JP2563864B2 - 2−(3,4−ジメトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの製造方法 - Google Patents
2−(3,4−ジメトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの製造方法Info
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- JP2563864B2 JP2563864B2 JP3327986A JP32798691A JP2563864B2 JP 2563864 B2 JP2563864 B2 JP 2563864B2 JP 3327986 A JP3327986 A JP 3327986A JP 32798691 A JP32798691 A JP 32798691A JP 2563864 B2 JP2563864 B2 JP 2563864B2
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- dimethoxystyryl
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医薬品として有用なトラ
ニラストの重要な製造中間体である2−(3,4−ジメ
トキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ンの製造方法に関するものである。
ニラストの重要な製造中間体である2−(3,4−ジメ
トキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ンの製造方法に関するものである。
【0002】本発明によって得られる2−(3,4−ジ
メトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−
オンから誘導されるトラニラストは抗原抗体反応によっ
て惹起される肥満細胞からのケミカルメディエーターの
遊離を抑制することにより抗アレルギー作用を示し、種
々のアレルギー疾患例えば、気管支喘息、アトピー性皮
膚炎、アレルギー性鼻炎の治療剤として使用されてい
る。
メトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−
オンから誘導されるトラニラストは抗原抗体反応によっ
て惹起される肥満細胞からのケミカルメディエーターの
遊離を抑制することにより抗アレルギー作用を示し、種
々のアレルギー疾患例えば、気管支喘息、アトピー性皮
膚炎、アレルギー性鼻炎の治療剤として使用されてい
る。
【0003】
【従来の技術】本発明により得られる2−(3,4−ジ
メトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−
オンの製造方法についてはすでに多くの製造方法が報告
されている(日本特許公告公報昭59−3995号、同
昭59−3996号、同昭63−65666号)。
メトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−
オンの製造方法についてはすでに多くの製造方法が報告
されている(日本特許公告公報昭59−3995号、同
昭59−3996号、同昭63−65666号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように2−
(3,4−ジメトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキ
サジン−4−オンの製造方法については多くの方法が報
告されているが、これらの方法は工業的製造方法として
必ずしも満足できるものではない。
(3,4−ジメトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキ
サジン−4−オンの製造方法については多くの方法が報
告されているが、これらの方法は工業的製造方法として
必ずしも満足できるものではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、式
【化4】
【0006】で表される3,4−ジメトキシケイ皮酸の
カリウム塩と、式
カリウム塩と、式
【化5】
【0007】で表されるアセチルアントラニールとを反
応させることを特徴とする、式
応させることを特徴とする、式
【化6】
【0008】で表される2−(3,4−ジメトキシスチ
リル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの製造方
法を提供するものである。
リル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの製造方
法を提供するものである。
【0009】本発明の2−(3,4−ジメトキシスチリ
ル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの製造方法
は3,4−ジメトキシケイ皮酸のカリウム塩とこれと等
モル以上、好ましくは1.2モル〜2モルのアセチルア
ントラニールとを不活性溶媒、例えばN,N−ジメチル
ホルムアミド中で数時間、好ましくは2〜6時間加熱、
好ましくは140℃〜150℃で加熱することにより行
うことができる。
ル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの製造方法
は3,4−ジメトキシケイ皮酸のカリウム塩とこれと等
モル以上、好ましくは1.2モル〜2モルのアセチルア
ントラニールとを不活性溶媒、例えばN,N−ジメチル
ホルムアミド中で数時間、好ましくは2〜6時間加熱、
好ましくは140℃〜150℃で加熱することにより行
うことができる。
【0010】本発明の2−(3,4−ジメトキシスチリ
ル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの製造方法
において原料として使用される式(I)および式(I
I)で表される3,4−ジメトキシケイ皮酸のカリウム
塩およびアセチルアントラニールは公知化合物であり、
文献記載の方法によって製造することができる。
ル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの製造方法
において原料として使用される式(I)および式(I
I)で表される3,4−ジメトキシケイ皮酸のカリウム
塩およびアセチルアントラニールは公知化合物であり、
文献記載の方法によって製造することができる。
【0011】本発明の目的化合物である、前記式(II
I)で表される2−(3,4−ジメトキシスチリル)−
3,1−ベンゾオキサジン−4−オンは常法に従い更に
酸または塩基により処理して加水分解することにより容
易にトラニラストに変換することができる。
I)で表される2−(3,4−ジメトキシスチリル)−
3,1−ベンゾオキサジン−4−オンは常法に従い更に
酸または塩基により処理して加水分解することにより容
易にトラニラストに変換することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明の前記式(I)で表わされる3,
4−ジメトキシケイ皮酸のカリウム塩と前記式(II)
で表わされるアセチルアントラニールとを反応させるこ
とにより医薬品として有用なトラニラストの製造中間体
である前記式(III)で表される2−(3,4−ジメ
トキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ンを容易に得ることができる。
4−ジメトキシケイ皮酸のカリウム塩と前記式(II)
で表わされるアセチルアントラニールとを反応させるこ
とにより医薬品として有用なトラニラストの製造中間体
である前記式(III)で表される2−(3,4−ジメ
トキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オ
ンを容易に得ることができる。
【0013】
【実施例】本発明の内容を以下の実施例によりさらに詳
細に説明する。
細に説明する。
【0014】実施例 アセチルアントラニール3.22gと3,4−ジメトキ
シケイ皮酸カリウム塩2.46gにN,N−ジメチルホ
ルムアミド15mlを加え、2時間加熱還流した。冷却
後、水30mlを加えて結晶を析出させた。得られた結
晶をエタノールより再結晶して、2−(3,4−ジメト
キシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン
誘導体1.8gを得た。
シケイ皮酸カリウム塩2.46gにN,N−ジメチルホ
ルムアミド15mlを加え、2時間加熱還流した。冷却
後、水30mlを加えて結晶を析出させた。得られた結
晶をエタノールより再結晶して、2−(3,4−ジメト
キシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オン
誘導体1.8gを得た。
【0015】IR(KBr): νCO 1745 c
m−1 NMR(DMSO−d6,270 MHz) δ:3.82(s,3H),3.85(s,3H),
6.94(d,1H,J=16.5Hz),7.02
(d,1H,J=8.8Hz),7.35(dd,1
H,J=8.8,1.7Hz),7.47(d,1H,
1.7Hz),7.57(t,1H,J=7.7H
z),7.60(d,1H,J=7.7Hz),7.7
3(d,1H,J=16.5Hz),7.92(dt,
1H,J=7.1,1.7Hz),8.12(dd,1
H,J=7.1,1.1Hz) 元素分析値:(C18H15NO4として)
m−1 NMR(DMSO−d6,270 MHz) δ:3.82(s,3H),3.85(s,3H),
6.94(d,1H,J=16.5Hz),7.02
(d,1H,J=8.8Hz),7.35(dd,1
H,J=8.8,1.7Hz),7.47(d,1H,
1.7Hz),7.57(t,1H,J=7.7H
z),7.60(d,1H,J=7.7Hz),7.7
3(d,1H,J=16.5Hz),7.92(dt,
1H,J=7.1,1.7Hz),8.12(dd,1
H,J=7.1,1.1Hz) 元素分析値:(C18H15NO4として)
Claims (1)
- 【請求項1】 式 【化1】 で表される3,4−ジメトキシケイ皮酸のカリウム塩
と、式 【化2】 で表されるアセチルアントラニールとを反応させること
を特徴とする、式 【化3】 で表される2−(3,4−ジメトキシスチリル)−3,
1−ベンゾオキサジン−4−オンの製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3327986A JP2563864B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 2−(3,4−ジメトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3327986A JP2563864B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 2−(3,4−ジメトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0597825A JPH0597825A (ja) | 1993-04-20 |
JP2563864B2 true JP2563864B2 (ja) | 1996-12-18 |
Family
ID=18205225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3327986A Expired - Fee Related JP2563864B2 (ja) | 1991-10-09 | 1991-10-09 | 2−(3,4−ジメトキシスチリル)−3,1−ベンゾオキサジン−4−オンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2563864B2 (ja) |
-
1991
- 1991-10-09 JP JP3327986A patent/JP2563864B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0597825A (ja) | 1993-04-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |