JPH07110215B2 - お豆腐蒲鉾の製造法 - Google Patents

お豆腐蒲鉾の製造法

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JPH07110215B2
JPH07110215B2 JP3169030A JP16903091A JPH07110215B2 JP H07110215 B2 JPH07110215 B2 JP H07110215B2 JP 3169030 A JP3169030 A JP 3169030A JP 16903091 A JP16903091 A JP 16903091A JP H07110215 B2 JPH07110215 B2 JP H07110215B2
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tofu
filling
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JP3169030A
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Inventor
直江高靖
Original Assignee
株式会社直江商店
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、お豆腐蒲鉾の製造法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】普通の蒲鉾はスケトウダラ等の魚のすり
身を原料として製造されるが、魚肉のすり身に大豆蛋白
を混入して作った蒲鉾がある。この大豆蛋白入り蒲鉾
は、本来の蒲鉾の味に大豆蛋白独特の風味が加わって旨
さが向上するのみならず、植物性蛋白の混入によりコス
トダウンのメリットがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の大豆蛋白入り蒲
鉾において、大豆蛋白の混入量は魚肉のすり身に対して
せいぜい20%弱であり、これは主として魚肉の原料不
足による代替又は増量が最大の目的で混入するためであ
る。大豆蛋白をもっと多く混入すれば、前記の目的をま
すます増長させることになるが、多量に混入すると蒲鉾
とは似ても似つかぬ「がんもどき」のような物に仕上が
ったり、冷凍保存ができなくなったり、或は冷凍すると
所謂「す」が入る等の不都合が発生する。
【0004】本発明は、大豆蛋白を多量に混入して大豆
と魚肉の理想的な組み合わせにより、ふっくらと軟らか
く且つしなやかな歯応えで絹ごし豆腐のような蒲鉾であ
り、魚肉、植物蛋白などの素材の重なり合いによる旨味
の多元化で味が向上し及び栄養価の高い健康食品であっ
て、しかも冷凍保存が可能で内部に「す」が入らないよ
うにした、お豆腐蒲鉾の製造法を提供することを課題と
したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の手段として、本発明は、粉末大豆蛋白1、水1、大豆
油0.5の重量比で混合し擂潰機にかけてペースト状の
乳白色混合物を形成する工程と、乳白色混合物を魚肉の
すり身に対して重量比で70%〜72%加えて練り合わ
せ、塩分を加えて塩ずりした後調味料その他必要な添加
物を添加して生地を作る工程と、その生地を型容器内に
充填する共に、充填後表面を仕上げて被覆しラックに入
れる成型工程と、ラックに入れたまま座り機にかけて蒸
気を吹き込んで加熱する座り工程と、座り工程後に蒸し
機に入れて殺菌しながら蒸し上げる蒸し工程と、蒸し上
がった生地を前記型容器より脱ぱんして定寸にカットす
るカッティング工程と、カットしたものを油で揚げる熱
処理工程とから成ることを要旨とするものである。
【0006】
【作 用】大豆蛋白を乳白色混合物として、対魚肉比7
0%以上の今までに無い高い混入率で現代嗜好型のニュ
ータイプのお豆腐蒲鉾を形成することができ、生地をそ
のまま成型して熱処理を行う従来の大豆蛋白入り蒲鉾と
は異なり、特殊な充填、座り、蒸し工程を行うことによ
り冷凍保存が可能で、内部に「す」の人らない理想的な
お豆腐蒲鉾を作ることができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳しく説明す
る。第1工程は、先ず大豆蛋白で乳白色混合物を形成す
る工程であり、これは脱脂粉末の大豆蛋白1に対して水
1、大豆油0.5の重量比(具体的には大豆蛋白10K
g、水10Kg、大豆油5Kg)で混合し、擂潰機に1
5分位かけてペースト状に乳化させる。出来た乳白色混
合物は、大豆特有の黄ばみや匂いの極めて少ない物に仕
上がる。
【0008】従来のエマルジョンカードの作り方は、高
速のサイレントカッター又は専用のブレンドミキサー等
を用いて行われ、通常擂潰機では不可能とされていた。
これは、擂潰機の回転速度の関係で、大豆蛋白が水を急
速に吸い込むためいわゆるママコ(玉状の固まり)が出
来てしまい乳化が困難となるのが原因であるが、水と大
豆蛋白更に大豆油の混合割合と混合タイミングを変える
ことにより擂潰機での乳化を可能とした。擂潰機での丁
寧な摺り合わせにより、きめ細かい滑らかな乳白色混合
物を作ることができる。
【0009】第2工程は、生地を作る工程であり、第1
工程で出来上がった乳白色混合物を魚肉のすり身に対し
て重量比で70%〜72%加えて練り合わせにより行
う。冷凍すり身は、予め解凍してその温度をマイナス1
℃程度に設定しておくと良い。練り合わせ時間は50分
〜70分程度行い、その工程の中で「荒ずり」、「塩ず
り」、「本ずり」を行う。「荒ずり」は魚肉の細胞を砕
くためであり、「塩ずり」は塩を加えて弾力性を出すた
めであり、「本ずり」は添加物を入れ平均に混ぜ合わせ
するためである。
【0010】「塩ずり」後の生地温度はプラス1.5℃
程度とし、調味料、澱粉、氷水、玉葱(糖質分)をそれ
ぞれ所定量加えて調整し、生地温度をプラス4℃前後に
仕上げる。これにより、きめの細かい滑らかな生地が出
来上がる。
【0011】第3工程は、成型工程であり、これは独自
に製作した充填機を用いて幅10cm、長さ50cm、高さ
2cmのステンレス製の型容器をマイナス10℃に冷や
し、その型容器の内面に植物油を主体とした離型剤をス
プレーにより塗布してから充填を行う。充填後に表面を
仕上げ、上部にフィルムをかけてラックに入れる。
【0012】第4工程は、座り工程であり、ここで座り
とは形を安定させる目的で加熱処理を行うことをいう。
即ち、充填された生地はラックに入れたまま座り機内に
入れ、蒸気を吹き込んで座り機内を50℃に保って約1
20分間加熱処理を行う。尚、普通の蒲鉾製造での座り
工程は低温座りと高温座りとがあり、製品により異なる
が通常低温、高温の場合とも温度と時間のバランスで行
われ出来たものもまちまちである。
【0013】座り工程が終わった状態では、充填された
生地を二つ折りに曲げても裂け目が入らない程の弾性を
有しており、大豆蛋白を多量に混入したにも拘らず非常
にしなやかになっている。
【0014】第5工程は、蒸し工程であり、これは座り
工程後蒸し機に入れて85℃〜90℃で、8分〜10分
殺菌しながら蒸し上げる。
【0015】第6工程は、カッティング工程であり、蒸
し上がった生地を前記ステンレス製の型容器より脱ぱん
し、自動カッティング装置により定寸にカットする。
【0016】第7工程は、熱処理工程であり、定寸にカ
ットしたものを油で揚げるもので、自動フライヤーを使
用して第1段階は油温120℃で2分間、更に第2段階
は油温160℃で3分間の熱処理が行われて製品が出来
上がる。この熱処理は滅菌を強化するためである。
【0017】以上の工程によりお豆腐蒲鉾を製造するこ
とができ、外観はあたかも厚揚げのようであるが食べる
と蒲鉾の味がし、半ペんのような歯応えであるがもっと
しなやかで弾力性があり、大豆蛋白との味の多元化によ
り極めて美味しい物である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
大豆蛋白から乳白色混合物を形成し、魚肉に対して重量
比で70%以上の高い比率で混入することによりお豆腐
蒲鉾を製造することができ、大豆と魚肉の理想的なブレ
ンドにより植物性蛋白源が豊富で栄養価が高く、味の多
元化により非常に美味しく、ふっくらと軟らかくてしか
もしなやかな歯応えを有する、言わばお豆腐と蒲鉾が合
体したような現代嗜好型のニュータイプの健康食品を提
供することができる。
【0019】製造されたお豆腐蒲鉾は、生地をそのまま
成型して熱処理を行う従来のものとは異なり、特殊な充
填、座り、蒸し工程を行うことにより優れた保水性が付
与され、このため冷凍しても内部に「す」が入らず、冷
凍変成も起こさないので冷凍保存も可能である等の優れ
た効果を奏する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末大豆蛋白1、水1、大豆油0.5の
    重量比で混合し擂潰機にかけてペースト状の乳白色混合
    物を形成する工程と、乳白色混合物を魚肉のすり身に対
    して重量比で70%〜72%加えて練り合わせ、塩分を
    加えて塩ずりした後調味料その他必要な添加物を添加し
    て生地を作る工程と、その生地を型容器内に充填する共
    に、充填後表面を仕上げて被覆しラックに入れる成型工
    程と、ラックに入れたまま座り機にかけて蒸気を吹き込
    んで加熱する座り工程と、座り工程後に蒸し機に入れて
    殺菌しながら蒸し上げる蒸し工程と、蒸し上がった生地
    を前記型容器より脱ぱんして定寸にカットするカッティ
    ング工程と、カットしたものを油で揚げる熱処理工程と
    から成るお豆腐蒲鉾の製造法。
JP3169030A 1991-06-14 1991-06-14 お豆腐蒲鉾の製造法 Expired - Lifetime JPH07110215B2 (ja)

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JP5466329B1 (ja) * 2013-10-03 2014-04-09 聖一 村上 水産練り製品の製造方法、水産練り製品および保存性向上剤
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JPS63167765A (ja) * 1986-12-27 1988-07-11 Fuji Oil Co Ltd 水産練製品の製造法

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