JPH0710624A - セメント添加剤 - Google Patents

セメント添加剤

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JPH0710624A
JPH0710624A JP6075239A JP7523994A JPH0710624A JP H0710624 A JPH0710624 A JP H0710624A JP 6075239 A JP6075239 A JP 6075239A JP 7523994 A JP7523994 A JP 7523994A JP H0710624 A JPH0710624 A JP H0710624A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 高流動性と同時に、材料の分離抵抗性とを付
与するためのセメント組成物の製造に適したセメント添
加剤を提供する。 【構成】 セルロース、セルロースエーテル、カードラ
ンおよびザンタンガムから選ばれた多糖類を硫酸化して
得られるセメント添加剤より成るセメント添加剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セメント組成物、すな
わち、例えば、セメントペースト、グラウト、モルタル
およびコンクリート等に使用されるセメント添加剤に関
する。詳しく言えば、本発明のセメント添加剤は水への
溶解性が極めて優れているとともに、高い減水性を有
し、且つ、セメント組成物に粘稠性を付与して材料分離
を抑制するものであり、本発明のセメント添加剤を添加
することで、セメント組成物の耐久性を向上せしめるこ
とを目的とするセメント添加剤を提供するものである。
さらに、セメント組成物の凝結遅延性と空気連行性をよ
り改善し、且つ、その流動性とワーカビリティーを改良
して流動性の経時的低下を抑制させるというセメント添
加剤を提供するものである。
【0002】
【背景技術】近年、高性能減水剤や流動化剤などのセメ
ント分散剤とセルロース誘導体やアクリル酸塩系の増粘
剤とを併用した流動性と分離抵抗性に優れたコンクリー
トの製造方法(特開平3−45544号公報参照)、あ
るいは高性能減水剤と多糖類とを併用したコンクリート
の製造方法(特開平5−9053号公報参照)、高性能
減水剤とアルキルスルホン基を有するセルロースとを併
用した製造方法(特開平5−85791号公報参照)が
提案されている。しかしながら、これら製造方法に用い
られている増粘剤や多糖類あるいはアルキルスルホン基
を有するセルロースは、コンクリートの粘性を増大して
分離抵抗性を高める一方において、流動性を低下させる
という欠点を有しており、コンクリートの流動性を高め
るためには、比較的多量のセメント分散剤を併用する必
要があった。また、増粘剤は、コンクリートの凝結時間
を遅延したり、空気を過剰に連行する等の好ましくない
特性を付与するという性能面の問題を有するものであっ
た。
【0003】さらに、増粘剤や多糖類は、水への溶解が
極めて困難であったり、セメント分散剤水溶液に添加す
るとゲル化して均一な溶液を得ることが困難なため、増
粘剤や多糖類を配合したセメント分散剤溶液の供給が不
可能であったり、増粘剤を粉末の状態で使用すると、粉
立ちや添加の際の計量上の問題等、取扱い上の欠点もあ
った。
【0004】このため、高い減水性と適度な粘稠性とを
兼ね備え、コンクリートへの過大な空気連行性や凝結遅
延性がなく、かつ、水への溶解性が良好で取扱いが容易
なセメント添加剤の開発が強く要望されている現状にあ
る。
【0005】
【発明の開示】本発明者らは、上記の如き従来技術にお
ける諸種の問題点を解決するために、鋭意研究を重ねた
結果、高い減水性と適度な粘稠性とを兼ね備え、水への
溶解性が良好で取扱いが容易になり、かつ、セメント組
成物への過大な空気連行性や凝結遅延性がない、全く新
たなセメント添加剤を提供することに成功した。
【0006】すなわち、本発明は、多糖類を硫酸化して
得られる硫酸化多糖類を含有することを特徴とするセメ
ント添加剤を提供するものである。本発明に係わるセメ
ント添加剤に用いられる硫酸化多糖類は、多糖類を硫酸
化して得られるものである。その多糖類の例としては、
セルロース、セルロースエーテル(メチルセルロース、
エチルセルロースなどのアルキルセルロース、;ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
などのヒドロキシアルキルセルロース;ヒドロキシエチ
ルメチルセルロース、ヒドロキシエチルエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのヒドロ
キシアルキルアルキルセルロース)、カードラン、デキ
ストラン、デンプン、ザンタンガムが挙げられる。
【0007】本発明における前記の硫酸化多糖類の平均
分子量が5,000〜200,000のものが好ましく
用いられ、また、硫黄含有量が元素分析値で1.0〜2
0.0%のものが好ましく用いられる。一般的に、硫酸
化多糖類の平均分子量が5,000未満になると粘稠性
が十分とは言えず、平均分子量が200,000以上で
は凝集性が強くなる傾向があり、硫黄含有量が元素分析
値で1.0%未満では減水性は小さくなり、水への溶解
性も小さくなる傾向にあり、硫黄含有量が20.0%以
上では減水性が小さくなる傾向がある。一方、平均分子
量が5,000〜50,000で且つ硫黄含有量が元素
分析値で0.01〜1.0%の硫酸化多糖類は、減水効
果や水への溶解性が小さいものの、粘稠性をセメント組
成物に付与するセメント添加剤として使用することがで
き、このものは、減水性を補うために慣用の減水剤と併
せ用いることが、特に好ましい。
【0008】前記の多糖類の硫酸化にあたっては、硫酸
化手段として知られている硫酸化剤が使用される。用い
られる硫酸化剤の例としては、ピペリジン硫酸、三酸化
硫黄ピリジン錯体、クロル硫酸及び硫酸等が挙げられる
が、これらの硫酸化剤に限られるものではない。
【0009】本発明のセメント添加剤は、液状もしくは
粉末状のものに大別される。液状のものは、原則とし
て、水に硫酸化多糖類を溶解したものであり、その濃度
は、使用目的や使用方法によって、適宜決定することが
できる。また、本発明のセメント添加剤は、多様性を持
たせるために、公知もしくは慣用の減水剤や他の添加剤
を所望により配合させることもできる。慣用の減水剤の
例としては、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合
物、メラミンスルホン酸塩ホルマリン縮合物、ポリカル
ボン酸塩、リグニンスルホン酸塩、オキシカルボン酸
塩、ポリサッカライド、ポリアルキルスルホン酸塩、ア
ミノスルホン酸塩誘導体、芳香族スルホン酸誘導体等を
例示することができ、また、他の添加剤の例としては、
空気量調整剤、乾燥収縮低減剤、促進剤、遅延剤、起泡
剤、消泡剤、防錆剤、急結剤、水溶性高分子物質等を例
示することができる。
【0010】本発明のセメント添加剤の使用量は、使用
するセメント組成物に応じて適宜定められるが、基本的
にはセメント組成物に所望の流動性、減水性または粘稠
性を付与する量である。例えば、通常は、セメント組成
物中に含まれているセメントに対して、本発明のセメン
ト添加剤に含有している硫酸化多糖類を固形分換算で
0.01〜3.0重量%添加するのが適量ではあるが、
この範囲に限られるものではない。
【0011】本発明のセメント添加剤は、一般的に使用
されているセメントペースト、モルタル、グラウト及び
コンクリート等のセメント組成物はもちろん、特に、従
来は増粘剤や水溶性高分子物質とセメント分散剤との2
種を併せ用いていたセメント組成物、例えば、高流動コ
ンクリート、超流動コンクリート、水中不分離性コンク
リート、高強度コンクリート、ポンプ施工コンクリー
ト、貧配合コンクリート、セメント二次製品、遠心成形
セメント製品、押出成形セメント製品、プレパックドコ
ンクリート、注入グラウト、左官用モルタル、吹付けコ
ンクリート、繊維補強コンクリート、セルフレベリング
材等のいずれの製造に対しても極めて有用に使用するこ
とができる。
【0012】
【製造例】以下に本発明のセメント添加剤に使用される
硫酸化多糖類の製造例およびその平均分子量と硫黄含有
量を示して例示するが、本発明のセメント添加剤はこれ
らの製造態様例によって限定されるものではない。
【0013】製造例1 セルロース(関東化学社製)0.50部を脱水乾燥した
ジメチルスルホキシド(DMSO)40.0部に添加
し、60分間室温で撹拌を行う。撹拌後さらにピペリジ
ン硫酸を1.0部加えた後、80℃に保ちながら60分
間反応させる。次に、減圧蒸留を行いDMSOを取り除
き、残留物にアセトンを加え沈澱物を採取し、これを水
洗した後NaHCO水を用いて中和させ、100部の
蒸留水を加える。透析処理後試料を乾燥させ硫酸化セル
ロースが得られる。以下、このものをCLSと記す。
【0014】製造例2 ザンタンガム(三晶社製)0.50部を脱水乾燥したピ
リジン40.0部に添加し、60分間室温で撹拌を行
う。撹拌後さらにピペリジン硫酸を1.0部加えた後、
70℃に保ちながら60分間反応させる。次に、減圧蒸
留を行いピリジンを取り除き、残留物にアセトンを加え
沈殿物を採取し、これを水洗した後NaHCO水を用
いて中和させ、100部の蒸留水を加える。透析処理後
試料を乾燥させ硫酸化ザンタンガムが得られる。以下、
このものをXGSと記す。
【0015】製造例3 セルロースエーテル(信越化学工業社製hi−メト90
SH−30,000)0.50部を脱水乾燥したジメチ
ルスルホキシド(DMSO)40.0部に添加し、60
分間室温で撹拌を行う。撹拌後さらにピペリジン硫酸を
0.5部加えた後、80℃に保ちながら60分間反応さ
せる。次に、減圧蒸留を行いDMSOを取り除き、残留
物にアセトンを加え沈澱物を採取し、これを水洗した後
NaHCO水を用いて中和させ、100部の蒸留水を
加える。透析処理後試料を乾燥させ硫酸化セルロースエ
ーテルが得られる。以下、このものをMC1と記す。
【0016】製造例4 セルロースエーテル(信越化学工業社製hi−メト90
SH−30,000)0.50部を脱水乾燥したジメチ
ルスルホキシド(DMSO)40.0部に添加し、60
分間室温で撹拌を行う。撹拌後さらにピペリジン硫酸を
1.0部加えた後、80℃に保ちながら60分間反応さ
せる。次に減圧蒸留を行いDMSOを取り除き、残留物
にアセトンを加え沈澱物を採取し、これを水洗した後N
aHCO水を用いて中和させ、100部の蒸留水を加
える。透析処理後試料を乾燥させ硫酸化セルロースエー
テルが得られる。以下、このものをMC2と記す。
【0017】製造例5 セルロースエーテル(信越化学工業社製hi−メト90
SH−15,000)0.50部を脱水乾燥したジメチ
ルスルホキシド(DMSO)40.0部に添加し、60
分間室温で撹拌を行う。撹拌後さらにピペリジン硫酸を
2.0部加えた後、70℃に保ちながら60分間反応さ
せる。次に、減圧蒸留を行いDMSOを取り除き、残留
物にアセトンを加え沈殿物を採取し、これを水洗した後
NaHCO水を用いて中和させ、100部の蒸留水を
加える。透析処理後試料を乾燥させ硫酸化セルロースエ
ーテルが得られる。以下、このものをMC3と記す。
【0018】製造例6 セルロースエーテル(信越化学工業社製hi−メト90
SH−15,000)0.50部を脱水乾燥したピリジ
ン40.0部に添加し、60分間室温で撹拌を行う。撹
拌後さらにクロル硫酸を2.0部加えた後、70℃に保
ちながら60分間反応させる。次に、減圧蒸留を行いピ
リジンを取り除き、残留物にアセトンを加え沈殿物を採
取し、これを水洗した後NaHCO水を用いて中和さ
せ、100部の蒸留水を加える。透析処理後試料を乾燥
させ硫酸化セルロースエーテルが得られる。以下、この
ものをMC4と記す。
【0019】製造例7 カードラン(和光純薬工業社製)0.50部を脱水乾燥
したジメチルスルホキシド(DMSO)40.0部に添
加し、2時間室温で撹拌を行う。撹拌後さらにピペリジ
ン硫酸を0.5部加えた後、85℃に保ちながら60分
間反応させる。次に、減圧蒸留を行いDMSOを取り除
き、残留物にアセトンを加え沈殿物を採取し、これを水
洗した後NaHCO水を用いて中和させ、100部の
蒸留水を加える。透析処理後試料を乾燥させ硫酸化カー
ドランが得られる。以下、このものをCA1と記す。
【0020】製造例8 カードラン0.50部を脱水乾燥したジメチルスルホキ
シド(DMSO)40.0部に添加し、2時間室温で撹
拌を行う。撹拌後さらにピペリジン硫酸を1.0部加え
た後、85℃に保ちながら60分間反応させる。次に減
圧蒸留を行いDMSOを取り除き、残留物にアセトンを
加え沈殿物を採取し、これを水洗した後NaHCO
を用いて中和させ、100部の蒸留水を加える。透析処
理後試料を乾燥させ硫酸化カードランが得られる。以
下、このものをCA2と記す。
【0021】製造例9 カードラン0.50部を脱水乾燥したジメチルスルホキ
シド(DMSO40.0部に添加し、2時間室温で撹拌
を行う。撹拌後さらにピペリジン硫酸を2.0部加えた
後、80℃に保ちながら60分間反応させる。次に、減
圧蒸留を行いDMSOを取り除き、残留物にアセトンを
加え沈殿物を採取し、これを水洗した後、NaHCO
水を用いて中和させ、100部の蒸留水を加える。透祈
処理後試料を乾燥させ硫酸化カードランが得られる。以
下、このものをCA3と記す。
【0022】製造例10 カードラン0.50部を脱水乾燥したピリジン40.0
部に添加し、2時間室温で撹拌を行う。撹拌後さらにク
ロル硫酸を2.0部加えた後、80℃に保ちながら60
分間反応させる。次に減圧蒸留を行いピリジンを取り除
き、残留物にアセトンを加え沈殿物を採取し、これを水
洗した後、NaHCO水を用いて中和させ、100部
の蒸留水を加える。透祈処理後試料を乾燥させ硫酸化カ
ードランが得られる。以下、このものをCA4と記す。
【0023】製造例11 カードラン(和光純薬工業社製)0.50部を脱水乾燥
したジメチルスルホキシド(DMSO)40.0部に添
加し、2時間室温で撹拌を行う。撹拌後さらにピペリジ
ン硫酸を0.5部加えた後、95℃に保ちなから30分
間反応させる。次に、減圧蒸留を行いDMSOを取り除
き、残留物にアセトンを加え沈殿物を採取し、これを水
洗した後NaHCO水を用いて中和させ、100部の
蒸留水を加える。透析処理後試料を乾燥させ硫酸化カー
ドランが得られる。以下、このものをCA5と記す。
【0024】製造例12 カードラン0.50部を脱水乾燥したジメチルスルホキ
シド(DMSO)40.0部に添加し、2時間室温で撹
拌を行う。撹拌後さらにピペリジン硫酸を2.0部加え
た後、95℃に保ちながら120分間反応させる。次に
減圧蒸留を行いDMSOを取り除き、残留物にアセトン
を加え沈殿物を採取し、これを水洗した後NaHCO
水を用いて中和させ、100部の蒸留水を加える。透析
処理後試料を乾燥させ硫酸化カードランが得られる。以
下、このものをCA6と記す。
【0025】製造例13 カードラン0.50部を脱水乾燥したジメチルスルホキ
シド(DMSO40.0部に添加し、2時間室温で撹拌
を行う。撹拌後さらにピペリジン硫酸を0.5部加えた
後、65℃に保ちながら30分間反応させる。次に、減
圧蒸留を行いDMSOを取り除き、残留物にアセトンを
加え沈殿物を採取し、これを水洗した後、NaHCO
水を用いて中和させ、100部の蒸留水を加える。透析
処理後試料を乾燥させ硫酸化カードランが得られる。以
下、このものをCA7と記す。
【0026】製造例14 カードラン0.50部を脱水乾燥したピリジン40.0
部に添加し、2時間室温で撹拌を行う。撹拌後さらにピ
ペリジン硫酸を2.0部加えた後、65℃に保ちながら
120分間反応させる。次に減圧蒸留を行いピリジンを
取り除き、残留物にアセトンを加え沈殿物を採取し、こ
れを水洗した後、NaHCO水を用いて中和させ、1
00部の蒸留水を加える。透析処理後試料を乾燥させ硫
酸化カードランが得られる。以下、このものをCA8と
記す。
【0027】製造例15 カードラン0.50部を脱水乾燥したピリジン40.0
部に添加し、2時間室温で撹拌を行う。撹拌後さらに塩
酸2.0部を加えた後、80℃に保ちながら60分間反
応させる。次に減圧蒸留を行いピリジンを取り除き、残
留物にアセトンを加え沈殿物を採取し、これを水洗いし
た後、透析処理後試料を乾燥させる。さらに、得られた
固形物を脱水乾燥したピリジン40.0部に添加し、2
時間室温で攪拌を行う。攪拌後さらにピペリジン硫酸を
0.1部加えた後、80℃に保ちながら60分間反応さ
せる。次に減圧蒸留を行いピリジンを取り除き、残留物
にアセトンを加え沈殿物を採取し、これを水洗した後、
NaHCO水を用いて中和させ、100部の蒸留水を
加える。透析処理後試料を乾燥させ硫酸化カードランが
得られる。以下、このものをCA9と記す。
【0028】製造例16 カードラン0.50部を脱水乾燥したピリジン40.0
部に添加し、2時間室温で撹拌を行う。撹拌後さらに塩
酸2.0部を加えた後、80℃に保ちながら60分間反
応させる。次に減圧蒸留を行いピリジンを取り除き、残
留物にアセトンを加え沈殿物を採取し、これを水洗いし
た後、透析処理後試料を乾燥させる。さらに、得られた
固形物を脱水乾燥したピリジン40.0部に添加し、2
時間室温で攪拌を行う。攪拌後さらにピペリジン硫酸を
0.2部加えた後、80℃に保ちながら60分間反応さ
せる。次に減圧蒸留を行いピリジンを取り除き、残留物
にアセトンを加え沈殿物を採取し、これを水洗した後、
NaHCO水を用いて中和させ、100部の蒸留水を
加える。透析処理後試料を乾燥させ硫酸化カードランが
得られる。以下、このものをCA10と記す。
【0029】製造例17 カードラン0.50部を脱水乾燥したピリジン40.0
部に添加し、2時間室温で撹拌を行う。撹拌後さらに塩
酸0.5部を加えた後、80℃に保ちながら30分間反
応させる。次に減圧蒸留を行いピリジンを取り除き、残
留物にアセトンを加え沈殿物を採取し、これを水洗いし
た後、透析処理後試料を乾燥させる。さらに、得られた
固形物を脱水乾燥したピリジン40.0部に添加し、2
時間室温で攪拌を行う。攪拌後さらにピペリジン硫酸を
0.1部加えた後、80℃に保ちながら60分間反応さ
せる。次に減圧蒸留を行いピリジンを取り除き、残留物
にアセトンを加え沈殿物を採取し、これを水洗した後、
NaHCO水を用いて中和させ、100部の蒸留水を
加える。透析処理後試料を乾燥させ硫酸化カードランが
得られる。以下、このものをCA11と記す。
【0030】製造例18 カードラン0.50部を脱水乾燥したピリジン40.0
部に添加し、2時間室温で撹拌を行う。撹拌後さらに塩
酸0.5部を加えた後、80℃に保ちながら30分間反
応させる。次に減圧蒸留を行いピリジンを取り除き、残
留物にアセトンを加え沈殿物を採取し、これを水洗いし
た後透析処理後試料を乾燥させる。さらに、得られた固
形物を脱水乾燥したピリジン40.0部に添加し、2時
間室温で攪拌を行う。攪拌後さらにピペリジン硫酸を
0.2部加えた後、80℃に保ちながら60分間反応さ
せる。次に減圧蒸留を行いピリジンを取り除き、残留物
にアセトンを加え沈殿物を採取し、これを水洗した後、
NaHCO水を用いて中和させ、100部の蒸留水を
加える。透析処理後試料を乾燥させ硫酸化カードランが
得られる。以下、このものをCA12と記す。
【0031】上記の各製造例で得られた硫酸化多糖類の
平均分子量と硫黄含有量および20℃に調整したサンプ
ルの水溶性に関して、それぞれ調べた結果を表1に示
す。
【0032】
【表1】
【0033】以下に、本発明のセメント添加剤をコンク
リートに使用した場合の具体例を示すが、本発明はこれ
らの実施態様例によって限定されるものではない。
【実施例】
【0034】(使用材料) 1)細 骨 材:大井川水系陸砂(比重=2.63、粗
粒率=2.75) 2)粗 骨 材:青梅産硬質砕石(比重=2.64、最
大粒径=20mm) 3)セメント:普通ポルトランドセメント(比重=3.
16、小野田セメント社製) 4)高性能減水剤: ・メラミンスルホン酸塩ホルマリン縮合物(エヌエムビ
ー社製レオビルドNL−4000、以下MSと記す。) ・ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物(エヌエム
ビー社製レオビルドSP−9N、以下BNSと記す。) 5)水中不分離性コンクリート用混和剤: ・アクリス12SS(エヌエムビー社製、以下AK−1
2SSと記す。)とアクリスSP(エヌエムビー社製、
以下AK−SPと記す。)の2剤併用 6)貧配合コンクリート用混和剤: ・ボゾリスNo.70L(エヌエムビー社製、以下70
Lと記す。) 7)増 粘 剤: ・セルロースエーテル(信越化学工業社製90SH−3
0,000、以下MCと記す。)
【0035】1.高流動・低分離性コンクリート 表2に示されている配合により目標スランプフロー55
0〜600mm、目標空気量4.5容積%に設計したコ
ンクリート組成物を調製し、練混ぜ量が80リットルと
なるようにそれぞれの材料を計量し、100リットルパ
ン型強制ミキサに全材料を投入した後、90秒間練混ぜ
を行い高流動・低分離性コンクリートを調製した。得ら
れたコンクリートについて練上がり直後および60分経
過後にサンプリングし、そのスランプフロー、空気量、
凝結時間ならびに流動時間を測定し、分離抵抗性を目視
観察により評価した。さらに、材齢28日におけるコン
クリートの圧縮強度も測定した。これらの結果は表3に
示されている。
【0036】
【表2】
【0037】表3には実施例1〜12(試料:CLS、
XGS、MC1〜4、CS1〜8)と実施例13〜18
(試料:CA9〜12と高性能減水剤との併用)ならび
に減水率、空気連行性、経時による流動性の低下、凝結
時間、分離抵抗性および圧縮強度を対比するために、市
販の高性能減水剤であるメラミンスルホン酸塩ホルマリ
ン縮合物を添加したコンクリート(比較例1)、メラミ
ンスルホン酸塩ホルマリン縮合物とセルロースエーテル
とを添加したコンクリート(比較例2)の評価を行った
試験結果を示した。
【0038】(測定方法) 1)スランプフロー:土木学会、水中不分離性コンクリ
ート設計施工指針(案)による。 2)流 動 時 間:フローの広がりが停止するまでの
時間を測定して、分離抵抗性を評価した。なお、目標ス
ランプフロー値範囲内(550〜600mm)の場合、
流動速度が55以上では分離抵抗性を示す。
【0039】3)目視観察−1:材料の分離状態を目視
観察して分離抵抗性を判断し、下記の区分にした。 A:セメント、水、細骨材、粗骨材が一体となって流動
し、良好な分離抵抗性が認められた。 B:良好な分離抵抗性が認められたが、粘性が過大であ
った。 C:使用材料の分離が認められた。 4)空 気 量 :JIS A 1128による。 5)圧 縮 強 度 :JIS A 1118による。 6)凝 結 時 間 :JIS A 6204 付属書
1による。
【0040】表3に示された結果に見られるとおり、本
発明のセメント添加剤を高流動・低分離性コンクリート
に使用した場合(実施例1〜18)についてみると、次
の効果が確認される。 1)減水性:比較例1との対比により明らかなように、
高性能減水剤と同等の減水性を示す。 2)空気連行性:空気連行性は著しく小さいが、比較例
2は、空気連行性が大きいため、消泡剤を添加して空気
量を調整した。
【0041】3)経時による流動性の低下:60分経過
後のスランプフローの低下がほとんどなく、経時による
流動性の低下は極めて小さい。 4)凝結時間:比較例1との対比より明らかなように、
高性能減水剤と同等の凝結時間を示し、凝結を遅延しな
い。これに対して、比較例2は、3時間程度の凝結遅延
性を示す。
【0042】5)分離抵抗性:比較例2と対比すると明
らかなとおり、より少ない使用量でより優れた材料分離
抵抗性が得られ、かつ、高い流動性が得られている。 6)圧縮強度(材齢28日):比較例1との対比より明
らかなように、高性能減水剤よりも14〜17%高い圧
縮強度を示す。また、比較例2に対比すると10%程度
高い圧縮強度が得られている。 さらに、本発明のセメント添加剤は、水にきわめて容易
に溶解し、取扱いも極めて優れていた。
【0043】
【表3】
【0044】2.水中不分離性コンクリート 表4に示されている配合により目標スランプフロー45
0〜550mm、目標空気量4.0容積%に設計したコ
ンクリート組成物を調製し、練混ぜ量が80リットルと
なるようにそれぞれの材料を計量し、100リットルパ
ン型強制ミキサに全材料を投入した後、90秒間練混ぜ
を行い水中不分離性コンクリートを調製した。得られた
コンクリートについて練上がり直後および60分経過後
にサンプリングし、そのスランプフロー、空気量ならび
に流動時間を測定した。また目視観察により水中におけ
るコンクリートの分離抵抗性を評価した。これらの結果
は表5に示されている。
【0045】
【表4】
【0046】表5には、実施例19〜21(試料:MC
2、CA2、3)ならびに減水率、空気連行性、経時に
よる流動性の低下、水中不分離性を対比するために、市
販の水中分離性コンクリート用混和剤を添加したコンク
リート(比較例3)、高性能減水剤であるメラミンスル
ホン酸塩ホルマリン縮合物を添加したコンクリート(比
較例4)を用いて行った試験結果を示した。
【0047】(測定方法) 1)スランプフロー:土木学会、水中不分離性コンクリ
ート設計施工指針(案)による。 2)流 動 時 間:フローの広がりが停止するまでの
時間を測定して、分離抵抗性を評価した。なお、目標ス
ランプフロー値範囲内(450〜550mm)の場合、
流動速度が50以上では分離抵抗性を示す。
【0048】3)目視観察−1:前記高流動・低分離性
コンクリートと同一方法によって評価した。 4)目視観察−2:2,000ml容量のメスシリンダ
ーに水を1,500ml入れ、練り混ぜたコンクリート
250gをメスシリンダー内へ自由落下させる。自由落
下1分後のメスシリンダー内の水の懸濁状態を目視によ
り観察し評価した。 A:セメント、水、細骨材、粗骨材が一体となって流動
し、良好な分離抵抗性を示し、水の懸濁は認められなか
った。 B:材料の分離抵抗性は認められたが、ある程度の水の
懸濁が認められた。 C:材料の分離が認められ、著しい水の懸濁が認められ
た。 5)空 気 量 :JIS A 1128による。
【0049】
【表5】
【0050】表5に示された結果に見られるとおり、本
発明のセメント添加剤を水中不分離性コンクリートに使
用した場合(実施例19〜21)についてみると、次の
効果が確認される。 1)減水性:比較例3と対比して明らかなとおり、水中
不分離性コンクリート用混和剤の添加量より少ない量で
同等の減水性を示した。 2)空気連行性:比較例3および4と同等の空気連行性
を示し、過剰空気連行性は認められなかった。
【0051】3)分離抵抗性:流動時間は比較例4の高
性能減水剤を用いたものより大きく、比較例3と同等で
あった。また、目視観察−1でも明らかなとおり、比較
例3と同等の分離抵抗性を示した。 4)水中分離抵抗性:目視観察−2より、比較例4のコ
ンクリートが水中で著しく分離したために水の懸濁が生
じたのに対し、比較例3と同様に水中での分離は認めら
れず水の懸濁は生じなかった。
【0052】3.高強度コンクリート 表6に示されている配合により目標スランプ23.0±
2cm、目標空気量4.0容積%に設計したコンクリー
ト組成物を調製し、練混ぜ量が80リットルとなるよう
にそれぞれの材料を計量し、100リットルパン型強制
ミキサに全材料を投入した後、90秒間練混ぜを行い高
強度コンクリートを調製した。得られたコンクリートに
ついて練上がり直後および60分経過後にサンプリング
し、そのスランプフロー、空気量、凝結時間の測定と、
材齢28日におけるコンクリートの圧縮強度も測定し
た。これらの結果は表7に示されている。
【0053】
【表6】
【0054】表7には、実施例22〜24(試料:MC
2、CA2、3)ならびに減水率、空気連行性、経時に
よる流動性の低下、凝結時間、圧縮強度を対比するため
に、市販の高性能減水剤であるメラミンスルホン酸塩ホ
ルマリン縮合物を添加したコンクリート(比較例5)、
ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮合物を添加したコ
ンクリート(比較例6)を用いて行った試験結果を示し
た。
【0055】(測定方法) 1)ス ラ ン プ :JIS A1101による。 2)スランプフロー:土木学会、水中不分離性コンクリ
ート設計施工指針(案)による。 3)空 気 量 :JIS A 1128によ
る。 4)圧 縮 強 度 :JIS A 1118によ
る。 5)凝 結 時 間 :JIS A 6204 付属
書1による。
【0056】
【表7】
【0057】表7に示された結果に見られるとおり、本
発明のセメント添加剤を高強度コンクリートに使用した
場合(実施例22〜24)についてみると、次の効果が
確認される。 1)減水性:比較例5および6と比べて明らかなとお
り、より少ない使用量で同等のスランプ、スランプフロ
ーを示し、優れた減水性を示した。 2)空気連行性:比較例5および6とほぼ同等の空気連
行性を示した。
【0058】3)凝結時間:比較例5と比べて同等の凝
結時間を示し、比較例6より始発・終結は早い傾向を示
した。 4)圧縮強度:比較例5および6の高性能減水剤を用い
たコンクリートと同等の圧縮強度を示した。
【0059】4.二次製品コンクリート 表8に示されている配合により目標スランプ8±1c
m、目標空気量2.0容積%に設計したコンクリート組
成物を調製し、練混ぜ量が80リットルとなるようにそ
れぞれの材料を計量し、100リットルパン型強制ミキ
サに全材料を投入した後、90秒間練混ぜを行い二次製
品コンクリートを調製した。得られたコンクリートにつ
いて練上がり直後および60分経過後にサンプリング
し、そのスランプ、空気量、材齢28日におけるコンク
リートの圧縮強度を測定した。さらに、蒸気養生した時
のコンクリートの圧縮強度も測定した。また、コンクリ
ート肌面の美観を目視により評価した。これらの結果は
表9に示されている。
【0060】
【表8】
【0061】表9には、実施例25〜27(試料:MC
3、CA2、3)ならびに減水率、空気連行性、経時に
よる流動性の低下、圧縮強度を対比するために、市販の
高性能減水剤であるメラミンスルホン酸塩ホルマリン縮
合物を添加したコンクリート(比較例7)、ナフタレン
スルホン酸塩ホルマリン縮合物を添加したコンクリート
(比較例8)を用いて行った試験結果を示した。
【0062】(測定方法) 1)ス ラ ン プ :JIS A 1101による。 2)空 気 量 :JIS A 1128による。 3)圧 縮 強 度 :JIS A 1118による。 4)蒸気養生条件:20℃条件下2時間の前養生を行っ
た後、昇温速度約18.0℃/hrで65℃まで昇温さ
せる。65℃で連続3時間の蒸気養生を行った後、冷却
速度約4.30℃/hrで20℃まで冷却する。 5)目視観察−3:コンクリートの肌面を観察するため
に、部材寸法10×10×50cmの供試体を作製し、
硬化後のコンクリート肌面を目視により観察し評価し
た。 A:コンクリートの肌面に凹凸、ジャンカあるいは気泡
等による空隙がなく、極めて美観に優れている状態。 B:コンクリートの肌面に凹凸、ジャンカあるいは気泡
等による空隙がある程度目立ち、美観が悪い。
【0063】表9に示された結果に見られるとおり、本
発明のセメント添加剤を二次製品コンクリートに使用し
た場合(実施例25〜27)についてみると、次の効果
が確認される。 1)減水性:比較例7および8と比較して明らかなとお
り、少ない添加量で同等の減水性を示した。 2)空気連行性:比較例7および8と同等の空気連行性
を示した。
【0064】3)圧縮強度:標準・蒸気いずれの養生条
件下での圧縮強度は、比較例7および8と比較して明ら
かなとおり、同等の圧縮強度を示した。 4)コンクリート肌面:目視観察−3より明らかなとお
り、肌面状態は比較例7と同等であり、比較例8より優
れた肌面美観を示した。
【0065】
【表9】
【0066】5.貧配合コンクリート 表10に示されている配合により目標スランプ18±1
cm、目標空気量4.5容積%に設計したコンクリート
組成物を調製し、練混ぜ量が80リットルとなるように
それぞれの材料を計量し、100リットルパン型強制ミ
キサに全材料を投入した後、90秒間練混ぜを行い貧配
合コンクリートを調製した。得られたコンクリートにつ
いて練上がり直後および60分経過後にサンプリング
し、そのスランプ、空気量、材齢28日におけるコンク
リートの圧縮強度とブリーディング量を測定した。さら
に、フレッシュコンクリートのワーカビリティーを目視
により評価した。これらの結果は表11に示されてい
る。
【0067】
【表10】
【0068】表11には、実施例28〜29(試料:M
C3,CA2、3)ならびに減水率、空気連行性、経時
による流動性の低下、凝結時間、圧縮強度を対比するた
めに、市販の貧配合コンクリート用混和剤を添加したコ
ンクリート(比較例9)高性能減水剤であるメラミンス
ルホン酸塩ホルマリン縮合物を添加したコンクリート
(比較例10)、ナフタレンスルホン酸塩ホルマリン縮
合物を添加したコンクリート(比較例11)を用いて行
った試験結果を示した。
【0069】(測定方法) 1)ス ラ ン プ :JIS A 1101による。 2)空 気 量 :JIS A 1128による。 3)圧 縮 強 度 :JIS A 1118による。 4)凝 結 時 間 :JIS A 6204付属書1
による。 5)ブリーディング :JIS A 1123による。 6)目視観察−4 :コンクリートのワーカビリティー
を評価するために、目視によりスランプの変形状態と、
さらにタンピングによるスランプの変形状態を観察し評
価した。 A:コンクリートの流動性と粘性のバランスに優れてお
り、崩れのないスランプを示した。さらに、タンピング
によるスランプの変形も崩れないままスランプした状態
を示した。 B:コンクリートの流動性と粘性のバランスが悪く、ス
ランプする際に一部あるいは全体的に崩れる傾向を示し
た。さらに、タンピングによるスランプの変形も全体的
に崩れてしまった。
【0070】
【表11】
【0071】表11に示された結果に見られるとおり、
本発明のセメント添加剤を貧配合コンクリートに使用し
た場合(実施例28〜30)についてみると、次の効果
が確認される。 1)減水性:比較例9の貧配合コンクリート用混和剤よ
り10%程度少ない使用量で同等の減水性を示した。ま
た、比較例10および11よりも10%程度少ない使用
量で同一減水性を示した。 2)空気連行性:比較例9、10および11と同等の空
気連行性を示した。
【0072】3)ブリーディング:比較例10および1
1と比べて明らかなとおり、実施例24〜26における
コンクリートのブリーディング量は少ない値を示し、さ
らに、比較例9と比較しても多少小さい値を示したこと
から、ブリーディング抑制効果が認められた。 4)圧縮強度:比較例9〜11と同等の圧縮強度特性を
示した。 5)ワーカビリティー:目視観察−4より明らかなとお
り、比較例9の貧配合コンクリート用混和剤を用いたコ
ンクリートと同等の良好なワーカビリティーを示し、比
較例10および11より明らかに優れたワーカビリティ
ーを示した。
【0073】
【発明の効果】本発明のセメント添加剤は、その使用に
より、高性能減水剤により得られる効果と増粘剤により
得られる効果の両方が一挙に得られるため、その使用性
は極めて優れている。高流動・低分離性コンクリート、
高強度コンクリート、水中不分離性コンクリート、二次
製品コンクリート、貧配台コンクリート等のセメント組
成物の製造に極めて有利に使用される。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多糖類を硫酸化して得られる硫酸化多糖
    類を含有することを特徴とするセメント添加剤。
  2. 【請求項2】 前記の硫酸化多糖類が平均分子量5,0
    00〜200,000の範囲のものである請求項1に記
    載のセメント添加剤。
  3. 【請求項3】 前記の硫酸化多糖類がその硫黄含有量が
    元素分析値で1.0〜20.0%のものである請求項1
    または2に記載のセメント添加剤。
  4. 【請求項4】 上記の硫酸化多糖類がその硫黄含有量が
    元素分析値で0.01〜1.0%のものであり、且つ、
    平均分子量が5,000〜50,000の範囲のもので
    ある請求項1に記載のセメント添加剤。
  5. 【請求項5】 前記の多糖類がセルロース、セルロース
    エーテル、カードランおよびザンタンガムから選ばれた
    ものである請求項1、2、3および4各項に記載のセメ
    ント添加剤。
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