JPH07103899B2 - 電磁連結装置 - Google Patents

電磁連結装置

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JPH07103899B2
JPH07103899B2 JP1243469A JP24346989A JPH07103899B2 JP H07103899 B2 JPH07103899 B2 JP H07103899B2 JP 1243469 A JP1243469 A JP 1243469A JP 24346989 A JP24346989 A JP 24346989A JP H07103899 B2 JPH07103899 B2 JP H07103899B2
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rotor
sleeve
yoke
fitted
electromagnetic
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JP1243469A
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Inventor
陽三 須永
Original Assignee
小倉クラツチ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電磁コイルが内設されたヨークと、このヨー
ク側に磁気吸着されるアーマチュアなどが、回転軸側の
スリーブ上に配設された電磁クラッチ,電磁ブレーキな
どの電磁連結装置に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に事務機器などに組込まれて低速・低負荷状態で使
用されるマイクロ電磁クラッチやマイクロ電磁ブレーキ
などの電磁連結装置としては、例えば実公昭63−29949
号公報に開示されているものが知られている。この電磁
連結装置は電磁クラッチの場合、電磁コイルが内設され
たヨークと、このヨーク側のロータに磁気吸着されるア
ーマチュアを板ばねを介して支持する回転体としてのア
ーマチュアハブとを備えており、これらヨークやアーマ
チュアハブなどは、非磁性材としてのプラスチックで円
筒状に形成されたスリーブの外周面を軸受面として空転
自在に嵌装されている。そして、このスリーブの中心孔
には、例えば断面D字状に形成された孔部(以下D孔と
いう)が設けられており、回転軸に設けたD字状の面取
り部をこのD孔と嵌合させることにより、スリーブと回
転軸とが一体回転可能に形成されている。
このように構成されていることにより、回転体が回転し
ているときに電磁コイルが励磁されると、アーマチュア
が板ばねの弾発力に抗してロータに磁気吸着されるの
で、ロータが回転し、D孔とD字状面取り部との嵌合に
よりスリーブを介してロータと一体化された回転軸が回
転する。
この状態において電磁コイルの励磁が解かれると、アー
マチュアが板ばねのばね力でロータから離間するので、
回転体はスリーブ上で空転し回転軸が停止する。
また、例えば実開昭62−202530号公報に開示されている
マイクロ電磁クラッチのスリーブは、非磁性材である焼
結合金材により円筒状に形成されていて、その内孔の前
半部のD孔は回転軸のD字状面取り部と嵌合されてい
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、このように構成された従来の電磁クラッ
チのうち、スリーブがプラスチックで形成されているも
のにおいては、このプラスチック製スリーブ上に嵌合さ
れたヨークやアーマチュアがスナップリングによってス
リーブから抜け止めされているので、このスナップリン
グのための溝加工や組付け作業が面倒で、長時間を要す
るばかりでなく、溝加工を必要とするスリープの肉厚が
厚くなって装置が大型化するという問題がある。また上
記スリーブが焼結合金材で形成されたものにおいては、
段差部のヨークやロータを当接させて移動を規制する外
周段差部の焼結加工が困難であり、ことにマイクロ電磁
クラッチの場合には、寸法上、この段差部の加工が難し
いという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、組立てが
容易で安価な電磁連結装置を提供することを目的として
いる。
〔課題を解決するための手段〕
このような目的を達成するために本発明では、回転軸に
嵌合固定されたスリーブと、このスリーブに円筒部を嵌
合固定されたロータと、このロータの円筒部と空転自在
に嵌合する内孔を備え機器固定部に固定されたヨーク
と、このヨークに内設された電磁コイルと、前記ロータ
に隣接して前記スリーブの外周に回転自在に嵌合された
回転体と、この回転体にばね部材を介して支持され前記
電磁コイルの励磁により前記ロータの吸着面に磁気吸着
されるアーマチュアとを備えた電磁連結装置において、
前記円筒状のスリーブを非磁性材により軸方向に分割形
成して各分割円筒部材を前記ヨーク側端面と回転体側側
端面からそれぞれ挿入し、挿入端側から切り込みを入れ
て弾性を付与したこれら両分割部材の端部を、前記ロー
タの内孔に設けた環状溝内へ係入させた。
〔作 用〕
電磁コイルが励磁されるとその磁気吸着力によりアーマ
チュアがヨーク側に磁気吸着され、動力が伝達された
り、回転体が停止したりする。この電磁連結装置の組付
けに際しては、分割されたスリーブをヨークの端面側と
回転体の端面側とから挿入すると、両方のスリーブはス
リットの作用で弾性変形しながら圧入され、その先端が
ロータ内面の環状溝内で弾性復帰して円筒状に一体化さ
れるので、その内孔に回転軸を挿入して固定することに
より組付け作業が終了する。
〔実施例〕
本実施例は本発明を電磁クラッチに適用した例を示し、
第1図は電磁クラッチの縦断面図、第2図は同じく正面
図、第3図はロータ側スリーブを示し、第3図(a)は
第3図(b)の左側面図、第3図(b)は縦断面図、第
3図(c)は第3図(b)の右側面図、第4図はハブ側
スリーブを示し、第4図(a)は第4図(b)の左側面
図、第4図(b)は縦断面図である。
図において、電磁クラーチ1は機器固定部側に基板2aを
固定された含油鉄系焼結体製のヨーク2を備えており、
このヨーク2は、基板2aと内極2bおよび外極2cとで断面
コ字形の環状に形成されている。このヨーク2の環状溝
2d内には、非磁性材により断面コ字形の環状に形成され
たコイルボビン3が収納されていて、その環状溝3a内に
は、電磁コイル4が巻回されて収納されており、このコ
イルポビン3の一部に形成された角筒状のフランジ部3b
内には、箱状に形成されたコネクタ4が圧入されてい
る。そして電磁コイル4の巻始め端と巻終り端とはコネ
クタピン6を介して電源に接続されている。
7は円板部7aと円筒部7bとで一体形成されたロータであ
って、その円筒部7bはヨーク3の内孔に回転自在に嵌合
されており、円板部7aはスペーサ8を介してヨーク2の
環状溝2dの開口部に対向している。ロータ7の円板部7a
には、断磁部としてのスリット7cと、摩擦板7dとが形成
されている。こうすることにより、電磁コイル4が励磁
されると、内極2bから基板2a,外極2c,ロータ7の円板部
7aを通り、アーマチュア(後述)に迂回して内極2bへ戻
るように循環する磁束が形成される。
一方、機器固定部側には回転軸9が回転自在に軸支され
ており、この回転軸9の先端部は周面を面取りされて断
面がD字状のD字部9aが形成されている。この回転軸9
とロータ7との間には全体を符号10で示すスリーブ(後
述)が介装されていて、このスリーブ10の外周面には、
ギア11aを有するハブ11がロータ7に隣接して回転自在
に嵌合されており、このハブ11の端面に固定された板ば
ね12の外端部には、アーマチュア13が固着されている。
こうすることにより電磁コイル4が励磁されて磁束が発
生すると、アーマチュア13が板ばね12の弾発力に抗して
摩擦面7bに磁気吸着され、電磁コイル4の励磁が解かれ
ると、アーマチュア13が板ばね12の弾発力により図示の
位置へ復帰するように構成されている。
そこでスリーブ10について説明する。スリーブ10は非磁
性材であるプラスチックで形成されていてロータ側スリ
ーブ14とハブ側スリーブ15とに軸方向へ2分割されてお
り、ロータ側スリーブ14の断面D字状の内孔と回転軸9
のD字部9aとは、回転不能に嵌合されている。ロータ側
スリーブ14とハブ側スリーブ15とは、ヨーク2の端面側
とハブ11の端面側とからそれぞれ圧入されて圧入端を接
合されており、両方のスリーブ14,15の圧入端部には、
複数個のスリット14a,15aが形成されていて、これによ
りロータ側スリーブ14とハブ側スリーブ15とには弾性が
付与されている。一方、前記ロータ7の内孔には、環状
溝7eが形成されており、ロータ側スリーブ14とハブ側ス
リーブ15との接合端部はこの環状溝7e内に係入されてい
る。また、ロータ側スリーブ14にはヨーク2の基板2aに
当接するフランジ14bとロータ7の段差部に当接する段
差部14cとが形成されており、また、ハブ側スリーブ15
にはハブ11に当接するフランジ15bとロータ7の端面に
当接する段差部15cとが形成されている。なお、ハブ11
がハブ側スリーブ15上で回転できるように、フランジ15
bと段差部15cとの間隔がハブ11の厚みよりもわずかに大
きく形成されている。
以上のように構成された電磁クラッチの動作を説明す
る。ギア11aの噛合により駆動されてハブ11が回転して
いるときに電磁コイル4が励磁されると、アーマチュア
13が板ばね12の弾発力に抗してロータ7に磁気吸着され
るので、ロータ7およびこれと一体化されたスリーブ10
が回転するので、D字部9aとD孔とで一体化された回転
軸9が回転する。
この状態において電磁コイル4の励磁が解かれると、ア
ーマチュア13が板ばね12のばね力でロータ7から離間す
るので、ハブ11がスリーブ10上で空転し、回転軸9が停
止する。
この電磁クラッチの組付けに際しては、分割されたスリ
ーブ14,15をヨーク2の端面側とハブ11の端面側とから
それぞれ挿入すると、スリーブ14,15はスリット14a,15a
の作用で弾性変形しながら圧入され、その先端が接合さ
れると、この接合端がロータ7内孔の環状溝7e内で弾性
復帰して円筒状に一体化されるので、その内孔に回転軸
9を挿入してD字部9aで一体化することにより組付け作
業が終了し、スナップリングで固定したりする必要がな
い。
なお、本実施例においては、ロータ側スリーブ14と回転
軸9とを一体化する手段としてD字部9aとD孔とを嵌合
させる例を示したが、これに限定するものではなく、無
頭ねじで固定したりしてもよい。また、ロータ7の環状
溝7eは、各スリーブ14,15用として別々に形成してもよ
い。さらに、本実施例は本発明を電磁クラッチに適用し
た例を示したが、電磁ブレーキにも同様に適用すること
ができ、同様の作用効果が得られる。
〔発明の効果〕
以上の説明により明らかなように本発明によれば回転軸
に嵌合固定されたスリーブ上にロータと回転体とを隣接
させて配設した電磁連結装置において、前記円筒状のス
リーブを非磁性弾性材により軸方向に分割形成して各分
割円筒部材をヨーク側端面と回転体側端面からそれぞれ
挿入し、挿入端側から切り込みを入れて弾性を付与した
両分割部材の接合端部をロータの内孔に設けた環状溝内
へ係入させたことにより、この電磁連結装置の組付けに
際しては、軸方向に分割された各スリーブをロータの端
面側と回転体の端面側とからそれぞれ圧入してその圧入
端をロータ内孔の環状溝内で係合するという簡単な動作
で電磁連結装置の組付けを行うことができ、従来のよう
にスナップリングによる抜け止めを行ったり、このため
の溝加工を施したりする必要がないので、組付けが容易
になって生産性が向上し、装置を安価に提供することが
できるとともに、スリーブの肉厚を薄くすることがで
き、装置を小形化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明を電磁クラッチに適用した
例を示し、第1図は電磁クラッチの縦断面図、第2図は
同じく正面図、第3図(a)ないし第3図(c)はロー
タ側スリーブを示し、第3図(a)は第3図(b)の左
側面図、第3図(b)は縦断面図、第3図(c)は第3
図(b)の右側面図、第4図(a),(b)はハブ側ス
リーブを示し、第4図(a)は第4図(b)の左側面
図、第4図(b)は縦断面図である。 1……電磁クラッチ、2……ヨーク、4……電磁コイ
ル、7……ロータ、7b……円筒部、7e……環状溝、9…
…回転軸、10……スリーブ、11……ハブ、12……板ば
ね、13……アーマチュア、14……ロータ側スリーブ、14
a,15a……スリット、15……ハブ側スリーブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に嵌合固定されたスリーブと、この
    スリーブに円筒部を嵌合固定されたロータと、このロー
    タの円筒部と空転自在に嵌合する内孔を備え機器固定部
    に固定されたヨークと、このヨークに内設された電磁コ
    イルと、前記ロータに隣接して前記スリーブの外周に回
    転自在に嵌合された回転体と、この回転体にばね部材を
    介して支持され前記電磁コイルの励磁により前記ロータ
    の吸着面に磁気吸着されるアーマチュアとを備えた電磁
    連結装置において、前記円筒状のスリーブを非磁性材に
    より軸方向に分割形成して各分割円筒部材を前記ヨーク
    側端面と回転体側側端面からそれぞれ挿入し、挿入端側
    から切り込みを入れて弾性を付与したこれら両分割部材
    の接合端部を、前記ロータの内孔に設けた環状溝内へ係
    入させたことを特徴とする電磁連結装置。
JP1243469A 1989-09-21 1989-09-21 電磁連結装置 Expired - Lifetime JPH07103899B2 (ja)

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JPH03107621A JPH03107621A (ja) 1991-05-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3553364B2 (ja) * 1998-04-07 2004-08-11 三菱電機株式会社 電磁連結装置
JP2008105788A (ja) * 2006-10-24 2008-05-08 Ricoh Co Ltd 搬送ローラ、及び画像形成装置

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