JPH10204084A - 3−(3−ピリジルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1h)−キナゾリノン誘導体の製造方法及び中間体化合物 - Google Patents

3−(3−ピリジルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1h)−キナゾリノン誘導体の製造方法及び中間体化合物

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JPH10204084A
JPH10204084A JP9322873A JP32287397A JPH10204084A JP H10204084 A JPH10204084 A JP H10204084A JP 9322873 A JP9322873 A JP 9322873A JP 32287397 A JP32287397 A JP 32287397A JP H10204084 A JPH10204084 A JP H10204084A
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dihydro
quinazolinone
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JP9322873A
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Kozo Machitani
幸三 町谷
Takashi Furuya
敬 古谷
Noboru Abe
登 阿部
Akira Seo
明 瀬尾
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Nihon Nohyaku Co Ltd
Original Assignee
Nihon Nohyaku Co Ltd
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 【化1】 〔式中、RはH、低級アルキル、低級アルケニル、低級
アルキニル、置換されていても良いベンジル又は-C(O)R
1 (R1 はH、低級アルキル、低級アルコキシ)R2
びR3 は低級アルキル、低級アルコキシを示す。〕 式(III) 又は式(V)の化合物を式(IV)の化合物と反応
させ、式(II)のキナゾリノン誘導体に導いた後、還元反
応することを特徴とする式(I)で表される3−(3−
ピリジルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン誘導体の製造方法、及びその中間
体。 【効果】 農薬として有用な式(I)で表される化合物
をより簡便に合成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は農薬分野の殺虫剤と
して使用できる3−(3−ピリジルメチルアミノ)−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン誘導体の
製造方法及びその中間体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平8−325239号公報には、本
明細書に示す一般式(I)及び(II)で表される化合
物、及び一般式(III) で表されるRが水素原子である化
合物が農薬として有用な化合物として及びその中間体が
記載されている。又、ここで記載されているアミノキナ
ゾリノン誘導体の製造方法は、3−ホルミルピリジンと
アミノキナゾリノンとの反応によるアミノキナゾリノン
誘導体の製造方法が記載されているが、この方法では、
用いる3−ホルミルピリジンが高価な試薬で、かつ、取
り扱い面で困難な化合物である為、工業的に実用性のあ
る製造方法ではなかった。又、EP−0314615号
公報及びUS−5384403号公報に、酸触媒下で3
−ホルミルピリジンとトリアジン誘導体との反応が記載
されているが、アミノキナゾリノン誘導体との反応は記
載されていない。
【0003】触媒を使用する3−シアノピリジンとアミ
ンとの反応については、ロジウム担持触媒を用いる方法
がWO92/02507号公報に、ラネーニッケル触媒
を用いる方法がChem.Ber.88.1956(1
955)、及びGB934178号公報に記載されてい
るが、これらの記載には、アミノキナゾリノンを用いる
反応は記載されていない。又、3−置換ピリジンアルコ
ール又はアミン類を用いる反応については、ルテニウム
触媒を用いるJ.Org.Chem.,52,467
(1987)、ラネーニッケルを用いるChem.Li
sty,50,381(1956)、パラジウム触媒を
用いるJ.Chem.Soc.Chem.Comm.9
31(1974)、白金触媒を用いるChem Let
t.,293(1986)に記載の方法が知られている
が、これらの方法は単純なアルコール、アミンに関する
もので、アミノキナゾリノンとの反応について記載され
ているものはなかった。又、3−置換ピリジン−ハロゲ
ン化物とアミノキナゾリノンと反応させる方法について
の記載もされていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記一般式(I) で表さ
れる3−(3−ピリジルメチルアミノ)−3,4−ジヒ
ドロ−2(1H)−キナゾリノン誘導体は特開平8−3
25239号公報にて農薬として有用であることが記載
されている化合物であるが、上記従来の合成法では、工
業的に効率良く製造するには至らなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、一般式(I
II)
【化20】 〔式中、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルケニ
ル基、低級アルキニル基、置換されていてもよいベンジ
ル基又は
【化21】 (R1 は水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
基を示す。)を示す。〕で表される化合物、又は
【0006】一般式(V)
【化22】 〔式中、Rは前記に同じくし、R2 及びR3 は同一又は
異なってもよく、低級アルキル基、又は低級アルコキシ
基を示す。〕で表される化合物と
【0007】構造式(IV)
【化23】 で表される化合物を反応させて一般式(II)
【化24】 〔式中、Rは前記に同じ。〕で表される3−(3−ピリ
ジルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン誘導体に導いた後、これを単離又は
単離せずして還元反応することを特徴とする一般式
(I)
【化25】 〔式中、Rは前記に同じ。〕で表される3−(3−ピリ
ジルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−
キナゾリノン誘導体を製造する方法及び
【0008】上記一般式(III) で表される化合物と一般
式(VI)
【化26】 〔式中、XはOH基又はNH2 基を示す。〕で表される
ピリジン誘導体とを反応させ、一般式(II)
【化27】 〔式中、Rは前記に同じ。〕で表される3−(3−ピリ
ジルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン誘導体に導いた後、これを単離又は
単離せずして還元反応することを特徴とする上記一般式
(I)で表される3−(3−ピリジルメチルアミノ)−
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン誘導体を
製造する方法、及び、
【0009】一般式(III) で表される化合物と一般式(V
II)
【化28】 〔式中、Yはハロゲン原子又は OR4 (R4 はp−トルエンスルホニル基又はメタンスルホニ
ル基を示す。)を示す。〕で表される3−置換ピリジン
類とを反応させることを特徴とする製造方法で、上記一
般式(I)で表される3−(3−ピリジルメチルアミ
ノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン誘
導体を製造する方法を確立した。なお、記載中の低級ア
ルキル基とは、炭素数1〜6の直鎖又は枝わかれしてい
てもよいアルキル基を示す。また、置換されていてもよ
いベンジル基とは、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアル
キル基、同一若しくは異なっても良いハロゲン原子1個
以上で置換された炭素数1〜6のアルキル基又は、炭素
数1〜6のアルコキシ基などで置換されたベンジル基を
示す。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法を、説明すると
以下の様である。 〔反応1.〕構造式(IV)で表される3−シアノピリジ
ンを用いる一般式(I)で表されるアミノキナゾリノン
誘導体の製法。
【化29】 (式中、R、R2 及びR3 は前記の意味を表す。) 一般式(III) 又は一般式(V) で表される化合物を不活
性溶媒、金属触媒及び酸触媒の存在下、水素雰囲気下
に、構造式(IV)で表される3−シアノピリジンと反応
させて一般式(I)で表される3−(3−ピリジルメチ
ルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリ
ノン誘導体を製造することができる。
【0011】ここで用いる金属触媒としては、例えばニ
ッケル系触媒、パラジウムカーボン、酸化白金、ロジウ
ム、ラネーコバルト等の周期律表VIII族の金属触媒を単
独又は複数混用することができる。なお、『ニッケル系
触媒』とは、ニッケルを含有する還元反応に使用可能な
触媒を示し、例えば、ラネーニッケル、ホウ化ニッケ
ル、漆原ニッケル等を意味する。金属触媒は一般式(II
I) 又は(V)で表される化合物に対して1〜100重
量%の範囲で使用する。又、酸触媒としては、例えばギ
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、
及び前記カルボン酸のアルカリ金属塩、塩酸、硫酸、バ
ッファー等を単独又は2種以上混合して用いる。酸触媒
は構造式(IV)で表される化合物に対して0.01当量
から不活性溶媒としての使用範囲であれば良い。水素圧
力は常圧〜100kg/cm2 の圧力範囲で使用され、好ま
しくは常圧〜10kg/cm2 である。反応温度は0〜20
0℃の範囲で行えば良く、好ましくは室温〜100℃が
よい。反応時間は数分〜48時間の範囲で行えば良い。
不活性溶媒としては、例えば水、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、i−プロパノール、酢酸、ない
しはこれらの混合物が用いられる。構造式(IV)で表され
る3−シアノピリジンは一般式(III) 又は(V)で表さ
れる化合物に対して1.0〜3.0当量の範囲で使用
し、好ましくは1.1〜2.0当量の範囲で使用すれば
良い。
【0012】上記反応において、一般式(II)で表され
る化合物を単離して行う場合は、単離した一般式(II)
で表される化合物を還元反応することにより、一般式
(I)で表されるアミノキナゾリノン誘導体を製造する
ことができる。本還元反応で使用する金属触媒として
は、例えばラネーニッケル、ホウ化ニッケル、漆原ニッ
ケル等のニッケル系触媒、パラジウムカーボン、酸化白
金、ロジウム、ラネーコバルトなどを用いることができ
る。金属触媒は一般式(II)で表される化合物に対して1
〜100重量%の範囲で使用すればよく、水素圧力は常
圧〜100kg/cm2の圧力範囲で使用し、好ましくは常
圧〜10kg/cm2 がよい。反応温度は0〜200℃の範
囲であり、好ましくは室温〜100℃がよい。反応時間
は数分〜48時間の範囲で行えば良い。不活性溶媒とし
ては水、メタノール、エタノール、n−プロパノール、
i−プロパノール、酢酸、ないしはこれらの混合物を使
用することができる。
【0013】〔反応2.〕一般式(VI)で表されるピリ
ジン誘導体を用いる一般式(I)で表されるアミノキナ
ゾリノン誘導体の製法。
【化30】 〔式中、R及びXは前記に同じ。〕 一般式(III) で表される化合物を不活性溶媒、金属触
媒、配位子の存在下に、一般式(VI)で表されるピリジ
ン誘導体と反応させて一般式(I)で表される3−(3
−ピリジルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン誘導体を製造することができる。
【0014】本反応に用いる金属触媒としては、例えば
塩化パラジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム、パ
ラジウムカーボン、金属パラジウムなどのパラジウム化
合物又はパラジウム−ホスフィン錯体、パラジウムに代
えて周期律表VIII族のニッケル、ロジウム、ルテニウ
ム、白金、イリジウム等の金属塩又は金属錯体を使用す
ることができ、ニッケル−アルムニウム合金(ラネーニ
ッケル)を使用することもできる。これらの金属触媒は
一般式(III) で表される化合物に対して0.001〜1
当モルの範囲で使用される。
【0015】また配位子としては、例えばトリメチルホ
スフィン、トリエチルホスフィン、トリブチルホスフィ
ン、トリシクロヘキシルホスフィン、トリフェニルホス
フィン、トリ(メトキシフェニル)ホスフィン、トリ
(オルソメチルフェニル)ホスフィン、ジエチルフェニ
ルホスフィン、エチルジフェニルホスフィン、1,1−
ビスジフェニルホスフィノメタン、1,2−ビスジフェ
ニルホスフィノエタン、1,3−ビスジフェニルホスフ
ィノプロパン、1,4−ビスジフェニルホスフィノブタ
ン、2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,
1’−ビナフチル等のホスフィン類、トリエチルホスフ
ァイト、トリイソプロピルホスファイト、トリブチルホ
スファイト、トリフェニルホスファイト等のホスファイ
ト類、トリエチルホスフェート、トリフェニルホスフェ
ート等のホスフェート類、トリフェニルアンチモン、ト
リフェニルヒ素、トリブトキシアルミニウム、又は塩化
スズ等が挙げられる。配位子は金属触媒に対して当モル
〜100倍モルの範囲で使用すれば良い。反応は金属触
媒を単独及び配位子と組み合わせて使用すれば良く、反
応系に予め錯体の形に調整して使用するか錯体を調整せ
ずにそれぞれを反応系に添加して使用してもよい。
【0016】不活性溶媒としては、例えばトルエン、ベ
ンゼン等の芳香族炭化水素、エーテル、テトラハイドロ
フラン(以下THFと記す。)、ジオキサン、ジメトキ
シエタン等のエーテル類が使用できるが、溶媒を使用せ
ずに反応を行うこともできる。反応温度は0℃〜200
℃の範囲であればよく、好ましくは80℃〜200℃が
よい。反応時間は数分〜48時間の範囲で行えば良い。
一般式(VI)で表されるピリジン誘導体は、一般式(II
I) で表される化合物に対して1.0〜5.0当量の範
囲であればよく、好ましくは1.0〜3.0当量の範囲
で使用すればよい。一般式(II)で表される化合物を単
離する場合は、反応1.と同じ還元反応を行うことによ
り一般式(I)で表される3−(3−ピリジルメチルア
ミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン
誘導体を製造することができる。
【0017】〔反応3.〕一般式(VII) で表される3−
置換ピリジン類又はその塩を用いる一般式(I)で表さ
れるアミノキナゾリノン誘導体の製法。
【化31】 (式中、R及びYは前記の意味を表す。) 一般式(III) で表される化合物を溶媒及び塩基の存在下
に、一般式(VII) で表される3−置換ピリジン類又はそ
の塩と反応させることにより、一般式(I)で表される
3−(3−ピリジルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロ
−2(1H)−キナゾリノン誘導体を製造することがで
きる。
【0018】本反応で用いる塩基としては、例えば炭酸
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素
ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸
化リチウム、水酸化カルシウム、酸化カルシウム等の無
機塩基類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイ
ソプロピルエチルアミン、ピリジン、ジメチルアミノピ
リジン等の有機塩基類、酢酸ナトリウム等の有機酸塩
類、水素化ナトリウムを使用することができる。塩基の
量は1〜5当量の範囲、好ましくは1〜3当量の範囲で
使用すれば良い。不活性溶媒としては、例えばトルエ
ン、ベンゼン等の芳香族炭化水素類、エーテル、TH
F、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ジ
メチルホルムアミド(以下DMFという)、N−メチル
ピロリドン、ジメチルスルホキシド(以下DMSOとい
う)、N,N’−ジメチルイミダゾリノン、ヘキサメチ
ルホスホリルトリアミド、スルホラン等の非プロトン性
極性溶媒類、アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニト
リル類、ジクロルメタン、1,2−ジクロロエタン、ク
ロロホルム等のハロゲン化炭化水素類、水などが使用で
き、これらの単独又は混合で使用することができる。反
応温度は0℃〜200℃の範囲で行うことができ、好ま
しくは室温〜150℃がよい。反応時間は数分〜100
時間の範囲で選択すればよい。一般式(VII) で表される
3−置換ピリジン類又はその塩は、一般式(III) で表さ
れる化合物に対して1.0〜5.0当量の範囲で使用す
ればよく、好ましくは1.1〜3.0当量の範囲で使用
すればよい。
【0019】〔反応4.〕一般式(III) で表される化合
物の製法。
【化32】 (式中、Rは前記の意味を表し、R’はメトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、ブトキシカルボニル
基、トリクロロメトキシカルボニル基、ビニルオキシカ
ルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、ベンジル基
等の保護基を示す。) 一般式(III) においてRが水素原子を示す化合物の場合
は特開平8−325239号公報記載の方法によって製
造することができる。Rが水素原子以外を示す化合物の
場合は、環外アミノ基をメトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、ブトキシカルボニル基、トリクロロメ
トキシカルボニル基、ビニルオキシカルボニル基、ベン
ジルオキシカルボニル基、ベンジル基などで保護し、一
般式(IX)で表される化合物を製造した後に、置換基R
を有するハロゲン化物、酸ハロゲン化物、又は酸無水物
等を用いてアルキル化、アシル化、カーバメート化、ア
ルケニル化、アルキニル化、又はベンジル化して置換基
Rを付加した後、脱保護基を行うことにより製造でき
る。
【0020】〔反応5.〕一般式(V) で表される化合
物の製法。
【化33】 (式中、R、R2 及びR3 は前記の意味を示す。) 一般式 (XI) で表される化合物を、酸触媒の存在下に一
般式(XII) で表されるケトン類と加熱還流することによ
り製造できる。又、Rが水素以外のものは、Rが水素の
一般式(V)で表される化合物(一般式(XIII)で表され
る化合物)を置換基Rで表される置換基のハロゲン化
物、酸ハロゲン化物、又は酸無水物等を用いてアルキル
化、アシル化、カーバメート化、アルケニル化、アルキ
ニル化、又はベンジル化することにより一般式(V) で
表される化合物を製造することができる。
【0021】
【実施例】下記実施例により本発明の方法を記述する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0022】実施例1. 一般式(II)で表される3−
(3−ピリジルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ
−2(H)−キナゾリノンの製法。 〔実施例1−1−1〕ラネーニッケル(70mg)をメタ
ノール5mlに懸濁後、酢酸を加えてpHを約4に調整す
る。該懸濁液に3−アミノ−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン(1g)及び3−シアノピリジン
(970mg)を加え、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌
する。反応液に水及び酢酸を加え70℃に昇温し、触媒
を除去後、濾液を減圧濃縮する。残渣をろ集し、水洗後
乾燥することにより、白色結晶の3−(3−ピリジルメ
チリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キ
ナゾリノン(1.57g)を得た。(収率100%、融
点226〜230℃)
【0023】〔実施例1−1−2〕ラネーニッケル(7
0mg)を酢酸−メタノール(5:100)5mlに加えた
後、3−アミノ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナ
ゾリノン(1g)及び3−シアノピリジン(960mg)
及び酢酸ナトリウム(0.5mg)を加え、水素雰囲気
下、室温で4時間攪拌する。以下実施例1−1−1と同
様にして、白色結晶の3−(3−ピリジルメチリデンア
ミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン
(1.57g)を得た。(収率100%)
【0024】〔実施例1−1−3〕3−アミノ−3,4
−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g),3−
シアノピリジン(700mg),ラネーニッケル(100
mg),酢酸−水(1:2)10mlをオートクレーブに加
え、水素圧6kg/cm2 、45℃で3時間水素添加反応を
行う。以下実施例1−1−1と同様にして、白色結晶の
3−(3−ピリジルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒ
ドロ−2(1H)−キナゾリノン(1.57g)を得
た。(収率100%)
【0025】〔実施例1−1−4〕酢酸ニッケル4水和
物と水素化ホウ素ナトリウムより公知の方法で調整した
ホウ化ニッケルを上記ラネーニッケルの代わりに用い、
以下実施例1−1−3と同様にして、白色結晶の3−
(3−ピリジルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ
−2(1H)−キナゾリノン(1.37g)を得た。
(収率87%)
【0026】〔実施例1−2〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)及び3−シ
アノピリジン(1.27g)を酢酸に溶解後、5%パラ
ジウムカーボン(50mg)を加え、水素雰囲気下、室温
で4時間攪拌する。反応液を70℃に昇温し、触媒を除
去後ろ液を減圧濃縮する。残渣をシリカゲルカラムクロ
マト(クロロホルム−メタノール=20:1)で精製す
ることにより、白色結晶の3−(3−ピリジルメチリデ
ンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリ
ノンを430mg得た。(収率28%)
【0027】〔実施例1−3〕3−(1−メトキシエチ
リデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナ
ゾリノン(1g)及び3−シアノピリジン(930mg)
を酢酸10mlに溶解し、ラネーニッケル(70mg)を加
え、水素雰囲気下に50℃で90分間攪拌する。以下実
施例1−2と同じ方法にて白色結晶の3−(3−ピリジ
ルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)
−キナゾリノンを490mg得た。(収率42%)
【0028】〔実施例1−4〕3−(1−メトキシエチ
リデンアミノ)−1−プロピオニル−3,4−ジヒドロ
−2(1H)−キナゾリノン(1g)及び3−シアノピ
リジン(760mg)を酢酸10mlに溶解し、ラネーニッ
ケル(70mg)を加え、50℃で2時間攪拌する。触媒
を除去後ろ液を減圧濃縮する。残渣に水、メタノールを
加えた後、ろ集することにより白色結晶の3−(3−ピ
リジルメチリデンアミノ)−1−プロピオニル−3,4
−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノンを660mg得
た。(収率59%、融点129℃)
【0029】〔実施例1−5〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)及び3−シ
アノピリジン(1.26g)を酢酸10mlに溶解し、酸
化白金(30mg)を加え水素雰囲気下4時間攪拌する。
以下実施例1−2と同様にして白色結晶の3−(3−ピ
リジルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノンを310mg得た。(収率20%)
【0030】〔実施例1−6〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)を3−ピリ
ジンメタノール(2g)に懸濁させ、トリス(トリフェ
ニルホスフィン)ルテニウム(II)ジクロライド(60
mg)を加え150℃で6時間攪拌する。反応液をシリカ
ゲルカラムクロマト(クロロホルム−メタノール=2
0:1)で精製することにより、白色結晶の3−(3−
ピリジルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2
(1H)−キナゾリノンを290mg得た。(収率19
%)
【0031】〔実施例1−7〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)を3−ピリ
ジンメタノール(3g)に懸濁させ、ラネーニッケル
(70mg)を加え120℃で5時間攪拌する。以下実施
例1−6と同様にして白色結晶の3−(3−ピリジルメ
チリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キ
ナゾリノンを290mg得た。(収率19%)
【0032】〔実施例1−8〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)を3−ピリ
ジンメタノール(3g)に懸濁させ、テトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(70mg)を加え、1
50℃で30時間攪拌する。以下実施例1−6と同様に
して白色結晶の3−(3−ピリジルメチリデンアミノ)
−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノンを37
0mg得た。(収率24%)
【0033】〔実施例1−9〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)を3−ピリ
ジンメタノール(3g)に懸濁させ、酢酸パラジウム
(28mg)及びジフェニルフォスフィノプロパン(10
0mg)を加え、150℃で18時間攪拌する。以下実施
例1−6と同様にして、白色結晶の3−(3−ピリジル
メチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−
キナゾリノン800mgを得た。(収率51%)
【0034】実施例2. 一般式(I)で表される3−
(3−ピリジルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2
(1H)−キナゾリノンの製法。
【0035】〔実施例2−1〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)及び3−シ
アノピリジン(1.26g)を酢酸10mlに溶解し、ラ
ネーニッケル(70mg)及び5%パラジウムカーボン
(50mg)を加え、水素雰囲気下室温で3時間攪拌す
る。ついで水素圧を4.6kg/cm2 に加圧し5時間攪拌
する。触媒を除去し、ろ液を減圧濃縮後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマト(クロロホルム−メタノール=2
0:1)で精製することにより白色結晶の目的物980
mgを得た。(収率63%、融点151℃)
【0036】〔実施例2−2〕3−(3−ピリジルメチ
リデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナ
ゾリノン(20g)を酢酸200mlに溶解させ、5%パ
ラジウムカーボン(1g)を加え水素圧5kg/cm2 に加
圧し5時間攪拌する。触媒を除去後ろ液を減圧濃縮す
る。残渣をろ集し、酢酸エチルで洗浄することにより、
白色結晶の3−(3−ピリジルメチルアミノ)−3,4
−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノンを16.5g得
た。(収率85%)
【0037】〔実施例2−3〕3−(3−ピリジルメチ
リデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナ
ゾリノン1gを酢酸100mlに溶解させ、ラネーニッケ
ル70mgを加え水素雰囲気下80℃で4時間攪拌する。
以下実施例1−2と同様にして白色結晶の3−(3−ピ
リジルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)
−キナゾリノンを220mg得た。(収率22%)
【0038】〔実施例2−4〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)をDMSO
15mlに溶解し、炭酸水素ナトリウム(1.13g)及
び3−クロロメチルピリジン塩酸塩(1.11g)を加
え、50℃で15時間攪拌した後、反応液を水中に注ぎ
込み、酢酸エチルで抽出する。抽出層を水及び飽和食塩
水で洗浄後芒硝で乾燥した。溶媒を留去後、残渣をシリ
カゲルカラムクロマト(クロロホルム−メタノール=2
0:1)で精製することにより、白色結晶の3−(3−
ピリジルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノンを750mg得た。(収率48%)
【0039】〔実施例2−5〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)をDMSO
10mlに溶解し、炭酸カリウム(930mg)及び3−ク
ロロメチルピリジン塩酸塩(1.11g)を加え、室温
で24時間攪拌した後、反応液を水中に注ぎ込み、酢酸
エチルで抽出する。抽出層を水及び飽和食塩水で洗浄
後、芒硝で乾燥した。以下実施例2−4と同じ方法に
て、白色結晶の3−(3−ピリジルメチルアミノ)−
3,4−ジヒドロ−2(1H)- キナゾリノンを450
mg得た。(収率29%)
【0040】〔実施例2−6〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)をDMF1
0mlに溶解し、トリエチルアミン(680mg)及び3−
クロロメチルピリジン(860mg)を加え、室温で24
時間攪拌した後、反応液を水中に注ぎ込み、酢酸エチル
で抽出する。抽出層を水及び飽和食塩水で洗浄後、芒硝
で乾燥した。以下実施例2−4と同じ方法にて、白色結
晶の3−(3−ピリジルメチルアミノ)−3,4−ジヒ
ドロ−2(1H)- キナゾリノンを220mg得た。(収
率14%)
【0041】〔実施例2−7〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)をトルエン
30mlに懸濁させ、酢酸ナトリウム(1.11g)及び
3−クロロメチルピリジン塩酸塩(1.11g)を加
え、加熱還流下に7時間攪拌した後、反応液を水中に注
ぎ込み、酢酸エチルで目的物を抽出する。抽出層を水及
び飽和食塩水で洗浄後、芒硝で乾燥した。以下実施例2
−4と同じ方法にて、白色結晶の3−(3−ピリジルメ
チルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)- キナゾ
リノンを450mg得た。(収率29%)
【0042 】実施例3. 一般式(V)で表される3−
置換イリデンアミノ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−
キナゾリノン類の製法。 〔実施例3−1〕3−アミノ−3,4−ジヒドロ−2
(1H)−キナゾリノン(20g)にオルト酢酸トリメ
チル(44g)を加え、15分間加熱還流する。反応液
を冷却後、生じた結晶をヘキサンで洗浄することによ
り、3−(1−メトキシエチリデンアミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノンを24.3g得た。
(収率90%、融点 168℃)
【0043】〔実施例3−2〕3−(1−メトキシエチ
リデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナ
ゾリノン(2g)をトルエン20mlに溶解し、水素化ナ
トリウム(含有量60%、440mg)を加え、50℃で
10分間攪拌後、無水プロピオン酸(1.44g)を加
え、30分間攪拌する。反応液を水中に注ぎ込み、酢酸
エチルで抽出する。抽出層を飽和食塩水で洗浄後、芒硝
で乾燥する。溶媒を留去後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマト(酢酸エチル)で精製することにより3−(1−
メトキシエチリデンアミノ)−1−プロピオニル−3,
4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノンを2.2g得
た。(収率88%) NMR [TMS/CDCl3 、δ値(ppm)] 1.15(3H,t)、1.85(3H,s)、2.9
1(2H,q)、3.76(3H,s)、4.42(2
H,s)、7.11(2H,d)、7.25(1H,d
d)、7.71(1H,d)
【0044】〔実施例3−3〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)にアセトン
5ml、酢酸(触媒量)を加え、1時間加熱還流する。減
圧濃縮した後、生じた結晶をヘキサンで洗浄することに
より、3−イソプロピリデンアミノ−3,4−ジヒドロ
−2(1H)−キナゾリノンを1.25g得た。(収率
100%、融点180℃)
【0045】〔実施例3−4〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)にメチルエ
チルケトン5ml、酢酸(触媒量)を加え、1時間加熱還
流する。以下実施例3−3と同じ方法にて3−(2−ブ
チリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キ
ナゾリノンを1.06g得た。(収率80%) NMR [TMS/CDCl3 、δ値(ppm)] 1.24(3H,t)、1.94(3H,s)、2.4
5(2H,q)、4.59(3H,s)、6.72(1
H,d)、6.96(1H,t)、7.09(1H,
d)、7.19(1H,t)、7.74(1H,br
s)
【0046】〔実施例3−5〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)にメチルイ
ソプロピルケトン5ml、酢酸(触媒量)を加え、1時間
加熱還流する。以下実施例3−3と同じ方法にて3−
(3−メチル−ペンチリデンアミノ)−3,4−ジヒド
ロ−2(1H)−キナゾリノンを990mg得た。(収率
70%) NMR [TMS/CDCl3 、δ値(ppm)] 1.21(6H,d)、1.88(3H,s)、2.7
1(1H,m)、4.59(2H,s)、6.71(1
H,d)、6.96(1H,t)、7.10(1H,
d)、7.19(1H,t)、7.27(1H,br
s)
【0047】〔実施例3−6〕3−アミノ−3,4−ジ
ヒドロ−2(1H)−キナゾリノン(1g)にシクロヘ
キサノン5ml、酢酸(触媒量)を加え、3時間加熱還流
する。以下実施例3−3と同じ方法にて3−シクロへキ
シリデンアミノ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナ
ゾリノンを1.4g得た。(収率98%) NMR [TMS/CDCl3 、δ値(ppm)] 1.55〜1.90(6H,m)、2.30〜2.50
(4H,m)、4.62(2H,s)、6.70(1
H,d)、6.95〜7.25(4H,m)
【0048】〔実施例3−7〕3−イソプロピリデンア
ミノ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン
(1g)をトルエン10mlに溶解し、水素化ナトリウム
(60%、240mg)を加え、50℃で10分間攪拌
後、無水プロピオン酸(750mg)を加え、30分間攪
拌する。以下実施例3−2と同様にして3−イソプロピ
リデンアミノ−1−プロピオニル−3,4−ジヒドロ−
2(1H)−キナゾリノン1.12gを得た。(収率8
8%) NMR [TMS/CDCl3 、δ値(ppm)] 1.22(3H,t)、1.88(3H,s)、2.1
6(3H,s)、2.98(2H,q)、4.50(2
H,s)、7.20(2H,d)、7.36(1H,
m)、7.77(1H,d)
【0049】〔実施例3−8〕3−(1−メトキシエチ
リデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナ
ゾリノン(1g)をTHF10mlに溶解し、水素化ナト
リウム(60%、220mg)を加え、50℃で10分
間攪拌後、クロロ炭酸エチル(700mg)を加え、30
分間攪拌する。以下実施例3−2と同様にして3−(1
−メトキシエチリデンアミノ)−1−エトキシカルボニ
ル−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン1.
22gを得た。(収率92%) NMR [TMS/CDCl3 、δ値(ppm)] 1.47(3H,t)、1.95(3H,s)、3.8
3(3H,s)、4.35(2H,q)、4.51(2
H,s)、7.18(2H,dd)、7.30〜7.4
0(1H,m)、7.66(1H,d)
【0050】〔実施例3−9〕3−シクロヘキシリデン
アミノ−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナゾリノン
(1g)をトルエン10mlに溶解し、水素化ナトリウム
(60%、200mg)を加え、50℃で10分間攪拌
後、無水プロピオン酸(630mg)を加え、30分間攪
拌する。以下実施例3−2と同様にして、3−シクロヘ
キシリデンアミノ−1−プロピオニル−3,4−ジヒド
ロ−2(1H)−キナゾリノン目的物930mgを得た。
(収率76%) NMR [TMS/CDCl3 、δ値(ppm)] 1.77(3H,t)、1.60〜1.71(2H,
m)、1.75〜1.89(4H,m)、2.48(4
H,t)、2.98(2H,q)、4.51(2H,
s)、7.19(2H,dd)、7.30〜7.39
(1H,m)、7.76(1H,d)
【0051】
【発明の効果】本発明により農薬として有用な3−(3
−ピリジルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
H)−キナゾリノン誘導体及び3−(3−ピリジルメチ
リデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キナ
ゾリノン誘導体を、新規な方法で、従来と比べてより簡
便に合成することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 25/00 B01J 25/02 X 25/02 C07D 239/80 C07D 239/80 C07B 61/00 300 // C07B 61/00 300 B01J 23/74 321X

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(III) ; 【化1】 〔式中、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルケニ
    ル基、低級アルキニル基、置換されていても良いベンジ
    ル基又は 【化2】 (式中、R1 は水素原子、低級アルキル基又は低級アル
    コキシ基を示す。)を示す。〕で表される化合物、又は
    一般式(V) 【化3】 〔式中、Rは前記に同じくし、R2 及びR3 は同一又は
    異なっても良く、低級アルキル基又は低級アルコキシ基
    を示す。〕で表される化合物と構造式(IV) 【化4】 で表される化合物を反応させ一般式(II) 【化5】 〔式中、Rは前記に同じ。〕で表される3−(3−ピリ
    ジルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
    H)−キナゾリノン誘導体に導いた後、これを単離又は
    単離せずして還元反応することを特徴とする一般式
    (I) 【化6】 〔式中、Rは前記に同じ。〕で表される3−(3−ピリ
    ジルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−
    キナゾリノン誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 水素存在下にて、周期律表VIII族の金属
    触媒の単独又は複数と酸及び/又は酸アルカリ金属塩の
    存在下に反応を行うことを特徴とする請求項1記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 周期律表VIII族の金属触媒がニッケル系
    触媒、パラジウムカーボン、酸化白金、ロジウム、又は
    ラネーコバルトである請求項2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 酸又は酸アルカリ金属塩が炭素数1〜6
    のカルボン酸又は炭素数1〜6のカルボン酸アルカリ金
    属塩である請求項2又は3記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 一般式(III); 【化7】 〔式中、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルケニ
    ル基、低級アルキニル基、置換されていても良いベンジ
    ル基又は 【化8】 (式中、R1 は水素原子、低級アルキル基又は低級アル
    コキシ基を示す。)を示す。〕で表される化合物と一般
    式(VI) 【化9】 〔式中、XはOH基又はNH2 基を示す。〕で表される
    ピリジン誘導体とを反応させ一般式(II) ; 【化10】 〔式中、Rは前記に同じ。〕で表される3−(3−ピリ
    ジルメチリデンアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1
    H)−キナゾリノン誘導体に導いた後、これを単離又は
    単離せずして還元反応することを特徴とする一般式
    (I) ; 【化11】 〔式中、Rは前記に同じ。〕で表される3−(3−ピリ
    ジルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−
    キナゾリノン誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】 周期律表VIII族の金属触媒の単独又は複
    数と、配位子存在下に反応を行うことを特徴とする請求
    項5記載の製造方法。
  7. 【請求項7】 周期律表VIII族の金属触媒が、塩化パラ
    ジウム、臭化パラジウム、酢酸パラジウム、パラジウム
    カーボン、パラジウム金属、パラジウム、ニッケル、ロ
    ジウム、ルテニウム、白金、イリジウムの金属塩若しく
    は錯体又はラネーニッケルである請求項6記載の製造方
    法。
  8. 【請求項8】 配位子が有機リン系化合物、有機アンチ
    モン系化合物、有機ヒ素系化合物、有機アルミニウム系
    化合物、有機スズ系化合物又は無機スズ系化合物である
    請求項6又は7記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 一般式(III) ; 【化12】 〔式中、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルケニ
    ル基、低級アルキニル基、置換されていてもよいベンジ
    ル基又は 【化13】 (R1 は水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
    基を示す。)を示す。〕で表される化合物と一般式(VI
    I) 【化14】 〔式中、Yはハロゲン原子又は OR4 (R4 はp−トルエンスルホニル基又はメタンスルホニ
    ル基を示す。)を示す。〕で表される3−置換ピリジン
    類又はその塩とを反応させることを特徴とする、一般式
    (I); 【化15】 〔式中、Rは前記に同じ。〕で表される3−(3−ピリ
    ジルメチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−
    キナゾリノン誘導体の製造方法。
  10. 【請求項10】 塩基類存在下に反応を行うことを特徴
    とする請求項9記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 一般式(V) 【化16】 〔式中、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルケニ
    ル基、低級アルキニル基、置換されてもよいベンジル基
    又は 【化17】 (式中、R1 は水素原子、低級アルキル基又は低級アル
    コキシ基を示す。)を示し、R2 及びR3 は同一又は異
    なってもよく、低級アルキル基、又は低級アルコキシ基
    を示す。〕で表される化合物。
  12. 【請求項12】 一般式(III) ; 【化18】 〔式中、Rは水素原子、低級アルキル基、低級アルケニ
    ル基、低級アルキニル基、置換されていてもよいベンジ
    ル基又は 【化19】 (R1 は水素原子、低級アルキル基又は低級アルコキシ
    基を示す。)を示す。但し、Rが水素原子を示す場合を
    除く。〕で表される化合物。
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