JPH0710742Y2 - 救急絆創膏 - Google Patents

救急絆創膏

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JPH0710742Y2
JPH0710742Y2 JP1993008334U JP833493U JPH0710742Y2 JP H0710742 Y2 JPH0710742 Y2 JP H0710742Y2 JP 1993008334 U JP1993008334 U JP 1993008334U JP 833493 U JP833493 U JP 833493U JP H0710742 Y2 JPH0710742 Y2 JP H0710742Y2
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JP
Japan
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film
punched
soft plastic
adhesive film
hard plastic
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1993008334U
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English (en)
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JPH0584321U (ja
Inventor
武志 西川
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Nippon Zoki Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Zoki Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は簡易剥離構造を有する救
急絆創膏、更に詳しくは指などで押圧することにより、
積層接着された硬質のプラスチックフィルムと軟質のプ
ラスチック粘着フィルムとを容易に剥離することのでき
る簡易剥離構造を有する救急絆創膏に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】剥離して使用する積層部材又は一部に積
層構造を有する各種物品、例えば救急絆創膏などの剥離
部には、従来例えば剥離部の一部を非粘着性としたり、
その一部を取手状に加工した部分(セパレータ)を設
け、剥離の際はセパレータ部分を指で摘んで本体より引
き離す操作を行っていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、救急絆
創膏に上記のようなセパレータを設けた場合にはセパレ
ータ部分の材料費が付加されるとともに加工工程が多く
なるため加工費が高くなり、又セパレータが付いている
ため救急絆創膏の外観が悪くなるという問題点を有して
いた。更に例えば片面に粘着剤が塗布されているプラス
チック粘着フィルムなどにおいては、基材より該フィル
ムを剥離しようとするとき、セパレータ部分がかならず
しも明瞭ではない場合が多く、その部分を見つけ出して
摘むのに手間取ったり、又該部分が軟質のプラスチック
フィルムであるため摘んだり引っ張ったりし難いなどの
欠点を有していた。又、セパレータを有していない救急
絆創膏においては、ナイフなどの刃物を用いたり、或い
は爪を立てて開封又は剥離する状態であった。
【0004】本考案は上記従来技術における問題点を解
決するためのものであり、その目的とするところは、剥
離構造を有する救急絆創膏において、従来の剥離構造に
比べて剥離するのが容易であり材料費や加工費を低減さ
せるとともに、美しい外観を持ち、且つ患部に使用する
際にも都合が良い簡易剥離構造を有する救急絆創膏を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本考案の救急絆
創膏は、薬液を内包した硬質のプラスチックフィルム
と、硬質のプラスチックフィルムに対向する片面に粘着
剤が塗布されている軟質のプラスチック粘着フィルムと
が積層接着されてなる救急絆創膏において、硬質のプラ
スチックフィルムの一端部近傍に、硬質のプラスチック
フィルムを軟質のプラスチック粘着フィルムに向かって
押圧したとき硬質のプラスチックフィルムの一部が周辺
部を残して打ち抜けるように所定形状の切り込みを設け
て打ち抜き部が形成され、打ち抜き部側の軟質のプラス
チック粘着フィルムの一端部が、打ち抜き部の薬液側の
一部に掛かるように打ち抜き部に積層接着されてなる簡
易剥離構造を有することを特徴とする。
【0006】硬質のプラスチックフィルムの一端部近傍
に設ける切り込みの大きさ、形状は軟質のプラスチック
粘着フィルムの大きさ、形状、接着強度及び打ち抜き時
の作業性等を考慮して適宜選択する。切り込みの形状と
しては例えば円形、楕円形、弓形、矩形、各種多角形、
又は直線及び曲線で構成された不定形が挙げられる。切
り込みの大きさも任意に選択できるが、指で押圧して打
ち抜くことができるようにすると使用し易い。又、切り
込みを設ける打ち抜き部の数は、軟質のプラスチック粘
着フィルムの大きさなどを考慮して1個又は複数個設け
ることができる。
【0007】更に、所定形状の切り込みは溝又は一定間
隔で設けたスリット、ミシン目等としてもよく、硬質の
プラスチックフィルムの材質の性状に応じて適宜選択す
る。
【0008】
【作用】硬質のプラスチックフィルムの一端部近傍を、
指などにより硬質のプラスチックフィルム側から軟質の
プラスチック粘着フィルムに向かって押圧することによ
って、硬質のプラスチックフィルムの一部を周辺部を残
して簡単に打ち抜くことができる。又、その後、軟質の
プラスチック粘着フィルムの一端部が打ち抜き部の薬液
側の一部に接着された状態で軟質のプラスチック粘着フ
ィルムを硬質のプラスチックフィルムから剥離すること
ができるので、打ち抜き部を指で摘んで、軟質のプラス
チック粘着フィルムの粘着性を何ら損なうことなく、例
えばガーゼなどに吸収された状態の薬液を保持した軟質
のプラスチック粘着フィルムを患部に接着することがで
きる。
【0009】
【実施例】以下の実施例において、本考案を更に詳細に
説明する。なお、以下の実施例は限定的な意味を有する
ものではない。
【0010】図1は本考案の救急絆創膏の一例を示す。
薬液部1を設け、該薬液部1に円錐状の突起2を有する
硬質のポリ塩化ビニルフィルム3の一端に溝状の切り込
み4を入れて打ち抜き部5を形成した。図2は図1の救
急絆創膏を裏側から見た状態を示す。図中、6は硬質の
ポリ塩化ビニルフィルム3の裏面に張り合わせ、硬質の
ポリ塩化ビニルフィルム3と一緒になって薬液を密封す
るためのアルミ箔、7は薬液を吸収させるためのガー
ゼ、8は片面に粘着剤は塗布されている軟質のプラスチ
ック粘着フィルム(例えば、軟質のポリ塩化ビニルフィ
ルム)である。
【0011】本考案の救急絆創膏は、簡易剥離構造を有
することにより以下のような操作を簡単に行うことがで
きる。すなわち、薬液部1を押圧して突起2によりアル
ミ箔6を破って薬液をガーゼ7に吸収させた後、又はそ
の前に、図3に示すように指9を打ち抜き部5に当て、
図中下方に押圧して図4に示すように打ち抜き部5を打
ち抜くとともに軟質のプラスチック粘着フィルム8の一
端を硬質のポリ塩化ビニルフィルム3より剥離する。次
いで、図5に示すように両手の指9,10で硬質のポリ
塩化ビニルフィルム3及び軟質のプラスチック粘着フィ
ルム8の一端に接着されている打ち抜き部5を摘み、軟
質のプラスチック粘着フィルム8全体を硬質のポリ塩化
ビニルフィルム3より剥離する。
【0012】次いで、図6に示すように指9で打ち抜き
部5を摘みながら軟質のプラスチック粘着フィルム8を
患部に貼付し、最後に図7に示すように打ち抜き部5を
軟質のプラスチック粘着フィルム8より剥離して、残り
の一端部も患部に貼付する。
【0013】
【考案の効果】本考案の救急絆創膏は上記構成からな
り、硬質のプラスチックフィルムの一端部近傍を指など
により硬質のプラスチックフィルム側から軟質のプラス
チック粘着フィルムに向かって押圧することによって、
硬質のプラスチックフィルムの一部を周辺部を残して
単に打ち抜くことができるため、道具を用いることなく
軟質のプラスチック粘着フィルムを容易に硬質のプラス
チックフィルムから剥離することができる。
【0014】又、その後、軟質のプラスチック粘着フィ
ルムの一端部が打ち抜き部の薬液側の一部に接着された
状態で軟質のプラスチック粘着フィルムを硬質のプラス
チックフィルムから剥離することができるので、打ち抜
き部を指で摘んで、軟質のプラスチック粘着フィルムの
粘着性を何ら損なうことなく、ガーゼなどに吸収された
状態の薬液を保持した軟質のプラスチック粘着フィルム
を患部に接着することができる。このため、末端の粘着
性が損なわれることによって接着後軟質のプラスチック
粘着フィルムが患部から容易に剥離することもなく、そ
れ故、患部に救急絆創膏を確実に貼付することができ
る。
【0015】又、硬質のプラスチックフィルムの一端部
近傍に単に切り込みを設けるのみであるため、従来のセ
パレータなどの剥離のための付属物を設ける場合に比べ
て製造工程が簡単となり、加工費や材料費を低減するこ
とができるため商品価格の低減に効果がある。前記切り
込みは、硬質のプラスチックフィルムの一部を周辺部を
残して打ち抜くことができるように設けるので、その結
果、打ち抜き部の周辺は硬質のプラスチックフィルムで
保護されることとなり、本考案の救急絆創膏の使用時以
外の例えば輸送時や保管時に打ち抜き部近辺に外力が加
わった場合においても、打ち抜き部が硬質のプラスチッ
クフィルムから簡単に脱離することはない。それ故、輸
送時や保管時の外力による打ち抜き部の脱離に基づく商
品価値の消失又は低減の恐れがない。
【0016】更に、外観上セパレータが突出することが
ないため、商品のデザインを向上させる効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の救急絆創膏の一実施例の斜視図であ
る。
【図2】図1の救急絆創膏を裏側から見た斜視図であ
る。
【図3】本考案の救急絆創膏を使用する場合において、
打ち抜き部を指で押圧する状態を示す説明図である。
【図4】図3に次いで、打ち抜き部及び軟質のプラスチ
ック粘着フィルムの一端部を硬質のプラスチックフィル
ムから剥離した状態を示す説明図である。
【図5】図4に次いで、軟質のプラスチック粘着フィル
ム全体を硬質のプラスチックフィルムから剥離する状態
を示す説明図である。
【図6】図5に次いで、ガーゼなどに吸収された状態の
薬液を保持した軟質のプラスチック粘着フィルムを患部
に接着する状態を示す説明図である。
【図7】図6に次いで、最後に打ち抜き部を軟質のプラ
スチック粘着フィルムから剥離する状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 薬液部 2 突起 3 硬質のポリ塩化ビニルフィルム 4 切り込み 5 打ち抜き部 6 アルミ箔 7 ガーゼ 8 軟質のプラスチック粘着フィルム 9,10 指

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薬液を内包した硬質のプラスチックフィ
    ルムと、硬質のプラスチックフィルムに対向する片面に
    粘着剤が塗布されている軟質のプラスチック粘着フィル
    ムとが積層接着されてなる救急絆創膏において、硬質の
    プラスチックフィルムの一端部近傍に、硬質のプラスチ
    ックフィルムを軟質のプラスチック粘着フィルムに向か
    って押圧したとき硬質のプラスチックフィルムの一部が
    周辺部を残して打ち抜けるように所定形状の切り込みを
    設けて打ち抜き部が形成され、打ち抜き部側の軟質のプ
    ラスチック粘着フィルムの一端部が、打ち抜き部の薬液
    側の一部に掛かるように打ち抜き部に積層接着されてな
    る簡易剥離構造を有することを特徴とする救急絆創膏。
JP1993008334U 1993-02-05 1993-02-05 救急絆創膏 Expired - Lifetime JPH0710742Y2 (ja)

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JP1993008334U JPH0710742Y2 (ja) 1993-02-05 1993-02-05 救急絆創膏

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JPH0584321U JPH0584321U (ja) 1993-11-16
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5541338U (ja) * 1978-09-08 1980-03-17
JPH0136507Y2 (ja) * 1980-10-08 1989-11-07
JPS5892920U (ja) * 1981-12-14 1983-06-23 日本臓器製薬株式会社 救急絆創膏

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