JPH07109687B2 - ローディング機構 - Google Patents

ローディング機構

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JPH07109687B2
JPH07109687B2 JP62120227A JP12022787A JPH07109687B2 JP H07109687 B2 JPH07109687 B2 JP H07109687B2 JP 62120227 A JP62120227 A JP 62120227A JP 12022787 A JP12022787 A JP 12022787A JP H07109687 B2 JPH07109687 B2 JP H07109687B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光ディスク、光磁気ディスク等の情報記録媒体
を、情報記録再生装置に装填する、ローディング機構に
関する。
尚、本発明はディスク状の情報記録媒体に限らず、他の
形状の情報記録媒体(例えばカード状のもの等)にも適
用可能である。
又、本発明は情報記録再生装置に限らず、再生専用の装
置等にも適用可能である。
〔従来の技術〕
従来、光ディスク、光磁気ディスク等の情報記録媒体
を、情報記録再生装置内に装填するローディング機構
は、操作性の向上等の理由により電動で該媒体のローデ
ィング及びイジェクト動作を行なう構成のものが多かっ
た。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら上述の如き従来例では、情報記録媒体が情
報記録再生装置にローディングされているときの状態
で、該装置にマイコンの誤動作あるいは停電等のトラブ
ルが発生した場合、電動によるイジェクト機構が動作不
能となるため、情報記録再生装置から情報記録媒体を取
り出すことが出来ないという問題点を有していた。
〔目的〕
本発明は上述従来技術の問題点に鑑みなされたものであ
り、その目的は電動式のローディング装置において停電
等の緊急の際にもローディングされている情報記録媒体
を取り出すことの可能な、ローディング機構を提供する
ことにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的は、本発明によれば、フロントパネルの開口を
介して挿入された情報記録媒体を装置内の装填位置に搬
送する、又、前記媒体を前記装填位置から前記開口を介
して排出可能な位置に搬送する情報記録再生装置のロー
ディング機構において、装置内を水平方向に摺動可能な
第1のスライド部材と、前記第1のスライド部材の摺動
によって装置内を水平方向と垂直方向の2方向に移動す
ることにより前記媒体の挿入、排出位置と前記装填位置
との間を移動可能な、前記媒体を保持するホルダと、前
記第1のスライド部材を駆動するモータと、前記第1の
スライド部材の移動と連動し、装置内を前記第1のスラ
イド部材の移動方向と逆に移動すると共に前記ホルダが
前記装填位置に位置している時、前記フロントパネル近
傍に位置する第2のスライド部材と、前記第1のスライ
ド部材に働く移動方向の力を逆方向の力に変換して前記
第2のスライド部材に伝達する伝達機構とを備え、前記
ホルダが前記装填位置に位置し、且つ前記モータが動作
不能な時に、前記フロントパネルに設けた細孔より棒状
部材を挿入し、前記第2のスライドパネルを装置内に押
し込むことにより前記伝達機構を介して前記第1のスラ
イド部材を摺動させ、前記ホルダを挿入、排出位置に移
動させることが可能なように構成したことを特徴とする
ローディング機構によって達成される。
〔実施例〕
以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて具体的且つ
詳細に説明する。
第1図はローディング機構を含む情報記録再生装置の一
実施例を示す分解斜視図である。
本実施例の情報記録再生装置90は、ディスクカートリッ
ジを保持し且つシャッターの開閉等を行なうカートリッ
ジホルダ機構部と、ディスクのクランパとバイアス磁石
を有するクランパ機構部と、駆動モータと減速用ギヤ列
及びシンクロギヤより構成される駆動機構部と、カムラ
ックと駆動ピニオンギヤにより構成されカートリッジホ
ルダとクランパをローディング開始位置とディスク記
録、再生位置との間で駆動するローディング機構部と、
を有して構成されている。
以下、各機構部について更に詳述する。
まず、カートリッジホルダ機構部について説明する。
第1図に示す様に、カートリッジホルダ本体3には、該
本体3の下部に有する支点を中心として回動するように
取付けられた2個のシャッタレバー31が設けられてい
る。該シャッタレバー31上のピン31aはカートリッジホ
ルダ3に設けられたガイド溝3aに係合されており、且つ
シャッタレバー31は不図示のスプリングによって前方に
付勢されているので、第1図に示す位置が初期位置とな
る。又、シャッタレバー31上に有する支点には副シャッ
タレバー32が回動可能に設けられており、且つ該副シャ
ッタレバー32はスプリング33によって付勢されているの
で、副シャッタレバー32は第1図に示す位置を初期位置
とする様に取付けられている。ホルダストッパ34はカー
トリッジホルダ3の内側の立上がり部を支点として回動
するように取付けられていて、第1図に示す位置を初期
位置とする。カートリッジホルダ3の外側の立上がり部
のピンには段付ローラ35が回転可能に嵌合されている。
以上がカートリッジホルダ機構部の説明である。
次に、クランパ機構部の説明をする。
図示する様に、クランプ基台105上にはバイアス磁石103
が設けられている。又、該クランプ基台105にはクラン
パ104が設けられており、該クランパ104は上方にスプリ
ングによって付勢された上下方向に揺動する2個のレバ
ー107によって第1図に示す位置を初期位置とする様に
取付けられている。クランプ基台105の両側面にはスラ
イダ102が固定されている。該スライダ102上のピン121
はスライダ101の長孔101bに嵌合されており、且つスプ
リング122によってクランプ基台105は引張り方向に付勢
されているので、長孔101bの下側の面を基準位置として
いる。
以上がクランパ機構部の説明である。
次に、駆動機構部の説明をする。
第1図に示す様に、フレーム4には駆動モータ43と5個
ギヤから成る減速用ギヤ列42が取付けられており、該減
速用ギヤ列42の最終段は2個のシンクロギヤ41の内の1
つを駆動するように噛み合されている。そして、それぞ
れのシンクロギヤ41はシャフト44に固定されているの
で、同期して回転することになる。又、前述の減速用ギ
ヤ列42のギヤの一部(図においては2個)はシャフト44
に回転可能に支持されている。
以上が駆動機構部の説明である。
次に、ローディング機構部の説明をする。
第1図に示す様に、側板1上の支点には大歯車と小歯車
とを有する駆動ギヤ11が設けられている。該駆動ギヤ11
の小歯車部には側板1に設けられたアイドラギヤ12が噛
み合う様に取付けられている。又、側板1上の長孔1bに
嵌合するピン21によってガイドされる第1のスライド部
材2のラックギヤ部(不図示)が、前記駆動ギヤ11の大
歯車部と噛み合う。
又、図において、側板1上のL字孔1aに嵌合する段付ロ
ーラ35によってカートリッジホルダ3はガイドされ、ま
た長孔1cに嵌合するピン121によってクランプ基台105は
ガイドされる。第1のスライド部材2上のガイド溝2aに
はカートリッジホルダ3上のピン36が嵌合し、ガイド溝
2bにはスライダ101上のピン111が嵌合する。側板1上の
ピン14はスライダ101上の長孔101aに嵌合してスライダ1
01をガイドする。
前記アイドラギヤ12は前記駆動部のシンクロギヤ41と噛
み合う。
以上がローディング機構部の説明である。
尚、図において、フレーム4の上部に2個設けられたピ
ン45はディスクカートリッジをローディングしたとき
に、該カートリッジの位置決めをするためのものであ
る。
次に、上記構成を有するローディング装置の動作を説明
する。
第2図(a)及び(b)及び(c)は第1図に示すロー
ディング装置の側断面図であり、第2図(a)がディス
クカートリッジ不挿入時の図、第2図(b)がディスク
カートリッジ挿入途中の図、第2図(c)がディスクカ
ートリッジ内のディスクがクランプされたときの図であ
る。
又、第3図(a)及び(b)はカートリッジホルダーの
平面図であり、第3図(a)がディスクカートリッジ挿
入途中の図、第3図(b)がディスクカートリッジが最
後部まで挿入されたときの図である。
第2図(a)において、同図は第1図における初期位置
のときの断面図であり、このときカートリッジホルダ3
はホルダストッパ34のフック部が側板1上のピン13に掛
かることによって水平方向の位置規制をされている。デ
ィスクカートリッジ8をフロントパネル201のカートリ
ッジ挿入口より差し込むと、第3図(a)に示す位置ま
で該カートリッジ8が入ったときに、ディスクカートリ
ッジ8のシャッタ82に設けられている切欠き部82aに、
図において右側の副シャッタレバー32の先端部32aが挿
入される。又、このとき反対側である左側の副シャッタ
レバー32の先端部3aはシャッター82上に挿入される切欠
き部が無いため、ディスクカートリッジ8に押されて前
記左側のシャッタレバー31が反時計回りの方向に少し回
転した位置となる。更に、カートリッジ8を押し込む
と、右側のシャッタレバー31は時計回りの方向に、左側
のシャッタレバー31は反時計回りの方向に回転し、第3
図(b)の状態となる。又、第3図(a)から第3図
(b)にかけて、右側のシャッタレバー31上の支点に回
動可能に設けられた副シャッタレバー32はシャッタ82を
左方向に移動させる。
又、第1図に示す様に、2個のシャッタレバー31は互い
に交差する部分ですれ違えることができる形状にされて
いる。
次に、第4図(a),(b)、及び第5図(a),
(b)を用いて、本実施例の動作を説明する。尚、第4
図(a),(b)はシャッタレバーの動作説明図であ
り、第5図(a),(b)はカートリッジストッパの動
作説明図である。
第4図(a)に示す様に、副シャッタレバー32はスプリ
ング33により付勢されて初期位置を保ち、先端部32aが
シャッタ82の切欠き部82aに入ると副シャッタレバー32
の肩部32bが該副シャッタレバー32の反時計回りの方向
の回転を抑止し、副シャッタレバー32がシャッタ82の切
欠き部からはずれるのを防止する。反対に第4図(b)
に示す様に、シャッタ82のエッジ部82bと接触するとき
は、副シャッタレバー32が速やかに反時計方向に回転す
ることによって、該エッジ部82bの段差を乗り起えるこ
とができる。
ディスクカートリッジ8が第3図(b)の位置まで押し
込まれると、第5図(b)のカートリッジストッパの動
作説明図に示す様に、スプリング38により付勢されたカ
ートリッジストッパ37によってディスクカートリッジ8
はロックされるが、このロック力はスプリング38のみで
あるので、この状態ではカートリッジ8は着脱可能であ
る。又、第3図(b)に示す様に、ディスクカートリッ
ジ8が完全に挿入されると、第1図に示すホルダストッ
パ34のフック部が側板1に固設されているピン13からは
ずれ、カートリッジホルダ3は水平方向に移動可能とな
る。
第3図(b)の状態のとき、シャッタレバー31の凸部31
aがフォトインタラプタ(不図示)に検出されることに
よって第1図の駆動モータ43が起動され、減速ギヤ列4
2、シンクロギヤ41、アイドラギヤ12を経て、駆動ギヤ1
1を介して第1のスライド部材2が後方に駆動される。
第1のスライド部材2が第5図(a)に示す位置まで移
動すると、カートリッジストッパ37の外側R凸部が第1
のスライド部材2上のテーパ孔2cから脱出するので、カ
ートリッジストッパ37の動きは規制され、従ってディス
クカートリッジ8はカートリッジホルダ3に固定され
る。又、このときカートリッジホルダは移動しない。
更に、第1のスライド部材2が後方に移動すると、カー
トリッジホルダ3は側板1のL字孔1aと第1のスライド
部材2のガイド溝2aによって水平方向に移動した後、下
方向に移動し固定される。このときクランプ基台105は
側板1の長孔1cと第1のスライド部材2のガイド溝2bに
よって下方向に移動する。尚、該クランプ基台105のス
トロークとタイミングはカートリッジホルダ3の動きと
は独立に決められている。又、クランプ基台105はスラ
イダ101を介してスプリング122によって下方向に付勢さ
れているので、該クランプ基台105がカートリッジホル
ダ3の上部で位置規制された後もスライダ101は下方向
に移動して設定位置で停止する。
この時クランパ104はディスクをターンテーブル7上に
て適切な圧着力でクランプし、電磁石103はディスク面
から決められた隙間を持って固定される。
又、通常のイジェクト動作は、上述のローディング動作
と逆の動作となる。
次に、停電等の緊急時の際のイジェクト動作について説
明する。
上述のイジェクト動作は、本実施例によれば手動により
行なわれる。
第6図(a)及び(b)は本発明の実施例を示す側断面
図であり、第6図(a)がローディング状態を示す図、
第6図(b)がイジェクト状態を示す図である。
図示する様に、側板1には、該側板1に固着されたピン
15a,15bをガイドとして摺動移動する様に、イマージェ
ンシーラックギヤなどの第2のスライド部材22が取り付
けられている。該第2のスライド部材22は、やはり側板
1上に固着されたピン16を中心として回転する様に取り
付けられている2段平歯車23の小歯車部23aと歯合して
いる。2段平歯車23の大歯車部23bは第1のスライド部
材2の上側のラック部と歯合しているので、これら歯車
23、歯車部23a、23bよりなる伝達機構を介して、第1の
スライド部材2と第2のスライド部材22とは反対方向に
異なるストロークで連動して動く構成となっている。こ
のため通常のローディング及びイジェクト動作時も、第
2のスライド部材22は第1のスライド部材2と連動して
動くことになる。
次に第6図(a)に示すローディング状態のとき、フロ
ントパネル201上の細孔201aよりクリップなどの棒状部
材22aで第2のスライド部材22を押すと、第2のスライ
ド部材22は後方に移動し、それによって2段平歯車23が
反時計方向に回転する。2段平歯車23の小歯車23a側に
第2のスライド部材22が歯合されており、大歯車23b側
に第1のスライド部材2が歯合されているので、第2の
スライド部材22のストロークは増速されて第1のスライ
ド部材2に伝達され、第1のスライド部材2はフロント
パネル201に向かって移動する。
そして第6図(b)に示す位置まで移動して、イジェク
ト状態となる。
尚、この状態のときに、クリップ等22aを引き抜いても
第1のスライド部材2はイジェクト状態を保つ。
又、本実施例ではイマージェンシーレバとカムとの連動
手段としてラックギヤと平歯車の組合せという構成にし
たが、これをリンク機構によって代用する事も本発明は
可能である。
又、これまでの実施例では情報記録媒体として、カート
リッジ式のものを例にとり説明したが、本発明はこれに
限ることはなく、非カートリッジ式の情報記録媒体に対
しても適用可能である。
〔発明の効果〕
以上具体的且つ詳細に説明した様に、本発明によれば電
動式のローディング機構において停電等の緊急の際にも
ローディングされている情報記録媒体を手動により簡単
に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はローディング機構を記録再生装置に適用した一
実施例を示す分解斜視図、第2図(a)及び(b)及び
(c)は第1図に示すローディング機構の側断面図、第
3図(a)及び(b)はカートリッジホルダーの平面
図、第4図(a)及び(b)はシャッタレバーの動作説
明図、第5図(a)及び(b)はカートリッジストッパ
の動作説明図、第6図(a)及び(b)は本発明の実施
例を示す側断面である。 2:第1のスライド部材、22:第2のスライド部材、22a:
細孔、23:歯車、23a:小歯車部、23b:大歯車部、3:ホル
ダ、43:モータ、201:フロントパネル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロントパネル(201)の開口を介して挿
    入された情報記録媒体を装置内の装填位置に搬送する、
    又、前記媒体を前記装填位置から前記開口を介して排出
    可能な位置に搬送する情報記録再生装置のローディング
    機構において、 装置内を水平方向に摺動可能な第1のスライド部材
    (2)と、前記第1のスライド部材の摺動によって装置
    内を水平方向と垂直方向の2方向に移動することにより
    前記媒体の挿入、排出位置と前記装填位置との間を移動
    可能な、前記媒体を保持するホルダ(3)と、前記第1
    のスライド部材(2)を駆動するモータ(43)と、前記
    第1のスライド部材(2)の移動と連動し、装置内を前
    記第1のスライド部材の移動方向と逆に移動すると共に
    前記ホルダが前記装填位置に位置している時、前記フロ
    ントパネル近傍に位置する第2のスライド部材(22)
    と、前記第1のスライド部材(2)に働く移動方向の力
    を逆方向の力に変換して前記第2のスライド部材(22)
    に伝達する伝達機構(23、23a、23b)とを備え、 前記ホルダ(3)が前記装填位置に位置し、且つ前記モ
    ータが動作不能な時に、前記フロントパネル(201)に
    設けた細孔(201a)より棒状部材(22a)を挿入し、前
    記第2のスライドパネル(22)を装置内に押し込むこと
    により前記伝達機構(23、23a、23b)を介して前記第1
    のスライド部材(2)を摺動させ、前記ホルダ(3)を
    挿入、排出位置に移動させることが可能なように構成し
    たことを特徴とするローディング機構。
JP62120227A 1987-05-19 1987-05-19 ローディング機構 Expired - Fee Related JPH07109687B2 (ja)

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