JPH07100837B2 - 展伸用アルミニウム合金およびその製造方法 - Google Patents

展伸用アルミニウム合金およびその製造方法

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JPH07100837B2 JP61277723A JP27772386A JPH07100837B2 JP H07100837 B2 JPH07100837 B2 JP H07100837B2 JP 61277723 A JP61277723 A JP 61277723A JP 27772386 A JP27772386 A JP 27772386A JP H07100837 B2 JPH07100837 B2 JP H07100837B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は陽極酸化処理を施した状態でビルなどの建造
物の外装用などの用途に使用される展伸用アルミニウム
合金およびその製法に関し、特に陽極酸化処理後の色調
が灰色ないし暗灰色のいわゆる濃灰色系を呈する展伸用
アルミニウム合金およびその製法に関するものである。
従来の技術 従来一般に、陽極酸化処理を施した状態でビルの外装用
などに用いられるアルミニウム合金としては、主として
JIS 1100合金、JIS 1050合金、JIS 5005合金などがあ
り、これらの色調としては硫酸浴陽極酸化処理による淡
灰色か、自然発色陽極酸化処理もしくは所謂浅田法発色
による褐色系が代表的であった。しかしながら最近では
ビルの外観上の重厚さを求める観点から、陽極酸化処理
後に濃灰色系、すなわち灰色〜暗灰色の色調を呈するア
ルミニウム合金が強く要求されるようになっている。
上述のように灰色ないし暗灰色の色調を陽極酸化処理後
に呈する建材用アルミニウム合金としてはAl−Si系のJI
S 4343合金やそれを改良した合金が一部では用いられて
いる。
しかしながらAl−Si系のJIS 4343合金やそれを改良した
合金では、陽極酸化処理後に濃灰色系の色調を得ること
は可能なものの、灰色の色調が熱の影響を受けやすく、
そのため製造ロット間で色調が変動し易く、また同一ロ
ット内でも色調が変動することがあり、安定して同一色
調の濃い灰色を呈する合金板を製造することは極めて困
難であった。またこの種のAl−Si系合金は前述のJIS 11
00合金やJIS 5005合金と比較して陽極酸化処理後の耐食
性が低い欠点もあり、このこともビルの外装用などに使
用されるアルミニウム合金板として問題があった。
ところでJIS 1100合金、JIS 1050合金、あるいはJIS 50
05合金などの如く、Al−Fe系の金属間化合物を晶出する
系の合金鋳塊には、しばしば樅の木組織と称される模様
が発生することが知られている。この樅の木組織は、陽
極酸化処理後に内部領域が比較的暗い色調の灰色を呈
し、外部領域が淡い灰色を呈するものであり、鋳塊の場
所によって晶出するAl−Fe系化合物の種類が異なること
に起因するものであることが知られている。すなわち、
鋳塊中には大別してAlmFe、Al3Fe、Al6Feの金属間化合
物が晶出するが、これらはそれぞれの電気化学的性質が
異なり、AlmFe相およびAl3Fe相は陽極酸化処理中に酸化
されて酸化物として酸化皮膜中に存在するのに対し、Al
6Fe相は酸化されずに金属相のまま皮膜中に存在する。
この酸化されないAl6Fe相が皮膜中に存在すれば入射光
を吸収して、Al3Fe、AlmFe相と比較して暗い色調の灰色
を呈することとなる。そして一般に前記樅の木組織の外
部領域にはAlmFe相が主として存在し、内部領域にはAl6
Fe相とAl3Fe相が存在するため、Al6Fe相を含む内部領域
がAlmFe相を主体とする外部領域よりも暗い色調の灰色
を呈することが知られている。
したがって鋳塊全体が樅の木組織の内部領域の組織から
なるように樅の木組織の内部領域を拡大させ、実質的に
樅の木組織のない鋳塊とすれば、前述のようなAl−Si系
の合金でなくとも陽極酸化処理後に灰色−暗灰色の濃灰
色系の色調を呈するアルミニウム合金板を得ることがで
きると考えられる。
一方、本発明者等は既に特公昭58−26421号において、A
l−Fe−Si−Mg系のアルミニウム合金について樅の木組
織の内部領域を拡大させて全体を内部領域の組織とする
ための組成を提案しており、この発明にしたがえば確か
に陽極酸化処理後に灰色〜暗灰色の色調を有する合金板
を得ることが可能となり、またこの系の合金では前述の
Al−Si合金よりも優れた耐食性を得ることが可能とな
る。しかしながらこの提案にしたがって鋳塊全体を樅の
木組織の内部領域の組織としただけでは、灰色−暗灰色
の色調が安定するとは限らないのが実情であった。すな
わち、前述のように樅の木組織の内部領域は暗灰色を呈
するAl6Fe相のみならずAl3Fe相も晶出するから、Al6Fe
相とAl3Fe相との比率が変化すれば、その内部領域の組
織といえども灰色の色調に変化があらわれてしまい、特
に鋳造条件や熱間加工条件によって色調が変動してしま
うことがある。
そこで本願発明者等はAl−Fe−Si−Mg系合金において陽
極酸化処理後の色調が安定して同一色調の灰色〜暗灰色
を呈するアルミニウム合金、およびその製造方法を開発
するべく実験・検討を重ねた結果、Fe、Siの比率をMgと
の関係において厳密に規定すると同時に、鋳塊の鋳造条
件を適切に設定して、鋳造したままの鋳塊のうち最終的
に圧延板の表面となる部分、すなわち鋳塊の表面から50
mmの深さでの部分(表皮部)における全Al−Fe系金属間
化合物のうち70%以上をAl6Fe相で占めるようにするこ
とが安定して灰色〜暗灰色の一定の色調を得るために必
要であることが判明し、既に特開昭61−110741号(特願
昭59−231849号)において提案している。
発明が解決すべき問題点 前述の特開昭61−110741号の提案に従えば、比較的安定
にAl6Fe相を晶出させて、灰色〜暗灰色の色調のかなり
の安定化を図ることが可能である。しかしながら、その
提案のAl−Fe−Si−Mg系の成分組成の場合は、鋳造条件
によってはなおAl6Fe相とAl3Fe相との混在比が変動し、
最終圧延板のロット内およびロット間での陽極酸化処理
後の色調が変動することがあることが判明した。
この発明は以上の事情を背景としてされたもので、より
一層Al6Fe相を安定に晶出させ、これにより最終圧延板
の陽極酸化処理後の灰色〜暗灰色の色調をより一層安定
化するようにしたアルミニウム合金およびその製造方法
を提供することを目的とするものである。
問題点を解決するための手段 本発明者等は、Al−Fe(−Mg−Si)系合金における金属
間化合物のうち、Al6Fe相が準安定相であってこれを安
定化させることがAl6Fe相の安定な晶出に有効であると
考え、Alと他の金属Mとの金属化合物の安定相がAl6Mの
構造を持つ相となる成分系を調べた結果、MnがAl6Mn相
なる安定相を生成することを見出し、かつそのAl6Mn相
がAl6Fe相の安定化に有効であることを見出した。すな
わち、Al−Fe−Mg−Si系にMnを添加することによってAl
6Fe中にMnが混入し、Al6Feのうちの一部のFeがMnで置換
えられたAl6Fe(Mn)相となり、しかもそのAl6Fe(Mn)
相が単なるAl6Fe相と比較して格段に安定であって、最
終圧延板における陽極酸化処理後の灰色〜暗灰色の色調
の安定化に有効であることを見出し、この発明をなすに
至ったのである。
そして、上述のようにAl−Fe−Mg−Si系にMnを適量添加
することによって、特開昭61−110741号の提案において
制限したFe/Si比の制約や鋳造条件の制約を外しても、
なお鋳塊中のAl6Fe(Mn)相を鋳塊中の全体の70%以上
として、最終圧延板の陽極酸化処理後に安定に灰色〜暗
灰色の色調を得ることが可能となったのである。
具体的には、第1発明のアルミニウム合金は、重量比で
Fe0.4〜1.0%、Si0.05〜0.25%、Mg0.3〜1.5%、Mn0.05
〜0.7%、Ti0.10%以下、B0.0003〜0.03%を含有し、残
部がAlおよび不可避的不純物よりなることを特徴とする
ものである。
また第2発明のアルミニウム合金製造方法は、重量比で
Fe0.4〜1.0%、Si0.05〜0.25%、Mg0.3〜1.5%、Mn0.05
〜0.7%、Ti0.10%以下、B0.0003〜0.03%を含有し、残
部がAlおよび不可避的不純物よりなるアルミニウム合金
を半連続鋳造法により鋳造し、次いでその鋳塊を350〜5
80℃の温度範囲内で0.5〜12時間加熱した後、その温度
範囲もしくはそれ以下の温度で熱間加工することを特徴
とするものである。
作用 先ずこの発明における合金組成の限定理由について説明
する。
Fe: Feが0.4%未満では、陽極酸化処理後に濃灰色を呈する
に寄与するAl6Fe(Mn)相の量が少なくなって灰色が濃
くなってしまい、一方Feが1.0%を越えれば耐食性が低
下するから、0.4〜1.0%の範囲とした。
Si: Siを0.05%未満とするためには高純度地金が必要となっ
て経済的でなくなり、一方Siが0.25%を越えれば陽極酸
化処理後の色調が全体的に黄色に帯びて、この発明で目
的とする無彩色の濃灰色系から外れてしまう。したがっ
てSiは0.05〜0.25%の範囲内とした。
Mg: Mgは、熱間圧延時における粗大再結晶粒の生成によりス
ジ目不良が生じることを防止する効果がある。すなわち
この発明においてAl6Fe(Mn)相により濃灰色系の色調
を陽極酸化処理後に得るためには、熱間圧延に先立つ鋳
塊加熱を580℃以下の比較的低い温度とする必要があ
り、このような場合、熱間圧延時に粗大再結晶粒を生じ
易く、その粗大再結晶粒が最終圧延板までに伸ばされ
て、陽極酸化処理後に粗いスジ目が生じてスジ目不良と
なり易い。特にこの発明の合金のようにMnが含有される
場合は鋳塊加熱温度が低いと粗大化が著しく加速されて
スジ目不良の発生を防止することが困難となる。Mgはこ
のようなスジ目不良の発生を防止するために有効であ
り、この発明の合金において必須の元素である。但しMg
が0.3%未満ではその効果が充分ではなく、スジ目不良
による外観不良が生じ易い。一方Mgが1.5%を越えればM
g−Si系の晶出物が生成されて、陽極酸化処理後の灰色
の色調が安定しなくなる。したがってMgは0.3〜1.5%の
範囲内とした。
Mn: Mnは前述のように準安定相であるAl6Fe相をAl6Fe(Mn)
相として安定化させるために必要な元素である。Mn添加
によってAl6Fe(Mn)として安定化した相は、熱に対し
ても安定であって、加熱によりAl6Fe(Mn)→Al3Fe(M
n)の変態を生じにくく、したがって加熱条件の変動に
より色調の変動が生じにくい特徴を有する。Mnが0.05%
未満ではFeAl6を安定化させる効果が少なく、一方Mnが
0.7%を越えれば赤っぽい色調となり、目的とする無彩
色の灰色〜暗灰色系の色調から外れるため好ましくな
い。したがってMnは0.05〜0.7%の範囲内とした。なお
ここでMn含有量(Mn%)がFe含有量(Fe%)以上となっ
た場合、Al6Fe(Mn)相以外にAl6Mn相が晶出しはじめ、
赤味を帯びた色調となりやすい、Mn%<Fe%とすること
が望ましい。
Ti: Tiは鋳塊の結晶粒微細化のために添加されるが、0.10%
を越えればTiAl3の初晶が生成されてストリンガーと称
される線状欠陥の原因となるから、Tiは0.10%以下とし
た。
B: BはTiと同時に添加することによってTiの結晶粒微細化
効果を促進させる効果があり、したがってこの発明でも
Bを添加することとしたが、0.03%を越えて添加すれ
ば、ストリンガーと称される線状欠陥が生成されて外観
不良となり易くなるから、Bの上限は0.03%とした。な
おTiとの複合添加によるBの効果は0.0003%未満では得
られず、したがってBは、0.0003%以上添加する必要が
ある。
次にこの発明の合金の製造方法、すなわち第2発明の方
法における各工程の条件について説明する。
先ず前述のような成分組成の合金を常法に従って半連続
鋳造(DC鋳造)によって鋳造する。得られた鋳塊は、熱
間圧延に先立って加熱するが、この加熱温度は350〜580
℃の温度範囲内とし、またその加熱保持時間は0.5〜12
時間とする必要がある。すなわち鋳塊加熱温度が350℃
未満では均熱処理効果が充分ではなく、熱間圧延時に粗
大な再結晶を生じて製品板にスジ目不良が生じる。一方
580℃を越える温度では、鋳塊段階ではその鋳塊がAl6Fe
(Mn)相からなるものとなっていても、加熱によってAl
6Fe(Mn)相からAl3Fe(Mn)相への変態が進行し、最終
圧延板での表面のAl6Fe(Mn)相が不足して陽極酸化処
理後の色調が淡色となってしまう。また保持時間が0.5
時間未満では鋳塊全体が均一な温度となりにくく、一方
12時間以上加熱しても経済的に不利となるだけである。
したがって鋳塊加熱の温度、時間は上述のように規定し
た。
熱間圧延は常法にしたがって鋳塊加熱温度またはそれ以
下の温度で行なえば良く、またその後の冷間圧延も常法
にしたがって行なえば良く、これらの条件は陽極酸化処
理後の表面色調に本質的な影響を与えない。
なおこの発明の方法は、圧延材のみならず押出材の製造
にも適用できることは勿論である。すなわち押出材を製
造する場合、前述の熱間圧延前の加熱温度、時間を熱間
押出前の加熱温度、時間に適用すれば良い。
実施例 第1表に示す化学成分の合金No.1〜3を常法にしたがっ
て溶製し、半連続鋳造によって鋳込み温度700℃、鋳造
速度65mm/minで400mm×1000mmの断面寸法の鋳塊を鋳造
した。
各合金No.1〜3の鋳塊についてその断面組織を調べたと
ころ、いずれも全断面が樅の木組織内部領域からなって
いることが判明した。
また前記同様にして鋳造したNo.1〜3の合金の各鋳塊に
ついて、480℃×10時間もしくは530℃×10時間の均熱処
理を施した後、430℃で熱間圧延を開始して6mmの熱延板
に仕上げた後、さらに冷間圧延を施して3mm厚とし、350
℃×2時間の中間焼鈍を行なった後、最終冷間圧延によ
って2.0mm厚の冷延板に仕上げた。その冷延板にエッチ
ング深さ20μmの苛性エッチングを施した後、20℃の15
%H2SO4を用いて電流密度1.5A/dm2によって陽極酸化処
理を行ない、20μm厚の陽極酸化皮膜を生成させた。
陽極酸化処理後の表面の色調について、スガ試験機製カ
ラーメーターSM−3−MCHを用いてハンターカラーシス
テムのL値で評価するとともに、同一ロット内でのL値
の変動を評価し、同時に表面のスジ目不良について評価
した。それらの結果を第2表中に併せて示す。なお第2
表においてL値は灰色の色調が濃いほど低く、具体的に
はこの発明で目的とする灰色〜暗灰色の色調としては、
L値70以下が必要である。またロット内L値の変動評価
は、同一のロット内でL値の変動幅が1.0以下の場合に
○印を、またL値の変動幅が1.0〜2.0の場合を△印、2.
0を越える場合を×印で評価した。さらにスジ目不良判
定の評価は、×印が不良、○印はスジ目不良の発生のほ
とんどないものを示す。
第2表から明らかなように、この発明の合金No.1の場合
は、陽極酸化処理後の表面にストリークス等によるスジ
目不良が生じず、かつまた灰色〜暗灰色の色調を著しく
安定して得ることができた。
なお比較合金No.2はMgを添加しなかったものであるが、
この場合にはスジ目不良が発生した。また比較合金No.3
はMnを添加しなかったものであるが、この場合には同一
ロット内での色調の若干の変動が生じてしまった。
発明の効果 以上の説明で明らかなように第1発明の展伸用アルミニ
ウム合金は、陽極酸化処理後の色調として、灰色〜暗灰
色のいわゆる濃灰色系の色調を極めて安定して得ること
ができ、かつスジ目不良のような欠陥を生じることがな
く、したがって重厚さが求められるビルなどの外装用な
どに最適なものである。また第2発明の方法によれば、
上述のように灰色〜暗灰色の濃灰色系色調を有しかつス
ジ目不良のような欠陥のない展伸加工材を、特に厳しい
鋳造条件等の制約を受けることなく、確実かつ安定して
容易に製造することができる。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−110741(JP,A) 特公 昭56−12301(JP,B2) 特公 昭58−26421(JP,B2)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】重量比でFe0.4〜1.0%、Si0.05〜0.25%、
    Mg0.3〜1.5%、Mn0.05〜0.7%、Ti0.10%以下、B0.0003
    〜0.03%を含有し、残部がAlおよび不可避的不純物より
    なることを特徴とする、陽極酸化処理後の色調が灰色な
    いし暗灰色である展伸用アルミニウム合金。
  2. 【請求項2】重量比でFe0.4〜1.0%、Si0.05〜0.25%、
    Mg0.3〜1.5%、Mn0.05〜0.7%、Ti0.10%以下、B0.0003
    〜0.03%を含有し、残部がAlおよび不可避的不純物より
    なるアルミニウム合金を半連続鋳造法により鋳造し、次
    いでその鋳塊を350〜580℃の温度範囲内で0.5〜12時間
    加熱した後、その温度範囲もしくはそれ以下の温度で熱
    間加工することを特徴とする、陽極酸化処理後の色調が
    灰色ないし暗灰色である展伸用アルミニウム合金の製造
    方法。
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