JPH07108843B2 - 殺菌剤 - Google Patents

殺菌剤

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JPH07108843B2
JPH07108843B2 JP62082954A JP8295487A JPH07108843B2 JP H07108843 B2 JPH07108843 B2 JP H07108843B2 JP 62082954 A JP62082954 A JP 62082954A JP 8295487 A JP8295487 A JP 8295487A JP H07108843 B2 JPH07108843 B2 JP H07108843B2
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)
  • Pyridine Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はスルホンアミド化合物を有効成分とする殺菌剤
を提供するものである。
(従来の技術及び発明が解決しようとする問題点) 従来、スルホンアミド化合物については数多くのものが
合成されている。例えば米国特許2,588,968には下記一
般式 (ただし、Xはメチル基,フェニル基を示しX′は水素
原子,アルキル基を示す。) で表されるスルホンアミド化合物及びその製造方法なら
びに該スルホンアミド化合物が高分子化合物の合成原料
として有用であることが記載されている。しかしなが
ら、上記以外の用途については全く記載されていない。
従つて、上記一般式(A)で示される化合物が上記以外
の他のどのような用途に有用であるのか推測できない。
例えば上記一般式(A)で示される化合物について、医
・農薬としての応用等は全く予想され得ないものであ
り、従つて、現在に至るまで上記一般式(A)で表され
るスルホンアミド誘導体の生理活性に関する研究は全く
なされていなかつた。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、高い抗菌活性を有するスルホンアミド化
合物について研究を行つた。その結果、特定のスルホン
アミド化合物が大腸菌,水虫菌,ゴマ葉枯病菌等、幅広
い菌種に強い抗菌活性を有して優れた殺菌剤となり得る
ことを確認し、本発明を完成させるに至つた。
すなわち、本発明は、一般式(1) 〔但し、Rは置換又は非置換のフェニル基、ナフチル
基、又はヘテロ原子として、イオウ、酸素又は窒素を有
する5員環もしくは6員環を含む炭素数3〜9のヘテロ
アリール基であって、該置換基は、ハロゲン原子、シア
ノ基、ニトロ基、アルキルアミノ基、アルキル基、アル
コキシ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオ基、及
びハロアルキル基より選ばれる。R1及びR2は、同種又は
異種の水素原子またはアルキル基より選ばれる。R3は置
換又は非置換のフェニル基、チエニル基、フェニルアル
キル基またはアルキル基であって、該置換基は、ハロゲ
ン原子、シアノ基、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ
基、アルコキシアルキル基、ハロアルキル基、及びアル
キルチオ基より選ばれる(但しR3がハロアルキル基とな
る場合を除く)〕で表されるスルホンアミド化合物を有
効成分とする殺菌剤である。
本発明において、上記一般式(1)中、Rで示される基
のうち置換基を有するフェニル基、及びナフチル基にお
ける置換基としては、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ
基、アルキルアミノ基、アルキル基、アルコキシ基、ア
ルコキシアルキル基、アルキルチオ基、およびハロアル
キル基より選ばれる。上記ハロゲン原子の具体例として
は、塩素,臭素,フツ素,ヨウ素の各原子が挙げられ
る。上記アルキル基の具体例を示すと、メチル基,エチ
ル基,n−プロピル基,iso−プロピル基,n−ブチル基等が
挙げられる。また、これらのアルキル基はハロゲン原子
等の置換基で一部または全部の水素が置換されていても
よく、その具体例としては、クロロメチル基,ブロモメ
チル基,フルオロメチル基,ヨードメチル基,ジクロロ
メチル基,ジフルオロメチル基,トリクロロメチル基,
トリフルオロメチル基,クロロエチル基フルオロエチル
基,ジクロロエチル基,トリフルオロエチル基,シアノ
メチル基,ヒドロキシメチル基等が挙げられる。また、
上記アルコキシ基も特に制限されないが、その具体例を
示すと、メトキシ基,エトキシ基,n−プロポキシ基,iso
−プロポキシ基,n−ブトキシ基等が代表的である。更
に、上記アルキルチオ基も特に制限されないが、代表的
なものを例示すれば、メチルチオ基,エチルチオ基,n−
プロピルチオ基,iso−プロピルチオ基等が挙げられる。
また上記アルキルアミノ基の具体例を示すと、メチルア
ミノ基,ジメチルアミノ基,ジエチルアミノ基等が挙げ
られる。さらにまた、上記アルコキシアルキル基も特に
制限されない。その具体例を示すと、メトキシメチル
基,メトキシエチル基,メトキシプロピル基,エトキシ
メチル基等が挙げられる。Rで示される上記フェニル
基、ナフチル基、ヘテロアリール基又はアルキル基に存
在する置換基の数は0又は1〜3であることが好まし
い。また置換基の数が複数の場合には、それぞれの置換
基は互いに同種または異種であつてもよい。
前記一般式(1)中、Rで示される置換または非置換の
ヘテロアリール基について非置換ヘテロアリール基の具
体例を示すと、フリル基,チエニル基,ピロリル基,ピ
リジル基,ベンゾフリル基,ベンゾチエニル基,インド
リル基,キノリル基,ピラゾリル基等が挙げられる。ま
た、上記置換ヘテロアリール基の置換基の種類及びその
数は前記した置換フェニル基及びナフチル基で例示した
置換基の種類及びその数が同様に採用される。
前記一般式(1)中、R1,R2及びR3で示されるアルキル
基は、特に制限されず直鎖状または分枝状のものが用い
られる。また、その炭素数も特に制限されないが、原料
入手の容易さから1〜6であることが好適である。該ア
ルキル基の具体例を示すと、メチル基,エチル基,n−プ
ロピル基,iso−プロピル基,n−ブチル基,n−ヘキシル基
等が挙げられる。また、R3で示される置換のアルキル基
としては、前記した非置換のアルキル基中の水素の全部
あるいは一部がアルコキシ基,アルキルチオ基,シアノ
基,アルケニル基,アルケニルオキシ基,アリール基ま
たはヘテロアリール基等で置換されたものが好適であ
る。このような置換アルキル基の具体例を示すとメトキ
シメチル基,エトキシメチル基,メトキシエチル基,エ
トキシエチル基,メトキシプロピル基,アリルオキシエ
チル基,メチルチオエチル基,エチルチオエチル基,シ
アノメチル基,シアノエチル基,アリル基,アリルオキ
シエチル基,フエニルメチル基,フリルメチル基,チエ
ニルメチル基等が挙げられる。前記フエニルメチル基,
フリルメチル基,チエニルメチル基等、アリールまたは
ヘテロアリール基で置換されたアルキル基の場合、該ア
リールまたはヘテロアリール基には置換基があつてもよ
く、前記一般式中のRで示される置換フェニル基、ナフ
チル基及びヘテロアリール基の置換基の条件がそのまま
適用できる。前記一般式中のR3は、置換又は非置換のフ
ェニル基、チエニル基、フェニルアルキル基、またはア
ルキル基であって、該置換基は、ハロゲン原子、シアノ
基、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ基、アルコキシ
アルキル基、ハロアルキル基及びアルキルチオ基より選
ばれる。(但し、R3がハロアルキル基となる場合を除
く)である。これらの置換基は具体的には、Rの場合に
準じて選択することができる。同様に置換基の数も0又
は1〜3であることが好ましい。また複数の置換基は、
同種であっても、異種であってもよい。
本発明の前記一般式(1)中で示されるスルホンアミド
化合物は一部新規化合物、例えばR及び/またはR3が置
換または非置換のヘテロアリール基であるものを含む。
これらの新規化合物については、次の手段によつてその
構造を確認することができる。
(イ)赤外吸収スペクトル(IR)を測定することによ
り、1600〜1650cm-1にビニル基の二重結合に基づく吸
収、1370〜1320cm-1及び1180〜1150cm-1にスルホンアミ
ド基のスルホニル結合に基づく吸収等を観察することが
できる。代表例として、N−〔2,2−ジメチル−1−
(2′−フリル)〕エテニルベンゼセンスルホンアミド
の赤外吸収スペクトルを第1図に示した。
(ロ)質量スペクトル(MS)を測定し、観察される各ピ
ーク(一般にはイオン質量数mをイオンの荷電数eで除
したm/eで表される数)に相当する組成式を求めること
により、測定に供した化合物の分子量ならびに該分子内
における各原子団の結合様式を知ることができる。すな
わち、測定に供した試料を一般式 で表した場合、一般に分子イオンピーク(以下、M
略記する)が分子中に含有されるハロゲン原子の個数に
応じて同位体存在比に従つた強度比で観察されるため、
測定に供した化合物の分子量を決定することができる。
また前記一般式で示される化合物については、 等に対応する特徴的なピークが観察され、該分子の結合
様式を知ることができる。
(ハ)′H−核磁気共鳴スペクトル(′H−NMR)を測
定することにより、前記一般式で表される本発明の化合
物中に存在する水素原子の結合様式を知ることができ
る。該化合物の′H−NMR(δppm;テトラメチルシラン
基準,重クロロホルム溶媒)の代表例として、N−〔2,
2−ジメチル−1−(2′−フリル)〕エテニルベンゼ
ンスルホンアミドについての′H−NMRを第2図に示
す。その解析結果を示すと次のとおりである。
1.68ppm及び1.88ppmにそれぞれ3個分のプロトンに相当
する単一線が認められメチル基(c)及び(d)による
ものと帰属できる。6.9〜7.0ppm及び7.4〜7.6ppmにそれ
ぞれ1個及び2個分のプロトンに相当する多重線が認め
られ、フラン環(e)に置換したプロトンによるものと
帰属できる。7.0〜7.1ppmに1個分のプロトンに相当す
る幅広い単一線が認められ、アミノ基のプロトン(b)
によるものと帰属できる。7.23ppmに5個分のプロトン
に相当する単一線が認められ、ベンゼン環(a)に置換
したプロトンによるものと帰属できる。
(ニ)元素分析によつて、炭素,水素,窒素,硫黄(及
びハロゲンを含む場合にはハロゲン)の各重量%を求
め、さらに認知された各元素の重量%の和を100から減
じることにより、酸素の重量%を算出することができ、
従つて、該化合物の組成式を決定することができる。
本発明のスルホンアミド化合物は前記一般式中のR,R1
R3の種類によつてその性状が異なるが、一般に常温常圧
においては、無色,淡黄色,淡褐色の固体または液体で
ありある一定温度以上になると分解する傾向にある。
本発明の化合物は、ベンゼン,エーテル,アセトン,ア
ルコール,クロロホルム,アセトニトリル,N,N−ジメチ
ルホルムアミド,ジメチルスルホキシド等の一般有機溶
媒に可溶であるが、水にはほとんど溶けない。
本発明の前記一般式(1)で示されるスルホンアミド化
合物の製造方法は特に限定されるものではなく、どのよ
うな製造方法でもよい。特に好適な製造方法を示すと次
のとおりである。
一般式 (ただし、Rは置換または非置換のアリール基またはヘ
テロアリール基を示し、R1,R2は同種または異種の水素
原子またはアルキル基を示す。) で表されるイミン化合物と、一般式 R3SO2Z ……(3) (ただし、R3は置換または非置換のアリール基,ヘテロ
アリール基またはアルキル基を示し、Zはハロゲン原
子,OSO2R3またはOSO2CF3を示す。) で表されるスルホン酸ハライドまたはスルホン酸無水物
とを反応させることによつて、前記一般式(1)で表さ
れるスルホンアミド化合物が得られる。
該反応において、イミン化合物とスルホン酸ハライドま
たはスルホン酸無水物との仕込みモル比は必要に応じて
適宜決定すればよいが、通常等モルもしくはスルホン酸
ハライドまたはスルホン酸無水物を少し過剰に用いるの
が一般的である。また反応には一般に有機溶媒を用いる
のが好ましく、ベンゼン,トルエン,塩化メチレン,ク
ロロホルム,N,N−ジメチルアミド等が好適に使用され
る。また反応においては、ハロゲン化水素またはスルホ
ン酸が副生する。このハロゲン化水素またはスルホン酸
は反応系内で、一般式(2)で表されるイミン化合物と
反応し、生成物の収率を低下させる原因になるので、通
常は反応系内にハロゲン化水素捕捉剤を共存させること
が好ましい。該ハロゲン化水素捕捉剤は特に限定されず
公知のものを使用することができるが、一般に好適に使
用されるハロゲン化水素捕捉剤として、トリメチルアミ
ン,トリエチルアミン等のトリアルキルアミン;ピリジ
ン;ジアザビシクロオクタン;ナトリウムアルコラー
ト;炭酸ナトリウム,炭酸カリウム等が挙げられる。反
応における原料の添加順序は特に限定されないが、一般
に溶媒に前記一般式(2)で示されるイミン化合物を溶
解して反応器に仕込み、溶媒に溶解した前記一般式
(3)で示されるスルホン酸ハライドまたはスルホン酸
無水物を撹拌下に添加するのがよい。勿論、連続的に反
応系に原料を添加し、生成した反応物を連続的に該反応
系から取出すこともできる。反応温度は広い範囲から選
択でき、一般には−20℃〜150℃、好ましくは0℃〜100
℃の範囲で選べば十分である。反応時間は原料の種類に
よつても違うが、通常5分〜10日間、好ましくは1〜40
時間の範囲から選べば十分である。また、反応中におい
ては、攪拌を行うのが好ましい。
反応系から目的生成物、すなわち、前記一般式(1)で
示されるスルホンアミド化合物を単離生成する方法は、
特に限定されず公知の方法を採用できる。例えば、反応
液から過剰の反応試薬及び生成する塩を除去した後、残
渣をベンゼン,トルエン,クロロホルム等の有機溶媒で
抽出する。該有機層については、芒硝,塩化カルシウム
等の乾燥剤で乾燥した後有機溶媒を留去し、目的物を得
る。精製手段は必要に応じて実施すれば良いが、再結
晶,クロマトグラフイー,真空蒸留等が好適に使用する
ことができる。
また、該反応においては、前記一般式(1)で表される
化合物の他に、下記一般式 (ただし、R,R1,R2及びR3は前記一般式(1)と同
じ。) で表される化合物が生成する場合がある。
本発明の前記一般式(1)で示されるスルホンアミド化
合物は、ゴマ葉枯病菌や萎ちよう病菌等の植物病原菌,
水虫菌や大腸菌等に対して強い抗菌活性を有しているた
め、殺菌剤として有用である。これらの特性は公知のス
ルホンアミド化合物では認められていなかつたものであ
る。
本発明の化合物は、例えば担子菌類,そう菌類,子のう
菌類,不完全菌類及び細菌類等に属する多種病原菌に対
して広範囲に適用することができる。特に、本発明のス
ルホンアミド化合物は、枯草菌,ゴマ葉枯病菌,萎チヨ
ウ病菌,白鮮菌及び大腸菌等に優れた殺菌力を示すもの
である。
(実施例) 本発明をさらに具体的に説明するため、以下、実施例及
び合成例を挙げて説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。
合成例1 α−イソプロピル−フルフリデンアミン1.50gのクロロ
ホルム(10ml)溶液に、1,4−シアザビシクロ−〔2,2,
2〕オクタン1.47gを加え、ベンゼンスルホニルクロライ
ド2.32gのクロロホルム(12ml)を滴下した。一晩攪拌
後、反応液を氷水中に注加し、クロロホルムで抽出し
た。クロロホルム層を無水硫酸ナトリウで乾燥後、クロ
ロホルムを留去し、残渣をシリカゲルクロマト(ベンゼ
ン/アセトン)により精製すると、淡褐色固体が0.75g
得られた。
このもののIRを測定した結果は第1図に示すとおりであ
る。
その元素分析値は、C60.58%,H5.45%,N5.00%であつ
て、組成式C14H15NO3S(277.34)に対する計算値である
C60.63%,H5.45%,N5.05%に良く一致した。またMSを測
定したところ、m/e277にM に対応するピーク、m/e136
に対応する各ピークを示した。また、′H−NMR(δ:pp
m;テトラメチルシラン基準,重クロロホルム溶媒)を測
定した結果を第2図に示した。その解析結果は次のとお
りであつた。
1.68ppm及び1.88ppmにそれぞれプロトン3個分の単一線
を示し、(c)及び(d)のメチルプロトンに相当し
た。6.9〜7.0ppm及び7.4〜7.6ppmにそれぞれプロトン1
個及びプロトン2個分の多重線を示し、(e)のフラン
環のプロトンに相当した。7.0〜7.1ppmにプロトン1個
分の幅広い単一線を示し(b)のアミノ基のプロトンに
相当した。7.23ppmにプロトン5個分の単一線を示し、
(a)のベンゼン環のプロトンに相当した。
上記の結果から、単離生成物が、N−〔2,2−ジメチル
−1−(2′−フリル)〕エテニルベンゼンスルホンア
ミドであることが明らかとなつた。収率は24.8%であつ
た。
また、この反応においては、上記化合物の他に、薄層ク
ロマトにおいて(溶媒系;ベンゼン:アセトン=30:1)
Rf値が0.7〜0.8のところに濃いスポツトが存在した。
(ちなみに、上記化合物のRf値は0.4〜0.5であつた。)
このスポツトの化合物を前記と同様にシリカゲルカラム
クロマトで単離精製すると、淡褐色固体が1.16g得られ
た。
その元素分析値は、C60.43%,H5.47%,N4.98%であつ
て、組成式C14H15NO3S(277.34)に対する計算値である
C60.63%,H5.45%,N5.05%に良く一致した。またMSを測
定したところ、m/e278にM +1に対応するピーク,m/e
136に に対応する各ピークを示した。また、′H−NMR(δ:pp
m;テトラメチルシラン基準,重クロロホルム溶媒)を測
定した結果は次のとおりであつた。
1.24ppmにプロトン6個分の二重線を示し、(b)及び
(c)のメチルプロトンに相当した。3.72ppmにプロト
ン1個分の五重線を示し、(d)のプロトンに相当し
た。6.4〜6.6ppm及び7.8〜8.1ppmにそれぞれプロトン1
個及び2個分の多重線を示し、(e)のフラン環のプロ
トンに相当した。7.2〜7.7ppmにプロトン5個分の多重
線を示し、(a)のベンゼン環のプロトンに相当した。
上記の結果から、単離生成物が、α−イソプロピルフル
フリデン−ベンゼンスルホニルアミンであり、該反応に
おいては、上記化合物も生成することが明らかとなつ
た。収率は38.3%であつた。
合成例2 合成例1と同様な方法により種々の下記一般式で示され
る化合物、 (ただし、R,R1〜R3は第1表に記した。)を合成した。
合成した化合物の収率,元素分析値を第1表に示した。
また、第1表における略記はそれぞれ次に示すとおりで
ある。
Et;エチル基,n−Pr;ノルマルプロピル基,iso−Pr;イソ
プロピル基,n−Bu;ノルマルブチル基,n−Hex;ノルマル
ヘキシル基。
実施例1 1.5%寒天を含む栄養培地を121℃で15分加熱滅菌した
後、50℃まで冷却し、これにあらかじめ生育させておい
た菌体または胞子を無菌水に懸濁したものを入れて良く
混合し、シヤーレに注入して平板に固化させた。合成例
2で合成したN−〔1−(4′−クロロフエニル)−2,
2−ジメチル〕エテニルベンゼンスルホンアミド(化合
物No.21)を約15%含有しているメタノール溶液に、直
径8mmの円型ロ紙を浸し、ロ紙上で余剰分を除き、固化
した寒天培地上に置いた。約30℃で24〜48時間培養後、
阻止円の直径を測定した。
対照の細菌,かびとして、エツシエリツチア・コリB
(Escherichia coli B),バチラス・サブチリス(Bati
llus subtillis),アスペルギルス・ニゲル(Aspergil
lus niger),コクリオボラス・ミヤベアナス(Cochlio
bolus miyabeanus),トリコフイトン・ルブラム(Tric
hophyton rubrum),フサリウム・オキシスポラム(Fus
arium oxysporum)を用いて行つた。抗菌試験の結果を
第2表に示した。
A.エッシェリッチア・コリ(大腸菌) ヒトを含め、哺乳動物の腸管に寄生する。食品が糞便で
汚染されているかどうかを判定する指標ともなる。ま
た、下痢の原因菌ともなる。
B.パチラス・サブチリス(枯草菌) 納豆を作るときに用いられる菌であり、土壌、枯れ草、
塵埃に分布している。胞子は化学薬品に対しても強い耐
性を示すこともあり、グラム陽性菌の代表例として殺菌
力判定に用いられる。
C.アスペルギルス・ニゲル(黒コウジカビ) 肺、気管支、消化管から人体に侵入し、種々の臓器にお
ける壊死性または肉腫性の病疾患の原因となる。
D.カクリオボラス・ミヤベナス(ごま葉枯病菌) イネ、トウモロコシなどの葉枯れを引き起こしたり、発
芽、発根を阻害する。また、籾なども侵され、苗立枯れ
の原因にもなる。
E.トリコフィトン・ルブラム(白せん菌) ヒトの皮膚、毛、爪を侵すいわゆる水虫菌である。
F.フサリウム・オキシスポラム(フザリウム菌) 野菜、花の根から侵入して導管病を引き起こし、植物体
を枯死させる。
実施例2 合成例1及び合成例2で合成した化合物を実施例1と同
様な方法で抗菌試験を行い、阻止円の直径を測定した。
その結果を第3表に示した。ただし、効果のないものに
ついては一で表した。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は合成例1で得られたスルホンアミド
化合物のIRスペクトル及び′H−NMRスペクトルをそれ
ぞれ示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A01N 43/40 101 C A61K 31/18 ADB 9455−4C 31/34 ADZ 31/38 31/44

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔但し、Rは置換又は非置換のフェニル基、ナフチル
    基、又は、ヘテロ原子として、イオウ、酸素又は窒素を
    有する5員環もしくは6員環を含む炭素数3〜9のヘテ
    ロアリール基であって、該置換基は、ハロゲン原子、シ
    アノ基、ニトロ基、アルキルアミノ基、アルキル基、ア
    ルコキシ基、アルコキシアルキル基、アルキルチオ基、
    及びハロアルキル基より選ばれる。R1及びR2は、同種又
    は異種の水素原子またはアルキル基より選ばれる。R3
    置換又は非置換のフェニル基、チエニル基、フェニルア
    ルキル基またはアルキル基であって、該置換基は、ハロ
    ゲン原子、シアノ基、ニトロ基、アルキル基、アルコキ
    シ基、アルコキシアルキル基、ハロアルキル基、及びア
    ルキルチオ基より選ばれる(但しR3がハロアルキル基と
    なる場合を除く)〕で表されるスルホンアミド化合物を
    有効成分とする殺菌剤。
JP62082954A 1987-04-06 1987-04-06 殺菌剤 Expired - Lifetime JPH07108843B2 (ja)

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