JP2598797Y2 - ドレッシング - Google Patents

ドレッシング

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JP2598797Y2
JP2598797Y2 JP1993036183U JP3618393U JP2598797Y2 JP 2598797 Y2 JP2598797 Y2 JP 2598797Y2 JP 1993036183 U JP1993036183 U JP 1993036183U JP 3618393 U JP3618393 U JP 3618393U JP 2598797 Y2 JP2598797 Y2 JP 2598797Y2
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film
carrier film
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dressing
adhered
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JP1993036183U
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Inventor
橘生 丸岡
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タックシステム株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、医療分野で患部の包
帯、保護に用いられるドレッシングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドレッシング50の一例を図7に基
づき説明する。51はキャリヤフィルム、52は基材フィル
ム、53はパッド、54は剥離紙である。基材フィルム52の
裏面全域には粘着剤層52a が形成されており、いずれも
平面形状が略四角形に形成されている。このドレッシン
グ50を使用する場合は、剥離紙54を剥ぎ取り、パッド53
を患部に当て、基材フィルム52の粘着剤層52a を患部周
辺に接着すると共に、最後にキャリヤフィルム51を基材
フィルム52から剥ぎ取る。このようにして貼付されたド
レッシングは基材フィルム52が薄いことから患部の自由
な動きを阻害することがない。
【0003】ところで、上記のごときドレッシング50に
おいて、基材フィルム52だけだと、極めて薄い(通常、
20〜50μm程度)ので、すぐ垂れ下がってしまい患部に
うまく貼付することができず、そこである程度の剛性を
もたせて貼付しやすくするため、キャリヤフィルム51を
前記基材フィルム52に積層している。したがって、いっ
たん患部に貼付するとキャリヤフィルム51を付着したま
までは患部の動きを阻害するので、上記のごとく剥ぎ取
るわけであるが、この剥ぎ取りを少しでも容易にするた
め、キャリヤフィルム51のほぼ中央にスリット55を形成
するようにしている。そして、キャリヤフィルム51を剥
がすときは、このスリット55に指の爪などを入れてキャ
リヤフィルム51の端を起こし、それを引っ掛かりにし
て、全面的に剥ぎ取るようにしている。
【0004】
【考案が解決とようとする課題】ところで、上記実施例
の場合、スリット55に爪を入れようとしても、うまく入
らず、上手にキャリヤフィルム51を剥がすことができな
かった。また、キャリヤフィルム51にスリット55を形成
する加工は、カッター等の刃物を押し込むか、あるいは
押し引きしながら押し下げる方法によるため、キャリヤ
フィルム51の裏側の基材フィルム52を傷付けないように
しなければならず、相当精細なミクロン単位の位置制御
をしなければならず、製造設備が大がかりかつ高価とな
り、製造ラインの速度も上げることができなかった。
【0005】本考案は上記の事情に鑑み、使用時にキャ
リヤフィルムを剥がしやすく、しかも簡単な製造設備で
能率良く製造しうるドレッシングを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案のドレッシング
は、キャリヤフィルムを基材フィルムの表面に密着積層
し、該基材フィルムの裏面に粘着剤層を形成し、該粘着
剤層にパッドを接着すると共に、該パッドを挟んで前記
粘着剤層に剥離紙を仮接着したドレッシングにおいて、
前記基材フィルムを四角形とし、前記キャリヤフィルム
を、前記基材フィルムと同形状の四角形の本体部分と該
本体部分の一辺から略三角形状に突出させた突出部から
なる形状とし、前記キャリヤフィルムの突出部およびそ
れに連なる本体部分の一部の表面につまみ片を接着し、
該つまみ片の下面に位置する前記基材フィルムの一辺の
端縁に沿う位置において、該つまみ片の表面に折畳み用
溝を形成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案ではキャリヤフィルムの突出部において
は、キャリヤフィルムと基材フィルムの端面が一致して
おらず、ズレているので、つまみ片を折り畳み用溝で折
り返せば、キャリヤフィルムの突出部が基材フィルムの
端縁から簡単に離れて浮き上るので、キャリヤフィルム
を容易に基材フィルムから引き剥がすことができ、その
ままつまみ片を引張れば、キャリヤフィムを基材フィル
ムから無理なく分離することができる。そして、本考案
の構成は、キャリヤフィルムの突出部につまみ片を接着
する工程と、つまみ片に折り畳み用溝を形成する工程を
付加すればよく、前記折り畳み用溝はエッジ部材を押付
けることで形成でき切断する必要がないので、精細な位
置制御を必要としない。よって製造設備が簡単かつ安価
なものとなり、工程制御が容易なので、能率よく製造す
ることができる。
【0008】
【実施例】つぎに、本考案の一実施例を図面に基づき説
明する。図1は本考案の一実施例に係わるドレッシング
Dの平面図、図2は図1のドレッシングDの分解斜視
図、図3は図1のIII −III 線断面図である。なお図3
〜7ではドレッシングの平面寸法(縦横寸法)に比して
厚さ寸法を大幅に拡大して図示している。
【0009】図1〜3において、1はキャリヤフィル
ム、2は基材フィルム、3はパッド、4は剥離紙、5は
つまみ片である。キャリヤフィルム1は基材フィルム2
の表面に積層しており、かつ互いの界面を真空にして密
着させている。このキャリヤフィルム1は貼付時にドレ
ッシングDが垂れ下がらないようにある程度の剛性を与
えるもので、例えばポリエチレンフィルムやPETフィ
ルムなどを材料とする厚さ20〜100 μmのフィルムであ
る。基材フィルムはポリウレタンフィルムなどを材料と
する厚さ20〜50μmのフィルムである。
【0010】基材フィルム2の裏面の全面には粘着剤層
2aが形成され、この粘着剤層2aとしては公知のゴム系ま
たはアクリル系等の粘着剤が用いられる。その厚さは通
常30〜70μmである。基材フィルム2には前記粘着剤層
2aを介してパッド3が接着される。パッド3としては綿
や化学繊維、不織布など公知の材料が用いられ、消毒液
その他の薬液を含ませてもよい。剥離紙4はパッド3を
挟んで、基材フィルム2の粘着剤層に仮接着される。剥
離紙4としては公知の材料を特に制限なく用いうる。
【0011】上記の基本構成に加えて、本実施例では、
つぎのような特徴がある。図1〜2に示すように、基材
フィルムは四角形である。ここでいう四角形には正方形
のほか長方形も含み、角部に丸みを持たせることは任意
である。
【0012】キャリヤフィルム1は基材フィルム2と同
形状の本体部分1bと、本体部分1bの一辺から三角形状に
突出した突出部1a(図2で点線ハッチングの部分)とか
らなる。この突出部1aの形状は図示の例よりもっと丸み
を付け円弧状に形成してもよい。本明細書にいう三角形
状とはそのような円弧状も含む概念である。なお、剥離
紙4は2枚の半体4b,4cからなり、一方の半体4bにはキ
ャリヤフィルム1の突出部1aと同形状の突出部4aを有し
ている。
【0013】そして、前記キャリヤフィルム1の突出部
1aとそれに連らなる本体部分1bの一部にはつまみ片5が
接着されている。このつまみ片5の材料としては、合成
紙や合成樹脂フィルムなどが用いられ、キャリヤフィル
ム1の表面への接着は、ゴム系やアクリル系等の接着剤
を用いる外、熱融着などの接着方法を用いうる。
【0014】また、つまみ片5の表面には折畳み用溝6
が形成される。この折り畳み用溝6は図1および図3に
示すように、つまみ片5の下面に位置する基材フィルム
2の一辺2bの端縁に対応する位置で、その端縁に沿って
形成される。そして、このような折畳み用溝6は折り畳
みやすくするための単なる細溝であればよいので、適当
な鋭利な角度の付いたエッジ部材をつまみ片5の表面に
押し付けることで形成しうる。なお、この折畳み用溝6
は、例えば図4(A)のように1本でもよく、図4
(B)のように端縁2bに沿って1本の折畳み用溝6aを形
成しておけば、それより前方に第2、第3の溝6bを形成
するものであってもよい。
【0015】つぎに、上記実施例の使用法を説明する。
図5に示すように、剥離紙4を剥がしたドレッシングD
のパッド3と基材フィルム2を患部Mに当てて接着す
る。このとき基材フィルム2上にはキャリヤフィルム1
が接着しているので、扱いやすく貼付ミスは生じない。
ついで、つまみ片5の先端を指でつまんで折畳み用溝6
の部分で折り曲げる。このとき、キャリヤフィルム1の
突出部1aは基材フィルム2の一端縁2bとズレた位置にあ
るので簡単に分離して折り曲げられる。しかも、貼付さ
れた基材フィルム2を患部から剥ぎ取るおそれもない。
以上のように部分的にキャリヤフィルム1と基材フィル
ム2が分離した後は、図6に示すように大きくつまみ片
5を剥ぎ取ると、それにつれてキャリヤフィルム1が基
材フィルムから離れ、全面的にごく簡単に分離すること
ができる。このようにしてキャリヤフィルム1が剥ぎ取
られた後は患部Mに薄い基材フィルム2が接着している
だけなので、患部とくに腕や脚などの動きを阻害するこ
とがない。。
【0016】以上のごとく本実施例では、キャリヤフィ
ルム1を簡単に剥がすことができるので患者にとって非
常に便利である。また、従来のキャリヤフィルムにスリ
ットを入れる工程に比べると、本実施例では、つまみ片
5を接着し、つまみ片5を折畳み用溝6に形成する工程
において、精細な位置制御を要しないので、製造設備が
簡略化でき、しかも高速で能率よく製造することができ
るようになる。
【0017】
【考案の効果】本考案によれば、使用時にキャリヤフィ
ルムを剥がしやすく、しかも簡単な製造設備で能率良く
製造しうるドレッシングを提供する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係わるドレッシングDの平
面図である。
【図2】図1のドレッシングDの分解斜視図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】折畳み用溝6の説明図である。
【図5】つまみ片6を折り曲げる操作の説明図である。
【図6】キャリヤフィルム1を剥がし取る操作の説明図
である。
【図7】従来のドレッシング50の断面図である。
【符号の説明】
1 キャリヤフィルム 2 基材フィルム 3
パッド 4 剥離紙 5 つまみ片 6
折畳み用溝 2a 粘着剤層 1a 突出部 1b
本体部分

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャリヤフィルムを基材フィルムの表面に
    密着積層し、該基材フィルムの裏面に粘着剤層を形成
    し、該粘着剤層にパッドを接着すると共に、該パッドを
    挟んで前記粘着剤層に剥離紙を仮接着したドレッシング
    において、 前記基材フィルムを四角形とし、 前記キャリヤフィルムを、前記基材フィルムと同形状の
    四角形の本体部分と該本体部分の一辺から略三角形状に
    突出させた突出部からなる形状とし、 前記キャリヤフィルムの突出部およびそれに連なる本体
    部分の一部の表面につまみ片を接着し、 該つまみ片の下面に位置する前記基材フィルムの一辺の
    端縁に沿う位置において、該つまみ片の表面に折畳み用
    溝を形成したことを特徴とするドレッシング。
JP1993036183U 1993-06-07 1993-06-07 ドレッシング Expired - Lifetime JP2598797Y2 (ja)

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JPH07326U JPH07326U (ja) 1995-01-06
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JPH07326U (ja) 1995-01-06

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