JPS6137271B2 - - Google Patents

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JPS6137271B2
JPS6137271B2 JP4799279A JP4799279A JPS6137271B2 JP S6137271 B2 JPS6137271 B2 JP S6137271B2 JP 4799279 A JP4799279 A JP 4799279A JP 4799279 A JP4799279 A JP 4799279A JP S6137271 B2 JPS6137271 B2 JP S6137271B2
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JP
Japan
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formula
pyridine
present
lower alkyl
methanol
Prior art date
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Expired
Application number
JP4799279A
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English (en)
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JPS55141470A (en
Inventor
Hiroshi Matsukubo
Kazunori Kasuga
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kyorin Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Kyorin Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP4799279A priority Critical patent/JPS55141470A/ja
Publication of JPS55141470A publication Critical patent/JPS55141470A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は3・4・5−トリメトキシベンズアミ
ドピリジンの製造法に関する。
(先行技術と技術的課題) 3・4・5−トリメトキシベンズアミドピリジ
ンはアミド基のピリジン核への結合位置により
α、β、γの3種の異性体があり、これらはいず
れも、例えば胃潰瘍等の潰瘍治療剤として有用な
3・4・5−トリメトキシベンズアミドピペリジ
ンおよびN−(アミノベンゾイル)−3・4・5−
トリメトキシベンズアミドピペリジン等(特公昭
50−28436号公報;“応用薬理”、578
(1973)、15、641(1978)参照)医薬品の合成中
間体として使用される。従来、このような異性体
はいずれも、ベンゼン等の有機溶媒中で等モル以
上のピリジン存在下において、ハロゲン化3・
4・5−トリメトキシベンゾイルと相応するアミ
ノピリジンとを反応させることによつて得られた
(O.H.Hankousky、H.Hideg、J.med、chem.、
、151(1966);T.Irikura、K.Kasuga、J.
med.chem.、14、357(1971)参照)。しかしなが
ら、この方法による場合には、まず最初に3・
4・5−トリメトキシ安息香酸を適当なハロゲン
化剤、たとえば塩化チオニルによつてハロゲン化
3・4・5−トリメトキシベンゾイルとする必要
があるため、操作が繁雑である上に公害対策上に
も問題が少なくなかつた。
さらに最近、医薬品の製造承認申請に際して
は、不純物の検出法は複数の方法を用いて行うよ
うに規定されまた分解物、不純物についてもその
毒性および一般薬理試験を行うよう義務づけられ
ている(制薬関係通知集(1978)、36、日本公定
書協会)。製造過程で副生する不純物を別途合成
して、この不純物の毒性および一般薬理試験を実
施することは実際問題としては不可能に近いこと
であるため、不純物のきわめて少ない高純度の製
品の製造法の開発が重要となつて来た。このよう
な状況下では、製造法の改善は勿論であるが、製
造原料自体の純度の向上も必要不可欠となる。
本発明者らは、前記の従来法として述べたよう
に、ハロゲン化3・4・5−トリメトキシベンゾ
イルと相応するアミノピリジンから3・4・5−
トリメトキシベンズアミドピリジンを合成した
が、この方法により得られた3・4・5−トリメ
トキシベンズアミドピリジンは簡単な再結晶では
容易に高純度に精製し難く、その結果、たとえば
その生成物から3・4・5−トリメトキシベンズ
アミドピリジンを合成する際の実効収率は通常の
化学的常識に反して60%に達することはできなか
つた。
他方カルボン酸エステルとアミンとのアミノリ
シスによる酸アミドの合成はよく知られた反応で
あり特に芳香族アミンについてはアニリンの場合
等モルのアルコキシドイオンの存在によつてはじ
めて容易に進行することもすでに知られている
(たとえばR.J.Defeo、P.D.Strickler、J.Org.
chem.、28.2915(1963):13.Singh.
Tetrahedron Lett.、1971、321参照)。しかしな
がら3・4・5−トリメトキシ安息香酸低級アル
キルエステルとピリジルアミンとのアミノリシス
により、3・4・5−トリメトキシベンズアミド
ピリジンを合成した例はこれまで全くない。
そこで本発明者らは、3・4・5−トリメトキ
シ安息香酸低級アルキルエステルとピリジルアミ
ンとのアミノリシスによつて3・4・5−トリメ
トキシベンズアミドピリジンを合成するという新
規反応を工業的有利に遂行する方法の開発を目的
として、慎重に検討を重ねた結果、本発明を完成
して前記の目的を達成することができた。
(本発明の構成) 本発明は、一般式 (式中のRは低級アルキル基である)により表わ
される3・4・5−トリメトキシ安息香酸低級ア
ルキルエステルと、一般式 (式中のアミノ基はピリジン核の2位、3位又は
4位に結合しているものとする)により表わされ
るアミノピリジンとを、有機溶媒中で等モル量又
は若干モル過剰量の強塩基の存在下に反応させる
ことを特徴とする、一般式 (式中の−NHCO−基はピリジン核の2位、3位
又は4位に結合しているものとする)により表わ
される3・4・5−トリメトキシベンズアミドピ
リジンの製造法である。
以下に本発明の細目について詳説する。
(出発原料) 本発明方法の原料である3・4・5−トリメト
キシ安息香酸低級アルキルエステルとしてはメチ
ルエステル、エチルエステル、n−プロピルエス
テルおよびイソプロピルエステルなどが適当であ
るが、これらに限定されるものではない。
本発明方法において使用する原料のモル比は、
3・4・5−トリメトキシ安息香酸低級アルキル
エステル1モルに対しアミノピリジン1モルの割
合が好ましく、いずれの原料の過剰も好ましくな
い。特に後者の過剰は反応生成物に除去困難な着
色を与えるので注意しなければならない。
(強塩基) 本発明において使用される強塩基は触媒として
作用するものであつて、ナトリウムメトキシド、
ナトリウムエトキシド、カリウムエトキシドなど
のアルカリ金属アルコキシド、水素化ナトリウム
およびナトリウムアミドなどを使用することがで
きる。上記の強塩基の中では、ナトリウムメトキ
シドが特に好適である。
出発原料に対する強塩基の使用割合は、前者す
なわち式()の化合物または式()の化合物
の1モルに対して、強塩基を1.0〜1.1モル程度使
用すれば十分であるが、特に好ましい割合は出発
原料の各1モルに対して強塩基約1.05モルであ
る。
強塩基としてアルカリ金属のアルコキシドを使
用したときは、副生するアルコールを反応終期に
減圧留去すれば、目的とする式()の生成物の
収率を向上することができる。
(有機溶媒) 本発明方法を実施するにあたつて使用する溶媒
としてはベンゼン、トルエン、キシレンなどの炭
化水素、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、ジメチルルスルホキシド、テトラヒドロ
フラン、ヘキサメチルホスホラミドなどの非プロ
トン性極性溶媒が挙げられる。
(反応温度と反応時間) 本発明方法を実施するに当つては、反応温度は
余り高過ぎると生成物の分解その他の副反応が激
しくなり、また逆に低過ぎると十分な反応速度が
得られなくなり、いずれも工業的に不利となる。
そこで望ましい反応温度の範囲は0〜100℃、よ
り好ましい温度は10〜30℃である。反応時間は反
応温度によつて当然異なり、反応温度が10〜30℃
のときは30分〜1時間で十分でありそれに応じて
反応時間を短縮または延長する必要がある。
(本発明の効果) 本発明によれば、下記の利益が得られる。
(1) 出発原料である3・4・5−トリメトキシ安
息香酸低級アルキルエステルは、対応する酸ハ
ロゲン化物よりもはるかに容易に製造し、かつ
取りあつかうことができる。
(2) 3・4・5−トリメトキシ安息香酸の酸ハロ
ゲン化物を出発原料とする方法と比較すれば、
本発明方法は公害発生の危険がはるかに軽微で
あり、かつ作業もきわめて容易である。
(3) 目的生成物の品質および収率がきわめて高
く、かつ精製も容易であるから、本発明の目的
生成物から誘導される医薬品の品質および収率
も従来方法よりも格段に向上する。
(発明実施の態様) 以下実施例により本発明を更に詳細に説明する
が、本発明は下記実施例によつて限定されるもの
ではない。
実施例 1 ジメチルホルムアミド(DMF)30mlにナトリ
ウムメトキシド2.7gを加え、水冷下に撹拌しな
がら3・4・5−トリメトキシ安息香酸メチルエ
ステル11.3gを添加する。次に3−アミノピリジ
ン4.7gを添加し、室温で1時間撹拌後に減圧下
50〜60℃で撹拌しながらメタノールを留去する。
ついで酢酸3gを含む水100mlを10℃以下に冷却
し、この中に上記反応液を徐々に滴下すると白色
結晶が析出する。これを別、水洗、乾燥すると
融点159℃の3−(3・4・5−トリメトキシベン
ズアミド)ピリジン13.1gが得られる。収率91
%。この粗生成物をメタノールから再結晶したも
のは次の物性を示す。
融点 160.3゜ 元素分析値 計算値 C.62.50%、H 5.59% 測定値 C.62.60%、H 5.61% 実施例 2 ジメチルホルムアミド(DMSO)20mlにナトリ
ウム エトキシド3.4gを加え、以下実施例1と
同様に操作して粗3−(3・4・5−トリメトキ
シベンズアミド)ピリジン13.0gを得た。収率90
%。このものをメタノールから再結晶して得られ
た精製物の融点は実施例1で得られたものの融点
と一致し、混融しても融点の低下を示さなかつ
た。
実施例 3 ヘキサメチルホスホルアミド(HMPA)30ml
に水酸化ナトリウムの63%分散液2.0gを加え、
水冷下撹拌しながら、まず3・4・5−トリメト
キシ安息香酸エチルエステル12.0g、ついで4−
アミノピリジン4.7gを添加し、室温で1時間撹
拌したのち、酢酸3gを含む水100ml中に滴下し
て中和する。析出した結晶を別し、n−ヘキサ
ン及び水で洗浄後乾燥して、粗4−(3・4・5
−トリメトキシベンズアミド)ピリジン13.0gを
得た。収率90%。このものをメタノールから再結
晶した精製物は次の物性を示した。
融点 168.6℃ 元素分析値 計算値 C 62.50%、H 5.59% 測定値 C 62.55%、H 5.61% 実施例 4 DMSO25ml中で実施例3と同様に水素化ナトリ
ウムの63%分散液2.0g、3・4・5−トリメト
キシ安息香酸メチルエステル11.3gおよび2−ア
ミノピリジン4.7gを反応させて粗2−(3・4・
5−トリメトキシベンズアミド)ピリジン13.0g
を得た。収率90%。このものをメタノールから再
結晶したものの物性は次のとおりである。
融点 57.3℃ 元素分析値 計算値 C 62.50%、H 5.59% 測定値 C 62.57%、H 5.58% 実施例 5 無水メタノール10.4gに金属ナトリウム1.15g
を添加し、加温溶解させる。トルエン50mlを加
え、メタノール・トルエン共沸により過剰のメタ
ノールを留去する。ついで水冷、撹拌下に3・
4・5−トリメトキシ安息香酸メチルエステル
11.3gを添加し、更に3−アミノピリジン4.7g
を加えたのち加温し、還流1時間後にメタノー
ル・トルエン共沸によりメタノールを留去する。
冷却後、反応液を稀塩酸(濃塩酸4.17ml+水50
ml)中に滴下すると、白色結晶が析出してくる。
これを別、水洗、乾燥し、粗3−(3・4・5
−トリメトキシベンズアミド)ピリジン9.8gが
得られた。収率68%。このものをメタノールから
再結晶したものの融点は実施例1で得られたもの
の融点と一致し、混融によつても融点の低下を示
さなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中のRは低級アルキル基である)により表わ
    される3・4・5−トリメトキシ安息香酸低級ア
    ルキルエステルと、一般式 (式中のアミノ基はピリジン核の2位、3位又は
    4位に結合しているものとする)により表わされ
    るアミノピリジンとを、有機溶媒中で等モル量又
    は若干モル過剰量の強塩基の存在下に反応させる
    ことを特徴とする、一般式 (式中の−NHCO−基はピリジン核の2位、3位
    又は4位に結合しているものとする)により表わ
    される3・4・5−トリメトキシベンズアミドピ
    リジンの製造法。
JP4799279A 1979-04-20 1979-04-20 Preparation of 3,4,5-trimethoxybenzamidopyridine Granted JPS55141470A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4799279A JPS55141470A (en) 1979-04-20 1979-04-20 Preparation of 3,4,5-trimethoxybenzamidopyridine

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4799279A JPS55141470A (en) 1979-04-20 1979-04-20 Preparation of 3,4,5-trimethoxybenzamidopyridine

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55141470A JPS55141470A (en) 1980-11-05
JPS6137271B2 true JPS6137271B2 (ja) 1986-08-22

Family

ID=12790805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4799279A Granted JPS55141470A (en) 1979-04-20 1979-04-20 Preparation of 3,4,5-trimethoxybenzamidopyridine

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Country Link
JP (1) JPS55141470A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0331106B2 (ja) * 1986-12-24 1991-05-02 Kitagawa Elaborate Mach

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0331106B2 (ja) * 1986-12-24 1991-05-02 Kitagawa Elaborate Mach

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JPS55141470A (en) 1980-11-05

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