JPS61110741A - 展伸用アルミニウム合金鋳塊およびその製造方法 - Google Patents

展伸用アルミニウム合金鋳塊およびその製造方法

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JPS61110741A
JPS61110741A JP23184984A JP23184984A JPS61110741A JP S61110741 A JPS61110741 A JP S61110741A JP 23184984 A JP23184984 A JP 23184984A JP 23184984 A JP23184984 A JP 23184984A JP S61110741 A JPS61110741 A JP S61110741A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は陽II化処理を施した状態でビルなどの建造
物の外装用などの用途に使用される屈伸用アルミニウム
合金およびその製法に関し、特に陽極酸化処理後の色調
が灰色ないし暗灰色のいわゆる濃灰色系を呈する展伸用
アルミニウム合金およびその製法に関するものである。
従来の技術 従来一般に、陽極酸化処理を施した状態でピルの外装用
などに用いられるアルミニウム合金としては、主として
JIS1100合金、JIS1050合金、J l55
005合金などがあり、これらの色調としては硫酸溶湯
桶酸化処理にょる淡灰色か、自然発色陽極酸化処理もし
くは所謂浅田性発色による褐色系が代表的であった。し
かしながら最近ではピルの外観上の重厚さを求める観点
から、陽極酸化処理後に濃灰色系、すなわち灰色〜暗灰
色の色調を呈するアルミニウム合金が強く要求されるよ
うになっている。
上述のように灰色ないし暗灰色の色調を陽極酸化処理後
に呈する建材用アルミニウム合金としてはAf−8i系
のJIS4343合金やそれを改良した合金が一部では
用いられている。
発明が解決すべき問題点 前記Al−8i系のJ l54343合金やそれを改良
した合金では、陽極酸化処理後に濃灰色系の色調を得る
ことは可能なものの、灰色の色調が熱の影響を受けやす
く、そのため製造ロフト間で色調が変動し易く、また同
一ロット内でも色調が変動することがあり、安定して同
一色調の濃い灰色を呈する合金板を製造することは極め
て困難であった。またこの種のAj!’−8i系合金は
前述のJIS1100合金f>J l85005合金と
比較して陽極酸化処理後の耐食性が低い欠点もあり、こ
のこともピルの外装用などに使用されるアルミニウム合
金板として問題があった。
ところでJIS1100合金、JIS1050合金、あ
るいはJ l55005合金などの如く、Al−Fe系
の金属間化合物を晶出する系の合金鋳塊には、しばしば
樅の木組縁と称される模様が発生することが知られてい
る。この樅の木組縁は、陽極酸化処理後に内部領域が比
較的暗い色調の灰色を呈し、外m領域が淡い灰色を呈す
るものであり、鋳塊の場所によって晶出するAl−Fe
系化合物の種類が異なることに起因するものであること
が知られている。すなわち、鋳塊中には大別してF e
 A 12 m 、F e A j23、F e A 
1 Bの金属間化合物が晶出するが、これらはそれぞれ
の電気化学的性買が異なり、FeAl1相および1”e
 Afs相は陽極酸化処理中に酸化されて酸化物として
酸化皮膜中に存在するのに対し、FeAl6相は酸化さ
れずに金属相のまま皮膜中に存在する。この酸化されな
いFe Afs相が皮膜中に存在すれば入射光を吸収し
て、Fe Afs、1”eAl+g相と比較して暗い色
調の灰色を呈することとなる。そして一般に前記樅の木
組縁の外部領域にはFeAf■相が主として存在し、内
部領域にはFeAl6相とFe A1a相が存在するた
め、Fe A1a相を含む内部領域がFeA111相を
主体とする外部領域よりも暗い色調の灰色を呈すること
が知られている。
したがって鋳塊全体が樅の木組縁の内部領域の組織から
なるように樅の木組縁の内部領域を拡大させ、実質的に
樅の木組縁のない鋳塊とすれば、前述のようなAl2−
8i系の合金でなくとも陽極酸化処理後に灰色−暗灰色
の濃灰色系の色調を呈するアルミニウム合金板を得るこ
とができると考えられる。
一方、本発明者等は既に特公昭58−26431号にお
イテ、Al−Fe −8i−!vlG系のアルミニウム
合金について樅の木組縁の内部領域を拡大させて全体を
内部領域の組織とするための組成を提案しており、この
発明にしたがえば確かに陽極酸化処理後に灰色〜暗灰色
の色調を有する合金板を得ることが可能となり、またこ
の系の合金では前述のAf−81合金よりも優れた耐食
性を得ることが可能となる。しかしながら単に組成を規
定して鋳塊全体を樅の木組縁の内部領域の組織としただ
けでは、灰色−暗灰色の色調が安定するとは限らないの
が実情であった。すなわち、前述のように樅の木組縁の
内部領域は暗灰色を呈するFe Al26相のみならず
Fe A13相も晶出するから、Fe Ale相とFe
 A11a相との比率が変化すれば、その内部領域の組
織といえども灰色の色調に変化があられれてしまい、特
に鋳造条件や熱間加工条件によって色調が変動してしま
うことがあることが判明した。
したがってこの発明は前記提案に示されるようなAl−
Fe −81−Mg系合金において陽極酸化処理後の色
調が安定して同一色調の灰色〜暗灰色を呈するアルミニ
ウム合金、およびその製造方法を提供することを目的と
するものである。
問題点を解決するための手段 本発明者等は上述の目的を達成するべく種々実験・検討
を重ねた結果、先ず成分組成としては前記提案の成分組
成を採用することが必要であるが、そればかりでなく、
鋳造したままの鋳塊のうち最終的に圧延板の表面となる
部分、すなわち鋳塊の表面から5Q■の深さでの部分(
表皮部)における)”e AleとFe A13の比率
が一定でかつその大半をFe A16で占めるようにす
ることが確実かつ安定して灰色〜暗灰色の一定の色調を
得るために必要であることが判明した。
また上述のように鋳塊表皮部におけるへβ−Fe系金j
I間化合物を規制するためには、鋳造条件な適切に設定
する必要があることが判明した。
すなわちアルミニウム合金鋳塊中に晶出する金属間化合
物は、一般に凝固速度によっても異なり、樅の本組織が
あられれる場合、最も凝固速度の速い部分でFeAJ2
醜が晶出して樅の本組織の外部領域を形成し、そしてそ
れよりも凝固速度が遅い部分子−Fe Ale g3よ
びFe A13が晶出して樅の本組織の内部領域を形成
するが、その内部領域のうちでも最も凝固速度の遅い鋳
塊芯部近くで1”e Ai’aが多くなる傾向にある。
したがって全体が樅の本組織の内部領域で占められる鋳
塊の場合には、凝固速度が相対的に速い鋳塊表皮部では
FeA1!sが大半を占め、内部に行くに従ってFe 
A13の占める比率が高くなる。そこで本発明者等がさ
らに実験を重ねた結果、半連続鋳造あるいは連続鋳造に
おける鋳造速度を比較的速め、表面から20mm内部に
おける平均デンドライトアーム間隔(DAS)が50μ
m以下となるような鋳造速度とすることによって鋳塊で
の表面から50■の深ざまでの表皮部における合金中の
全Al−Fe系金属間化合物に占めるFeAlBの比率
を70%以上となし得ることが判明した。なお一般に鋳
造速度を速めてDASを小さくすれば、樅の本組織が発
生し易いが、前記提案で記載されているような成分組成
の関係が保持されているならば、DASが50Jul以
下となるように鋳造速度を速めても樅の本組織は発生し
ないことが確認されている。
さらに実際に合金板を製造するにあたっては、鋳塊を熱
間圧延するのが通常であり、その場合、熱間圧延に先立
って鋳塊加熱する必要があるが、この鋳塊加熱時には準
安定なFe AJ26相が安定なFe A13相へと変
態する。したがってこの変態が進み過ぎれば圧延板表面
層でのFeAffi8相が少なくなって灰色が淡くなり
、安定に濃い灰色を得ることができなくなるから、変態
が進み過ぎない程度に鋳塊加熱温度を抑える必要がある
。そこで本発明者等が種々実験検討を行なった結果、鋳
塊加熱温度が480℃を越えればFeAl3からFeA
lBへの変態が進み易くなって安定に濃い灰色が得られ
ないこと、すなわち逆に480℃以下とすれば安定して
濃い灰色が得られることを見出した。
以上のような諸知見に基づき、本発明者等は陽[1化処
理後に灰色〜暗灰色のいわゆる濃灰色系の色調を安定か
つ確実に得ることができる耐食性の優れたAi’−Fe
 −81−Mg系の合金およびその製造方法を完成す・
るに至った。
すなわち本願の第1発明の合金は、重量比で1:e 0
.4〜1.0%、S i 0.O5〜0.25%、Ma
O93〜1.5%、Tie、10%以゛下を含有し、か
つ必要に応じてBO00003〜0.03%を含有し、
残部がAlおよび不可避的不純物よりなり、かっFeと
5i との比率が 6.5+3×Mg(%)≦Fe  (%)/Si  (
%)を満足するように定められ、しかも鋳塊の表面から
50mmの深さまでの表皮部における全Al −Fe系
金属間化合物のうち70%以上をFeAlB相が占める
ことを特徴するものである。
また第2発明の製造方法は、重量比で)”e0.4〜1
.0%、S i 0.05〜0.25%、MCl0.3
〜1.5%、Ti 0.10%以下を含有し、かつ必要
に応じてBO90003〜0.03%を含有し、残部が
Feおよび不可避的不純物よりなり、かつFeとSiと
の比率が 6.5+3XMQ  (%)≦Fe  (%)/Si 
 (%)を満足するように定められたアルミニウム合金
鋳塊をデンドライトアーム間隔が50声以下となるよう
な鋳造条件で鋳造して、表面から501111の深さま
での表皮部における全Aβ−1”e基金属間化合物のう
ち70%以上をFe AlB相が占める鋳塊を得、次い
でその鋳塊を350〜480℃の温度範囲内で0.5〜
12時間加熱した後、その温度以下で熱間加工すること
を特徴とするものである。
発明の詳細な説明 先ずこの発明における合金組成の限定理由について説明
する。
Fe: Feが0.4%未満では、陽極酸化処理後に濃灰色を呈
するに寄与するFe AlBの量が少なくなって灰色が
濃くなってしまい、一方Feが1.0%を越えれば耐食
性が低下するから、0.4〜1.0%の範囲とした。
Sl : Slを0.05%未満とするためには高純度地金が必要
となって経済的でなくなり、一方S1が0.25%を越
えれば陽極酸化処理後の色調が全体的に黄色を帯びて、
この発明で目的とする烈彩色の濃灰色系から外れてしま
う。したがってSiは0.05〜0.25%の範囲内と
した。
Mg: Mgは、熱間圧延時における再結晶を助長してスジ目不
良が生じることを防止する効果がある。
すなわちこの発明においてFeAfaにより濃灰色系の
色調を陽極酸化処理後に得るためには熱間圧延に先立つ
鋳塊加熱を480℃以下の低い温度とする必要があり、
このような低温で鋳塊加熱した場合、均熱処理効果が充
分でなくなって熱間圧延時に粗大再結晶を生じ易く、そ
の粗大再結晶が最終圧延板で伸ばされて、陽極酸化処理
後に粗いスジ目が生じてスジ目不良となり易いが、Mg
を添加することによって480℃以下の鋳塊加熱でも再
結晶が助長されてスジ目不良による外観不良の発生が防
止される。但しMgが0.3%以下ではその効果が充分
ではなく、7スジ目不良による外観不良が生じ易い。−
万Mgが1.5%を越えればMaxi系の晶出物が生成
されて、陽極酸化処理後の灰色の色調が安定しなくなる
。したがってM(2は0.3〜1.5%の範囲内とした
T: : T1は鋳塊の結晶粒微細化のために添加されるが、0.
10%を越えれば7iAfsの初晶が生成されてストリ
ンガ−と称される線状欠陥の原因となるから、T1は0
.10%以下とした。
B: BはTiと同時に添加することによってTiの結晶粒微
細化効果を促進させる効果があり、したがってこの発明
でも必要に応じてBを添加することとしたが、0.03
%を越えて添加すれば、ストリンガ−と称される線状欠
陥が生成されて外観不良となり易くなるから、8を添加
する場合の上限は0.03%とした。なおT1との複合
添加によるBの効果は0.0003%未満では得られず
、したがって8を添加する場合、0.0003%以上添
加する必要がある。
さらにこの発明では、各成分元素含有量が上記各範囲内
にあるだけでなく、FeとSiの比がMg量に応じて下
記式を満足している必要がある。
6.5+ 3.5XMg (%)≦Fe  (%)/S
i  (%)この式を満足することによってはじめて鋳
塊全体を樅の本組織の内部領域の組織とすることができ
る。すなわち本発明者等が既に特公昭58−26421
号において述べているように、Fe(%)/St  (
%)の値が大きいほど樅の本組織の内部領域が発達し、
またMg (%)は逆にその量が多いほど外部領域が発
達し易くなり、これらの影響を総合的に検討した結果、
鋳塊全体を樅の本組織の内部領域の組織とするためには
前記式を満足する必要があることが判明したのである。
この発明では安定して濃灰色系の色調を得るために、上
述のような成分元素についての条件のはか、ざらに鋳塊
における表面から50+u+までの表皮部の全へβ−1
”e基金属間化合物のうち、準安定相であるFeAlB
相の比率を70%以上とする必要がある。すなわち、鋳
塊全体が樅の本組織の内部領域となっていても、前記表
皮部のFe Aia相の比率が70%未満では、最終的
に得られる製品圧延板表面におけるFe Aia相が不
足し、陽極酸化処理後の灰色が淡色となってこの発明の
目的とする灰色〜暗灰色のいわゆる濃灰色系の色調が安
定して得られなくなるからである。
なお鋳塊表面から5Q+amより深い部分は最終圧延板
の表面色調にほとんど影響を与えないから、この発明で
は表面から50!11の深さまでの表皮部で規定した。
次にこの発明の合金の製造方法、すなわち第2発明の方
法における各工程条件について説明する。
先ず鋳造段階においては、前述のように表面から5Qm
mの深さまでの表皮部の全Al−Fe系金属間化合物中
のFeA1’B相の比率が70%以上となるような鋳塊
を得るために、鋳塊の表面から201m内部での平均デ
ンドライトアーム間隔(OAs)が50声以下となるよ
うな鋳塊条件とする必要がある。DASは、凝固速度が
大きい程小さくなり、したがって上述のようにDASを
50IJm以下と規定したことは、凝固速度を大きくす
ることを意味する。平均DASが50jJlを越えるよ
うな小さい凝固速度の場合には、表皮部のFe Aj!
3相が多くなり、Fe Al6相の比率を70%以上と
することが困雌となり、最終圧延板における陽極酸化処
理後の灰色が淡くなってしまう。
DASは連続鋳造もしくは半連続鋳造によってアルミニ
ウム合金を鋳造する場合、鋳造速度や冷却条件などによ
って変化するが、通常の冷部条件下では鋳造速度を50
■■/m程度以上とすることによってDASを50μm
IIjX下とすることができる。
なおここでDASは、−次デンドライトアーム、二次デ
ンドライトアームの別を同わずデンドライトアームの平
均間隔を目視によりIl!・測定することによって得ら
れる値であるが、実質的には二次デンドライトアーム間
隔とほぼ同等である。
上述のようにして鋳造した鋳塊は、熱間圧延に先立って
加熱するが、この加熱温度は350〜480℃の温度範
囲内とし、またその加熱保持時間は0.5〜12時間と
する必要がある。すなわち鋳塊加熱温度が350℃未満
では均熱処理効果が充分ではなく、熱間圧延時に粗大な
再結晶を生じて製品板にスジ目不良が生じる。一方48
0℃を越える温度では、鋳塊段階で表皮部のFeA1[
1相の比率が70%以上となっていても、そのFe A
16相から安定なl:e Als相への変態が進行し、
最終圧延板での表面のFe A1s相が不足して陽極酸
化処理後の色調が淡色となってしまう。また保持時間が
0.5時間未満では鋳塊全体が均一な温度となりにく(
、一方12時間以上加熱しても経済的に不利となるだけ
である。したがって鋳塊加熱の温度、時間は上述のよう
に規定した。
熱間圧延は常法にしたがって鋳塊加熱温度またはそれ以
下の温度で行なえば良く、またその後の冷開圧延も常法
にしたがって行なえば良く、これらの条件は陽極酸化処
理後の表面色調に本質的な影響を与えない。
なおこの発明の方法は、圧延材のみならず押出材の製造
にも適用できることは勿論である。すなわち押出材を製
造する場合、前述の熱間圧延前の加熱濃度、時間を熱間
押出前の加熱温度、時間に適用すれば良い。
実施例 実施例 1 第1表に示す化学成分の合金A、Bを常法にしたがって
溶製し、半連続鋳造によって鋳込み温度700℃、鋳造
速度451m/廟もしくは6511m/−で40011
X1000mmの断面寸法のスラブを鋳造した。各合金
A1BのスラブについてDAS、樅の本組織の発生の有
無、および表皮部のFeAlBの存在率を調べた。その
結果を第2表に示す。なおここでDASは、スラブの鋳
造方向に直角な断面の表面より201m内部の位置で5
−の角形視野内で画面上にランダムに線を引き、デンド
ライトアームによって切断される平均切断長で示し、ま
た表皮部のFeAl6の存在率は、表面位置、表面から
25IllII+の位置、および表面から50m1の位
置から得た試料についてX線回折を行ない、次式から求
めた値の平均値で示し゛た。但し次式において11はF
e A18の回折強度、■2はFe Aj2aの回折強
度を示す。
(If / (If +I2 ))X100 (%)第
2表から明らかなよう゛に、合金8(Fe/Siの条件
がこの発明の条件を満足していないもの)の場合はスラ
ブ(鋳塊)断面に樅の本組織が出現したが、合金Aの場
合には樅の本組織が発生しなかった。そして合金Aのう
ちでも鋳造速度を6511/6としてDASを32−と
した場合には鋳塊表皮部のFe Alaの比率が94%
と高い値を示したが、鋳造速度を45■/−としてDA
Sを57μmlとした場合にはFe Aj?eの比率が
65%と低(、この発明における条件を満足しないこと
が明らかとなった。
そこでさらに合金Aについて鋳造速度65mm/−で鋳
造したDAS32μmIのスラブのみ、次のような実験
に供した。
スラブを第3表の実験Nα1〜5に示す各温度に加熱し
、同表中に示す温度で熱間圧延した。ここでスラブ加熱
保持時間はいずれも5時間である。
熱間圧延によって6I1mの熱延板に仕上げた後、ざら
に冷間圧延を施して3■厚とし、350’Cx 2時間
の中間焼鈍を行なった後、最終冷間圧延によって2.O
mm厚の冷延板に仕上げた。その冷延板にエツチング深
さ20声の苛性エツチングを施した後、20℃の15%
H2SO4を用いて電流密度1.5A /d+a2によ
って陽極酸化処理を行ない、20μmI厚の陽極酸化皮
膜を生成させた。
陽極酸化処理後の表面の色調について、スガ試験徴製カ
ラーメーターSM−3−MCHを用いてハンターカラー
システムのLllで評価し、同時に表面のスジ目不良に
ついて評価した。また陽極配化処理前の冷延板の表面層
におけるFeAf8の素材比率をXls回析により調べ
た。それらの結果を第3表中に併せて示す。なお第3表
においてL値は灰色の色調が濃いほど低く、具体的には
し値65以下が望ましい。またスジ目不良判定の評価は
、X印が不良、Δ印はスジ目が若干発生発生したが実用
上支障ない程度、O印はスジ目がほとんどないもの、O
印はスジ目発生なしを示し、Δ印以上が建材として使用
可能である。
第3表から明らかなように鋳塊加熱温度が480℃を越
えるNα4、漱5の場合は冷延板表面層のFeAlB相
の比率が70%以下となり、陽極酸化処理後の灰色の色
調もL値が65填上で淡い灰色となってしまった。一方
鋳塊加熱温度が350℃未満の魔1の場合はスジ目不良
が発生した。これに対し鋳塊加熱温度が350〜480
℃の範囲内の漱2、魔3では、FeAla相の比率が7
0%以上であって、III極酸化処理後の灰色の色調も
Lliiが65以上で濃い灰色となり、また表面のスジ
目不良も支障ない程度となることが判明した。
第1表 第2表 第3表 実施例 2 実施例1で用いた合、金A(本発明合金)について鋳造
速度65111/1mで半連続鋳造した断面寸法400
x1000a+sのスラブを第3表の磁3の条件で加熱
−熱間圧延し、実施例1の場合と同様に冷間圧延−中間
m鈍−冷問圧延して2.01111厚の冷延板とした。
また従来のAj’−Si系合金としてAJ−0,30%
11−1.8%si −o、ot%Cu−0,01%1
vln −0,01%Cr −0,01%T:合金を溶
製し、上記と同様に鋳造、加熱−熱間圧延、冷間圧延−
中間焼鈍−冷間圧延を行ない、2.Oun厚の冷延板と
した。各冷延板に実施例1と同様な条件で陽極酸化処理
を施し、20声厚の灰色II極酸酸化皮膜生成させた。
このようにして本発明合金および従来のA1−Si系合
金からなる陽極酸化処理後の各板について、CASS試
験により48時時間性試験を行ない、腐食により生じた
ビット数を調べた。その結果本発明合金の場合は1dl
”あたりビット数4個であったのに対し従来のAl−5
;系合金では1dm”あたりビット数133111であ
った。この結果から本発明合金の場合には従来合金と比
較して陽極酪化皮膜が格段に安定で耐食性が優れている
ことが明らかである。
発明の効果 以上の説明で明らかなように第1発明の展伸用アルミニ
ウム合金は、g!極酸酸化処理後色調が灰色〜暗灰色の
いわゆる濃灰色系であってしかもその色調が極めて安定
しており、しかも耐食性も優れ、したがって重厚さが求
められるビルなどの外装用などに最適なものである。ま
た第2発明の方法によれば、上述のように灰色〜暗灰色
の濃灰色系色調を有しかつ耐食性も優れた展伸加工材を
安定かつ確実に得ることができ、しかもスジ目不良のよ
うな欠陥も生じるおそれがない等、種々の効果が得られ
る。
出願人  スカイアルミニウム株式会社代理人  弁理
士 豊 1)武 久 (ばか1名) 手   続   補   正   書  (自発)昭和
59年12月3日 特許庁長官  志 賀   学  殿 適 1、事件の表示 昭和59年特許願第231849号 2、発明の名称 展伸用アルミニウム合金およびその製造方法3、補正を
する者 事件との関係 特許出願人 住 所  東京都中央区日本橋室町4丁目1番地名 称
  スカイアルミニウム株式会社4、代理人 住 所  東京都港区三田3丁目4番18号6、補正の
内容 (1) 明輯書第14頁第8行目の[3,5×Mg(%
)」をr3xMg (%)jと訂正する。
(2) 明細書第21頁の第1表を下記の通り訂正する
第1表 (3) 明ms第23頁第3行目の「65 mm、/p
n Jをr651M/mJと訂正する。
以  上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)重量比でFe0.4〜1.0%、Si0.05〜
    0.25%、Mg0.3〜1.5%、Ti0.10%以
    下を含有し、かつ必要に応じてB0.0003〜0.0
    3%を含有し、残部がAlおよび不可避的不純物よりな
    り、かつFeとSiとの比率が 6.5+3×Mg(%)≦Fe(%)/Si(%)を満
    足するように定められ、しかも鋳塊の表面から50mm
    の深さまでの表皮部における全Al−Fe系金属間化合
    物のうち70%以上をFeAl_6相が占めることを特
    徴とする、陽極酸化処理後の色調が灰色ないし暗灰色で
    ある展伸用アルミニウム合金。 (2)重量比でFe0.4〜1.0%、Si0.05〜
    0.25%、Mg0.3〜1.5%、Ti0.10%以
    下を含有し、かつ必要に応じてB0.0003〜0.0
    3%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物よりな
    り、かつFeとSiとの比率が 6.5+3×Mg(%)≦Fe(%)/Si(%)を満
    足するように定められたアルミニウム合金鋳塊を表面か
    ら20mm内部におけるデンドライトアーム間隔が50
    μm以下となるように鋳造して、表面から50mmの深
    さまでの表皮部における全Al−Fe系金属間化合物の
    うち70%以上を FeAl_8相が占める鋳塊を得、次いでその鋳塊を3
    50〜480℃の温度範囲内で0.5〜12時間加熱し
    た後、その温度範囲もしくはそれ以下の温度で熱間加工
    することを特徴とする、陽極酸化処理後の色調が灰色な
    いし暗灰色である展伸用アルミニウム合金の製造方法。
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