JPH07106192A - レーザ加工用セラミックグリーンシート及び積層セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

レーザ加工用セラミックグリーンシート及び積層セラミック電子部品の製造方法

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JPH07106192A
JPH07106192A JP5268402A JP26840293A JPH07106192A JP H07106192 A JPH07106192 A JP H07106192A JP 5268402 A JP5268402 A JP 5268402A JP 26840293 A JP26840293 A JP 26840293A JP H07106192 A JPH07106192 A JP H07106192A
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    • H05K3/0017Etching of the substrate by chemical or physical means

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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】セラミックグリーンシートのレーザ加工性を改
善するとともにこれを用いた積層セラミック電子部品の
製造法を改善する。 【構成】セラミックグリーンシートにレーザ光吸収剤を
含有させる。また、このセラミックグリーンシートを用
いて積層セラミック電子部品を製造する。 【効果】レーザ光吸収性がよくなりセラミックグリーン
シートの熱加工性が良くなる。積層セラミック電子部品
の製造能率を向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にチップインダクタ
やチップコンデンサのような積層セラミック電子部品を
製造する際用いるセラミックグリーンシートのレーザ加
工性を改善したものに関する。
【0002】
【従来の技術】チップインダクタやチップコンデンサの
ような積層セラミック電子部品は、LC回路を構成した
り、あるいは単独で回路要素として使用される。これら
チップ部品は、電子機器を軽薄短小化したいとの要望か
ら、小型化することが要求され、この要求が次第に強ま
っている。このため、積層チップインダクタや積層チッ
プコンデンサが広く用いられている。
【0003】例えば積層チップインダクタの製造方法に
は次の方法がある。 磁性材料粉末にバインダー、可塑剤、分散剤及び溶
剤等を加えて混合し、磁性材料スラリーを調製する。 このスラリーをドクターブレード法あるいはリバー
スコーター法等により長尺のシート状に成形し、所定の
寸法形状に切断して図4に示すように多数の磁性材料グ
リーンシート素片11、11・・・が得られるような磁
性材料グリーンシート片を作成する。 これらの磁性材料グリーンシート片のうちの何枚か
のそれぞれに、各々のグリーンシート素片11、11・
・・に対応して所定の位置にスルーホールを穿孔すると
ともに、これらのグリーンシート素片を重ねたときにコ
イルを形成するようにコイルの一部を成す導体パターン
11a〜11eを上記スルーホールに接続するように導
電材料ペーストを用いてスクリーン印刷する。この際上
下に重ねられるグリーンシート片の導体パターン11
a、11eはそれぞれのグリーンシート素片の互いに相
反する端部に引き出され後述する外部電極と接続され
る。
【0004】 次に、これらの導体パターンを形成し
た磁性材料グリーンシート片を導体パターンがスルーホ
ールを介して相互に連結されコイルを形成するように積
層するとともに、この積層体の上下面のそれぞれに上記
導体パターンを形成していない残りの磁性材料グリーン
シート片をさらに積層し、未焼成積層体を作成する。 この未焼成積層体を金型に収容し、所定の圧力及び
温度でプレスし、圧着して圧着未焼成積層体を作成す
る。この圧着未焼成積層体を碁盤目状に切断して図4に
示す各シート素片を積層した多数の未焼成積層チップを
作成する。 これらの未焼成積層チップを一旦大気中で加熱して
脱バインダー処理をした後、再び大気中で焼成して焼成
体チップを得る。 これらの焼成体チップの上記導体パターンの端部に
引き出された相対する端面に電極材料ペーストをディッ
プ法等により塗布し、所定の温度で焼付け処理を行って
積層チップインダクタを得る。
【0005】上記〜による従来の積層チップインダ
クタの製造方法は、において磁性材料グリーンシート
片上にスクリーン印刷により導体パターン11a〜11
eを印刷するため、導体パターンの塗膜部分が周辺より
盛り上がり、においてこれらの導体パターンを印刷し
たグリーンシート片をそれぞれの導体パターンがコイル
を形成するように重ねると、導体パターンのスルーホー
ル部分及びこれに対応する部分のように磁性材料グリー
ンシート片1層毎に重なる部分と、導体パターンが磁性
材料グリーンシート片1層を介して重なった後磁性材料
グリーンシート片2層を介して重なり再度磁性材料グリ
ーンシート片1層を介して重なる部分、導体バターン1
1b〜11dが磁性材料グリーンシート片1層毎に重な
り、その上下に磁性材料グリーンシート片が重なる部分
のように各々のグリーンシート片の導体パターンはその
部分によって重なり方がことなり、多く重なった部分ほ
ど密着し易く、導体パターンの印刷されていない磁性材
料グリーンシート片のみが重なる部分は密着せず離間し
ている部分も生じる。この状態でプレスされると、磁性
材料グリーンシート片を介して導体パターンの重なる部
分の多いものほど加えられる圧力が大きくなって、導体
パターンがグリーンシート片に対してより強く密着す
る。そして、この状態でにおいて焼成すると、収縮が
起こったとしても導体パターン焼成体は上記重なりの多
い部分ほどグリーンシート焼成体に密着した状態のまま
となる。
【0006】このように導体パターンの焼成体からなる
コイルの導体部分がグリーンシート焼成体に密着したま
まの積層チップインダクタは、各々のグリーンシート焼
成体層を挟んだ導体間において発生する分布容量がグリ
ーンシート焼成体の比誘電率によっても影響されるた
め、高い周波数で使用する場合には損失tanδ(=1
/Q)が大きくなり、インダクタとしての所望の電気的
特性が得られない。また、上記のような従来の方法によ
り作成された積層チップインダクタは、電子部品として
使用されて動作されると、コイルが機械的に伸縮し、こ
れが繰り返されると導体部分が磁性材料グリーンシート
焼成体から離れ、その密着状態が解かれる。このように
なると、各層の導体間には空気層が介した分布容量が発
生することになり、初期の電気特性と繰り返し使用後の
電気特性とが異なることになり電気特性が安定しない。
【0007】そこで、上記において、磁性材料グリー
ンシート片における各々のグリーンシート素片11、1
1・・・において、例えばその一つについては図5に示
すように導体パターン11aを形成する予定の所定部分
にレーザ光を照射してそのパターンにしたがった凹部パ
ターン11fを形成するとともに、所定の位置にスルー
ホール11gをレーザ光により穿孔し、この凹部パター
ン及び穿孔部分に導電材料ペーストをグリーンシート素
片の生地とその塗布層の表面が同一平面に位置するよう
に塗布して導体パターン11aを形成し、以下その他の
グリーンシート素片についてもこれに準じて加工、処理
を行い、ついで上記の残りの操作を行い、さらに上記
〜の工程を経て積層チップインダクタを得ることも
行われている。このようにすると、上記で得られる未
焼成積層チップは、導体パターン塗布層を介した磁性材
料グリーンシートの積層部分と、その他の磁性材料グリ
ーンシートの積層部分とにおいて、各層の密着度合に差
がなくなり、上記、を経て得られた積層チップイン
ダクタの品質係数Qも大きく、繰り返し使用後の電気特
性も安定させることができる。上記は積層チップインダ
クタについて述べたが、積層チップコンデンサについて
も同様なことが言える。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
レーザによる穿孔加工や凹部形成加工を行う際に、磁性
材料グリーンシートはレーザ光の吸収性が悪く、特に淡
色系の材料を用いたときにはこれらのレーザ加工を行え
ないことがある。特に積層チップコンデンサを得る際に
用いることのある白色系の酸化チタン系の誘電体材料グ
リーンシートの場合にはこのことが起こり易い。
【0009】本発明の目的は、レーザ加工性を高めたセ
ラミックグリーンシート及びこれを用いた積層セラミッ
ク電子部品の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、レーザ光吸収剤を含有すセラミックグリ
ーンシートを有するレーザ加工用セラミックグリーンシ
ートを提供するものである。また、本発明は、導体パタ
ーン塗布膜を形成した複数のセラミックグリーンシート
を作成する導体パターンセラミックグリーンシート作成
工程と、該複数の導体パターンセラミックグリーンシー
トを含む複数のセラミックグリーンシートを積層するこ
とにより導体パターンによる電子素子を形成する未焼成
積層体を得る工程と、該積層体を圧着する工程と、該圧
着積層体を焼成して焼成体を得る工程を有する積層セラ
ミック電子部品の製造方法において、上記導体パターン
セラミックグリーンシート作成工程はレーザ光吸収剤を
含有すセラミックグリーンシートを有するレーザ加工用
セラミックグリーンシートを作成し、該レーザ加工用セ
ラミックグリーンシートの上記導体パターンの形成部分
に対応してレーザ光により凹部形成加工を行い、該凹部
に導体パターン塗布層を形成する工程を有する積層セラ
ミック電子部品の製造方法を提供するものである。この
際、レーザ光吸収剤は有機色素であることが好ましい。
【0011】本発明のレーザ加工用セラミックグリーン
シートは、セラミック組成物から得られるが、このセラ
ミック組成物はセラミック粉末、バインダー、可塑剤、
分散剤及び溶剤等からなる通常のセラミックグリーンシ
ートを得る際に用いるセラミック組成物にレーザ光吸収
剤を含有させたものである。このレーザ光吸収剤を含有
するセラミック組成物のスラリーがPETフィルム等に
ドクターブレード法あるいはリバースコート法等により
塗布され、剥離されてシートとされる。この場合、第1
層を通常のセラミックグリーンシートとし、さらにその
上にレーザ光吸収剤を含有するセラミック組成物を上記
と同様に塗布し、複数層からなるレーザ加工用セラミッ
クグリーンシートを作成しても良く、このようにする
と、レーザにより凹部形成加工するときに上層だけを加
工するようにでき、その深さを一定にすることができ
る。また、第1層はレーザ光吸収剤を含有しないので、
その影響を受けることのない層を形成することができ
る。また、レーザ光吸収剤を含有するセラミック組成物
のみから得られたレーザ加工用セラミックグリーンシー
トに導体パターンに対応するレーザによる凹部形成加工
を行い、これに通常のセラミックグリーンシートを積層
するようにしても良い。
【0012】レーザ光吸収剤としては、レーザ光の発振
波長に吸収ピークを有する色素が挙げられるが、積層セ
ラミック電子部品を作成する過程で焼成される際、ある
いはその前段階の仮焼される際、あるいは両者において
分解・消失したり、揮散したり、あるいは無害物質に変
質するものが焼成物の特性に影響を与えない点で好まし
い。この点からは、有機色素が好ましい。無機色素も昇
華性のもの、無害物質に変質するものは好ましく使用で
きるが、そうでなくとも焼成物に高性能を必要としない
場合等にはその他の無機色素も使用できる。有機色素と
無機色素は併用することもできる。
【0013】レーザ光吸収剤としては、分子吸光係数
(ε)が5000以上が好ましく、特に10000以上
が良い。5000以下の場合でも使用できるが、比較的
に添加量を多くしなければならず、コスト面で不利であ
る。レーザ光吸収剤の添加量は、セラミック粉末に対し
て0.01〜2重量%が好ましく、0.01重量%未満
であるとその添加効果が顕著でなく、2重量%より多い
とグリーンシートの特性、焼成密度、コスト面で不利で
ある。
【0014】有機色素として要求される性質としては、
さらにレーザの照射によって分解しない耐光性、耐熱性
(例えば150℃まで)、耐湿性等が要求される。具体
的な色素としては、イモニウム系、カーボシアニン系、
ナフタトシアニン系、チオニウム金属錯体系等の有機色
素、酸化クロム、二酸化マンガン等の無機酸化物が挙げ
られる。なお、金属を含有する錯塩その他の有機色素、
カーボンブラックは有機色素に含めることとする。
【0015】本発明のレーザ加工用セラミックグリーン
シートの製造法やこれを用いた積層セラミック電子部品
の製造方法は、上記〜及びレーザ加工法を併用した
方法が用いられる。なお、本発明において、凹部とは貫
通したものも含む。
【0016】
【作用】セラミックグリーンシートにレーザ光吸収剤を
含有させたので、レーザ光の吸収性が良く、その熱加工
性を良くすることができる。また、この際レーザ光吸収
剤として有機色素を用いると、積層セラミック電子部品
を製造する際の焼成工程あるいはその前段階の脱バイン
ダー処理工程で分解・消失、あるいは揮散させることが
でき、残留しないので得られた製品の電気特性に影響を
及ぼさない。
【0017】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。 実施例1 三二酸化鉄(Fe2 3 )48モル%、ZnO 2
4モル%、NiO 18モ%、CuO 10モル%の比
率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミル
に仕込み、15時間湿式混合を行なう。 得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉
末を750℃にて1時間仮焼する。 得られた仮焼粉末をボールミルにて15時間湿式粉
砕した後、乾燥してから解砕し、フェライト粉末を得
る。 このフェライト粉末に対してバインダー(ポリビニ
ルブチラール系樹脂)10重量%、トルエン20重量
%、エタノール20重量%及びブタノール40重量%及
び有機色素(日本化薬社製、商品名IRG−003、有
効吸収波長800〜1000nm、分子吸光係数(ε)
25400以上)を表1の実験No.2〜8に従ってそ
れぞれ添加し(表中、有機色素の添加量はセラミック粉
末に対する重量%)、それぞれボールミルで15時間混
合を行なって7種類のスラリーを作成した。なお、この
有機色素は熱分析にて600℃で完全分解することが確
認された。
【0018】 得られたそれぞれのスラリーをドクタ
ーブレード法を用いて膜厚約50μmの長尺なフェライ
トグリーンシートを作成する。 得られたそれぞれのフェライトグリーンシートを所
定の寸法に切断し、図2に示すように複数枚のフェライ
グリーンシート素片1、1・・・が裁断によって得られ
るようなフェライトグリーンシート片を得る。 これらのそれぞれのフェライトグリーンシート片の
うちの一部には、各々のフェライトシート素片1、1・
・・に対応して、例えばその一つについては図1に示す
ように所定の位置にスルーホール1gをレーザ光により
穿孔するとともに、導体パターン1aを形成する予定の
所定部分にレーザ光を照射してそのパターンにしたがっ
た深さ18μmの凹部パターン1fを形成する。直径1
00μmの穿孔を行うことのできるレーザ光(波長約1
000nm、出力75mJ/パルス)のパルス数を測定
した結果を表1に示す。表1によれば、有機色素0.1
重量%添加することにより.パルス数が顕著に減少し、
著しい加工性の改善が見られることがわかる。
【0019】
【表1】
【0020】 ついで、この凹部パターン1fにAg
を主成分とする導体材料ペースト(Ag粉末10重量
部、エチルセルロース0.5重量部、ブチルカルビトー
ルアセテート(BCA)5重量部、オレイン酸0.1重
量部)をスクリーン印刷法によりフェライトグリーンシ
ート素片の生地とその塗布層の表面が同一平面又はその
塗布層が若干低く位置するように塗布し、加熱乾燥して
厚さ17μmの導体パターン塗布層1aを形成するとと
もに、穿孔部分にこの導体材料ペーストを充填する。以
下その他のグリーンシート素片1、1・・についても図
2に示すようにそれぞれ導体パターン塗布層1b〜1e
を形成し、穿孔部分には導体材料ペーストを充填する。
これらのうち導体パターン塗布層1a、1eはそれぞれ
のフェライトシート素片の互いに反対側になる端部まで
引き出し引出電極用導体パターン塗布層とする。 導体パターン塗布層1a〜1e及び穿孔部分に導体
材料ペーストを充填したフェライト素片1、1・・・が
裁断によって得られるようなフェライトグリーンシート
片を、これらの導体パターン塗布層がコイルを形成する
ように5枚重ね、この重ね体の上面及び下面のそれぞれ
にさらにフェライトグリーンシート片を2枚づつ重ね
る。そして、この得られた未焼成積層体を0.5t/c
2 の圧力で圧着し、圧着未焼成積層体を得る。この圧
着未焼成積層体を所定の寸法形状に裁断して図2に示す
各フェライトシート素片1、1・・・を積層した積層チ
ップインダクタ未焼成体を得る。得られた積層チップイ
ンダクタ未焼成体を500℃で1時間加熱して脱バイン
ダー処理した後、880℃で1時間焼成する。
【0021】この焼成体の引出電極(引出電極用導体パ
ターン塗布層の焼成体の引出電極)が露出する端面に浸
漬法により、Ag電極材料ペーストを塗布し、150℃
で15分間乾燥した後、600℃にて10分間塗膜を焼
付け、図2に示す導体パターン塗布層1a〜1eの焼成
体をフェライトシート素片1、1・・・の積層焼成体に
内装した積層チップインダクタを得る。
【0022】この積層チップインダクタは、分布容量も
小さく、品質係数も良く、さらにインダクタンスも所定
の値が得られた。
【0023】実施例2 レーザ光吸収剤を含有しないセラミック組成物から得ら
れた通常のセラミックグリーンシートを作成し、ついで
その上に実施例1のレーザ光吸収剤を含有するセラミッ
クグリーンシートを形成し、以下実施例1と同様にして
積層チップインダクタを得る。図3中、1’は図1の1
に対応するセラミックグリーンシート素片、1’fは図
1の1fに対応する凹部パターン、1’gは図1の1g
に対応するスルーホール、1’aは図1の1aに対応す
る導体パターン塗布層である。
【0024】比較例1 上記実施例1において、上記において有機色素を使用
しなかった以外は同様にして上記〜の工程の処理を
行い、上記においてスルーホールを形成しようとして
このと同様にレーザを照射したところ、レーザのパル
ス数は89であった。なお、表1にその結果を実験N
o.1として示す。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、レーザ吸収剤を含有し
たセラミック組成物から得られるレーザ加工用セラミッ
クグリーンシートを提供できるので、レーザ加工性を高
めることができ、特に淡色系のセラミック材料を用いた
セラミックグリーンシートの加工に有効であり、その加
工ができなかったものをできるようにすることができ
る。このようにレーザ加工性を高めると作業性が良く、
これを用いた積層セラミック電子部品の生産性を高める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の積層チップインダクタの製
造方法の1工程を示す斜視図である。
【図2】その他の工程を示す斜視図である。
【図3】他の実施例の図1に対応する図である。
【図4】従来の積層チップインダクタの製造方法の1工
程を示す斜視図である。
【図5】その他の工程を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,1’はフェライトシート素片 1f、1’fは凹部パターン 1g、1’gはスルーホール 1a〜1e、1’aは導体パターン塗布層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C09K 3/00 U (72)発明者 水野 洋一 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内 (72)発明者 鳥羽 利一 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽誘 電株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光吸収剤を含有するセラミックグ
    リーンシートを有するレーザ加工用セラミックグリーン
    シート。
  2. 【請求項2】 レーザ光吸収剤は有機色素である請求項
    1記載のレーザ加工用セラミックグリーンシート。
  3. 【請求項3】 導体パターン塗布膜を形成した複数のセ
    ラミックグリーンシートを作成する導体パターンセラミ
    ックグリーンシート作成工程と、該複数の導体パターン
    セラミックグリーンシートを含む複数のセラミックグリ
    ーンシートを積層することにより導体パターンによる電
    子素子を形成する未焼成積層体を得る工程と、該積層体
    を圧着する工程と、該圧着積層体を焼成して焼成体を得
    る工程を有する積層セラミック電子部品の製造方法にお
    いて、上記導体パターンセラミックグリーンシート作成
    工程はレーザ光吸収剤を含有すセラミックグリーンシー
    トを有するレーザ加工用セラミックグリーンシートを作
    成し、該レーザ加工用セラミックグリーンシートの上記
    導体パターンの形成部分に対応してレーザ光により凹部
    形成加工を行い、該凹部に導体パターン塗布層を形成す
    る工程を有する積層セラミック電子部品の製造方法。
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