JP2640092B2 - カセットローディング機構 - Google Patents

カセットローディング機構

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JP2640092B2
JP2640092B2 JP7109529A JP10952995A JP2640092B2 JP 2640092 B2 JP2640092 B2 JP 2640092B2 JP 7109529 A JP7109529 A JP 7109529A JP 10952995 A JP10952995 A JP 10952995A JP 2640092 B2 JP2640092 B2 JP 2640092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオテープレコーダ
(VTR)等のように、テープカセットを用いる磁気記
録再生装置のカセットローディング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フロントローディング方式VTR
のカセットローディング機構では、カセットを収納する
カセットホルダを水平及び垂直移動させるための駆動力
を供給するカセットローディングモータとして、専用の
駆動モータを配したものが主流であるが、近年、コスト
低減及び小型・軽量化を図るために、他の機能を有する
駆動モータをカセットローディングモータに兼用する技
術が提案されている。
【0003】例えば、特開昭61−289572号公報
(G11B15/675)には、テープをカセットから
引き出し、シリンダに巻回させるためのテープローディ
ング機構を駆動するテープローディングモータを用いて
カセットローディングを実行するVTRが開示されてい
る。
【0004】これは、1個のローディングモータに2段
プーリを取付け、このプーリから第1ベルトによりテー
プローディング機構に駆動力を、また他のプーリから第
2のベルトによりカセットローディング機構に駆動力を
伝達するように構成したものであり、更に詳述するとカ
セットローディング機構は、カセットを収納すカセット
ホルダと、このホルダを水平及び垂直移動させるギアレ
バーと、このギアレバーと噛合するギアと、このギアと
噛合するウォームと、このウォームが固定されたシャフ
トと、このシャフトに同軸的に配され、第2のベルトに
よりローディングモータ側のプーリと連結された駆動プ
ーリと、この駆動プーリとシャフトとの間に介在され、
駆動プーリとシャフトとの駆動力伝達経路を切離すクラ
ッチとを配設し、カセットローディングが完了するとク
ラッチを作動させて駆動プーリとシャフトとを切離し、
ローディングモータからの駆動力がシャフト、及びウォ
ーム以降のカセットローディング機構に伝達させないよ
うに構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術のような
構造では、カセットローディング動作の途中でカセット
の誤挿入等の原因でカセットローディング機構が停止す
ると、第2のベルトとプーリ間でスリップし、その間、
第1のベルトによりテープローディング機構側に駆動力
伝達が継続され、テープローディング機構とカセットロ
ーディング機構間にタイミングのずれが生じることにな
り動作不良となる。このため、第2のベルトを高張力に
する必要があり、モータへの負荷増加、ベルトの信頼性
の低下をまねくことになる。また、高張力ベルトを使用
しても、長期使用時のテープローディング機構とカセッ
トローディング機構間のタイミングずれを完全に除くこ
とは困難となる。
【0006】従って、本発明はカセット挿入時において
カセットがカセットホルダ内の所定の位置に安定して配
置されるようにしたカセットローディング機構を実現す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本発明では、カセットを収納するカセットホルダと、該
カセットホルダと連結され、カセットローディングモー
ドにおいて、前記カセットホルダをカセット排出位置か
らカセット装着位置間に水平及び垂直移動させるホルダ
移動手段と、前記ホルダ移動手段の駆動に用いられる駆
動モータの駆動力を前記ホルダ移動手段に伝達する駆動
力伝達手段と常時結合され、前記カセット収納時におけ
るカセットホルダの押込みに応動して前記モータを作動
せしめるスイッチ片を制御するスイッチ片制御手段と、
前記カセットホルダをカセット排出時に正規の排出位置
に保持されるよう付勢すべく前記駆動力伝達手段とホル
ダ移動手段間に設けられたホルダ排出付勢手段と、前記
カセット収納時における前記ホルダ排出付勢手段の付勢
力に抗した前記カセットホルダの挿入によって前記制御
手段は少なくとも前記スイッチ片を作動せしめるまでは
前記ホルダ移動手段のみと結合し、前記スイッチ片が作
動されることによって前記駆動モータの駆動力が前記駆
動力伝達手段に伝達されると、前記制御手段は前記ホル
ダ移動手段及び前記駆動力伝達手段の双方と結合されて
前記カセットホルダの排出方向への移動を阻止するよう
に結合されていることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は、上述の如く構成したので、カセット
収納時におけるホルダ排出付勢手段に抗したカセットホ
ルダの挿入によって制御手段は少なくとも駆動モータ作
動用のスイッチ片を作動せしめるまではホルダ移動手段
のみと結合し、前記スイッチ片が作動されることによっ
て前記駆動モータの駆動力が駆動力伝達手段に伝達され
ると、前記制御手段は前記ホルダ移動手段及び前記駆動
力伝達手段の双方と結合されて前記カセットホルダの排
出方向への移動を阻止するように結合されようにしたの
で、急激なカセット挿入操作によるカセットの位置ずれ
を防止し得る。
【0009】
【実施例】以下、図面に従い本発明の一実施例について
説明する。図2はカセットを収納するカセットホルダ1
の斜視図であり、左・右側板1,3にはそれぞれガイド
ピン4a,4b,5a,5bが植立されている。6,
7,8はガイドピン4b,5a,5bに貫通するように
固定された樹脂製のローラである。
【0010】図1の側面図より明らかなように右側のガ
イドピン4a,4bはシャーシ上に固定された右支持板
22に設けられたL字状のガイド溝20a,20bにそ
れぞれ遊嵌され、更にガイドピン4bにはリンク21が
回動自在に軸支されている。リンク21の他端に形成さ
れた長孔21aには、右支持板22の外面に支軸23に
より回動自在に軸支されたギアレバー(ホルダ移動手
段)24の腕部24aに植立するピン25が遊嵌され、
更にリンク21の屈曲部21bと腕部24aとがコイル
バネ26により連結されて一体となっている。ギアレバ
ー24の外周にはギア部24bが形成されている。
【0011】27はギアレバー24と同軸的に支軸23
により右支持板22に軸支されて、ギアレバー24のギ
ア部24bと同径の第1ギア(中継ギア)であり、図4
の分解斜視図のように、この第1ギア27に形成された
開口部27aよりギアレバー24に屈曲形成された屈曲
片24cを突出させ、第1ギア27に形成された係止ピ
ン27bとコイルバネ62により、第1ギア27に形成
された円弧状案内壁27cに沿って連結されている。2
8は図7に示すように、ギアレバー24のギア部24b
及び第1ギア27が共に噛合可能で、支軸29により右
支持板22に軸支された第2ギア(中継ギア)であり、
左・右支持板9,22を貫通するシャフト30に固定さ
れた第3ギア31と噛合している。
【0012】シャフト30の他端に図3に示すように第
4ギア32が固定され、左支持板9により支軸15によ
り軸支された第5ギア16と噛合している。この第5ギ
ア16と同軸で回転自在の制御レバー17は、左支持板
9に形成された開口部18を経て、フロントパネルのカ
セット挿入口を閉成する開閉蓋(図示省略)を開閉制御
する。13は支軸12により左支持板9に回動自在に軸
支されたギアレバー(ホルダ移動手段)であり、ギア部
13bが第5ギア16と噛合し、腕部13aの端部に植
立されたピン14が、一端がガイドピン5bに回動自在
に軸支されたリンク11の長孔11aに遊嵌されてい
る。
【0013】図1において、二点鎖線で示された33は
右支持板22に螺着固定されたブラケットであり、この
ブラケット33に図5に示すように、支軸34により第
6ギア(中継ギア)35が軸支されている。この第6ギ
ア35は第1ギア27と常に噛合状態を維持し、ギアレ
バー24のギア部24bとは噛合しない。36はブラケ
ット33に支軸37に軸支された第7ギア(ロック手
段)であり、溝部38が形成されている。39は開口部
40を有する中間プレート(ロック手段)であり、第
1、第2係合ピン41,42がそれぞれ同軸的に表・裏
面に突出形成されている。第2係合ピン42は、溝部3
8及び、ブラケット33の支軸37の周囲に形成された
ガイド溝43に遊嵌されている。このガイド溝43は支
軸37を中心に円弧状に延在する円弧状部43aと、こ
の円弧状部43aに連設され支軸37側に屈曲して入り
込んだ直線状部43bとから構成される。
【0014】44は第7ギア36と同軸的に支軸37に
より軸支された第8ギア(ロック手段)であり、ギア4
4のボスを開口部40に遊嵌し、第1係合ピン41を第
8ギア44に形成された長孔45に遊嵌することによ
り、第7、第8ギア36,44及び中間プレート39が
一体になってブラケット33に軸支されることになる。
ところで第8ギア44のみは第6ギア35と常に噛合
し、第7ギア36は第6ギア35とは噛合状態にはな
い。46はブラケット33に植立されたガイドピン47
a,47bを前後方向に延在するガイド溝48a,48
bに遊嵌せしめラック(駆動力伝達手段)であり、下縁
に歯が形成された第2有歯部46bと、下位置にて内側
に屈曲された内側縁に歯が形成された第1有歯部46a
とが配設されている。尚、第2有歯部46bはラック4
6の前半分に、第1有歯部46aは後半分に配設されて
いる。また、第2有歯部46bは常に第7ギア36と噛
合状態にある。
【0015】図6の上面図において、50はシャーシに
回転自在に軸支された第9ギアであり、ラック46の第
1有歯部46aと噛合状態にある。51はシャーシに支
軸52により軸支されたウォームホイールであり、下方
に径小ギア部53が同軸的に一体に形成されている。こ
の径小ギア部53は第9ギア50と常に噛合している。
また、ウォームホイール51の一部には、欠歯部54が
形成されている。ウォームホイール51は駆動モータ5
5のモータ軸55aに固着されたウォームホイール56
と噛合可能である。但し、欠歯部54がウォームホイー
ル56と対向している場合には、ウォームホイール51
はウォーム56から離間して、駆動モータ55の駆動力
はウォームホイール51には伝達されないことになる。
【0016】57は駆動モータ55のモータ軸55aに
固着されたモータプーリであり、ベルト58によりウォ
ーム59と同軸のプーリ69と連結されている。このウ
ォーム59はシャーシに軸支されたウォームホイール6
0と噛合しており、また、ウォームホイール60はテー
プローディング機構やピンチローラ圧着機構と図示省略
のギア列により連結されている。ここでテープローディ
ング機構は、テープ引出しガイドを動作させてカセット
よりテープを引出し、シリンダに巻回させる機構であ
り、ピンチローラ圧着機構は、テープローディングが完
了した後に、ピンチローラ圧着レバーを作動させてピン
チローラをテープを挟んでキャプスタンに圧着させる機
構であり、共に通常のVTRに用いられている機構であ
る。
【0017】次に上述のような構成を有するカセットロ
ーディング機構の動作について説明する。第1図に示す
カセット排出状態では、ガイドピン4a,4b,5a,
5bがそれぞれガイド溝20a,20b,10a,10
bの端部に位置して、第2ギア28に形成された押圧ピ
ン28aがブラケット33に螺着固定されたリミットス
イッチ61の可動接片を押圧してON状態となってい
る。この排出状態よりカセットホルダ1内にカセットを
手動で挿入し、カセット端部に規制部1aを押圧させつ
つ更に押し込むと、カセットホルダ1は10mm程度手
動で動き、これに連動してギアレバー24が時計方向に
回動し、第2ギア28は反時計方向に回動して押圧ピン
28aはリミットスイッチ61から離間し、リミットス
イッチ61はOFF状態となる。
【0018】尚、カセット排出状態にある時には、第1
ギア27は一部に形成された欠歯部27dが第2ギア2
8と対向して非噛合状態を維持するため、前述のカセッ
ト押し込み動作に伴うギアレバー24の動きは、第2ギ
ア28を介して第1ギア27に伝達されることはなく、
従って、コイルバネ62がカセットホルダ1の移動スト
ローク分だけ伸長し、また開口部27aの大きさはこの
ストロークを十分に許容する大きさに設定されている。
また、カセットホルダ1の移動に伴い、ギアレバー2
4、第3乃至第5ギア31,32,16、及びギアレバ
ー13も回転する。
【0019】ところで、カセット排出位置にカセットホ
ルダ1が位置する時の、ブラケット33のガイド溝4
3、第7ギア36の溝部38、中間プレート39の第1
・第2係合ピン41,42、第8ギア44の長孔45と
の位置関係は、第8図のようになっている。リミットス
イッチ61がOFF状態となると、駆動モータ55が起
動し、第6図の状態でウォーム56と噛合状態にあった
ウォームホイール51は時計方向に回転し、径小ギア5
3を介して第9ギア50が反時計方向に回転し、ラック
46は矢印A方向に移動することになる。このラック4
6の移動に連動して、第2有歯部46bと噛合状態にあ
る第7ギア36が回転し、第8図に示す状態から、第2
係合ピン42が溝部38の壁面38aにより押圧されて
ガイド溝43の円弧状部43aを時計方向に移動する。
この第2係合ピン42の移動に伴い、中間プレート39
が時計方向に回転し、更に第2係合ピン42と同軸的な
第1係合ピン41が第8ギア44の長孔45の壁面45
aを押圧することになり、これにより第8ギア44も中
間プレート39に連動して時計方向に回転する。従っ
て、ラック46のA方向への水平移動に伴い第7ギア3
6、中間プレート39、第8ギア44は、一体となって
第8図の位置より時計方向に回転する。
【0020】第8ギア44の時計方向の回転により、第
6ギア35は反時計方向に、更にこの第6ギア35と噛
合している第1ギア27は時計方向に第2ギア28は反
時計方向に回転し、この第2ギア28の回転によりギア
レバー24も時計方向に回転し、これに引張られてリン
ク21を介してガイドピン4bがガイド溝20bを第1
図の右方向に水平移動する。一方、第2ギア28の反時
計方向の回転により、第3ギア31、シャフト30、第
4ギア32を介して第5ギア16は、第3図の時計方向
に回転することになる。従ってギアレバー13は反時計
方向に回転し、リンク11を介してガイドピン5bがカ
セット挿入方向に引張られてガイド溝10bを水平方向
に移動する。
【0021】ガイドピン4b,5bの同期した水平移動
に伴いカセットホルダ1はカセット挿入方向に水平移動
し、ガイドピン4a,4b,5a,5bがガイド溝20
a,20b,10a,10bの屈曲部に達すると、カセ
ットホルダ1は水平移動から垂直移動に移行して、カセ
ットローディング動作が実行される。このカセットロー
ディング動作中は、第9図に示すように、第7ギア3
6、中間プレート39、第8ギア44は一体に時計方向
に回転することになる。ガイドピン4a,4b,5a,
5bがガイド溝20a,20b,10a,10bの終端
に達して、カセットホルダ1がカセット装着位置に達し
てカセット装着完了状態の直前になると、第2係合ピン
42がガイド溝43の円弧状部43aの終端に達し、更
に駆動モータ55が回転すると、第10図に示すように
第2係合ピン42は直線状部43bに押し込まれること
になり、この直線状部43bは円弧状部43aより支軸
37に接近する方向に延在しているので、第2係合ピン
42の溝部38の壁面38bによる押し込みに伴い、中
間プレート39は回転を続けながら第10図の矢印B方
向に摺動する。
【0022】この第2係合ピン42の直線状部43bへ
の落ち込みが始まる時に、第8ギア44の長孔45は直
線状部43bと重複する位置にあり、第1係合ピン41
は長孔45内を摺動するだけで壁面45aを押圧して第
8ギア44を回転させることはない。更に駆動モータ5
5が回転し、第7ギア36の時計方向の回転が進行する
と、第11図に示すように第2係合ピン42は直線状部
43bと溝部38に囲まれた状態となり、溝部38の壁
面38bにて第2係合ピン42の円弧状部43a側への
復帰は阻止され、第7ギア36の反時計方向への回転が
阻止される。尚、溝部38の壁面38bは、カセットロ
ーディング動作中に第2係合ピン42を押圧していた壁
面38aよりも支軸37に接近した位置に形成されてい
る。
【0023】第11図のように第2係合ピン42の位置
規制が為される状態(セルフロック状態)になると同時
に、ウォームホイール51の欠歯部54がウォーム56
と対向する位置まで回転し、ウォームホイール51とウ
ォーム56間には駆動力の伝達は為されないことにな
る。以後、駆動モータ55の駆動力は、モータプーリ5
7、ベルと58、プーリ69、ウォーム59、ウォーム
ホイール60を経てテープローディング機構、ピンチロ
ーラ圧着機構にのみ伝達されることになり、ウォームホ
イール51以下のカセットローディング機構には伝達さ
れなくなり、カセットローディングモードが終了する。
【0024】カセット装着完了状態において、カセット
ホルダ1は板バネにて一体形成されたカセット押圧片1
b,1b及びコイルバネ26、リンク11とギアレバー
13aとを連絡しているコイルバネ(図示せず)にてカ
セットを一定の力でシャーシ上に押さえ込んでおり、こ
の反力がカセットホルダ1に作用してギアレバー24等
がカセット排出方向に逆転しようとするが、中間プレー
ト39の第2係合ピン42はセルフロック状態、即ち直
線状部43bと溝部38に囲まれて位置規制された状態
にあり、上述の反力により第8ギア44が反時計方向に
回転しようとしても、第2係合ピン42は溝部38の壁
面38bを第7ギア36の半径方向に押圧するだけで、
第7ギア36を反時計方向に回転させる力は働かないた
め、反力に伴うカセットホルダ1のカセット排出方向へ
の移動は阻止されてカセット装着位置にロックされた状
態となる。
【0025】カセットを排出する際には、駆動モータ5
5を逆転させると共に、制御レバー(図示省略)によ
り、一旦ウォームホイール51を欠歯部54がウォーム
56と対向しない位置まで強制的に若干反時計方向に回
転させ、ウォーム56とウォームホイール51を再び噛
合させることにより、ウォームホイール51は駆動モー
タ55により反時計方向に回転し、ラック46はA方向
とは逆方向に移動し、第7ギア36が反時計方向に回転
すると、セルフロックが解除され、壁面38cにて第2
係合ピン42が押圧され、直線状部43bを抜け出て、
第7ギア36、中間プレート39、第8ギア44は一体
となって円弧状部43aを移動し、第1係合ピン41が
長孔45の壁面45bを押圧して第8ギア44も反時計
方向に回転し、後段のギア群も前述のカセットローディ
ング動作時とは反対方向の運動を実行して、カセットホ
ルダ1は元のカセット排出位置に達し、リミットスイッ
チ61が押圧ピン28aにて押圧され、ON状態となっ
て駆動モータ55は停止しカセット排出動作が完了す
る。
【0026】ところで、一般ユーザーがカセットをホル
ダ1へ挿入する場合、カセットを押し込むとすぐに手を
放してしまうことが多く、このような操作をされた場
合、リミットスイッチ61がOFFとなりモータ55が
回転するものの、このモータ55の回転によってギアレ
バー24の屈曲片24cが第1ギア27の開口部27a
の端面27eに当接するまでの間においては、カセット
の挿入により押し込まれたカセットホルダ1がコイルバ
ネ62の復元力によりカセット排出方向に移動させられ
てしまいカセットのカセットホルダ1内での位置が正規
の位置からズレてしまい、このズレが誤挿入検出機構に
より検出されカセットローディング動作が実行されなく
なる事態を惹起する。特に、カセットを大きな反動をつ
けて強く挿入するなど、異常な挿入時にかかる問題は顕
著となる。
【0027】これを解決した実施例を第12図〜第14
図を追加して説明する。これら第2の実施例を示す第1
2図〜第14図において、第1図、第4図、第7図と同
一部分には同一符号を付し、他の構成も第2図、第3
図、第5図、第6図、第8図〜第11図と同様であるの
でこれらの図面を援用する。即ち、この実施例では第1
ギア27には第1欠歯部27d1、第2欠歯部27d2及
び第1欠歯部27d1と第2欠歯部27d2の間に設けら
れた2枚の歯部を設けたストッパー歯27fが形成され
ている。
【0028】カセット排出状態にある時、及びその排出
状態からカセットをコイルバネ62の付勢す抗して所定
の移動ストローク分(約10mm程度)挿入した状態に
ある時には、第1ギア27はその第1欠歯部27d1が
第2ギア28と対向して非噛合状態を維持するため、カ
セットの押し込み動作に伴うギアレバー24の動きは、
第2ギア28を介して第1ギア27に伝達されることは
無く、従って、コイルバネ62がカセットホルダ1の移
動ストローク分だけ伸長し、また開口部27aの大きさ
はこのストロークを十分に許容する大きさに設定されて
いる点は先の実施例と同様であるが、リミットスイッチ
61がOFFとなりモータ55が回転すると、その回転
直後に上記ストッパー歯27fが第2ギア28と噛合す
る。従って、この噛合の間ギアレバー24がコイルバネ
62の復元力で反時計方向に回転されることが阻止さ
れ、これによりカセットホルダ1のカセット排出方向へ
の移動が止められカセットの位置ズレが防止される。
尚、この後モータ55の回転に伴い、第2ギア28とス
トッパー歯27fとが非噛合、即ち第1ギア27の第2
欠歯部27d2が第2ギア28と対向するので、コイル
バネ62の復元力が働くが、一旦カセットホルダ1はス
トッパー歯27fによって停止されているので、かかる
復元力でカセットが移動するという事態は生じない。そ
して、この第1ギア27の第2欠歯部27d2と第2ギ
ア28との非噛合状態の間、最終的に第1ギア27と第
2ギア28との相対的な位置関係が、カセット排出時と
同じになるようになされる。
【0029】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、カセット
装着時、強い反動をつけてカセットをカセットホルダに
挿入しても、カセットがカセットホルダ内の所定の位置
からずれることがなく、カセット挿入に起因するカセッ
トローディングの誤動作を防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の側面図である
【図2】カセットホルダの外観斜視図である。
【図3】左側から見た外観斜視図である。
【図4】第1ギアとギアレバーの分解斜視図である。
【図5】ロック手段の分解斜視図である。
【図6】全体の平面図である。
【図7】中継ギア部分の一部分解斜視図である。
【図8】各位置におけるロック手段の位置関係図であ
る。
【図9】各位置におけるロック手段の位置関係図であ
る。
【図10】各位置におけるロック手段の位置関係図であ
る。
【図11】各位置におけるロック手段の位置関係図であ
る。
【図12】他の実施例の側面図である。
【図13】他の実施例の第1ギアとギアレバーとの分解
斜視図である。
【図14】他の実施例の中継ギア部分の一部分解斜視図
である。
【符号の説明】
1 カセットホルダ 24 ギアレバー(ホルダ移動手段) 27 第1ギア(中継ギア) 27d1 第1欠歯部 27d2 第2欠歯部 27f ストッパー歯 28 第2ギア(中継ギア、スイッチ片制御手
段) 28a 押圧ピン(スイッチ片制御手段) 46 ラック(駆動力伝達手段) 55 駆動モータ 56 ウォーム 61 リミットスイッチ(スイッチ片) 62 コイルバネ(ホルダ排出付勢手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カセットを収納するカセットホルダと、 該カセットホルダと連結され、カセットローディングモ
    ードにおいて、前記カセットホルダをカセット排出位置
    からカセット装着位置間に水平及び垂直移動させるホル
    ダ移動手段と、 前記ホルダ移動手段の駆動に用いられる駆動モータと、 前記駆動モータの駆動力を前記ホルダ移動手段に伝達す
    る駆動力伝達手段と、 前記ホルダ移動手段と常時結合され、前記カセット収納
    時におけるカセットホルダの押込みに応動して前記モー
    タを作動せしめるスイッチ片を制御するスイッチ片制御
    手段と、 前記カセットホルダをカセット排出時に正規の排出位置
    に保持されるように付勢するべく前記駆動力伝達手段と
    前記ホルダ移動手段間に設けられたホルダ排出付勢手段
    とを備え、 前記カセット収納時における前記ホルダ排出付勢手段の
    付勢力に抗した前記カセットホルダの挿入によって前記
    スイッチ片制御手段は少なくとも前記スイッチ片を作動
    せしめるまでは前記ホルダ移動手段のみと結合し、前記
    スイッチ片が作動されることによって前記駆動モータの
    駆動力が前記駆動力伝達手段に伝達されると、前記スイ
    ッチ片制御手段は前記ホルダ移動手段及び前記駆動力伝
    達手段の双方と結合されて前記カセットホルダの排出方
    向への移動を阻止するように結合されていることを特徴
    とするカセットローディング機構。
  2. 【請求項2】 前記ホルダ移動手段は、前記カセットホ
    ルダに連結されたギアレバーを備え、 前記駆動力伝達手段は前記駆動モータの駆動力を減速伝
    達する中継ギアと、該中継ギアに常時噛合すると共に、
    複数の欠歯部を有し前記ギアレバーと同軸に軸 支された第1中継ギアであり、前記スイッチ制御手段
    は、前記スイッチ片を押圧するピンを備え、前記ギアレ
    バーに常時噛合すると共に、前記第1中継ギアに噛合し
    て駆動力を伝達する第2中継ギアであることを特徴とす
    る請求項1のカセットローディング機構。
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