JP3016932U - ユニットハウス用免震固定具 - Google Patents

ユニットハウス用免震固定具

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JP3016932U
JP3016932U JP1995004387U JP438795U JP3016932U JP 3016932 U JP3016932 U JP 3016932U JP 1995004387 U JP1995004387 U JP 1995004387U JP 438795 U JP438795 U JP 438795U JP 3016932 U JP3016932 U JP 3016932U
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unit house
seismic isolation
isolation fixture
fixture
rubber
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JP1995004387U
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Inventor
泰吉 南
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株式会社南インターナショナル
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(57)【要約】 【目的】 地震等に際しても安全にユニットハウスの固
定を維持することのできる免震固定具20を提供する。 【構成】 硬質ゴム製の台座27と、該台座27に立設
され、SBRと天然ゴムとの混合ゴムから成り硬さが6
5〜75である硬質ゴム製の柱状材21と、ユニットハ
ウスに固定するためのボルト26とから成る。 【効果】 この免震固定具20をボルト26によりユニ
ットハウスのフレームの下部に固定する。免震固定具2
0を地面に固定しない場合、たとえ地震が起きたとして
も、免震固定具20はユニットハウスと一緒に移動する
ため、ユニットハウスが落ちたり傾いたりすることはな
い。免震固定具20を地面に固定した場合、ユニットハ
ウスは更に安定的に地面の上に固定される。免震固定具
20は上記硬質ゴム製であるため十分な剛性があり、ユ
ニットハウスの内部で居住者が移動してもユニットハウ
ス全体が振動するということが防止される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ユニットハウスを地面に固定するための免震固定具に関する。なお 、本明細書における「ユニットハウス」は、既に全体の形状が出来上がっており 、トラックやトレーラー等で設置場所に運んでそこに置くだけでほぼそのまま居 住可能な家のことをいい、モービルホーム、トレーラーハウス、コンテナハウス 、ユニットハウス等と称されるものを全て含むものである。
【0002】
【従来の技術】
ユニットハウスは、キッチン、寝室等を備えた1戸の家としての機能を有する ものであり、多くの場合、或る場所に固定した後はそこで半永久的に居住される という使い方をされるものであるが、季節に応じて移動するという使い方をされ ることもある。
【0003】 従来のユニットハウスの一般的な固定方法は次の通りである。ユニットハウス を固定場所へ移動した後、フレームの前後に備え付けられているネジ式のジャッ キでタイヤが少し浮く程度にフレームを持ち上げる。この状態でフレームと地面 との間にブロックを詰めた後、ジャッキを下げてフレームをブロックの上に置く 。これによりタイヤはユニットハウスの荷重から解放され、空気抜けや地面との 接触部の劣化等が防止されるため、長期間居住した後もそのタイヤを用いてユニ ットハウスを移動させることが可能である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来の固定方法ではこのように、フレームをブロック上に置いただけの状態で あるため、地震等でユニットハウスが振動するとフレームがブロックからズレ落 ち、ユニットハウス全体が傾いてしまう可能性がある。
【0005】 また次のような問題もある。ユニットハウスは上記の通り一般的にはブロック 等を敷いて地面に固定するものであるが、震災後の仮設住宅として使用する等、 使用期間が短い場合には、タイヤと前後のジャッキのみで地面に固定して使用さ れることもあり得る。この場合、タイヤの剛性が低いため、居住者がユニットハ ウス内で移動するだけでもユニットハウス全体が振動し、居住者に不安感を与え る。
【0006】 本考案はこのような課題を解決するために成されたものであり、その目的とす るところは、地震等に際しても安全にユニットハウスの固定を維持することので きる免震固定具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記課題を解決するために成された本考案に係るユニットハウス用免震固定具 は、硬質ゴム製の台座と、該台座に立設され、SBRと天然ゴムとの混合ゴムか ら成り硬さが65〜75である硬質ゴム製の柱状材と、ユニットハウスに固定す るための係合手段から成ることを特徴とするものである。
【0008】 このユニットハウス用免震固定具の使用方法は次の通りである。ユニットハウ スを備え付けのジャッキで持ち上げ(ジャッキが備え付けられていない場合は、 別途ジャッキ又はクレーンを用意する)、タイヤを浮かせた後、この免震固定具 を係合手段によりユニットハウスのフレームに(ユニットハウスにフレームが無 い場合は、その底部の適当な箇所に)固定する。その後ジャッキ又はクレーンを 降ろすことにより、ユニットハウスはこの免震固定具により地面に固定される。 ユニットハウスをこのように設置した後は、たとえ地震が起きたとしても、免震 固定具はユニットハウスのフレームと一緒に移動するため、ユニットハウスが落 ちたり傾いたりすることは決してない。また、硬質ゴムはSBRと天然ゴムとの 混合ゴムから成り、硬さが65〜75であるため、十分な剛性があり、内部で居 住者が移動してもユニットハウス全体が振動するということを防止することがで きる。
【0009】 なおこの係合手段は、免震固定具をユニットハウスに永久固定するものであっ てもよいが、取り付け取り外し自由なもの(ボルト・ナット、ワイヤ、クランプ 等)にしておくことが望ましい。これにより、季節毎の移動や仮設住宅等の一時 的なユニットハウスの設置にも対応することができる。
【0010】 柱状材の下部に設けた硬質ゴム製の台座により、本免震固定具と地面との接触 面積が大きくなり、摩擦力が増加することから、地震、台風等の際のユニットハ ウス全体の横ズレが最小限に抑えられる。更に固定を確実にするために、台座自 体を地面に固定するようにしてもよい。
【0011】 柱状材の中央には、貫通孔を設けておくことが望ましい。同一の質量の材料を 用いて棒材を作製する場合、中実の(中まで詰まった)棒材よりも中空の棒材の 方が曲げや捩りの力に対して強いことは材料力学の一般的原理である。本考案の 柱状材においても、このように中央に貫通孔を設けておくことにより柱状材の曲 げや捩れが最小限に抑えられ、上記地震や台風の際のユニットハウス全体の安定 度が向上する。
【0012】
【実施例】
ユニットハウス用免震固定具の一例を図1及び図2に示す。この免震固定具1 0は、図2に示すように円錐台形状をしており、図1に示すように、中心には本 免震固定具10をユニットハウス50のフレーム51、52(図5)に固定する ためのボルト13を通す孔11、12が設けられている。なお、14はワッシャ である。
【0013】 本免震固定具の使用方法は次の通りである。図5に示すように、フレーム51 の前後に備えられたジャッキ54でタイヤ53が浮くまでユニットハウス50を 持ち上げ、フレーム51、52の適宜の箇所にボルト13で本免震固定具10を 固定する。その後、ジャッキ54を下げ、ユニットハウス50を降ろす。これに より、ユニットハウス50は地面の上に安定して固定される。
【0014】 なお、具体的数値の一例を挙げると、ユニットハウス50の重量が3.5トン 程度の場合、免震固定具10の材質としては硬さ70程度のゴムを使用し(硬さ 65〜75の範囲内であれば使用可能である。なお、硬さ試験はJIS−K63 01による。)、その概略寸法は、円錐台の下の直径が約150mm、上の直径 が約100mm、高さが約350mm、フレーム52への固定数は6個とする。 ゴムの材質としては、SBRと天然ゴムとの混合ゴム等を使用することができる 。
【0015】 図3(a)は本考案の実施例を示すユニットハウス用免震固定具20の断面図 である。同図に示す免震固定具20は、上記例の免震固定具10とほぼ同様の硬 質ゴム製の柱状材21の下に台座27を有する構成となっている。台座27も柱 状材21と同様の硬質ゴム製とする。この台座27により、本実施例の免震固定 具20は地面との接触面積が大きくなるため(図3(b))、地震、台風等によ りユニットハウス50に横力が加わっても横ズレすることが防止される。また、 地震等による振動を吸収する効果(免震効果)もさらに向上する。
【0016】 このように台座27を有する免震固定具20は、全体として一体成形されたも のであってもよいが、図3に示すように台座27と柱状材21とが別体に成形さ れ、これらが互いに固定された構成とすることもできる。
【0017】 図3(a)に示す柱状材21には、免震固定具20をユニットハウス50のフ レーム51、52に固定するためのボルト26付上面板24と、柱状材21を台 座27に固定するためのボルト25付下面板23がそれぞれ設けられている。こ のような柱状材21は、例えば、これらボルト26を予め溶接、かしめ等で固定 した上面板24の上に金型を置き、その中に液状のゴム材料を流し込んだ後、ボ ルト25を予め同様の方法で固定した下面板23を載置してゴム材料を固化する ことにより作製することができる。なお、もちろん上下逆に成形してもよい。
【0018】 柱状材21は、下面板23のボルト25を台座27の中央部に設けられた孔2 8に通し、底面側からナット29で締めることによって台座27に固定する。な お、ナット29は、硬質ゴム製の台座27を同様に型成形する際に予め型内に置 いておき、ゴムの内部に埋め込んで成形する(インサート成形)ようにしてもよ い。
【0019】 本実施例の免震固定具20では、柱状材21の内部に貫通孔22を設けている 。上記例(図1)ではここに長いボルト13を通していたが、本実施例ではその ような高剛性のものを貫通させないことにより、柱状材21の全高においてゴム 作用が得られるようになり、細かい振動を有効に吸収することができるようにな る。また、同一の量のゴム材料を用いる場合、このように中空構造とすることに より曲げや捩りの力に対してより強くなるため、大きな揺れ等を有効に防止する ことができる。
【0020】 なお、本実施例においても上記例と同様、ボルトではなく、針金、クランプ等 によりユニットハウス50のフレーム51、52に固定することも可能である。
【0021】 本実施例の免震固定具を用いたユニットハウスの設置方法は基本的には上記例 の場合(図5)と同様であるが、免震固定具20のフレーム52への取り付け方 法を図4により詳しく説明する。まず、フレーム52の適宜箇所(図5の6箇所 )に、一方の端を板41aで塞いだアングル41を溶接、ボルト締め等で固定し ておく。図4(a)、(b)では溶接43の例を示している。アングル41の一 方の端を板41aで塞いだのは、ユニットハウス50の荷重によりアングル41 が変形するのを防ぐためである。アングル41の下の方の辺にはボルト孔42を 設けておき、ジャッキ54でユニットハウス50を持ち上げた状態でこの孔42 に免震固定具20の上面板24のボルト26を通してナットで固定する。
【0022】 台座27は、そのまま地面に置いてもよいし、地面に固定しても良い。固定方 法は、図4(c)に示すようにピン31を用いて地面Gに固定してもよいし、図 4(d)に示すように台座27の少なくとも一部を地面Gに埋め込むことにより 固定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ユニットハウス用免震固定具の一例の断面
図。
【図2】 同免震固定具の斜視図。
【図3】 本考案の実施例であるユニットハウス用免震
固定具の断面図(a)及び平面図(b)。
【図4】 実施例の免震固定具をユニットハウスに固定
するための方法を示す説明図。
【図5】 ユニットハウスのフレームの平面図(a)、
及びユニットハウスの側面図(b)。
【符号の説明】
10…ユニットハウス用免震固定具 13…ボルト 20…ユニットハウス用免震固定具 21…柱状材 27…台座 50…ユニットハウス 51…縦フレーム 52…横フレーム 53…タイヤ 54…ジャッキ

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質ゴム製の台座と、該台座に立設さ
    れ、SBRと天然ゴムとの混合ゴムから成り硬さが65
    〜75である硬質ゴム製の柱状材と、ユニットハウスに
    固定するための係合手段とから成るユニットハウス用免
    震固定具。
  2. 【請求項2】 柱状材の中央に貫通孔を有する請求項1
    に記載のユニットハウス用免震固定具。
JP1995004387U 1995-04-12 1995-04-12 ユニットハウス用免震固定具 Expired - Lifetime JP3016932U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5800271B1 (ja) * 2015-02-26 2015-10-28 俊幸 伊藤 トレーラーハウスのシャーシ
KR200491299Y1 (ko) * 2019-08-21 2020-04-24 김종호 모바일 하우스

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5800271B1 (ja) * 2015-02-26 2015-10-28 俊幸 伊藤 トレーラーハウスのシャーシ
JP2016155517A (ja) * 2015-02-26 2016-09-01 俊幸 伊藤 トレーラーハウスのシャーシ
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