JP4051227B2 - 褥創及び擦過部位保護用絆創膏 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は創傷部位、特に靴擦れ、マメ、床ずれによる褥創部位の保護及び治癒促進、擦過部位の保護のために使用するのに好適な褥創及び擦過部位保護用絆創膏に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、身体の火傷、切傷、炎症部位、褥創部位、擦過部位等の創傷面を保護するために、様々な創傷保護用絆創膏が提案されている。
【0003】
しかしながら、従来から提案されている絆創膏は下記に示す欠点のいずれかを内在している。即ち、
(1) 弾性に乏しく体動についていけないために使用中にシワが入ったり、その部分が腰折れして裂けてしまう。
(2) 粘着剤層の流動性や軟化やベトつきを完全に防ぐことができず、剥離後も皮膚に粘着剤が残る。
(3) 創傷部ににじみ出る体液を効果的に吸収することができないため、雑菌の繁殖をもたらし、皮膚のカブレやカユミを生じ、創傷部の治癒が遅い。
(4) 薄いフィルム状の絆創膏の場合、貼着時にシワが入らずに創傷面に容易に貼着できない。
(5) 保管中、基材へのゴミやほこりの付着あるいは基材への汚れが生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる従来の創傷保護用絆創膏の問題点を解消するために創案されたものであり、その目的は創傷面、特に靴擦れ、マメ、床ずれによる褥創部位の保護及び治癒促進、擦過部位の保護に好適な褥創及び擦過部位保護用絆創膏を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者はかかる目的を達成するために鋭意検討した結果、弾性ポリマーを主成分とする疎水性粘着剤以外に弾性ポリマーと親水性ポリマーを含む親水性保護材を設けることにより、親水性保護材が緩衝材となって皮膚表面を保護し、痛みを緩和するだけでなく、褥創部及び擦過部位ににじみ出る体液を親水性ポリマーが吸収することで雑菌の繁殖を抑制し、それによってカブレやカユミを防止しつつ必要に応じて練り込まれた薬剤が褥創部及び擦過部位の治癒を助け、化膿を防ぐことを見出し、本発明の完成に至った。
【0006】
即ち、本発明はプラスチックフィルムからなる基材と、この基材の片面に設けられた弾性ポリマーを主成分とする疎水性粘着剤と、この疎水性粘着剤の上に設けられた親水性保護材と、この親水性保護材の上に貼着されかつ粘着面をカバーするように設けられた離型紙とを含むことを特徴とする褥創及び擦過部位保護用絆創膏である。
【0007】
本発明の褥創及び擦過部位保護用絆創膏の好ましい態様においては、前記基材の他面の長手方向中間においてその幅方向に突き合わせられかつこの突き合わせ部を除いて熱融着により剥離可能に貼着されている2枚のプラスチックフィルムからなる支持体を備え、被着体へ貼着後に前記支持体を前記基材よりその突き合わせ部から剥離させることを特徴とし、さらに支持体の突き合わせ部上に長手方向両側を非粘着部分で構成する所望幅の粘着プラスチックテープを前記突き合わせ部と同方向に貼り合わせてなる支持体剥離片をさらに備え、被着体へ貼着後に前記支持体を前記基材よりその突き合わせ部から剥離させることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の褥創及び擦過部位保護用絆創膏の好ましい態様においては、親水性保護材が弾性ポリマーと親水性ポリマーを含み、消炎鎮痛剤、局所抗炎症剤、止痒剤、抗疥癬剤、局所麻酔剤、抗細菌剤等の薬剤を前記親水性保護材中に練り込んだことを特徴とする。
【0009】
また、本発明の褥創及び擦過部位保護用絆創膏の好ましい態様においては、基材が10μm〜100μmの厚さのウレタンフィルムであり、支持体が20μm〜120μmの厚さのPETフィルムであることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の褥創及び擦過部位保護用絆創膏の一例を図面に基づいて以下説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0011】
図1は本発明の褥創及び擦過部位保護用絆創膏の一例の縦断面図であり、図2は本発明の褥創及び擦過部位保護用絆創膏の一例の平面図である。図1から明らかなように、本発明の褥創及び擦過部位保護用絆創膏は基材、基材の下面に設けられた疎水性粘着剤、疎水性粘着剤上に設けられた親水性保護材、親水性保護材の上に貼着されかつ粘着面をカバーするように設けられた離型紙、基材の上面の長手方向中間においてその幅方向に突き合わせられかつこの突き合わせ部を除いて熱融着により剥離可能に貼着されている2枚の支持体、支持体の突き合わせ部上に長手方向両側を非粘着部で構成し前記突き合わせ部と同方向に貼り合わせてなる支持体剥離片からなるものである。
【0012】
本発明の絆創膏に使用する基材としては、支持体を構成するプラスチックフィルムと剥離できる程度に熱融着が可能な熱可塑性樹脂であればいずれも使用でき、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、フッソ含有共重合体樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂が適宜選択されて使用される。そしてこの中でも特に通気性及び熱接着に適するなどの点から厚さ10μm〜100μmのウレタンフィルムが最適である。また非通気性の基材としては水蒸気不透過率の高いポリ塩化ビニリデンが好ましい。
【0013】
また基材は透明であっても不透明であっても着色されていても非着色であってもよいが、傷等の患部を上から見ながら添着しなければならないような用途では当然透明フィルムでなくてはならない。
【0014】
次に、本発明の絆創膏には、上記基材の下面に疎水性粘着剤と親水性保護材を一体的に積層した積層構造が設けられる。従来の親水性保護材単独使用の場合、分泌液の水分を吸収した場合にも型くずれを起こしたり、必要以上にベトついたり、過剰な流動をし始めたり、これを引き剥がすときにその凝集力を失って皮膚に残るなどの欠点があり、また凝集力の弱い親水性保護材単独使用の場合、体温による昇温や分泌液の吸収あるいは貼着時のわずかなテンションなどで親水性保護材が軟化して型くずれを起こしたり、流動したり、ベトついたりしがちである。しかし、本発明のように疎水性粘着剤と親水性保護材の積層構造をとる場合、疎水性粘着剤が親水性保護材を皮膚に追随する程度の柔軟性を保ちつつ弾力的に固定して親水性保護材の軟化や型くずれや過剰な流動を抑えることができる。さらに剥離時には、親水性保護材は凝集力の大きい疎水性粘着剤側に引っ張りあげられて被着体に糊残りを起こさせることなく簡単に剥離することができる。
【0015】
本発明の絆創膏に使用する疎水性粘着剤は、NR、IR、BR、IIR、EPR、CR、NBR、SBR、ポリイソブチレン等のゴム系、アクリル酸アルキルエステル共重合体、エチレンメチルアクリレート共重合体等のアクリル系、ジメチルシロキサン、メチルビニルシロキサン、フェニルメチルシロキサン、フェニルビニルメチルシロキサン、フッ化シリコーン等のシリコーン系、ポリエステルウレタン、ポリエーテルウレタン等のウレタン系、エチレン酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル共重合体等のビニルアセテート系、SBS、SIS、SEBS、SEPS、ポリエステルウレタン、ポリエーテルウレタン、ポリエーテルポリエステルブロック共重合体、ポリオレフィンブロック共重合体、トランス1.4ポリイソプレン、ポリエチレンブチルグラフト共重合体等の熱可塑性ゴム系、ポリブタジエン、ポリクロロプレン、ポリイソプレン、ポリ1.3ペンタジエン、ポリシクロペンタジエン、ポリブテン等の液状ゴム系から選択された弾性ポリマーを主成分とし、要すれば粘着付与剤、充填剤、顔料等を添加して得られる。
【0016】
疎水性粘着剤の形状は、その原型がシート状、テープ状、フィルム状であることができ、他層である親水性保護材と貼り合わされた後、打抜き加工やプレス加工や裁断加工などの方法により、方形、多角形、台形、長方形、円形、楕円形等所望の形状に形成することができる。
【0017】
さらにまた、このようにして得られた疎水性粘着剤の厚みは2mm〜0.02mmが望ましい。この理由は、2mmを越える厚みを有する場合は、疎水性粘着剤の自重や外圧によりこれ自体が型くずれや流動を起こすおそれがあって好ましくないからであり、0.02mm未満では所望の粘着力が得にくく、親水性保護材の軟化や型くずれや過剰な流動を皮膚に追随する程度の柔軟性を保ちつつ弾力的に固定する力が弱くなり問題を起こしかねないからである。
【0018】
次に、本発明の絆創膏に使用する親水性保護材について述べれば、親水性保護材は、上述した疎水性粘着剤に用いられる弾性ポリマーと、親水性ポリマー、例えばカラヤゴム、グアガム、アラビアゴム、キャロブゴム、ロッカストビーンゴム、カラギーナン、澱粉、ペクチン、ゼラチン、アルブミン、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、カルシウムカルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、微結晶セルロース、キサンタンゴム、などの天然親水性ポリマー、ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カルシウムなどの合成親水性ポリマーのうち一つまたは一つ以上を混合して得られる。
【0019】
なお、親水性保護材における弾性ポリマーと親水性ポリマーの混合比は3対7〜7対3の比率が好ましい。これは水溶性高分子の混合比が7割を越えるものは体温や分泌液の吸収等によって必要以上に軟化しやすく、ベトつきやすい一方、3割未満のものは凝集力が大きくなりすぎ肌への密着性が悪くなる他、分泌液を吸収したり、体動に追随しにくくなるなど好ましくないからである。
【0020】
一方、この親水性保護材は、ニーダー等の混練機により弾性ポリマーと親水性ポリマー、要すれば薬剤等が均一に混合されて得られる。得られた混合物は、次にTダイ押出機や圧延ロールやプレス機でシート状に圧延される。
【0021】
また、このようにして得られた親水性保護材の厚みは0.2mm〜3mmが好ましい。これは親水性保護材が0.2mm未満の厚みでは、褥創及び擦過部位保護本来の目的を果たしにくいからであり、3mmを越える厚みでは過剰な流動が起こりやすい他、自重による落下や装着時の違和感が大きいなどの欠点を有するからである。
【0022】
次に、上記親水性保護材と疎水性粘着剤の積層はこれら2つの粘着物を同時に複合押出機を用いて貼り合わせることができる他、それぞれを別々に形成して貼り合わせた後に方形、多角形、台形、長方形、円形、楕円形等の所望の形状に形成することもできる。またそれぞれを所望の形状に加工した後に貼り合わせて形成することも自由であるなど、要はこれら2つの粘着物が所望の形状で一体的に積層された2層構造をとりうるものであればいずれでもよい。
【0023】
なお、親水性保護材の過剰な流動により親水性保護材が疎水性粘着剤面よりはみ出し、ひいては被着体からの剥離性を悪くすることを防ぐ工夫として、図1、図2に示すように疎水性粘着剤の表面積を親水性保護材の表面積よりも大きくした形状、即ち疎水性粘着剤の片面上の周辺部を除く所望の箇所に該疎水性粘着剤の表面積より小さな表面積を持つ親水性保護材を一体的に積層して2層構造に形成することもできる。こうすることにより、親水性保護材を疎水性粘着剤で保持しやすいことは勿論のこと、親水性保護材が万一体温や分泌液の吸収によって過剰な流動を起こしても、疎水性粘着剤のエリアより外にはみ出ることがない。
【0024】
さらに、本発明の絆創膏は、消炎鎮痛剤、局所抗炎症剤、止痒剤、抗疥癬剤、局所麻酔剤、抗細菌剤等の薬剤を親水性保護材中に直接練り込むこともできるが、この場合にはガーゼ等の治療材を省略することができる。さらにまた、通気性を要望される用途には、親水性保護材と疎水性粘着剤との両方を、または親水性保護材のみを300g/m2・24時間〜8000g/m2・24時間の透湿度が得られるように設計する。これは、300g/m2・24時間未満の透湿度では透湿度が不十分で、透湿機能を十分に果たし得ないからであり、8000g/m2・24時間を越える透湿度はかえって大気中の湿気の吸湿を招くなど好ましくないからである。
【0025】
さらに、本発明の絆創膏には、上記親水性保護材上に、粘着面をカバーするように幅方向に突き合わせられた2枚の離型紙が設けられている。離型紙の材質としては、通常医療用絆創膏の離型紙として用いられるものであればよく、シリコーン処理されたクラフト紙、グラシン紙、シリコーン処理されたポリエチレンをラミネートしたクラフト紙及びグラシン紙等が好適に用いられる。
【0026】
また、この離型紙の親水性保護材からの剥離力は、略2g/25mm以上10g/25mm以下、より好適には略2g/25mm以上5g/25mm以下が要求される。この理由は、2g/25mm未満の軽い力で剥離できるような場合は保管や運搬中の衝撃や動きで離型紙が剥がれてしまい、親水性保護材がむき出しになるおそれがあるからである。また10g/25mmを越える重い剥離力では、施用にあたって親水性保護材からの剥離に手間取ったり、層間剥離を引き起こしたりして好ましくないからである。
【0027】
一方、基材の他面(上面)には、長手方向中間においてその幅方向に突き合わせられ、この突き合わせ部を除いて基材の上面に剥離可能に熱融着されている2枚のプラスチックフィルムからなる支持体が設けられている。さらにこの支持体の突き合わせ部上には、長手方向両側を非粘着部分で構成する所望幅の粘着プラスチックテープからなる支持体剥離片が幅方向に貼り合わされて設けられている。
【0028】
ここにおいて、支持体を構成する2枚のプラスチックフィルムは、公知の熱可塑性重合体から選択できるものであり、前述した基材を構成するフィルムと剥離できる程度に熱融着できる材質のものでなくてはならない。そしてこれらのプラスチックフィルムとしては、例えば厚さ20μm〜120μmのポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリエステルなどのフィルム等が適宜選択される。例えば、ウレタンフィルムを基材として使用する場合などでは、基材との熱融着性や支持体のフィルムの硬さや伸びの点でウレタン基材の支持体として好適なポリエステル(PET)フィルムが主として用いられる。
【0029】
また、支持体は2枚のプラスチックフィルムを突き合わせて構成するが、その突き合わせ部の位置は必ずしも中央部のみに位置する必要はなく、基材の長手方向に対して基材の一方の端部から少なくとも略1/5以上で4/5以内の範囲内にあればよい。その理由はこの発明では支持体を基材から剥離するに際して被着体に貼着した基材の端部を引き起こすことなくスムースに剥離できることを目的とする。従ってこの目的を達成するためには基材の端末部より内側の位置から2枚のフィルムをそれぞれ両端部方向に向けて支持体を引き剥すことができればよいからである。
【0030】
上述のように構成された本発明の褥創及び擦過部位保護用絆創膏は、弾力性のある親水性保護材が緩衝材となって皮膚表面を保護し、痛みを和らげるだけでなく、褥創部及び擦過部位ににじみ出る体液を親水性ポリマーが吸収することで雑菌の繁殖を抑制し、それによってカブレやカユミを防止しつつ必要に応じて練り込まれた薬剤が褥創部及び擦過部位の治癒を助け、化膿を防ぐ。また、皮膚表面に予め貼っておくことで褥創及び擦過傷の発生を未然に防止することができる。
【0031】
【実施例】
本発明の褥創及び擦過部位保護用絆創膏の実施例を図1,2に基づいて以下に説明する。
実施例1,2
長さ40mm、幅25mm、厚さ30μmの透明なウレタンフィルムからなる基材の片面に表1に記載の疎水性粘着剤を20μm塗布し、さらにこの疎水性粘着剤の上に表1に記載の親水性保護材を20μm塗布し、さらにこの親水性保護材の上に離型紙を添着し、一方基材の他面に長手方向中間においてその幅方向に突き合わせられかつこの突き合わせ部を除いて熱融着により剥離可能に貼着されている2枚の30μm厚のPETフィルムからなる支持体を与え、さらに支持体の突き合わせ部上に長手方向両側を非粘着部分で構成する粘着プラスチックテープを突き合わせ部と同方向に貼り合わせてなる支持体剥離片をさらに与え、図1及び2に示すような褥創及び擦過部位保護用絆創膏を得た。
【0032】
【表1】
【0033】
かくして得られた褥創及び擦過部位保護用絆創膏について各種試験をしたところ、表2に記載の結果を得た。
【0034】
【表2】
【0035】
表2の結果から明らかなように、本発明の褥創及び擦過部位保護用絆創膏は親水性保護材の流動性が小さく、糊残りやカブレのない良好なものであった。また、本発明の褥創及び擦過部位保護用絆創膏は褥創部及び擦過部位に使用すると褥創部及び擦過部位からの体液を効果的に吸収し、装着感も良好で、雑菌の繁殖もなく、皮膚のカブレやカユミも全くなく、褥創部及び擦過部位の治癒が促進されていることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の褥創及び擦過部位保護用絆創膏の一例の縦断面図である。
【図2】 本発明の褥創及び擦過部位保護用絆創膏の一例の平面図である。
Claims (6)
- プラスチックフィルムからなる基材と、この基材の片面に設けられた弾性ポリマーを主成分とする疎水性粘着剤と、この疎水性粘着剤の上に設けられた親水性保護材と、この親水性保護材の上に貼着されかつ粘着面をカバーするように設けられた離型紙とを含むことを特徴とする褥創及び擦過部位保護用絆創膏。
- 前記基材の他面の長手方向中間においてその幅方向に突き合わせられかつこの突き合わせ部を除いて熱融着により剥離可能に貼着されている2枚のプラスチックフィルムからなる支持体を備え、被着体へ貼着後に前記支持体を前記基材よりその突き合わせ部から剥離させること、及び疎水性粘着剤の表面積が親水性保護材の表面積より大きいことを特徴とする請求項1に記載の褥創及び擦過部位保護用絆創膏。
- 支持体の突き合わせ部上に長手方向両側を非粘着部分で構成する所望幅の粘着プラスチックテープを前記突き合わせ部と同方向に貼り合わせてなる支持体剥離片をさらに備え、被着体へ貼着後に前記支持体を前記基材よりその突き合わせ部から剥離させることを特徴とする請求項2に記載の褥創及び擦過部位保護用絆創膏。
- 親水性保護材が弾性ポリマーと親水性ポリマーを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の褥創及び擦過部位保護用絆創膏。
- 親水性保護材が消炎鎮痛剤、局所抗炎症剤、止痒剤、抗疥癬剤、局所麻酔剤、抗細菌剤等の薬剤をその材中に練り込んだ親水性保護材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の褥創及び擦過部位保護用絆創膏。
- 基材が10μm〜100μmの厚さのウレタンフィルムであり、支持体が20μm〜120μmの厚さのPETフィルムであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の褥創及び擦過部位保護用絆創膏。
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