JPH07102529B2 - 木材単板の製造方法 - Google Patents
木材単板の製造方法Info
- Publication number
- JPH07102529B2 JPH07102529B2 JP61149107A JP14910786A JPH07102529B2 JP H07102529 B2 JPH07102529 B2 JP H07102529B2 JP 61149107 A JP61149107 A JP 61149107A JP 14910786 A JP14910786 A JP 14910786A JP H07102529 B2 JPH07102529 B2 JP H07102529B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- veneer
- wood
- sliced
- flitch
- slice
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Finished Plywoods (AREA)
- Veneer Processing And Manufacture Of Plywood (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、和室用天井、とくにむく材竿縁天井等に使
用される木材単板の製造方法に関するものである。
用される木材単板の製造方法に関するものである。
銘木の厚単板(むく材)を製造するにあたり、フリッチ
から厚単板を取るのに、鋸引きによる方法と厚突きスラ
イサによる方法とがある。
から厚単板を取るのに、鋸引きによる方法と厚突きスラ
イサによる方法とがある。
しかしながら、鋸引きによる方法では、第3図に示すよ
うに、フリッチ20はその鋸引き代aがロスとなるという
問題があった。また、第4図に示すように、フリッチ20
のスライサ21での厚突きは高度な技術を要するうえに、
第5図に示すようにスライスする厚みが大きくなるほど
切削時に単板22の裏面にできる細かな割れ23(以下、裏
割れという)により単板22に反りが発生するという問題
があった。
うに、フリッチ20はその鋸引き代aがロスとなるという
問題があった。また、第4図に示すように、フリッチ20
のスライサ21での厚突きは高度な技術を要するうえに、
第5図に示すようにスライスする厚みが大きくなるほど
切削時に単板22の裏面にできる細かな割れ23(以下、裏
割れという)により単板22に反りが発生するという問題
があった。
この発明の目的は、比較的厚みのある木材単板の反りを
なくした木材単板の製造方法を提供することである。
なくした木材単板の製造方法を提供することである。
この発明の木材単板の製造方法は、木材のフリッチの表
面からスライスした表スライス単板を得る工程と、前記
フリッチの裏面からスライスした裏スライス単板を得る
工程と、前記表スライス単板と前記裏スライス単板の2
枚をそのスライス面を対面させて一体に貼り合わせる工
程とを含むものである。
面からスライスした表スライス単板を得る工程と、前記
フリッチの裏面からスライスした裏スライス単板を得る
工程と、前記表スライス単板と前記裏スライス単板の2
枚をそのスライス面を対面させて一体に貼り合わせる工
程とを含むものである。
このように、この発明によれば、木材のフリッチの表面
からスライスした表スライス単板と、フリッチの裏面か
らスライスした裏スライス単板の2枚をそのスライス面
を対面させて一体に貼り合わせているので、木材単板の
表面は木表状木目、裏面は木裏状木目で表現され、単に
スライスしただけの単板と同様の自然感を与えることが
できる。しかも、これらの単板の反りが互いに相殺さ
れ、反りのない木材単板を得ることができる。
からスライスした表スライス単板と、フリッチの裏面か
らスライスした裏スライス単板の2枚をそのスライス面
を対面させて一体に貼り合わせているので、木材単板の
表面は木表状木目、裏面は木裏状木目で表現され、単に
スライスしただけの単板と同様の自然感を与えることが
できる。しかも、これらの単板の反りが互いに相殺さ
れ、反りのない木材単板を得ることができる。
実施例 この発明の一実施例を第1図および第2図に基づいて説
明する。すなわち、この木材単板の製造方法は、第1図
に示すような木材のフリッチ1を用いて、第2図に示す
ようにこのフリッチ1の表裏面よりそれぞれスライサで
スライスして表スライス単板2と裏スライス単板3とを
得、ついでこの表スライス単板2と裏スライス単板3と
をそのスライス面に接着剤を塗布して一体に貼り合わせ
所定厚みの木材単板4を得るものである。
明する。すなわち、この木材単板の製造方法は、第1図
に示すような木材のフリッチ1を用いて、第2図に示す
ようにこのフリッチ1の表裏面よりそれぞれスライサで
スライスして表スライス単板2と裏スライス単板3とを
得、ついでこの表スライス単板2と裏スライス単板3と
をそのスライス面に接着剤を塗布して一体に貼り合わせ
所定厚みの木材単板4を得るものである。
前記フリッチ1は原木を製材したものである。また、前
記表スライス単板2と裏スライス単板3とはそれぞれ必
要とする木材単板4の厚みの1/2の厚さにスライスされ
る。たとえば、厚さ7mmの木材単板4を必要とするとき
は表スライス単板2および裏スライス単板3をそれぞれ
厚さ3.5mmにスライスする。
記表スライス単板2と裏スライス単板3とはそれぞれ必
要とする木材単板4の厚みの1/2の厚さにスライスされ
る。たとえば、厚さ7mmの木材単板4を必要とするとき
は表スライス単板2および裏スライス単板3をそれぞれ
厚さ3.5mmにスライスする。
表スライス単板2と裏スライス単板3とを接着すると、
それぞれの単板のスライス面にできる裏割れ5,6に基づ
く上反り,下反りが相互に相殺しあい裏割れ5,6による
単板の反り(切削直後またはその後の反り)の発生が抑
制される。
それぞれの単板のスライス面にできる裏割れ5,6に基づ
く上反り,下反りが相互に相殺しあい裏割れ5,6による
単板の反り(切削直後またはその後の反り)の発生が抑
制される。
また、切削技術の向上によりスライス切削時に裏割れ5,
6が発生しなくなったとしても、第2図に示すような上
反りおよび下反りは切削時には存在しているので、これ
らの相殺にも効果的である。
6が発生しなくなったとしても、第2図に示すような上
反りおよび下反りは切削時には存在しているので、これ
らの相殺にも効果的である。
得られた木材単板は和室用天井、とくにむく材竿縁天井
用として好適に使用可能である。木材単板の木目柄とし
ては、板目,柾目、杢等がある。
用として好適に使用可能である。木材単板の木目柄とし
ては、板目,柾目、杢等がある。
なお、以上の実施例では、フリッチ1として原木を製材
したむく材を使用したが、たとえば脱色または染色した
素材単板の複数枚を接着剤を介して積層し圧締接着して
成形した集成フリッチを用いてもよい。この場合には、
木材単板の板面に人工的に木目模様を表現することがで
きる。
したむく材を使用したが、たとえば脱色または染色した
素材単板の複数枚を接着剤を介して積層し圧締接着して
成形した集成フリッチを用いてもよい。この場合には、
木材単板の板面に人工的に木目模様を表現することがで
きる。
この発明によれば、木材のフリッチの表面からスライス
した表スライス単板と、フリッチの裏面からスライスし
た裏スライス単板の2枚をそのスライス面を対面させて
一体に貼り合わせているので、木材単板の表面は木表状
木目、裏面は木裏状木目で表現され、単にスライスした
だけの単板と同様の自然感を与えることができる。しか
も、これらの単板の反りが互いに相殺され、反りのない
木材単板を得ることができるという効果がある。
した表スライス単板と、フリッチの裏面からスライスし
た裏スライス単板の2枚をそのスライス面を対面させて
一体に貼り合わせているので、木材単板の表面は木表状
木目、裏面は木裏状木目で表現され、単にスライスした
だけの単板と同様の自然感を与えることができる。しか
も、これらの単板の反りが互いに相殺され、反りのない
木材単板を得ることができるという効果がある。
第1図はこの発明の一実施例におけるフリッチを示す斜
視図、第2図はその実施例における木材単板の製造工程
を示す説明図、第3図は鋸引きされたフリッチを示す説
明図、第4図はスライサによるフリッチのスライス工程
を示す説明図、第5図はスライスされた木材単板の正面
図である。 1、20……フリッチ、2……表スライス単板、3……裏
スライス単板、7……スライス単板、4,8……木材単板
視図、第2図はその実施例における木材単板の製造工程
を示す説明図、第3図は鋸引きされたフリッチを示す説
明図、第4図はスライサによるフリッチのスライス工程
を示す説明図、第5図はスライスされた木材単板の正面
図である。 1、20……フリッチ、2……表スライス単板、3……裏
スライス単板、7……スライス単板、4,8……木材単板
Claims (1)
- 【請求項1】木材のフリッチの表面からスライスした表
スライス単板を得る工程と、前記フリッチの裏面からス
ライスした裏スライス単板を得る工程と、前記表スライ
ス単板と前記裏スライス単板の2枚をそのスライス面を
対面させて一体に貼り合わせる工程とを含む木材単板の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61149107A JPH07102529B2 (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | 木材単板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61149107A JPH07102529B2 (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | 木材単板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS634904A JPS634904A (ja) | 1988-01-09 |
JPH07102529B2 true JPH07102529B2 (ja) | 1995-11-08 |
Family
ID=15467850
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61149107A Expired - Lifetime JPH07102529B2 (ja) | 1986-06-25 | 1986-06-25 | 木材単板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07102529B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5076207A (ja) * | 1973-11-10 | 1975-06-21 | ||
JPS5224613U (ja) * | 1975-08-13 | 1977-02-21 |
-
1986
- 1986-06-25 JP JP61149107A patent/JPH07102529B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS634904A (ja) | 1988-01-09 |
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