JPH0710864B2 - テトラヒドロ‐7‐オキソ‐8‐インドリジンカルボン酸誘導体及びその製造法 - Google Patents

テトラヒドロ‐7‐オキソ‐8‐インドリジンカルボン酸誘導体及びその製造法

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JPH0710864B2
JPH0710864B2 JP63275186A JP27518688A JPH0710864B2 JP H0710864 B2 JPH0710864 B2 JP H0710864B2 JP 63275186 A JP63275186 A JP 63275186A JP 27518688 A JP27518688 A JP 27518688A JP H0710864 B2 JPH0710864 B2 JP H0710864B2
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幸久 後藤
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、医薬、農薬等の製造中間体として有用な新規
なテトラヒドロ‐7-オキソ‐8-インドリジンカルボン酸
誘導体及びその製造法に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題) 従来、テトラヒドロ‐7-オキソ‐8-インドリジンカルボ
ン酸誘導体としては、12,3,7-テトラヒドロ‐7-オキソ
‐8-インドリジンカルボン酸(J.Heterocycl.Chem.,16,
953(1979))及び1,2,3,7-テトラヒドロ‐5-メチル‐7
-オキソ‐8-インドリジンカルボン酸エチル(薬学雑
誌、93,1084(1973))が知られている。しかしながら
この発明の化合物(I)のような、1位、2位、3位の
少なくとも1箇所に低級アルキル基を有するようなテト
ラヒドロ‐7-オキソ‐8-インドリジンカルボン酸誘導体
は報告されていない。
本発明者らは、除草活性を有する縮合複素環化合物の製
法について検討した結果、本発明化合物が、その製造中
間体として重要であること及びこの化合物の有利な製造
法を見い出し本発明に至った。
(課題を解決するための手段) 本発明は、 一般式(I); [式中、R1は、カルボキシ基若しくはその塩、低級アル
コキシカルボニル基又はフェノキシカルボニル基;R2,R3
は同一若しくは異なって、水素原子又は低級アルキル
基;R4,R5,R6は同一若しくは異なって水素原子又は低級
アルキル基であってかつR4,R5,R6のうち少なくとも1つ
は低級アルキル基を意味する。] で表されるテトラヒドロ‐7-オキソ‐8-インドリジンカ
ルボン酸誘導体及びその製造法に関する。
R1が、カルボキシ基の塩であるときは、アルカリ金属、
アルカリ土類金属、遷移金属またはアンモニウムをカチ
オンとして有することができる。
代表的な金属カチオンとしては、ナトリウム、カリウ
ム、リチウム、カルシウム、マグネシウム、バリウム、
亜鉛、マンガン、第一銅、第二銅、第一鉄、第二鉄、チ
タン、アルミニウム、などが、又、代表的アンモニウム
カチオンとしては、アンモニウム、トリブチルアンモニ
ウム、ピペリジニウム、ピリジニウムなどが挙げられ
る。
この発明において、低級アルコキシカルボニル基には、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシ
カルボニル、ブトキシカルボニル、イソプロポキシカル
ボニル、イソブトキシカルボニル又は第三ブチルオキシ
カルボニルなどが含まれる。
低級アルキル基には、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、イソペンチルなどが含
まれる。
本発明における一般式(I)の化合物のうち、R1が低級
アルコキシカルボニ基又はフェノキシカルボニル基であ
る化合物、すなわち 一般式(I′) [式中、R1は、低級アルコキシカルボニル基又はフェノ
キシカルボニル基;R2,R3は同一若しくは異なって、水素
原子又は低級アルキル基;R4,R5,R6は同一若しくは異な
って水素原子又は低級アルキル基であってかつR4,R5,R6
のうち少なくとも1つは低級アルキル基を意味する。] で表される化合物は 一般式(II)又は(II′): [式(II)又は(II′)中、R1′は、低級アルコキシカ
ルボニル基又はフェノキシカルボニル基;R4,R5,R6は同
一若しくは異なって水素原子又は低級アルキル基であっ
てかつR4,R5,R6のうち少なくとも1つは低級アルキル基
を意味する。] で表される化合物と 一般式(III): [式中、R2,R3は同一若しくは異なって、水素原子又は
低級アルキル基;R7,R8は水素原子又は、アルキル基、フ
ェニル基又はR7およびR8がR7とR8の結合する炭素原子と
共にシクロアルキル基を形成してもよい。]で表される
化合物とを反応させることによって製造することができ
る。
原料として用いる式(II)又は(II′)の化合物及び式
(III)の化合物は、従来既知の方法に基づいて、製造
することができる。式(III)におけるR4とR5は、目的
物に導入されない基であり、入手容易で安価なものを選
択利用するのが望ましい。R4,R5として、メチル基又は
エチル基が好ましい。式(II)と式(II′)は互変異性
体である。
一般式(II)又は(II′)の化合物と一般式(III)の
化合物との反応は無溶媒下または不活性溶媒中で行うこ
とができる。好ましい溶媒の例として、ベンゼン、トル
エン、キシレン、テトラリン、デカリン、ジフェニルエ
ーテルなどが挙げられる。反応温度としては、一般式
(III)で表される化合物の熱分解温度を目安として、
約100℃から200℃程度の温度が用いられる。
また一般式(III)で表される化合物の使用量は、一般
式(II)又は(II′)で表される化合物に対して1当量
以上、好ましくは1.2〜3.0当量の範囲である。
本発明における一般式(I)の化合物のうちR1がガルボ
キシ基又はその塩である化合物すなわち一般式(I
I″): [式中、R1″は、カルボキシ基若しくはその塩、R2,R3,
R4,R5,R6は上記と同じ] で表される化合物は前記の一般式(I′)の化合物を加
水分解することによって製造することができる。
加水分解は酸、アルカリまたはその他の方法が用いられ
る。酸による加水分解は、塩酸、硫酸または臭化水素酸
などによって行うことができる。通常室温から150℃の
範囲の温度で実施される。アルカリによる加水分解で
は、アルカリとして、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ムが、一般的に使われ、水溶液、メタノール溶液、エタ
ノール溶液中で、室温もしくは、加熱して反応させる。
この場合には、R1″がカルボキシ基の塩であるものが得
られるが、これを鉱酸によって、遊離カルボン酸にする
ことができる。その他の加水分解としては、ルチジン、
コリジン、ジメチルホルムアミドなどを溶媒として、ヨ
ウ化リチウム、臭化リチウム、シアン化ナトリウム又は
酢酸ナトリウムを加熱下に作用させ、しかるのちに酸で
処理する方法を挙げることができる。
式(I″)において、R1″がカルボキシ基の塩である化
合物は、R1″がカルボキシ基である化合物と、対応する
塩基との反応によって得ることができる。
なお、本発明の製造法によって得られる本発明の化合物
(I)から、例えば、下記ルートによって、一般式(I
V)で示される除草活性を示す化合物が得られる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。
(実施例) 実施例1 メチル1,2,3,7-テトラヒドロ‐3,5-ジメチル‐7-オキソ
‐8-インドリジンカルボキシレート メチルα‐(テトラヒドロ‐5-メチル‐2-ピロリジニリ
デン)アセテート3.10g及びキシレン10mlの混合物を穏
やかに加熱還流させながら、2-エチル‐2,6-ジメチル‐
4H-1,3-ジオキシン‐4-オン7.81gのキシレン(10ml)溶
液を15分間で滴下し、さらに2時間加熱還流を続けた。
その間に副生するメチルエチルケトンは、ディーンスタ
ーク装置により系外に除去した。反応混合物を室温まで
放冷し、生じた結晶を別洗浄し減圧下で乾燥すると題
記化合物が3.67g(収率83%)得られた。1 H-NMR(CDCl3)δ;1.36(d,3H),1.60-2.70(m,2H),
2.30(s,3H),3.15-3.50(m,2H),3.82(s,3H),3.20-
3.83(m,1H),6.18(s,1H). IR(Kbr)cm-1;1635,1698. 融点;105〜110℃ 実施例2 1,2,3,7-テトラヒドロ‐3,5-ジメチル‐7-オキソ‐8-イ
ンドリジンカルボン酸 実施例1で得られたメチル1,2,3,7-テトラヒドロ‐3,5-
ジメチル‐7-オキソ‐8-インドリジンカルボキシレート
2.21g及び5%水酸化ナトリウム水溶液80gの混合物を70
℃で2時間加熱攪はんした。反応混合物を室温まで放冷
後、氷水で冷却しながら濃塩酸8.79ml加えた。クロロホ
ルムで抽出後飽和食塩水で洗浄、乾燥、濃縮した結晶性
残さをトルエンとクロロホルムの混合液から再結晶して
題記化合物1.11g(収率54%)を得た。1 H-NMR(CDCl3)δ;1.40(d,2H),1.60-2.90(m,2H),
2.45(s,3H),3.00-4.30(m,2H),4.30-5.00(m,1H),
6.42(s,1H),16.82(br,1H). 実施例3 メチル1,2,3,7-テトラヒドロ‐1,5-ジメチル‐7-オキソ
‐8-インドリジンカルボキシレート メチルα‐(テトラヒドロ‐3-メチル‐2-ピロリジニリ
デン)アセテート4.00g及びキシレン12mlの混合物を穏
やかに加熱還流させながら、2-エチル‐2,6-ジメチル‐
4H-1,3-ジオキシン‐4-オン10.06gのキシレン(12ml)
溶液を15分間で滴下し、さらに2時間加熱還流を続け
た。その間に副生するメチルエチルケトンは、ディーン
スターク装置により系外に除去した。反応混合物を室温
まで放冷し、生じた結晶を別、洗浄し減圧下で乾燥す
ると題記化合物が4.76g(収率83%)得られた。1 H-NMR(CDCl3)δ;1.23(d,3H),1.60-2.80(m,2H),
2.24(s,3H),3.45-4.25(m,3H),3.83(s,3H),6.14
(s,1H). IR(Kbr)cm-1;1632,1712. 融点;108〜110℃ 実施例4 1,2,3,7-テトラヒドロ‐1,5-ジメチル‐7-オキソ‐8-イ
ンドリジンカルボン酸 実施例3で得られたメチル1,2,3,7-テトラヒドロ‐1,5-
ジメチル‐7-オキソ‐8-インドリジンカルボキシレート
4.00g及び5%水酸化ナトリウム水溶液145gの混合物を7
0℃で2時間加熱攪はんした。反応混合物を室温まで放
冷後、氷水で冷却しながら濃塩酸15.91ml加えた。析出
した結晶を別、洗浄し減圧下で乾燥すると題記化合物
が2.16g(収率58%)を得られた。1 H-NMR(CDCl3)δ;1.31(d,3H),1.60-2.90(m,2H),
2.40(s,3H),4.00-4.70(m,3H),6.41(s,1H),17.03
(br,1H). IR(Kbr)cm-1;1635,1698. 融点;183〜184℃

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I): [式中、R1は、カルボキシ基若しくはその塩、低級アル
    コキシカルボニル基又はフェノキシカルボニル基;R2,R3
    は同一若しくは異なって水素原子又は低級アルキル基;R
    4,R5,R6は同一若しくは異なって水素原子又は低級アル
    キル基であってかつR4,R5,R6のうち少なくとも1つは低
    級アルキル基を意味する。] で表されるテトラヒドロ‐7-オキソ‐8-インドリジンカ
    ルボン酸誘導体。
  2. 【請求項2】一般式(II)又は(II′): [式(II)又は(II′)中、R1′は、低級アルコキシカ
    ルボニル基又はフェノキシカルボニル基;R4,R5,R6は同
    一若しくは異なって水素原子又は低級アルキル基であっ
    てかつR4,R5,R6のうち少なくとも1つは低級アルキル基
    を意味する。] で表される化合物と 一般式(III): [式中、R2,R3は同一若しくは異なって、水素原子又は
    低級アルキル基;R7,R8は水素原子又はアルキル基、フェ
    ニル基又はR7およびR8が、R7とR8の結合する炭素原子と
    共にシクロアルキル基を形成してもよい。] で表される化合物とを反応させることを特徴とする 一般式(I′): [式中、R1′,R2,R3,R4,R5,R6は上記と同じ] で表されるテトラヒドロ‐7-オキソ‐8-インドリジンカ
    ルボン酸誘導体の製造法。
  3. 【請求項3】一般式(I′) [式中、R1は、低級アルコキシカルボニル基又はフェノ
    キシカルボニル基;R2,R3は同一若しくは異なって、水素
    原子又は低級アルキル基;R4,R5,R6は同一若しくは異な
    って水素原子又は低級アルキル基であってかつR4,R5,R6
    のうち少なくとも1つは低級アルキル基を意味する。] で表される化合物を加水分解することを特徴とする。 一般式(I″): [式中、R1″は、カルボキシ基若しくはその塩;R2,R3,R
    4,R5,R6は上記と同じ] で表されるテトラヒドロ‐7-オキソ‐8-インドリジンカ
    ルボン酸誘導体の製造法。
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