JPH0710224U - 仮設足場用ブレース手摺枠装置 - Google Patents

仮設足場用ブレース手摺枠装置

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JPH0710224U
JPH0710224U JP3830993U JP3830993U JPH0710224U JP H0710224 U JPH0710224 U JP H0710224U JP 3830993 U JP3830993 U JP 3830993U JP 3830993 U JP3830993 U JP 3830993U JP H0710224 U JPH0710224 U JP H0710224U
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正大 松浦
映一 合川
洋 寺田
哲雄 戸井
基史 佐竹
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アサヒ産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 座屈強度が高く安全性に優れた仮設足場を構
築でき、同時に仮設足場の組立て解体作業の安全性を向
上させる。 【構成】 建枠1を連結するジョイント7のカラー9部
分の外面にホルダー21を設け、ブレース手摺枠12の
下端部にフック機構31を設け、ホルダー21にフック
機構31を係止すると、ジョイント7相互を結合して、
仮設足場の座屈強度を向上させることができると共に、
ブレース手摺枠12が建枠1間の上部に起立し、足場板
6上での作業の安全性を向上させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、各種建築作業に使用する枠組仮設足場のブレース手摺枠装置、更 に詳しくは、座屈強度の高い仮設足場を構築できると共に、仮設足場の構築及び 解体作業が安全に行えるようにするブレース手摺枠装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建枠を用いて枠組仮設足場を構築するには、対向状に配置した建枠をX 字状のブレースで結合すると共に、両建枠の上部横桟間に足場板を架設して両建 枠を自立させ、これを横方向に連続して一階床を構築し、次に足場板上に載って 各建枠上に新たな建枠を継ぎ足し、対向する建枠をブレースによる結合と足場板 の架設によって組み、二階床を構築する。
【0003】 このように、各階床を上方へ順次繰返して組立てることにより、所望する高さ の枠組仮設足場を構築するものであり、足場の解体は上記と逆に上位の階床から 順に解体していく。
【0004】 また、上記の枠組仮設足場は、その上に載って作業を行なうため、安全性の面 から十分な強度が要求され、特に荷重は垂直荷重が大半であるので、座屈強度の 向上が望まれる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、従来のブレースは、二本のパイプをX字状に結合した構造になって いるため、対向する建枠を互に結合するだけであり、階床の組立て後においては 足場板の両側に安全柵を形成する機能をもつことになるが、上位階床を組立てる 作業時は、建枠の建込み後に対向する建枠を結合するため、上位階床の組立て作 業時には足場板の両側に手摺等の安全を確保するものが全く存在しないことにな り、足場組立てが高くなるにつれ作業の危険度が増すという問題がある。また、 解体時も同様である。
【0006】 また、市街地などにおいて、近年、環境美化の向上が大きな課題になっており 、建物の外周を囲む仮設足場においても美感が要求されるようになっているが、 従来の仮設足場は、建枠をX字状のブレースで連結した外観になっているため、 デザイン性にとぼしく美感に欠けるという問題がある。
【0007】 更に、建枠はそれ自体十分な許容荷重を有するように製作されているが、枠組 仮設足場においては、上下建枠を結合する部分にジョイントを用いて組立てを行 なう関係上、ジョイントで接続した部分に荷重が集中し、この部分は座屈強度が 弱いため、仮設枠組足場の強度を低下させることになる。
【0008】 そこでこの考案は、上記のような問題点を解決するため、座屈強度の優れた仮 設足場を構築でき、しかも仮設足場の組立て及び解体作業の安全性とデザイン性 を向上させることができる仮設足場用ブレース手摺枠装置を提供することを課題 としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するため、この考案は、対向する建枠間に納まる幅の 枠状に形成したブレース手摺枠の両側部と、上下の建枠を連結するジョイントの 一方にホルダーを設け、同他方にこのホルダーと係止するフック機構を設け、前 記フック機構とホルダーの係止により建枠間の上部にブレース手摺枠を配置する ようにした構成を採用したものである。
【0010】
【作用】
建枠を用いて枠組足場を構築する場合に、上下建枠の接続をジョイントを用い て行ない、かつ、対向位置にあるジョイント相互をブレース手摺枠で緊結して剛 体化する。
【0011】 上下の建枠を結合するジョイント部分は荷重の集中する部分であるが、ジョイ ント相互を緊結することにより、横に並ぶ各ジョイントが剛体化し、この剛体部 分が各階層の上下建枠間に存在することになり、これによって枠組足場の座屈強 度が大幅に向上する。
【0012】 また、ジョイントを緊結するブレースを手摺枠によって、枠組足場の組立て時 等において、ジョイントの緊結と同時に上位足場板の上部に安全手摺枠を配置す ることができ、上位足場板上での作業が完全に行なえる。
【0013】
【実施例】
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0014】 図1と図2のように、仮設枠組足場の構築に用いる建枠1は、両側縦柱2、2 の上端部を水平の横桟3で結合し、両縦柱2、2と横桟3間に補強部分を設けた 門形や鳥居形に形成され、この建枠1を用いて仮設枠組足場を構築するには、最 下位建枠をジャッキベース4で支持して対向状に配置し、対向する最下位建枠1 を縦柱2、2の部分でブレース5により結合して自立させ、横桟3間に布枠又は 足場板6を架設し、これを横方向に繰返していく。
【0015】 建枠1における縦柱2、2の上端に予めジョイント7を取付けておき、各建枠 1上に二階層用の建枠1を、ジョイント7に対する縦柱下端の挿入によって接続 し、対向する建枠をブレース手摺枠によって結合すると共に、横桟間に足場板を 架設し、このような作業を上方に繰り返すことによって必要な高さの枠組足場を 構築する。
【0016】 前記建枠1の上端に取付けたジョイント7において、建物と反対の外側に位置 するジョイントは、同じ高さで対向位置にあるものが、後述するブレース手摺枠 を介して相互に緊結、剛体化されている。
【0017】 ジョイント7は図示詳細を略したが、縦柱2が嵌合する外径を有するジョイン トパイプ8の中間部外周面にカラー9を設け、例えばジョイントパイプ8内にロ ック機構を収納し、ジョイントパイプ8の上下に挿入した縦柱2とジョイントパ イプ8をロックピンによって結合するようになっている。従って、カラー9の上 端は上位縦柱2の当接面となり、下端が下位縦柱2の当接面となり、このジョイ ント7によって、上下の建枠1が結合されることになる。
【0018】 建物に対して外側に位置し、同じ階高で対向するジョイント7を緊結するため のブレース手摺枠12は、その両端下部がジョイント7のカラー9と結合手段を 用いて結合され、このブレース手摺枠12は各ジョイント7相互を順次結合して 剛体化している。
【0019】 上記ブレース手摺枠12は、図1と図2に示すように、鋼管を用い、対向する 建枠1、1間に納まる幅の下向きコ字状に形成したフレーム13と、フレーム1 3内の下端部間に架設した補強横桟14と、フレーム13と補強横桟14で囲ま れた空間に設けた補強筋15とで構成されている。
【0020】 このブレース手摺枠12は、図示のような構造に限定されるものではなく、建 枠1、1間に納まる大きさの枠状体であればよく、強度的に許容される範囲で所 望のデザインと構造を採用することができる。
【0021】 前記ブレース手摺枠12の両側には、上下の位置に、建枠1の縦柱2を保持す る建枠ホルダー51と、中間部の位置に建柱2のブレースピンに係止するロック プレート52と、下部寄りの位置にジョイント7との結合手段とが各々取付けら れている。
【0022】 先ず、ロックプレート52は、図10(A)、(B)の如く、ブレース手摺枠 12における両側支柱53にピン54で枢止した後端を中心に上下に揺動自在と なり、ピン54に組込んだばね55によって姿勢が保持されると共に、先端の下 部にブレースピン56に対する係合切欠57を設けて形成され、このロックプレ ート52によってブレース手摺枠12を建枠1に対して、建枠1の並列方向に固 定できる。
【0023】 ブレース手摺枠12は、後述する結合手段でジョイント7に係止されるので、 結合手段を基準にして上下の位置が決まり、これにより、既成建枠のブレースピ ン56をそのまま有効利用できる。
【0024】 次に、図11に示す建枠ホルダー51の第1の例は、断面上向コ字状で先端に 向けて広幅とした建枠ホルダー51の一方側面にフック61を回動可能に取付け て形成されている。
【0025】 建枠ホルダー51は、後端の二叉部を支柱54に外嵌してピン62で上下に揺 動自在となるよう支柱54に枢止し、先端部に水平伏倒時、建枠1の縦柱2に対 して外接する略半円形の凹欠部63を設けて形成され、この建枠ホルダー51は 、ブレース手摺枠12の着脱時、支柱54に外嵌するよう起立させておき、ブレ ース手摺枠12の建枠1への結合時は、水平に伏倒させて凹欠部63を縦柱2に 外嵌する。
【0026】 この建枠ホルダー51の水平状態の維持は、建枠ホルダー51の後端部に設け た下面側への屈曲部の弧状端縁64が支柱54に当接することによって得られる 。
【0027】 フック61は円軸材を用い、直線部65の先端に略90°の角度で弧状に屈曲 する屈曲部66を連成して形成され、建枠ホルダー51の側面に溶接した筒状ホ ルダー67で直線部65が保持され、この直線部65の軸心を中心に回動可能に なっている。
【0028】 上記フック61の回動を、建枠ホルダー51の水平伏倒時において、屈曲部6 6が建枠1の縦柱2に外接する水平状態から上向きに起立する間の範囲に規制す ると共に、ホルダー67に対する抜止めのため、直線部65のホルダー67から 突出する後端に角度規制ピン68が径方向に貫通して両端が外部に突出するよう 取付けられている。
【0029】 この角度規制ピン68は、図11(C)のように、屈曲部66が水平状態のと き一方端部が建枠ホルダー51の側面に当接し、屈曲部66が起立するとき、他 方の端部が建枠ホルダー51の側面に当接し、フック61の回動範囲を90°に 規制している。
【0030】 図12に示す建枠ホルダー51の第2の例は、支柱54に断面下向コ字状のヒ ンジ81を水平に溶接固定し、このヒンジ81に建枠ホルダー51の後端をボル ト82で水平状態から上方に起立する回動自在に取付け、この建枠ホルダー51 の側面にフック61を回動自在に取付けて形成されている。
【0031】 この第2の例では、ヒンジ81の前後二箇所の位置に、ボルト82の挿通孔8 3、84を設け、建枠ホルダー51の取付け位置を前後に変化させることができ るようになっている。
【0032】 なぜならば、建枠1にはインチサイズとメートルサイズの二種類があり、両者 は使用時の対向間隔が異なるため、ヒンジ81に対する建枠ホルダ51の取付け 位置を変化させることにより、建枠の寸法変化に対応することができる。
【0033】 また、フック61の回動角度の規制は、図12(C)のように、ホルダ67に 90°強の長孔85を対向状に設け、フック61を直交状に貫通するロールピン 86が長孔85内に納まり、ピン86と長孔85によってフック61の抜止めと 90°の回動角度の規制とを行なっている。
【0034】 図13に示す建枠ホルダー51の第3の例は、支柱54にフック状の建枠ホル ダー51を水平に固定し、建枠ホルダー51の後部上面にフック61の後端を枢 止し、該フック61を起伏動自在としたものである。
【0035】 図14に示す建枠ホルダー51の第4の例は、前記第1の例と同じ建枠ホルダ ー51をピン62で支柱54に起伏動自在となるよう枢着し、上記支柱54の建 枠ホルダー51の直下の位置にフック61を固定して形成されている。
【0036】 このフック61は、一枚の帯状金属板を用い、後端のU字状部69を支柱54 に外嵌してカシメピン70で固定し、先端側に縦柱2へ外接する平面略半円筒状 の屈曲部71を設けて形成され、水平に伏倒した建枠ホルダー51はその下面が フック61上に重なることになる。
【0037】 上記フック61における屈曲部71は図14(B)の場合、上下高さ寸法の半 分を欠除し、建枠1の縦柱2を両側から抱持するときに欠除部72に相手屈曲部 71が納まるようにしている。
【0038】 また、図15の場合は、屈曲部71を上下方向中央部の切欠73によって二叉 状とし、相手屈曲部71はこの切欠73内に納まる高さ寸法とし、両側からの縦 柱2の抱持が支障なく行えるようにしている。
【0039】 図16乃至図18に示す建枠ホルダー51の第5の例は、建枠ホルダー51を 支柱54にピン62で起伏動自在となるよう枢着し、縦柱2の略半周に外接する ワイヤーや紐、チェン等の可撓条91の一端を建枠ホルダー51の先端部で一方 側方の位置に、ピン92とストッパー93で抜止状に取付け、他端側に設けた差 込みピン94を建枠ホルダー51の他方側方の位置に設けた孔95に抜差自在と したものである。
【0040】 この第5の例は、建枠ホルダー51を水平に伏倒させ、凹欠部63を縦柱2に 外接させた後、可撓条91を縦柱2に外接させて差込みピン94を孔95に差込 めば、縦柱2を抱持することができる。
【0041】 図18(C)は、可撓条91の建枠ホルダー51に対する着脱手段の他の例を 示し、建枠ホルダー51の他方側面にコ字状金具96を固定し、この金具96の 上下対向壁に設けた切欠97、97内に可撓条91のピン98を嵌合することに より、建枠ホルダー51に対して可撓条91の端部を着脱自在に取付けるように している。
【0042】 図3(A)、(B)は、結合手段の第1の例を示しており、ジョイント7にお けるカラー9の下端部外面で軸心を挟む両側の位置にホルダー21を固定し、ブ レース手摺枠12におけるフレーム13の下部両側の位置に、ホルダー21に対 して係止するフック機構31を設けて構成されている。
【0043】 上記ホルダー21は、対向する側壁22、22間の上部にフック係合壁23を 設けて平面コ字状に形成し、カラー9の外面に溶接によって固定されている。
【0044】 フック機構31は、ホルダー21の側壁22、22間に嵌合する板厚のフック プレート32をブレース手摺枠12の外面に溶接し、このプレート32の先端に 係合壁23へ上部から係止するフック33を設け、フックプレート32の一面側 に落下錠34を上下に可動となるよう取付けて形成されている。
【0045】 上記落下錠34は、長孔35を貫通する二本のピン36、36でフックプレー ト32に対して長孔35の範囲で上下に稼働可能になり、フックプレート32を 係合壁23に係止した状態で、落下錠34の下端に突設した係合片37が係合壁 23の下縁に係合し、フックプレート32の上方への抜止状態を維持するように なっている。
【0046】 この落下錠34の係止を解くには、落下錠34を上方に押上げて回動させれば よい。なお、落下錠34の係合片37は図3(A)、(B)の場合、係合壁23 に係合させたが、図4の如く、落下錠34をフックプレート32の下寄りの位置 に取付け、ホルダー21の一方側壁22の下端部に係合させることにより上方へ の抜止めを得るようにしてもよい。
【0047】 また、ホルダー21は、図5のように、カラー9の外面に二枚のプレートを固 定し、このプレートの対向面間の上部に係合ピン23aを横架して形成し、落下 錠34の下端係合片37をこのピン23aに係合させるようにしてもよい。
【0048】 上記の各落下錠34において、ホルダー21に対するフックプレート32の係 止時に、落下錠34は上部外方に逃げながら相手係合部を通過した後、下降位置 に落下し、上方への抜止めが得られると共に、押上げ状態時の位置を保持するよ うに、長孔35の形状とピン36、36の位置が設定されている。以下の例にお いても同様である。
【0049】 図6に示す結合手段の第2の例は、一枚の金属板を用い、下部にU字状受部2 4と上部に係合片25を設けてホルダー21を形成し、フック機構31は、ホル ダー21に外嵌する対向状のフックプレート32、32間の下部に受部24上へ 係止するピン38を架設し、フックプレート32、32間の上部に、係合片25 に対して下端の係合片37が係脱する落下錠34をピン36、36で取付けた構 造になっている。
【0050】 図7に示す結合手段の第3の例は、ホルダー21を平面略コ字状に形成し、フ ックプレート32の先端上部に係合壁23に対して上部から係合するフック33 を設け、フックプレート32の一面側にロックプレート39をピン40で回動自 在に枢着し、このロックプレート39にスプリング41でホルダー21側に向け て突出する回動弾性を付勢し、ホルダー21とフック機構31の結合時、ロック プレート39が係合壁23の下縁に当接し、上方への抜止めを得るようになって おり、結合を解く場合は、ストッパー片42でロックプレート39を回動させて 係合壁23から離反されればよい。
【0051】 図8に示す結合手段の第4の例は、カラー9の外面に対のコ字状部材26、2 6を背中合状態で固定し、両部材26、26の上部に係止ピン23a、23aを 架設すると共に、両コ字状部材26、26間の中央にストッパー部材27を回動 可能に取付けてホルダー21を形成している。
【0052】 また、ブレース手摺枠12のフレーム13に、ホルダー21に向けて突出する アーム43を固定し、このアーム43の先端上部にフック33を設けてフック機 構31を形成している。
【0053】 ジョイント7に対するブレース手摺枠12の取付けは、アーム43のフック3 3をホルダー21の係止ピン23aに係止した後、ストッパー部材27を90° 回動させ、その頭部28で上方への抜止状態を保持すればよい。
【0054】 図9に示す結合手段の第5の例は、カラー9の外面に固定したコ字状部材29 の外面で上下に結合用ピン30、30を突設してホルダー21を形成し、ブレー ス手摺枠12のフレーム13に一端を固定したアームプレート44の先端をホル ダー21のコ字状部材29に対する外嵌部45とし、この外嵌部45に結合用ピ ン30への挿入孔46を設けてフック機構31を形成している。
【0055】 ジョイント7にブレース手摺枠12を取付けるには、結合用ピン30に軸着し たクサビプレート30aを該結合用ピン30の長手方向に沿わせ、フック機構3 1の挿入孔46を結合用ピン30に挿入した後、クサビプレート30aを結合用 ピン30と直角の姿勢にして打込めば、外嵌部45がコ字状部材29に外嵌する 状態でフック機構31がホルダー21に固定化される。
【0056】 この考案のブレース手摺枠装置は上記のような構成であり、仮設足場の構築時 において、最下層の建枠をブレースの使用によって建込み後、ブレース手摺枠1 2を起立状に保持して両側建枠1間の上部に位置させ、建枠1の上端に予め固定 してある両側ジョイント7のホルダー21に、ブレース手摺枠12の両側フック 機構31を各々係止すれば、両側のジョイント7をブレース手摺枠12で互に結 合すると共に、建枠1間の上部にブレース手摺枠12が起立することになる。こ のとき、ブレース手摺枠12の下部に取付けた建枠ホルダー51を伏倒させ、建 枠1の縦柱2を外嵌保持することにより、ブレース手摺枠12の起立強度を保持 する。
【0057】 この後、両側建枠1の上部横桟3間に足場板6を架設し、上記のような建枠1 の建込みとブレース手摺枠12の取付け及び足場板6の架設を建枠1の並列方向 及び上方に順次繰返して行なうことにより、必要とする高さと平面的な長さを有 する枠組仮設足場を構築することができる。
【0058】 建枠1の建込み後において、図2の下半部に示すように、ブレース手摺枠12 の両側に各々取付けた上部の建枠ホルダー51及びロックプレート52を共に伏 倒させる。先端がフック状となるロックプレート52は建枠1の縦柱2に固定し てあるブレースピンに係合させると共に、先端が略半円形の凹入状となる建枠ホ ルダー51の先端で縦柱2を外嵌保持する。
【0059】 上記の枠組足場においては、対向するジョイント7、7相互がブレース手摺枠 12を介して緊結化し、この緊結化した部分は各階層の上下建枠1間に存在する ことになる。
【0060】 従って、仮設足場において、荷重の集中するジョイント7の部分が水平方向に 連続した緊結化により剛性をもつことになり、荷重に対する座屈強度が大幅に向 上することになる。
【0061】 また、仮設足場の構築時において、上階層建枠の組立時に、足場板上で建物と 反対側の位置に、ブレース手摺枠12が配置されることになるので、作業の安全 性が図れる。
【0062】 更に、ブレース手摺枠12と上階層の建枠1とは、建枠ホルダー51とロック プレート52で結合されて剛体化し、この部分においても仮設足場の剛性を高め て建枠1の座屈強度を高めることになる。
【0063】
【考案の効果】
以上のようにこの考案によると、建枠を連結するジョイント相互をブレース手 摺枠で緊結するようにしたので、ジョイント相互が剛体化し、枠組足場の強度的 に弱いジョイント部分を補強し、枠組足場の座屈強度を高めることができ、枠組 足場の安全性を大幅に向上させることができる。
【0064】 また、ジョイント相互をブレース手摺枠で結合するようにしたので、枠組足場 の構築や解体時において、足場板の側部上方に手摺枠を配置することができ、枠 組足場の組立及び解体作業の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のブレース手摺枠装置を用いた枠組足
場の斜視図
【図2】枠組足場の要部を示す建物側から外側を見た縦
断面図
【図3】(A)は結合手段の第1の例を示す縦断面図、
(B)は同上の横断平面図
【図4】(A)は結合手段の他の例を示す縦断面図、
(B)は同上の横断平面図
【図5】(A)は結合手段の更に他の例を示す縦断面
図、(B)は同上の横断平面図
【図6】(A)は結合手段の第2の例を示す縦断面図、
(B)は同上の横断平面図
【図7】(A)は結合手段の第3の例を示す一部縦断面
図、(B)は同縦断正面図
【図8】(A)は結合手段の第4の例を示す正面図、
(B)は同上の横断平面図
【図9】(A)は結合手段の第5の例を示す正面図、
(B)は同上の横断平面図
【図10】(A)はロックプレートの横断平面図、
(B)は同上の正面図
【図11】(A)は建枠ホルダーとフックの第1の例を
示す横断平面図、(B)は同正面図、(C)は(A)の
矢印C−Cに沿う断面図
【図12】(A)は建枠ホルダーとフックの第2の例を
示す横断平面図、(B)は同正面図、(C)は(B)の
矢印C−Cに沿う断面図
【図13】(A)は建枠ホルダーとフックの第3の例を
示す横断平面図、(B)は同正面図
【図14】(A)は建枠ホルダーとフックの第4の例を
示す横断平面図、(B)は同正面図
【図15】建枠ホルダーとフックの他の例を示す横断平
面図
【図16】建枠ホルダーの第5の例を示す横断平面図
【図17】同上の正面図
【図18】(A)は図16の側面図、(B)は同上にお
けるピンの抜差部分を示す分解斜視図、(C)はピンを
着脱する部分の他の例を示す分解斜視図
【符号の説明】
1 建枠 7 ジョイント 8 ジョイントパイプ 9 カラー 12 ブレース手摺枠 13 フレーム 21 ホルダー 31 フック機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 戸井 哲雄 吹田市岸部南2丁目2番15号 アサヒ産業 株式会社内 (72)考案者 佐竹 基史 吹田市岸部南2丁目2番15号 アサヒ産業 株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向する建枠間に納まる幅の枠状に形成
    したブレース手摺枠の両側部と、上下の建枠を連結する
    ジョイントの一方にホルダーを設け、同他方にこのホル
    ダーと係止するフック機構を設け、前記フック機構とホ
    ルダーの係止により建枠間の上部にブレース手摺枠を配
    置するようにしたことを特徴とする仮設足場用ブレース
    手摺枠装置。
JP1993038309U 1993-07-13 1993-07-13 仮設足場用ブレース手摺枠装置 Expired - Fee Related JP2515363Y2 (ja)

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