JP2003339762A - 創傷保護用絆創膏 - Google Patents

創傷保護用絆創膏

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JP2003339762A JP2002155721A JP2002155721A JP2003339762A JP 2003339762 A JP2003339762 A JP 2003339762A JP 2002155721 A JP2002155721 A JP 2002155721A JP 2002155721 A JP2002155721 A JP 2002155721A JP 2003339762 A JP2003339762 A JP 2003339762A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 創傷面、特に靴擦れ、マメ、床ずれによる褥
創部位の保護及び治癒促進、擦過部位の保護に好適な創
傷保護用絆創膏を提供することにある。 【解決手段】 ラスチックフィルムからなる基材と、こ
の基材の片面に設けられた弾性ポリマーを主成分とする
疎水性粘着剤と、この疎水性粘着剤の上に設けられた親
水性粘着材と、この親水性粘着材の上に貼着されかつ粘
着面をカバーするように設けられた離型紙とを含むこと
を特徴とする創傷保護用絆創膏。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は創傷部位、特に靴擦
れ、マメ、床ずれによる褥創部位の保護及び治癒促進、
擦過部位の保護のために使用するのに好適な創傷保護用
絆創膏に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、身体の火傷、切傷、炎症部位、褥
創部位、擦過部位等の創傷面を保護するために、様々な
創傷保護用絆創膏が提案されている。
【0003】しかしながら、従来から提案されている絆
創膏は下記に示す欠点のいずれかを内在している。即
ち、 (1) 弾性に乏しく体動についていけないために使用中
にシワが入ったり、その部分が腰折れして裂けてしま
う。 (2) 粘着剤層の流動性や軟化やベトつきを完全に防ぐ
ことができず、剥離後も皮膚に粘着剤が残る。 (3) 創傷部ににじみ出る体液を効果的に吸収すること
ができないため、雑菌の繁殖をもたらし、皮膚のカブレ
やカユミを生じ、創傷部の治癒が遅い。 (4) 薄いフィルム状の絆創膏の場合、貼着時にシワが
入らずに創傷面に容易に貼着できない。 (5) 保管中、基材へのゴミやほこりの付着あるいは基
材への汚れが生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来の
創傷保護用絆創膏の問題点を解消するために創案された
ものであり、その目的は創傷面、特に靴擦れ、マメ、床
ずれによる褥創部位の保護及び治癒促進、擦過部位の保
護に好適な創傷保護用絆創膏を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる目的を
達成するために鋭意検討した結果、弾性ポリマーを主成
分とする疎水性粘着剤以外に弾性ポリマーと親水性ポリ
マーを含む親水性粘着材を設けることにより、親水性粘
着材が緩衝材となって皮膚表面を保護し、痛みを緩和す
るだけでなく、創傷部ににじみ出る体液を親水性ポリマ
ーが吸収することで雑菌の繁殖を抑制し、それによって
カブレやカユミを防止しつつ必要に応じて練り込まれた
薬剤が創傷部の治癒を助け、化膿を防ぐことを見出し、
本発明の完成に至った。
【0006】即ち、本発明はプラスチックフィルムから
なる基材と、この基材の片面に設けられた弾性ポリマー
を主成分とする疎水性粘着剤と、この疎水性粘着剤の上
に設けられた親水性粘着材と、この親水性粘着材の上に
貼着されかつ粘着面をカバーするように設けられた離型
紙とを含むことを特徴とする創傷保護用絆創膏である。
【0007】本発明の創傷保護用絆創膏の好ましい態様
においては、前記基材の他面の長手方向中間においてそ
の幅方向に突き合わせられかつこの突き合わせ部を除い
て熱融着により剥離可能に貼着されている2枚のプラス
チックフィルムからなる支持体を備え、被着体へ貼着後
に前記支持体を前記基材よりその突き合わせ部から剥離
させることを特徴とし、さらに支持体の突き合わせ部上
に長手方向両側を非粘着部分で構成する所望幅の粘着プ
ラスチックテープを前記突き合わせ部と同方向に貼り合
わせてなる支持体剥離片をさらに備え、被着体へ貼着後
に前記支持体を前記基材よりその突き合わせ部から剥離
させることを特徴とする。
【0008】また、本発明の創傷保護用絆創膏の好まし
い態様においては、親水性粘着材が弾性ポリマーと親水
性ポリマーを含み、親水性粘着材の上に消炎鎮痛剤、局
所抗炎症剤、止痒剤、抗疥癬剤、局所麻酔剤、抗細菌剤
等の薬剤をしみこませたガーゼ等の治療材を貼付する
か、または前記薬剤を親水性粘着材中に練り込んだこと
を特徴とする。
【0009】また、本発明の創傷保護用絆創膏の好まし
い態様においては、基材が10μm〜100μmの厚さ
のウレタンフィルムであり、支持体が20μm〜120
μmの厚さのPETフィルムであることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の創傷保護用絆創膏の一例
を図面に基づいて以下説明するが、本発明はこれらに限
定されるものではない。
【0011】図1は本発明の創傷保護用絆創膏の一例の
縦断面図であり、図2は本発明の創傷保護用絆創膏の一
例の平面図である。図1から明らかなように、本発明の
創傷保護用絆創膏は基材、基材の下面に設けられた疎水
性粘着剤、疎水性粘着剤上に設けられた親水性粘着材、
親水性粘着材の上に貼着されかつ粘着面をカバーするよ
うに設けられた離型紙、基材の上面の長手方向中間にお
いてその幅方向に突き合わせられかつこの突き合わせ部
を除いて熱融着により剥離可能に貼着されている2枚の
支持体、支持体の突き合わせ部上に長手方向両側を非粘
着部で構成し前記突き合わせ部と同方向に貼り合わせて
なる支持体剥離片からなるものである。
【0012】本発明の絆創膏に使用する基材としては、
支持体を構成するプラスチックフィルムと剥離できる程
度に熱融着が可能な熱可塑性樹脂であればいずれも使用
でき、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
ポリ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹
脂、エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリレート樹
脂、ポリカーボネート樹脂、フッソ含有共重合体樹脂、
ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂が適宜選択
されて使用される。そしてこの中でも特に通気性及び熱
接着に適するなどの点から厚さ10μm〜100μmの
ウレタンフィルムが最適である。また非通気性の基材と
しては水蒸気不透過率の高いポリ塩化ビニリデンが好ま
しい。
【0013】また基材は透明であっても不透明であって
も着色されていても非着色であってもよいが、傷等の患
部を上から見ながら添着しなければならないような用途
では当然透明フィルムでなくてはならない。
【0014】次に、本発明の絆創膏には、上記基材の下
面に疎水性粘着剤と親水性粘着材を一体的に積層した積
層構造が設けられる。従来の親水性粘着材単独使用の場
合、分泌液の水分を吸収した場合にも型くずれを起こし
たり、必要以上にベトついたり、過剰な流動をし始めた
り、これを引き剥がすときにその凝集力を失って皮膚に
残るなどの欠点があり、また凝集力の弱い親水性粘着材
単独使用の場合、体温による昇温や分泌液の吸収あるい
は貼着時のわずかなテンションなどで親水性粘着材が軟
化して型くずれを起こしたり、流動したり、ベトついた
りしがちである。しかし、本発明のように疎水性粘着剤
と親水性粘着材の積層構造をとる場合、疎水性粘着剤が
親水性粘着材を皮膚に追随する程度の柔軟性を保ちつつ
弾力的に固定して親水性粘着材の軟化や型くずれや過剰
な流動を抑えることができる。さらに剥離時には、親水
性粘着材は凝集力の大きい疎水性粘着剤側に引っ張りあ
げられて被着体に糊残りを起こさせることなく簡単に剥
離することができる。
【0015】本発明の絆創膏に使用する疎水性粘着剤
は、NR、IR、BR、IIR、EPR、CR、NB
R、SBR、ポリイソブチレン等のゴム系、アクリル酸
アルキルエステル共重合体、エチレンメチルアクリレー
ト共重合体等のアクリル系、ジメチルシロキサン、メチ
ルビニルシロキサン、フェニルメチルシロキサン、フェ
ニルビニルメチルシロキサン、フッ化シリコーン等のシ
リコーン系、ポリエステルウレタン、ポリエーテルウレ
タン等のウレタン系、エチレン酢酸ビニル共重合体、酢
酸ビニル共重合体等のビニルアセテート系、SBS、S
IS、SEBS、SEPS、ポリエステルウレタン、ポ
リエーテルウレタン、ポリエーテルポリエステルブロッ
ク共重合体、ポリオレフィンブロック共重合体、トラン
ス1.4ポリイソプレン、ポリエチレンブチルグラフト
共重合体等の熱可塑性ゴム系、ポリブタジエン、ポリク
ロロプレン、ポリイソプレン、ポリ1.3ペンタジエ
ン、ポリシクロペンタジエン、ポリブテン等の液状ゴム
系から選択された弾性ポリマーを主成分とし、要すれば
粘着付与剤、充填剤、顔料等を添加して得られる。
【0016】疎水性粘着剤の形状は、その原型がシート
状、テープ状、フィルム状であることができ、他層であ
る親水性粘着材と貼り合わされた後、打抜き加工やプレ
ス加工や裁断加工などの方法により、方形、多角形、台
形、長方形、円形、楕円形等所望の形状に形成すること
ができる。
【0017】さらにまた、このようにして得られた疎水
性粘着剤の厚みは2mm〜0.02mmが望ましい。こ
の理由は、2mmを越える厚みを有する場合は、疎水性
粘着剤の自重や外圧によりこれ自体が型くずれや流動を
起こすおそれがあって好ましくないからであり、0.0
2mm未満では所望の粘着力が得にくく、親水性粘着材
の軟化や型くずれや過剰な流動を皮膚に追随する程度の
柔軟性を保ちつつ弾力的に固定する力が弱くなり問題を
起こしかねないからである。
【0018】次に、本発明の絆創膏に使用する親水性粘
着材について述べれば、親水性粘着材は、上述した疎水
性粘着剤に用いられる弾性ポリマーと、親水性ポリマ
ー、例えばカラヤゴム、グアガム、アラビアゴム、キャ
ロブゴム、ロッカストビーンゴム、カラギーナン、澱
粉、ペクチン、ゼラチン、アルブミン、ナトリウムカル
ボキシメチルセルロース、カルシウムカルボキシメチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、微結晶セル
ロース、キサンタンゴム、などの天然親水性ポリマー、
ポリアクリル酸、ポリビニルアルコール、ポリエチレン
オキサイド、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カルシ
ウムなどの合成親水性ポリマーのうち一つまたは一つ以
上を混合して得られる。
【0019】なお、親水性粘着材における弾性ポリマー
と親水性ポリマーの混合比は3対7〜7対3の比率が好
ましい。これは水溶性高分子の混合比が7割を越えるも
のは体温や分泌液の吸収等によって必要以上に軟化しや
すく、ベトつきやすい一方、3割未満のものは凝集力が
大きくなりすぎ肌への密着性が悪くなる他、分泌液を吸
収したり、体動に追随しにくくなるなど好ましくないか
らである。
【0020】一方、この親水性粘着材は、ニーダー等の
混練機により弾性ポリマーと親水性ポリマー、要すれば
薬剤等が均一に混合されて得られる。得られた混合物
は、次にTダイ押出機や圧延ロールやプレス機でシート
状に圧延される。
【0021】また、このようにして得られた親水性粘着
材の厚みは0.2mm〜3mmが好ましい。これは親水
性粘着材が0.2mm未満の厚みでは、創傷保護本来の
目的を果たしにくいからであり、3mmを越える厚みで
は過剰な流動が起こりやすい他、自重による落下や装着
時の違和感が大きいなどの欠点を有するからである。
【0022】次に、上記親水性粘着材と疎水性粘着剤の
積層はこれら2つの粘着物を同時に複合押出機を用いて
貼り合わせることができる他、それぞれを別々に形成し
て貼り合わせた後に方形、多角形、台形、長方形、円
形、楕円形等の所望の形状に形成することもできる。ま
たそれぞれを所望の形状に加工した後に貼り合わせて形
成することも自由であるなど、要はこれら2つの粘着物
が所望の形状で一体的に積層された2層構造をとりうる
ものであればいずれでもよい。
【0023】なお、親水性粘着材の過剰な流動により親
水性粘着材が疎水性粘着剤面よりはみ出し、ひいては被
着体からの剥離性を悪くすることを防ぐ工夫として、図
1、図2に示すように疎水性粘着剤の表面積を親水性粘
着材の表面積よりも大きくした形状、即ち疎水性粘着剤
の片面上の周辺部を除く所望の箇所に該疎水性粘着剤の
表面積より小さな表面積を持つ親水性粘着材を一体的に
積層して2層構造に形成することもできる。こうするこ
とにより、親水性粘着材を疎水性粘着剤で保持しやすい
ことは勿論のこと、親水性粘着材が万一体温や分泌液の
吸収によって過剰な流動を起こしても、疎水性粘着剤の
エリアより外にはみ出ることがない。
【0024】さらに、本発明の絆創膏は、親水性粘着材
の上に消炎鎮痛剤、局所抗炎症剤、止痒剤、抗疥癬剤、
局所麻酔剤、抗細菌剤等の薬剤をしみこませたガーゼ等
の治療材を貼付して用いることもできる。また、前記の
薬剤は親水性粘着材中に直接練り込むこともできるが、
この場合にはガーゼ等の治療材を省略することができ
る。さらにまた、通気性を要望される用途には、親水性
粘着材と疎水性粘着剤との両方を、または親水性粘着材
のみを300g/m ・24時間〜8000g/m
・24時間の透湿度が得られるように設計する。これ
は、300g/m ・24時間未満の透湿度では透湿
度が不十分で、透湿機能を十分に果たし得ないからであ
り、8000g/m ・24時間を越える透湿度はか
えって大気中の湿気の吸湿を招くなど好ましくないから
である。
【0025】さらに、本発明の絆創膏には、上記親水性
粘着剤上に、粘着面をカバーするように幅方向に突き合
わせられた2枚の離型紙が設けられている。離型紙の材
質としては、通常医療用絆創膏の離型紙として用いられ
るものであればよく、シリコーン処理されたクラフト
紙、グラシン紙、シリコーン処理されたポリエチレンを
ラミネートしたクラフト紙及びグラシン紙等が好適に用
いられる。
【0026】また、この離型紙の親水性粘着材からの剥
離力は、略2g/25mm以上10g/25mm以下、
より好適には略2g/25mm以上5g/25mm以下
が要求される。この理由は、2g/25mm未満の軽い
力で剥離できるような場合は保管や運搬中の衝撃や動き
で離型紙が剥がれてしまい、親水性粘着材がむき出しに
なるおそれがあるからである。また10g/25mmを
越える重い剥離力では、施用にあたって親水性粘着材か
らの剥離に手間取ったり、層間剥離を引き起こしたりし
て好ましくないからである。
【0027】一方、基材の他面(上面)には、長手方向
中間においてその幅方向に突き合わせられ、この突き合
わせ部を除いて基材の上面に剥離可能に熱融着されてい
る2枚のプラスチックフィルムからなる支持体が設けら
れている。さらにこの支持体の突き合わせ部上には、長
手方向両側を非粘着部分で構成する所望幅の粘着プラス
チックテープからなる支持体剥離片が幅方向に貼り合わ
されて設けられている。
【0028】ここにおいて、支持体を構成する2枚のプ
ラスチックフィルムは、公知の熱可塑性重合体から選択
できるものであり、前述した基材を構成するフィルムと
剥離できる程度に熱融着できる材質のものでなくてはな
らない。そしてこれらのプラスチックフィルムとして
は、例えば厚さ20μm〜120μmのポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリエ
ステルなどのフィルム等が適宜選択される。例えば、ウ
レタンフィルムを基材として使用する場合などでは、基
材との熱融着性や支持体のフィルムの硬さや伸びの点で
ウレタン基材の支持体として好適なポリエステル(PE
T)フィルムが主として用いられる。
【0029】また、支持体は2枚のプラスチックフィル
ムを突き合わせて構成するが、その突き合わせ部の位置
は必ずしも中央部のみに位置する必要はなく、基材の長
手方向に対して基材の一方の端部から少なくとも略1/
5以上で4/5以内の範囲内にあればよい。その理由は
この発明では支持体を基材から剥離するに際して被着体
に貼着した基材の端部を引き起こすことなくスムースに
剥離できることを目的とする。従ってこの目的を達成す
るためには基材の端末部より内側の位置から2枚のフィ
ルムをそれぞれ両端部方向に向けて支持体を引き剥すこ
とができればよいからである。
【0030】上述のように構成された本発明の創傷保護
用絆創膏は、弾力性のある親水性粘着材が緩衝材となっ
て皮膚表面を保護し、痛みを和らげるだけでなく、創傷
部ににじみ出る体液を親水性ポリマーが吸収することで
雑菌の繁殖を抑制し、それによってカブレやカユミを防
止しつつ必要に応じて練り込まれた薬剤が創傷部の治癒
を助け、化膿を防ぐ。また、皮膚表面に予め貼っておく
ことで創傷の発生を未然に防止することができる。
【0031】
【実施例】本発明の創傷保護用絆創膏の実施例を図1,
2に基づいて以下に説明する。 実施例1,2 長さ40mm、幅25mm、厚さ30μmの透明なウレ
タンフィルムからなる基材の片面に表1に記載の疎水性
粘着剤を20μm塗布し、さらにこの疎水性粘着剤の上
に表1に記載の親水性粘着材を20μm塗布し、さらに
この親水性粘着材の上に離型紙を添着し、一方基材の他
面に長手方向中間においてその幅方向に突き合わせられ
かつこの突き合わせ部を除いて熱融着により剥離可能に
貼着されている2枚の30μm厚のPETフィルムから
なる支持体を与え、さらに支持体の突き合わせ部上に長
手方向両側を非粘着部分で構成する粘着プラスチックテ
ープを突き合わせ部と同方向に貼り合わせてなる支持体
剥離片をさらに与え、図1及び2に示すような創傷保護
用絆創膏を得た。
【0032】
【表1】
【0033】かくして得られた創傷保護用絆創膏につい
て各種試験をしたところ、表2に記載の結果を得た。
【0034】
【表2】
【0035】表2の結果から明らかなように、本発明の
創傷保護用絆創膏は親水性粘着材の流動性が小さく、糊
残りやカブレのない良好なものであった。また、本発明
の創傷保護用絆創膏は創傷部位に使用すると創傷部から
の体液を効果的に吸収し、装着感も良好で、雑菌の繁殖
もなく、皮膚のカブレやカユミも全くなく、創傷部の治
癒が促進されていることが確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の創傷保護用絆創膏の一例の縦断面図で
ある。
【図2】本発明の創傷保護用絆創膏の一例の平面図であ
る。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルムからなる基材と、
    この基材の片面に設けられた弾性ポリマーを主成分とす
    る疎水性粘着剤と、この疎水性粘着剤の上に設けられた
    親水性粘着材と、この親水性粘着材の上に貼着されかつ
    粘着面をカバーするように設けられた離型紙とを含むこ
    とを特徴とする創傷保護用絆創膏。
  2. 【請求項2】 前記基材の他面の長手方向中間において
    その幅方向に突き合わせられかつこの突き合わせ部を除
    いて熱融着により剥離可能に貼着されている2枚のプラ
    スチックフィルムからなる支持体を備え、被着体へ貼着
    後に前記支持体を前記基材よりその突き合わせ部から剥
    離させることを特徴とする請求項1に記載の創傷保護用
    絆創膏。
  3. 【請求項3】 支持体の突き合わせ部上に長手方向両側
    を非粘着部分で構成する所望幅の粘着プラスチックテー
    プを前記突き合わせ部と同方向に貼り合わせてなる支持
    体剥離片をさらに備え、被着体へ貼着後に前記支持体を
    前記基材よりその突き合わせ部から剥離させることを特
    徴とする請求項2に記載の創傷保護用絆創膏。
  4. 【請求項4】 親水性粘着材が弾性ポリマーと親水性ポ
    リマーを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の創傷保護用絆創膏。
  5. 【請求項5】 親水性粘着材の上に消炎鎮痛剤、局所抗
    炎症剤、止痒剤、抗疥癬剤、局所麻酔剤、抗細菌剤等の
    薬剤をしみこませたガーゼ等の治療材を貼付するか、ま
    たは前記薬剤を親水性粘着材中に練り込んだことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の創傷保護用絆創
    膏。
  6. 【請求項6】 基材が10μm〜100μmの厚さのウ
    レタンフィルムであり、支持体が20μm〜120μm
    の厚さのPETフィルムであることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれかに記載の創傷保護用絆創膏。
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