JPH0710045U - 地下構造物用枠体の高さ調整装置 - Google Patents

地下構造物用枠体の高さ調整装置

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JPH0710045U
JPH0710045U JP4460193U JP4460193U JPH0710045U JP H0710045 U JPH0710045 U JP H0710045U JP 4460193 U JP4460193 U JP 4460193U JP 4460193 U JP4460193 U JP 4460193U JP H0710045 U JPH0710045 U JP H0710045U
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博高 長島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地下構造物用枠体を設置するときに、その枠
体を任意の設置高さに調整できるようにする。 【構成】 地下構造物用の枠体2を側塊5の上に設置す
るときに、それらの間に弾性部材6−1、6−2…を複
数介装する。各弾性部材6−1、6−2は、側塊上に植
設された各ボルト7に嵌挿し、それに螺合するナット9
を介して加圧し、その加圧に応じて弾性部材6−1、6
−2を弾性変形させ、側塊5上の枠体2の高さを増減さ
せる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばマンホールの鉄蓋表面を路面の傾斜等と一致させる場合など に用いられる地下構造物用枠体の高さ調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
前記のような場合には鉄蓋の受枠を傾斜させて固定する必要があるが、従来は 側塊の上端面で受枠を支えるために、現場でその都度適当な材料を組み合わせて 調整を行なって来た。そのため施工に手間取り、仲々思う通りの位置、姿勢で受 枠を固定することができない問題があった。そこで本件出願人は受枠の高さ調整 に関する技術を開発し、その成果の一部は既に出願した。本考案はさらにその研 究をおし進めた結果なされたものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従って本考案の課題とするところは枠体を設置する際にその高さを自由に調整 することができ、しかもその調整を何度もやり直すことができるようにすること である。なお、本考案において、枠体の高さとは平行に持ち上げられる場合だけ ではなく、傾斜させる場合を含んでおり、上下方向の位置と姿勢を意味するもの である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記課題解決のため本考案は、蓋体1を周縁部で受け止める枠形の枠体2と、 その枠体2を設置するため、枠体2の下端面3とほぼ同形に形成された上端面4 を有する側塊5との間に、加圧により弾性変形可能な弾性部材6を1又は2以上 介装し、前記側塊5の上端面4に取り付けられたボルト7を枠体2の下端面3に 形成されたボルト孔8に通し、ナット9で締めることにより枠体2を側塊5に締 結すると同時に、ナット9による締め量に応じて前記弾性部材6の変形量を大小 調節することにより、側塊5上における枠体2の高さを増減させるという手段を 講じたものである。
【0005】
【実施例】
以下図面を参照して説明する。実施例はマンホール受枠の高さ調整に関するも ので、蓋体1を周縁部で受け止める円環状の枠体2を有しており、それを設置す る基礎をなす側塊5の上に、枠体2を必要な間隔及び姿勢で取り付けるものであ る。枠体2はフランジ状部分を有し、その下端面3は側塊5の上端面4と同形で ある。つまり枠体2の内径と側塊5の内径もほぼ同径である(図1)。
【0006】 枠体2の高さ調整のためその下に弾性部材6があてがわれる。この弾性部材6 は加圧力の有無により弾性的に変形及び復原可能な特性を有し、その変形と復原 性を高さ調整に利用する。例示の弾性部材6は弾性変形可能なばね性を有する帯 状の金属材からなる。そのような素材をほぼV字形ないしU字形に曲げ形成し、 その二又形状の自由端16、17及び折り曲げ部18が枠体2の下端面3及び側 塊5の上端面4に接するように配置し、上下方向の力を加えて必要な寸法が得ら れる程度にまで押し潰し、高さ調整可能な支持体とするものである。
【0007】 弾性部材6として2種が用意されており、その第1の種類の弾性部材6−1は V字形を倒した状態で使用するもので、V字の二つの片16、17の一方は側塊 5の上端面4に置かれ、他方は枠体2の下端面3を支える(図2、図4参照)。 つまりV字の一方の片の弾性変形を利用し、相対的に低い側の高さ調整に用いる のに適している。この弾性部材6−1には二つの片16、17の夫々に透孔10 −1、10−2が長円形又は円形状に形成してあり、ここに後述のボルト7を通 す。折り曲げ部の曲げRは板厚tの数倍とし、これにより圧縮高さが3〜5tと なり、低い高さでの微調整も可能になる。
【0008】 第2の種類の弾性部材6−2はV字形を立てた状態で使用するもので、V字の 底に相当する箇所に側塊上端面4に接する底片が折り曲げ部18に設けてあり、 そこから立ち上がる二つの片16、17の端部を外方へ曲げて枠体2の下端面3 に摺動可能な接片11、11を彎曲状に設けている(図3、図5参照)。この例 の場合、V字の二片16、17の弾性変形を利用するので、相対的に高い側の高 さ調整に適している。この弾性部材6−2は立てて用いるので、透孔10は底片 に1箇所形成すれば良い。なお、立てて用いる弾性部材6−2の両片16、17 の曲げ角度θは小さく30度以下で良い。
【0009】 上記2種の弾性部材6−1、6−2は、枠体2の下端面3にそれらの自由端で 接するように使用することを前提とする。自由端は倒V字形の場合は上側の片1 6の端部16′、立V字形の場合は彎曲状の接片11、11である。これは弾性 部材6−1、6−2が金属であり、同じく金属製の枠体2を介して弾性部材6− 1、6−2を変形させる場合に抵抗が少なく容易であるからである。これに対し 、側塊5はコンクリート製のため抵抗が大きく弾性部材6−1、6−2の固定に 適している。
【0010】 弾性部材6−1、6−2及び枠体2の側塊5への固定のためにボルト7が使用 される。このボルト7は、枠体2の固定のために従来から用いられていたものが そのまま利用可能であり、ボルト7を側塊上端面4に形成されているめねじ孔1 6に螺合させて取り付ける。めねじ孔16は、枠体フランジ状部分に形成されて いるボルト孔8と位置及び個数が一致しており、そのボルト孔位置により弾性部 材6−1、6−2の取り付け位置を選択し、枠体2の姿勢を決定する。19は適 宜使用されるワッシャを示す。
【0011】 弾性部材6−1、6−2の安定のために回り止め12を設ける。実施例の場合 その回り止め12は、弾性部材6−1、6−2と接触する枠体2の下端面3に凹 部を形成してそれにあてている(図6)。このような回り止め12は側塊上端面 4に形成しても良く、またそれら両面3、4に形成しても良い。なお、凹部から なる回り止め12は弾性部材6−1の幅Aよりやや広目の幅とし、また深さは弾 性部材6−1の板厚tの2倍以上にすると良い。
【0012】 側塊5上に弾性部材6を介してボルト締めされた枠体2と側塊5の間の環状の 空間20に速乾性のコンクリートモルタル等の固結材21を充填するために、側 塊5と枠体2の内周面に密着する内周覆い体22と外周面に密着する外周覆い体 23とが組み合わされる。これらの覆い体22、23は前記空間20に固結材2 1を充填するための型枠をなすもので、発泡樹脂材、各種合成樹脂材、ゴム材な どによって作られる。実施例の外周覆い体23は予め側塊5と枠体2の外径に適 合した径に調製されたゴム製の帯環であり、弾力で嵌め付ける。内周覆い体22 は枠体2又は側塊5の内径に適合した径に調整された帯環であり、内側から、接 着によりセットし、型枠を形成する。
【0013】 このような本考案の高さ調整装置により枠体2の取り付け工事を行なうには、 側塊5と枠体2との間に前述の如く弾性部材6−1、6−2を必要数セットし、 特定方向の弾性部材6−1、6−2をナット9の増し締めにより弾性変形させ、 或いは予め弾性部材6を必要な程度に変形させたのちナット9で締め、両側の高 さh1、h2を調整する(図7、図8、図9)。このときナット9を締め過ぎた ならそれを緩めれば弾性部材6−1、6−2の弾力で復原するので、高さh1、 h2は低めるだけでなく再び高める調整も容易である。
【0014】 次いで、側塊5と枠体2の内周面に内周覆い体22、外周面に外周覆い体23 を夫々前述のような方法で取り付け、それらで囲まれた枠体2と側塊5との間の 環状の空間20にコンクリートモルタルを固結材21として充填し、弾性部材6 とともに固結させる(図10)。このコンクリートモルタルの充填には、外周覆 い体23を一部外方へ拡げてできた隙間24から流し込むか(図12)、或いは 枠体2に設けられているボルト孔8より漏斗25を用いて流し込む方法(図13 )が採られる。そして脱型し、所要の傾斜を有する高さ調整が完成する(図11 )。なお弾性部材6は1箇所に2個以上重ねて取り付けても良い。
【0015】 固結材充填のための工法の内、特に内周覆い体22については、タイヤチュー ブを内側に当てがい、その膨圧力を利用して内周覆い体22を外方へ押し、固定 することができる。また固結材21を充填する際に前記漏斗25に代えて充填器 具を使用することもできる。充填される固結材21の重さで外周覆い体23の下 部が開くのを防止するには緊締ベルトで同覆い体の下部周囲を締め付けておく。
【0016】
【考案の効果】
本考案は以上の如く構成されかつ作用するものであるから、側塊5と枠体2と の間に介装した弾性部材6を加圧変形させることにより枠体2の高さを自由に設 定でき、特に枠体2を支えている弾性部材6は加圧すれば変形するが、加圧を止 めれば復原するので、高さの調整をやり直すことができ、ナット9の締め加減で 枠体2が上下するので、正確に枠体2の高さを調整することができるという効果 を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る装置の実施例を示す分解斜視図。
【図2】同上装置の要部を拡大した分解斜視図。
【図3】同じく他の要部を拡大した分解斜視図。
【図4】一方の弾性部材の3面図。
【図5】他方の弾性部材の3面図。
【図6】(a)枠体の要部の平面図。 (b)同上b−b線の断面図。
【図7】一方の弾性部材の取付図。
【図8】他方の弾性部材の取付図。
【図9】本案装置で高さを設定した状態の断面図。
【図10】本案装置により施工中の断面図。
【図11】同上の施工後の断面図。
【図12】固結材充填法の1例を示す説明図。
【図13】同じく他の1例を示す説明図。

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蓋体1を周縁部で受け止める枠形の枠体
    2と、その枠体2を設置するため、枠体2の下端面3と
    ほぼ同形に形成された上端面4を有する側塊5との間
    に、加圧により弾性変形可能な弾性部材6を1又は2以
    上介装し、前記側塊5の上端面4に取り付けられたボル
    ト7を枠体2の下端面3に形成されたボルト孔8に通
    し、ナット9で締めることにより枠体2を側塊5に締結
    すると同時に、ナット9による締め量に応じて前記弾性
    部材6の変形量を大小調節することにより、側塊5上に
    おける枠体2の高さを増減させるように構成された地下
    構造物用枠体の高さ調整装置。
  2. 【請求項2】 弾性部材6は、ばね性を有する金属板材
    からなり、枠体2の下端面3と側塊5の上端面4に夫々
    接して弾性変形するようにほぼV字形乃至ほぼU字形に
    形成され、かつ枠体2と側魂5との接触部分に少なくと
    も1個の透孔10が形成されていて、側塊上のボルト7
    に挿通できるように構成された請求項第1項記載の地下
    構造物用枠体の高さ調整装置。
  3. 【請求項3】 弾性部材6はほぼV字形のものからな
    り、それを倒した状態で一方の片により側塊5の上端面
    4に置かれ、他方の片により枠体2を支える請求項第1
    項記載の地下構造物用枠体の高さ調整装置。
  4. 【請求項4】 弾性部材6はほぼV字形のものからな
    り、その二つの片の端部を外方へ曲げて枠体2の下端面
    3に接する接片11を設ける一方、側塊5の上端面4に
    接するV字の下端にボルト7の挿通のための透孔10を
    設けた請求項第1項記載の地下構造物用枠体の高さ調整
    装置。
  5. 【請求項5】 枠体2の下端面3と弾性部材6との接触
    部又は弾性部材6と側塊5の上端面4との接触部のいず
    れか一方又は双方に弾性部材6の係合が可能な回り止め
    12を形成した請求項第1項記載の地下構造物用枠体の
    高さ調整装置。
  6. 【請求項6】 側塊5上に弾性部材6を介してボルト締
    めされた、枠体2と側塊5との間の環状の空間20にコ
    ンクリートモルタル等の固結材21を充填するため、側
    塊5と枠体2の内周面に密着する内周覆い体22と、側
    塊5と枠体2の外周面に密着する外周覆い体23とを設
    けた請求項第1項記載の地下構造物用枠体の高さ調整装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101649758B1 (ko) * 2016-02-04 2016-08-22 권혁희 맨홀 뚜껑 기울임 고정용 내부거푸집 시스템
JP2020117896A (ja) * 2019-01-22 2020-08-06 積水ハウス株式会社 排水桝、床構造、及び床構造の施工方法

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JPH05263431A (ja) * 1992-03-16 1993-10-12 Hakko Co Ltd マンホールの蓋高さ調整工法

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