JPS6338722A - 電磁制御ばねクラツチ機構 - Google Patents

電磁制御ばねクラツチ機構

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JPS6338722A
JPS6338722A JP61178822A JP17882286A JPS6338722A JP S6338722 A JPS6338722 A JP S6338722A JP 61178822 A JP61178822 A JP 61178822A JP 17882286 A JP17882286 A JP 17882286A JP S6338722 A JPS6338722 A JP S6338722A
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spring clutch
rotor
boss
armature
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Kozo Nishimura
西村 興三
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Mita Industrial Co Ltd
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D67/00Combinations of couplings and brakes; Combinations of clutches and brakes
    • F16D67/02Clutch-brake combinations
    • F16D67/06Clutch-brake combinations electromagnetically actuated
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D27/00Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
    • F16D27/10Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings
    • F16D27/105Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with a helical band or equivalent member co-operating with a cylindrical coupling surface

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く技術分野〉 本発明は、電磁制御ばねクラッチ機構に関する。
〈従来技術〉 従来から、回転駆動される入力回転要素の駆動力を伝達
するために、コイルばね手段を利用した電磁制御ばねク
ラッチ機構が使用されている。この種の電は制御ばねク
ラッチ機構の一例として例えば特開昭59−17563
3号公報に開示されているものがあり、かかる電磁制御
ばねクラッチ機構は、入力回転要素が固定され且つ出力
回転要素が回転自在に装着された軸部材と、軸部材と一
体に回転せしめられるロータと、ロータの片側に配設さ
れたアマチュア組立体であって、ロータの片面に対向し
て位置するアマチュア、軸部材に回転自在に装着された
支持部材、及びアマチュアをロータの片面から離隔する
方向に偏倚せしめる偏倚ばね部材を含むアマチュア組立
体と、偏倚ばね部材の弾性偏倚作用に抗してアマチュア
をロータの上記片面に磁気的に吸着せしめる電磁手段と
、一端がアマチュア組立体に連結され、他端が出力回転
要素に連結されたコイルばね手段を備えている。かかる
クラッチ機構においては、電磁手段が除勢されていると
きには入力回転要素の駆動力は出力回転要素に伝達され
ないが、電磁手段が付勢されるとアマチュア組立体と出
力回転要素が相対的に回転され、これによってコイルば
ね手段が収縮され、かくして入力回転要素の駆動力が出
力回転要素に伝達される。
しかし、上述した電磁制御ばねクラッチ機構は、いずれ
も所定方向に回転駆動される入力回転要素の駆動を選択
的に出力回転要素に伝達するものであり、それ故に、所
定方向及び所定方向と反対方向に回転駆動される入力回
転要素の駆動力を出力回転要素に所要の通り伝達するた
めに用いることができず、上述した駆動力を所要の通り
伝達するための新規な電磁制御ばねクラッチ機構の出現
が望まれていた。
また、上述した形態の電磁制御ばねクラッチ機構に限定
されないが、後に詳述する如く、入力回転要素と軸部材
との間の摩擦力が大きいときには、電磁手段が除勢され
ているときにも人力回転要素からの駆動力が直接出力回
転要素に伝達され、これによって出力回転要素が回転す
るおそれがあった。
〈発明の目的〉 本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その第
1の目的は、所定方向及び所定方向と反対方向に回転駆
動される入力回転要素の駆動力を出力側に伝達すること
ができる新規な電磁制御ばねクラッチ機構を提供するこ
とである。
本発明の第2の目的は、電磁手段が除勢されているとき
において出力回転要素が回転するのを確実に防止するこ
とができる優れた電磁制御ばねクラッチ機構を提供する
ことである。
〈発明の要約〉 本発明の第1の局面によれば、上記第1の目的に対応し
て、回転自在に装着された軸部材と、該軸部材に回転自
在に装着され且つ所定方向及び該所定方向と反対方向に
回転駆動される入力回転要素と、該入力回転要素の片側
に配設された第1のばねクラッチ機構と、該入力回転要
素の他側に配設された第2のばねクラ・ノチ機構と、を
備え・該第1のばねクラッチ機構は、(a)該軸部材と
一体に回転せしめられるロータと、(b) Miロータ
の片側に配設されたアマチュア組立体であって・該ロー
タの片面に対向して位置するアマチュア、該軸部材に回
転自在に装着された支持部材、及び該支持部材と該アマ
チュアとの間に配設され該アマチュアを該ロータの該片
面から離隔する方向に弾性的に偏倚する偏倚ばね部材を
含むところのアマチュア組立体と、(c)付勢されると
該偏倚ばね部材の弾性偏倚作用に抗して該アマチュアを
該ロータの該片面に磁気的に吸着せしめる電磁手段と、
(d)該入力回転要素と一体に回転する第1のボス部材
と、(e)該軸部材と一体に回転する第2のボス部材と
、(f)該第1のボス部材及び該第2のボス部材に跨っ
て被嵌され、収縮することによって第1のボス部材及び
第2のボス部材を駆動連結するコイルばね手段と、を具
備し、 該第2のばねクラッチ機構は、(a)該軸部材と一体に
回転せしめられるロータと、(b)該ロータの片側に配
設されたアマチュア組立体であって、該ロータの片面に
対向して位置するアマチュア、該軸部材に回転自在に装
着された支持部材、及び該支持部材と該アマチュアとの
間に配設され該アマチュアを該ロータの該片面から離隔
する方向に弾性的に偏倚する偏倚ばね部材を含むところ
のアマチュア組立体と、(c)付勢されると該偏倚ばね
部材の弾性偏倚作用に抗して該アマチュアを該ロータの
該片面に磁気的に吸着せしめる電磁手段と、(d) 3
5人力回転要素と一体に回転する第1のボス部材と、(
e) 該軸部材と一体に回転する第2のボス部材と、(
f) gK第1のボス部材及び該第2のボス部材に跨っ
て被嵌され、収縮することによって第1のボス部材及び
第2のボス部材を駆動連結するコイルばね手段と、を具
備し、 該第1のばねクラッチ機構及び該第2のばねクラッチ機
構のいずれか一方が付勢されると該入力回転要素の該所
定方向の回転を該軸部材に伝達し、それらの他方が付勢
されると該入力回転要素の該所定方向と反対方向の回転
を該軸部材に伝達する、ことを特徴とする電磁制御ばね
クラッチ機構が提供される。
また、本発明の第2の局面によれば、上記第2の目的に
対応して、回転自在に装着された軸部材と、該軸部材に
回転自在に装着され所定方向に回転駆動される人力回転
要素と、該軸部材と一体に回転せしめられるロータと、
該ロータに対向して位置するアマチュアと、該アマチュ
アを該ロータから離隔する方向に弾性的に偏倚する偏倚
ばね部材と、付勢されると該偏倚ばね部材の弾性偏倚作
用に抗して該アマチュアを該ロータに磁気的に吸着せし
める電磁手段と、収縮することによって該入力回転要素
からの駆動力を該軸部材に伝達するためのコイルばね手
段を具備する電磁制御ばねクラッチ機構において: 該軸部材の回動を制動するためのブレーキ手段を更に備
えている、ことを特徴とする電磁制御ばねクラッチ機構
が提供される。
〈発明の好適具体例〉 以下、添付図面を参照して、本発明に従って構成された
電磁制御ばねクラッチ機構の一具体例について説明する
主として第1図を参照して、全体を番号2で示す図示の
電磁制御ばねクラッチ機構は、軸部材4、軸部材4に回
転自在に装着された歯車6の如き入力回転要素、第1の
ばねクラッチ機構8及び第2のばねクラッチ機構10を
備えている。軸部材4は、第1図に示す如く、例えば支
持基体12及び14に回転自在に装着され、軸部材4の
支持基体12及び14間の部位に歯車6、第1のばねク
ラッチ機構8及び第2のばねクラッチ機構10が配置さ
れている。この軸部材4には、例えば、接続手段16を
介して作動軸18(第1図において二点鎖線で示す)が
接続される。具体例においては、軸部材4の一端部は支
持基体12を貫通して外方に突出している(この突出端
部の一部は、軸受20を介して回転自在に支持されてい
る)。接続手設工6は円筒状の接続部材22を備えてい
る。接続部材22の一端部には比較的大径の受は凹部2
4aが設けられており、かかる受は凹部24a内に作動
軸1日の小径端部18aを位置付けて固定用ねじ26を
螺着することによって接続部材22と作動軸1日が連結
されている。また、接続部材22の他端部にも比較的小
径の受は凹部24b(具体例では、受は凹部24a及び
24bは相互に連通している)が設けられており、かか
る受は凹部24b内に軸部材4の突出端部を位置付けて
固定用ねじ28を螺着することによって接続部材22と
軸部材4が連結されている。固定用ねじ26及び28に
代えて、固定用ビンによって両者を連結することもでき
る。従って、後述する如く軸部材4が回転されると、接
続手段16を介して作動軸18も軸部材4と一体に回転
せしめられる。
次に、第1図と共に第2図を参照して、第1のばねクラ
ッチ機構8及びそれに関連する要素について説明する。
具体例においては、軸部材4の支持基体12及び14間
の軸線方向実質上中央部には、大径部4aが設けられて
おり、かかる大径部4aに歯車6が回転自在に装着され
、かかる歯車6と片方の支持基体12間に第1のばねク
ラッチ機構8が配置され、上記歯車6と他方の支持基体
14間に後述する第2のばねクラッチ機構10が配置さ
れている。
図示の第1のばねクラッチ機構8は、ロータ30、アマ
チュア組立体32、電磁手段34及びコイル率才 @4の支持基体12の内側部位に配置されている。
図示の電磁手段34はフィールドコア38と、フィール
ドコア38に装着された電磁コイル40を存し、フィー
ルドコア38がスリーブ部材42を介して軸部材4に回
転自在に装着されている(第1図参照)。フィールドコ
ア38の外周面には係止部44が設けられ、係止部44
には切欠き46が形成されている。一方、支持基体12
には、その一部を後方に折曲せしめることによって係止
突起48が設けられており、かかる係止突起48が上記
係止部44の切欠き46に係止されている(第1図参照
)。従って、電磁手段34は、後述する軸部材4の回転
によって回動されることがない。
また、軸部材4の電磁手段34と歯車6との間の部位、
即ち電磁手段34の内側には、ロータ30及びアマチュ
ア組立体32が配設されている。具体例においてはロー
タ30及びアマチュア組立体32が第1のボス部材50
に所要の通り装着され、ロータ30、アマチュア組立体
32及び第1のボス部材50がユニット化されてユニッ
ト組立体を構成する。第3図をも参照して、第1のボス
部材50は、一端部(第1図乃至第3図において左端部
)に設けられた小径部52と、他端部(第1図乃至第3
図において右端部)に設けられた大径部54と、その中
間部に設けられた中径部56とを有している。第1のボ
ス部材50の小径部52にはピン受部を規定する一対の
切欠き58が形成されており、かかる切欠き58に軸部
材4を貫通して形成されたピン孔60(第2図)に装着
されるピン部材620両端部が受入れられる。また、図
示のロータ30は、環状基部64と、環状基部64の外
側に配置された環状部66と、環状基部64及び環状部
66を接続する接続部68を有している。かかるロータ
30は、環状基部64を第1のボス部材50の小径部5
2に圧入することによってその一端に固定され、第1の
ボス部材50と一体に回転される。具体例では、ロータ
30が第1のボス部材50の小径部52に固定されるこ
とに関連して、ロータ30の環状基部64の内周縁にも
、一対の凹部70が形成されている。ロータ30に形成
された凹部70は、上記第1のボス部材50に形成され
た切欠き58と協働してピン受部を規定し、第4図に拡
大して示す如く、軸部材4に装着されたピン部材62の
両端部は上記切欠き58及び上記凹部70に受入れられ
る(従って、ロータ30を第1のボス部材50の小径部
52に固定する際には、ロータ30の凹部70と小径部
52の切欠き58を整合させて圧入する)。かく構成す
ることによって、ロータ30と第1のボス部材50の小
径部52の圧入状態が比較的弱い場合においても、ロー
タ30はピン部材62を介して軸部材4と一体に確実に
回転される。また、具体例のアマチュア組立体32は、
アマチュア72、支持部材74及び偏倚ばね部材76を
含んでいる。
支持部材74は短筒状の部材から構成され、第1のボス
部材50の中径部56に回転自在に装着されている。支
持部材74の一端面(第1図乃至第4図において左面)
内周縁には、環状フランジ78が設けられている。この
支持部材74は、軽量のプラスチックから形成するのが
好ましい。アマチュア72はロータ30の環状部66の
外径と略同−の外径を有する環状板から構成され、偏倚
ばね部材76を介して上記支持部材74に装着されてい
る。更に説明すると、偏倚ばね部材76は支持部材74
の環状フランジ78に装着され、その環状中央部80が
支持部材74の一端面に後述する如く固定されている0
図示の偏倚ばね部材76は環状中央部80から外側に譲
状に延びる複数個(具体例において3個)の突出部82
を有し、複数個の突出部82の各々の自由端部がアマチ
ュア72の片面(ロータ30と対向する面とは反対の面
)にリベットの如き固定部材84により固定されている
。従って、ロータ30の片側、即ち第1図において右側
にアマチュア組立体32が配設され、偏倚ばね部材76
はアマチュア72をロータ30の片面、即ち第1図にお
いて右面から離隔する方向に弾性的に偏倚せしめる作用
をする。具体例に示す如く、偏倚ばね部材76は次の通
りにして支持部材76に固定されるのが好ましい。図示
のアマチュア組立体32は、更に、プレート状のばね固
定部材を含んでいる。図示のばね固定部材は偏倚ばね部
材76の環状中央部80の形状に略対応した環状のプレ
ート部材86から構成されている。
このプレート部材86の周縁部には、その一部を折曲せ
しめることによって周方向に間隔を置いて複数個(具体
例では3個)の係止突部88が設けられている。一方、
偏倚ばね部材76の環状中央部80には上記係止突部8
8の各々に対応して複数個(具体例では3個)の矩形状
の挿通孔90が形成され、更に支持部材74には上記挿
通孔90の各々に対応して矩形状の貫通孔92が形成さ
れている。従って、支持部材74の環状フランジ78に
偏倚ばね部材76及びプレート部材86を装着すると、
プレート部材86の各係止突部88は対応する偏倚ばね
部材76の挿通孔90及び支持部材74の貫通孔92を
通して支持部材74の他側に突出するようになり(第5
図に実線で示す如(突出される)、かかる係止突部88
の突出端を所要の通り変形せしめて支持部材74の他端
部に係止せしめることによって、偏倚ばね部材76の環
状中央部80はプレート部材86と支持部材74間に固
定される。具体例におけるプレート部材86の係止突部
88の支持部材74への係止は、第5図に拡大して示す
通りにするのが好ましい。即ち、第5図に示す如く、支
持部材74の各貫通孔92の右端部(第1図乃至第3図
及び第5図において右端部)を右方に向けて拡張せしめ
、貫通孔92の拡張部92a内に係止突部88の変形部
を収容せしめるようにするのが好ましく、かくすること
によって、支持部材74、偏倚ばね部材76及びプレー
ト部材86から成る組立要素を小型化することができる
。尚、具体例のように貫通孔92に拡張部92aを設け
た場合には、係止突部88を変形せしめるためのポンチ
の如き加圧工具94の先端を凹状にし、その先端面94
aが弧状面を規定するようにするのが望ましい、か(す
ることにより、第5図に実線で示す如く突出せしめられ
ている係止突部88の突出部を加圧工具94の作用によ
って第5図に一点鎖線で示す如く所要の通り変形せしめ
てその変形部を貫通孔92の拡張部92aに確実に係止
せしめることができる。
具体例のユニット組立体においては、更に、支持部材7
4の一端面に周方向に間隔を置いて複数個(具体例にお
いて3個)の突起96が設けられ、また偏倚ばね部材7
6の環状中央部80には上記突起96に対応して周方向
に間隔を置いて突起受部を規定する複数個の円形の開口
98が形成されている。各突起96の先端部は偏倚ばね
部材76の開口98を貫通し、プレート部材86及びア
マチュア72を越えてロータ30の片面に向って延び、
その先端はロータ30の片面に接触乃至近接せしめられ
ている。具体例では、突起96が上述した如く延びてい
ることに関連して、プレート部材86の周縁部には上記
開口98に対応して半円状の切欠き100が形成されて
いる。かくの通りであるので、各突起96は開口98及
び切欠き100に受は入れられ、支持部材74と偏倚ば
ね部材76間において駆動力を伝達する作用をする(言
い換え3ると、支持部材74と偏倚ばね部材76間に生
ずるアシアル荷重、即ち回転方向の荷重を受ける作用を
する)と共に、後述する如く第1のばねクラッチ機構8
における応答性を向上させる作用をする。第1のばねク
ラッチ機構8の応答性を一層向上させるには、具体例に
示す如く、支持部材74の環状フランジ78の先端部も
偏倚ばね部材76及びプレート部材86を越えて突出さ
せ、その先端をロータ30の片面に接触乃至近接せしめ
るのが好ましく、具体例においては、突起96の先端面
及び環状フランジ78の先端面がロータ30の片面に実
質上平行である実質上同一平面を規定するように構成さ
れている。
図示の具体例においては、ユニットm立体は第1のボス
部材50を圧入することによって軸部材4に所要の通り
装着されている。尚、具体例では軸部材4の所要部位4
bにはローレットの如き加工が施されており、かかる部
位4bに第1のボス部材50の右端面が大径部4aの左
端面に当接するように圧入され、第1のボス部材50は
軸部材4と一体に回転せしめられる。
再び第1図及び第2図を参照して、歯車6の片面(第1
図及び第2図において左面)には、環状のボス部102
が一体に設けられ、ボス部102内には円筒状の第2の
ボス部材104が装着されている。具体例では、この第
2のボス部材104は、歯車6の内周部(詳しくはボス
部102の内側部位)に形成された貫通孔106 (具
体例において2個形成されている)内にその端面に設け
られた一対の突出部108を挿入することによって歯車
6と一体に回転するように装着されている。
この第2のボス部材104は、上記第1のボス部材50
に向けて第1図及び第2図において左方に延びている。
尚、第2のボス部材104は歯車6と一体に形成するこ
とも可能である。
上記第1のボス部材50及び第2のボス部材104に跨
ってコイルばね手段36が被嵌されている。ユニット組
立体の第1のボス部材50の大径部54は上記第2のボ
ス部材104に向けて延び、両ボス部材50及び104
の端面は相互に接触乃至近接せしめられている。この第
1のボス部材50の大径部54の外径と第2のボス部材
104の外径とは実質上等しく、具体例ではコイルばね
手段36は上記第1のボス部材50の大径部54と第2
のボス部材104の両者に跨って被嵌されている。具体
例においては、コイルばね手段36は第1図及び第2図
において左側から見て布巻(従って、歯車6が矢印11
0(第2図)で示す方向に回転されているときに、支持
部材74にその回動を阻止する力が作用して支持部材7
4が歯車6に対して相対的に回転せしめられると収縮さ
れる方向)に捲回されている。かかるコイルばね手段3
6の一端36aは、支持部材74の他端部に形成された
切欠き112 (具体例では、周方向に間隔を置いて複
数個形成された切欠き112のいずれか)に挿入される
ことによってこれに連結され、その他@36bは、歯車
6の環状ボス部102に形成された切欠き114(具体
例では、周方向に間隔を置いて4個形成された切欠き1
14のいずれか)に挿入されることによってこれに連結
されている。
かくの通りであるので、歯車6が矢印110で示す方向
に回転されているときに電磁手段34が付勢されると、
後に詳述する如く、歯車6とアマチュア組立体32とが
相対的に回転され、これによってコイルばね手段36が
収縮され、かくして歯車6からの駆動力は第2のボス部
材104、コイルばね手段36及び第1のボス部材50
を介して軸部材4に伝達される。
次いで、第1図と共に第6図を参照して、第2のばねク
ラッチ機構10及びこれに関連する要素について説明す
る。歯車6と支持基体14間に配置された第2のばねク
ラッチ機構10は、第1のばねクラッチ機構8と同様に
、ロータ116.アマチュア組立体118、電磁手段1
20及びコイルばね手段122を含んでおり、第2のば
ねクラッチ機構10におけるロータ116、アマチュア
組立体118、tJff手段120及びコイルばね手段
122の構成は、第1のばねクラッチ機構8におけるロ
ータ30、アマチュア組立体32、電磁手段34及びコ
イルばね手段36の構成と実質上同一である。従って、
第2のばねクラッチ機構10については概略を説明する
示のM+i1手段120は、フィールドコア120と、
フィールドコア120に装着された電磁コイル122を
有し、フィールドコア120がスリーブ部材124を介
して軸部材4に回転自在に装着されている(第1図参照
)。フィールドコア120の外周面には係止部126が
設けられ、係止部126には切欠き128が形成されて
いる。一方、支持基体14には、その一部を後方に折曲
せしめることによって係止突起130が設けられており
、かかる係止突起130が上記係止部126の切欠き1
28に係止されている(第1図参照)。従って、電磁手
段120は、後述する軸部材4の回転によって回動され
ることがない。
また、軸部材4の電磁手段120と歯車6との間の部位
、即ち電磁手段120の内側には、ロータ116及びア
マチュア組立体118が配設されている。具体例におい
てはロータ116及びアマチュア組立体118も第1の
ボス部材132に所要の通り装着され、ロータ116、
アマチュア組立体118及び第1のボス部材132がユ
ニット化されてユニット組立体を構成する。第1のボス
部材132は、一端部(第1図及び第6図において左端
部)に設けられた大径部134と、他端部(第1図及び
第6図において右端部)に設けられた小径部136と、
その中間部に設けられた中径部138とを有している。
第1のボス部材132の小径部136にはピン受部を規
定する一対の切欠き140が形成されており、かかる切
欠き140に軸部材4を貫通して形成された他方のピン
孔142(第6図)に装着されるピン部材1440両端
部が受入れられる。また、図示のロータ116は、環状
基部146と、環状基部146の外側に配置された環状
部148と、環状基部146及び環状部148を接続す
る接続部150を有している。かかるロータ116は、
環状基部146を第1のボス部材132の小径部136
に圧入することによってその一端に固定され、第1のボ
ス部材132と一体に回転される。具体例では、ロータ
116の環状基部146の内周縁にも、一対の凹部15
2が形成されている。ロータ116に形成された凹部1
52は、上記第1のボス部t第132に形成された切欠
き140と協働してピン受部を規定し、軸部材4に装着
されたピン部材144の両端部は上記切欠き140及び
上記凹部152に受入れられる(従って、ロータ116
を第1のボス部材132の小径部136に固定する際に
は、ロータ116の凹部152と小径部136の切欠き
140を整合させて圧入する)。また、具体例のアマチ
ュア組立体118は、アマチュア154、支持部材15
6及び偏倚ばね部材158を含んでいる。支持部材15
6は短筒状の部材から構成され、第1のボス部材132
の中径部138に回転自在に装着されている。支持部材
156の端面(第1図において右面)内周縁には、環状
フランジ(第1図)が設けられている。この支持部材1
56は、軽量のプラスチックから形成するのが好ましい
。アマチュア154はロータ116の環状部148の外
径と路間−の外径を存する環状板から構成され、偏倚ば
ね部材158を介して上記支持部材156に装着されて
いる。即ち、偏倚ばね部材158は支持部材156の環
状フランジに装着され、その環状中央部160が支持部
材156の端面に所要の通り固定されている。図示の偏
倚ばね部材158は環状中央部160がら外側に譲状に
延びる複数個(具体例において3個)の突出部162を
有し、複数個の突出部162の各々の自由端部がアマチ
ュア154の片面(第1図及び第6図において左面であ
って、ロータ116と対向する面とは反対の面)にリベ
ットの如き固定部材164により固定されている。従っ
て、第2のばねクラッチ機構10においても、ロータ1
16の片側、即ち第1図において左側にアマチュア組立
体118が配設され、偏倚ばね部材158はアマチュア
154をロータ116の片面、即ち第1図において左面
から離隔する方向に弾性的に偏倚せしめる作用をする。
この第2のばねクラッチ機構10においても、偏倚ばね
部材158は、第1のばねクラッチ機構8と実質上同様
に、ばね固定部材を構成する環状のプレート部材、66
によって支持部材156に所要の通り固定されるのが好
ましい。
第2のばねクラッチ機構10においては、更に、第1の
ばねクラッチ機構8と同様に、支持部材156の端面に
は周方向に間隔を置いてロータ116の片面に向って延
びる複数個の突起168を設けるのが好ましく、また支
持部材156に設けられた環状フランジの先端をロータ
116の上記片面に接触乃至近接せしめるのが好ましい
図示の具体例においては、ユニット組立体は第1のボス
部材132を圧入することによって軸部材4に所要の通
り装着されている。尚、具体例では軸部材4の所要部位
4Cにもローレットの如き加工が施されており、かかる
部位4Cに第1のボス部材132の左端面が大径部4a
の右端面に当接するように圧入され、第1のボス部材1
32は軸部材4と一体に回転せしめられる。
歯車6の他面(第1図及び第6図において右面)にも、
環状ボス部170が一体に設けられ、ボス部170内に
は円筒状の第2のボス部材172が装着されている。具
体例では、第2のボス部材172は歯車6に形成された
上記貫通孔106内に歯車6の他側から端面に設けられ
た一対の突出部174を挿入することによって歯車6と
一体に回転するように装着されている。この第2のボス
部材172は、上記第1のボス部材132に向けて第1
図及び第6図において右方に延びている。
第2のボス部材172も歯車6と一体に形成することが
できる。
上記第1のボス部材132及び第2のボス部材172に
跨ってコイルばね手段122が被嵌されている。第2の
ばねクラッチ機構10におけるユニット組立体の第1の
ボス部材132の大径部134は上記第2のボス部材1
72に向けて延び、両ボス部材132及び172の端面
は相互に接触乃至近接せしめられている。この第1のボ
ス部材132の大径部134の外径と第2のボス部材1
72の外径とは実質上等しく、具体例ではコイルばね手
段122は上記第1のボス部材132の大径部134と
第2のボス部材172の両者に跨って被嵌されている。
具体例においては、コイルばね手段122は第1図及び
第6図において右側から見て右巻く従って、歯車6が矢
印176 (第6図)で示す方向に回転されているとき
に、支持部材156にその回動を阻止する力が作用して
支持部材156が歯車6に対して相対的に回転せしめら
れると収縮される方向)に捲回されている。
かかるコイルばね手段122の一端122aは、支持部
材156の他端部に形成された切欠き(具体例では、周
方向に間隔を置いて複数個形成された切欠きのいずれか
)に挿入されることによってこれに連結され、その他端
122bは、歯車6の環状ボス部170に形成された切
欠き178 (具体例では、周方向に間隔を置いて4個
形成された切欠き178のいずれか)に挿入されること
によってこれに連結されている。
かくの通りであるので、歯車6が矢印176で示す方向
に回転されているときに電磁手段120が付勢されると
、後に詳述する如く、歯車6とアマチュア組立体、18
とが相対的に回転され、これによってコイルばね手段1
22が収縮され、かくして歯車6からの駆動力は第2の
ボス部材172、コイルばね手段122及び第1のボス
部材132を介して軸部材4に伝達される。
かくの通りの電磁制御ばねクラッチ機構2においては、
第1図に示す通り、第1のばねクラッチ機構8及び第2
のばねクラッチ機構10におけるロータ30及び116
の片側にアマチュア組立体32及び118が配置され、
ロータ30及び116の他側に電磁手段34及び120
が配置され、第1のばねクラッチ機構8における各種構
成要素と第2のばねクラッチ機構10における各種構成
要素とが、歯車6を基準にして軸部材4の軸線方向両側
に実質上対象に配置されている。即ち、第1のばねクラ
ッチ機構8にあっては、歯車6の片面から第1図におい
て左方に向って、第2のボス部材104、コイルばね手
段36、第1のボス部材50、アマチュア組立体32、
ロータ30及び電磁手段34が配置され、第2のばねク
ラッチ機構10にあっては、歯車6の他面から第1図に
おいて右方に向って、第2のボス部材172、コイルば
ね手段122、第1のボス部材132、アマチュア組立
体118、ロータ116及び電磁手段120が配置され
ている。
図示の電磁制御ばねクラッチ機構2には、更に、例えば
後述する如く用いた場合において電磁手段34及び12
0の除勢時に歯車6からの駆動力が直接軸部材4に伝達
されて軸部材4が回転するおそれがある故に、軸部材4
に関連して番号180で示すブレーキ手段(第1図)が
付設されている。
尚、このブレーキ手段180については後述する。
次いで、第1図、第2図及び第6図を参照して、上述し
た構成の電磁制御ばねクラッチ機構2の作用効果につい
て説明する。
まず、歯車6が矢印110 (第2図)で示す所定方向
に回転されている場合について説明すると、かかる場合
には第1のばねクラッチ機構8の電磁手段34が付勢及
び除勢され、これによって歯車6の駆動力が選択的に軸
部材4 (軸部材4は出力要素を構成する)に伝達され
る。
即ち、歯車6が矢印110で示す方向に回転されている
ときに電磁手段34が付勢されると、電磁手段34の磁
気的吸引力によってアマチュア72が偏倚ばね部材76
の弾性偏倚作用に抗して第1図において左方に移動して
ロータ30の片面に磁気的に吸着せしめられ、アマチュ
ア72とロータ30とが接続状態になる。一方、歯車2
0は矢印110 (第2図)で示す方向に回転され、コ
イルばね手段36を介して支持部材74も同じ方向に回
転されている(支持部材74と一体に偏倚ばね部材76
及びアマチュア72も回転されている)。
従って、アマチュア72とロータ30が磁気的に吸着さ
れて接続状態になると、軸部材4が停止し阻止力によっ
て歯車6と支持部材74間に相対的速度が生じ、かかる
速度差に起因してコイルばね手段36が収縮される。か
くすると、コイルばね手段36を介して第2のボス部材
104と第1のボス部材50とが接続され、軸部材4は
第1のボス部材50、コイルばね手段36及び第2のボ
ス部材104を介して歯車6に駆動連結される。かくし
て、歯車6の矢印110で示す方向の回動力は軸部材4
に伝達され、軸部材4、従ってこれに接続された作動軸
18は歯車6の回転に付随して矢印110で示す方向に
回転される。
他方、電磁手段34が除勢されると、偏倚ばね部材76
の弾性偏倚作用によってアマチュア72が第1図におい
て右方に移動してロータ30の片面から離れ、アマチュ
ア72とロータ30との上記接続状態が解除される(即
ち、アマチュア72は偏倚ばね部材76の作用によって
第1図に示す位置に復帰する)。このアマチュア72の
復帰時には、支持部材74とアマチュア72間に介在さ
れている偏倚ばね部材76の弾性偏倚作用によってロー
タ30の片面から離隔する方向に移動されるため・アマ
チュア72とロータ30の接続が迅速に解除される。ま
た、この復帰時には第1のボス部材50の中径部56の
外径と支持部材74の内径間に存在する間隙に起因して
アマチュア72が軸部材4に対して幾分傾斜する傾向に
あるが、具体例においては支持部材74の一端面に設け
られた突起96がロータ30の片面に接触乃至近接せし
められている故に、アマチュア72が若干傾動した際に
は支持部材74の突起96の前端面がロータ30の片面
に接触するようになり、アマチュア72がロータ30の
片面に接触することによる応答性の低下が効果的に防止
される。更に、具体例においては、支持部材74の環状
フランジ78の先端もロータ30の片面に接触乃至近接
されている故に、支持部材74自体の所謂ガタも少なく
することができ、応答性の低下が一層防止される。
アマチュア72とロータ30の接続状態が解除されると
、上述した駆動伝達時に蓄えられたコイルばね手段36
の弾性力によって支持部材74が矢印110で示す方向
に更に若干回動され、コイルばね手段36は拡張される
。コイルばね手段36の拡張の際には、支持部材74が
第1のボス部材50に回転自在に装着され、かかる支持
部材74には偏倚ばね部材76、アマチュア72及びプ
レート部材86が装着されているのみであるため、支持
部材74は大きい抵抗を受けることなくコイルばね手段
36の弾性力によって容易且つ迅速に所要の通り回転さ
れる。かくの如くコイルばね手段36が拡張すると、第
2のボス部材104と第1のボス部材50とのコイルば
ね手段36による接続が解除され、かくして歯車6と軸
部材4の駆動連結が解除される。かかる電磁手段34の
除勢時においては、容易に理解される如く、歯車6の回
転に付随してコイルばね手段36を介して支持部材74
、偏倚ばね部材76及びアマチュア72が回転するのみ
である。また、歯車6が矢印110で示す方向に回転さ
れているときには、第2のばねクラッチ機構10の電磁
手段120は付勢されず、それ故に、第2のばねクラッ
チ機構10においては、歯車6の矢印110で示す方向
の回転に付随してコイルばね手段122を介して支持部
材156、偏倚ばね部材158及びアマチュア154が
回転するのみである。
上述したとは反対に、歯車6が矢印176(第6図)で
示す方向に回転されている場合には第2のばねクラッチ
機構10の電磁手段120が付勢及び除勢され、これに
よって歯車6の駆動力が選択的に軸部材4に伝達される
即ち、歯車6が矢印176で示す方向に回転されている
ときに電磁手段120が付勢されると、電磁手段120
の磁気的吸引によってアマチュア154が偏倚ばね部材
158の弾性偏倚作用に抗して第1図において右方に移
動してロータ116の片面に磁気的に吸着せしめられ、
アマチュア154とロータ116とが接続状態になる。
かくすると、歯車6と支持部材156間に相対的速度差
が生じ、かかる速度差に起因してコイルばね手段122
が収縮される。かく収縮すると、コイルばね手段122
を介して第2のボス部材172と第1のボス部材132
とが接続され、軸部材4は第1のボス部材132、コイ
ルばね手段122及び第2のボス部材172を介して歯
車6に駆動連結される。かくして、歯車6の矢印176
で示す方向の回動力は軸部材4に伝達され、軸部材4、
従ってこれに接続された作動軸18は歯車6の回転に付
随して矢印176で示す方向に回転される。
他方、電磁手段120が除勢されると、偏倚ばね部材1
58の弾性偏倚作用によってアマチュア154が第1図
において左方に移動してロータ116の片面から離れ、
アマチュア154とロータ116との上記接続状態が解
除される(即ち、アマチュア154は偏倚ばね部材15
8の作用によって第1図に示す位置に復帰する)。かく
すると、上述した駆動伝達時に蓄えられたコイルばね手
段122の弾性力によって支持部材156が矢印176
で示す方向に更に若干回動され、コイルばね手段122
は拡張される。かくの如くコイルばね手段122が拡張
すると、第2のボス部材172と第1のボス部材132
とのコイルばね手段122による接続が解除され、かく
して歯車6と軸部材4の駆動連結が解除される。かかる
電磁手段120の除勢時においては、容易に理解される
如く、歯車6の回転に付随してコイルばね手段122を
介して支持部材156、偏倚ばね部材158及びアマチ
ュア154が回転するのみである。従って、第2のばね
クラッチ機構10においても、第1のばねクラッチ機構
8と同様の効果が達成される。また、歯車6が矢印17
6で示す方向に回転されているときには、第1のばねク
ラッチ機構8の電磁手段34は付勢されず、それ故に、
第1のばねクラッチ機構8においては、歯車6の矢印1
76で示す方向の回転に付随してコイルばね手段36を
介して支持部材74、偏倚ばね部材76及びアマチュア
72が回転するのみである。
かかる電磁制御ばねクラッチ機構2においては、更に、
第1のばねクラッチ機構8及び第2のばねクラッチ機構
10におけるロータ30及び116、アマチュア組立体
32及び118、並びに第1のボス部材50及び132
がユニット組立体としてユニット化されている故に、組
立要素が少なくなり、特に重要であるロータ30及び1
16とアマチュア72及び158の間隔をも一定に保持
することができる。また、アマチュア72及び154が
偏倚ばね部材76及び158を介してプレート部材86
及び166によって支持部材74及び156の一端面に
固定される故に、プレート部材86及び166がアマチ
ュア72及び154の環状中央部80及び160のほぼ
全域に実質上均一に作用し、かかる環状中央部80及び
160をプレート部材86及び166と支持部材74及
び156間に確実に固定することができると共に偏倚ば
ね部材76及び158、支持部材74及び156並びに
プレート部材86及び166から成る組立要素を小型化
することもできる。更に、かくすることによって、支持
部材74及び156への固定に伴うアマチュア72及び
154の変形も防止することができ、このことに起因し
て応答性も向上する。
更にまた、図示の電磁制御ばねクラッチ機構2において
は、第1のばねクラッチ機構8における第1のボス部材
50が軸部材4の片側から圧入されて大径部4aの片端
面に当接し、また第2のばねクラッチ機構10における
第1のボス部材132が軸部材4の他側から圧入されて
大径部4aの他端面に当接している故に、第1のボス部
材50及び132と共に第1のボス部材50及び132
間に位置する歯車6並びに第2のボス部材104及び1
72の軸部材4に対する移動が確実に阻止され、更には
、例えば電磁制御ばねクラッチ機構2を縦に配置した(
軸部材4を縦に配置する)場合においても、大径部4a
が設けられていることに起因して各種構成要素間の間隙
が一個所に集中的に累積されることはなく、従って第1
のボス部材50及び132と第2のボス部材104及び
172間にコイルばね手段36及び122の一部が侵入
するのも確実に防止される。
次いで、第1図と共に第7図を参照して、具体例のブレ
ーキ手段180について説明する。図示のブレーキ手段
180は回転部材182を含んでいる。軸部材4の他端
部は支持基体14を貫通して外方に突出し、かかる突出
端に短筒状の回転部材182が装着されている。具体例
では、回転部材182にはこれを貫通して貫通孔184
が形成されており、この貫通孔184及び軸部材4に形
成された孔(図示せず)にピン部材186を圧入するこ
とによって回転部材182が軸部材4に固定されている
。従って、回転部材182は軸部材4と一体に回転する
。具体例では、更に、回転部材182の内面(即ち、支
持基体14に対向する面)に、合成皮又は合成ゴムの如
き高摩擦係数の材料から形成された摩擦部材188が貼
着されている。
一方、軸部材4の他端部はスリーブ部材190を介して
支持基体14に支持されている。スリーブ部材190の
一端にはフランジ部196が一体に設けられている。こ
のスリーブ部材190は、フランジ部196が支持基体
14の内側に位置する、即ちフランジ部196が支持基
体14と電磁手段120間に位置するように支持基体1
4に装着され、そのスリーブ本体197は支持基体14
に形成された開口を通して外方に延びている。具体例で
は、第7図に明確に示す通り、スリーブ本体197の対
向する外面には一対の平坦面190a (第7図におい
て一方のみ示す)が形成されており、また支持基体14
にはスリーブ本体197の縦断面の外形に対応した形状
の開口が形成されており、それ故に、スリーブ本体19
7を上記開口内に位置付けた状態においては、スリーブ
部材190が支持基体14に対して相対的に回転するこ
とはない。ブレーキ手段180は、更に、制動部材19
2を含んでいる。ブリーブ状の部材から構成される制動
部材192には、スリーブ本体197の縦断面の外形に
対応した形状の貫通孔199が形成されており、(従っ
て、制動部材192の貫通孔199を規定する内周面に
は、スリーブ本体197の外周面に存在する一対の平坦
面190aに対応した一対の平坦面192aが形成され
ている)、この制動部材192がスリーブ部材192の
スリーブ本体197の外側に装着されている。従って、
容易に理解される如く、制動部材192はスリーブ部材
190に対して相対的に回動することはないが、スリー
ブ部材190の軸線方向、即ち第1図において左右方向
に相対的に移動自在である。具体例では、制動部材19
2の右端にも回転部材182の外形に対応したフランジ
部198が一体に形成されている。そして、更に、この
フランジ部198と支持基体14間には、制動部材19
2を被嵌してコイルばね194(偏倚手段を構成する)
が配設されている。このコイルばね194はフランジ部
198に作用して制動部材192を回転部材182に向
けて、即ち第1図において右方に向けて偏倚せしめる作
用をし、従って制動部材192のフランジ部198の端
面ば、コイルばね194の作用によって回転部材182
の内面に配設された摩擦部材188の表面に弾性的に圧
接される。尚、具体例においては、回転部材182に摩
擦部材188を設けているが、これに代えて、制動部材
192、或いは回転部材182と制動部材192の双方
に摩擦部材を設けてもよい。
ブレーキ手段180を備えていない場合には軸部材4が
回転するおそれがあった。更に詳細に説明すると、歯車
6と軸部材4との間の摩擦係数が大きいと電磁手段34
及び120の除勢時に歯車6の回動力が直接軸部材4に
伝達され、かく伝達される比較的小さい力によって軸部
材4が回転するおそれがあった。かかる傾向は、歯車6
と軸部材4間の摩擦力、言い換えると歯車6と軸部材4
間の摩擦係数、歯車6に作用する歯車6の半径方向(即
ち軸部材4の軸線に対して実質上垂直な方向)の負荷等
に影響され、上記摩擦力が大きいときに軸部材4が回転
して電磁手段34及び120が除勢されているにもかか
わらず作動軸18が回転する不都合が存在する。
これに対して、具体例の如く、軸部材4に関連してブレ
ーキ手段180を付設した場合には、比較的弱い力によ
る軸部材4の回動をブレーキ手段180の作用、即ち回
転部材182と制動部材192間の摩擦力によって確実
に阻止することができ、かくして電磁手段34及び12
0の除勢時における軸部材4の回転を防止することがで
きる。
具体例においては、回転部材182と制動部材192間
に摩擦部材188が介在され、更にはコイルばね194
の作用によって回転部材182と制動部材192とが圧
接される構成であり、それ故に、電磁手段34及び12
0の除勢時における軸部材4の回転を一層確実に防止す
ることができる。
尚、上述したブレーキ手段180は、図示の電磁制御ば
ねクラッチ機構2に限定されず、例えば特願昭60−7
8439号の明細書及び図面に開示されている電磁制御
ばねクラッチ機構等にも同様に適用することができる。
かくの通りの電磁制御ばねクラッチ機構は、例えば第8
図及び第9図に示す通りに組合せて用いることによって
、例えばマツサージ器等に好都合に適用することができ
る。第8図及び第9図において、支持基体12及び14
間には、所定間隔を置いて2個の電磁制御ばねクラ、7
チ機構2a及び2bが配設されている。各電磁制御ばね
クラッチ機構2a及び2bは、第1図乃至第7図に示す
電磁制御ばねクラッチ機構2と実質上同一の構成であり
、それ故にその詳細な説明については省略する。
支持基体12及び14間には、更に、回転軸200が回
転自在に装着されている。この回転軸200には歯車2
02が装着され、歯車202は片方の電磁制御ばねクラ
ッチ機構2aにおける歯車6aに噛合され、上記歯車6
aは他方の電磁制御ばねクラッチ機構2bにおける歯車
6bに噛合されている。回転軸200は、図示していな
いが正逆転可能な電動モータの如き駆動源に駆動連結さ
れている。従って、第8図に示す通り、駆動源(図示せ
ず)の正転によって回転軸200が矢印204で示す方
向に回転されると、歯車202を介して歯車6aが矢印
210で示す方向に回転され、更に歯車6bが矢印21
2で示す方向に回転される。一方、駆動源(図示せず)
の逆転によって回転軸200が矢印206で示す方向に
回転されると、歯車202を介して歯車6aが矢印20
8で示す方向に回転され、更に歯車6bが矢印214で
示す方向に回転される。
図示の複合クラッチ機構においては、上述した記載から
容易に理解される如く、回転軸200が矢印204で示
す方向に回転されているときには、片方の電磁制御ばね
クラッチ機構2aにおける第1のばねクラッチ機構8a
と他方の電磁制御ばねクラッチ機構2bにおける第2の
ばねクラッチ機構10bとが付勢及び除勢され(このと
き、片方の電磁制御ばねクラッチ機構2aにおける第2
のばねクラッチ機構10a及び他方の電磁制御ばねクラ
ッチ機構2bにおける第1のばねクラッチ機構8bは付
勢されることはない)、上述したとは反対に回転軸20
0が矢印206で示す方向に回転されているときには、
片方の電磁制御ばねクラッチ機構2aにおける第2のば
ねクラッチ機構1゜aと他方の電磁制御ばねクラッチ機
構2bにおける第1のばねクラッチ機構8bとが付勢及
び除勢される(このとき、片方の電磁制御ばねクラ・7
チ機構2aにおける第1のばねクラッチ機構8a及び他
方の電磁制御ばねクラッチ機構2bにおける第2のばね
クラッチ機構10bは付勢されることはない)。尚、図
示の具体例では歯車6aと歯車6bとが反対方向に回転
されるように噛合されているが、歯車6aと歯車6bと
が同一方向に回転されるように駆動連結されている(例
えば歯車6aと歯車6bの間にアイドル歯車が介在され
ている)場合には、回転軸200が矢印204で示す方
向に回転されているときには電磁制御ばねクラッチ機構
2a及び2bにおける第1のばねクラッチ機構8a及び
8bが付勢及び除勢され(このとき、電磁制御ばねクラ
ッチ機構2a及び2bにおける第2のばねクラッチ機構
10a及び10bが付勢されることはない)、上述した
とは反対に回転軸200が矢印206で示す方向に回転
されているときには電磁制御ばねクラッチ機構2a及び
2bにおける第2のばねクラッチ機構10a及び10b
が付勢及び除勢される(このとき、電磁制御ばねクラッ
チ機構2a及び2bにおける第1のばねクラッチ機構8
a及び8bが付勢されることはない)。
回転軸200が矢印204で示ず方向に回転されている
ときに、電磁制御ばねクラッチ機構2aの第1のばねク
ラッチ機構8aが付勢されると、かかる第1のばねクラ
ッチ機構8aを介して歯車6aの矢印210で示す方向
の回動力が軸部材4aに伝達され、かくして作動軸18
aは矢印210で示す方向に回転される。また、上述し
たときに電磁制御ばねクラッチ機構2bの第2のばねク
ラッチ機構10bが付勢されると、第2のばねクラッチ
機構10bを介して歯車6bの矢印212で示す方向の
回動力が軸部材4bに伝達され、かくして作動軸18b
は矢印212で示す方向に回転される。
他方、回転軸200が矢印206で示す方向に回転され
ているときに、電磁制御ばねクラッチ機構2aの第2の
ばねクラッチ機構8bが付勢されると、かかる第1のば
ねクラッチ機構8bを介して歯車6aの矢印208で示
す方向の回動力が軸部材4aに伝達され、かくして作動
軸18alよ矢印208で示す方向に回転される。また
、上述したときに電磁制御ばねクラッチ機構2bの第1
のばねクラッチ機構102が付勢されると、第1のばね
クラッチ機構102を介して歯車6bの矢印214で示
す方向の回動力が軸部材4bに伝達され、かくして作動
軸18bは矢印214で示す方向に回転される。
尚、電磁制御ばねクラッチ機構2a(又は2b)におけ
る第1のばねクラッチ機構8a(又は8b)及び第2の
ばねクラッチ機構10a (又は10b)が除勢されて
いるときには、ブレーキ手段180a (又は180 
b)が軸部材4a(又は4b)に作用している故に、歯
車6a(又は6b)の回転によって軸部材4a(又は4
b)が回転することはない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に従って構成された電磁制御ばねクラ
ッチ機構の一興体例を示す断面図。 第2図は、第1図の電磁制御ばねクラッチ機構における
第1のばねクラッチ機構を分解して示す分解斜視図。 第3図は、第2図の第1のばねクラッチ機構におけるユ
ニット組立体を分解して示す分解斜視図。 第4図は、第2図の第1のばねクラッチ機構におけるユ
ニット組立体を軸部材に装着した状態を示す断面図。 第5図は、第3図のユニット組立体の偏倚ばね部材の固
定方法を説明するための部分拡大断面図。 第6図は、第1図の電磁制御ばねクラッチ機構における
第2のばねクラッチ機構を分解して示す分解斜視図。 第7図は、第1図の電磁制御ばねクラッチ機構における
ブレーキ手段のスリーブ部材及び回転阻止部材を示す斜
視図。 第8図は、第1図に示す電磁制御ばねクラッチ機構を用
いた過通用例を示す側面図。 第9図は、第8図におけるIX−IX線から見たところ
を示す図。 2.2a及び2b・・・電磁制御ばねクラッチ機構 4.4a及び4b・・・軸部材 6.6a及び6b・・・歯車 8.8a及び8b・・・第1のばねクラッチ機構 10.10a及び10 b−・・第2のばねクラ、7千
機構 30及び116・・・ローフ 32及び118・・・アマチュア組立体34及び120
・・・電磁手段 36及び122・・・コイルばね手段 50及び132・・・第1のボス部材 72及び154・・・アマチュア 74及び156・・・支持部材 76及び158・・・偏倚ばね部材 104及び172・・・第2のボス部材180.180
a及び180 b ・・・ブレーキ手段182・・・回
転部材 188・・・摩擦部材 192・・・制動部材 第8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、回転自在に装着された軸部材と、該軸部材に回転自
    在に装着され且つ所定方向及び該所定方向と反対方向に
    回転駆動される入力回転要素と、該入力回転要素の片側
    に配設された第1のばねクラッチ機構と、該入力回転要
    素の他側に配設された第2のばねクラッチ機構と、を備
    え、該第1のばねクラッチ機構は、(a)該軸部材と一
    体に回転せしめられるロータと、(b)該ロータの片側
    に配設されたアマチュア組立体であって、該ロータの片
    面に対向して位置するアマチュア、該軸部材に回転自在
    に装着された支持部材、及び該支持部材と該アマチュア
    との間に配設され該アマチュアを該ロータの該片面から
    離隔する方向に弾性的に偏倚する偏倚ばね部材を含むと
    ころのアマチュア組立体と、(c)付勢されると該偏倚
    ばね部材の弾性偏倚作用に抗して該アマチュアを該ロー
    タの該片面に磁気的に吸着せしめる電磁手段と、(d)
    該軸部材と一体に回転する第1のボス部材と、(e)該
    入力回転要素と一体に回転する第2のボス部材と、(f
    )該第1のボス部材及び該第2のボス部材に跨って被嵌
    され、収縮することによって第1のボス部材及び第2の
    ボス部材を駆動連結するコイルばね手段と、を具備し、 該第2のばねクラッチ機構は、(a)該軸部材と一体に
    回転せしめられるロータと、(b)該ロータの片側に配
    設されたアマチュア組立体であって、該ロータの片面に
    対向して位置するアマチュア、該軸部材に回転自在に装
    着された支持部材、及び該支持部材と該アマチュアとの
    間に配設され該アマチュアを該ロータの該片面から離隔
    する方向に弾性的に偏倚する偏倚ばね部材を含むところ
    のアマチュア組立体と、(c)付勢されると該偏倚ばね
    部材の弾性偏倚作用に抗して該アマチュアを該ロータの
    該片面に磁気的に吸着せしめる電磁手段と、(d)該軸
    部材と一体に回転する第1のボス部材と、(e)該入力
    回転要素と一体に回転する第2のボス部材と、(f)該
    第1のボス部材及び該第2のボス部材に跨って被嵌され
    、収縮することによって第1のボス部材及び第2のボス
    部材を駆動連結するコイルばね手段と、を具備し、 該第1のばねクラッチ機構及び該第2のばねクラッチ機
    構のいずれか一方が付勢されると該入力回転要素の該所
    定方向の回転を該軸部材に伝達し、それらの他方が付勢
    されると該入力回転要素の該所定方向と反対方向の回転
    を該軸部材に伝達する、ことを特徴とする電磁制御ばね
    クラッチ機構。 2、該第1のばねクラッチ機構及び該第2のばねクラッ
    チ機構において、該電磁手段は該ロータの他側に配設さ
    れている、特許請求の範囲第1項記載の電磁制御ばねク
    ラッチ機構。 3、該第1のばねクラッチ機構及び該第2のばねクラッ
    チ機構において、該コイルばね手段は、該アマチュア組
    立体に連結された一端から該入力回転要素に連結された
    他端まで、該入力回転要素の回転に付随して該入力回転
    要素と該アマチュア組立体とが相対的に回転せしめられ
    ると収縮される方向に捲回されている、特許請求の範囲
    第1項又は第2項記載の電磁制御ばねクラッチ機構。 4、第1のばねクラッチ機構における該第2のボス部材
    、該第1のボス部材、該偏倚ばね部材、該アマチュア組
    立体、該ロータ及び該電磁手段と該第2のばねクラッチ
    機構における該第2のボス部材、該第1のボス部材、該
    偏倚ばね部材、該アマチュア組立体、該ロータ及び該電
    磁手段は、該入力回転要素を基準にして、該軸部材の軸
    線方向両側に実質上対称に配置されている、特許請求の
    範囲第1項から第3項までのいずれかに記載の電磁制御
    ばねクラッチ機構。 5、該第1のばねクラッチ機構及び該第2のばねクラッ
    チ機構において、該第2のボス部材は該軸部材に圧入に
    より固定されている、特許請求の範囲第4項記載の電磁
    制御ばねクラッチ機構。 6、該軸部材に関連して、該軸部材の回転を制動するた
    めのブレーキ手段が付設されている、特許請求の範囲第
    1項から第5項までのいずれかに記載の電磁制御ばねク
    ラッチ機構。 7、該ブレーキ手段は、該軸部材と一体に回転する回転
    部材と、該回転部材の回転を制動する制動部材を含んで
    いる、特許請求の範囲第6項記載の電磁制御ばねクラッ
    チ機構。 8、該ブレーキ手段は、該回転部材と該制動部材を圧接
    させるための偏倚手段を更に含んでいる、特許請求の範
    囲第7項記載の電磁制御ばねクラッチ機構。 9、該回転部材及び該制動部材の相互に接触する面の少
    なくともいずれか一方には、摩擦部材が配設されている
    、特許請求の範囲第7項又は第8項に記載の電磁制御ば
    ねクラッチ機構。 10、回転自在に装着された軸部材と、該軸部材に回転
    自在に装着され所定方向に回転駆動される入力回転要素
    と、該軸部材と一体に回転せしめられるロータと、該ロ
    ータに対向して位置するアマチュアと、該アマチュアを
    該ロータから離隔する方向に弾性的に偏倚する偏倚ばね
    部材と、付勢されると該偏倚ばね部材の弾性偏倚作用に
    抗して該アマチュアを該ロータに磁気的に吸着せしめる
    電磁手段と、収縮することによって該入力回転要素から
    の駆動力を該軸部材に伝達するためのコイルばね手段を
    具備する電磁制御ばねクラッチ機構において; 該軸部材の回動を制動するためのブレーキ手段を更に備
    えている、ことを特徴とする電磁制御ばねクラッチ機構
    。 11、該ブレーキ手段は、該軸部材と一体に回転する回
    転部材と、該回転部材の回転を制動する制動部材を含ん
    でいる、特許請求の範囲第10項記載の電磁制御ばねク
    ラッチ機構。 12、該ブレーキ手段は、該回転部材と該制動部材を圧
    接させるための偏倚手段を更に含んでいる、特許請求の
    範囲第11項記載の電磁制御ばねクラッチ機構。 13、該回転部材及び該制動部材の相互に接触する面の
    少なくともいずれか一方には、摩擦部材が配設されてい
    る、特許請求の範囲第11項又は第12項に記載の電磁
    制御ばねクラッチ機構。 14、該アマチュア及び該偏倚ばね部材は該ロータの片
    側に配設されたアマチュア組立体を構成し、該アマチュ
    ア組立体は更に該軸部材に回転自在に装着された支持部
    材を有し、該支持部材と該アマチュアとの間に該偏倚ば
    ね部材が配設されており、該電磁手段は該ロータの他側
    に配設されている、特許請求の範囲第10項から第13
    項までのいずれかに記載の電磁制御ばねクラッチ機構。 15、該軸部材と一体に回転する第1のボス部材と、該
    第1のボス部材に隣接して配設され、該入力回転要素と
    一体に回転する第2のボス部材とを更に備え、該コイル
    ばね手段は該第1のボス部材と該第2のボス部材とに跨
    って被嵌され、該アマチュア組立体に連結された一端か
    ら該入力回転要素に連結された他端まで、該入力回転要
    素の所定方向への回転に付随して該アマチュア組立体と
    該入力回転要素とが相対的に回転せしめられると収縮さ
    れる方向に捲回されている、特許請求の範囲第14項記
    載の電磁制御ばねクラッチ機構。
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