JPH0699576B2 - 艶消し樹脂成形体の製造方法 - Google Patents

艶消し樹脂成形体の製造方法

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JPH0699576B2
JPH0699576B2 JP62080737A JP8073787A JPH0699576B2 JP H0699576 B2 JPH0699576 B2 JP H0699576B2 JP 62080737 A JP62080737 A JP 62080737A JP 8073787 A JP8073787 A JP 8073787A JP H0699576 B2 JPH0699576 B2 JP H0699576B2
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rubber
resin
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孝臣 斉藤
昭夫 藤野
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は優れた艶消し表面を有する熱可塑性樹脂成形体
の製造方法に関する。
(従来技術および発明が解決しようとする問題点) 種々の熱可塑性樹脂がOA機器、家電機器のハウジングや
自動車の内装材等として多量に使用される。これらの成
形体は他の機器と色調をマッチさせるため、また上品な
視覚感を持たせるため艶消し外観を持つことが要求され
る場合がある。
従来このような要求に対しては無機フィラーの添加、ゴ
ムブレンドなどが試みられているが、艶消し効果は充分
でない。本発明者等はより優れた艶消し表面を有する成
形体を得るべく鋭意検討を重ねた結果、熱可塑性樹脂と
架橋剤で架橋したゴム成分からなる樹脂組成物の成形体
を特定の温度で熱処理することにより優れた艶消し成形
体が得られることを見出し本発明を完成するに到った。
(問題点を解決するための手段) かくして本発明によれば、アクリロニトリル−スチレン
系樹脂70〜95重量%と、不飽和ニトリル−共役ジエン系
重合体ゴムをその一部又は全部とし、架橋剤で架橋した
ゴム成分5〜30重量%からなる熱可塑性樹脂組成物を使
用した成形体を(T−10)℃以上の温度(Tは前記樹脂
組成物の熱変形温度を表わす)で熱処理することを特徴
とする艶消し樹脂成形体の製造方法が提供される。
本発明に使用されるアクリロニトリル−スチレン系樹脂
は、通常AS樹脂と称されるアクリロニトリルとスチレン
又はα−メチルスチレンとの共重合樹脂、ABS樹脂と称
される分散ポリブタジエンゴム粒子にSA樹脂がグラフト
された耐衝撃性樹脂〔例えば、高分子学会編 高分子デ
ーターハンドブック 応用編 ABS樹脂 第139-44頁
(昭和61年1月30日培風館発行)を参照〕、AAS又はASA
樹脂と称されるアクリルゴムにアクリロニトリル−スチ
レン共重合体が一部グラフトした耐候性・耐衝撃性樹
脂、AES樹脂と称されるEPDMゴムにアクリロニトリル−
スチレン共重合体が一部グラフトした耐候性、耐衝撃性
樹脂などが含まれる。
本発明に使用される熱可塑性樹脂組成物は上記のアクリ
ロニトリル−スチレン系樹脂とゴム成分として不飽和ニ
トリル−共役ジエン系重合体ゴムまたは該ゴムと他のゴ
ムが混合されたものである。
本発明で使用される不飽和ニトリル−共役ジエン系重合
体ゴムとしては不飽和ニトリル10〜50重量%と共役ジエ
ン90〜50重量%の共重合ゴムが好ましい。不飽和ニトリ
ルとしてはアクリロニトリル、メタクリロニトリルなど
が共役ジエンとしては1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル
ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエンなどが例
示される。
本発明の主旨が損なわれない範囲で不飽和ニトリル−共
役ジエン系重合体ゴム中の共役ジエンの一部を上記の単
量体と共重合可能な他の単量体で置換することは差しつ
かえない。このような単量体としては、スチレン、α−
メチルスチレンなどの芳香族ビニル単量体、メチルアク
リレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、
2−エチルヘキシルアクリレートなどのアルキルアクリ
レート、メトキシメチルアクリレート、メトキシエチル
アクリレート、エトキシエチルアクリレート、ブトキシ
エチルアクリレート、メトキシエトキシエチルアクリレ
ートなどのアルコキシアルキルアクリレート、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸などの不飽
和カルボン酸またはそアルカリ金属塩、アンモニウム
塩、シアノメチル(メタ)アクリレート、3−シアノプ
ロピル(メタ)アクリレート、4−シアノブチル(メ
タ)アクリレートなどの(メタ)アクリル酸シアノ置換
アルキルエステルなどが例示されるが、不飽和ニトリル
および共役ジエンと共重合可能であれば上記例示以外の
単量体も使用できる。不飽和ニトリル−共役ジエン重合
体ゴムとしては、アクリロニトリル−ブタジエン共重合
ゴム、アクリロニトリル−イソプレン共重合ゴム、アク
リロニトリル−ブタジエン−イソプレン共重合ゴム、ア
クリロニトリル−ブタジエン−アクリル酸共重合ゴムな
どが例示される。
本発明で使用される不飽和ニトリル−共役ジエン系重合
体ゴムと併用される他のゴムとしては硫黄加硫系有機過
酸化物加硫系等のゴム工業で常用される加硫剤で加硫で
きるゴムであれば良く、ポリブタジエンゴム、スチレン
−ブタジエン共重合ゴム(ランダム、ブロック)、天然
ゴム、ポリインプレンゴム、ポリクロロプレンゴムなど
の共役ジエン系重合体ゴムおよびその水素化物、EPDMな
どが例示される。不飽和ニトリル−共役ジエン系重合体
ゴムと上記の他のゴムとをゴム成分として併用する場合
にはゴム成分中には不飽和ニトリル−共役ジエン系重合
体ゴムが少なくとも10重量%含まれていることが望まし
く、10重量%未満では艶消し性の改善は充分でない。よ
り好ましくは20重量%以上である。
ゴム成分は該樹脂組成物中に10μ以下、さらには1〜5
μの粒子として分散していることが艶消し性及び耐衝撃
の点から望ましく、ゴム成分はゴムの架橋剤で架橋して
いることが艶消しの点から必要である。使用される架橋
剤はゴム成分が架橋するものであれば特に制限されな
い。通常、硫黄及び/又は硫黄供与性化合物(例えばテ
トラメチルチウラムダイサルファイド、テトラエチルチ
ウラムダイサルファイドなどのチウラム系化合物、モー
フォリンダイサルファイドなどのモーフォリン系化合物
など)と加硫助剤(酸化亜鉛、酸化マグネシウム、ステ
アリン酸、ステアリン酸亜鉛など)、加硫促進剤(例え
ば、ジフェニルグアニジンなどのグアニジン系化合物、
メルカプトベンゾチアゾール、ベンゾチアジルダイサル
ファイド、シクロヘキシルベンゾチアジルスルフェンア
ミドなどのチアゾール系化合物)などを用いる硫黄加硫
系、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ
−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシン−
3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソプロピ
ル)ベンゼンなどの有機過酸化物加硫系などが使用され
る。これらの加硫系の使用量はゴム成分が充分に架橋す
る様に使用される。
本発明に使用される熱可塑性樹脂組成物は通常上記した
アクリロニトリル−スチレン系樹脂とゴム成分とをゴム
成分の架橋剤の存在下に、ニーダー、混練型押出機等の
通常の混合機を用いて混合し、混合時にゴム成分を架橋
させる、通常動的加硫と称される方法を用いることによ
って製造される。混合の好ましい実施態様は予め該樹脂
とゴム成分とを十分に溶融混合した後にゴム成分の架橋
剤を添加し、該樹脂が溶融しゴム成分が架橋するに必要
な温度及び時間混合を継続する方法である。ゴム成分が
架橋するための混合の温度及び時間はゴム成分の種類、
加硫剤の種類によって異なるので、前以って予備実験に
より加硫条件を決定する必要がある。通常は150〜230℃
で5〜30分の範囲である。
本発明に使用される樹脂組成物には通常、充てん剤、着
色剤、可塑剤、滑剤、安定剤等が要求性能に応じ適宜添
加される。
熱可塑性樹脂組成物の成形は通常の射出成形法により、
それぞれの樹脂に適した条件で成形される。本発明方法
の特徴は成形体を熱処理することによって艶消し性が改
善されることにある。成形体の熱処理は当該樹脂組成物
の熱変形温度(JISK 7207,A法による)マイナス10℃以
上の温度で行われる。最適温度、は当該成形体に要求さ
れる形状精度に応じて予備試験により決められるべきで
あるが一般には熱変形温度マイナス5℃からプラス10℃
の範囲が適当である。熱処理の方法は特に制限されず加
熱空気中でも加熱水中等いずれの方法であってもよい。
(発明の効果) かくして得られる本発明熱可塑性樹脂成形体は優れた艶
消し表面を有し、OA機器、家電機器等のハウジング、自
動車内装材等として有用である。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらの例に限定されるものではない。尚、実施
例及び比較例中の使用部数、%は特に断りのない限り重
量基準である。
実施例1〜3、比較例1〜3 AS樹脂(三菱モンサント化成社製サンレックス SAN−
C)と第1表記載のゴム成分とを160℃のロールを用い
て混合した。良好な回転バンクが得られるまで混合した
後表記載の架橋剤を添加し、再び良好なバンクが得られ
るまで混合し、シート出しを行なった。得られたAS樹脂
/ゴム成分混合物とABS樹脂(三菱レイヨン社製ダイヤ
ペット3001)とを表記載の割合で170℃のロールを用い
て混合した。良好な回転バンクが得られるまで混合し、
シート出しした後ペレット成形機によりペレット化した
熱可塑樹脂組成物を得た。これらのペレットを40mm径の
射出成形機を用い、ダイヘッド温度220℃、スクリュー
回転数60rpm、射出圧力50kg/cm2、ゲージ射出速度50%
の条件で成形し、長さ9cm×巾5cm×厚さ2mmの板を得
た。この成形板をギヤーオーブン中で表記載の温度、時
間熱処理し、グロス値をJIS Z8741に従って測定した。
以上の結果を第1表に示した。
第1表より、参考例のABS樹脂においても熱処理により
グロス値はいくらか減少するが、実施例1〜3において
は熱処理によりグロス値の著しい低下が見られ、本発明
方法により艶消し性が著しく改善された成形体が得られ
ることがわかる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C08L 33/20 9:02)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)アクリロニトリル−スチレン系樹脂
    70〜95重量%と (2)不飽和ニトリル−共役ジエン系重合体ゴムをその
    一部または全部とし、架橋剤で架橋されたゴム成分5〜
    30重量%より成る熱可塑性樹脂組成物を使用した成形体
    を、(T−10)℃以上の温度(Tは前記樹脂組成物の熱
    変形温度を表わす)で熱処理することを特徴とする艶消
    し樹脂成形体の製造方法。
JP62080737A 1987-04-01 1987-04-01 艶消し樹脂成形体の製造方法 Expired - Fee Related JPH0699576B2 (ja)

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