JP2003326981A - 車両のエンジン配設構造 - Google Patents

車両のエンジン配設構造

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JP2003326981A JP2002136366A JP2002136366A JP2003326981A JP 2003326981 A JP2003326981 A JP 2003326981A JP 2002136366 A JP2002136366 A JP 2002136366A JP 2002136366 A JP2002136366 A JP 2002136366A JP 2003326981 A JP2003326981 A JP 2003326981A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】車室のフロアパネルの高さより高い位置にのエ
ンジン回転軸が配設されると共に、エンジンには排気管
を設け、この排気管をエンジンの前方を経由して後方に
延びるように配設することで、この分、エンジンの後退
レイアウトが可能となって、ヨー慣性モーメントの低減
により、操縦安定性の向上を図ることができ、またトン
ネル部には従来構造の如き凸部を設ける必要はなく、車
室内スペースの確保を図ることができる。 【解決手段】車室3と、該車室3の前方にダッシュパネ
ル4により区画されたエンジンルーム2とが設けられ、
上記エンジンルーム2内に配設されたエンジン1により
後輪を駆動する後輪駆動車両において、上記エンジン1
は車室のフロアパネルの高さより高い位置にエンジン回
転軸が配設されると共に、該エンジン1には排気管3
9,42が設けられ、上記排気管39,42はエンジン
1の前方を経由して後方に延びるように配設されたこと
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車室と、この車
室の前方にダッシュパネルにより区画されたエンジンル
ームとが設けられ、上述のエンジンルーム内に配設され
たエンジンにより後輪を駆動するような車両のエンジン
配設構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上述例の車両のエンジン配設構造
としては図13、図14に示すような構造がある。すな
わち、図13は従来構造を示す平面図、図14は図13
のB−B線矢視断面図であって、車室81と、この車室
81の前方にダッシュロアパネル82により区画された
エンジンルーム83とが設けられ、上述のエンジンルー
ム83内に配設されたエンジン84により後輪を駆動す
べく構成したものである。
【0003】上述のエンジン84にはトランスミッショ
ン85を連結し、その出力軸86にユニバーサルジョイ
ントを介してプロペラシャフト87を接続して、リヤデ
ィファレンシャル装置を介して後輪を駆動すべく構成し
ている。
【0004】また上述のエンジン84には排気管8を接
続し、この排気管88をそのまま後方へ延出すると共
に、該排気管8の延出部には排気ガス浄化用のキャタリ
スト89が接続されており、このキャタリスト89はフ
ロアパネル90の中央部に設けられたトンネル部91の
車外側に配設されるが、上述のキャタリスト89をトン
ネル部91の車外側において、図14に示す如くトラン
スミッション85の側方に配設すると、上記トンネル部
91には凸部91aを設ける必要があり、この分、車室
内のスペースとが狭小化される。
【0005】さらに上述のキャタリスト89は温度によ
って反応度合が変化するので、可及的エンジン84の近
傍に設けることが要請される一方、該キャタリスト89
を図13、図14に示す如く乗員の足元部分に配設した
場合には、キャタリスト89の反応時の発熱により、乗
員の足元部分が加熱されるので、これを防止するために
インシュレータを用いて熱害対策を施すと、コスト高と
なる問題点があった。
【0006】一方、上述のエンジン84はヨー慣性モー
メントおよび操縦安定性を考慮すると、可及的車両の中
央部分に位置するように重量物としての該エンジン84
を後退配置することが望まれるが、エンジン84を単に
後退させると、エンジンルーム83と車室81とを仕切
るところのダッシュロアパネル82とエンジン84とが
干渉する問題点があった。
【0007】なお、図13、図14において、92は前
輪、93はフロントサイドフレーム、94はフロントサ
スペンションのロアアーム、95はパーステアリング、
96はラジエータ、97はサイドシル、98はフロアフ
レーム、99はフロントシートである。
【0008】ところで、特開平7−285347号公報
にはエンジンルーム内にエンジンを縦置き配置し、その
排気管に接続されるキャタリストをトンネル部の車外側
に配設した構造が開示されているが、同公報に開示され
た構造は図13、図14で示したものと実質的に同等で
あるので、上述同様の問題点が生ずる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、FR車両
において、エンジンを、車室のフロアパネルの高さより
高い位置にそのエンジン回転軸が配設されるように配置
すると共に、該エンジンには排気管を設け、この排気管
をエンジンの前方を経由して後方に延びるように配設す
ることで、排気管をエンジンの前方に経由させることに
より、この分、エンジンの後退レイアウトが可能となっ
て、ヨー慣性モーメントの低減により、操縦安定性の向
上を図ることができ、またトンネル部には従来構造の如
き凸部を設ける必要はなく、車室内スペースの確保を図
ることができる車両のエンジン配設構造の提供を目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明による車両のエ
ンジン配設構造は、車室と、該車室の前方にダッシュパ
ネルにより区画されたエンジンルームとが設けられ、上
記エンジンルーム内に配設されたエンジンにより後輪を
駆動する後輪駆動車両において、上記エンジンは車室の
フロアパネルの高さより高い位置にエンジン回転軸が配
設されると共に、該エンジンには排気管が設けられ、上
記排気管はエンジンの前方を経由して後方に延びるよう
に配設されたものである。
【0011】上記構成のダッシュパネルは、ダッシュロ
アパネルに設定してもよく、またエンジンはロータリエ
ンジンに設定してもよく、さらにエンジン回転軸はエキ
セントリックシャフトに設定してもよい。
【0012】上記構成によれば、上述の排気管を、エン
ジンの前方を経由して後方に延びるように配設したの
で、この分、エンジンの後退レイアウトが可能となっ
て、ヨー慣性モーメントの低減により、操縦安定性の向
上を図ることができ、また、トンネル部には従来構造の
如き凸部を設ける必要がなく、車室内スペースの確保を
図ることができる。さらにエンジンの後退レイアウト化
により、低ボンネット化が図れ、車両デザインの自由度
が向上する。
【0013】この発明の一実施態様においては、上記排
気管にはキャタリストが設けられ、上記キャタリストは
エンジンの前方位置において車幅方向に沿って配設され
たものである。
【0014】上記構成によれば、エンジンの前方を経由
する排気管にキャタリストを配設し、このキャタリスト
をエンジンの前方位置において車幅方向に沿って配設し
たので、トンネル部が車室内に凸状に出張ることがな
く、またトンネル部には熱害対策用のインシュレータを
設ける必要もなくなる。しかも、キャタリストはエンジ
ンの前方において該エンジンと可及的近い位置に配設さ
れるので、キャタリストの反応も適切となる。
【0015】この発明の一実施態様においては、上記キ
ャタリストの前方にはクーリングユニットが配設された
ものである。上記構成のクーリングユニットは、ラジエ
ータおよびクーリングファンによって構成してもよい。
上記構成によれば、エンジンルーム内においてキャタリ
ストとクーリングユニットとのレイアウトの両立を図る
ことができ、またクーリングユニットによりキャタリス
トを冷却することも可能となる。
【0016】この発明の一実施態様においては、上記キ
ャタリストとエンジンルーム内との間に遮蔽パネルを設
けたものである。上記構成によれば、キャタリストから
の熱でエンジンルーム内の補機が悪影響を受けるのを上
述の遮蔽パネルにて防止することができ、所謂熱害対策
を施すことができる。
【0017】この発明の一実施態様においては、上記遮
蔽パネルは、クーリングユニットの通過風または/およ
び走行風を上記キャタリストに導く導風部を備えたもの
である。上記構成によれば、導風部によりクーリングユ
ニットの通過風または/および走行風がキャタリストに
導かれるので、キャタリストをより一層良好に冷却(空
冷)することができる。
【0018】この発明の一実施態様においては、上記遮
蔽パネルはエンジンルーム外の外気を上記キャタリスト
に導く導風部を備えたものである。上記構成によれば、
エンジンルーム外の外気により上述のキャタリストを適
切に冷却することができる。
【0019】この発明の一実施態様においては、上記遮
蔽パネルはサスペンションクロスメンバに連結されて剛
性部材として機能するものである。上記構成によれば、
遮蔽パネルをサスペンションクロスメンバに連結したの
で、遮蔽パネルの支持剛性向上を図ることができるのは
勿論、この連結構造により前部車体構造の剛性向上を図
ることができる。
【0020】この発明の一実施態様においては、上記キ
ャタリストに走行風を直接導いて冷却を行なう導風ダク
トを備えたものである。上記構成によれば、キャタリス
トに直接導かれる走行風により、該キャタリストを効果
的に冷却することができる。
【0021】この発明の一実施態様においては、上記導
風部は導風ダクトで構成され、上記導風ダクトとキャタ
リストとの間にはインナダクトが設けられたものであ
る。上記構成によれば、キャタリストを通る内側の導風
通路と、インナダクトと導風ダクトとの間の外側の導風
通路とが所謂2重に形成されるので、エンジンルーム内
の補機にキャタリストの熱が伝達するのを、より一層効
果的に防止することができる。
【0022】この発明の一実施態様においては、上記キ
ャタリストに走行風を直接導く導風ダクトと、ラジエー
タに走行風を導くダクトとを車幅方向にオフセットして
配設したものである。
【0023】上記構成によれば、キャタリストとラジエ
ータとのレイアウトの両立を図りつつ、これら両者(キ
ャタリスト、ラジエータ)に走行風を直接導くことがで
きるので、キャタリストおよびラジエータを効率的に冷
却することができる。
【0024】この発明の一実施態様においては、上記エ
ンジンの後端部はダッシュパネルの乗員に対する位置の
一般面より後方に配設されたものである。上記構成によ
れば、エンジン後端部をダッシュパネルの一般面よりも
後方に配設するので、エンジンの後退レイアウトが確実
となり、ヨー慣性モーメントをさらに低減させて、操縦
安定性のさらなる向上を図ることができ、所謂セントラ
ルミッドシップ化を達成することができる。
【0025】この発明の一実施態様においては、上記ダ
ッシュパネルの車幅方向中央部には、その両側部より車
両後方に凹設されたエンジン配設空間が設けられ、上記
エンジン配設空間内に上記エンジンの後端部が配設され
たものである。上記構成によれば、車両後方に凹設され
たエンジン配設空間内にエンジン後端部を配設するの
で、エンジンの後退配置がより一層確実化される。
【0026】この発明の一実施態様においては、上記エ
ンジンは正面視で排気系が上方に上がる方向に傾斜して
配設されたものである。上記構成によれば、エンジンの
スラント方向を上述の如く特定したので、排気系のレイ
アウトの自由度が向上する。
【0027】この発明の一実施態様においては、上記エ
ンジンの吸気ポートは正面視で斜め上方位置に配設され
たものである。上記構成によれば、吸気ポートを斜め上
方位置に配設したので、吸気系のレイアウトの自由度向
上、吸気管の取り廻し性の向上を図ることができる。
【0028】この発明の一実施態様においては、上記エ
ンジンはロータリ縦置きエンジンに設定されたものであ
る。上記構成によれば、エンジンルーム内にロータリエ
ンジンを縦置き配置したので、上述の各効果が一層有効
となる。
【0029】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両のエンジン配設構造を示し、図1、
図2においてエンジン1が搭載されたエンジンルーム2
と、乗員が乗り込む車室3とが仕切り手段としてのダッ
シュロアパネル4を隔てて区画されている。
【0030】上述の車室3の前方に設けられ、かつダッ
シュロアパネル4にて区画されたエンジンルーム2の上
部はボンネット5で開閉可能に覆われる一方、エンジン
ルーム2内のエンジン1よりも前部にはラジエータ6お
よびクーリングファン7を有するクーリングユニット8
が前高後低状に傾斜して配置され、またクーリングユニ
ット8とエンジン1との間にはバッテリ9およびエアク
リーナ(図示せず)が左右に振り分けて配置されている。
【0031】上述のボンネット5の前部および下部には
走行風取入れ用の開口部10,11を有するフロントグ
リル12が設けられ、ラジエータ6の前面と開口部11
とを連通するようにダクト13が取付けられている。
【0032】上述のダッシュロアパネル4の後端部には
車室のフロアを形成するフロアパネル14が設けられる
が、上述のエンジン1はそのエンジン回転軸としてのエ
キセントリックシャフト35(図4参照)の軸芯線15が
車室3のフロアパネル14の高さよりも高い位置に配設
されている。
【0033】また上述のエンジン1の後部には、図1、
図2、図3に示すようにフロアパネル14のトンネル部
16の車外側に位置するようにトランスミッション17
が接続され、エンジン1とトランスミッション17とで
パワートレインを構成し、上述のエンジン1によりトラ
ンスミッション17、ユニバーサルジョイント、プロペ
ラシャフト18およびリヤディファレンシャル装置を介
して後輪を駆動すべく構成している。なお、図2におい
て、19はミッションケースとデフケースとの間に車両
の前後方向に沿って張架されたパワープラントフレーム
(いわゆるPPF)である。
【0034】上述のダッシュロアパネル4の上部には図
1に示すようにダッシュアッパパネル20と、カウルア
ッパパネル21とカウルロアパネル22とを接合して車
幅方向に延びる閉断面23構造のカウル部24(車体剛
性部材)が設けられており、カウル閉断面23の上部に
はフロントウインドガラス25を取付けている。
【0035】さらに上述のダッシュロアパネル4とイン
ストルメントパネル26との間には、可及的エンジン1
に近接するように空調ユニット27を配設する一方、こ
の空調ユニット27と車両の前後方向および上下方向に
オーバラップすべくインパネメンバ28を設けている。
【0036】上述のインパネメンバ28は車幅方向に延
びて、左右のヒンジピラー間(車体パネル間)を連結する
と共に、インストルメントパネル26を支持する車体剛
性部材である。
【0037】図2に示すように、ダッシュロアパネル4
はその車幅方向中央部4aが同パネル4の両側部つまり
乗員に対応する位置の一般面4bより車両後方に凹設さ
れて、この中央部4aの前部にエンジン配設空間29を
形成し、このエンジン配設空間29内にエンジン1の後
端部1Rを配設している。また上述のダッシュロアパネ
ル4の上部に設けられるカウル部24にもエンジン配設
空間29と対応するように、その中間部には凹部が設け
られている。
【0038】この実施例では、上述のエンジン1として
のロータリエンジンを用い、図1、図2に示すように、
ロータリエンジン1をエンジンルーム2内に縦置きに配
置している。
【0039】上述のロータリエンジン1は、図4に示す
ようにライナ31と母材32とから成り、作動室を形成
するロータハウジング33と、ライナ31内を回動する
ロータ34と、エンジン回転軸としてのエキセントリッ
クシャフト35と、ロータハウジング33に形成された
吸気ポート36および排気ポート37と、これらの各ポ
ート36,37に接続される吸気管38および排気管3
9と、トレーリング側およびリーディング側の点火プラ
グ(図示せず)と、オイルパン40とを有するものであ
る。
【0040】また図4に示すようにロータリエンジン1
は正面視で排気ポート37および排気管39を含む排気
系が上方に上がる方向に傾斜して配設されている。すな
わち、鉛直線Lに対して角度θ1だけスラントさせてエ
ンジン本体を配置し、仮想線αで示す従来の排気系に対
して、同図に実線で示すように各要素37,39が上方
に上がる方向に傾斜して配設したものである。
【0041】さらに、図4に示すようにロータリエンジ
ン1はその吸気ポート36が正面視で斜め上方位置に位
置するように配設している。つまり、鉛直線Lに対して
角度θ1だけスラントさせてエンジン本体を配置し、従
来の吸気ポート位置βに対して、本実施例の吸気ポート
36が斜め上方に位置するように配設したものであり、
これにより実線で示す実施例の吸気管38の曲率半径
を、仮想線γで示す従来の吸気管の曲率半径に対して大
きく設定して、吸気抵抗の低減を図ることができ、また
吸気系のレイアウトの自由度向上、並びに吸気管38の
取り廻し性の向上を図るように構成している。
【0042】上述のロータリエンジン1の排気ポート3
7に連通接続された排気管39(上流側排気管)には排気
ガス浄化用のキャタリスト41が設けられるが、図2に
示すように、上述の排気管39は一旦エンジン1の前方
を経由して後方に延びるように配設されている。
【0043】すなわち、上述の排気管39を一旦、エン
ジン1の前方を経由するように、エンジン1の前方へ延
出し、この延出端にキャタリスト41を取付けて、キャ
タリスト41をエンジン1の前方位置において車幅方向
に沿って配設し、このキャタリスト41の下流にはキャ
タ下流側の排気管42を取付けている。
【0044】上述のキャタ下流側の排気管42は、キャ
タリスト41の下流側から一旦、車幅方向に沿う方向に
延びた後に、エンジン1の一側部外方を通ってトンネル
部16内に至るように、平面視で逆L字状に屈曲形成さ
れ、その下流端には接合フランジ43を介して下流側排
気管44および下流側キャタリスト45が連通接続され
ている。このように上述の排気管39およびキャタリス
ト41を、エンジン1の前方を経由させることで、エン
ジン1の後退レイアウト化が可能となるものである。
【0045】次に図1、図2、図3を参照して、前部車
体構造について説明すると、エンジンルーム2内には車
両の前後方向に延びる左右一対のフロントサイドフレー
ム46,46を設け、これらの各フロントサイドフレー
ム46,46の前端相互間にはバンパレインフォースメ
ント47を車幅方向に張架している。
【0046】また上述のバンパレインフォースメント4
7の後方位置において、フロントサスペンションからの
荷重入力が入りやすい位置にはフロントクロスメンバ4
8(いわゆるNo.1.5クロスメンバ)を左右のフロント
サイドフレーム46,46間に張架している。
【0047】さらに前輪49を操舵するパワーステアリ
ング50を設ける一方、ロアアーム51を含むフロント
サスペンションを指示するサスペンションクロスメンバ
52を設けている。
【0048】一方、フロアパネル14の下部にはフロン
トサイドフレーム46と前後方向に一致すべく車両の前
後方向に延びるフロアフレーム53を設け、フロアパネ
ル14の左右両側部にはサイドシル54を設けている。
【0049】このサイドシル54はサイドシルインナ5
5とサイドシルアウタ56とを備え、車両の前後方向に
延びるサイドシル閉断面57を有する車体剛性部材であ
る。ここで、上述の各要素46,47,48,53は車
体剛性部材である。なお、図3において、58はフロン
トシートである。
【0050】このように図1〜図4で示した実施例の車
両のエンジン配設構造は、車室3と、該車室3の前方に
ダッシュロアパネル4により区画されたエンジンルーム
2とが設けられ、上記エンジンルーム2内に配設された
エンジン1により後輪を駆動する後輪駆動車両におい
て、上記エンジン1は車室3のフロアパネル14の高さ
より高い位置にエンジン回転軸(軸芯線15参照)が配設
されると共に、該エンジン1には排気管39,42が設
けられ、上記排気管39,42はエンジン1の前方を経
由して後方に延びるように配設されたものである。
【0051】この構成によれば、上述の排気管39,4
2を、エンジン1の前方を経由して後方に延びるように
配設したので、この分、エンジン1の後退レイアウトが
可能となって、ヨー慣性モーメントの低減により、操縦
安定性の向上を図ることができ、また、トンネル部16
には従来構造の如き凸部を設ける必要がなく、車室内ス
ペースの確保を図ることができる。
【0052】さらに、上記排気管39,42にはキャタ
リスト41が設けられ、上記キャタリスト41はエンジ
ン1の前方位置において車幅方向に沿って配設されたも
のである。
【0053】この構成によれば、エンジン1の前方を経
由する排気管39,42にキャタリスト41を配設し、
このキャタリスト41をエンジン1の前方位置において
車幅方向に沿って配設したので、トンネル部16が車室
3内に凸状に出張ることがなく、またトンネル部16に
は熱害対策用のインシュレータを設ける必要もなくな
る。しかも、キャタリスト41はエンジン1の前方にお
いて該エンジン1と可及的近い位置に配設されるので、
キャタリスト41の反応も適切となる。
【0054】加えて、上記キャタリスト41の前方には
クーリングユニット8が配設されたものである。この構
成によれば、エンジンルーム2内においてキャタリスト
41とクーリングユニット8とのレイアウトの両立を図
ることができ、またクーリングユニット8によりキャタ
リスト41を冷却することも可能となる。
【0055】しかも、上記エンジン1の後端部1Rはダ
ッシュロアパネル4の乗員に対する位置の一般面4bよ
り後方に配設されたものである。この構成によれば、エ
ンジン後端部1Rをダッシュロアパネル4の一般面4b
よりも後方に配設するので、エンジン1の後退レイアウ
トが確実となり、ヨー慣性モーメントをさらに低減させ
て、操縦安定性のさらなる向上を図ることができ、所謂
セントラルミッドシップ化を達成することができる。
【0056】また、上記ダッシュロアパネル4の車幅方
向中央部4aには、その両側部より車両後方に凹設され
たエンジン配設空間29が設けられ、上記エンジン配設
空間29内に上記エンジン1の後端部1Rが配設された
ものである。この構成によれば、車両後方に凹設された
エンジン配設空間29内にエンジン後端部1Rを配設す
るので、エンジン1の後退配置がより一層確実化され
る。
【0057】さらに、上記エンジン1は正面視で排気系
(排気ポート37、排気管39参照)が上方に上がる方向
に傾斜して配設されたものである。この構成によれば、
エンジン1のスラント方向を上述の如く特定したので、
排気系のレイアウトの自由度が向上する。
【0058】さらには、上記エンジン1の吸気ポート3
6は正面視で斜め上方位置に配設されたものである。こ
の構成によれば、吸気ポート36を斜め上方位置に配設
したので、吸気系のレイアウトの自由度向上、吸気管3
8の取り廻し性の向上を図ることができる。
【0059】加えて、上記エンジン1はロータリ縦置き
エンジンに設定されたものである。この構成によれば、
エンジンルーム2内にロータリエンジン1を縦置き配置
したので、上述の各効果が一層有効となる。
【0060】図5、図6は車両のエンジン配設構造の他
の実施例を示し、図1〜図4で示した実施例の構造に加
えて、キャタリスト41とエンジンルーム2内との間に
遮蔽パネルとしてのアッパパネル61、ロアパネル62
を設け、これら両パネル61,62でキャタリスト41
とエンジンルーム2内とを仕切ったものである。
【0061】図5、図6に示すように上述のアッパパネ
ル61は側面視で略逆L字状に構成されていて、該アッ
パパネル61の車幅方向端部には接合片63…が一体ま
たは一体的に形成され、これらの各接合片63はフロン
トサイドフレーム46にボルトアップ(接合)されてい
る。
【0062】また上述のアッパパネル61はスペーサを
介して、または直接、フロントクロスメンバ48に接続
されている。ロアパネル62は側面視で略逆U字状に構
成されていて、フロントクロスメンバ48の下部に設け
たブラケット64の下部を該ロアパネル62の中間上部
に接続して、剛性の向上を図るように成すと共に、この
ロアパネル62の後部下部はボルト65を用いてサスペ
ンションクロスメンバ52に連結されて、該ロアパネル
62が剛性部材として機能するように構成している。
【0063】しかも、上述のアッパパネル61およびロ
アパネル62は、これら両者でダクトを構成し、フロン
トグリル12の開口部10からエンジンルーム2外の外
気つまり走行風をキャタリスト41に導く導風部66
と、クーリングユニット8を通過した後の風、すなわち
通過風をキャタリスト41に導く導風部67とを備え
て、上述の外気および通過風によりキャタリスト41を
冷却して、エンジンルーム2内の補機(バッテリ9、パ
ワーステアリング50参照)に対してキャタリスト41
の熱害が及ばないように構成している。なお、図6にお
いて、68はフロントサスペンションのアッパアーム、
69はホイールハウス、70はサスペンションタワー部
である。
【0064】このように、図5、図6で示した実施例に
おいては、上記キャタリスト41とエンジンルーム2内
との間に遮蔽パネル(アッパパネル61、ロアパネル6
2参照)を設けたものである。この構成によれば、キャ
タリスト41からの熱でエンジンルーム2内の補機が悪
影響を受けるのを上述の遮蔽パネル(アッパパネル6
1、ロアパネル62参照)にて防止することができ、所
謂熱害対策を施すことができる。
【0065】また、上記遮蔽パネル(アッパパネル6
1、ロアパネル62参照)は、クーリングユニット8の
通過風または/および走行風を上記キャタリスト41に
導く導風部67,66を備えたものである。この構成に
よれば、導風部67,66によりクーリングユニット8
の通過風または/および走行風がキャタリスト41に導
かれるので、キャタリスト41をより一層良好に冷却
(空冷)することができる。
【0066】さらに、上記遮蔽パネル(アッパパネル6
1、ロアパネル62参照)はエンジンルーム2外の外気
を上記キャタリスト41に導く導風部66を備えたもの
である。この構成によれば、エンジンルーム2外の外気
により上述のキャタリスト41を適切に冷却することが
できる。
【0067】加えて、上記遮蔽パネル(ロアパネル62
参照)はサスペンションクロスメンバ52に連結されて
剛性部材として機能するものである。この構成によれ
ば、遮蔽パネル(ロアパネル62参照)をサスペンション
クロスメンバ52に連結したので、遮蔽パネル(ロアパ
ネル62参照)の支持剛性向上を図ることができるのは
勿論、この連結構造により前部車体構造の剛性向上を図
ることができる。
【0068】また、この実施例では上述のアッパパネル
61をフロントサイドフレーム46およびフロントクロ
スメンバ48に連結して、このアッパパネル61もロア
パネル62と同様にして剛性部材として機能するので、
斯る連結構造により前部車体構造の剛性向上を図ること
ができる。なお、キャタリスト41の冷却後の風はダク
ト出口部71からエンジンルーム2下方の車外に放出さ
れる。
【0069】この図5、図6に示す実施例においても、
その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ
同様であるから、図5、図6において前図と同一の部分
には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0070】図7は車両のエンジン配設構造のさらに他
の実施例を示し、この実施例では図5、図6で示した実
施例の構造に加えて、アッパパネル61とキャタリスト
41との間にアッパインナダクト72を設けて、これら
両者61,72間に導風通路73を形成すると共に、ロ
アパネル62とキャタリスト41との間にロアインナダ
クト74を設けて、これら両者62,74間に導風通路
75を形成したものである。
【0071】上述の上側の導風通路73にはフロントグ
リル12の開口部10からの走行風と、クーリングユニ
ット8の通過風とが流通し、下側の導風通路75にはク
ーリングユニット8の通過風が流通するように構成して
いる。ここで、アッパインナダクト72はフロントクロ
スメンバ48に直接ボルトアップして、剛性向上を図っ
ている。
【0072】このように図7で示した実施例において
は、上記導風部66,67は導風ダクト(アッパパネル
61、ロアパネル62参照)で構成され、上記導風ダク
トとキャタリスト41との間にはインナダクト72,7
4が設けられたものである。この構成によれば、キャタ
リスト41を通る内側の導風通路と、インナダクト7
2,74と導風ダクト(アッパパネル61、ロアパネル
62参照)との間の外側の導風通路73,75とが所謂
2重に形成されるので、エンジンルーム2内の補機にキ
ャタリスト41の熱が伝達するのを、より一層効果的に
防止することができる。
【0073】この図7に示す実施例においても、その他
の構成、作用、効果については、図5で示した先の実施
例とほぼ同様であるから、図7において図5と同一の部
分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0074】図8は車両のエンジン配設構造のさらに他
の実施例を示し、この実施例では図5、図6で示した実
施例の構造に加えて、アッパパネル61とキャタリスト
41との間にアッパインナダクト72を設けて、これら
両者61,72間に導風通路73を形成し、しかも該導
風通路73にはフロントグリル12の開口部10からの
走行風のみが流通するように、上述のアッパインナダク
ト72を開口部10の後部近傍からダクト出口部71の
近傍にわたって延設したものである。
【0075】このように構成しても、キャタリスト41
を通る内側の導風通路と、インナダクト72とアッパパ
ネル61との間の外側の導風通路73とが所謂2重に形
成されるので、エンジンルーム2内の補機に対してキャ
タリスト41の熱が伝達するのを、より一層効果的に防
止することができ、しかも、導風通路73には走行風の
みが流出し、この走行風は一般にクーリングユニット通
過風に対して低温であるので、熱害をさらに効率的に防
止することができる。
【0076】この図8に示す実施例においても、その他
の構成、作用、効果については、図5で示した先の実施
例とほぼ同様であるから、図8において図5と同一の部
分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0077】図9、図10は車両のエンジン配設構造の
さらに他の実施例を示し、遮蔽パネルとしてのアッパパ
ネル61、ロアパネル62により形成された導風部67
を、図10に示すようにフロントグリル12における車
幅方向中間部の開口部11Cと対応させ、この開口部1
1Cに対して車幅方向左右にオフセットされた位置の開
口部11L,11Rにはクーリングユニット8,8のラ
ジエータ6,6前面に走行風を導くダクト13L,13
Rを設け、ラジエータ6に走行風を導く通路と、キャタ
リスト41に走行風を導く導風部67とを、それぞれ別
々、かつラジエータ専用、キャタリスト専用に設定した
ものである。
【0078】このように図9、図10で示した実施例に
おいては、上記キャタリスト41に走行風を直接導く導
風ダクト(アッパパネル61、ロアパネル62参照)と、
左右の各ラジエータ6,6に走行風を導くダクト13
L,13Rとを車幅方向にオフセットして配設したもの
である。
【0079】この構成によれば、キャタリスト41とラ
ジエータ6,6とのレイアウトの両立を図りつつ、これ
ら両者(キャタリスト41、ラジエータ6)に走行風を直
接導くことができるので、キャタリスト41およびラジ
エータ6を効率的に冷却することができる。
【0080】この図9、図10に示す実施例において
も、その他の構成、作用、効果については先の実施例と
ほぼ同様であるから、図9、図10において前図と同一
の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略す
る。
【0081】図11は車両のエンジン配設構造のさらに
他の実施例を示し、キャタリスト41に走行風を直接導
く導風部を左側の導風部67Lと右側の導風部67Rと
に分岐すると共に、これら各導風部67L,67Rの後
位をキャタリスト41の配置において合流させ、これら
各導風部67L,67Rの前位をフロントグリル12の
中間部の開口部11Cに対して車幅方向左右にオフセッ
トされた位置の開口部11L,11Rに連通させ、各開
口部11L,11Rから流入する走行風を左右の導風部
67L,67Rを介してキャタリスト41に導いて、該
走行風でキャタリスト41を冷却するように構成する一
方、フロントグリル12の中間部の開口部11Cの後方
には、前高後低状に傾斜させたクーリングユニット8を
設けたものである。
【0082】このように構成すると、左右の開口部11
L,11Rの開口面積の総和に対応してこれら各開口部
11L,11Rから流入する多量の走行風によってキャ
タリスト41を効果的に冷却することができると共に、
単一のクーリングユニット8を開口部11Cに対応させ
て車幅方向の中間部に配設するとよいので、図10で示
した実施例と比較して、ラジエータインレットホース、
ラジエータアウトレットホースの配管の簡略化および部
品点数の低減を図ることができる。
【0083】この図11に示す実施例においても、その
他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様
であるから、図11において前図と同一の部分には同一
符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0084】図12は車両のエンジン配設構造のさらに
他の実施例を示し、キャタリスト41とエンジンルーム
2内との間に遮蔽パネルとしてのアッパパネル61とロ
アパネル62とを設け、これら両パネル61,62によ
り導風ダクトを形成し、この導風ダクトの前部をフロン
トグリル12における上下の各開口部10,11および
フロントグリル12下部の走行風導入部位76と対向さ
せて、また両パネル61,62の後部はサスペンション
クロスメンバ52とエンジン1のオイルパン40との間
に位置させて、ダクト出口部71を形成している。
【0085】しかも、キャタリスト41の上流側におい
て導風ダクトの内部を、クーリングユニット通過風を流
通させる導風部67と、キャタリスト41に走行風を直
接導いて冷却する導風通路77とに分離すべく、フロン
トグリル12の開口部11の下部からラジエータ6のロ
アタンク下部を通ってフロントクロスメンバ48の下方
部に至る仕切板78を設けている。
【0086】また上述のクーリングユニット8はアッパ
パネル61と仕切板78との間に前高後低状に傾斜して
配置する一方、導風通路77の下流側はキャタリスト4
1側に向けて前低後高状にスラント配設している。そし
て、この実施例ではクーリングユニット通過風と、導風
通路77を流通する走行風との両者により、キャタリス
ト41を冷却すべく構成したものである。
【0087】このように図12で示した実施例において
は、上記キャタリスト41に走行風を直接導いて冷却を
行なう導風ダクト(仕切板78とロアパネル62とで形
成された導風通路77参照)を備えたものである。この
構成によれば、キャタリスト41に直接導かれる走行風
により、該キャタリスト41を効果的に冷却することが
できる。
【0088】この図12に示す実施例においても、その
他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様
であるから、図12において前図と同一の部分には同一
符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0089】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のエンジンは、実施例のロータリエ
ンジン1に対応し、以下同様に、ダッシュパネルは、ダ
ッシュロアパネル4に対応し、エンジン回転軸は、エキ
セントリックシャフト35に対応し、遮蔽パネルは、ア
ッパパネル61、ロアパネル62に対応し、キャタリス
トに走行風を直接導いて冷却を行なう導風ダクトは、図
9、図10、図11で示した導風部67,67L.67
Rを形成するダクトと、図12で示した導風通路77を
形成するダクトとに対応し、インナダクトは、アッパイ
ンナダクト72、ロアインナダクト74に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもの
ではない。
【0090】
【発明の効果】この発明によれば、FR車両において、
エンジンを、車室のフロアパネルの高さより高い位置に
そのエンジン回転軸が配設されるように配置すると共
に、該エンジンには排気管を設け、この排気管をエンジ
ンの前方を経由して後方に延びるように配設したので、
排気管をエンジンの前方に経由させたことにより、この
分、エンジンの後退レイアウトが可能となって、ヨー慣
性モーメントの低減により、操縦安定性の向上を図るこ
とができ、またトンネル部には従来構造の如き凸部を設
ける必要はなく、車室内スペースの確保を図ることがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両のエンジン配設構造を示す側面
図。
【図2】 図1の要部平面図。
【図3】 図2のA−A線矢視断面図。
【図4】 エンジンのスラント配置を示す正面図。
【図5】 車両のエンジン配設構造の他の実施例を示す
側面図。
【図6】 図5の要部の斜視図。
【図7】 車両のエンジン配設構造のさらに他の実施例
を示す側面図。
【図8】 車両のエンジン配設構造のさらに他の実施例
を示す側面図。
【図9】 車両のエンジン配設構造のさらに他の実施例
を示す側面図。
【図10】 図9の要部の平面図。
【図11】 車両のエンジン配設構造のさらに他の実施
例を示す平面図。
【図12】 車両のエンジン配設構造のさらに他の実施
例を示す側面図。
【図13】 従来のエンジン配設構造を示す平面図。
【図14】 図13のB−B線矢視断面図。
【符号の説明】
1…エンジン 1R…後端部 2…エンジンルーム 3…車室 4…ダッシュロアパネル(ダッシュパネル) 4a…中央部 4b…一般面 6…ラジエータ 8…クーリングユニット 14…フロアパネル 29…エンジン配設空間 35…エキセントリックシャフト(エンジン回転軸) 36…吸気ポート 39,42…排気管 41…キャタリスト 52…サスペンションクロスメンバ 61,62…パネル(遮蔽パネル) 66,67,67L,67R…導風部 72,74…インナダクト 77…導風通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宮 正義 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3D003 AA14 BB02 CA05 DA02 3D035 CA19 CA28 3D038 AA05 AB01 AC01 AC11 AC24

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室と、該車室の前方にダッシュパネルに
    より区画されたエンジンルームとが設けられ、上記エン
    ジンルーム内に配設されたエンジンにより後輪を駆動す
    る後輪駆動車両において、上記エンジンは車室のフロア
    パネルの高さより高い位置にエンジン回転軸が配設され
    ると共に、該エンジンには排気管が設けられ、上記排気
    管はエンジンの前方を経由して後方に延びるように配設
    された車両のエンジン配設構造。
  2. 【請求項2】上記排気管にはキャタリストが設けられ、
    上記キャタリストはエンジンの前方位置において車幅方
    向に沿って配設された請求項1記載の車両のエンジン配
    設構造。
  3. 【請求項3】上記キャタリストの前方にはクーリングユ
    ニットが配設された請求項2記載の車両のエンジン配設
    構造。
  4. 【請求項4】上記キャタリストとエンジンルーム内との
    間に遮蔽パネルを設けた請求項1,2または3記載の車
    両のエンジン配設構造。
  5. 【請求項5】上記遮蔽パネルは、クーリングユニットの
    通過風または/および走行風を上記キャタリストに導く
    導風部を備えた請求項4記載の車両のエンジン配設構
    造。
  6. 【請求項6】上記遮蔽パネルはエンジンルーム外の外気
    を上記キャタリストに導く導風部を備えた請求項4また
    は5記載の車両のエンジン配設構造。
  7. 【請求項7】上記遮蔽パネルはサスペンションクロスメ
    ンバに連結されて剛性部材として機能する請求項4,5
    または6記載の車両のエンジン配設構造。
  8. 【請求項8】上記キャタリストに走行風を直接導いて冷
    却を行なう導風ダクト備えた請求項2記載の車両のエン
    ジン配設構造。
  9. 【請求項9】上記導風部は導風ダクトで構成され、上記
    導風ダクトとキャタリストとの間にはインナダクトが設
    けられた請求項5記載の車両のエンジン配設構造。
  10. 【請求項10】上記キャタリストに走行風を直接導く導
    風ダクトと、ラジエータに走行風を導くダクトとを車幅
    方向にオフセットして配設した請求項3記載の車両のエ
    ンジン配設構造。
  11. 【請求項11】上記エンジンの後端部はダッシュパネル
    の乗員に対する位置の一般面より後方に配設された請求
    項1,2,3,4,5,6,7,8,9または10記載
    の車両のエンジン配設構造。
  12. 【請求項12】上記ダッシュパネルの車幅方向中央部に
    は、その両側部より車両後方に凹設されたエンジン配設
    空間が設けられ、上記エンジン配設空間内に上記エンジ
    ンの後端部が配設された請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9,10または11記載の車両のエンジン
    配設構造。
  13. 【請求項13】上記エンジンは正面視で排気系が上方に
    上がる方向に傾斜して配設された請求項1,2,3,
    4,5,6,7,8,9,10,11または12記載の
    車両のエンジン配設構造。
  14. 【請求項14】上記エンジンの吸気ポートは正面視で斜
    め上方位置に配設された請求項1,2,3,4,5,
    6,7,8,9,10,11,12または13記載の車
    両のエンジン配設構造。
  15. 【請求項15】上記エンジンはロータリ縦置きエンジン
    に設定された請求項1,2,3,4,5,6,7,8,
    9,10,11,12,13または14記載の車両のエ
    ンジン配設構造。
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