JP2001153155A - 電磁連結装置 - Google Patents

電磁連結装置

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JP2001153155A
JP2001153155A JP33963299A JP33963299A JP2001153155A JP 2001153155 A JP2001153155 A JP 2001153155A JP 33963299 A JP33963299 A JP 33963299A JP 33963299 A JP33963299 A JP 33963299A JP 2001153155 A JP2001153155 A JP 2001153155A
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yoke
rotor
hub
shaft
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JP33963299A
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Shigeharu Arai
重治 新井
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Ogura Clutch Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空軸が合成樹脂材料で成型され
組立が容易で安価な電磁連結装置を提供する。また、ア
ーマチュアの吸引力の低下を防止した電磁連結装置を提
供する。 【解決手段】 第2軸部材4の弾性片4cを弾性
変形させて第1軸部材2の係止溝3に挿入するととも
に、第2軸部材4の係合爪4dを第1軸部材2のヨーク
支持部2aの凹部3bに係合することにより、ロータ5
は、第1軸部材2のロータ嵌合部2cに一体回転可能に
嵌合されている。またロータ5は、第1軸部材2のヨー
ク側当接面2eと第2軸部材4のハブ側当接面4eとの
間に挟持されている。電磁コイル6に通電することによ
り発生する磁束Φは、ロータ5から磁路部材10を通り
ヨーク7の内側環状部材(内極部)7bに流れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機の紙送り
機構などの動力伝達装置として使用して最適な電磁連結
装置、特には、中実軸に装着される中空軸が合成樹脂材
料で成型されている電磁連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁連結装置は、中実軸の面取り
された軸端と係合される軸係合部が形成された中空軸
に、ヨークとロータ及びアーマチュア組立体が組込まれ
た構造である。このような構造からなる電磁連結装置
は、例えば特公平7−103899号公報において説明
されている。
【0003】その公報の電磁連結装置は、軸線方向にお
いて2分割されたロータ側中空軸(以下、第1軸部材と
述べる。)とハブ側中空軸(以下、第2軸部材と述べ
る。)とからなる中空軸が設けられている。合成樹脂材
料で成型された第1軸部材は、ロータの内周面に嵌合さ
れる円筒部と、この円筒部の一方の端部に形成されヨー
クの抜け止め部として構成されたヨーク側係合部が設け
られ、円筒部には、その他方の端部からヨーク側係合部
に向かって軸線方向に延設された4本のスリットが形成
されている。
【0004】また、スリットを形成することにより分割
された分割片のうち、円周方向の幅が狭い2つの分割片
は弾性変形可能な弾性片として構成され、各弾性片の先
端には、ロータの円筒部の内周面に形成された環状の係
止溝に係合される係合爪が設けられている。また更に、
円周方向の幅が広い2つの分割片のうち、一方の分割片
は弓形に形成され、他の分割片の内周面より中心側に突
出した軸係合部が設けられている。また、円周方向の幅
が広い分割片の外周面のうち、ヨーク側係合部が形成さ
れた側の端部には、ロータの円筒部の端部に形成された
矩形状の係止溝に係合される係合突起が設けられてい
る。
【0005】合成樹脂材料で成型された第2軸部材は、
第1円筒部と、この第1円筒部の一方の端部に形成され
ているとともに第1円筒部より外形寸法がわずかに小さ
く形成された第2円筒部、及び第1円筒部の他方の端部
に形成されたハブ側係合部が設けられている。また第2
軸部材の第2円筒部は、その先端から第1円筒部の端部
近傍まで軸線方向に延設された4本のスリットが形成さ
れ、スリットにより分割された分割片は、先端に係合爪
が形成された弾性変形可能な弾性片として設けられてい
る。
【0006】このような従来の電磁連結装置は、弾性片
を弾性変形させて、第1軸部材の円筒部をロータの内周
面に圧入嵌合することにより、第1軸部材の係合爪をロ
ータの環状な係止溝に係合するとともに、第1軸部材の
係合突起をロータの矩形状の係止溝に係合する。また、
弾性片を弾性変形させて、ハブからロータに向かって第
2軸部材の第1、第2円筒部を圧入嵌合することによ
り、第2軸部材の第2円筒部の係合爪をロータの環状な
係止溝に係合するとともに、第1円筒部の第2円筒部側
の突き当て面(段差部)をロータの側面に突き当てるこ
とにより、ロータの円筒部は、第1軸部材のヨーク側係
合部と第2軸部材の突き当て面との間に位置決めされ
る。また更に、第2軸部材の第1円筒部に回転自在に支
持されたハブは、ロータの側面と第2軸部材のハブ側係
合部との間に位置決めされる。
【0007】従来の電磁連結装置は、従動側回転部材の
中実軸を中空軸に挿入することにより、第1軸部材の軸
係合部が中実軸の軸端に設けた面取り部に係合され、第
1軸部材を介在してロータと中実軸が一体回転可能に装
着される。
【0008】したがって、駆動側回転部材と噛合って一
体に回転しているハブに板ばねで支持されたアーマチュ
アを摩擦板が固着されたロータの円板部に磁気吸着する
と、ロータと中実軸は一体に回転する。従来の電磁連結
装置は、第1軸部材と第2軸部材の弾性片を弾性変形さ
せてロータの円筒部の内周面に嵌合することにより、第
1軸部材と第2軸部材からなる中空軸を容易に組み立て
ることができる。
【0009】このような合成樹脂材料で成型された中空
軸が設けられた電磁連結装置は、実公平7−49078
号公報にも説明されている。その公報に説明されている
電磁連結装置は、合成樹脂材料で成型された中空軸が軸
線方向において分割されていない構造や、中空軸に一体
回転可能に嵌合される円板部とこの円板部の外周面から
軸線方向に延設された円筒部が設けられたロータの形
状、及び中空軸上においてロータを位置決めした構造な
どが相異している。
【0010】すなわち、実公平7−49078号公報の
電磁連結装置は、一方の端部から軸線方向の略中間点ま
で形成されたスリットにより分割された弾性変形可能な
3本の弾性片が形成され、円周方向の幅が広い弾性片の
先端には、磁気回路を構成する磁路部材(ロータ押さ
え)の抜け止め部として構成される係合爪と、中実軸の
軸端に形成された面取り部が嵌合される軸係合部が設け
られている。また、中空軸の他方の端部には、ハブの抜
け止め部として設けられたハブ側係合部が形成されてい
る。
【0011】また、ロータ位置決め用係止部に嵌合され
たロータを、磁路部材の先端面とハブのボス部との間に
挟持するとともに、コイルボビンの内周面を軸受面とし
て設け、ロータと中空軸及び磁路部材が一体に回転する
ように構成されている。
【0012】このような構造からなる従来の電磁連結装
置は、中空軸の弾性片を弾性変形させて中空軸にハブと
ロータ及び磁路部材を嵌合することにより、中空軸のハ
ブ側係合部と係合爪により後退量が制限されたハブと磁
路部材との間でロータの円板部の位置決めをしている。
【0013】なお、中空軸が設けられた電磁連結装置と
しては、実開昭62−202530号公報や特開平7−
286631号公報にも説明されている。これら公報の
電磁連結装置は、焼結合金で成型された第1軸部材と第
2軸部材からなる中空軸として、第1軸部材にはヨーク
を第2軸部材にはハブを回転自在に支持している。ま
た、第1軸部材に第2軸部材を圧入嵌合してこれら第1
軸部材と第2軸部材を結合するとともに、ロータを第1
軸部材または第2軸部材と一体回転可能に組み立ててい
る。また更には、中空軸を磁束が流れる磁気回路として
構成している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】特公平7−10389
9号公報の電磁連結装置は、鉄系焼結合金や低炭素鋼鋼
材などから形成されるロータの円筒部の内周面に、中空
軸の係合爪が係合される環状な係止溝や第1軸部材の係
合突起が係合される矩形状の係止溝を追加工していたの
で、組立は容易であるが加工費が高くなり低コスト化を
図ることができなかった。また、内周面に環状な係止溝
を形成するためにロータの円筒部の肉厚を厚くしていた
ので、装置の軽量化を図ることができなかった。
【0015】実公平7−49078号公報の電磁連結装
置は、固定枠体に回り止めされるコイルボビンの内周面
を軸受面とした構造であり、磁路部材(ロータ押さえ)
との摺動抵抗を小さくするためにコイルボビンの材料を
選定しなければならない。また、装置の外径寸法を小さ
くするために、磁路部材(ロータ押さえ)の円筒部の肉
厚を薄くすると、ロータと対向する円筒部端面の磁路面
積が狭くなる。磁路面積が狭いと、ロータから磁路部材
の円筒部に流れる磁束の磁気飽和が生じて、アーマチュ
ア吸引力は低下する。
【0016】また、実開昭62−202530号公報や
特開平7−286631号公報の電磁連結装置は、焼結
合金で成型した第1軸部材と第2軸部材を圧入嵌合しな
ければならず、中空軸を容易に組み立てることができな
い。
【0017】この発明は、中空軸が合成樹脂材料で成型
され組立が容易で安価な電磁連結装置を提供する。ま
た、アーマチュアの吸引力の低下を防止した電磁連結装
置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】第1発明の電磁連結装置
は、円筒状のヨーク支持部(2a)と、このヨーク支持
部(2a)の一方の端部に形成され半径方向外側に突出
したヨーク係合部(2b)と、前記ヨーク支持部(2
a)の他方の端部に設けられ少なくとも一部分の外周面
が前記ヨーク支持部(2a)の外周面より低い外周面に
形成されたロータ嵌合部(2c)と、内周面に形成され
軸線方向に貫通した複数本の係止溝(3)と、前記ヨー
ク支持部(2a)の壁面により前記ロータ嵌合部(2
c)に設けられたヨーク側当接面(2e)とを有する合
成樹脂材製の第1軸部材(2)と、円筒状のハブ支持部
(4a)と、このハブ支持部(4a)の一方の端部に形
成され半径方向外側に突出したハブ係合部(4b)と、
前記ハブ支持部(4a)の他方の端部から軸線方向に延
設され前記第1軸部材(2)の係止溝(3)に挿入され
た弾性変形可能な複数本の弾性片(4c)と、各弾性片
(4c)の先端に形成され前記第1軸部材(2)の一方
の端部に係合された複数の係合爪(4d)と、前記ハブ
支持部(4a)の他方の端部において前記ヨーク側当接
面(2e)と軸線方向で対向したハブ側当接面(4e)
とを有する合成樹脂材製の第2軸部材(4)と、摩擦面
が形成された円板部(5a)が設けられ、円板部(5
a)の中心に形成された軸穴が前記第1軸部材(2)の
ロータ嵌合部(2c)に嵌合されているとともに、前記
軸穴の周辺が前記第1軸部材(2)のヨーク側当接面
(2e)と第2軸部材(4)のハブ側当接面(4e)と
の間に挟持されたロータ(5)と、前記第1軸部材
(2)のヨーク支持部(2a)に嵌合され、前記第1軸
部材(2)のヨーク係合部(2b)と前記ロータ(5)
の間に介在されたヨーク(7)と、このヨーク(7)に
収容された電磁コイル(6)と、前記第2軸部材(4)
のハブ支持部(4a)に嵌合され、前記第2軸部材
(4)のハブ係合部(4b)と前記ロータ(5)の間に
介在されたハブ(11)と、このハブ(11)に軸線方
向に移動自在に支持され前記ロータ(5)の摩擦面に磁
気吸着されるアーマチュア(12)を設けたことを特徴
とする。
【0019】また第2発明の電磁連結装置は、円筒状の
ヨーク支持部(15a)と、このヨーク支持部(15
a)の一方の端部に形成され半径方向外側に突出したヨ
ーク係合部(15b)と、前記ヨーク支持部(15a)
の他方の端部から軸線方向に延設され外周面をロータ嵌
合部とした複数の分割片(15d)と、これら隣接する
分割片(15d)の間に設けられた複数の挿入溝(15
c)と、前記分割片(15d)に個々に設けられ弾性変
形可能な複数本の弾性片(15e)と、各弾性片(15
e)の先端に形成され半径方向外側へ突出した第1係合
爪(15f)と、前記弾性片(15e)の外側面と前記
ヨーク支持部(15a)の側面及び前記分割片(15
d)の側面により形成され前記分割片(15d)の外周
面より半径方向内側に落ち込んだ第1凹陥部(15g)
とを有する合成樹脂材製の第1軸部材(15)と、円筒
状のハブ支持部(16a)と、このハブ支持部(16
a)の一方の端部に形成され半径方向外側に突出したハ
ブ係合部(16b)と、前記ハブ支持部(16a)の他
方の端部から軸線方向に延設され前記第1軸部材(1
5)の挿入溝(15c)に挿入された弾性変形可能な複
数本の弾性片(16c)と、各弾性片(16c)の先端
に形成され半径方向外側へ突出した第2係合爪(16
e)と、前記弾性片(16c)の外側面と前記ハブ支持
部(16a)の側面により形成され前記ハブ支持部(1
6a)の外周面より半径方向内側に落ち込んだ第2凹陥
部(16d)とを有する合成樹脂材製の第2軸部材(1
6)と、摩擦面が形成された円板部(17d)が設けら
れ、この円板部(17d)の軸穴には、前記第1軸部材
(15)の第1係合爪(15f)が係合され前記第1凹
陥部(15g)に嵌合された複数の第1突出部(17
b)と、前記第1軸部材(15)の挿入溝(15c)に
嵌合され前記第2軸部材(16)の第2係合爪(16
e)が係合されているとともに前記第2凹陥部(16
d)に嵌合された複数の第2突出部(17c)と、前記
第1軸部材(15)の分割片(15d)に嵌合された周
壁が形成され、円周方向に千鳥状に配設された前記第
1、第2係合爪(15f,16e)に前記第1、第2突
出部(17b,17c)が挟持されているロータ(1
7)と、前記第1軸部材(15)のヨーク支持部(15
a)に嵌合され、前記第1軸部材(15)のヨーク係合
部(15b)と前記ロータ(17)の間に介在されたヨ
ーク(7)と、このヨーク(7)に収容された電磁コイ
ル(6)と、前記第2軸部材(16)のハブ支持部(1
6a)に嵌合され、前記第2軸部材(16)のハブ係合
部(16b)と前記ロータ(17)の間に介在されたハ
ブ(11)と、このハブ(11)に軸線方向に移動自在
に支持され前記ロータ(17)の摩擦面に磁気吸着され
るアーマチュア(12)を設けたことを特徴とする。
【0020】また更に第3発明の電磁連結装置は、第1
発明と第2発明の電磁連結装置において、電磁コイル
(6)が収容された環状溝(7a)が設けられ、内極部
(7b)と外極部(7c)がロータ(5,17)の円板
部(5a,17d)の反摩擦面側と軸線方向で対向した
ヨーク(7)と、このヨーク(7)の内極部(7b)先
端の外周面に嵌合され前記環状溝(7a)に収容された
環状な磁路部材(10)が設けられ、前記磁路部材(1
0)の外周面と前記外極部(7c)の内周面との間には
断磁空間(S)が設けられていることを特徴とする。
【0021】第1発明の電磁連結装置は、第2軸部材
(4)の弾性片(4c)を弾性変形させて第1軸部材
(2)の係止溝(3)に挿入するとともに、第2軸部材
(4)の係合爪(4d)を第1軸部材(2)のヨーク支
持部(2a)の端面に係合することにより、ロータ
(5)は、第1軸部材(2)のロータ嵌合部(2c)に
一体回転可能に嵌合される。またロータ(5)は、第1
軸部材(2)のヨーク側当接面(2e)と第2軸部材
(4)のハブ側当接面(4e)との間に挟持される。
【0022】また第2発明の電磁連結装置は、第1軸部
材(15)の弾性片(15e)を弾性変形させて、ロー
タ(17)の第1突出部(17b)に第1軸部材(1
5)の第1係合爪(15f)を係合するとともに、第2
軸部材(16)の弾性片(16c)を弾性変形させて、
ロータ(17)の第2突出部(17c)に第2軸部材
(16)の第2係合爪(16e)を係合することによ
り、ロータ(17)は、第1軸部材(15)の分割片
(15d)に嵌合される。またロータ(17)は、円周
方向に千鳥状に配設された第1係合爪(15f)と第2
係合爪(16e)との間に挟持される。また更に、ロー
タ(17)の第1突出部(17b)は、第1軸部材(1
5)の分割片(15d)の側面と回転方向で係合され、
ロータ(17)の第2突出部(17c)は、第1軸部材
(15)の挿入溝(15c)の壁面となる分割片(15
d)の側面と回転方向で係合される。
【0023】また第3発明の電磁連結装置は、電磁コイ
ル(6)に通電することにより発生する磁束(Φ)が、
ロータ(5,17)から磁路部材(10)を通りヨーク
(7)の内極部(7b)に流れる磁気回路が形成され
る。磁路部材(10)を設けロータ(5,17)と対向
するヨーク(7)の内極部(7b)の磁路面積を広くし
たので、ロータ(5,17)からヨーク(7)の内極部
(7b)に流れる磁束(Φ)の磁気飽和がなく、アーマ
チュア(12)の吸引力の低下は防止される。
【0024】
【発明の実施の形態】図1〜図7は、この発明の実施の
形態として示された電磁連結装置であり、図1は電磁連
結装置の断面図、図2は第1軸部材であり、(a)は
(b)の左側面図、(b)は断面図、(c)は(b)の
右側面図である。図3は第2軸部材であり、(a)は
(b)の左側面図、(b)は正面図である。図4はロー
タの平面図、図5はアーマチュアの平面図、図6はハブ
の平面図、図7は板ばねの平面図である。これら図面に
示された電磁連結装置は、複写機の紙送り機構に組込ま
れる軽負荷使用のクラッチである。
【0025】電磁連結装置は、従動側回転部材の中実軸
が挿入される中空軸1と、この中空軸1に一体回転可能
に連結されたロータ5と、中空軸1に支持されたヨーク
7と、中空軸1に支持されたアーマチュア組立体などが
設けられている。
【0026】中空軸1は、合成樹脂材料で成型された第
1軸部材2と合成樹脂材料で成型された第2軸部材4と
で構成されている。鍔付き円筒状の第1軸部材2は、後
述するヨーク7が支持された円筒状のヨーク支持部2a
が形成されている。また、ヨーク支持部2aの一方の端
部には、半径方向外側に突出した環状な鍔部からなるヨ
ーク係合部2bが形成されている。また更に、ヨーク支
持部2aの他方の端部には、後述するロータ5が嵌合さ
れるロータ嵌合部2cが形成されている。ロータ嵌合部
2cは、その外周面を4等分する位置に弓形の切欠き部
2dが形成され、平坦面と円弧面からなる非円形状の外
周面になっている。また、この切欠き部2dを形成する
ことにより、ロータ嵌合部2cのヨーク支持部2a側の
壁面は、ロータ5に突き当てられるヨーク側当接面2e
として設けられている。
【0027】第1軸部材2の内周面には、円周方向を3
等分する位置に係止溝3が形成されている。各係止溝3
は、ヨーク支持部2aの一方の端部から他方の端部に向
かって軸線方向に貫通しており、後述する第2軸部材4
の弾性片4cが挿入されている。また、ヨーク係合部2
b側の内周面には、半径方向内側に突出した略直方形の
軸係合部3aが形成されている。また更に、各係止溝3
のヨーク係合部2b側の端部は、半径方向外側に広くな
っており、側面も開口した凹部3bが形成されている。
凹部3bには、後述する第2軸部材4の係合爪4dが係
合されている。
【0028】鍔付き円筒状に形成された第2軸部材4
は、後述するハブ11が回転自在に支持された円筒状の
ハブ支持部4aが形成されている。また、ハブ支持部4
aの一方の端部には、半径方向外側に突出した環状な鍔
部からなるハブ係合部4bが形成されている。また更
に、第2軸部材4には、ハブ支持部4aの他方の端部か
ら軸線方向に延設された3本の弾性片4cが形成されて
いる。また各弾性片4cの先端には、半径方向外側に突
出するとともに第1軸部材2の凹部3bに係合した係合
爪4dが形成されている。
【0029】各弾性片4cには、ハブ支持部4aの外径
寸法より小さい外径寸法の外円弧面が形成されている。
また、弾性片4cの基端部より半径方向外側となるハブ
支持部4aの側面は、ロータ5に当接するハブ側当接面
4eとして設けられている。また更に、第1軸部材2の
係止溝3に挿入された各弾性片4cの外円弧面は、弾性
片4cが弾性復帰した自然状態で、係止溝3の円弧状の
溝底部に当接しているとともに、係合爪4dが凹部3b
と係合している。なお、係止溝3と弾性片4cの係合状
態と係合爪4dと凹部3bの係合状態は、第1軸部材2
と第2軸部材4に従動側回転部材の中実軸を挿入するこ
とにより確実に保持される。
【0030】このような形状に成型された第1軸部材2
と第2軸部材4は、上述したように、第2軸部材4の弾
性片4cを第1軸部材2の係止溝3に弾性変形させて挿
入することにより組み立てられる。また、第1軸部材2
と第2軸部材4とを組み立てることにより、ロータ5の
円板部5aの軸穴に第1軸部材2のロータ嵌合部2cが
嵌合されるとともに、ロータ5の軸穴の周辺は、第1軸
部材2のヨーク側当接面2eと第2軸部材4のハブ側当
接面4eとの間に挟持されている。
【0031】ロータ5は、鋼板をカップ状に折り曲げた
後、中心部分を打ち抜くことにより形成され、円板部5
aと半径方向外側の円筒部5b、非円形状の軸穴が設け
られている。ロータ5の軸穴には、第1軸部材2のロー
タ嵌合部2cの外周面に嵌合される周壁が形成され、第
1軸部材2とロータ5は、一体回転可能に円周方向で噛
合っている。また、実施の形態のロータ5は、摩擦面側
に環状溝を形成するとともに、その環状溝内に円弧状の
長穴5cが形成されている。長穴5cは、後述するアー
マチュア12に磁束を迂回させるための断磁部分であ
り、ロータ5の長穴5cより半径方向外側は円筒状の外
極部として設けられ、ロータ5の長穴5cより半径方向
内側は円板状の内極部として設けられている。
【0032】第1軸部材2のヨーク支持部2aには、環
状溝7a内に電磁コイル6が収容されたヨーク7が支持
されている。またヨーク7は、断面が略L字状に形成さ
れた内側環状部材7b(内極部)と円筒状の外側円筒部
材7c(外極部)が設けられている。また更に、ヨーク
7の内側環状部材7bには、その先端の外周面に嵌合さ
れた環状な磁路部材10が設けられているとともに、磁
路部材10の外周面と外側円筒部材7cの内周面との間
に漏洩磁気を遮断するための環状な断磁空間Sが形成さ
れている。なお実施の形態は、電磁コイル6が巻かれた
コイルボビン8の外側に、コイルカバー9が嵌合されて
いる。
【0033】このような構造からなるヨーク7の正面側
は、ロータ5の円筒部5bの内側に挿入され、外側円筒
部7cとロータ5の円筒部5bとが半径方向で対向して
いる。また、内側環状部材7bの先端と磁路部材10
は、ロータ5の円板部5aと軸線方向で対向している。
なお実施の形態は、ロータ5の円板部5aの側面とヨー
ク7の内側環状部材7b及び磁路部材10の側面との間
に、シート状のスラスト軸受部材が介在されている。
【0034】第2軸部材4のハブ支持部4aには、外周
面に駆動側の歯車と噛合う歯11aが形成された合成樹
脂材製のハブ11が回転自在に支持されている。またハ
ブ11は、ハブ係合部4bとロータ5との間に介在され
ている。ハブ11は、先端がロータ5の摩擦面側の側面
と対向するボス部11bと、外周面に歯11aが形成さ
れた円板状のフランジ部11cが形成されている。ま
た、フランジ部11cのロータ5側の側面には、角柱状
のガイド部11dが形成されている。ガイド部11d
は、歯11a寄りの側面を3等分した位置に形成されロ
ータ5側へ突出している。また更に、各ガイド部材11
dの先端の中心には、円柱状の熱変形部11eが形成さ
れている。
【0035】ハブ11には、円板状のアーマチュア12
が環状な板ばね13により軸線方向に移動自在に支持さ
れている。アーマチュア12は、外周面を3等分する位
置にハブ11のガイド部11dが摺動自在に嵌合された
ガイド溝12aが形成されている。またアーマチュア1
2には、ガイド溝12aの位置とは異なる外周面を3等
分した位置から半径方向外側に突出した載置部12bが
形成されている。この載置部12bのロータ5側の側面
(載置面)は、アーマチュア12のロータ5と対向する
面より低く形成され、またハブ11のガイド部11dの
先端面よりわずかにロータ5側へ高く形成されている。
【0036】板ばね13は、円周方向を3等分した位置
に、半径方向内側に突出した固定部13aが形成され、
隣接する固定部13aの間が円弧状の撓み部13cとな
っている。また各固定部13aの中心には、貫通穴13
bが形成されている。
【0037】このような形状からなるハブ11とアーマ
チュア12及び板ばね13により、アーマチュア組立体
が構成されている。アーマチュア組立体の組立は、アー
マチュア12のガイド溝12aにハブ11のガイド部1
1dを嵌合して、アーマチュア12をハブ11のフラン
ジ部11cに重ねる。次に、板ばね13の貫通穴13b
にハブ11の熱変形部11eを嵌合して、板ばね13の
固定部13aをハブ11のガイド部11dの先端面に重
ねる。また、板ばね13の撓み部13cは、その円周方
向の中央部分をアーマチュア12の載置部12bに重ね
る。この状態に積み重ねられた後は、板ばね13の撓み
部13cを弾性変形させて、板ばね13の固定部13a
をハブ11のガイド部13aに押し付けた状態で、ハブ
11の熱変形部11eの先端を超音波溶着により熱変形
させることにより組み立てが完了する。したがって、ア
ーマチュア12は、板ばね13の弾性復帰力によりハブ
11側へ常時付勢されている。
【0038】このような構造からなる電磁連結装置は、
従動側回転部材の中実軸に装着され、駆動側回転部材の
歯車とハブ11が噛合いアーマチュア組立体が回転す
る。電磁コイル6に通電して磁束Φを発生させると、板
ばね13の弾性復帰力に抗してアーマチュア12がロー
タ5に磁気吸着されるので、従動側回転部材の中実軸が
回転する。電磁コイル6への通電を断って磁束Φを消滅
させれば、板ばね13の弾性復帰力によりアーマチュア
12がロータ5から離間する。
【0039】次に、別の実施の形態として図8〜図11
に図示された電磁連結装置を説明する。図8は電磁連結
装置の断面図である。図9は第1軸部材であり、(a)
は(b)の右側面図、(b)は断面図である。図10は
第2軸部材であり、(a)は(b)の左側面図、(b)
は断面図である。図11はロータの平面図である。これ
ら図面の電磁連結装置は、先に説明した電磁連結装置と
第1軸部材、第2軸部材、ロータの形状が相異してい
る。また、第1軸部材と第2軸部材にロータを連結した
構造が相異している。なお、ヨークやアーマチュア組立
体は同じ構造であるから、すでに使用した符号を図面に
示すことにより重複した説明は省略する。
【0040】これら図面に示された電磁連結装置の中空
軸14は、合成樹脂材製の第1軸部材15と合成樹脂材
製の第2軸部材16により構成されている。第1軸部材
15には、円筒状のヨーク支持部15aが形成されてい
る。また、ヨーク支持部15aの一方の端部には、半径
方向外側に突出した環状なヨーク係合部15bが形成さ
れている。また更に、ヨーク支持部15aの他方の端部
には、軸線と直交する2つの挿入溝15cを設けること
により、他方の端部から軸線方向に延設された断面が弓
形の2つの分割片15dが形成されている。
【0041】各分割片15dには、ヨーク支持部15a
の端部まで切り込まれた2本のスリットが形成され、そ
のスリットの間に弾性片15eが設けられている。ま
た、各弾性片15eの先端には、半径方向外側に突出し
て後述するロータ17の第1突出部17bに係合された
第1係止爪15fが形成されている。また更に、弾性片
15eの円弧状の外側面とヨーク支持部15aの側面、
及び分割片15dの円周方向の側面により、分割片15
dの外周面より半径方向内側に落ち込んだ第1凹陥部1
5gが形成され、各第1凹陥部15gには、ロータ17
の第1突出部17bが嵌合されている。また、第1軸部
材15の内周面には、ヨーク係合部15b側において半
径方向内側に突出した軸係合部15hが形成されてい
る。なお、各分割片15dの先端面は、第2軸部材16
のハブ支持部16aの端面と対向している。
【0042】第2軸部材16には、円筒状のハブ支持部
16aが形成されている。また、ハブ支持部16aの一
方の端部には、半径方向外側に突出した環状なハブ係合
部16bが形成されている。また更に、ハブ支持部16
aの他方の端部には、軸線方向に延設され第1軸部材1
5の挿入溝15cに挿入される弾性変形可能な2つの弾
性片16cが形成されている。各弾性片16cの外側面
は、ハブ支持部16aの外周面の外径寸法より小さく形
成され、弾性片16cの外側面とハブ支持部16aの側
面により、ハブ支持部16cの外周面より半径方向内側
に落ち込んだ第2凹陥部16dが設けられている。各第
2凹陥部16dには、ロータ17の第2突出部17cが
嵌合されている。また、各弾性片16cの先端には、第
1軸部材15の挿入溝15cに挿入されているととも
に、半径方向外側に突出してロータ17の第2突出部1
7cに係合した第2係合爪16eが形成されている。
【0043】ロータ17は、ロータ5と同様に円板部と
円筒部が設けられ、円板部に断磁部分としての円弧状の
長穴17aが形成されている。また軸穴には、第1軸部
材15の第1係合爪15fが係合される2つの第1突出
部17bと、第2軸部材16の第2係合爪16eが係合
される2つの第2突出部17cとが、円周方向を4等分
する位置に交互に設けられている。また、第1突出部1
7bと第2突出部17cが形成されていない部分の周壁
17dは、第1軸部材15の分割片15dの外周面(ロ
ータ嵌合部)に嵌合されている。なお図11において、
符号17dは円板部、符号17eは円筒部である。
【0044】このような第1軸部材15と第2軸部材1
6及びロータ17が設けられた電磁連結装置は、第1軸
部材15のヨーク支持部15aをヨーク7の内周面に嵌
合した後、スラスト軸受部材を介在して、また弾性片1
5eを弾性変形させて、ロータ17の軸穴の周壁を第1
軸部材15の分割片15dの外周面(ロータ嵌合部)に
嵌合することにより、ロータ17の軸穴に形成された第
1突出部17bの側面に第1軸部材15の第1係合爪1
5fが係合されるとともに、ロータ17の第1突出部1
7bが第1凹陥部15gに嵌合される。また更に、ロー
タ17は、ヨーク7の正面側に嵌合される。
【0045】次に、ハブ支持部16aにアーマチュア組
立体のハブ11を嵌合した後、第2軸部材16の弾性片
16cを弾性変形させ第1軸部材15の挿入溝15cに
挿入することにより、ロータ17の軸穴に形成された第
2突出部17cの側面に第2軸部材16の第2係合爪1
6eが係合されるとともに、ロータ17の第2突出部1
7cが第2凹陥部16dに嵌合される。また、第1軸部
材15の分割片15dの先端面は、第2軸部材16のハ
ブ支持部16aの側面と対向する。
【0046】すなわち、円周方向に千鳥状に配設された
第1軸部材15の係合爪15fと第2軸部材16の係合
爪16eにより、ロータ17は挟持される。またロータ
17の第1突出部17bは、第1軸部材15の分割片1
5dの側面と回転方向で係合され、ロータ17の第2突
出部17cは、第1軸部材15の挿入溝15cの壁面と
なる分割片15bの側面と回転方向で係合される。な
お、このようにロータ17を挟持した状態は、第1軸部
材15と第2軸部材16に従動側回転部材の中実軸を挿
入することにより、確実に保持される。
【0047】このような構造からなる電磁連結装置は、
先に説明した電磁連結装置と同様に、電磁コイル6に通
電することにより発生する磁束Φの磁気吸引力によりア
ーマチュア12はロータ17に磁気吸着される。電磁コ
イル6への通電を断って磁束Φを消滅させれば、板ばね
13の弾性復帰力によりアーマチュア12はロータ17
から離間する。
【0048】
【発明の効果】第1発明の電磁連結装置は、第1軸部材
のロータ嵌合部に一体回転可能に嵌合されたロータが、
第1軸部材のヨーク側当接面と第2軸部材のハブ側当接
面との間に挟持される構造にしたので、ロータと第1、
第2軸部材とを一体回転可能に組み立てるためのロータ
の追加工を必要としない。また、ロータの円筒部を介在
することなくヨークを第1軸部材に支持する構造にした
ので、軽量小型で安価な電磁連結装置を提供することが
できる。
【0049】第2発明の電磁連結装置は、第1軸部材の
ロータ嵌合部に一体回転可能に嵌合されたロータが、円
周方向に千鳥状に配設された第1係合爪と第2係合爪と
の間に挟持される構造にしたので、第1、第2軸部材と
一体回転可能に組み立てるためのロータの追加工を必要
としない。また更に、ロータの円筒部を介在することな
くヨークを第1軸部材に支持する構造にしたので、軽量
小型で安価な電磁連結装置を提供することができる。
【0050】第3発明の電磁連結装置は、電磁コイルに
通電することにより発生する磁束が、ロータから磁路部
材を通りヨークの内極部に流れる磁気回路が形成され
る。磁路部材を設けロータと対向するヨークの内極部の
磁路面積を広くしたので、ロータからヨークの内極部に
流れる磁束の磁気飽和がなく、アーマチュアの吸引力の
低下は防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態として示された電磁連結
装置の断面図である。
【図2】図1の第1軸部材であり、(a)は(b)の左
側面図、(b)は断面図、(c)は(b)の右側面図で
ある。
【図3】図1の第2軸部材であり、(a)は(b)の左
側面図、(b)は正面図である。
【図4】図1のロータの平面図である。
【図5】図1のアーマチュアの平面図である。
【図6】図1のハブの平面図である。
【図7】図1の板ばねの平面図である。
【図8】別の実施の形態として示した電磁連結装置の断
面図である。
【図9】図8の第1軸部材であり、(a)は(b)の右
側面図、(b)は断面図である。
【図10】図8の第2軸部材であり、(a)は(b)の
左側面図、(b)は断面図である。
【図11】図8のロータの平面図である。
【符号の説明】
2 第1軸部材 2a ヨーク支持部 2b ヨーク係合部 2c ロータ嵌合部 2e ヨーク側当接面 3 係止溝 3a 軸係合部 4 第2軸部材 4a ハブ支持部 4b ハブ係合部 4c 弾性片 4d 係合爪 5 ロータ 10 磁路部材 15 第1軸部材 15a ヨーク支持部 15b ヨーク係合部 15c 挿入溝 15d 分割片 15e 弾性片 15f 第1係合爪 15g 第1凹陥部 15h 軸係合部 16 第2軸部材 16a ハブ支持部 16b ハブ係合部 16c 弾性片 16d 第2凹陥部 16e 第2係合爪 17 ロータ 17b 第1突出部 17c 第2突出部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のヨーク支持部と、このヨーク支
    持部の一方の端部に形成され半径方向外側に突出したヨ
    ーク係合部と、前記ヨーク支持部の他方の端部に設けら
    れ少なくとも一部分の外周面が前記ヨーク支持部の外周
    面より低い外周面に形成されたロータ嵌合部と、内周面
    に形成され軸線方向に貫通した複数本の係止溝と、前記
    ヨーク支持部の壁面により前記ロータ嵌合部に設けられ
    たヨーク側当接面とを有する合成樹脂材製の第1軸部材
    と、 円筒状のハブ支持部と、このハブ支持部の一方の端部に
    形成され半径方向外側に突出したハブ係合部と、前記ハ
    ブ支持部の他方の端部から軸線方向に延設され前記第1
    軸部材の係止溝に挿入された弾性変形可能な複数本の弾
    性片と、各弾性片の先端に形成され前記第1軸部材の一
    方の端部に係合された複数の係合爪と、前記ハブ支持部
    の他方の端部において前記ヨーク側当接面と軸線方向で
    対向したハブ側当接面とを有する合成樹脂材製の第2軸
    部材と、 摩擦面が形成された円板部が設けられ、円板部の中心に
    形成された軸穴が前記第1軸部材のロータ嵌合部に嵌合
    されているとともに、前記軸穴の周辺が前記第1軸部材
    のヨーク側当接面と第2軸部材のハブ側当接面との間に
    挟持されたロータと、 前記第1軸部材のヨーク支持部に嵌合され、前記第1軸
    部材のヨーク係合部と前記ロータの間に介在されたヨー
    クと、 このヨークに収容された電磁コイルと、 前記第2軸部材のハブ支持部に嵌合され、前記第2軸部
    材のハブ係合部と前記ロータの間に介在されたハブと、 このハブに軸線方向に移動自在に支持され前記ロータの
    摩擦面に磁気吸着されるアーマチュアを設けたことを特
    徴とする電磁連結装置。
  2. 【請求項2】 円筒状のヨーク支持部と、このヨーク支
    持部の一方の端部に形成され半径方向外側に突出したヨ
    ーク係合部と、前記ヨーク支持部の他方の端部から軸線
    方向に延設され外周面をロータ嵌合部とした複数の分割
    片と、これら隣接する分割片の間に設けられた複数の挿
    入溝と、前記分割片に個々に設けられ弾性変形可能な複
    数本の弾性片と、各弾性片の先端に形成され半径方向外
    側へ突出した第1係合爪と、前記弾性片の外側面と前記
    ヨーク支持部の側面及び前記分割片の側面により形成さ
    れ前記分割片の外周面より半径方向内側に落ち込んだ第
    1凹陥部とを有する合成樹脂材製の第1軸部材と、 円筒状のハブ支持部と、このハブ支持部の一方の端部に
    形成され半径方向外側に突出したハブ係合部と、前記ハ
    ブ支持部の他方の端部から軸線方向に延設され前記第1
    軸部材の挿入溝に挿入された弾性変形可能な複数本の弾
    性片と、各弾性片の先端に形成され半径方向外側へ突出
    した第2係合爪と、前記弾性片の外側面と前記ハブ支持
    部の側面により形成され前記ハブ支持部の外周面より半
    径方向内側に落ち込んだ第2凹陥部とを有する合成樹脂
    材製の第2軸部材と、 摩擦面が形成された円板部が設けられ、この円板部の軸
    穴には、前記第1軸部材の第1係合爪が係合され前記第
    1凹陥部に嵌合された複数の第1突出部と、前記第1軸
    部材の挿入溝に嵌合され前記第2軸部材の第2係合爪が
    係合されているとともに前記第2凹陥部に嵌合された複
    数の第2突出部と、前記第1軸部材の分割片に嵌合され
    た周壁が形成され、円周方向に千鳥状に配設された前記
    第1、第2係合爪に前記第1、第2突出部が挟持されて
    いるロータと、 前記第1軸部材のヨーク支持部に嵌合され、前記第1軸
    部材のヨーク係合部と前記ロータの間に介在されたヨー
    クと、 このヨークに収容された電磁コイルと、 前記第2軸部材のハブ支持部に嵌合され、前記第2軸部
    材のハブ係合部と前記ロータの間に介在されたハブと、 このハブに軸線方向に移動自在に支持され前記ロータの
    摩擦面に磁気吸着されるアーマチュアを設けたことを特
    徴とする電磁連結装置。
  3. 【請求項3】 請求項1、2に記載された電磁連結装置
    において、電磁コイルが収容された環状溝が設けられ、
    内極部と外極部がロータの円板部の反摩擦面側と軸線方
    向で対向したヨークと、このヨークの内極部先端の外周
    面に嵌合され前記環状溝に収容された環状な磁路部材が
    設けられ、前記磁路部材の外周面と前記外極部の内周面
    との間には断磁空間が設けられていることを特徴とする
    電磁連結装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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