JP2881745B2 - ベースプレート固定装置 - Google Patents

ベースプレート固定装置

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JP2881745B2
JP2881745B2 JP6062896A JP6289694A JP2881745B2 JP 2881745 B2 JP2881745 B2 JP 2881745B2 JP 6062896 A JP6062896 A JP 6062896A JP 6289694 A JP6289694 A JP 6289694A JP 2881745 B2 JP2881745 B2 JP 2881745B2
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bearing washer
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washer
bolt hole
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博 坂部
正彦 立花
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基礎コンクリート上にア
ンカーボルトを埋め込み、ベースプレートの位置固定を
するベースプレート固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にアンカーボルトでベースプレー
トを固定する際、両側に堰板を設け、この堰板と基礎コ
ンクリートとベースプレートとの間とアンカーボルトと
ベースプレートとの間の間隙にモルタルを充填して、ベ
ースプレートの下面とモルタルの上面の摩擦抵抗により
アンカーボルトを固定していた。また、アンカーボルト
に剪断力を負担させる場合には、アンカーボルトの径に
比較して、きわめてゆるみの少ない穴径をもつ座金を用
い、これをベースプレートに溶接する必要があった。そ
して、上記の間隙にモルタルを詰めるには横からモルタ
ルを注入し、まず基礎コンクリートとベースプレートの
間の間隙を充填し、その後にアンカーボルトが嵌挿され
たベースプレートのボルト穴を上に向かって自然に充填
する装置が殆どであった。
【0003】しかし、全てモルタルを使用して基礎コン
クリートとベースプレートの間隙を充填する装置は、モ
ルタルの量的な問題、及び固定の確実さの面で多くの課
題を有していた。
【0004】また、アンカーボルトとベースプレート間
に支圧座金を使用し、ベースプレートのボルト穴に配置
してアンカーボルトとベースプレートの間隙を充填する
装置もあるが、このような装置もアンカーボルトとベー
スプレートのボルト穴の間隙のモルタルの充填量は少量
となるが、ベースプレートに働く水平方向の剪断力は支
圧座金を介してアンカーボルトで受けるのに、支圧座金
とアンカーボルトとの間のクリアランスは5mm程度あ
り、クリアランスにモルタルが充分充填されていない
と、水平方向の剪断力に充分に対応できない欠点があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はベースプレー
トを垂直方向にも水平方向にも確実に固定できるベース
プレート固定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明のベー
スプレート固定装置、すなわち、ベースプレートのボル
ト穴に合致しベースプレートから基礎コンクリートに向
かって突出してその外周がモルタルで固定される支圧座
金を使用することにより、解決できる。具体的には請求
項1に記載したように、複数のアンカーボルトの軸径に
対して一定のクリアランスをとったボルト穴を有するベ
ースプレートを基礎コンクリート上に間隔をおいて設置
し、外径がベースプレートのボルト穴よりも小さく、内
径がアンカーボルトの外径よりも大きいスプリングをボ
ルト穴から挿通して基礎コンクリート上に載置し、その
上から、長さがベースプレートの上面から基礎コンクリ
ートの上面に至る大きさよりも小さくてベースプレート
の厚さよりも大きく、外径がベースプレートのボルト穴
とほぼ同じで、内径がアンカーボルトの外径よりも大き
い支圧座金を前記スプリング上に載置し、固定用の平座
金及びナット、によって支圧座金の上面をベースプレー
トの上面に合致させてモルタルで固定して、ベースプレ
ートにかかる水平方向の剪断力を固定された支圧座金に
よって受けることにより達成している。
【0007】また、請求項2に記載したように、前記ス
プリングの代わりに支圧座金の上面に鍔を設けることに
よって支圧座金の鍔がベースプレートの上面に係止し
て、固定用の平座金及びナットによって支圧座金の上面
をベースプレートの上面に合致させてモルタルで固定し
て、支圧座金が基礎コンクリート上まで落下しないよう
にすることでも達成できる。
【0008】
【実施例】本発明によるベースプレート固定装置を図面
によって説明すると、図1は本発明によるベースプレー
ト固定装置によってベースプレート2をアンカーボルト
1に固定する前の状態を示す図であり、アンカーボルト
1は最初から基礎コンクリート3に固定してある状態に
おいて、基礎コンクリート3に間隔をおいてベースプレ
ート2を固定するベースプレート固定装置を示した図で
ある。
【0009】まず、4本以上の複数のアンカーボルト1
の軸径に対して一定のクリアランスをとったボルト穴
2’を有するベースプレート2を基礎コンクリート3上
に間隔をおいて仮固定して設置し、当該ボルト穴2’の
上から順次スプリング6、支圧座金4、平座金5、ナッ
ト7を載置してモルタル10で固定する。そして最後に
緩み止めナット8によってベースプレート2を固定す
る。
【0010】スプリング6は外径がベースプレート2の
ボルト穴2’よりも小さく、内径がアンカーボルト1の
外径よりも大きく、長さは任意であるが基礎コンクリー
ト3の上面からベースプレート2の上面までの距離より
も小さく支圧座金4をボルト穴2’に受け入れ易いよう
にするほうが好ましい。このスプリング6は支圧座金4
が基礎コンクリート3の上面まで落下しない様に、かつ
アンカーボルト1をナット7で締め付けたとき支圧座金
4の上面がベースプレート2の上面と一致する様にする
ためのものである。
【0011】支圧座金4は、長さがベースプレート2の
上面から基礎コンクリート3の上面に至る長さよりも短
くてベースプレート2の厚さよりも大きく支圧座金4の
下方がベースプレート2との下面より突出できるような
長さであり、外径がベースプレート2のボルト穴2’と
ほぼ同じでベースプレート2にかかる水平方向の剪断力
を支圧座金4の外周で受け止め得る程のものであり、内
径がアンカーボルト1の外径よりも大きく形成する。支
圧座金4の内径とアンカーボルト1の間隙は0から5m
m、長さはベースプレート2の厚さの1,5倍から2倍
位となるように支圧座金4を選択する。また、支圧座金
4の断面は図面では円形であるが、長円形であっても良
い。材質としては金属或いは硬質プラスチックでも良
い。
【0012】図2は、本発明による図1のベースプレー
ト固定装置の固定後の状態を示した図であり、上記のス
プリング6と支圧座金4をベースプレート2のボルト穴
2’から挿通した後、固定用の平座金5及びナット7、
によって支圧座金4の上面をベースプレート2の上面に
合致させて、最後にモルタル10を流し込んで固定す
る。モルタルがスプリングの間隙にも充分流れ込む位の
隙間があいているのが望ましい。また、支圧座金の長さ
はモルタルに接触する面積を考えると長い方が好まし
い。
【0013】また、図3、図4は本発明によるベースプ
レート固定装置の別の実施例を示すものである。図3,
図4に示す様に、前記スプリング6の代わりに支圧座金
4の上面に鍔9を設けることによって支圧座金4の鍔9
がベースプレート2の上面に係止して、固定用の平座金
5及びナット7によって支圧座金4の上面をベースプレ
ート2の上面に合致させてモルタル10で固定して、支
圧座金4が基礎コンクリート3上まで落下しないように
しても良い。この場合、支圧座金4の鍔9の形状に合わ
せて上から押さえる平座金5も加工する必要がある。図
3はその固定前の状態を示した図であり、図4は固定後
の状態を示した図である。
【0014】以上のように、本発明によるベースプレー
ト固定装置は垂直方向の応力に対しては従来通りのアン
カーボルト1をナット7で締め付けて確実に固定され、
水平方向の剪断力に対してはベースプレート2のボルト
穴2’に合致した外径を有する支圧座金4の外周によっ
て確実に固定される。
【0015】
【発明の効果】本発明により、アンカーボルトにベース
プレートを固定する際、垂直方向はアンカーボルトによ
って水平方向は支圧座金によって、確実に固定できる、
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるベースプレート固定装置の固定前
の断面図である。
【図2】本発明によるベースプレート固定装置の固定後
の断面図である。
【図3】本発明の他の実施例によるベースプレート固定
装置の固定前の断面図である。
【図4】本発明の他の実施例によるベースプレート固定
装置の固定後の断面図である。
【符号の説明】
1 アンカーボルト 2 ベースプレート 2’ベースプレートのボルト穴 3 基礎コンクリート 4 支圧座金 4’支圧座金のボルト穴 5 平座金 6 スプリング 7 ナット 8 緩み止めナット 9 鍔 10 モルタル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基礎コンクリート上にアンカーボルトを
    埋め込み、ベースプレートの位置固定をするベースプレ
    ート固定装置において、 複数のアンカーボルト1の軸径に対して一定のクリアラ
    ンスをとったボルト穴2′を有するベースプレート2を
    基礎コンクリート3上に間隔をおいて設置し、外径がベ
    ースプレート2のボルト穴2′よりも小さく、内径がア
    ンカーボルト1の外径よりも大きいスプリング6をボル
    ト穴2′から挿通して基礎コンクリート3上に載置し、
    その上から、長さがベースプレート2の上面から基礎コ
    ンクリート3の上面に到る大きさよりも小さくてベース
    プレート2の厚さよりも大きく、外径がベースプレート
    2のボルト穴2′とほぼ同じで、内径がアンカーボルト
    1の外径よりも大きい支圧座金4を前記スプリング6上
    に載置し、固定用の平座金5およびナット7によって支
    圧座金4の上面をベースプレート2の上面に合致させて
    モルタル10で固定して、ベースプレート2にかかる水
    平方向の剪断力を固定された支圧座金4によって受ける
    ことを特徴とするベースプレート固定装置。
JP6062896A 1994-03-31 1994-03-31 ベースプレート固定装置 Expired - Lifetime JP2881745B2 (ja)

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JPH07268879A JPH07268879A (ja) 1995-10-17
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