JPH07103348A - パイロット操作形リリーフ弁 - Google Patents

パイロット操作形リリーフ弁

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Publication number
JPH07103348A
JPH07103348A JP25033893A JP25033893A JPH07103348A JP H07103348 A JPH07103348 A JP H07103348A JP 25033893 A JP25033893 A JP 25033893A JP 25033893 A JP25033893 A JP 25033893A JP H07103348 A JPH07103348 A JP H07103348A
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JP
Japan
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chamber
pilot
piston
valve
valve seat
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Application number
JP25033893A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Kihara
和幸 木原
Hirotoshi Nakao
裕利 中尾
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Tokimec Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 コンパクトで、安定した動作をし、しかも良
好な低騒音効果を備えたパイロット操作形リリーフ弁を
提供する。 【構成】 ピストン室4と、排出室5が形成されたボデ
イ3と、ピストン室4に摺動自在に設けられ、フランジ
状の受圧部26aを有するバランスピストン26とを備
えた主リリーフ弁1と、バランスピストン26の貫通穴
26dを介して排出室5と連通するパイロット弁室15
を有するカバー9と、パイロット弁シート16と、ピス
トン室4からの圧油の圧力が所定圧以上のときにパイロ
ット弁シート16から離れるポペット17とを備えたパ
イロット弁2とからなり、バランスピストン26の弁シ
ート側の端部中央に大きな貫通穴を設けて肉厚の薄い円
筒端縁とした弁シール部26bをバランスピストンに形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパイロット操作形リリー
フ弁、特にコンンパクトで低騒音とするものに関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のパイロット操作形リリーフ
弁の構成を示す断面図である。図において、パイロット
操作形リリーフ弁は主リリーフ弁1とポペットタイプの
パイロット弁2とからなる。主リリーフ弁1は内部にピ
ストン室4及び排出室5を有するボデイ3と、ピストン
室4内に配設され、略中央外周にフランジ状の受圧部6
aを有するバランスピストン6と、ピストン室4の排出
室5側に設けられた弁シート7と、バランスピストン6
を弁シート7に押し付けるスプリング8とピストン室4
の開口部を覆うカバー9とで構成されている。10はピ
ストン室4と連通するPポート、11は排出室5と連通
するTポートである。また、バランスピストン6の端部
外周で弁シート7と当接する部分の下流側には環状凹溝
6bが設けられており、弁シート7とで屈曲した戻り油
路を構成している。さらに、ピストン室4を図において
右室4aと左室4bとに仕切るバランスピストン6の受
圧部6aには右室4aと左室4bを連通させる絞り小穴
6cが設けられている。6dはバランスピストン6の内
部中心を貫通する貫通穴である。
【0003】一方、パイロット弁2はカバー9内に形成
され、ピストン室4の左室4bと連通するパイロット弁
室15と、パイロット弁室15の底部に設けられ、中央
に貫通穴16aを有するパイロット弁シート16と、パ
イロット弁シート16に着座するポペット17と、ポペ
ット17をパイロット弁シート16に押し付けるパイロ
ットバネ18と、パイロットバネ18の押付力を調整す
る設定圧力調整ハンドル19とで構成されている。パイ
ロット弁室15の中央部はバランスピストン6の貫通穴
6dを介して排出室5と連通している。20はパイロッ
ト弁室15の底部とピストン室4の左室4bとを連通さ
せるパイロットライン、21はパイロット弁室15の略
中央部とバランスピストン6の貫通穴6dとを連通させ
る連絡通路である。22はTポート11から排出された
圧油が流入するタンクである。
【0004】従来のパイロット操作形リリーフ弁は上記
のように構成され、例えば、Pポート10からピストン
室4の図において右室4aに入った圧油はバランスピス
トン6の受圧部6aの右面に作用すると共に、絞り小穴
6cを通ってピストン室4の図において左室4bに入
り、バランスピストン6の受圧部6aの左面にも作用し
て、油圧的平衡を保っており、バランスピストン6はス
プリング8のバネ力により弁シート7に押し付けられて
いる。また、絞り小穴6cを通ってピストン室4の図に
おいて左室4bに入った圧油は、連絡通路20を介して
パイロット弁室15に入り、パイロット弁2のポペット
17にも作用している。かかる圧油の圧力がポペット1
7を押すパイロットバネ18のバネ力よりも小さい間
は、前述のようにバランスピストン6は弁シート7に押
し付けられている。
【0005】しかし、油圧回路の圧油の圧力が増大し、
圧油の圧力がパイロットバネ18のバネ力よりも大きく
なると、即ち、圧力設定調整ハンドル19によって設定
されたパイロットバネ18による設定圧力以上に高まる
と、ポペット17が押し上げられ、圧油はパイロット弁
室15から連絡通路21及びバランスピストン6の貫通
穴6dを介して排出室5に入り、Tポート11に流出す
る。すると、パイロット弁2のパイロットライン20へ
の圧油は絞り小穴6cを通って補給されるが、絞り小穴
6cを通る際に圧力損失が生じて、ピストン室4の左室
4bは右室4aよりも圧力が低くなり、油圧的平衡がく
ずれて、バランスピストン6はスプリング8のバネ力に
打ち勝って図において左に移動させられ、Pポート10
からピストン室4の右室4aに入った圧油は排出室5に
入り、Tポート11に流出し、主リリーフ弁1はリリー
フの作用をする。圧油の流入がピストン室4にある間は
設定圧力を保持するように機能する。ただし、流量によ
り、圧力はある程度変化する。これをオーバライド特性
という。また、設定圧より回路圧が低下すると、パイロ
ット弁2のポペット17が閉じて絞り小穴6cの油の流
れが止まり、バランスピストン6の左室4bと右室4a
の圧力は等しくなる。すると、バランスピストン6はス
プリング8のバネ力で弁シート7に押し付けられ、圧油
の流出は止まる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のパ
イロット操作形リリーフ弁では、以下に示す問題点があ
った。 (1)まず、主リリーフ弁1におけるボデイ3のピスト
ン室4内に配設された外周にフランジ状の受圧部6aを
有するバランスピストン6はPポート10からピストン
室4内に流入する圧油が所定圧力になるように作動す
る。このときに、弁シート7とで戻り油路を構成するバ
ランスピストン6の端部外周とその下流側に設けられた
環状凹溝6bは戻り油路を流れる圧油の流体力の影響を
受ける。
【0007】また、この場合に、バランスピストン6の
フランジ状の受圧部6aの面積が小さいと、バランスピ
ストン6が作動するときの駆動力も小となり、バランス
ピストン6の端部外周と弁シート7とで形成される圧力
制御部を流れる流体の流体力による影響をより大きく受
け、圧力の安定性が悪くなる。そのため、バランスピス
トン6の安定性を良くするために、バランスピストン6
の受圧部6aの面積を大きくする必要があり、リリーフ
弁が大型化するという問題点があった。
【0008】(2)また、バランスピストン6の端部外
周で弁シート7と当接する部分の下流側には環状凹溝6
bを設けることにより、弁シート7とで屈曲した戻り油
路を構成し、その屈曲した戻り油路を流れる圧油が急激
な圧力低下を生じないようにして、キャビテーションの
発生をしにくくして低騒音構造としているが、バランス
ピストン6の位置によってかかる油路の形状が変化する
ため、バランスピストン6の環状凹溝6bを大流量で設
定圧力を高圧に設定した領域で低騒音効果を良好にする
ようにすると、大流量で設定圧力を低圧に設定した領域
で使用したときには、油路の流量抵抗が大きくなり、結
果的に設定圧力調整ハンドル14によって設定されるパ
イロットバネ13による設定圧力の最低設定圧が高くな
ってしまうという問題点があった。
【0009】(3)さらに、油圧回路のシステムによ
り、最大リリーフ流量と最大使用圧力は変化するが、パ
イロット操作形リリーフ弁では油圧回路のシステムの流
量に応じた限定されたサイズに分けて製作されるため、
油圧回路のシステムに応じた使用流量で最適な低騒音効
果で使用することは、弁サイズが限定されているために
困難であった。
【0010】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたものであり、コンパクトで、安定し
た動作をするパイロット操作形リリーフ弁、さらに良好
な低騒音効果を備えたパイロット操作形リリーフ弁を提
供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るパイロット
操作形リリーフ弁は、圧油が流入するピストン室と、ピ
ストン室に弁シートを介して連通し、圧油を外部に排出
する排出室が形成されたボデイと、ピストン室に摺動自
在に設けられ、スプリングによって弁シートに向けて常
時付勢され、内部に貫通穴を有し、略中央外周にフラン
ジ状の受圧部を有するバランスピストンとを備えた主リ
リーフ弁と、ピストン室と連通すると共にバランスピス
トンの貫通穴を介して排出室と連通するパイロット弁室
を有するカバーと、パイロット弁室内に設けられたパイ
ロット弁シートと、パイロットバネによってパイロット
弁シートに向けて常時付勢され、ピストン室からの圧油
の圧力が所定圧以上のときにパイロット弁シートから離
れるポペットとを備えたパイロット弁とからなり、バラ
ンスピストンの弁シート側の端部中央に大きな貫通穴を
設けて肉厚の薄い円筒端縁とした弁シール部をバランス
ピストンに形成したものである。
【0012】また、上記ボデイに、バランスピストンの
受圧部によって仕切られたピストン室の弁シート側の室
とパイロット弁のパイロット弁室とを連通させる連通穴
を設けると共に該連通穴の途中とバランスピストンの受
圧部によって仕切られたピストン室のパイロット弁側の
室とを連通させるダンパ用連通穴を設けたものである。
さらに、上記ピストン室にバランスピストンの貫通穴を
貫き、弁シート下流側に位置する端部外周に弁シートと
で屈曲した通路を構成する環状凹溝を有するロッドを設
置するようにしてもよい。さらにまた、上記ロッドを位
置調整手段により位置調整可能としてもよい。
【0013】
【作用】本発明においては、主リリーフ弁のバランスピ
ストンの弁シート側の端部中央に大きな貫通穴を設けて
肉厚の薄い円筒端縁とした弁シール部をバランスピスト
ンに形成したから、弁シール部と弁シートとで構成され
る圧力制御部においてバランスピストンの端部の受圧面
積が小となり、その端部への流体力が小となったため
に、バランスピストンの受圧面積を小さくし、かつ安定
の良い圧力制御が可能となり、その結果、バランスピス
トンは軽量となり、かつ受圧面積が小となったために弁
を小形にできるとともに応答性も高めることができる。
【0014】また、上記ボデイにバランスピストンの受
圧部によって仕切られたピストン室の弁シート側の室と
パイロット弁のパイロット弁室とを連通させる連通穴を
設けると共に該連通穴の途中とバランスピストンの受圧
部によって仕切られたピストン室のパイロット弁側の室
とを連通させる該連通穴より小さいダンパ用連通穴を設
けたから、そのダンパ用連通穴で圧油の出入りを抑制す
ることにより、パイロット弁の設定圧に影響を与えるこ
となく、ピストン室のパイロット弁側の室をダンピング
室として振動抑制効果を持たせることができる。
【0015】さらに、上記ピストン室にバランスピスト
ンの貫通穴を貫き、弁シート下流側に位置する端部外周
に弁シートとで屈曲した油路を構成する環状凹溝を有す
るロッドを設置するようにしたから、バランスピストン
の弁シール部と弁シートとで構成される圧力制御部を通
過した後の流体は弁シートとロッドの環状凹溝とで構成
した屈曲した戻り油路があることにより急激な圧力低下
を生じさせないためにキャビテーションが発生しにくく
なり、騒音がかなり軽減される効果があると共に大流量
で設定圧力を高圧に設定した領域で低騒音効果を良好に
するように設定し、大流量で設定圧力を低圧に設定した
領域で使用したときにもパイロット弁の設定圧力の最低
設定圧を低くすることができる。
【0016】さらにまた、上記ピストン室にバランスピ
ストンの貫通穴を貫き、弁シート下流側に位置する端部
外周に弁シートとで屈曲した通路を構成する環状凹溝を
有するロッドを位置調整手段により位置調整可能に設置
するようにしたから、上記屈曲した通路の通路抵抗を油
圧システムの仕様流量に応じた値とするように位置調整
手段を操作してロッドの位置を変えることができるた
め、最大使用流量に合わせ、より効果的に騒音を軽減す
ることができる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の第1実施例に係るパイロット
操作形リリーフ弁の構成を示すブロック図である。図に
おいて、従来例と同一の構成は従来例と同一符号を付し
て重複した構成の説明を省略する。26はピストン室4
に摺動自在に設けられ、スプリング8によって弁シート
7に向けて常時付勢されたバランスピストン、26aは
バランスピストン26の略中央外周に形成されたフラン
ジ状の受圧部、26bはバランスピストン26の弁シー
ト側の端部中央に大きな貫通穴を設けてバランスピスト
ン26に形成した肉厚の薄い円筒端縁とした弁シール
部、26cはバランスピストン26の受圧部に形成され
た絞り小穴、26dはバランスピストン26の内部中心
を貫通した貫通穴である。
【0018】次に、上記実施例の動作を説明する。この
実施例では、主リリーフ弁1のバランスピストン26の
弁シート側の端部中央に大きな貫通穴を設けて肉厚の薄
い円筒端縁とした弁シール部26bをバランスピストン
26に形成している。そして、弁シール部26bと弁シ
ート7とで構成される圧力制御部において弁シール部2
6bの端部の受圧面積が小となり、その端部への流体力
が小となった。それゆえ、バランスピストン26の受圧
部26aの受圧面積を小さくしても、安定の良い圧力制
御が可能となった。そして、バランスピストン26の受
圧部26aの受圧面積を小さくした結果、バランスピス
トン26はコンパクトで軽量となり、かつ受圧面積が小
となったために弁を小形にできるとともに応答性も高ま
った。
【0019】図2は本発明の第2実施例に係るパイロッ
ト操作形リリーフ弁の構成を示すブロック図である。図
において、第1実施例と同一の構成は第1実施例と同一
符号を付し、第1実施例と相違する構成について説明す
る。31はボデイ3に形成され,ピストン室4の弁シー
ト側の右室4aとパイロット弁2のパイロット弁室15
に連通する連絡通路20と連通させる連通穴、32はボ
デイ3に形成され,連通穴31の途中とピストン室4の
パイロット弁側の左室4bとを連通させるダンパ効果も
有するダンパ用連通穴である。
【0020】この実施例の動作を説明する。従来例のよ
うにバランスピストン6の受圧部6aにピストン室4の
弁シート側の右室4aとパイロット弁側の左室4bとを
連通させる絞り小穴6cを設けた場合には、パイロット
弁室15とピストン室4の左室4bとを連通させる連絡
通路20の穴径を絞って圧油の出入りを抑制することに
より、ピストン室4の左室4bをダンピング室として振
動抑制効果を持たせることができる反面、圧力損失が増
えるためにパイロット弁2の設定圧に影響を与えるもの
である。
【0021】しかし、この実施例では、従来例の絞り小
穴6cの代わりにピストン室4の弁シート側の右室4a
とパイロット弁2のパイロット弁室15に連通する連絡
通路20と連通させる連通穴31が設けられ、パイロッ
ト弁室15とピストン室4の左室4bとの連通は連通穴
31の途中とピストン室4のパイロット弁側の左室4b
とを連通させるダンパ用連通穴32によって行われるた
め、そのダンパ用連通穴32を絞りことにより、ピスト
ン室4の左室4bをダンピング室として振動抑制効果を
持たせるようにしても、パイロット弁室15とピストン
室4の左室4bとの連通状態は代わらず圧力損失は生じ
ないため、パイロット弁2の設定圧に影響を与えること
はない。従って、パイロット弁2の設定圧に影響を与え
ることなくピストン室4のパイロット弁側の左室4bを
ダンピング室として振動抑制効果を持たせることが可能
となる。なお、それ以外の作用、効果は第1実施例と同
様である。
【0022】図3は本発明の他の実施例に係るパイロッ
ト操作形リリーフ弁の構成を示すブロック図である。こ
の実施例は図2の第2実施例の構成に加えて、ピストン
室4にバランスピストン26の貫通穴26dを貫き、弁
シート下流側に位置する端部外周に弁シート7とで屈曲
した通路を構成する環状凹溝35aを有するロッド35
を設置するようにしたものである。35bはロッド35
の内部中心を貫通する貫通通路で、パイロット弁2のパ
イロット弁室15と連通する連絡通路21と連通させら
れている。また、この実施例のロッド35はスプリング
8によってカバー9に向けて付勢され、カバー9に固定
されているが、例えば溶接等の他の固定手段によってカ
バー9に固定されるようにしてもよい。
【0023】この実施例では、バランスピストン26の
弁シール部26bと弁シート7とで構成される圧力制御
油路を通過した後の圧油は弁シート7とロッド35の環
状凹溝35aとで構成した屈曲した通路があることによ
り、急激な圧力低下を生じさせないためにキャビテーシ
ョンが発生しにくくなる。従って、騒音がかなり軽減さ
れる。また、この実施例は、バランスピストン26の位
置が変化しても、弁シート7とロッド35の環状凹溝3
5aとで構成した屈曲した通路の形状は変化しないため
にロッド35の環状凹溝35aを大流量で設定圧力を高
圧に設定した領域で低騒音効果を良好にするように設定
し、大流量で設定圧力を低圧に設定した領域で使用した
としても屈曲した油路の流量抵抗は増えることなく、同
じであり、設定圧力調整ハンドル14によって設定され
るパイロットバネ13による設定圧力の最低設定圧を低
くすることができる。なお、それ以外の作用、効果は第
1及び第2実施例と同様である。
【0024】図4は本発明の第4実施例に係るパイロッ
ト操作形リリーフ弁の構成を示すブロック図である。こ
の実施例は図3の第3実施例の構成に加えて、ロッド3
5の基端部にネジ部36を設け、そのネジ部36をボデ
イ3と一体のボデイカバー37に形成されたネジ穴37
aに螺合してロッド35をボデイカバー37に固定して
いる。38はネジ穴37aに螺合したロッド35のネジ
部36の先端に取り付けられた締付けナットである。そ
して、締付けナット38を緩め、ネジ穴37aに螺合し
たロッド35のネジ部36を螺回することにより、ロッ
ド35の位置調整を行うことができる。この実施例の位
置調整手段はロッド35のネジ部36とボデイカバー3
7のネジ穴37aと締付けナット38とで構成されてい
る。40はパイロット弁室15に連通する連絡通路21
と排出室5とを連通させる連通通路で、第1実施例のバ
ランスピストン6の貫通穴6aに代わるものである。こ
の実施例では、ロッド35を位置調整手段であるネジ部
36とネジ穴37aと締付けナット38により位置調整
可能に設置するようにしたから、弁シート7とロッド3
5の環状凹溝35aとで構成した屈曲した通路の通路抵
抗を油圧システムの使用流量に応じた値とするように位
置調整手段を操作してロッド35の位置を変えることが
できるため、最大使用流量に合わせ、より効果的に騒音
を軽減することができる。なお、それ以外の作用、効果
は第1、第2及び第3実施例と同様である。
【0025】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、主リリーフ弁のバランスピストンの弁シート側の端
部中央に大きな貫通穴を設けて肉厚の薄い円筒端縁とし
た弁シール部をバランスピストンに形成したので、弁シ
ール部と弁シートとで構成される圧力制御部を流れる圧
油の流体力の影響を弁シール部は受けにくくなったため
に、バランスピストンはその受圧面積を小としても、安
定の良い圧力制御が可能となって、バランスピストンは
軽量となり、かつ受圧面積が小となったために弁を小形
にできるとともに応答性も高めることができるという効
果を有する。
【0026】また、上記ボデイにバランスピストンの受
圧部によって仕切られたピストン室の弁シート側の室と
パイロット弁のパイロット弁室とを連通させる連通穴を
設けると共に該連通穴の途中とバランスピストンの受圧
部によって仕切られたピストン室のパイロット弁側の室
とを連通させる該連通穴より小さいダンパ用連通穴を設
けたので、そのダンパ用連通穴で圧油の出入りを抑制す
ることにより、パイロット弁の設定圧に影響を与えるこ
となく、ピストン室のパイロット弁側の室をダンピング
室として振動抑制効果を持たせることができるという効
果を有する。
【0027】さらに、上記ピストン室にバランスピスト
ンの貫通穴を貫き、弁シート下流側に位置する端部外周
に弁シートとで屈曲した通路を構成する環状凹溝を有す
るロッドを設置するようにしたので、バランスピストン
の弁シール部と弁シートとで構成される圧力制御油路を
通過した後の圧油は弁シートとロッドの環状凹溝とで構
成した屈曲した通路があることにより急激な圧力低下を
生じさせないためにキャビテーションが発生しにくくな
り、騒音がかなり軽減される効果があると共に大流量で
設定圧力を高圧に設定した領域で低騒音効果を良好にす
るように設定し、大流量で設定圧力を低圧に設定した領
域で使用したときにもパイロット弁の設定圧力の最低設
定圧を低くすることができるという効果を有する。
【0028】さらにまた、上記ピストン室にバランスピ
ストンの貫通穴を貫き、弁シート下流側に位置する端部
外周に弁シートとで屈曲した通路を構成する環状凹溝を
有するロッドを位置調整手段により位置調整可能に設置
するようにしたので、上記屈曲した通路の通路抵抗を油
圧システムの仕様流量に応じた値とするように位置調整
手段を操作してロッドの位置を変えることができるた
め、最大使用流量に合わせ、より効果的に騒音を軽減す
ることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施例に係るパイロット操
作形リリーフ弁の構成を示すブロック図である。
【図2】図2は本発明の第2実施例に係るパイロット操
作形リリーフ弁の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は本発明の第3実施例に係るパイロット操
作形リリーフ弁の構成を示すブロック図である。
【図4】図4は本発明の第4実施例に係るパイロット操
作形リリーフ弁の構成を示すブロック図である。
【図5】従来のパイロット操作形リリーフ弁の構成を示
すブロック図である。
【符号の説明】
1 主リリーフ弁 2 パイロット弁 3 ボデイ 4 ピストン室 5 排出室 7 弁シート 8 スプリング 9 カバー 15 パイロット弁室 16 パイロット弁シート 17 ポペット 18 パイロットバネ 19 設定圧力調整ハンドル 26 バランスピストン 26a 受圧部 26b 弁シール部 26d 貫通穴

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧油が流入するピストン室と、ピストン
    室に弁シートを介して連通し、圧油を外部に排出する排
    出室が形成されたボデイと、ピストン室に摺動自在に設
    けられ、スプリングによって弁シートに向けて常時付勢
    され、内部に貫通穴を有し、略中央外周にフランジ状の
    受圧部を有するバランスピストンとを備えた主リリーフ
    弁と、ピストン室と連通すると共にバランスピストンの
    貫通穴を介して排出室と連通するパイロット弁室を有す
    るカバーと、パイロット弁室内に設けられたパイロット
    弁シートと、パイロットバネによってパイロット弁シー
    トに向けて常時付勢され、ピストン室からの圧油の圧力
    が所定圧以上のときにパイロット弁シートから離れるポ
    ペットとを備えたパイロット弁とからなり、パイロット
    弁の駆動に応じて主リリーフ弁がリリーフ動作するパイ
    ロット操作形リリーフ弁において、 バランスピストンの弁シート側の端部中央に大きな貫通
    穴を設けて肉厚の薄い円筒端縁とした弁シール部をバラ
    ンスピストンに形成したことを特徴とするパイロット操
    作形リリーフ弁。
  2. 【請求項2】 上記ボデイに、バランスピストンの受圧
    部によって仕切られたピストン室の弁シート側の室とパ
    イロット弁のパイロット弁室とを連通させる連通穴を設
    けると共に該連通穴の途中とバランスピストンの受圧部
    によって仕切られたピストン室のパイロット弁側の室と
    を連通させるダンパ用連通穴を設けたことを特徴とする
    請求項1記載のパイロット操作形リリーフ弁。
  3. 【請求項3】 上記ピストン室にバランスピストンの貫
    通穴を貫き、弁シート下流側に位置する端部外周に弁シ
    ートとで屈曲した通路を構成する環状凹溝を有するロッ
    ドを設置したことを特徴とする請求項1又2記載のパイ
    ロット操作形リリーフ弁。
  4. 【請求項4】 上記ロッドを位置調整手段により位置調
    整可能としたことを特徴とする請求項3記載のパイロッ
    ト操作形リリーフ弁。
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