JPH07103819B2 - 自動車のインタークーラ冷却空気導入装置 - Google Patents

自動車のインタークーラ冷却空気導入装置

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JPH07103819B2
JPH07103819B2 JP14560889A JP14560889A JPH07103819B2 JP H07103819 B2 JPH07103819 B2 JP H07103819B2 JP 14560889 A JP14560889 A JP 14560889A JP 14560889 A JP14560889 A JP 14560889A JP H07103819 B2 JPH07103819 B2 JP H07103819B2
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intercooler
air
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三朗 冨川
文和 石橋
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、エンジンルーム内の空冷式インタークーラ
に、エンジンフード裏面のインタークーラ冷却用ダクト
を通して外気を導入するようにした自動車のインターク
ーラ冷却空気導入装置に関する。
従来の技術 近年の過給機付自動車用エンジンでは、過給機で圧縮さ
れて高温となった吸気を冷却するために、インタークー
ラを備えたものが多く見られる。そして、空冷式インタ
ークーラの場合には、エンジンルーム内での設置場所に
かなり制約を受けるが、その一つに、エンジン上部にイ
ンタークーラを配置してエンジンフードの開口部から僅
かに突出させ、かつエンジンフードとその上面のカバー
との間隙から外気を通流させるように構成したものが知
られている。(例えば実開昭59−13635号公報等参
照)。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記従来の構成では、エンジンフードの
中央部分に大きく膨らんだカバーが取り付けられるの
で、自動車の外観品質を損なう虞れがあるとともに、空
力特性の上でも好ましくない。
一方、エンジンフードに何ら開口部を形成せずにエンジ
ン上部等に空冷式インタークーラを配置したのでは、該
インタークーラへの外気の通風を十分に確保することが
困難である。特に、インタークーラをエンジン上部に配
置する場合には、その部品形状から通風方向を上下方向
に向けて装着することになり、仮にエンジンルーム内に
ダクトを設けて外気の導入を図っても、十分な冷却は行
いにくい。
課題を解決するための手段 この発明は、自動車のエンジンフード裏面に、車体前部
から外気を取り込むインタークーラ冷却用ダクトを配設
するとともに、エンジン上部に配置された空冷式インタ
ークーラの上面に対向して、上記インタークーラ冷却用
ダクトの後端部に略矩形の空気出口を開口形成してなる
自動車のインタークーラ冷却空気導入装置において、上
記空気出口の全周に亙って、上記インタークーラ周縁に
圧接するメインシール部材を配設するとともに、このメ
インシール部材の内側に位置し、かつ前方を除く三方を
囲むようにインタークーラ周縁に圧接する弾性体からな
る導風ガイドを設けたことを特徴としている。
作用 上記構成では、車体前部から取り込まれた外気がエンジ
ンフード裏面のインタークーラ冷却用ダクトを通してイ
ンタークーラ上面に向けて導入される。このとき、イン
タークーラ周縁に圧接したメインシール部材によって空
気出口との間がシールされ、外部への漏れが防止され
る。また、その内側の導風ガイドによって空気流が円滑
に案内される。
実施例 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
第1図は、この発明に係るインタークーラ冷却空気導入
装置を備えた自動車1の前部を示しており、開閉可能な
エンジンフード2を備えたエンジンルーム3内にエンジ
ン4がいわゆる横置状態に搭載され、かつこのエンジン
4の上部に、ロッカカバー5と並んだ形で空冷式インタ
ークーラ6が装着されている。このインタークーラ6
は、略矩形をなし、かつ左右に吸気入口および吸気出口
を有するもので、偏平な多数のチューブ6aおよびフィン
6b(第3図参照)からなり、その通風方向を上下方向、
詳しくは若干前方に傾けた状態で搭載されている。そし
て上記チューブ6a等からなる本体部分の外周を枠状に囲
むように、合成樹脂製のインタークーラカバー7が取り
付けられている。
また自動車1のフロントグリル8の左右両側に、前方か
ら流入した外気を上方へ案内する一対のガイド部9が設
けられている。
一方、フードアウタ2a,フードインナ2bおよびインシュ
レータ10からなるエンジンフード2の裏面には、該エン
ジンフード2に沿って偏平な合成樹脂製のインタークー
ラ冷却用ダクト11が取り付けられている。このインター
クーラ冷却用ダクト11は、前部に、二股状に分岐した一
対の導入部12,12を有し、その先端の開口12aがそれぞれ
フロントグリル8のガイド部9の上面開口に合致(第2
図参照)するようになっているとともに、後部下面に
は、上記インタークーラ6の上面に対向するように、略
矩形の空気出口13が開口形成されている。また上記イン
タークーラ冷却用ダクト11は、第3図および第4図に示
すように、適宜数箇所でボルト14およびリベット17によ
ってエンジンフード2に固定されている。
尚、第2図はエンジンフード2を閉めた状態での車体前
後方向に沿った断面図、第3図はその要部拡大図を示
し、また第4図はインタークーラ6部分の車体左右方向
に沿った断面を示している。
上記空気出口13の周囲には、その全周に亙ってゴム等の
弾性体からなるメインシール部材15が配設されており、
かつ枠状のリテーナ16を介してリベット17およびボルト
14により固定されている(第3図,第4図参照)。また
上記メインシール部材15の内側には、前方を除く三方に
沿ってゴム等の弾性体からなる導風ガイド18が配設され
ており、やはりリベット19によってインタークーラ冷却
用ダクト11内面に固定されている。
上記メインシール部材15は、第3図に示すように、比較
的厚肉なリップ部15aと、リテーナ16を介して固定され
た取付基部15bと、両者を連結する略L字形に屈曲した
屈曲部15cとからなり、外周側に位置する取付基部15bか
ら内周側へ屈曲部15cが延び、かつリップ部15aが略垂直
にインタークーラカバー7上面に当接している。ここで
上記インタークーラカバー7の上面は、外周側に向かう
に従って僅かに高くなるように傾斜面となっている。
尚、メインシール部材15の車体前方側部分は、上記屈曲
部15cが水平方向に沿った略平坦な形状をなしていると
ともに、リップ15aが小型になっている。
また上記導風ガイド18は、第3図に示すように、比較的
厚肉なリップ部18aと、リベット19により固定された取
付基部18bと、両者を連結する略くの字状に屈曲した屈
曲部18cとからなり、メインシール部材15とは逆に内周
側に位置する取付基部18bから外周側へ屈曲部18cが延
び、かつリップ部18aが略垂直にインタークーラカバー
7上面に当接している。ここで上記リップ部18aの当接
位置は、メインシール部材15のリップ部15aよりも勿論
内周側にあり、インタークーラカバー7内周縁に沿って
一段高く形成された膨出部7aの斜面に当接するようにな
っている。すなわち、リップ部15aが正規位置にあれ
ば、その先端がインタークーラカバー7内周縁上面より
も僅かに(Δh)下方に位置するようになっており、エ
ンジン4の振動等によるインタークーラカバー7内周へ
の落ち込みが防止される。
さて上記の構成においては、各図の矢印で示すように、
走行時のラム圧によってガイド部9を通してインターク
ーラ冷却用ダクト11内に外気が取り込まれ、かつ該ダク
ト11を流れて空気出口13からインタークーラ6上面へ向
けて供給される。ここで、上記空気出口13とインターク
ーラ6との間は、メインシール部材15によってシールさ
れる。上記メインシール部材15は、インタークーラ冷却
用ダクト11内部から強い動圧を受けると、第3図の想像
線で示すように外周側へ押される結果、屈曲部15cの変
形量が大きくなり、しかもインタークーラカバー7上面
の傾斜に沿ってリップ部15a先端が徐々に上方に持ち上
げられる形となるので、そのシール反力が一層強まる。
従って高速走行時などに外部との圧力差が大きくなって
も、確実にシールを行うことができ、空気の漏れが防止
される。
そして、上記メインシール部材15の内周側に配設された
導風ガイド18によって、空気の流れが下向きに円滑に案
内され、インタークーラ6を上下方向に通過することに
なる。すなわち、上記導風ガイド18は、取付基部18bか
ら外周側へリップ部18aが延びてインタークーラ6の三
方を囲っているため、流れに対する通路断面積の無用な
拡張が回避され、空気出口13周辺部つまりメインシール
部材15近傍での空気のよどみや渦の発生を防止できる。
これにより、通気抵抗が低減し、多量の空気をインター
クーラ6の通風方向に沿って円滑に案内することができ
る。尚、上記導風ガイド18単独では、内側から動圧が作
用した際に外側に容易に開いてしまうような断面形状と
なっているが、上記構成では、その外周側に堅固なシー
ルを行うメインシール部材15が配設されているため、導
風ガイド18内外の圧力差が極めて小さくなり、過度の変
形を生じることはない。つまり、動圧が大きな状態で
も、確実に空気流の案内を行うことができる。
発明の効果 以上の説明で明らかなように、この発明に係るインター
クーラ冷却空気導入装置によれば、インタークーラ冷却
用ダクトの空気出口を囲むメインシール部材の内側に、
更に弾性体からなる導風ガイドを設けたので、エンジン
上部に配置したインタークーラの通風方向に沿って外気
を円滑に導くことができ、エンジンフードに開口部を設
けることなくインタークーラを十分に冷却することが可
能になる。特にメインシール部材と導風ガイドとを二重
に設けたことにより、メインシール部材を堅固なシール
に一層適した形状にできるとともに、導風ガイド内外の
圧力差を小さく保って該導風ガイドの変形を防止でき、
空気流の円滑な案内と確実なシールとを同時に達成する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すエンジンフードを開
いた状態での斜視図、第2図はエンジンフードを閉めた
状態での車体前後方向に沿った断面図、第3図はその要
部の拡大断面図、第4図は車体左右方向に沿った要部の
断面図である。 2…エンジンフード、6…インタークーラ、11…インタ
ークーラ冷却用ダクト、15…メインシール部材、18…導
風ガイド。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動車のエンジンフード裏面に、車体前部
    から外気を取り込むインタークーラ冷却用ダクトを配設
    するとともに、エンジン上部に配置された空冷式インタ
    ークーラの上面に対向して、上記インタークーラ冷却用
    ダクトの後端部に略矩形の空気出口を開口形成してなる
    自動車のインタークーラ冷却空気導入装置において、上
    記空気出口の全周に亙って、上記インタークーラ周縁に
    圧接するメインシール部材を配設するとともに、このメ
    インシール部材の内側に位置し、かつ前方を除く三方を
    囲むようにインタークーラ周縁に圧接する弾性体からな
    る導風ガイドを設けたことを特徴とする自動車のインタ
    ークーラ冷却空気導入装置。
JP14560889A 1989-06-08 1989-06-08 自動車のインタークーラ冷却空気導入装置 Expired - Lifetime JPH07103819B2 (ja)

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