JPH07107164A - ボイスメール装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボイスメール装置に登録していたメッセージ
や通話内容を、任意に再生開始箇所を指定することによ
り、任意の箇所から再生開始できる。 【構成】 メッセージや通話内容は、交換機３を介し録
音通話路６を通じてボイスメール装置４内のメモリー９
のボックスの一つに登録される。前記送出が終了するま
で制御部５内の計算処理手段は、前記メッセージや前記
通話内容に対してカウントを行い、前記カウントの値を
前記メモリー９に対応したメモリー１０内のボックスに
登録する。前記メッセージや前記通話内容の再生の際
は、再生箇所指定の信号を信号検出部８が受信すると、
メモリー１０に登録された所要時間からメモリー９に登
録した前記メッセージや前記通話内容を指定箇所より再
生する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般電話機もしくはボ
タン電話機から送出される信号の指示により、既に登録
されている一般電話機もしくはボタン電話機からのメッ
セージもしくは通話内容を再生できるボイスメール装置
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のボイスメール装置において、既に
登録されている一般電話機もしくはボタン電話機からの
メッセージに対し、再生中に聞き直したい場合や、不要
な部分を飛ばしたい場合に早送りや巻き戻しを行う場合
の動作について説明する。

【０００３】従来のボイスメール装置に登録されている
メッセージを聞いている者は、スキップ要求の命令のＰ
Ｂ信号を一般電話機もしくはボタン電話機から交換機を
介して前記ボイスメール装置へ送出する。

【０００４】前記ボイスメール装置は、前記ＰＢ信号に
より、再生中のメッセージをあらかじめ定めたブロック
単位でスキップする。つまり、２ブロック分のスキップ
を要求すると、現在再生中のブロックの次のブロックか
ら２ブロック間は再生せず、３ブロック目から再び再生
される（特開平０１−１８８１５４号公報）。このよう
に上記従来のボイスメール装置では、メッセージを再生
中にブロック単位でスキップすることが可能である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来のボイスメール装置では、ブロック単位でスキップを
行うため、再生中のブロック内での早送りや巻き戻しが
行えない。また、再生開始箇所はブロック単位で決ま
り、より細かく再生開始の指定ができなかった。

【０００６】本発明はこのような従来の問題を解決する
ものであり、ボイスメール装置に登録されていたメッセ
ージもしくは通話内容を、再生中に早送りもしくは巻き
戻しによって、任意の箇所から再生することができ、ま
た再生前に再生開始箇所を任意に指定し、その箇所から
再生開始することができるボイスメール装置を提供する
ことを目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ボイスメール装置内にメッセージもしくは
通話内容を複数のボックスの一つに登録する第１メモリ
ー内のボックスに対応して、前記メッセージもしくは前
記通話内容の所有時間を登録する第２メモリーを設けた
ものである。

【０００８】また、他に上記目的を達成するために、上
記の構成に加え、交換機を介してボイスメール装置と接
続するボタン電話機にメッセージもしくは通話内容の所
要時間、経過時間等を表示する表示部を設け、前記表示
部に表示する表示形態を記憶する第３メモリーを設けた
ものである。

【０００９】

【作用】上記手段により、ボイスメール装置内に、メッ
セージもしくは通話内容を登録する前記第１メモリーに
対応して、前記メッセージもしくは前記通話内容の所有
時間を登録する第２メモリーを設け、現在の前記メッセ
ージもしくは前記通話内容に対応した所要時間がすぐに
わかることにより、任意の箇所から再生し、また再生前
に再生開始箇所の任意の指定で、その箇所から再生す
る。

【００１０】また、他に上記の構成に加え、交換機を介
してボイスメール装置と接続されているボタン電話機に
表示部を設け、前記表示部に表示する表示形態を記憶す
る第３メモリーを設けることで、メッセージもしくは通
話内容の所要時間、経過時間等が視覚的にわかる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の第１実施例を図面を用いて説
明する。図１において、複数の一般電話機１と複数のボ
タン電話機２とは交換機３を介して接続されている。交
換機３とボイスメール装置４内の制御部５との間には複
数の録音通話路６と、前記録音通話路６と同数の再生通
話路７が引かれている。

【００１２】ボイスメール装置４は、制御部５と、信号
検出部８と、メモリー９と、メモリー１０とから構成さ
れる。制御部５は、録音通話路６を通じて送られてきた
音声信号をデジタル信号に変換する手段と、前記音声信
号の送出が終了するまで計算処理時間単位でカウントす
る計算手段とが設けられている。信号検出部８は、一般
電話機１もしくはボタン電話機２から送出されたＰＢ信
号を受信し、制御部５へ前記ＰＢ信号による命令を伝達
する。メモリー９は、一般電話機１もしくはボタン電話
機２からの前記音声信号を制御部５が変換したデジタル
信号を複数のボックスの一つに登録する。メモリー１０
は、前記メモリー９が前記デジタル信号を登録した前記
ボックスに対応したボックスに、前記制御部５が計算処
理時間単位で前記制御部５がカウントした値を登録す
る。

【００１３】次に上記第１の実施例の動作について説明
する。上記第１の実施例において、交換機３を介して一
般電話機１もしくはボタン電話機２から送出されたメッ
セージ、または交換機３を介して、ボタン電話機２同士
間もしくはボタン電話機２と一般電話機１との通話内容
は、録音通話路６を通じ、制御部５へ入力される。制御
部５内の計算手段は、前記メッセージもしくは前記通話
内容が前記制御部５内を通過している間、計算処理速度
単位でカウントしていく。前記制御部５を通過した前記
メッセージもしくは前記通話内容は、メモリー９のボッ
クスに登録される。

【００１４】制御部５における前記メッセージもしくは
前記通話内容の終了の判断は、一般電話機１が通話を切
った場合は一般電話機１が切れた状態で発生するビート
音を、ボタン電話機２の場合では受話器が置かれたこと
を交換機３により検索する。前記終了が交換機３により
検索されるまで、制御部５内の計算手段は前記メッセー
ジもしくは前記通話内容を計算処理時間単位でカウント
され、前記カウントが行われるたびに、前記メモリー９
のボックスに対応したメモリー１０のボックスに登録さ
れていく。

【００１５】メモリー９内に登録した前記メッセージも
しくは前記通話内容を再生する際の動作を説明する。図
２を用いて、まず、一般電話機１もしくはボタン電話機
２からのＰＢ信号でボイスメール装置４を呼び出し（１
１）、次に呼び出しを行ないたいメッセージもしくは通
話内容が登録されているボックス番号を指定（１２）
し、再生命令を信号検出部８に送出する（１３）。

【００１６】また、再生以外の命令も可能とした場合
は、一般電話機１もしくはボタン電話機２から送出され
るＰＢ信号が再生の信号か否かどうかを信号検出部８で
判断（１４）し、他の命令信号を受信すると、制御部５
は、前記命令を受け、他の処理を行なう（１５）。

【００１７】信号検出部８から前記再生命令を受信した
制御部５は、指定を受けたボックス番号に登録されてい
た所要時間を取り出し、再生通話路７を通じて、交換機
３を介して、命令を送出した一般電話機１もしくはボタ
ン電話機２にガイダンスとして流す。一般電話機１もし
くはボタン電話機２側は、ガイダンスを聞き、前記メッ
セージもしくは前記通話内容の開始時間を指定する（１
６）。再生中の通話内容が長いなどで、再生を途中で中
止にする場合は、あらかじめ定めた再生中止要求のＰＢ
信号を制御部に送出する（１７）。

【００１８】このように上記実施例によれば、メッセー
ジや通話内容を任意の位置から再生できることで、長い
メッセージや通話内容などに対しても対応しやすいとい
う利点を有する。

【００１９】本発明の第２実施例を説明する。図３にお
いて、メモリー９に登録しておいたメッセージもしくは
通話内容を再生中に、ボタン電話機２に設けた早送り、
もしくは巻き戻しのキーを押すと、その命令は制御部５
に送られる。制御部５は現在、再生中のメモリー９、１
０のボックスの両方に前記早送り、もしくは巻き戻しの
命令を送り続ける。メモリー９、１０のボックス内のデ
ータは前記早送り、もしくは巻き戻し命令が送られ続け
ている間、早送り、巻き戻しを行う。

【００２０】早送り、もしくは巻き戻しのキーから手が
離れるか、ボタン電話機２に確定キーを設けた場合には
確定キーを押した際は、その前の早送り、もしくは巻き
戻しの命令によって、スキップを行なった位置から再生
を開始する。

【００２１】このように上記実施例によれば、メッセー
ジもしくは通話内容が再生中においてもボタン電話機２
に設けられた早送り、巻き戻しキーにより、前記メッセ
ージもしくは通話内容の早送り、巻き戻しの操作の便宜
をはかった利点を有する。

【００２２】本発明の第３実施例を説明する。ボイスメ
ール装置２１は第２実施例の構成に加え、メッセージや
通話時間の録音開始時間からの経過時間、再生開始時間
もしくはメッセージや通話時間の所要時間を表示する表
示部２２を備えたボタン電話機２３と、前記ボタン電話
機２３に表示される表示形態をメモリー９のボックスに
対応して登録するメモリー２４とが設けられている。

【００２３】登録していたメモリー９のボックス内のデ
ータを再生する際に、途中から再生を行なう際は、再生
開始時間を打つと、ボタン電話機２３の表示部２２に開
始時間が表示される。また、前記表示部２２にはメッセ
ージまたは通話時間の所要時間が表示されるため、前記
所要時間をもとに、前記所要時間の何パーセントから始
めるかといった入力も可能である。

【００２４】ボタン電話機２３に入力された再生開始箇
所の命令を、信号検出部８を介して制御部５が受信する
と、制御部５は各々メモリー９、１０に命令を送り、再
生要求のメッセージや通話内容を始めの位置から再生開
始位置までスキップし、前記指定の再生開始位置より再
生を開始する。その際、前記表示部２２には、スキップ
終了後の現再生時間が表示される。

【００２５】このように上記実施例によれば、ボタン電
話機２３にメッセージもしくは通話内容の再生時間、所
要時間、再生開始時間を表示できる表示部２２を設ける
ことで、現在聞いているメッセージもしくは通話内容の
経過時間が一目でわかり、操作に関しても、視覚的によ
り細かな操作ができる利点を有する。

【００２６】

【発明の効果】本発明は上記実施例より明らかなよう
に、メッセージもしくは通話内容を登録する第１メモリ
ーに対応し、前記メッセージもしくは通話内容の所要時
間を登録する第２メモリーを設け、現在の前記メッセー
ジもしくは前記通話内容の所要時間がすぐわかることに
より、任意の箇所から前記メッセージもしくは前記通話
内容を再生開始できるという効果を有する。

【００２７】また、交換機を介してボイスメール装置と
つながっているボタン電話機に表示部を設け、ボイスメ
ール装置内に前記表示部に表示する表示形態が記録され
ている第３メモリーを設けることで、一目で前記メッセ
ージもしくは前記通話内容の所要時間、経過時間等がわ
かることにより、前記メッセージもしくは前記通話内容
を再生する操作にに対して、より細かな操作ができる効
果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１におけるボイスメール装置の
要部の構成を示すブロック図

【図２】同実施例１の制御手順を示す流れ図

【図３】同実施例２の制御手順を示す流れ図

【図４】同実施例３におけるボイスメール装置の要部の
構成を示すブロック図

【図５】同実施例３のボタン電話機の表示部の表示形態
図

【図６】同実施例３のボタン電話機の表示部の表示形態
図

【符号の説明】

１ 一般電話機 ２ ボタン電話機 ３ 交換機 ４ ボイスメール装置 ５ 制御部 ８ 信号検出部 ９ メモリー １０ メモリー

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電話機から送出されたＰＢ信号を交換機
   を介して受信し、前記ＰＢ信号に基づく命令を送出する
   信号検出部と、前記電話機から音声信号が送出されると
   前記音声信号をデジタル信号に変換する変換手段と、前
   記信号検出部の命令信号を入力し、前記音声信号の送出
   が終了するまで前記デジタル信号に対してカウントする
   計算処理手段とを有する前記制御部と、前記制御部が送
   出する前記デジタル信号を複数のボックスの一つに記憶
   する第１メモリーと、前記電話機からの前記音声信号の
   送出が終了するまで、前記デジタル信号を記憶した前記
   第１メモリー内のボックスに対応したボックスに、前記
   制御部が前記デジタル信号に対してカウントした値を記
   憶する第２メモリーとを備えたボイスメール装置。
2. 【請求項２】 前記電話機に設けられた表示部に対する
   表示形態を記憶し、制御部からの命令により、前記表示
   形態を前記制御部を介して前記電話機へ送出する第３メ
   モリーを備えた請求項１記載のボイスメール装置。