JPH07106177A - コイル部品の製造方法 - Google Patents

コイル部品の製造方法

Info

Publication number
JPH07106177A
JPH07106177A JP5268400A JP26840093A JPH07106177A JP H07106177 A JPH07106177 A JP H07106177A JP 5268400 A JP5268400 A JP 5268400A JP 26840093 A JP26840093 A JP 26840093A JP H07106177 A JPH07106177 A JP H07106177A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
coating layer
coating
paint
insulating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5268400A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Ikeda
文夫 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to JP5268400A priority Critical patent/JPH07106177A/ja
Publication of JPH07106177A publication Critical patent/JPH07106177A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insulating Of Coils (AREA)
  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Coil Winding Methods And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】巻線部に樹脂を含浸させるときに巻線内部に空
気が残るのを改善する。 【構成】巻枠に未乾燥塗布層を介在して巻線を巻く工程
を設けたコイル部品の製造方法。 【効果】未乾燥塗布層を介在するので巻線は塗料を絞り
出すようにして巻かれ、その巻線部内部に空気を残さ
ず、その侵入も防ぐことができ、コイルの性能を高める
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻線部分における塗装
方法を改善したコイル部品の製造方法、さらには巻線タ
イプインダクターの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コイルを製造する際の部品として巻枠部
の両端に鍔部を有する、いわゆるドラム型磁心の両端に
巻枠部と軸線を同じくするリード端子を取り付け、巻枠
部に巻線を設けてその両端をリード端子に接続した構造
の、いわゆるアキシャル型の巻線タイプインダクターは
コイル部品として広く用いられている。その製造方法
は、従来、図2に示すように行われている。 フェライトの焼成体からなるドラム型磁心1の両端
の鍔部にコアリード端子2、2を接着剤により接着し、
接着部3、3を形成する。 磁心1の巻枠部1aに絶縁被覆導線からなる巻線を
捲回し、その巻線の両端を上記それぞれのコアリード端
子に巻き付け、巻線部5と接続部6、6を形成する。 上記それぞれのコアリード端子と巻線の両端を半田
付けし、半田付け部7、7を形成する。この際巻線はそ
の被覆材が溶融し、コアリード端子と接続される。 ローラあるいは滴下により下塗塗料を塗布し、硬化
させて下塗塗膜8を形成する。 絶縁性樹脂塗料からなる上塗塗料を塗布し、硬化さ
せて外装被覆層9を形成する。
【0003】これらのうち、、の塗装を行うのは、
防湿性を高め、部品を取り扱う際に巻線に加わることの
ある衝撃を緩和することができるようにダンパー効果を
持たせ、部品としての機械的強度を向上し、さらに見栄
えを良くして商品価値を高めるためである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の工程で巻線の上から下塗塗料を塗布すると、巻線は堅
く巻かれているので塗料がその内部まで浸透せず、内部
に空気が残る。その状態での上塗塗料を塗布すると、
内部に閉じ込められた空気により耐電圧が低下する。ま
た、その空気の湿分によりインダクターとしての特性に
悪影響を及ぼす。さらに、上塗塗膜の硬化時の熱等によ
り上塗塗膜に気泡が生じたり、空気が抜けることにより
ピンホールを生じ、これらに大気中の湿気が侵入し、上
記と同様に悪影響を及ぼすなみならず、商品価値を減殺
する。
【0005】本発明の目的は、塗料含浸時に巻線内部に
空気が残ることによる欠陥を生ぜず、簡単な方法により
製造できるコイル部品の製造方法を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、巻枠に絶縁性塗料の未乾燥塗布層を介し
て巻線を捲回し巻線部を形成する塗料介在巻線捲回工程
を有することを特徴とするコイル部品の製造方法を提供
するものである。
【0007】また、巻枠に絶縁性塗料の未乾燥塗布層を
介して巻線を捲回し巻線部を形成する塗料介在巻線捲回
工程と、該巻線部に絶縁性樹脂塗料の外装用被覆層を形
成する上塗工程を有することを特徴とするコイル部品の
製造方法を提供するものである。
【0008】また、本発明は、両端にリード端子を有す
るドラム型磁心の巻枠部に絶縁性塗料の未乾燥塗布層を
形成する下塗工程と、該未乾燥塗布層上に絶縁被覆線か
らなる巻線を捲回するとともに該巻線の両端を上記リー
ド端子に接続する巻線捲回工程と、該巻線部及びそのリ
ード端子接続部に絶縁性樹脂塗料の外装用被覆層を形成
する上塗工程を有し巻線タイプインダクターを製造する
ことを特徴とするコイル部品の製造方法を提供するもの
である。
【0009】
【作用】下塗塗料を介在させて巻線工程を設けるので、
巻線内部まで塗料が行きわたり、巻線内部に空気が残る
ことがない。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。 実施例1 図1に示す工程により製造される。 フェライトの焼成体からなるドラム型磁心11と、
コアリード端子12、12を用意する。 ドラム型磁心11の両端の鍔部のそれぞれの中央に
コアリード端子12、12を接着剤により接着し、接着
部13、13を形成する。 硬化型エポキシ樹脂系塗料からなる下塗塗料(40
00センチポイズ)をローラあるいは滴下により巻枠部
11aに塗布し、未乾燥塗布層14を形成する。 絶縁被覆導線を未乾燥塗布層14の上から巻枠部1
aに捲回して巻線部15を形成し、その巻線の両端をそ
れぞれ上記コアリード端子12、12に巻き付け、接続
部16、16を形成する。この際巻線部15は未乾燥塗
布層14に完全またはその上面が露出する程度に埋め込
まれるようにする。この状態で下塗塗膜を加熱硬化(1
50℃、5分)させ、下塗塗膜18を形成する。
【0011】 巻線の両端とコアリード12、12と
の接続部16、16を半田付けし、半田付け部17、1
7を形成する。この際巻線はその被覆材が溶融し、コア
リード端子と接続される。なお、巻線の両端を予め裸線
にしてから上記のようにかさげるようにしても良いこと
は勿論である。 エポキシ樹脂系塗料(塗膜が透明又は着色不透明)
からなる上塗塗料にで得た部品を浸漬し、ついで引き
上げて乾燥し、加熱硬化させ(150℃、10分)、外
装被覆層19を形成する。 部品の内容を表わすカラーコード20、20を印刷
し、その塗膜を硬化させる。 コアリード端子12、12を所定の長さに合わせ巻
線タイプインダクターを完成させる。
【0012】上記のように製造すると、工程では、未
乾燥塗布層の塗料が絞り出されるように絶縁被覆導線が
巻枠部に巻かれ、順次そのことが繰り返されるので、巻
線部15には空気が入ることがない。そしてその状態で
硬化されるので空気の入らない下塗塗膜が形成される。
【0013】実施例2 上記工程において下塗塗料として溶剤を塗布し、上記
工程において自己融着型被覆導線(被覆層が溶剤に溶
解し相互に融着できるもの)を絶縁被覆導線の代わりに
用いた以外は実施例1と同様にして巻線タイプインダク
ターを製造した。このようにすると、融着層が全体に均
一に広がり、気泡の発生を防ぐとともに巻線間隔を小さ
くでき、きれいにしまった状態で巻線できる。
【0014】上記実施例1においては、下塗塗膜の上に
上塗塗料を塗布し、外装被覆層を形成したが、下塗塗料
の未乾燥塗布層を薄く形成し、例えば巻枠部に絶縁被覆
導線を一重に巻いた一層の部分のみを埋め込み、ついで
同様に二層目の巻線部を形成し、その後さらに下塗塗料
をその巻線部を埋め込むように塗布し、硬化処理を施す
ようにし、その後上塗塗料を塗布し、外装被覆層を形成
しても良い。
【0015】また、上記は下塗塗料の未乾燥塗布層を形
成し、その上から絶縁被覆導線を巻いたが、絶縁被覆導
線を下塗塗料に浸漬したのちその未乾燥状態で巻枠部に
巻き、巻線部を形成し、その後は上記と同様に処理して
も良い。この際、絶縁被覆導線はその絶縁被覆膜が溶解
性のものを使用し、下塗塗料を溶剤、あるいは樹脂を含
有する塗料にしても良い。また、これらにおいて絶縁被
覆導線を裸線にしても良い。
【0016】上記未乾燥塗布層は、半硬化状態のもので
も良く(いわゆるプレプレグネーション型)、その際溶
剤を含まないようにしても良い。巻線部形成後硬化させ
る。溶剤を含まないとその乾燥の際に気泡の発生を防ぐ
ことができる。この未乾燥塗布層には、例えばブチラー
ル樹脂系塗料も用いられる。
【0017】上記はドラム型磁心を用いたが、他の形状
の磁心でも良い。また、外装被覆層は設けない場合でも
良い。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、巻枠に絶縁塗料の未乾
燥塗布層を介在して巻線部を形成したので、例えば絶縁
塗料を巻線部に真空含浸する場合に比べてその方法が簡
単であるとともに、巻線内部に空気が残ったり、侵入す
ることをなくすことができ、空気の存在による悪影響を
無くし、コイル部品、特に巻線タイプインダクターの電
気的、機械的特性、商品価値を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコイル部品の製造方法の1実施例の巻
線タイプインダクターの製造方法の概略工程図である。
【図2】従来の巻線タイプインダクターの製造方法の概
略工程図である。
【符号の説明】
11 磁心 11a 巻枠部 12 コアリード端子 14 未乾燥塗布層 15 巻線部 18 下塗塗膜 19 外装被覆層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻枠に絶縁性塗料の未乾燥塗布層を介し
    て巻線を捲回し巻線部を形成する塗料介在巻線捲回工程
    を有することを特徴とするコイル部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 巻枠に絶縁性塗料の未乾燥塗布層を介し
    て巻線を捲回し巻線部を形成する塗料介在巻線捲回工程
    と、該巻線部に絶縁性樹脂塗料の外装用被覆層を形成す
    る上塗工程を有することを特徴とするコイル部品の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 両端にリード端子を有するドラム型磁心
    の巻枠部に絶縁性塗料の未乾燥塗布層を形成する下塗工
    程と、該未乾燥塗布層上に絶縁被覆線からなる巻線を捲
    回するとともに該巻線の両端を上記リード端子に接続す
    る巻線捲回工程と、該巻線部及びそのリード端子接続部
    に絶縁性樹脂塗料の外装用被覆層を形成する上塗工程を
    有し巻線タイプインダクターを製造することを特徴とす
    るコイル部品の製造方法。
JP5268400A 1993-09-30 1993-09-30 コイル部品の製造方法 Pending JPH07106177A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5268400A JPH07106177A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 コイル部品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5268400A JPH07106177A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 コイル部品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07106177A true JPH07106177A (ja) 1995-04-21

Family

ID=17457955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5268400A Pending JPH07106177A (ja) 1993-09-30 1993-09-30 コイル部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07106177A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10172853A (ja) * 1996-12-14 1998-06-26 Taiyo Yuden Co Ltd 巻線型電子部品及びその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10172853A (ja) * 1996-12-14 1998-06-26 Taiyo Yuden Co Ltd 巻線型電子部品及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07106177A (ja) コイル部品の製造方法
JPH11195539A (ja) 巻線型インダクタおよびその製造方法
JP2001527284A (ja) 特に継電器に用いられる電気コイルとその製造方法
JPS6023944Y2 (ja) インダクタ
JPH03291904A (ja) インダクタンス素子及びその製造方法
JPS5836483B2 (ja) 円筒状電磁巻線
JPS6130413B2 (ja)
JPS6044880B2 (ja) スピ−カ用ボイスコイルの製造法
JPS602839B2 (ja) ボイスコイルの製造方法
JPS59162750A (ja) 回転電機の全含浸コイル絶縁方法
JPS5834743Y2 (ja) コガタトランス
JPH0246025Y2 (ja)
JPS636131B2 (ja)
JPH0464442B2 (ja)
JPH0132326Y2 (ja)
JPS63117640A (ja) フイ−ルドコイルの製造方法
JPH06151155A (ja) 半田付け部を備えた電気部品
JPS5858806B2 (ja) 電子部品の外装方法
JPH04144219A (ja) インダクタ部品
JPH0371613A (ja) チップ形フィルムコンデンサの製法
JPS638603B2 (ja)
JPS6278807A (ja) 樹脂モ−ルドコイルおよびその製造方法
JPH03214512A (ja) 融着性電線およびそれよりなるコイル部品
JPS59162748A (ja) 回転電機の全含浸コイル絶縁方法
JPH07249544A (ja) 固体電解コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030325