JPH07108000B2 - 4相位相復調器 - Google Patents

4相位相復調器

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JPH07108000B2
JPH07108000B2 JP61185045A JP18504586A JPH07108000B2 JP H07108000 B2 JPH07108000 B2 JP H07108000B2 JP 61185045 A JP61185045 A JP 61185045A JP 18504586 A JP18504586 A JP 18504586A JP H07108000 B2 JPH07108000 B2 JP H07108000B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 位相検波出力信号をディジタル信号に変換し、ディジタ
ル処理により電圧制御発振器の制御電圧を形成し、入力
4相位相変調信号の搬送波位相に位相同期化させると共
に、位相誤差成分を抑圧した搬送波を再生し、4相位相
変調信号の安定な復調を行わせるものである。
〔産業上の利用分野〕 本発明は、位相誤差を抑圧した搬送を再生して4相位相
変調信号を復調する4相位相復調器に関する。
4相位相復調器は、受信した4相位相変調信号から搬送
波を再生し、それぞれ直交する再生搬送波を用いて受信
4相位相変調信号を位相検波するものであり、その再生
搬送波を得る為の構成は既に種々提案されている。その
場合、受信4相位相変調信号の搬送波成分周波数と同一
の周波数で、且つ所定の位相の搬送波を得る必要があ
り、簡単な構成で搬送波を再生して復調できるようにす
ることが要望されている。
〔従来の技術〕
従来の4相位相復調器の一例を第4図に示す。同図に於
いて、31はハイブリッド回路、32,33は位相検波器、34,
35は位相差成分を2逓倍にする絶対値回路、36は微分回
路(d/dt)、37はミキサ、38,39は低域フィルタ、40は
電圧制御発振器、41はπ/2の移相を行う移相器である。
入力信号の4相位相変調信号は、ハイブリッド回路31に
より分岐されて位相検波器32,33に加えられ、又電圧制
御発振器40からの再生搬送波信号が移相器41により90°
移相され、位相検波器32,33には直交した再生搬送波信
号が加えられることになり、4相位相変調信号の位相検
波が行われる。この位相検波器32,33は、例えば、二重
平衡変調器と同様の構成とすることができるものであ
り、4相位相変調信号をωiとし、電圧制御発振器40の
出力の再生搬送波信号をωoとすると、周波数差成分
は、ωi−ωo=Δωとなり、θ=Δωtとすると、位相
検波器32からsinθ,−sinθ成分信号が出力され、位相
検波器33からcosθ,−cosθ成分信号が出力される。
これらの位相検波出力信号は、絶対値回路34によって周
波数成分(位相差成分)が2逓倍され、sin2θ,−sin2
θ,cos2θ,−cos2θ成分信号となり、次の絶対値回路3
5により更に2逓倍されて、sin4θ,−sin4θ,cos4θ,
−cos4θ成分信号となる。sin4θ成分信号を低域フィル
タ39を介して電圧制御発振器40に位相制御信号として加
える。又sin4θ成分信号を微分回路36により微分してミ
キサ37に加え、このミキサ37に於いてcos4θ成分信号と
混合し、低域フィルタ38を介して電圧制御発振器40に周
波数制御信号として加える。
この場合、sin4θ=sin4Δωtの信号は、微分回路36に
より微分されるから、 ∂sin4Δωt/∂t=4Δωcos4Δωt …(1) となる。又ミキサ37によりcos4θ成分信号と混合され
て、 4Δωcos4Δωt・cos4Δωt =−2Δω(1−cos8Δωt) …(2) の信号が出力される。
この2Δωの成分が低域フィルタ38により抽出されて電
圧制御発振器40に加えられる。即ち、周波数差Δωの成
分の制御信号が電圧制御発振器40に加えられるので、入
力された4相位相変調信号の周波数に追従した発振周波
数に制御できることになり、搬送波再生の引込範囲を拡
大することができる。
第5図は絶対値回路34,35の概略構成を示すものであ
り、D1〜D4はダイオード、Q1〜Q4はトランジスタ、R1〜
R24は抵抗で、トランジスタQ1,Q2により一方の差動増幅
器を構成し、トランジスタQ3,Q4により他方の差動増幅
器を構成している。又ダイオードD1〜D4は、半波整流を
行って周波数成分を等価的に自乗するもので、全波整流
回路とした場合も同様に等価的な自乗回路を構成するこ
とができる。又抵抗R21,R22及びR23,R24により加算回路
を構成している。
絶対値回路34の場合は、位相検波出力信号のsinθ,cos
θ,−cosθ成分信号が加えられる。なお、−sinθ成分
信号も用いるものであるが、動作説明上省略することが
できるので、図示を省略している。sinθ成分信号とcos
θ成分信号とはそれぞれダイオードD1,D2により自乗さ
れてトランジスタQ1,Q2のベースに加えられ、例えば、
トランジスタQ2のコレクタからは、 (cos2θ−sin2θ)=cos2θ …(3) の信号が出力される。即ち、周波数成分は2逓倍される
ことになる。同様に、トランジスタQ1のコレットから
は、−cos2θ成分信号が出力される。
又抵抗R21,R22を介してsinθ成分信号とcosθ成分信号
とが加算され(sinθ+cosθ)の信号は、ダイオードD3
により自乗されてトランジスタQ3のベースに加えられ
る。又抵抗R23,R24を介してsinθ成分信号と−cosθ成
分信号とが加算され、(sinθ−cosθ)の信号はダイオ
ードD4により自乗されてトランジスタQ4のベースに加え
られる。従って、トランジスタQ4のコレクタから、 (sinθ+cosθ)2−(sinθ−cosθ)2=4sinθcosθ
=2sin2θ …(4) の信号が出力され、係数2を消去すると、sin2θとな
る。即ち、周波数成分は2逓倍されることになる。同様
に、トランジスタQ3のコレクタから−sin2θ成分信号が
出力される。
絶対値回路35も同様な構成により、絶対値回路34から出
力されたsin2θ,−sin2θ,cos2θ,−cos2θ成分信号
の周波数成分を2逓倍するから、sin4θ,−sin4θ,cos
4θ,−cos4θ成分が出力される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述の従来の4相位相復調器は、再生搬送波の位相誤差
信号及び周波数誤差信号をベースバンド信号の処理によ
って得るものであるが、絶対値回路34,35は、アナログ
信号処理によるものであり、それぞれ振幅レベル等を合
わせる為の複数個所の調整が必要となるから、調整時間
が長くなる欠点がある。このように調整個所が多いこと
は、経時変化により再調整の必要が生じる可能性が大き
い問題がある。
又入力4相位相変調信号の搬送波周波数と電圧制御発振
器40のフリーラン周波数ととの差が大きい場合、位相誤
差が生じて固定劣化が増加する欠点がある。又位相同期
ループの帯域幅を広くして同期引込範囲を広くしている
為に、残留位相誤差が生じるので、固定劣化が大きくな
る欠点がある。
本発明は、位相誤差を抑圧した搬送波を再生して、入力
4相変調信号を復調することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明の4相位相復調器は、第1図を参照して説明する
と、4相位相変調の入力信号を再生搬送波によって位相
検波する位相検波部1と、この位相検波部1に加える再
生搬送波を出力する電圧制御発振器(VOC)2と、位相
検波部1のI,Qチャネルの検波出力信号をディジタル信
号に変換するA/D変換器3と、このA/D変換器3のI,Qチ
ャネルの出力信号の極性を基に、I,Qチャネルの出力信
号が第1象限〜第4象限の何れの象限に位置するかを判
定し、I,Qチャネルの出力信号を第1象限〜第4象限の
中の一つを特定象限とし、その特定象限に置換して、同
一位相変調状態に変換する象限決定部4と、この象限決
定部4の特定象限に置換した象限決定決定出力信号に相
互に比較する比較部5と、この比較部5の出力信号を平
均化して電圧制御発振器2の位相誤差制御用の制御電圧
とする平均化部6と、象限決定部4の出力信号を電圧制
御発振器2の位相制御用の制御電圧に変換するD/A変換
器7とを備えている。
〔作用〕
象限決定部4は、A/D変換器3のI,Qチャネルのディジタ
ル信号の極性が両方共正極性の時は第1象限、両方共負
極性の時は第3象限、Iチャネルのディジタル信号が負
極性でQチャネルのディジタル信号が正極性の時は第2
象限、Iチャネルのディジタル信号が正極性でQチャネ
ルのディジタル信号が負極性の時は第4象限と判定す
る。そして、例えば、第1象限を特定象限とすると、第
1象限と判定した場合はそのまま出力し、第3象限と判
定した場合は極性を反転して出力する。又第2象限と判
定した場合は、Iチャネルのディジタル信号の極性を反
転してQチャネルのディジタル信号とし、且つQチャネ
ルのディジタル信号の極性をそのままとしてIチャネル
のディジタル信号として出力する。又第4象限と判定し
た場合は、Iチャネルのディジタル信号の極性をそのま
まとしてQチャネルのディジタル信号とし、且つQチャ
ネルのディジタル信号の極性を反転してIチャネルのデ
ィジタル信号として出力する。
従って、象限決定部4からの出力信号は、第1象限等の
特定象限に置換されるから、同一位相変調状態となる。
即ち、4相位相変調信号を4逓倍して無変調信号とした
場合と等価なディジタル信号を得ることができる。
又D/A変換器7は、象限決定部4からの特定象限に置換
されたディジタル信号を、例えば、変換基準点を用いて
アナログ信号に変換することにより、再生搬送波信号の
位相誤差に相当する信号とすることができるから、その
アナログ信号を電圧制御発振器2の制御電圧として位相
制御を行うものである。ここで、位相制御とは、位相同
期化を行うことを意味するものである。
又比較部5は、象限決定部4により特定象限に置換され
たI,Qチャネルの信号を比較する。比較一致の場合は位
相誤差は零であるが、比較不一致の場合は、その差に対
応した位相誤差が存在していることになる。即ち、位相
同期ループの定数等に従った位相誤差成分を含む状態で
位相同期が確立される場合が多いもので、このような位
相誤差成分を含む場合において、比較部5により位相誤
差成分を求め、平均化部6により時間平均をとって、電
圧制御発振器2の位相誤差抑制用の制御電圧とし、位相
誤差を零とするとように制御するものである。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例について詳細に説明
する。
第2図は本発明の実施例のブロック図であり、11はハイ
ブリッド回路、12,13は位相検波器、14,15はA/D変換
器、16は象限決定回路、17,18はフリップフロップ群(F
F)、19は比較回路、20はカウンタ、21はD/A変換器、22
は電圧制御発振器、23はD/A変換器、24はπ/2の移相を
行う移相器、25は保持回路である。
ハイブリッド回路11と位相検波器12,13と移相器24とに
より、第1図の位相検波部1が構成され、A/D変換器14,
15により第1図のA/D変換器3が構成され、象限決定回
路16が第1図の象限決定部4に対応し、フリップフロッ
プ群17,18と比較回路19とにより、第1図の比較部5が
構成され、保持回路25とカウンタ20とD/A変換器21とに
より、第1図の平均化部6が構成され、D/A変換器23が
第1図のD/A変換器7に対応し、電圧制御発振器22が第
1図の電圧制御発振器2に対応する。
4相位相変調信号は、ハイブリッド回路11により分岐さ
れて位相検波器12,13に加えられ、電圧制御発振器22か
らの再生搬送波信号が移相器24により90°移相されるこ
とにより、直交した再生搬送波信号が形成されて位相検
波器12,13に加えられる。従って、位相検波器12,13によ
り4相位相変調信号は位相検波され、I(同相)チャネ
ルとQ(直交相)チャネルとの位相検波出力信号が得ら
れる。
位相検波出力信号は、A/D変換器14,15により複数ビット
構成の例えば3ビットのディジタル信号に変換されて象
限決定回路16に加えられる。象限決定回路16は、入力さ
れたディジタル信号の象限位置を判定して、第1象限〜
第4象限の中の一つの特定象限、例えば、第1象限に置
換する。
第3図は象限決定説明図であり、(A)に示すように、
各象限に於けるIチャネル信号とQチャネル信号との極
性についてみると、第1象限ではI>0,Q>0、第2象
限ではI<0,Q>0、第3象限ではI<0,Q<0、第4象
限ではI>0,Q<0の関係となる。従って、象限決定回
路16は、A/D変換器14,15の出力のディジタル信号の極性
から象限位置を判定することができる。
又第1象限を特定象限とすると、この第1象限に他の象
限の信号を置換するものであり、第1象限〜第4象限の
信号ベクトルa,b,c,dについて、第2象限の信号ベクト
ルbを時計方向に90°回転させると、第1象限の信号ベ
クトルaとなる。又第4象限の信号ベクトルdを反時計
方向に90°回転させると、第1象限の信号ベクトルaと
なる。又第3象限の信号ベクトルcを180°回転させる
と、或いは点対称に反転させると、第1象限の信号ベク
トルaとなる。従って、第1象限のIチャネル信号をΔ
x、Qチャネルの信号をΔyとすると、第2象限〜第4
象限の信号を第1象限に置換する為に、次の表の変換を
行うことになる。
象限決定回路16は、前述のように、A/D変換器14,15のI,
Qチャネルの出力ディジタル信号Δx,Δyの極性を基に
象限判別を行うものであり、+Δx,+Δyの場合は第1
象限と判別し、−Δx,−Δyの場合は第3象限と判別す
る。又−Δx,+Δyの場合は第2象限、+Δx,−Δyの
場合は第4象限と判別する。
そして、判別された象限から特定象限の例えば第1象限
に置換する場合、表に示すような置換処理を行うもので
あり、判別された象限が第1象限の場合はそのまま出力
し、第3象限の場合は極性を反転して出力する。又第2
象限の場合は、Iチャネルのディジタル信号−Δxの極
性を反転してQチャネルのディジタル信号とし、且つQ
チャネルのディジタル信号+Δyの極性をそのままとし
てIチャネルのディジタル信号として出力する。又第4
象限の場合は、Iチャネルのディジタル信号+Δxの極
性をそのままとしてQチャネルのディジタル信号とし、
且つQチャネルのディジタル信号−Δyの極性を反転し
てIチャネルのディジタル信号として出力する。このよ
うなI,Qチャネルのディジタル信号の極性を基に象限を
判別し、特定象限に置換する為の極性反転やI,Qチャネ
ルのディジタル信号の交換の処理は、論理回路或いはプ
ログラム制御によるプロセッサによって実現することが
できる。
又象限決定回路16により、特定象限の例えば第1象限に
置換することによって、各種の位相変調状態を同一位相
変調状態に変換したことになる。即ち、4相位相変調信
号を4逓倍して無変調信号を得る場合と同様な位相変調
成分を無くしたものとなり、第4図に示す従来例に於け
る2個の絶対値回路により4逓倍する場合と等価とな
る。従って、象限決定回路16の出力信号をD/A変換器23
によりアナログ信号に変換して、位相制御用の制御電圧
とすることができ、この制御電圧によって電圧制御発振
器22を制御する位相同期ループが形成されていることに
なる。
この場合、第3図の(B)に示すように、特定象限の例
えば第1象限のP点が正規の信号点位置とすると、I,Q
チャネルのディジタル信号はΔx,Δyで表示され、Δx
=Δyとなる。しかし、再生搬送波位相のずれにより、
この正規の信号点Pからずれた信号点Aとなると、I,Q
チャネルのディジタル信号Δx′,Δy′は、Δx′<
Δy′の関係となり、又信号点Bとなると、I,Qチャネ
ルのディジタル信号Δx″,Δy″は、Δx″>Δy″
の関係となる。
従って、Δx=Δyとなるように、即ち、正規の信号点
PへA点から、又はB点からそれぞれ矢印で示すよう
に、電圧制御発振器22の出力信号位相を制御すれば良い
ことになり、その為のΔx−Δx′,Δy−Δy′或い
はΔx−Δx″,Δy−Δy″に相当する値を得ること
は容易である。例えば、D/A変換器23に於けるディジタ
ル信号からアナログ信号への変換の基準点をP点の値
(Δx,Δy)を用い、象限決定回路16からの特定象限に
置換したディジタル信号をアナログ信号に変換すると、
位相差に対応する信号成分を得ることができる。即ち、
前述の位相誤差制御用の制御電圧とすることができる。
なお、ループフィルタ等は必要に応じて接続することが
できるものであり、簡略化の為に図示を省略している。
象限決定回路16からのI,Qチャネルの象限決定出力信号
は、フリップフロップ群17,18にラッチされ、同一タイ
ミングで比較回路19に加えられて比較される。即ち、第
3図(A)に於いて、第1象限に置換されたI,Qチャネ
ルの信号Δx,Δyを比較することにより、位相誤差Δθ
を求めることができる。位相同期ループが同期引込状態
となったとしても、圧縮できない位相誤差Δθが生じる
ものであるが、この位相誤差Δθを求めて、電圧制御発
振器22を制御することにより、位相誤差Δθを抑圧する
ことができる。
又比較回路19の出力信号をラッチ回路等からなる保持回
路25に一時的に保持し、それをカウンタ20により所定時
間カウントして時間平均をとり、その結果をD/A変換器2
1によりアナログ信号に変換して、電圧制御発振器22の
位相誤差制御用の制御電圧とする。従って、比較回路19
の出力信号を比較的長時間にわたって平均化した制御電
圧は、位相誤差成分に対応するから、この制御電圧を用
いて位相誤差を抑圧する。
即ち、D/A変換器23により変換した制御電圧を位相同期
用とする位相同期ループと、D/A変換器21により変換し
た制御電圧を位相誤差制御用とする制御ループとの二重
ループが形成され、位相同期ループにより位相同期が確
立された時に、その位相同期ループの回路定数等による
位相誤差成分が残存する場合が一般的であるが、この位
相誤差成分を、位相誤差制御用の制御ループによって、
抑圧することができる。
前述のように、象限決定回路16によりIチャネルとQチ
ャネルとの信号を特定象限に置換し、その象限決定出力
信号を比較し、時間平均をとることにより位相誤差成分
を求め、この位相誤差成分が零となるように電圧制御発
振器22を制御することにより、等価的に電圧制御発振器
22のフリーラン周波数を、入力4相位相変調信号の搬送
波周波数に合わせることになる。又この位相誤差成分が
低い周波数で変化する場合は、比較回路19に於けるI,Q
チャネルの象限決定出力信号を比較制御による制御ルプ
の応答速度が、位相誤差成分の変化速度より速ければ、
位相誤差が零となるように電圧制御発振器22を制御でき
ることになる。従って、搬送波を副信号で周波数変調す
る複合変調方式を適用した場合の過変調による同期外れ
等の問題を軽減することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明は、入力4相位相変調信号
を位相検波し、その位相検波出力信号をディジタル信号
に変換し、象限決定部4に於いて第1象限等の特定象限
に置換する象限決定を行い、4相位相変調信号を4逓倍
した場合と等価な象限決定信号を得ることができる。従
って、従来例に於ける2個の絶対値回路を用いる場合に
比較して、構成か簡単で且つ殆ど無調整で所望の信号を
得ることができる。
この象限決定部4からの象限決定出力信号をD/A変換器
7により制御電圧に変換して電圧制御発振器2を制御す
ることにより、位相同期引込みを行うことができ、又象
限決定出力信号を比較部5に於いて比較し、平均化部6
により平均化することにより、位相誤差成分を抑圧する
制御電圧を得ることができる。従って、この制御電圧発
振器2の位相同期引込状態に於ける残存位相誤差成分
を、平均化部6を介した制御電圧によって抑圧すること
ができる。
前述の電圧制御発振器2の制御電圧を得るまでディジタ
ル処理により行うことができるから、殆ど無調整で済む
利点があり、安定な搬送波再生を行って入力4相位相変
調信号の復調を行わせることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の原理ブロック図、第2図は本発明の実
施例のブロック図、第3図は象限決定説明図、第4図は
従来例の4相位相復調器のブロック図、第5図は絶対値
回路を示す。 1は位相検波部、2は電圧制御発振器(VCO)、3はA/D
変換器(A/D)、4は象限決定部、5は比較部、6は平
均化部、7はD/A変換器(D/A)、11はハイブリッド回
路、12,13は位相検波器、14,15はA/D変換器、16は象限
決定回路、17,18はフリップフロップ群(FF)、19は比
較回路、20はカウンタ、21はD/A変換器、24は移相器
(π/2)、25は保持回路である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4相位相変調の入力信号を再生搬送波によ
    って位相検波する位相検波部(1)と、 該位相検波部(1)に加える前記再生搬送波を出力する
    電圧制御発振器(2)と、 前記位相検波部(1)のI,Qチャネルの検波出力信号を
    ディジタル信号に変換するA/D変換器(3)と、 該A/D変換器(3)のI,Qチャネルの出力信号の極性を基
    に、該I,Qチャネルの出力信号が第1象限〜第4象限の
    何れの象限に位置するかを判定し、該I,Qチャネルの出
    力信号を特定象限に置換して、同一位相変調状態に変換
    する象限決定部(4)と、 該象限決定部(4)の特定現象に置換した象限決定出力
    信号のIチャネル成分とQチャネル成分とを相互に比較
    する比較部(5)と、 該比較部(5)の出力信号を平均化して前記電圧制御発
    振器(2)の位相誤差制御用の制御電圧とする平均化部
    (6)と、 前記象限決定部(4)の出力信号を前記電圧制御発振器
    (2)の位相制御用の制御電圧に変換するD/A変換器
    (7)とを備えた ことを特徴とする4相位相復調器。
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