算出すると共に、垂直軸線方向のデジタル検出値V1bから直流成分を示すデジタル変数値V3bを減じ、垂直軸線方向の角速度値V2bを算出する。
【0047】
次いでステップS118において、デジタル変数値V3aに対して角速度値V2aを第2の係数K2aで割った値を加えることにより、新たにデジタル変数値V3aを演算し直して規定し、デジタル変数値V3bに対して角速度値V2bを第2の係数K2bで割った値を加えることにより、新たにデジタル変数値V3bを演算し直して規定する。以上の処理により、カメラのゆっくりとした手振れに基づく像振れをも補正することができる。
【0048】
ステップS120で、水平軸線方向の角速度値V2aを積分処理することにより、第2の回動板430の水平軸線aに沿う揺動位置を規定するためのデジタル揺動変位値V4aを算出し、垂直軸線方向の角速度値V2bを積分処理することにより、第1の回動板420の垂直軸線bに沿う揺動位置を規定するためのデジタル揺動変位値V4bを算出する。
【0049】
ステップS120の積分処理において、角速度値V2a(V2b)を積分することにより直接的に算出される積分値の大きさを結像面上における像振れの大きさに変換すると共に、角速度値V2a(V2b)の発生方向(すなわち、像振れの発生方向)をそれぞれ逆転した状態で設定する。これにより、ステップS140で算出されるデジタル揺動変位値V4a(V4b)は、結像面における像振れの補正値として機能する。
【0050】
ステップS122において、第2の回動板430の水平軸線方向の現在位置検出信号としてのMRセンサ438のアナログ検出信号を、アナログ/デジタル変換入力端子AD3から読み込み、水平軸線方向のデジタル現在位置検出値V5aを算出し、第1の回動板420の垂直軸線方向の現在位置検出信号としてのMRセンサ428のアナログ検出信号を、アナログ/デジタル変換入力端子AD4から読み込み、垂直軸線方向のデジタル現在位置検出値V5bを算出する。
【0051】
ステップS124で、ぶれ方向反転チェックルーチンが実行される。ぶれ方向反転チェックルーチンとは、補正可能範囲を超えた像振れの変位に応じて水平軸方向における補正レンズ401の駆動目標値V44a、及び垂直軸方向における補正レンズ401の駆動目標値V44bを算出するルーチンである。尚、ぶれ方向反転チェックルーチンの処理内容の詳細は後述する。
【0052】
ステップS126で、第2の回動板430の現在位置からの水平軸線方向のデジタル揺動駆動値V6a、即ち、モータ435の駆動量を算出するために、水平軸線方向の駆動目標値V44aからデジタル現在位置検出値V5aを減算し、第1の回動板420の現在位置からの垂直軸線方向のデジタル揺動駆動値V6b、即ち、モータ425の駆動量を算出するために、垂直軸線方向の駆動目標値V44bからデジタル現在位置検出値V5bを減算する。次いでステップS128において、水平軸線方向のデジタル揺動駆動値V6aをデジタル/アナログ変換してアナログ信号として第1のデジタル/アナログ変換出力端子DA1から出力すると共に、垂直軸線方向のデジタル揺動駆動値V6bをデジタル/アナログ変換してアナログ信号として第2のデジタル/アナログ変換出力端子DA2から出力する。
【0053】
この後、ステップS130でレリーズスイッチ22がオンされているか否かを判断し、レリーズスイッチ22がオンされていない場合はステップS110へ戻り、以降の処理を繰り返す。すなわち、測光スイッチ21がオンされてからレリーズスイッチ22がオンされるまでの間、ステップS112〜S128までの処理が繰り返し実行される。
【0054】
ステップS116で用いられるデジタル変数値V3a、V3bは、初回の演算ではステップS108で演算された値が用いられる。即ち、角速度センサ52、51のヌル電圧等の直流成分(手振れ検出信号のオフセット量)は予め除去されている。一方、ステップS118で用いられる第2の係数K2a、K2bは比較的大きな値(具体的には第1の係数K1a、K1bよりもそれぞれ大きな値)に設定されている。従って、上述したハイパスフィルタは、デジタル検出値V1a(V1b)をフィルタリングするに際し、それぞれの低周波数領域までを通過帯域とされる。
【0055】
以上のように、ステップS116において、デジタル変数値V3a(V3b)との差分として、ヌル電圧に基づく直流成分が除去された角速度値V2a(V2b)が演算される。従って、ステップS116で算出された角速度値V2a(V2b)は、角速度センサ52(51)の正規の出力を細かな手振れはもちろんのこと、ゆっくりした手振れをも含んだ状態で手振れを適正に反映させた値、即ち、検出した手振れの方向及び大きさを正確にそのまま表わした値となる。
【0056】
ここで、ステップS124のぶれ方向反転チェックルーチンについて図9及び10を用いて説明する。図9は水平方向における像振れに関する処理、図10は垂直方向における像振れに関する処理である。
【0057】
ステップS200で、水平軸線方向のデジタル揺動変位値V4aの絶対値が水平方向の補正可能範囲MAXaを超えているか否かをチェックする。補正可能範囲MAXaとは、補正レンズ401の光軸が対物光学系2の光軸と一致する場合の補正レンズ401の基準位置から、水平軸線方向に沿った一方向における補正レンズ401の駆動の限界位置までの距離に相当する。水平軸線方向の補正レンズ401の駆動の限界範囲は、図2及び図3の像振れ補正手段40の部材同士の衝突等による各部材への負荷やダメージを考慮し、像振れ補正手段40により機械的に規定される補正レンズ401の水平軸線方向における駆動可能な最大範囲よりも所定量小さく定められている。
【0058】
従って、デジタル揺動変位値V4aの絶対値を補正可能範囲MAXaと比較することにより、像振れが補正レンズ401により補正可能な範囲であるか判断できる。デジタル揺動変位値V4aの絶対値が補正可能範囲MAXaを超えている場合とは、補正レンズ401による補正可能範囲を超える像振れが水平方向において発生していることを示し、補正可能範囲MAXa以下の場合とは、水平方向の像振れが補正レンズ401による補正可能範囲内であることを示す。デジタル揺動変位値V4aの絶対値が補正可能範囲MAXa以下の場合、ステップS202へ進む。
【0059】
ステップS202では、水平方向の補正レンズ401の駆動目標値V44aにデジタル揺動変位値V4aの値を格納する。次いで、像振れが補正レンズ401による補正可能範囲内である状態で本ルーチンが実行されているので、ステップS204でフラグFaに「0」をセットし、図10の垂直方向のぶれ方向反転チェックルーチンへ進む。
【0060】
一方、ステップS200でデジタル揺動変位値V4aの絶対値が補正可能範囲MAXaを超えていることが確認されたら、ステップS206へ進み、フラグFaの値を確認する。フラグFaの初期値は「0」とされているので、ステップS206においてフラグFaが「1」の場合とは、水平方向の像振れが補正可能範囲を超えている状態での本ルーチンの実行が2回目以降(即ち後述のステップS208を1回実行済み)であることを示し、フラグFaが「0」の場合とは、水平方向の像振れが補正可能範囲を超えて初めて本ルーチンが実行されていることを示す。フラグFaが「0」の場合、ステップS208へ進み、水平方向の像振れが補正可能範囲を超えている状態で本ルーチンが次に実行される場合に備え、フラグFaに「1」をセットする。
【0061】
次いで、ステップS210でデジタル揺動変位値V4aの値の符号をチェックし、符号に応じてステップS212若しくはS214で、補正可能範囲MAXaにそれぞれの符号を付加した値をリミット値LMTaにセットする。リミット値LMTaは、後述する補正可能範囲の境界から直流成分を除去する処理に用いられる。さらに、ステップS216で、直流成分の除去処理に用いられる変数ADDaに「0」を格納し初期化し、ステップS218へ進む。
【0062】
ステップS218で、補正可能範囲の境界から直流成分を除去する処理が実行される。リミット値LMTaから変数ADDaを除算した値を駆動目標値V44aに格納し、変数ADDaに対して駆動目標値V44aを時定数Tで割った値を加算することにより新たに変数ADDaを演算し直して規定する。像振れが補正可能範囲を超えた状態において本ルーチンの初めての実行時、変数ADDaにはステップS216で「0」がセットされているため、駆動目標値V44aにはリミット値LMTaの値が格納される。
【0063】
ステップS218の処理の繰り返しに伴い変化する駆動目標値V44aの値に応じて駆動される補正レンズ401が、約5秒で補正可能範囲の境界から補正レンズ401の光軸と対物光学系2の光軸が一致する基準位置まで到達するよう、時定数Tは設定されている。即ち、図9及び図10のぶれ方向反転チェックルーチンが1ミリ秒間隔で実行される場合、時定数Tは「5000」となる。従って、ぶれ量が補正可能範囲を超えてからぶれ方向が反転するまでの間は、ステップS218の処理が繰り返し実行されて、補正レンズ401が基準位置へ向けて徐々に復帰移動することになり、上記反転が5秒以上経過しても起こらなかった場合は、補正レンズ401は基準位置において停止することになる。
【0064】
次いでステップS220で、次回の本ルーチンの実行に備えて、現時点のデジタル揺動変位値V4aの値を変数V4aoldに格納し、図10の垂直方向のぶれ方向反転チェックルーチンへ進む。
【0065】
一方、ステップ206でフラグFaが「1」であると確認され、本ルーチンの実行が水平方向の像振れが補正可能範囲を超えている状態で2回目以降であることが確認されると、ステップS222へ進む。ステップS222では、変数V4aoldの絶対値と現時点のデジタル揺動変位値V4aの絶対値を比較する。変数V4aoldには、上述のように本ルーチンが前回実行された時点での、デジタル揺動変位値V4aの値が格納されている。従って、ステップS222の段階で変数V4aoldの絶対値が現時点のデジタル揺動変位値V4aの絶対値より大きい場合とは、像振れが補正可能範囲外に達した後、ぶれ方向が反転したことを示す。
【0066】
ステップS222においてぶれ方向が反転したことが確認されたらステップS224へ進み、駆動目標値V44aの値がデジタル揺動変位値V4aにコピーされ、次いでステップS226でフラグFaに「0」がセットされ、図10の垂直方向のぶれ方向反転チェックルーチンへ進む。
【0067】
一方、ステップS222の段階で変数V4aoldの絶対値が現時点のデジタル揺動変位値V4aの絶対値以下の場合とは、像振れが補正可能範囲外に達した後、さらに補正可能範囲の境界から基準位置とは反対方向に遠ざかるよう変位していることを示す。この場合、ステップS218へ進み、上述した補正可能範囲の境界から直流成分を除去する処理が実行されると共に、補正レンズ401の追従駆動が再開される。
【0068】
本ルーチンの作用を図11を用いて説明する。図11において破線L11は像振れ波形を示し、実線L21は補正レンズ401の変位を示す。t0からt1の間は像振れが補正可能範囲内で変位している。従って、図9のぶれ方向反転チェックルーチンでステップS202の処理が実行された後、図6のステップS126、S128の処理が実行される。その結果、補正レンズ401は像振れを相殺するよう駆動され、実線L21は破線L11に追従して変化する。
【0069】
像振れは、t1の時点で補正可能範囲外に達し、t2まで補正可能範囲の境界に対して基準位置から遠ざかる方向へ変位を続ける。従って、t1からt2の間は、図9のぶれ方向反転チェックルーチンのステップS218の処理、図6のステップS126、128の処理が繰り返し実行される。その結果、実線L21に示すように、補正レンズ401は補正可能範囲の境界から基準位置へ戻る方向へ駆動される。
【0070】
破線L11で示すように像振れのぶれ方向はt2で反転する。従って、図9のぶれ方向反転チェックルーチンのステップS224の処理が実行され、図6のステップS126、S128の処理が実行される。ステップS224の処理により、デジタル揺動変位値V4aには、実際の像振れの変位値ではなく、本ルーチンの前回実行時においてステップS218で算出された駆動目標値V44aの値が格納される。すなわち、t2の時点で像振れは点P1に変位したと擬制され、本ルーチンが次回実行される際、ステップS200で像振れは補正可能範囲内であると判断される。その結果、実際には破線L11で示されるt2以降の像振れは、図6のステップS114〜S120の処理により、一点鎖線L11’のように補正可能範囲で変位しているとみなされ、図9のステップS202の実行により、補正レンズ401の駆動位置は実線L21で示すように補正可能範囲内で像振れに追従するよう変位する。即ち、第1実施形態によれば、像振れ補正が不可能な状態にある間、補正レンズ401を基準位置に向けて移動させ、補正レンズ401が駆動可能な空間を確保しておき、これにより、ぶれ方向が反転した際には、直ちに補正レンズ401を駆動させることで像振れ補正が行なえるようにしているのである。
【0071】
図10の垂直軸線方向のぶれ方向反転チェックルーチンも、上述の水平軸線方向のぶれ方向反転チェックルーチンと同様の手順で行なわれる。すなわち、垂直軸線方向のデジタル揺動変位値V4b及びフラグFbの値をチェックすることにより、垂直軸線方向の像振れが補正可能範囲MAXbを超えているか否かの判断、ルーチンの実行が初回なのか、2回目以降なのかの判断等を行う(S300、S306)。垂直軸線方向の像振れが補正可能範囲MAXb内の場合、補正レンズ401が像振れに追従して駆動されるよう、駆動目標値V44bの値をセットする(S302)。垂直軸線方向の像振れが補正可能範囲MAXbを超えている場合、像振れのぶれ方向が反転するまで、補正レンズ401が垂直軸線方向において基準位置へ向かう方向へ駆動されるよう駆動目標値V44bの値を演算し(S318)、像振れのぶれ方向が反転したら駆動目標値V44bに変位した像振れに追従するよう補正レンズ401を駆動すべく、デジタル揺動変位値V4bの値をセットする(S324)。
【0072】
尚、補正可能範囲MAXbとは、補正可能範囲MAXaの場合と同様、補正レンズ401の基準位置から垂直軸線方向に沿った一方向における補正レンズ401の駆動可能な限界位置までの距離に相当する。また、垂直軸線方向の補正レンズ401の駆動の限界範囲は、水平軸線方向の補正レンズ401の駆動の限界範囲と同様、図2及び図3の像振れ補正手段40の部材同士の衝突等による各部材への負荷やダメージを考慮し、像振れ補正手段40により機械的に規定される補正レンズ401の垂直軸線方向における駆動可能な最大範囲よりも所定量小さく定められている。
【0073】
図6のステップS130でレリーズスイッチ22がオンされたことが確認されると、図7のステップS132へ進む。尚、レリーズスイッチ22がオンする前に測光スイッチ21がオフされた場合は、上述した図5のステップS104〜S108の繰り返しループが再度実行される。
【0074】
レリーズスイッチ22がオンされると、図7のステップS132において、撮影レンズの絞り機構71(図4参照)を上述した絞り値となるよう絞り込み駆動し、クイックリターンミラー3を跳ね上げ駆動し、シャッタ機構72(図4参照)を所定のシャッタ速度でレリーズ駆動する。
【0075】
ステップS134で、ステップS104及びS114と同様、水平軸線方向のデジタル検出値V1a及び垂直軸線方向のデジタル検出値V1bを算出する。次いでステップS136〜S140において、ステップS116〜S120と同様の処理を行なう。直流成分を示すデジタル変数値V3a、V3bの値を係数K2a、K2bをそれぞれ用いて演算し直して規定しながら、水平軸線方向及び垂直軸線方向のデジタル検出値V1a、V1bからデジタル変数値V3a、V3bを減算することにより直流成分を除去して角速度値V2a、V2bを算出し、角速度値V2a、V2bを積分処理することにより、デジタル揺動変位値V4a、デジタル揺動変位値V4bを算出する。
【0076】
ステップS142において、ステップS122と同様、第2の回動板430の水平軸線方向の現在位置検出信号としてのMRセンサ438のアナログ検出信号を、アナログ/デジタル変換入力端子AD3から読み込み、水平軸線方向のデジタル現在位置検出値V5aを算出し、第1の回動板420の垂直軸線方向の現在位置検出信号としてのMRセンサ428のアナログ検出信号を、アナログ/デジタル変換入力端子AD4から読み込み、垂直軸線方向のデジタル現在位置検出値V5bを算出する。
【0077】
次いで図8のステップS144へ進み、第2の回動板430の水平軸線方向のデジタル揺動変位値V4aが、水平軸線方向の補正可能範囲MAXaを超えているか否かを判別する。水平軸線方向のデジタル揺動変位値V4aが補正可能範囲MAXaを超えていない場合、即ち、補正可能範囲MAXa内にある場合、ステップS146へ進む。
【0078】
ステップS146で、第1の回動板420の垂直軸線方向のデジタル揺動変位値V4bが、垂直軸線方向の補正可能範囲MAXbを超えているか否かを判別する。垂直軸線方向のデジタル揺動変位値V4bが補正可能範囲MAXbを超えていない、即ち補正可能範囲MAXb内にあると判断される場合、ステップS148へ進む。
【0079】
ステップS148では、第2の回動板430の現在位置からの水平軸線方向のデジタル揺動駆動値V6a、即ち、モータ435の駆動量を算出するために、水平軸線方向のデジタル揺動変位値V4aからデジタル現在位置検出値V5aを減算し、第1の回動板420の現在位置からの垂直軸線方向のデジタル揺動駆動値V6b、即ち、モータ425の駆動量を算出するために、垂直軸線方向のデジタル揺動変位値V4bからデジタル現在位置検出値V5bを減算する。
【0080】
次いでステップS150で、水平軸線方向のデジタル揺動駆動値V6aをデジタル/アナログ変換してアナログ信号として第1のデジタル/アナログ変換出力端子DA1から出力すると共に、垂直軸線方向のデジタル揺動駆動値V6bをデジタル/アナログ変換してアナログ信号として第2のデジタル/アナログ変換出力端子DA2から出力する。
【0081】
第1のデジタル/アナログ変換出力端子DA1から出力されたアナログ揺動駆動信号(V6a)はモータ駆動回路462で増幅された後、モータ435に出力される。モータ435は、入力されたアナログ揺動駆動信号に基づき第2の回動板430を揺動駆動する。その結果、補正レンズ401は、手振れにより発生した像振れの水平軸線方向成分をキャンセルするように、水平軸線aに沿って移動駆動される。
【0082】
第2のデジタル/アナログ変換出力端子DA2から出力されたアナログ揺動駆動信号(V6b)はモータ駆動回路461で増幅された後、モータ425に出力される。モータ425は、入力されたアナログ揺動駆動信号に基づき第1の回動板420を揺動駆動する。その結果、補正レンズ401は、手振れにより発生した像振れの垂直軸線方向成分をキャンセルするように、垂直軸線bに沿って移動駆動される。
【0083】
ステップS144で水平軸線方向のデジタル揺動変位値V4aが補正可能範囲MAXaを超えている、即ち、補正可能範囲MAXa外にあることが確認されると、ステップS152へ進む。ステップS152では、図7のステップS142で算出した水平軸線方向のデジタル現在位置検出値V5aをデジタル揺動変位値V4aにセットする。
【0084】
従って、ステップS148の演算で水平軸線方向のデジタル揺動駆動値V6aには「0」がセットされるのでステップS150の処理により補正レンズ401は水平方向において停止される。
【0085】
また、ステップS146で垂直軸線方向のデジタル揺動変位値V4bが補正可能範囲MAXbを超えている、即ち、補正可能範囲MAXb外にあることが確認されると、ステップS154へ進む。ステップS154では、図7のステップS142で算出した垂直軸線方向のデジタル現在位置検出値V5bをデジタル揺動変位値V4bにセットする。
【0086】
従って、ステップS148の演算で垂直軸線方向のデジタル揺動駆動値V6bには「0」がセットされるのでステップS150の処理により補正レンズ401は垂直方向において停止される。
【0087】
すなわち、像振れが補正可能範囲を超えている場合は、補正レンズ401は現時点の位置に停止される。
【0088】
ステップS150で第1及び第2のデジタル/アナログ変換出力端子DA1、DA2からアナログ揺動駆動信号(V6a、V6b)を出力した後、ステップS156において、図6のステップS112で算出した露出時間が経過したか否かを判別する。露出時間が経過していない場合、図7のステップS134へ戻り、以降の処理を再度実行し、像振れを補正するためのモータ425、435の駆動制御を実行する。一方、露出時間が経過したと判断された場合はステップS158へ進み、シャッタ機構72(図4参照)を閉塞駆動し、クイックリターンミラー3(図1参照)を反射位置まで戻し駆動し、絞り機構71(図4参照)を開放駆動し、一連の撮影動作を終了する。
【0089】
図12、13は本発明に係る第2実施形態のぶれ方向反転チェックルーチンの処理手順を示すフローチャートである。第2実施形態は第1実施形態と同様のカメラに適用される。第2実施形態において、カメラの電源投入後の制御シーケンスは図5〜図8に示す第1実施形態の制御シーケンスと同様の手順で行なわれ、図6のステップS124で図12及び13に示すぶれ方向反転チェックルーチンが実行される。図12、図13のぶれ方向反転チェックルーチンにより、像振れが補正可能範囲を超えた場合、補正レンズ401の基準位置への復帰駆動は行なわれず、後述するように補正レンズ401は像振れが補正可能範囲を超える直前の位置に停止する。
【0090】
図6のステップS124でぶれ方向反転チェックルーチンがコールされると、図12のステップS400で、水平軸線方向のデジタル揺動変位値V4aの絶対値が水平方向の補正可能範囲MAXaを超えているか否かをチェックする。補正可能範囲MAXa以下であり、水平方向の像振れが補正レンズ401による補正可能範囲内であることが確認されると、ステップS402へ進む。
【0091】
ステップS402で、デジタル揺動変位値V4aの値を、水平方向の補正レンズ401の駆動目標値V44a、変数V4aold及び変数V4astopにコピーする。変数V4astopは、像振れが補正可能範囲を超えた場合の処理に備え、補正可能範囲を超える直前の駆動目標値V44aの値と同一の値を待避しておく変数である。次いでステップS404で、像振れが補正レンズ401による補正可能範囲内であるのでフラグFaに「0」をセットする。
【0092】
一方、ステップS400でデジタル揺動変位値V4aの絶対値が補正可能範囲MAXaを超えており、補正レンズ401による補正可能範囲を超える像振れが水平方向において発生していることが確認されたら、ステップS406へ進み、フラグFaの値を確認する。フラグFaが「0」であり、水平方向の像振れが補正可能範囲を超えて初めて本ルーチンが実行されていることが確認されると、ステップS408へ進み、水平方向の像振れが補正可能範囲を超えている状態で本ルーチンが次に実行される場合に備え、フラグFaに「1」をセットする。
【0093】
次いで、ステップS410で、変数V4astopに待避されていた値を駆動目標値V44aにコピーし、デジタル揺動変位値V4aの値を変数V4aoldにコピーする。変数V4astopの値を駆動目標値V44aにコピーすることにより、本ルーチンが前回実行された時点での駆動目標値V44aの値と同一の値が駆動目標値V44aにセットされる。従って、本ルーチンの終了後、図6のステップS126〜S128が実行されても、水平方向の像振れが補正可能範囲を超える直前に駆動された位置に、補正レンズ401は停止される。
【0094】
ステップS406においてフラグFaが「1」であり、水平方向の像振れが補正可能範囲を超えている状態での本ルーチンの実行が2回目以降であることが確認されたらステップS412へ進む。ステップS412では、変数V4aoldの絶対値と現時点のデジタル揺動変位値V4aの絶対値を比較する。変数V4aoldには、上述のように本ルーチンが前回実行された時点での、デジタル揺動変位値V4aの値が格納されている。従って、ステップS412の段階で変数V4aoldの絶対値が現時点のデジタル揺動変位値V4aの絶対値より大きい場合とは、像振れのぶれ方向が補正可能範囲外に達した後、反転したことを示す。
【0095】
ステップS412において像振れのぶれ方向が反転したことが確認されたらステップS414へ進み、駆動目標値V44aの値がデジタル揺動変位値V4aにコピーされ、次いでステップS416でフラグFaに「0」がセットされ、図13の垂直方向のぶれ方向反転チェックルーチンへ進む。
【0096】
一方、ステップS412の段階で変数V4aoldの絶対値が現時点のデジタル揺動変位値V4aの絶対値以下である場合とは、像振れが補正可能範囲外に達した後、さらに補正可能範囲の境界から基準位置とは反対方向に遠ざかるよう変位していることを示す。この場合、ステップS410へ進み、補正レンズ401を、水平方向の像振れが補正可能範囲を超える直前に駆動された位置に、停止するための処理が実行される。
【0097】
第2実施形態の作用について、図14を用いて説明する。図14において破線L12は水平軸線方向の像振れ波形を示し、実線L22は同方向の補正レンズ401の変位を示す。t10からt11の間は像振れが補正可能範囲内で変位している。従って、図12のぶれ方向反転チェックルーチンでステップS402の処理が実行された後、図6のステップS126、S128の処理が実行される。その結果、補正レンズ401は像振れを相殺するよう駆動され、実線L22は破線L12に追従して変化する。
【0098】
像振れは、t11の時点で補正可能範囲外に達し、t12まで補正可能範囲の境界に対して基準位置から遠ざかる方向へ変位を続ける。従って、t11からt12の間は、図12のぶれ方向反転チェックルーチンのステップS410の処理、図6のステップS126、128の処理が繰り返し実行される。その結果、実線L22に示すように、補正レンズ401は像振れが補正可能範囲外に達する直前の駆動位置に停止される。
【0099】
破線L12はt12で方向が反転する。従って、図12のぶれ方向反転チェックルーチンのステップS414の処理が実行され、図6のステップS126、S128の処理が実行される。ステップS414の処理により、デジタル揺動変位値V4aには、実際の像振れの変位値ではなく駆動目標値V44aの値が格納される。駆動目標値V44aには本ルーチンの前回の実行時、ステップS410で変数V4astopの値がコピーされている。従って、t12の時点で像振れは点P2に変位したと擬制され、本ルーチンが次回実行される際、ステップS400で像振れは補正可能範囲内であると判断される。その結果、実際には破線L12で示されるt12以降の像振れは、図6のステップS114〜S120の処理により、一点鎖線L12’のように補正可能範囲で変位しているとみなされ、図12のステップS402の実行により、補正レンズ401の駆動位置は実線L22で示すように、補正可能範囲内で像振れに追従するよう変位する。
【0100】
図13の垂直軸線方向のぶれ方向反転チェックルーチンのフローチャートは、図12の水平軸線方向のぶれ方向反転チェックルーチンのフローチャートと同様の手順で処理が実行される。垂直軸線方向のデジタル揺動変位値V4b及びフラグFbの値をチェックすることにより、垂直軸線方向の像振れが補正可能範囲を超えているか否かの判断、ルーチンの実行が初回なのか、2回目以降なのかの判断等を行う(S500、S506)。垂直軸線方向の像振れが補正可能範囲内である場合、像振れに追従するよう補正レンズ401を駆動すべく駆動目標値V44bの値をセットする(S502)。垂直軸線方向の像振れが補正可能範囲を超えている場合、像振れのぶれ方向が反転するまで垂直軸線方向における補正レンズ401の駆動を停止し(S510)、ぶれ方向が反転したら駆動目標値V44bに変位した像振れに追従して補正レンズ401の駆動を再開するようデジタル揺動変位値V4bの値を設定する(S514)。
【0101】
以上のように、第1及び第2実施形態によれば、像振れが補正レンズ401の補正可能範囲を超えた場合、像振れのぶれ方向が反転した時点で像振れに追従するよう補正レンズ401の駆動を再開している。そのため、像振れが補正可能範囲を超えた後、像振れ補正の効果が得られるまでの時間が短縮され、ファインダ視野における被写体像の視認性の低下を防止できる。
【0102】
また、第1実施形態によれば、像振れが補正可能範囲を超えてから反転するまでの間、所定の時定数で基準位置へ戻るよう補正レンズ401を駆動する処理が実行される。従って、像振れのぶれ方向が反転して補正レンズ401を像振れに追従するよう駆動する処理を再開する時点で、ある程度の補正範囲が確保されており、反転後、再び基準位置から遠ざかる方向への像振れの変位に対しても補正レンズ401は追従可能である。
【0103】
尚、第1及び第2実施形態は、銀塩フィルムを撮像媒体として備えたカメラにおいて、測光スイッチ21がオンしてからレリーズスイッチ22がオンするまでの測光期間中に、即ち、カメラにおける画像取得動作が実行されていない状態において、上述の像振れ補正制御が実行されているがこれに限るものではない。CCDセンサ等の撮像素子で被写体の光学像を光電変換して記録するデジタルカメラにおいて上述の像振れ補正制御を行なうことも可能である。その場合、CCDセンサが動作しておらず光学像の電荷蓄積が行われていない期間中、すなわち電子シャッターのシャッター動作(画像取得動作)がオフ中において、上述の像振れ補正制御が行われる。
【0104】
さらに、第1及び第2実施形態ではカメラを用いて説明したがこれに限るものではなく、望遠光学系を備えた双眼鏡やビデオカメラ等の光学機器において第1及び第2実施形態に示す像振れ補正制御を行なうことも可能である。
【0105】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、補正可能範囲を超える大きな像振れが発生後、短時間で像振れ補正の再開が可能な像振れ補正装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態にかかる像振れ補正機能を有するカメラの構成の概略を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態のカメラの補正レンズ駆動機構の分解斜視図である。
【図3】図2の駆動機構を撮影レンズの側から見た正面図である。
【図4】第1実施形態のカメラの制御系の構成を示すブロック図である。
【図5】第1実施形態のカメラの制御シーケンスのうち測光スイッチがオンするまでの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態のカメラの制御シーケンスのうちレリーズスイッチがオンするまでの処理手順を示すフローチャートである。
【図7】第1実施形態のカメラの制御シーケンスのうち露光期間の前半部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】第1実施形態のカメラの制御シーケンスのうち露光期間の後半部分の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】第1実施形態の水平軸線方向における像振れのぶれ方向の反転をチェックするルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図10】第1実施形態の垂直軸線方向における像振れのぶれ方向の反転をチェックするルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】像振れ波形と第1実施形態による補正レンズの変位を示すグラフである。
【図12】第2実施形態の水平軸線方向における像振れのぶれ方向の反転をチェックするルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図13】第2実施形態の垂直軸線方向における像振れのぶれ方向の反転をチェックするルーチンの処理手順を示すフローチャートである。
【図14】像振れ波形と第2実施形態による補正レンズの変位を示すグラフである。
【符号の説明】
1 カメラ
2 対物光学系
4 ファインダー光学系
7 AFセンサ
20 シャッターボタン
21 測光スイッチ
22 レリーズスイッチ
30 制御手段
31 CPU
40 像振れ補正手段
51、52 角速度センサ
60 レンズ移動検知手段
401 補正レンズ
420 第1回動板
430 第2回動板
440 基板
Claims (5)
- 光学機器の光軸のぶれを検出するぶれ検出手段と、
前記光軸のぶれを補正するための補正光学系と、
前記補正光学系を駆動する駆動手段と、
前記光軸のぶれに起因する観察体像のぶれを無くすべく前記補正光学系が前記光軸のぶれに追従して駆動されるよう前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、
前記制御手段は、前記補正光学系による補正可能範囲を超える前記光軸のぶれが発生した場合、前記補正光学系の追従駆動が停止され、前記補正可能範囲を超える前記光軸のぶれの方向が反転した時点で、前記補正光学系の追従駆動が再開されるよう、前記駆動手段を制御することを特徴とする像振れ補正装置。 - 前記補正可能範囲を超える前記光軸のぶれが発生してから前記光軸のぶれの方向が反転するまでの間、前記制御手段は、前記補正光学系の光軸と前記光学機器の他の光学系の光軸が一致する前記補正光学系の基準位置へ前記補正光学系が所定の時定数で駆動されるよう前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
- 前記時定数は、前記補正可能範囲の境界位置から前記基準位置まで前記補正光学系が約5秒で駆動されるよう設定されていることを特徴とする請求項2に記載の像振れ補正装置。
- 前記補正可能範囲を超える前記光軸のぶれが発生してから前記光軸のぶれの方向が反転するまでの間、前記制御手段は、前記補正可能範囲を超える前記光軸のぶれが発生する直前の位置に前記補正光学系を停止させることを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
- 前記光学機器は、さらに撮影光学系と、前記撮影光学系により撮像媒体上に形成される前記被写体の光学像を画像取得動作を制御することにより前記撮像媒体に記録する撮像制御手段とを備え、
前記補正可能範囲を超える前記光軸のぶれが発生した場合の前記制御手段の制御は、前記撮像制御手段により前記画像取得動作が実行されていない状態においてのみ実行されることを特徴とする請求項1に記載の像振れ補正装置。
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