JP2002087298A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP2002087298A JP2000278122A JP2000278122A JP2002087298A JP 2002087298 A JP2002087298 A JP 2002087298A JP 2000278122 A JP2000278122 A JP 2000278122A JP 2000278122 A JP2000278122 A JP 2000278122A JP 2002087298 A JP2002087298 A JP 2002087298A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動式パワーステアリング装置のトルクリミ
ッタにおいて、伝達トルクが安定するように構成する。 【解決手段】 トルクリミッタユニット3を構成する被
駆動回転体11に第一、第二摩擦プレート13を面接触
させ、第一摩擦プレート13を被駆動ディスク状体11
a側に付勢する皿バネ15と第一摩擦プレート13との
あいだに補助プレート14を介装し、補助プレート14
に突設した舌片14bを、第一、第二摩擦プレート1
3、16外周に形成の切欠き溝13a、16aと、カバ
ー体17に形成の挿通孔17cとに挿通係合させて、補
助プレート14を、駆動回転体10と一体化されたカバ
ー体17と第一、第二摩擦プレート13、16とに一体
化する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に搭載さ
れ、操舵機構に補助トルクを発生させる電動式パワース
テアリング装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種操舵機構に補助トルクを
発生させる電動式のパワーステアリング装置のなかに
は、駆動装置側の駆動軸と操舵機構側の被駆動軸とのあ
いだに動力伝動を断続するトルクリミッタを介装し、操
舵機構側から予め設定される伝達トルクを越える負荷が
作用したような場合に、駆動軸と被駆動軸とのあいだの
動力伝動を断状態にするようにしたものが知られてい
る。このようなトルクリミッタとしては、駆動軸、被駆
動軸にそれぞれ一体的に連結され、互いに相対回動自在
な駆動回転体、被駆動回転体と、前記被駆動回転体に相
対回動自在な状態で面接触する少なくとも一枚の摩擦プ
レートと、該摩擦プレートを被駆動回転体側に向けて付
勢する付勢部材と、被駆動回転体に対しては相対回動す
るが駆動回転体に対しては一体回動する有底筒状のケー
ス体とを備えて構成したものがあり、この場合の伝達ト
ルクは、摩擦プレートと被駆動回転体との面接触部に作
用する作動力、つまり付勢部材による付勢力と、面接触
部における摩擦係数とに基づいて設定されている。この
ようなものにおいて、付勢部材として皿バネが用いられ
ることがあるが、皿バネは、リング状のディスク面の内
周端と外周端とが軸方向に位置ずれした傾斜面となって
おり、摩擦プレートに対して面接触することはなく、皿
バネの外周端(エッジ)が接触(当接)する状態となっ
ている。このため、皿バネによる作動力は、摩擦プレー
トと皿バネとの接触部位に局所的に作用するため、摩擦
プレートと被駆動回転体との面接触部に対して均一に作
用しにくいうえ、摩擦プレートの前記局所的な接触部位
が摩耗してしまう等の問題がある。そこで、このような
ものでは、皿バネと摩擦プレートとのあいだに、摩擦プ
レートに面接触する補助プレートを介装するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記補助プ
レートを介装した場合、トルクリミッタには、被駆動回
転体と摩擦プレートとによる面接触部の他に、補助プレ
ートと摩擦プレートとのあいだに面接触部が形成される
ことになる。このためこのものでは、被駆動回転体と摩
擦プレートとのあいだの摩擦係数を、補助プレートと摩
擦プレートとのあいだの摩擦係数より小さくなるように
設定することにより、トルクリミッタの伝達トルクが被
駆動回転体と摩擦プレートとの接触面に基づくものにな
るようにしている。しかるに、このようなものにおい
て、水や油が付着してしまったようなときに、補助プレ
ートと摩擦プレートとのあいだの摩擦係数が、被駆動回
転体と摩擦プレートとのあいだの摩擦係数よりも小さく
なってしまうことがあり、このような場合では、被駆動
回転体と摩擦プレートとが一体化し、摩擦プレートと補
助プレートとのあいだの面接触部が摺動するようにして
被駆動回転体が駆動回転体に対して相対回動し、動力断
状態となることが想定される。このようになると、トル
クリミッタの予め設定される伝達トルクよりも小さい負
荷でトルクリミッタが動力断状態となってしまい、伝達
トルクが不安定になるという問題があり、ここに本発明
が解決しようとする課題があった。このようなものとし
ては、例えば図5に示すようなものがあるが、このもの
では、被駆動軸回動体18に対し一対の第一、第二摩擦
プレート19、20を軸方向基端、先端の両側から挟持
状に面接触させるようにして、より安定した伝達トルク
を確保するようにしているが、この場合でも、第一摩擦
プレート19と補助プレート21とのあいだの面接触部
の他に、カバー体22と第二摩擦プレート20とのあい
だの面接触部が形成されるため、前述したように、何ら
かの要因で第一摩擦プレート19と補助プレート21と
のあいだ、カバー体22と第二摩擦プレート20とのあ
いだの摩擦係数が被駆動回転体18と第一、第二摩擦プ
レート19、20とのあいだの摩擦係数よりも小さくな
るようなことがあると、予め設定された伝達トルクより
も小さい負荷が作用した状態で、第一摩擦プレート19
と補助プレート21とのあいだ、カバー体22と第二摩
擦プレート20とのあいだが摺動して動力断状態となる
惧れがあり、このままでは安定した伝達トルクを期待で
きないという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、駆動装置側の駆動軸と操舵機構
側の被駆動軸とのあいだに、動力伝動を断続するトルク
リミッタを介装して構成される電動式パワーステアリン
グ装置において、前記トルクリミッタを、駆動軸、被駆
動軸にそれぞれ一体的に連結され、互いに相対回動自在
な駆動回転体、被駆動回転体と、被駆動回転体に相対回
動自在な状態で面接触する少なくとも一枚の摩擦プレー
トと、該摩擦プレートを被駆動回転体側に向けて付勢す
る付勢部材と、被駆動回転体に対しては相対回動するが
駆動回転体に対しては一体回動する有底筒状のケース体
とを備えて構成するにあたり、付勢部材と摩擦プレート
とのあいだに、摩擦プレートに面接触する補助プレート
を設け、該補助プレートと、駆動回転体並びに摩擦プレ
ートとを一体回動させるための一体化手段を備えて構成
したものである。そして、このように構成することによ
り、被駆動回転体と駆動回転体との相対回動は、被駆動
回転体と摩擦プレートとの接触面においてなされ、トル
クリミッタの伝達トルクを安定したものにできる。この
ものにおいて、本発明の一体化手段は、補助プレートの
外周から軸芯方向に突出形成された舌片を、摩擦プレー
ト外周に形成の挿通部、および、ケース体底面に形成の
挿通部に挿通させることで構成されているものとするこ
とができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図4の図面に基づいて説明する。図面において、1は
電動式のパワーステアリング装置であって、該パワース
テアリング装置1は、駆動装置となる駆動ユニット2と
トルクリミッタユニット3とを備えて構成されている。
前記駆動ユニット2のケーシング4は有底筒状の底面に
軸受部4aが形成されており、該軸受部4aに、アーマ
チュア5を構成するアーマチュア軸(モータ軸であっ
て、本発明の駆動軸に相当する)6の基端部6aが軸受
4bを介して回動自在に支持されている。一方、アーマ
チュア軸6の先端部6bは、ケーシング4の開口部を覆
蓋するように配されるブラケット7の先端側面から突出
しており、該先端部6bの基端側部位がブラケット7に
開設された軸承ボス孔7aに軸受7bを介して回動自在
に支持されている。さらに、アーマチュア軸6にはコン
ミテータ6cが一体的に固着されており、該コンミテー
タ6cには、ブラケット7に支持されたステー8に出没
自在に取付けられた刷子9が弾圧状に摺接するように設
定されている。さらに、ケーシング4の内周面には永久
磁石4cが固着されており、前記刷子9、コンミテータ
6cを介してアーマチュア5のアーマチュアコイル5a
に給電することに伴い、アーマチュア5がアーマチュア
軸6と共に一体回動するように設定されている。
【0006】一方、前記トルクリミッタユニット3は、
基端部が前記ブラケット7の先端側面に形成された凹溝
部7c内に回動自在に遊嵌するようにして配されるが、
トルクリミッタユニット3を構成する駆動回転体10
は、ブラケット凹溝部7cから先端側に突出するアーマ
チュア軸先端部6bに一体的に外嵌されている。つま
り、前記駆動回転体10は、円板状のディスク状体10
aの中央部に、ディスク状体10aの先端側、基端側の
両面から外方に突出する状態でボス孔部10bが形成さ
れ、該ボス孔部10bの内径に、外周面にセレーション
6cが形成されたアーマチュア軸先端部6bが外嵌する
ようになっている。そして、前記ボス孔部10bは、ア
ーマチュア軸線端部6b外径よりも僅かに小径に寸法設
定されており、該ボス孔部10bに前記アーマチュア軸
先端6bを圧入することにより、駆動回転体10とアー
マチュア軸先端部6bとの一体的な回り止め状の連結が
なされるように設定されている。尚、駆動ディスク状体
10aの外径は、後述するカバー体17に丁度内嵌され
る寸法に設定されている。
【0007】11は被駆動回転体であって、該被駆動回
転体11は円板状のディスク状体11aの中央部に、デ
ィスク状体11aの先端側、基端側の両面から外方に突
出する状態でボス孔部11bが形成されたものになって
おり、該ボス孔部11bに、操舵機構側に連動連結され
る被駆動軸12の基端部が一体的に連結されるように設
定されている。因みに、被駆動軸12は、トルクリミッ
タユニット3として組込まれた被駆動回転体11のボス
孔部11bに対して組込まれるように設定されている
が、被駆動ボス孔部11bの内周面と被駆動軸12の基
端部とには互いに噛合するインボリュートセレーション
が刻設されており、これによって被駆動軸12と被駆動
回転体11とは一体的かつ回り止め状に連結されるよう
に設定されている。尚、被駆動ディスク状体11aの外
径は、駆動ディスク状体10aの外径よりも小径に寸法
設定され、後述する補助プレート14に切起し形成され
た舌片14bの内径側面と近接対向するように設定され
ている。また、被駆動回転体11のボス孔部11bは、
基端側端部が前記駆動ボス孔部10bの先端側部位にO
リング10cを介して外嵌する状態となっているが、被
駆動回転体11と駆動回転体10とは互いに相対回動自
在な状態で組込まれている。
【0008】さらに、駆動回転体10と被駆動回転体1
1とのそれぞれのディスク状体10a、11a同志は、
アーマチュア軸6方向に所定間隔を存する状態で対向し
ており、被駆動ディスク状体11aの基端側面(駆動デ
ィスク状体10a側の面)には、平板リング状に形成さ
れたフェーシング材で構成された第一摩擦プレート13
が面接触状に配されている。前記第一摩擦プレート13
は、内径は被駆動ボス孔部11bの外径より大径に寸法
設定され、外径は被駆動ディスク状体11aよりも大径
であるが駆動ディスク状体10aの外径よりも僅かに小
径に寸法設定されており、被駆動ディスク状体11aと
面接触するように設定されている。さらに、第一摩擦プ
レート13の外周には、周回り方向複数箇所(本実施の
形態では周回り方向四箇所)に位置して内径側に向けて
切欠かれた切欠き溝13a(本発明の挿通部に相当す
る)が形成されている。
【0009】そして、第一摩擦プレート13の基端側
(駆動ディスク状体10a側)の面には補助プレート1
4が面接触状に配されている。該補助プレート14は、
外径が第一摩擦プレート13の外径と略同径となり、内
径が被駆動ボス孔部11bの外径よりは大径で、かつ第
一摩擦プレート13と略同径、または小径となるように
形成された平板リング状のディスク状体14aと、該デ
ィスク状体14aの外周から、周回り方向四箇所に位置
してアーマチュア軸方向先端側(被駆動ディスク状体1
1a側)に突出するよう切起し形成された舌片14bと
を備えて構成されている。そして、補助プレート14を
第一摩擦プレート13に面接触状に配したとき、舌片1
4bを第一摩擦プレート切欠き溝13aに挿通、させる
ようにすることによって、舌片14bが第一摩擦プレー
ト13の補助プレート14に対する回り止めをするよう
に設定されている。ここで、舌片14bは、前記組込ん
だ状態で舌片14bの内径側面と被駆動ディスク状体1
1aの外径縁とは所定間隔を存して位置するようになっ
ており、これによって、舌片14b(補助プレート1
4)が被駆動回転体11に対して何ら干渉しないように
設定されている。
【0010】そうして、補助プレート14と駆動ディス
ク状体10aとのあいだに皿バネ15が組込まれるが、
該皿バネ15はこれら部材のあいだに押圧状に挟持され
ることで付勢力を発生し、第一、第二摩擦プレート1
3、16を被駆動ディスク状体11a側に付勢するよう
に設定されている。前記皿バネ15は、内径が被駆動ボ
ス孔部10bに遊嵌状に外嵌される大きさで、外径は駆
動ディスク状体10aの外径と略同径となっていて、後
述するカバー体17に内嵌可能な寸法に設定されてい
る。さらに、被駆動ディスク状体11aの先端側面には
第二摩擦プレート16が面接触状に配されており、これ
によって、被駆動ディスク状体11aは軸方向基端、先
端の両側面において第一、第二摩擦プレート13、16
と面接触するように設定されている。尚、第二摩擦プレ
ート16は前記第一摩擦プレート13と同様の構成とな
っている。
【0011】そして、前述のように組込んだ状態におい
て、各部材は基端側から、駆動回転体10、皿バネ1
5、補助プレート14、第一摩擦プレート13、被駆動
回転体11、そして第二摩擦プレート16の順で積層状
に組込まれており、この状態では、皿バネ15は非付勢
状態となっている。またこの状態で、補助プレート14
の舌片14bは第一、第二摩擦プレート13、16の凹
溝部13a、16aに挿通、係合し、その先端部が第二
摩擦プレート16の先端側に突出する状態となってい
る。そしてこのように組込まれた各部材に対し、有底筒
状カバー体17を第二摩擦プレート16側から装着して
駆動回転体10と一体化することでトルクリミッタユニ
ット3が構成されている。
【0012】つまり、前記カバー体17の底面17aに
は、被駆動ボス孔部11bに遊嵌状に外嵌する貫通孔1
7bと、前記先端側に突出する補助プレート舌片14b
に挿通されるべく周回り方向四箇所の挿通孔(本発明の
挿通部に相当する)17cとが開設されている。さら
に、カバー体17の筒状部17dの内径は、底面17a
側では第一、第二摩擦プレート13、16や補助プレー
ト14外径と所定間隔を存するが、開口部側においては
駆動回転体10が丁度内嵌されるような寸法に設定され
ている。そして、カバー体17の貫通孔17b、挿通孔
17cに、前記組込み部材の被駆動ボス孔部11b、舌
片14bをそれぞれ遊嵌、挿通させ(本発明の一体化手
段に相当する)、第二摩擦プレート16の先端側面がカ
バー体底面17aに面接触するよう基端側に押しやっ
て、カバー体筒状部17dの先端部に形成されたカシメ
部17eを駆動ディスク状体10aの外周部に対してか
しめることで、カバー体17と駆動回転体10とが一体
化されるように設定され、この状態となることで、カバ
ー体17内の皿バネ15が押圧状に挟持されて第一、第
二摩擦プレート13、16を被駆動ディスク状体11a
側に向けて付勢するように設定されている。さらに、こ
の組込み状態において、補助プレート14は第一、第二
摩擦プレート13、16およびカバー体17に挿通係合
して一体化されているため、アーマチュア軸6の回動に
伴い駆動回転体10が回動した場合に、駆動回転体10
と一体化されたカバー体17に連動する状態で補助プレ
ート14、第一、第二摩擦プレート13、16とが一体
に回動するように設定されている。
【0013】このように組込まれたトルクリミッタユニ
ット3に被駆動軸12を連結することで、アーマチュア
軸6と被駆動軸12とが断続可能な状態で動力伝動がな
される。そして、通常の動力続状態では、皿バネ15の
付勢力を受けて被駆動ディスク状体11aと第一、第二
摩擦プレート13、16とのあいだが一体化されてお
り、アーマチュア軸6の回動に伴い駆動回転体10が回
動した場合に、第一、第二摩擦プレート13、16と被
駆動ディスク状体11aとが一体回動する状態で回動し
て、アーマチュア軸6から被駆動軸12への動力伝動が
なされるように設定されている。一方、被駆動回転体1
1に伝達トルクを上回る大きな負荷が作用してアーマチ
ュア軸6と被駆動軸12とのあいだが動力断状態となる
場合、駆動回転体10は、前述したようにカバー体1
7、補助プレート14そして第一、第二摩擦プレート1
3、16とが強制的に一体回動するため、被駆動ディス
ク状体11aと第一、第二摩擦プレート13、16との
あいだの一体化が解消されて摺動し、これに基づいて被
駆動回転体11(駆動軸12)と駆動回転体10(アー
マチュア軸6)とが相対回動するように設定されてい
る。これによって、被駆動回転体11と第一、第二摩擦
プレート13、16との接触面以外の接触面、例えば補
助プレート14と第一摩擦プレート13、第二摩擦プレ
ート16とカバー体17とのあいだの接触面での摺動が
ないように設定されている。
【0014】叙述の如く構成された本発明の実施の形態
において、トルクリミッタユニット3は、アーマチュア
軸6と被駆動軸12とのあいだの動力伝動を断続するこ
とになるが、このものでは、被駆動軸12に大きな負荷
が作用して動力断状態とする場合に、駆動回転体10と
一体回動するカバー体17に連動する状態で補助プレー
ト14および第一、第二摩擦プレート13、16が一体
に回動するため、被駆動回転体11が相対回動するとき
は、そのディスク状体11aと第一、第二摩擦プレート
13、16との接触面において摺動することに限定さ
れ、それ以外の接触面である第一摩擦プレート13と補
助プレート14とのあいだの接触面、第二摩擦プレート
16とカバー体17とのあいだの接触面が摺動すること
がない。この結果、トルクリミッタユニット3の伝達ト
ルクが安定し、従来のように、第一摩擦プレート13と
補助プレート14とのあいだの接触面、第二摩擦プレー
ト16とカバー体17とのあいだの接触面が摺動して不
用意に動力断状態となってしまうようなことがなくなっ
て、一定の伝達トルクに基づく安定した動力伝動の断続
ができることになって、信頼性の高いパワーステアリン
グ装置1とすることができる。しかもこのものでは、被
駆動ディスク状体11aの軸方向両面に第一、第二摩擦
プレート13、16が面接触する構成となっているの
で、トルクリミッタユニット3の伝達トルクがさらに安
定する。
【0015】さらにこのものでは、皿バネ15により第
一摩擦プレート13を付勢するにあたり、皿バネ15の
外周端部が第一摩擦プレート13に局所的に接触して、
該接触部位を摩耗してしまうのを防止するために必要な
補助プレート14に舌片14bを設け、該舌片14bに
より第一、第二摩擦プレート13、16とカバー体17
とを一体化する構成としたので、トルクリミッタユニッ
ト3の部品点数を殊更増加させることなく、被駆動回転
体11の相対回動における摺動面を第一、第二摩擦プレ
ート13、16とのあいだに限定させることができる。
【0016】尚、本発明は前記実施の形態に限定されな
いことは勿論であって、一体化手段としては、補助プレ
ートに舌片を形成し、摩擦プレートとカバー体に挿通部
を形成する構成とは逆に、カバー体に舌辺を形成する一
方、補助プレートと摩擦プレートとに挿通部を形成する
構成としてもよく、要は、駆動回転体と一体化されるカ
バー体と、補助プレートと、摩擦プレートの三者が一体
化する構成であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】電動式パワーステアリング装置の一部断面正面
図である。
【図2】電動式パワーステアリング装置の側面図であ
る。
【図3】トルクリミッタユニットの拡大断面図である。
【図4】補助プレートの第一摩擦プレートへの組込み状
態を説明する斜視図である。
【図5】従来例におけるトルクリミッタユニットの拡大
断面図である。
【符号の説明】
1 パワーステアリング 2 駆動ユニット 3 トルクリミッタユニット 4 ケーシング 6 アーマチュア軸 7 ブラケット 10 駆動回転体 10a ディスク状体 10b ボス孔部 11 被駆動回転体 12 被駆動軸 13 第一摩擦プレート 13a 切欠き溝 14 補助プレート 14b 舌片 15 皿バネ 16 第二摩擦プレート 17 カバー体 17c 挿通孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動装置側の駆動軸と操舵機構側の被駆
    動軸とのあいだに、動力伝動を断続するトルクリミッタ
    を介装して構成される電動式パワーステアリング装置に
    おいて、前記トルクリミッタを、駆動軸、被駆動軸にそ
    れぞれ一体的に連結され、互いに相対回動自在な駆動回
    転体、被駆動回転体と、被駆動回転体に相対回動自在な
    状態で面接触する少なくとも一枚の摩擦プレートと、該
    摩擦プレートを被駆動回転体側に向けて付勢する付勢部
    材と、被駆動回転体に対しては相対回動するが駆動回転
    体に対しては一体回動する有底筒状のケース体とを備え
    て構成するにあたり、付勢部材と摩擦プレートとのあい
    だに、摩擦プレートに面接触する補助プレートを設け、
    該補助プレートと、駆動回転体並びに摩擦プレートとを
    一体回動させるための一体化手段を備えて構成した電動
    式パワーステアリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、一体化手段は、補助
    プレートの外周から軸芯方向に突出形成された舌片を、
    摩擦プレート外周に形成の挿通部、および、ケース体底
    面に形成の挿通部に挿通させることで構成されている電
    動式パワーステアリング装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009052686A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Denso Corp スタータ用緩衝装置
JP2010084946A (ja) * 2010-01-20 2010-04-15 Aisin Seiki Co Ltd トルク変動吸収装置

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