JP4438591B2 - 車両の吸気冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の吸気冷却装置に関し、特にインタークーラへ走行風を取り込むエアダクトの配設技術の分野に属する。
過給機を有するエンジンには、該過給機による圧縮の際に温度上昇した吸気を冷却するインタークーラが備えられることがあるが、近年、乗用車等の車両においては、車室が居住性向上等のためにエンジンルーム側に拡張され、エンジンルームが狭小化する傾向にあるため、比較的大きな設置スペースを必要とするインタークーラをエンジンルーム内に如何に配設するかという問題が生じている。
この問題に対処可能な技術として、例えば、特許文献1には、エンジン本体の上方にインタークーラを平置き配置すると共に、該インタークーラの上方に配設した整形用カバーを車両前方側に延設して該インタークーラへの走行風取入用エアダクトとして用いるものが開示されている。
特開2002−155749号公報
ところで、上記特許文献1のように、エンジン本体の上方にインタークーラ及びエアダクトを設けると、ボンネットの高さを高くする必要があるが、例えばデザイン上等の理由によりボンネットの高さをあまり高くすることができない場合がある。この場合、できるだけエアダクトを扁平なものとすることで対応することが考えられるが、このようにすると、エアダクトの幅が車幅方向に大きくなり、例えば、当該車両がエンジンルーム内にエンジンが横置き配置されている車両の場合には、上記エアダクトにより、エンジン本体における、比較的保守頻度の高いオイルレベルゲージ等が配設されている車両前方側側面が広く覆われることとなる。そして、この場合、例えば、オイルレベルのチェックを行おうとすると、その都度エアダクトをインタークーラから取り外さなければならず、エンジン本体に対する点検作業等の作業性が低下するという問題が生じる。
なお、この問題への対処として、上記エアダクトの取り外し作業が不要となる位置にオイルレベルゲージを移設することが考えられるが、この場合、エンジン本体に対して大掛かりな設計変更が必要となる。
また、ボンネットの裏面にエアダクトを取り付けることも考えられるが、この場合、ボンネットの衝撃吸収性に影響を及ぼし、好ましくない。
そこで、本発明は、エンジン本体の上方にインタークーラ及び扁平なエアダクトが設けられた車両において、エアダクトを大掛かりな設計変更等を行うことなく、エンジン本体に対する点検作業等の作業性を向上させることができる吸気冷却装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明(以下、第1発明という)は、エンジンルームに横置きに配設されたエンジン本体の上方にインタークーラが平置き配置されていると共に、該インタークーラに車両前方からの走行風を導入する扁平なエアダクトがエンジン本体の上方に配設されて該インタークーラから車両前方に延設された車両の吸気冷却装置であって、上記エアダクトの上下壁には、エンジン本体の所定部分の上方に位置する部位にそれぞれ開口が設けられていると共に、これらの開口には、上壁の開口を開閉する上蓋部と下壁の開口を開閉する下蓋部とを有する蓋部材が着脱可能に装着されていることを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の発明(以下、第2発明という)は、第1発明において、エンジン本体の所定部分は、エンジン本体におけるオイルレベルゲージ配設部分であることを特徴とする。
そして、本願の請求項3に記載の発明(以下、第3発明という)は、第1発明または第2発明において、蓋部材は、上蓋部と下蓋部とを連結する板状の連結部材を有し、かつ、該板状連結部材は、その方向が、エアダクトの開口への蓋部材の装着時に、エアダクト内の走行風の流れに沿う方向となるように設けられていることを特徴とする。
さらに、本願の請求項4に記載の発明(以下、第4発明という)は、第3発明において、蓋部材及びエアダクトの開口が平面視円形とされている場合において、エアダクトの開口への蓋部材の装着時に、板状連結部材の方向がエアダクト内の走行風の流れに沿う方向となるように、エアダクトの上下壁の開口に対する蓋部材の取付位置を位置決めする位置決め手段が備えられていることを特徴とする。
また、本願の請求項5に記載の発明(以下、第5発明という)は、第1発明から第4発明のいずれかにおいて、エアダクトは、インタークーラ及びエンジン本体の上面を覆っていることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、第1発明によれば、エアダクトの上下壁には、エンジン本体の所定部分の上方に位置する部位に開口がそれぞれ設けられていると共に、これらの開口には、上壁の開口を開閉する上蓋部と下壁の開口を開閉する下蓋部とを有する蓋部材が着脱可能に装着されているから、エアダクトが扁平でエンジン本体を上方から覆っているような場合でも、エンジン本体に対して大掛かりな設計変更等を行うことなく、蓋部材を取り外すだけで容易に開口を通してエンジン本体の所定部分にアクセスすることができるようになり、点検作業等の作業性が向上する。
また、第2発明によれば、蓋部材を取り外すだけで開口を通して容易にオイルレベルゲージにアクセスすることができ、比較的頻繁に行われるオイルレベルの点検作業の作業性が大きく向上する。
ここで、蓋部材は、上壁の開口を開閉するための上蓋部と下壁の開口を開閉するための下蓋部とを独立したものとしてもよいし、両蓋部を一体的に開閉可能なように連結部材を介して連結したものとしてもよいが、連結した場合には、該連結部材がエアダクト内の走行風の流れを妨げる虞がある。
しかし、第3発明によれば、連結部材が板状とされていると共に、該連結部材は、その方向が、エアダクトの開口への蓋部材の装着時に、エアダクト内の走行風の流れに沿う方向となるように設けられているから、連結部材により、ダクト内の走行風の流れが妨げられることがない。
ところで、エアダクトの開口及び蓋部材の形状は、例えば平面視、円形、四角形、三角形等、さまざまな形状とすることが可能である。その場合に、蓋部材の形状が四角形や三角形の場合は、エアダクトの開口への蓋部材の装着時に板状連結部材の方向がエアダクト内の走行風の流れに沿う方向となるように予め蓋部材を成形しておけば、エアダクトの開口の方向と蓋部材の方向とをあわせるだけで、比較的容易かつ確実に、板状連結部材の方向がエアダクト内の走行風の流れに沿う方向となるように装着することができる。しかし、円形の場合は、基準となる方向が外見上把握しづらいため上記方向となるように装着するのが困難である。
しかし、第4発明によれば、蓋部材及びエアダクトの上下壁の開口が平面視円形とされている場合において、エアダクトの開口への蓋部材の装着時に、板状連結部材の方向がエアダクト内の走行風の流れに沿う方向となるように、エアダクトの上下壁の開口に対する蓋部材の取付位置を位置決めする位置決め手段が備えられているから、蓋部材が平面視円形の場合でも、蓋部材を容易かつ確実にエアダクト内の走行風の流れに沿う方向となるように装着することができる。
また、第5発明によれば、エアダクトは、インタークーラ及びエンジン本体の上面を覆っているから、エンジン本体及びインタークーラのカバーとして兼用することができる。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1、図2に示すように、本実施の形態に係る車両1のエンジンルーム2には、エンジン3、バッテリ4等が配設されていると共に、フロントグリル5の車両後方には、車体構成部材に取り付けられて車幅方向に延びる枠状のシュラウドパネル6(図3参照)が設けられ、該シュラウドパネル6にラジエータ7が固定されている。なお、図示していないが、エンジン3は直列4気筒で、気筒列の方向が車幅方向となるように横置きに配置され、吸気側が車両の前方側に、また、排気側が車両の後方側になるように配置されている。
このエンジン1の吸気系には、図1に示すように、上流側から順に吸気取入ダクト11、エアクリーナ12、排気圧等を利用して吸気を圧縮する過給機13、該過給機13で圧縮されて温度上昇した吸気を冷却するインタークーラ14、図示しないスロットルバルブ等が備えられている。
このインタークーラ14は、図2に示すように、エンジン3の上部に配設されて、図示しないボルト等でエンジン3の構成部材に固定されており、熱交換を行うコア14aと、該コア14aを収容するケース14bと、該ケース14bの上部に設けられたカバー14cとを有する。該カバー14cには、吸気冷却用の走行風を取り入れるための複数の6角形状の孔部からなる走行風取入口14dが設けられ、ケース14bの上壁及び下壁には、この走行風取入口14dに対応する開口が設けられている。
また、図1、図2に示すように、該インタークーラ14の上方には、フロントグリル5から進入した走行風をインタークーラ14に導く扁平な(図3参照)走行風取入ダクト21が配設され、車両前方に延びている。該ダクト21前部の左右両側部及び後瑞壁にはそれぞれ取付部21a,21a,21b,21bが設けられ、左右両側部の取付部21a,21aが上記シュラウドパネル6の上面に、また後瑞壁の取付部21b,21bが車体構成部材のカウルアッパパネル8に、それぞれボルト等で固定されている。
走行風取入ダクト21の下壁における、上記インタークーラ14の走行風取入口14dの上方に位置する部分には、開口部21cが設けられ、該開口部21cと上記走行風取入口14dとの間が可撓性を有するじゃばら状ダクト22を介して連通されている。
ここで、上記走行風取入ダクト21の前端部は、図2に示すように、シュラウドパネル6の上部とボンネット9の前部との間の隙間に位置している。また、図3にも示すように、シュラウドパネル6における走行風取入ダクト21の前端部が位置する部位に下方に窪む窪み6aが設けられていると共に、上記走行風取入ダクト21の前端部の下半部21dが上記窪み6aに配設されている。ここで、この走行風取入ダクト21の前端部の走行風取入口21eは、車両前方側に下り傾斜しているボンネット9の前端部下方に配置されたフロントグリル5越しに車外から見えないように、図2に示すように、ボンネット9の前端部9aよりも高い位置に設けられている。
図1、図2に示すように、シュラウドパネル6には、走行風取入ダクト21の前端近傍からフロントグリル5後面の下端近傍まで該走行風取入ダクト21の下半部21dを延長するように延びるエアガイドプレート23が取り付けられている。該エアガイドブレート23は、底面部23aと、側面部23b,23cとを有し、底面部23aにおける走行風取入ダクト21側の部位がシュラウドパネル6の窪み6aに配設されている。
図2に示すように、ボンネット9のインナパネル31におけるエアガイドプレート23の上方に位置する部分には、上方に湾曲して凹む断面形状とされて、走行風取入ダクト21の前端近傍からフロントグリル5後面の上端近傍まで該走行風取入ダクト21の上半部21fを延長するように延びる湾曲凹部31aが設けられている。
エアガイドプレート23の左右両側面部23b,23cの各上端部には、ボンネット9が閉じられた状態において、これら各上端部と、該ボンネット9のインナパネル31の湾曲凹部31aの左右両側部との間をシールするシール部材41,41が設けられている。
そして、ボンネット9が閉じられた状態においては、エアガイドプレート23と上記インナパネル31の湾曲凹部31aとシール部材41,41とで、上記走行風取入ダクト21に連なる補助ダクト部が形成されるようになっている。
また、図1、図2に示すように、ボンネット9の前端部のインナパネル31の下面には、車幅方向に延び、ボンネット9が閉じられた状態において該インナパネル21と上記シュラウドパネル6の上面及び走行風取入ダクト21の上半部21dとの間をシールするシール部材42が設けられている。
ここで、図1〜図3等に示すように、上記走行風取入ダクト21の前部の上壁、及び下壁には、上記エンジン3におけるオイルレベルゲージ3aが配設された部分の上方に位置する部位にそれぞれ円形の開口51,52が設けられていると共に、これらの開口51,52には、これら両開口51,52を開閉する蓋部材60が着脱可能に装着されている。
この蓋部材60は、図4〜図6に拡大して示すように、走行風取入ダクト21の上壁の開口51を開閉する上蓋部61と、下壁の開口52を開閉する下蓋部62と、これらの蓋部61,62を連結する板状の連結部材63,63とを有する。該連結部材63,63は、上蓋部61と一体成形され、下端部が下蓋部62に固着されている。
これらの蓋部61,62のうち、上蓋部61には、下方に凹む凹部61aと、該凹部61aの外周側に位置するフランジ部61bと、操作用の取手部61cとが設けられていると共に、上記フランジ部61bの下面には、該下面から下方に延びる縦壁部64aと、該縦壁部64aの先端から外周側に延びる横壁部64bとを有するL字状の係合部64が設けられている。また、上記フランジ部61bの下面における径方向反対位置には、係合部64同様に縦壁部65aと横壁部65bとを有するL字状の係合部65が設けられている(図5、図8参照)。ここで、係合部64の横壁部64bの周方向長すなわち幅は、係合部65の横壁部65bの幅よりも大きくされている。
これらの係合部64,65のうち、係合部64の横壁部64bの幅方向中央部には、下方に凹む凹部64cが設けられている。また、蓋部61の下面における、上記係合部64の凹部64cの斜め上方に位置する部位には、下方に膨出する凸部61dが設けられている。
他方、下蓋部62には、走行風取入ダクト21の下壁の内面形状に沿うように湾曲した上壁部62aと、該上壁部62aの周縁から下方に延びる環状の縦壁部62bとが設けられている。
走行風取入ダクト21の上壁の開口51には、図5〜図7(図7は、走行風取入ダクト21から蓋部材60を取り外した状態を示す)に示すように、該走行風取入ダクト21の上壁の上面に対して段差を有し、上記蓋部材60の上蓋部61のフランジ部61bが摺動可能に載置される受面51aと、該受面51aを切り欠いた第1、第2の切欠部51b,51cとが設けられている。ここで、第1の切欠部51bの周方向長すなわち幅は、第2の切欠部51cの幅よりも大きくされている。これは、開口51,52に蓋部材60を装着する際に装着方向の間違いが生じるのを防止することを目的としている。
他方、走行風取入ダクト21の下壁の開口52には、図5、図6に示すように、環状の縦壁部52aが設けられ、該縦壁部52aの内周面には環状のシール部材53が固着されている。
蓋部材60は、走行風取入ダクト21の開口51に回転させて装着するように構成されており、走行風取入ダクト21の開口51に蓋部材60が装着された状態のときに板状連結部材63,63の方向が、図1に矢印アで示す走行風取入ダクト21内の走行風の流れに沿う方向となるように、走行風取入ダクト21の開口51の受面51aの下面に凸部51dが設けられていると共に、蓋部材60の係合部65には、上記開口51に対する蓋部材60の取付位置を位置決めさせるための上記凸部51dに係合可能な凹部64cが設けられている。
次に、本実施の形態の作用について説明する。まず、インタークーラ14への走行風の取入について説明すると、フロントグリル5から取り入れられた走行風のうち、該グリル5における主に図1上で右側の部位から取り入れられたものは、例えば、エンジン3の吸気系に吸気取入ダクト11から取り入れられて、エンジン3の燃焼に供され、あるいはラジエータ7を通過してエンジンルーム2内に取り入れられ、エンジン3の冷却等に供される。
他方、フロントグリル5から取り入れられた走行風のうち、該グリル5における図1上で主に左側の部位から取り入れられたものは、図2に示すように、該グリル5の近傍まで延びる補助ダクト部に取り入れられ、該補助ダクト部、走行風取入ダクト21、及びじゃばら状ダクト22を通って、インタークーラ14に取り入れられる。
次いで、エンジン3のオイルレベルのチェックについて説明すると、まず、ボンネット9を開いた後、上記蓋部材60を、図1に示す状態から図8に示す状態となるまで、図1に矢印イで示す方向に約90°回転させる。これにより、図8に示すように、蓋部材60の係合部64,65がダクト21の上壁の開口51の切欠部51b,51cに位置することとなり、これら係合部64,65とダクト21の開口51の受面51bとの係合が解除される。そして、この状態から蓋部材60を上方に引き上げて、開口51,52から取り外す。そうすると、図7に示すように、該開口51の下方に位置するオイルレベルゲージ3aの取手が現れる。そして、オイルレベルゲージ3aの取手をつかんで、上方に引き上げれば、オイルレベルを確認することができる。
そして、オイルレベルの確認後は、上記蓋部材60を図8に示すように、走行風取入ダクト21の上壁の開口51の切欠部51b,51cに、蓋部材60の上蓋部61の係合部64,65を合せた状態で、蓋部材60の上蓋部61の下面と開口51の受面51aとを当接させて載置する。そして、蓋部材60を、該蓋部材60の係合部64の凹部64cと受面51aの凸部51dとが係合した感触が得られるまで、矢印ウで示す方向に約90°回転させれば、図5、図6に示すように、蓋部材60の係合部64の凹部64cと受面51aの凸部51dとが係合し、蓋部材60がエアダクト21に固定されることとなる。
以上のように、本実施の形態によれば、走行風取入ダクト21の上下壁には、エンジン本体3のオイルレベルゲージ3a配設部分の上方に位置する部位に開口51,52がそれぞれ設けられていると共に、これらの開口51,52には、上壁の開口51を開閉する上蓋部61と下壁の開口52を開閉する下蓋部62とを有する蓋部材60が着脱可能に装着されているから、走行風取入ダクト21が扁平でエンジン本体3を上方から覆っているような場合でも、エンジン本体3に対して大掛かりな設計変更等を行うことなく、蓋部材60を取り外すだけで容易に開口51,52を通してエンジン本体3のオイルレベルゲージ3a配設部分にアクセスすることができるようになり、点検作業等の作業性が向上する。
また、上蓋部61と下蓋部62とが連結部材63,63で連結されているから、上記開口51,52に対して上蓋部61,62を一度に装着したり取り外したりすることができる。
そして、連結部材63,63は板状とされていると共に、該板状連結部材63,63は、その方向が、走行風取入ダクト21の開口51,52に蓋部材60が装着された状態のときに、走行風取入ダクト21内の走行風の流れに沿う方向となるように設けられているので、蓋部材60を設けたとしても、走行風取入ダクト21内の走行風の流れが妨げられることがない。
ここで、本実施の形態においては、蓋部材60が平面視円形で走行風取入ダクト21の開口51に回転させて装着するように構成されているが、走行風取入ダクト21の開口51の受面51aの下面に凸部51dが設けられていると共に、蓋部材60の係合部64に、開口51に対する蓋部材60の取付位置を位置決めさせるための上記凸部51dに係合可能な凹部64cが設けられているから、蓋部材60が平面視円形の場合でも、蓋部材60を容易かつ確実に走行風取入ダクト21内の走行風の流れに沿う方向となるように装着することができる。
また、走行風取入ダクト21は、インタークーラ14及びエンジン本体3の上面を覆っているから、エンジン本体3及びインタークーラ14のカバーとして兼用することができる。
また、蓋部材60を開口51,52に装着しようとして回転させている状態、及び蓋部材60が開口51,52に装着された状態においては、図5、図6に示すように、上蓋部61の凸部61dが開口51の受面51aに押し付けられているので、間接的に受面51aが係合部64の横壁部64bに押付けられることとなり、これによれば、蓋部材60を開口51,52に装着するために回転させれている状態においては、受面51aの凸部51dと蓋部材60の係合部64の凹部64cとが係合しやすくり、また、蓋部材60が開口51,52に装着された状態においては、受面51aの凸部51dと蓋部材60の係合部64の凹部64cとの係合が確実なものなり、例えば走行中等における車両の振動により、この係合状態が解除されるようなことがない。
なお、上記実施の形態においては、位置決め手段として、開口51の受面51aの下面に凸部51dを設けると共に、蓋部材60の係合部64に凹部64cを設けたが、例えば、蓋部材60及び開口51,52に位置決め用の表示を設け、該表示により位置決めをするようにしてもよい。また、図8に示すように、蓋部材60を閉じるときの回転方向を該蓋部材60等に表示するようにしてもよい。
なお、上記実施の形態においては、板状連結部材63,63の方向はほぼ車両前後方向となっているが、走行風取入ダクト21の形状を異なるものとした場合は、走行風の流れの方向が異なるものとなることがあるので、その場合は、走行風の流れに沿う方向となるように、例えば平面視で若干斜め方向に傾ける等すればよい。
また、走行風取入ダクト21の開口及び蓋部材の形状は、例えば平面視、円形、四角形、三角形等、さまざまな形状とすることが可能である。その場合に、蓋部材の形状が四角形や三角形の場合は、走行風取入ダクト21の開口に蓋部材が装着された状態で板状連結部材の方向がエアダクト内の走行風の流れに沿う方向となるように予め蓋部材を成形しておけば、エアダクトの開口の方向と蓋部材の方向とをあわせるだけで、比較的容易かつ確実に、板状連結部材の方向がエアダクト内の走行風の流れに沿う方向となるように装着することができる。
また、蓋部材60は、上蓋部61及び下蓋部62を一体的に開閉可能なように連結部材63,63を介して連結したものとしたが、連結部材を設けずに上蓋部と下蓋部とを独立したものとしてもよく、この場合においても本願第1発明の効果が達成される。
本発明は、車両の吸気冷却装置に広く適用することができる。
本発明の実施の形態に係る車両前部の要部平面図である。 図1のA−A断面である。 図2の要部B−B断面である。 蓋部材単体の斜視図である。 図1のC−C断面である。 図5のD−D断面である。 蓋部材を取り外した状態でのエアダクト前部の拡大平面図である。 蓋部材を図1の状態に対して略90°回転させた状態におけるエアダクト前部の一部破断拡大平面図である。
符号の説明
1 車両
2 エンジンルーム
3 エンジン
3a オイルレベルゲージ
7 ラジエータ
14 インタークーラ
21 走行風取入ダクト(エアダクト)
51 開口
51d 開口の受面の凸部(位置決め手段)
60 蓋部材
61 上蓋部
62 下蓋部
63,63 板状の連結部材
64c 蓋部材の係合部の凹部(位置決め手段)

Claims (5)

  1. エンジンルームに横置きに配設されたエンジン本体の上方にインタークーラが平置き配置されていると共に、該インタークーラに車両前方からの走行風を導入する扁平なエアダクトがエンジン本体の上方に配設されて該インタークーラから車両前方に延設された車両の吸気冷却装置であって、上記エアダクトの上下壁には、エンジン本体の所定部分の上方に位置する部位にそれぞれ開口が設けられていると共に、これらの開口には、上壁の開口を開閉する上蓋部と下壁の開口を開閉する下蓋部とを有する蓋部材が着脱可能に装着されていることを特徴とする車両の吸気冷却装置。
  2. エンジン本体の所定部分は、エンジン本体におけるオイルレベルゲージ配設部分であることを特徴とする請求項1に記載の車両の吸気冷却装置。
  3. 蓋部材は、上蓋部と下蓋部とを連結する板状の連結部材を有し、かつ、該板状連結部材は、その方向が、エアダクトの開口への蓋部材の装着時に、エアダクト内の走行風の流れに沿う方向となるように設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の吸気冷却装置。
  4. 蓋部材及びエアダクトの開口が平面視円形とされている場合において、エアダクトの開口への蓋部材の装着時に、板状連結部材の方向がエアダクト内の走行風の流れに沿う方向となるように、エアダクトの上下壁の開口に対する蓋部材の取付位置を位置決めする位置決め手段が備えられていることを特徴とする請求項3に記載の車両の吸気冷却装置。
  5. エアダクトは、インタークーラ及びエンジン本体の上面を覆っていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の車両の吸気冷却装置。
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