JPH0722492Y2 - 電磁連結装置 - Google Patents

電磁連結装置

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JPH0722492Y2
JPH0722492Y2 JP1990017368U JP1736890U JPH0722492Y2 JP H0722492 Y2 JPH0722492 Y2 JP H0722492Y2 JP 1990017368 U JP1990017368 U JP 1990017368U JP 1736890 U JP1736890 U JP 1736890U JP H0722492 Y2 JPH0722492 Y2 JP H0722492Y2
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coil
field core
electromagnetic
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electromagnetic coil
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陽三 須永
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Ogura Clutch Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えば複写機の紙送り機構などに組込まれる軽
負荷用として好適な電磁クラッチと電磁ブレーキなどの
電磁連結装置に関するものである。
〔従来の技術〕
第3図は従来におけるこの種の電磁連結装置としての電
磁クラッチの上半部を破断して示す正面図であって、こ
れを同図に基づいて説明すると、電磁クラッチ1は機器
固定部側に廻り止め部材2を介して固定されたフィール
ドコア3を備えており、このフィールドコア3の環状溝
3aには、コイルボビン4に巻回された電磁コイル5が内
設されている。フィールドコア3の内周面には、円板部
6aと円筒部6bとで一体形成されたロータ6が軸受7を介
して回転自在に支持されており、その円筒部6bには回転
軸8Aがキー固定されている。9は回転軸8Bにキー固定さ
れたアーマチュアハブであって、その外周面にスプライ
ン嵌合されたアーマチュアスプライン10には、アーマチ
ュアホルダ11が固定されており、このアーマチュアホル
ダ11には、円板状のアーマチュア12が、ロータ6側の摩
擦板6cに平面を対向させて固定されている。このアーマ
チュア12には、アーマチュアハブ9に圧入されたオート
ギャップリング13と、その内部に装填された圧縮コイル
ばね14と、アーマチュアハブ9に軸線方向へ移動自在に
支持されたリングプレート15とからなりロータ6の摩擦
板6cとアーマチュア12との間隙gを吸着面の摩耗時に自
動調整する間隙自動調整装置16が付設されている。そし
て、前記フィールドコア3の外周部3bに穿設された孔に
は、電源に接続されるターミナル17が絶縁体18を介して
嵌合されており、電磁コイル5の巻始めと巻終わりと
は、絶縁体18と電磁コイル5との間に形成された空間部
19内でターミナル17と結線されている。20はターミナル
17と絶縁体18との露呈部に被冠されたターミナルブーツ
である。
このように構成された電磁クラッチにおいて、原動側か
ら駆動されて回転軸8Bがアーマチュアハブ9とアーマチ
ュア12とを伴って回転しているときに、電磁コイル5が
励磁されて磁束が発生すると、アーマチュア12が圧縮コ
イルばね14の弾発力に抗してロータ6に磁気吸着され、
ロータ6が回転するので、これと一体の回転軸8Aが回転
する。
この状態において電磁コイル5の励磁が解かれると、ア
ーマチュア12が圧縮コイルばね14の弾発力でロータ6か
ら離間するので、ロータ6への回転伝達が解かれ、回転
軸8Aが停止する。
このように構成された電磁クラッチの組付け手順を説明
する。コイルボビン4に電磁コイル5を巻いてこれにワ
ニスを真空含浸させ、コイルの巻始めと巻終わりとにチ
ューブをかぶせたのち、このチューブ部まで弗素樹脂と
ポリエステルテープとで完全に絶縁する。次いで、電磁
コイル5の巻始め、巻終わりをターミナル17に半田付け
し、ターミナル17と絶縁体18とからなるターミナル組立
体を、フィールドコア3の環状溝3a側から外部へ向って
孔に圧入固定したのちに、電磁コイル5が巻かれたコイ
ルボビン4を環状溝3aに圧入する。そして、ターミナル
17と絶縁体18との露呈部にターミナルブーツ20をかぶせ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
このように従来の電磁連結装置は、絶縁チューブがかぶ
せられターミナル17と接続された電磁コイル5の巻始
め,巻終わり両端をコイルボビンに巻回された電磁コイ
ル5の外周とフィールドコア3との間の空間部19内に収
納しなければならず、コイルスペースを確保しようと思
うと、装置が径方向に大形化し、また、電磁コイル5の
巻始め,巻終わり端部を予めターミナル17に半田付けし
ておき、ターミナル組立体をフィールドコア3の孔に圧
入固定してからコイルボビン4を環状溝3aに圧入固定し
なければならないので、作業性が悪く、自動化が阻害さ
れるという問題がある。
本考案は以上のような点に鑑みなされたもので、小形軽
量で安価な電磁連結装置を提供することを目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
このような目的を達成するために本考案では、フィール
ドコアと、電磁コイルが巻回され前記フィールドコアの
環状溝内に収納された巻枠部と前記フィールドコアから
軸線方向に突出する保持枠とが一体に形成されたコイル
ボビンと、このコイルボビンの保持枠に保持された絶縁
体と、一端が前記絶縁体内に挿入され他端が前記保持枠
から外部に突出されるとともに、前記他端には前記電磁
コイルの各端部が個々にからげられて結線された一対の
端子と、これら一対の端子と前記電磁コイルの各端部と
の結線部分を覆って前記保持枠に被冠されたターミナル
ブーツとを設けたことを特徴とする。
〔作用〕
電磁コイルが巻回されたコイルボビンをフィールドコア
に保持させると、コイルボビンの保持枠がフィールドコ
アから外部に突出するので、この保持枠内で電磁コイル
の両端部とターミナルとを接続する。こうすることによ
り、電磁コイルの両端部とターミナルとを接続部を収納
するための空間部を設ける必要がなく、装置が径方向に
大形化しない。
〔実施例〕
本実施例は本考案を電磁クラッチに適用した例を示し、
第1図は電磁クラッチの縦断面図、第2図(a)は第2
図(b)のA視正面図、第2図(b)は第2図(a)の
B−B断面図、第2図(c)は第2図(b)のC視平面
図、第2図(d)は第2図(b)のD視平面図、第2図
(e)は第2図(d)のE−E断面図、第2図(f)は
第2図(e)のF視側面図である。図において、電磁ク
ラッチ30は機器固定部側に基板31aを固定された含油鉄
系焼結材製のフィールドコア31を備えており、このフィ
ールドコア31は、基板31aと内側円筒部としての内極31b
および基板31aの外周面に圧入固定された外側円筒部と
しての外極31cとで装置の軸線方向に開口する断面コ字
形の環状に形成されている。このフィールドコア31の内
極31bには、非磁性材により巻枠部32と保持枠33とで一
端形成されたコイルボビン34が、巻枠部32の内周を圧入
固定されており、巻枠部32はフィールドコア31の環状溝
31d内に収納されている。そして、外周方向に開口する
断面コ字形環状に形成された巻枠部32の環状溝32a内に
は、電磁コイル35が巻回されて収納されている。電磁コ
イル35は円筒状に形成された絶縁材製のコイルカバー35
aで覆われており、このコイルカバー35aの一端に形成さ
れた複数個の外フランジ35bをフィールドコア31の基板3
1aと外極31cとで挟み込み、他端に形成された環状の内
フランジ35cをコイルボビン34の側面に当接させること
で、このコイルカバー35aによりコイルボビン34がフィ
ールドコア31内に固定されている。
また、コイルボビン31の保持枠33は、図の前方と下方と
に開口する角形箱状に形成されており、フィールドコア
31の基板31aに設けた溝31eから外部に突出されている。
保持枠33には、後述する爪39が形成された一対の可撓片
33aと、後述するターミナル38が個々に嵌合される一対
の保持溝33bと、巻枠部32側に設けられ電磁コイル35の
巻始め端と巻終わり端が通る凹部33c,33dとが形成され
ている。36は有底角筒状に形成された絶縁体であって、
その底板に穿設された孔には、L字状に形成され絶縁体
36とともにターミナル組立体37を構成する一対のターミ
ナル38が挿入されており、このようなターミナル組立体
37は、絶縁体36を保持枠33内へ圧入することによって固
定され、ターミナル38の一端が保持枠33のタに突出し39
は保持枠33に突設された爪であって、これを絶縁体36に
設けた溝36aに係合させることにより絶縁体36は保持枠3
3に抜け止めされて保持されている。巻枠部32のフラン
ジ内面には溝32bが形成されており、電磁コイル35は、
巻始め端が凹部33cからこの溝32bを経て巻枠部32に導出
されて巻回されている。また電磁コイル35の巻終わり端
は、凹部33dからターミナル38側に導出されている。40
は保持枠33に被冠されてターミナル38の一端を覆ってこ
れを保護するターミナルブーツである。
一方、機器固定部側には回転軸41が回転自在に軸支され
ており、この回転軸41の先端部は周面の一部を平らに面
取りされて断面がD字状のD字部41aが形成されてい
る。この回転軸41には非磁性材製のスリーブ42がD字孔
42aを前記D字部と嵌合させて一体的に嵌合されてお
り、このスリーブ42は前記フィールドコア31に回転自在
に支持されている。
43は円板状に形成されたロータであって、フィールドコ
ア31との間にスラストワッシャ44を介在させてスリーブ
42上に嵌合固定されており、また、スリーブ42上には、
ギア45aを有するアーマチュアハブ45がロータ43に隣接
して回転自在に嵌合されている。46,47はスリーブ42の
両端部に嵌合固定されフィールドコア31とスラストワッ
シャ44,ロータ43,アーマチュア45の軸線方向への移動を
規制するカラーである。アーマチュアハブ45のロータ43
側には、板ばね48の基端部が固定されており、環状に形
成されたアーマチュア49が軸線方向へ移動自在に支持さ
れている。こうすることにより電磁コイル35が励磁され
て磁束が発生すると、アーマチュア49が板ばね48の弾発
力に抗してロータ43の摩擦面に磁気吸着され、電磁コイ
ル35の励磁が解かれると、アーマチュア49が板ばね48の
弾発力により図示の位置へ復帰するように構成されてい
る。
以上のように構成された電磁クラッチの動作を説明す
る。ギア45aと図示しないギアとの噛合により駆動され
てアーマチュアハブ45が回転しているときに電磁コイル
35が励磁されると、アーマチュア49が板ばね48の弾発力
に抗してロータ43に磁気吸着され、ロータ43およびこれ
と一体化されたスリーブ42が回転するので、D字部41a
とD字孔42aとで一体化された回転軸41が回転する。
この状態において電磁コイル35の励磁が解かれると、ア
ーマチュア49が板ばね48の弾発力でロータ43から離間す
るので、アーマチュアハブ45がスリーブ42上で空転し、
回転軸41へのトルク伝達が解かれる。
次にこの電磁クラッチの組立手順を説明する。先ず、装
置外において電磁コイル35が巻回されていないコイルボ
ビン32の保持枠33に、ターミナル38と絶縁体36とからな
るターミナル組立体37を圧入すると、爪39と溝36aとの
係合により絶縁体36が抜け止めされる。そこで、コイル
巻き機を用いて一方のターミナル38に電磁コイル35の巻
始め端をからげ保持枠33の凹部cから溝32bを通したの
ち、コイル巻き機を用いて電磁コイル35をコイルボビン
34の巻枠部32に巻回し、巻終わり端を凹部33dから引き
出して他方のターミナル38にからげる。そして、巻回さ
れた電磁コイル35の外周にポリエステルテープ等を巻い
て固定する。また、ターミナル38とコイル端との接続部
を半田付けする。
このようにして電磁コイル35が巻回されたコイルボビン
34は、フィールドコア31の環状溝31d内に圧入嵌合さ
れ、結線部である保持枠33はフィールドコア31の外部へ
突出するので、ターミナルブーツ40を被せて結線部を保
護する。次いで、コイルカバー35aを介して外極31cを基
板31aの外周面に嵌合固着したのち、ロータ43が固定さ
れたスリーブ42にスラストワッシャ44を介してフィール
ドコア31を嵌合し、カラー46で抜け止めするとともに、
アーマチュアハブ45と板ばね48およびアーマチュア49か
らなるアーマチュア組立体をスリーブ42に嵌合してカラ
ー47で抜け止めする。そして、スリーブ42を回転軸41に
嵌合すると、D字部41aとD字孔42aとの係合により、ス
リーブ42と回転軸41とが一体化される。
なお、本実施例においては本考案を電磁クラッチに適用
した例を示したが、電磁ブレーキにも同様に適用でき、
同様の作用効果が得られる。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように本考案によれば電磁連
結装置において、フィールドコアと、電磁コイルが巻回
され前記フィールドコアの環状溝内に収納された巻枠部
と前記フィールドコアから軸線方向に突出する保持枠と
が一体に形成されたコイルボビンと、このコイルボビン
の保持枠に保持された絶縁体と、一端が前記絶縁体内に
挿入され他端が前記保持枠から外部に突出されるととも
に、前記他端には前記電磁コイルの各端部が個々にから
げられて結線された一対の端子と、これら一対の端子と
前記電磁コイルの各端部との結線部分を覆って前記保持
枠に被冠されたターミナルブーツとを設けたことによ
り、電磁コイルとターミナルとの接続部がフィールドコ
アの側方へ突出するだけであって、フィールドコアの径
方向外部に結線部を収納する空間部を設ける必要がない
ので、装置全体を径方向に小形化することができるとと
もに、電磁コイルの巻始め,巻終わり端をターミナルに
からげたのちにその接続部分を半田付けするだけの工程
になり、作業性が向上し労力が軽減される。また、コイ
ルボビンへの巻線作業工程の自動化が容易になり、生産
性が向上し装置を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図(a)〜(f)は本考案に係る電磁
連結装置を電磁クラッチに適用した例を示し、第1図は
電磁クラッチの縦断面図、第2図(a)は第2図(b)
のA視正面図、第2図(b)は第2図(a)のB−B断
面図、第2図(c)は第2図(b)のC視平面図、第2
図(d)は第2図(b)のD視平面図、第2図(e)は
第2図(d)のE−E断面図、第2図(f)は第2図
(e)のF視側面図、第3図は従来における電磁連結装
置の上半部を破断して示す正面図である。 30……電磁クラッチ、31……フィールドコア、32……コ
イルボビン、33……保持枠、34……巻枠部、35……電磁
コイル、36……絶縁体、37……ターミナル組立体、38…
…ターミナル。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィールドコアと、電磁コイルが巻回され
    前記フィールドコアの環状溝内に収納された巻枠部と前
    記フィールドコアから軸線方向に突出する保持枠とが一
    体に形成されたコイルボビンと、このコイルボビンの保
    持枠に保持された絶縁体と、一端が前記絶縁体内に挿入
    され他端が前記保持枠から外部に突出されるとともに、
    前記他端には前記電磁コイルの各端部が個々にからげら
    れて結線された一対の端子と、これら一対の端子と前記
    電磁コイルの各端部との結線部分を覆って前記保持枠に
    被冠されたターミナルブーツとを設けたことを特徴とす
    る電磁連結装置。
JP1990017368U 1990-02-26 1990-02-26 電磁連結装置 Expired - Lifetime JPH0722492Y2 (ja)

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JPH03108937U JPH03108937U (ja) 1991-11-08
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