JP2576863B2 - 熱可塑性樹脂組成物の製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物の製造方法Info
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- JP2576863B2 JP2576863B2 JP62055036A JP5503687A JP2576863B2 JP 2576863 B2 JP2576863 B2 JP 2576863B2 JP 62055036 A JP62055036 A JP 62055036A JP 5503687 A JP5503687 A JP 5503687A JP 2576863 B2 JP2576863 B2 JP 2576863B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、艶消し性に優れた熱可塑性樹脂組成物の製
造方法に関し、さらに詳しくは、樹脂成分としてアクリ
ロニトリル−スチレン系共重合体樹脂を含有する艶消し
性と耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関する。
造方法に関し、さらに詳しくは、樹脂成分としてアクリ
ロニトリル−スチレン系共重合体樹脂を含有する艶消し
性と耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物に関する。
アクリロニトリル−ブダジエン−スチレン系樹脂(AB
S樹脂)などのアクリロニトリル−スチレン系共重合体
樹脂マトリックス中に分散ゴム粒子を含有する耐衝撃性
樹脂は、優れた成形性及び機械的性質のため、OA機器、
家電機器のハウジングや自動車の内装材等として多量に
使用されている。これらの成形体は、他の機器と色調を
マッチさせるために、あるいは上品な視覚感を持たせる
ために、艶消し外観を持つことが要求される場合があ
る。 従来、このような要求に対して、無機フィラーの添
加、ゴムのブレンド、部分架橋ポリ塩化ビニルのブレン
ド(特開昭61−126173号公報)などが試みられている。
しかしながら、無機フィラーの添加は、ABS樹脂の耐衝
撃性や加工性を低下させ、ゴムのブレンドは、艶消し効
果が低く、部分架橋ポリ塩化ビニルのブレンドでは、艶
消しムラがでやすい等、これらの方法には、一長一短が
ある。
S樹脂)などのアクリロニトリル−スチレン系共重合体
樹脂マトリックス中に分散ゴム粒子を含有する耐衝撃性
樹脂は、優れた成形性及び機械的性質のため、OA機器、
家電機器のハウジングや自動車の内装材等として多量に
使用されている。これらの成形体は、他の機器と色調を
マッチさせるために、あるいは上品な視覚感を持たせる
ために、艶消し外観を持つことが要求される場合があ
る。 従来、このような要求に対して、無機フィラーの添
加、ゴムのブレンド、部分架橋ポリ塩化ビニルのブレン
ド(特開昭61−126173号公報)などが試みられている。
しかしながら、無機フィラーの添加は、ABS樹脂の耐衝
撃性や加工性を低下させ、ゴムのブレンドは、艶消し効
果が低く、部分架橋ポリ塩化ビニルのブレンドでは、艶
消しムラがでやすい等、これらの方法には、一長一短が
ある。
本発明の目的は、艶消し性に優れ、上品な視覚感が得
られ、かつ、強度特性や成形性にも優れた熱可塑性樹脂
組成物を提供することにある。 本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究し
た結果、アクリロニトリルとスチレンまたはα−メチル
スチレンとの共重合体樹脂と、不飽和ニトリル−共役ジ
エン系共重合体ゴムを含むゴム成分とを溶融混練した
後、硫黄や有機過酸化物などのゴム成分の架橋剤を添加
して動的加硫を行い、ゲル分が80%以上の架橋ゴム成分
を含む組成物を調製し、この組成物を分散ゴム粒子を含
有する耐衝撃性樹脂とブレンドすることにより、艶消し
性に優れると共に、耐衝撃性樹脂が本来有する耐衝撃性
を維持ないしは向上させた熱可塑性樹脂組成物の得られ
ることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
られ、かつ、強度特性や成形性にも優れた熱可塑性樹脂
組成物を提供することにある。 本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究し
た結果、アクリロニトリルとスチレンまたはα−メチル
スチレンとの共重合体樹脂と、不飽和ニトリル−共役ジ
エン系共重合体ゴムを含むゴム成分とを溶融混練した
後、硫黄や有機過酸化物などのゴム成分の架橋剤を添加
して動的加硫を行い、ゲル分が80%以上の架橋ゴム成分
を含む組成物を調製し、この組成物を分散ゴム粒子を含
有する耐衝撃性樹脂とブレンドすることにより、艶消し
性に優れると共に、耐衝撃性樹脂が本来有する耐衝撃性
を維持ないしは向上させた熱可塑性樹脂組成物の得られ
ることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
かくして、本発明によれば、アクリロニトリルとスチ
レンまたはα−メチルスチレンとの共重合体樹脂
(a)、及び不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体ゴ
ム10〜100重量%と架橋剤により架橋可能なその他のゴ
ム0〜80重量%とを含むゴム成分(b)を溶融混練した
後、ゴム成分の架橋剤を添加して、150〜230℃で5〜10
分間混合することにより動的加硫を行い、ゲル分が80%
以上の架橋ゴム成分を含有する組成物(1)を調製し、
次いで、得られた架橋ゴム成分含有組成物(1)と、ア
クリロニトリル−スチレン系共重合体樹脂中に分散した
ゴム粒子を含有する耐衝撃性樹脂(2)とを、架橋ゴム
成分の割合が5〜30重量%となる割合で混合するこを特
徴とする熱可塑性樹脂組成物の製造方法が提供される。 以下、本発明について詳述する。 本発明で使用するアクリロニトリルとスチレンまたは
α−メチルスチレンとの共重合体樹脂(a)は、一般
に、AS樹脂と称される樹脂である。 ゴム成分(b)は、不飽和ニトリル−共役ジエン系共
重合体ゴム10〜100重量%と架橋剤により架橋可能なそ
の他のゴム0〜80重量%とを含有する。 本発明で使用される不飽和ニトリル−共役ジエン系共
重合体ゴムとしては、不飽和ニトリル10〜50重量%と共
役ジエン90〜50重量%の共重合体ゴムが好ましい。不飽
和ニトリルとしては、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリルなどが例示される。共役ジエンとしては、1,3−
ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、イソプレン、
1,3−ペンタジエンなどが例示される。 本発明の主旨が損なわれない範囲で、不飽和ニトリル
−共役ジエン系共重合体ゴム中の共役ジエンの一部を共
重合可能な他の単量体で置換することができる。このよ
うな単量体としては、スチレン、α−メチルスチレンな
どの芳香族ビニル単量体、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレートなどのアルキルアクリレート、メトキシ
メチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、エ
トキシエチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレー
ト、メトキシエトキシエチルアクリレートなどのアルコ
キシアルキルアクリレート、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸などの不飽和カルボン酸ま
たはそのアルカリ金属塩、アンモニウム塩などの塩、シ
アノメチル(メタ)アクリレート、2−シアノエチル
(メタ)アクリレート、3−シアノプロピル(メタ)ア
クリレート、4−シアノブチル(メタ)アクリレートな
どの(メタ)アクリル酸シアノ置換アルキルエステルな
どが例示されるが、不飽和ニトリル及び共役ジエンと共
重合可能であれば、上記例示以外の単量体も使用でき
る。 不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体ゴムの具体例
としては、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴ
ム、アクリロニトリル−イソプレン共重合体ゴム、アク
リロニトリル−ブタジエン−イソプレン共重合体ゴム、
アクリロニトリル−ブダジエン−アクリル酸共重合体ゴ
ムなど、及びこれらのゴム中の共役ジエン単位を水素化
したゴムなどが例示される。 本発明で使用される不飽和ニトリル−共役ジエン系共
重合体ゴムと併用される他のゴムは、硫黄加硫系や有機
過酸化物加硫系等のゴム工業で常用される架橋剤で架橋
できるゴムである。その具体例としては、ポリブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(ランダ
ム、ブロック)、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリ
クロロプレンゴムなどの共役ジエン系重合体ゴム及びそ
の水素化物、EPDMなどが例示される。 不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体ゴムと上記の
他のゴムとを併用する場合には、混合ゴム中の不飽和ニ
トリル−共役ジエン系共重合体ゴムの割合は、少なくと
も10重量%であり、10重量%未満では、艶消し性は改善
されない。この割合は、好ましくは20重量%以上であ
る。混合ゴムをゴム成分(b)とする場合には、予め二
種または二種以上のゴムを混合してからAS樹脂(a)と
混合してもよく、あるいは同時にまたは別々にAS樹脂
(a)に添加してもよい。 ゴム成分(b)は、本発明の熱可塑性樹脂組成物中に
おいて、架橋剤により架橋していることが必要である。
ゴム成分の架橋のさせ方は、AS樹脂とゴム成分を混合す
る過程でゴム成分の架橋剤の存在下に、混合と同時にゴ
ム成分を架橋するいわゆる動的加硫を行わせる方法が特
に適しており、本発明では、該動的加硫法を採用する。 動的加硫は、予めAS樹脂とゴム成分とを充分に溶融混
合した後に、ゴム成分の架橋剤を添加し、該AS樹脂が溶
融し、ゴム成分が加硫するに必要な温度及び時間、混合
を継続することにより行う。ゴム成分が加硫するための
混合の温度及び時間は、ゴム成分の種類、架橋剤の種類
によって異なるので、前以て予備実験により加硫条件を
決定する必要があるが、通常、150〜230℃で、5〜10分
間の範囲である。 ABS樹脂等の分散ゴム粒子を含有する耐衝撃性樹脂
は、動的加硫の温度下で分散ゴム粒子が熱劣化を生じる
恐れがあるため、本発明では、分散ゴム粒子を含まない
AS樹脂とゴム成分を混合し、動的加硫法によりゴム成分
を架橋して、架橋ゴム成分を含有する組成物を調製し、
これをABS樹脂等の耐衝撃性樹脂と混合して所定の熱可
塑性樹脂組成物を製造する。 本発明の目的が充分に達成されるためには、ゴム成分
が架橋していることが不可欠であるが、その架橋の程度
としては、ゲル分(架橋ゴム成分をメチルエチルケトン
に25℃で48時間浸漬したときの不溶解分)が80%以上と
なる範囲である。また、ゴム成分は、熱可塑性樹脂組成
物中に、10μm以下、好ましくは1〜5μmの粒子とし
て分散していることが、艶消し性及び耐衝撃性の観点か
ら望ましい。 本発明で使用される架橋剤は、ゴム成分が架橋するも
のであれば特に制限されない。架橋剤としては、通常、
硫黄及び/または硫黄供与性化合物(例えば、テトラメ
チルチウラムダイサルファイド、テトラエチルチウラム
ダイサルファイドなどのチウラム系化合物、モーフォリ
ンダイサルファイドなどのモーフォリン系化合物な
ど)、加硫助剤(例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛など)、加硫促進
剤(例えば、ジフェニルグアニジンなどグアニジン系化
合物、メルカプトベンゾチアゾール、ベンゾチアジルダ
イサルファイド、シクロヘキシルベンゾチアジルスルフ
ェンアミドなどのチアゾール系化合物)などを用いる硫
黄加硫系、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、2,5−
ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキ
シン−3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソプ
ロピル)ベンゼンなどの有機過酸化物加硫系などが使用
される。これらの架橋剤は、架橋ゴム成分のゲル分が80
%以上となる量で使用される。 本発明で使用するアクリロニトリル−スチレン系共重
合体樹脂中に分散したゴム粒子を含有する耐衝撃性樹脂
(2)は、ABS樹脂、AAS樹脂(またはASA樹脂)、AES樹
脂などと称される汎用の耐衝撃性樹脂である。これらの
耐衝撃性樹脂には、ABS樹脂と称される分散ポリブタジ
エンゴム粒子にAS樹脂がグラフトされた耐衝撃性樹脂
〔例えば、高分子学会編、高分子データ・ハンドブック
応用編、ABS樹脂、第39〜44頁(昭和61年1月30日培風
館発行)を参照〕、AAS樹脂またはASA樹脂と称されるア
クリルゴムにアクリロニトリル−スチレン共重合体が一
部グラフトした耐候性・耐衝撃性樹脂、及びAES樹脂と
称されるEPDMゴムにアクリロニトリル−スチレン共重合
体の一部がグラフトした耐候性・耐衝撃性樹脂などが含
まれ、これらは、単独であるいは2種以上を混合して使
用される。 本発明の熱可塑性樹脂組成物は、架橋ゴム成分含有組
成物(1)と、アクリロニトリル−スチレン系共重合体
樹脂中に分散したゴム粒子を含有する耐衝撃性樹脂
(2)とを、架橋ゴム成分の割合が5〜30重量%となる
割合で混合することにより製造することができる。熱可
塑性樹脂中の架橋ゴム成分(b)の割合は、5〜30重量
%である。この割合が5重量%未満では、艶消し性が不
充分となり、5〜30重量%を越えると、成形体の硬さが
低くなる。この割合は、好ましくは7〜25重量%の範囲
である。 本発明の熱可塑性樹脂組成物には、通常、充填剤、着
色剤、可塑剤、滑剤、安定剤等の各種配合剤が、要求性
能に応じて添加されるが、配合剤の混合時期は、特に制
限されない。
レンまたはα−メチルスチレンとの共重合体樹脂
(a)、及び不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体ゴ
ム10〜100重量%と架橋剤により架橋可能なその他のゴ
ム0〜80重量%とを含むゴム成分(b)を溶融混練した
後、ゴム成分の架橋剤を添加して、150〜230℃で5〜10
分間混合することにより動的加硫を行い、ゲル分が80%
以上の架橋ゴム成分を含有する組成物(1)を調製し、
次いで、得られた架橋ゴム成分含有組成物(1)と、ア
クリロニトリル−スチレン系共重合体樹脂中に分散した
ゴム粒子を含有する耐衝撃性樹脂(2)とを、架橋ゴム
成分の割合が5〜30重量%となる割合で混合するこを特
徴とする熱可塑性樹脂組成物の製造方法が提供される。 以下、本発明について詳述する。 本発明で使用するアクリロニトリルとスチレンまたは
α−メチルスチレンとの共重合体樹脂(a)は、一般
に、AS樹脂と称される樹脂である。 ゴム成分(b)は、不飽和ニトリル−共役ジエン系共
重合体ゴム10〜100重量%と架橋剤により架橋可能なそ
の他のゴム0〜80重量%とを含有する。 本発明で使用される不飽和ニトリル−共役ジエン系共
重合体ゴムとしては、不飽和ニトリル10〜50重量%と共
役ジエン90〜50重量%の共重合体ゴムが好ましい。不飽
和ニトリルとしては、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリルなどが例示される。共役ジエンとしては、1,3−
ブタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、イソプレン、
1,3−ペンタジエンなどが例示される。 本発明の主旨が損なわれない範囲で、不飽和ニトリル
−共役ジエン系共重合体ゴム中の共役ジエンの一部を共
重合可能な他の単量体で置換することができる。このよ
うな単量体としては、スチレン、α−メチルスチレンな
どの芳香族ビニル単量体、メチルアクリレート、エチル
アクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレートなどのアルキルアクリレート、メトキシ
メチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、エ
トキシエチルアクリレート、ブトキシエチルアクリレー
ト、メトキシエトキシエチルアクリレートなどのアルコ
キシアルキルアクリレート、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、マレイン酸などの不飽和カルボン酸ま
たはそのアルカリ金属塩、アンモニウム塩などの塩、シ
アノメチル(メタ)アクリレート、2−シアノエチル
(メタ)アクリレート、3−シアノプロピル(メタ)ア
クリレート、4−シアノブチル(メタ)アクリレートな
どの(メタ)アクリル酸シアノ置換アルキルエステルな
どが例示されるが、不飽和ニトリル及び共役ジエンと共
重合可能であれば、上記例示以外の単量体も使用でき
る。 不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体ゴムの具体例
としては、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体ゴ
ム、アクリロニトリル−イソプレン共重合体ゴム、アク
リロニトリル−ブタジエン−イソプレン共重合体ゴム、
アクリロニトリル−ブダジエン−アクリル酸共重合体ゴ
ムなど、及びこれらのゴム中の共役ジエン単位を水素化
したゴムなどが例示される。 本発明で使用される不飽和ニトリル−共役ジエン系共
重合体ゴムと併用される他のゴムは、硫黄加硫系や有機
過酸化物加硫系等のゴム工業で常用される架橋剤で架橋
できるゴムである。その具体例としては、ポリブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(ランダ
ム、ブロック)、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリ
クロロプレンゴムなどの共役ジエン系重合体ゴム及びそ
の水素化物、EPDMなどが例示される。 不飽和ニトリル−共役ジエン系共重合体ゴムと上記の
他のゴムとを併用する場合には、混合ゴム中の不飽和ニ
トリル−共役ジエン系共重合体ゴムの割合は、少なくと
も10重量%であり、10重量%未満では、艶消し性は改善
されない。この割合は、好ましくは20重量%以上であ
る。混合ゴムをゴム成分(b)とする場合には、予め二
種または二種以上のゴムを混合してからAS樹脂(a)と
混合してもよく、あるいは同時にまたは別々にAS樹脂
(a)に添加してもよい。 ゴム成分(b)は、本発明の熱可塑性樹脂組成物中に
おいて、架橋剤により架橋していることが必要である。
ゴム成分の架橋のさせ方は、AS樹脂とゴム成分を混合す
る過程でゴム成分の架橋剤の存在下に、混合と同時にゴ
ム成分を架橋するいわゆる動的加硫を行わせる方法が特
に適しており、本発明では、該動的加硫法を採用する。 動的加硫は、予めAS樹脂とゴム成分とを充分に溶融混
合した後に、ゴム成分の架橋剤を添加し、該AS樹脂が溶
融し、ゴム成分が加硫するに必要な温度及び時間、混合
を継続することにより行う。ゴム成分が加硫するための
混合の温度及び時間は、ゴム成分の種類、架橋剤の種類
によって異なるので、前以て予備実験により加硫条件を
決定する必要があるが、通常、150〜230℃で、5〜10分
間の範囲である。 ABS樹脂等の分散ゴム粒子を含有する耐衝撃性樹脂
は、動的加硫の温度下で分散ゴム粒子が熱劣化を生じる
恐れがあるため、本発明では、分散ゴム粒子を含まない
AS樹脂とゴム成分を混合し、動的加硫法によりゴム成分
を架橋して、架橋ゴム成分を含有する組成物を調製し、
これをABS樹脂等の耐衝撃性樹脂と混合して所定の熱可
塑性樹脂組成物を製造する。 本発明の目的が充分に達成されるためには、ゴム成分
が架橋していることが不可欠であるが、その架橋の程度
としては、ゲル分(架橋ゴム成分をメチルエチルケトン
に25℃で48時間浸漬したときの不溶解分)が80%以上と
なる範囲である。また、ゴム成分は、熱可塑性樹脂組成
物中に、10μm以下、好ましくは1〜5μmの粒子とし
て分散していることが、艶消し性及び耐衝撃性の観点か
ら望ましい。 本発明で使用される架橋剤は、ゴム成分が架橋するも
のであれば特に制限されない。架橋剤としては、通常、
硫黄及び/または硫黄供与性化合物(例えば、テトラメ
チルチウラムダイサルファイド、テトラエチルチウラム
ダイサルファイドなどのチウラム系化合物、モーフォリ
ンダイサルファイドなどのモーフォリン系化合物な
ど)、加硫助剤(例えば、酸化亜鉛、酸化マグネシウ
ム、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛など)、加硫促進
剤(例えば、ジフェニルグアニジンなどグアニジン系化
合物、メルカプトベンゾチアゾール、ベンゾチアジルダ
イサルファイド、シクロヘキシルベンゾチアジルスルフ
ェンアミドなどのチアゾール系化合物)などを用いる硫
黄加硫系、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキサン、2,5−
ジメチル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)−ヘキ
シン−3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソプ
ロピル)ベンゼンなどの有機過酸化物加硫系などが使用
される。これらの架橋剤は、架橋ゴム成分のゲル分が80
%以上となる量で使用される。 本発明で使用するアクリロニトリル−スチレン系共重
合体樹脂中に分散したゴム粒子を含有する耐衝撃性樹脂
(2)は、ABS樹脂、AAS樹脂(またはASA樹脂)、AES樹
脂などと称される汎用の耐衝撃性樹脂である。これらの
耐衝撃性樹脂には、ABS樹脂と称される分散ポリブタジ
エンゴム粒子にAS樹脂がグラフトされた耐衝撃性樹脂
〔例えば、高分子学会編、高分子データ・ハンドブック
応用編、ABS樹脂、第39〜44頁(昭和61年1月30日培風
館発行)を参照〕、AAS樹脂またはASA樹脂と称されるア
クリルゴムにアクリロニトリル−スチレン共重合体が一
部グラフトした耐候性・耐衝撃性樹脂、及びAES樹脂と
称されるEPDMゴムにアクリロニトリル−スチレン共重合
体の一部がグラフトした耐候性・耐衝撃性樹脂などが含
まれ、これらは、単独であるいは2種以上を混合して使
用される。 本発明の熱可塑性樹脂組成物は、架橋ゴム成分含有組
成物(1)と、アクリロニトリル−スチレン系共重合体
樹脂中に分散したゴム粒子を含有する耐衝撃性樹脂
(2)とを、架橋ゴム成分の割合が5〜30重量%となる
割合で混合することにより製造することができる。熱可
塑性樹脂中の架橋ゴム成分(b)の割合は、5〜30重量
%である。この割合が5重量%未満では、艶消し性が不
充分となり、5〜30重量%を越えると、成形体の硬さが
低くなる。この割合は、好ましくは7〜25重量%の範囲
である。 本発明の熱可塑性樹脂組成物には、通常、充填剤、着
色剤、可塑剤、滑剤、安定剤等の各種配合剤が、要求性
能に応じて添加されるが、配合剤の混合時期は、特に制
限されない。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する
が、本発明は、これらの実施例のみに限定されるもので
はない。なお、使用部数及び%は、特に断りのない限り
重量基準である。 [実施例1〜14、比較例1〜3] 先ず、AS樹脂(三菱モンサント化成社製サンレックス
SAN−C)と、第1表及び第2表記載のゴム成分とを、1
60℃のロールを用いて混合した。良好な回転バンクが得
られるまで混合した後、各表記載の架橋剤を添加し、再
び良好な回転バンクが得られるまで混合し、動的加硫を
行わせた後、シート出しを行った(架橋剤添加からシー
ト出しまで7分間)。 得られたAS樹脂/ゴム成分混合物とABS樹脂(三菱レ
ーヨン社製ダイヤペット3001)とを、各表記載の割合
で、170℃のロールを用いて混合した。良好な回転バン
クが得られるまで混合し、シート出しした後、ペレット
成形機によりペレット化した熱可塑性樹脂組成物を得
た。これらのペレットを40mm径の射出成形機を用い、ダ
イヘッド温度220℃、スクリュー回転数60rpm、射出圧力
50kg/cm2、ゲージ射出速度50%の条件で成形し、長さ9c
m×巾5cm×厚さ2mmの板を得た。 各物性の測定方法は、次のとおりである。 (1)耐衝撃性 耐衝撃性は、DIN53453に準拠して測定した。耐衝撃性
は、架橋ゴム成分を含まないABS樹脂(ダイヤペット300
1)の耐衝撃性を基準に、以下の4段階で評価した。 ×:ABS樹脂より劣る場合 △:ABS樹脂より5%未満向上した場合 ○:ABS樹脂より5%以上〜10%未満向上した場合 ◎:ABS樹脂より10%以上向上した場合 (2)光沢度 光沢度は、JIS Z8741に従って測定した。光沢度は、
1枚のプレートにつき、位置を変えて5箇所で測定した
グロス値の平均値と、目視による視覚感も加味して、架
橋ゴム成分を含まないABS樹脂(ダイヤペット3001)と
の対比で、以下の4段階で評価した。 ×:ABS樹脂との対比で、グロス値が80%以上の場合 △:ABS樹脂との対比で、グロス値が80%未満〜65%以上
の場合 ○:ABS樹脂との対比で、グロス値が65%未満〜50%以上
の場合 ◎:ABS樹脂との対比で、グロス値が50%未満の場合 (3)ゴム成分のゲル分 AS樹脂/架橋ゴム成分組成物の小片の一定量をメチル
エチルケトンに25℃で48時間浸漬し、不溶解分を混合物
中のゴム成分の重量に対する100分率として求めた。 以上の結果を第1表及び第2表に示した。 (脚注) *1:架橋ゴム成分中のNBRの割合(%) *2:熱可塑性樹脂組成物中の架橋ゴム成分の割合(%) (1)三菱モンサント化成社製レンフレックスASN−C (2)日本ゼオン社製Nipol DN005(アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム) (3)日本ゼオン社製Nipol 1041(アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム) (4)日本ゼオン社製Nipol 1042(アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム) (5)日本ゼオン社製Nipol 1043(アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム) (6)日本ゼオン社製Nipol DN401(アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム) (7)日本ゼオン社製Nipol BR1220(高シスポリブタ
ジエン) (8)日本ゼオン社製Nipol 1502(スチレン−ブタジ
エン共重合体ゴム) (9)日本油脂社製ペロキシモンF40〔2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシンの40%含有
物〕 (10)三菱レーヨン社製ダイヤペット3001 (11)日本ゼオン社製Nipol 1042 AL(アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体ゴム) (12)日本ゼオン社製Nipol IR2200(高シスポリイソ
プレンゴム) (13)日本ゼオン社製Zetpol 2010(アクリロニトリル
含量37%、ヨウ素化14) (14)ジベンゾチアジルダイサルファイド (15)ジフェニルグアニジン [比較例5] AS樹脂(サンレックスSAN−C)50部、アクリロニト
リル含量41%のNBR(Nipol 1041)50部、有機過酸化物
(ペロキシモンF40)1.0部、及びABS樹脂(ダイヤペッ
ト3001)300部を同時に170℃でロールで混合してシート
出しした後、ペレット成形機によりペレット化した熱可
塑性樹脂組成物(ゴム成分のゲル分97%)を得た。この
ペレットを用いて上記と同様に評価を行ったところ、耐
衝撃性は×であり、グロス値は○であった。このよう
に、ゴム成分とABS樹脂を含む全成分を同時混合し、ゴ
ム成分のゲル分が高くなる条件で架橋させると、ABS樹
脂が劣化して、ABS樹脂よりも耐衝撃性が低下した熱可
塑性樹脂組成物しか得られない。
が、本発明は、これらの実施例のみに限定されるもので
はない。なお、使用部数及び%は、特に断りのない限り
重量基準である。 [実施例1〜14、比較例1〜3] 先ず、AS樹脂(三菱モンサント化成社製サンレックス
SAN−C)と、第1表及び第2表記載のゴム成分とを、1
60℃のロールを用いて混合した。良好な回転バンクが得
られるまで混合した後、各表記載の架橋剤を添加し、再
び良好な回転バンクが得られるまで混合し、動的加硫を
行わせた後、シート出しを行った(架橋剤添加からシー
ト出しまで7分間)。 得られたAS樹脂/ゴム成分混合物とABS樹脂(三菱レ
ーヨン社製ダイヤペット3001)とを、各表記載の割合
で、170℃のロールを用いて混合した。良好な回転バン
クが得られるまで混合し、シート出しした後、ペレット
成形機によりペレット化した熱可塑性樹脂組成物を得
た。これらのペレットを40mm径の射出成形機を用い、ダ
イヘッド温度220℃、スクリュー回転数60rpm、射出圧力
50kg/cm2、ゲージ射出速度50%の条件で成形し、長さ9c
m×巾5cm×厚さ2mmの板を得た。 各物性の測定方法は、次のとおりである。 (1)耐衝撃性 耐衝撃性は、DIN53453に準拠して測定した。耐衝撃性
は、架橋ゴム成分を含まないABS樹脂(ダイヤペット300
1)の耐衝撃性を基準に、以下の4段階で評価した。 ×:ABS樹脂より劣る場合 △:ABS樹脂より5%未満向上した場合 ○:ABS樹脂より5%以上〜10%未満向上した場合 ◎:ABS樹脂より10%以上向上した場合 (2)光沢度 光沢度は、JIS Z8741に従って測定した。光沢度は、
1枚のプレートにつき、位置を変えて5箇所で測定した
グロス値の平均値と、目視による視覚感も加味して、架
橋ゴム成分を含まないABS樹脂(ダイヤペット3001)と
の対比で、以下の4段階で評価した。 ×:ABS樹脂との対比で、グロス値が80%以上の場合 △:ABS樹脂との対比で、グロス値が80%未満〜65%以上
の場合 ○:ABS樹脂との対比で、グロス値が65%未満〜50%以上
の場合 ◎:ABS樹脂との対比で、グロス値が50%未満の場合 (3)ゴム成分のゲル分 AS樹脂/架橋ゴム成分組成物の小片の一定量をメチル
エチルケトンに25℃で48時間浸漬し、不溶解分を混合物
中のゴム成分の重量に対する100分率として求めた。 以上の結果を第1表及び第2表に示した。 (脚注) *1:架橋ゴム成分中のNBRの割合(%) *2:熱可塑性樹脂組成物中の架橋ゴム成分の割合(%) (1)三菱モンサント化成社製レンフレックスASN−C (2)日本ゼオン社製Nipol DN005(アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム) (3)日本ゼオン社製Nipol 1041(アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム) (4)日本ゼオン社製Nipol 1042(アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム) (5)日本ゼオン社製Nipol 1043(アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム) (6)日本ゼオン社製Nipol DN401(アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体ゴム) (7)日本ゼオン社製Nipol BR1220(高シスポリブタ
ジエン) (8)日本ゼオン社製Nipol 1502(スチレン−ブタジ
エン共重合体ゴム) (9)日本油脂社製ペロキシモンF40〔2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシンの40%含有
物〕 (10)三菱レーヨン社製ダイヤペット3001 (11)日本ゼオン社製Nipol 1042 AL(アクリロニト
リル−ブタジエン共重合体ゴム) (12)日本ゼオン社製Nipol IR2200(高シスポリイソ
プレンゴム) (13)日本ゼオン社製Zetpol 2010(アクリロニトリル
含量37%、ヨウ素化14) (14)ジベンゾチアジルダイサルファイド (15)ジフェニルグアニジン [比較例5] AS樹脂(サンレックスSAN−C)50部、アクリロニト
リル含量41%のNBR(Nipol 1041)50部、有機過酸化物
(ペロキシモンF40)1.0部、及びABS樹脂(ダイヤペッ
ト3001)300部を同時に170℃でロールで混合してシート
出しした後、ペレット成形機によりペレット化した熱可
塑性樹脂組成物(ゴム成分のゲル分97%)を得た。この
ペレットを用いて上記と同様に評価を行ったところ、耐
衝撃性は×であり、グロス値は○であった。このよう
に、ゴム成分とABS樹脂を含む全成分を同時混合し、ゴ
ム成分のゲル分が高くなる条件で架橋させると、ABS樹
脂が劣化して、ABS樹脂よりも耐衝撃性が低下した熱可
塑性樹脂組成物しか得られない。
かくして得られる本発明の熱可塑性樹脂組成物は、上
品で、グロス値の低い艶消し性を有するので、シボ付き
金型の使用が不要であると共に、従来の艶消し性経済の
問題点である機械的特性の低下も改善されているので、
OA器機、家電機器等のハウジング、自動車内装材等とし
て有用である。
品で、グロス値の低い艶消し性を有するので、シボ付き
金型の使用が不要であると共に、従来の艶消し性経済の
問題点である機械的特性の低下も改善されているので、
OA器機、家電機器等のハウジング、自動車内装材等とし
て有用である。
Claims (1)
- 【請求項1】アクリロニトリルとスチレンまたはα−メ
チルスチレンとの共重合体樹脂(a)、及び不飽和ニト
リル−共役ジエン系共重合体ゴム10〜100重量%と架橋
剤により架橋可能なその他のゴム0〜80重量%とを含む
ゴム成分(b)を溶融混練した後、ゴム成分の架橋剤を
添加して、150〜230℃で5〜10分間混合することにより
動的加硫を行い、ゲル分が80%以上の架橋ゴム成分を含
有する組成物(1)を調製し、次いで、得られた架橋ゴ
ム成分含有組成物(1)と、アクリロニトリル−スチレ
ン系共重合体樹脂中に分散したゴム粒子を含有する耐衝
撃性樹脂(2)とを、架橋ゴム成分の割合が5〜30重量
%となる割合で混合するこを特徴とする熱可塑性樹脂組
成物の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62055036A JP2576863B2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 | 熱可塑性樹脂組成物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62055036A JP2576863B2 (ja) | 1987-03-10 | 1987-03-10 | 熱可塑性樹脂組成物の製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63221148A JPS63221148A (ja) | 1988-09-14 |
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---|---|---|---|
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---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014168078A1 (ja) | 2013-04-08 | 2014-10-16 | テクノポリマー株式会社 | 接触用部品、および該接触用部品を含む構造体 |
WO2021070633A1 (ja) | 2019-10-09 | 2021-04-15 | テクノUmg株式会社 | 熱可塑性樹脂組成物およびその成形品 |
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---|---|---|---|---|
JP2733623B2 (ja) * | 1989-06-09 | 1998-03-30 | 日本ゼオン 株式会社 | 艶消し樹脂組成物 |
JP2787340B2 (ja) * | 1989-08-07 | 1998-08-13 | 三菱レイヨン株式会社 | 耐熱性熱可塑性樹脂組成物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61136547A (ja) * | 1984-12-06 | 1986-06-24 | Toray Ind Inc | Abs系樹脂組成物の製法 |
-
1987
- 1987-03-10 JP JP62055036A patent/JP2576863B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|---|---|---|
WO2014168078A1 (ja) | 2013-04-08 | 2014-10-16 | テクノポリマー株式会社 | 接触用部品、および該接触用部品を含む構造体 |
JPWO2014168078A1 (ja) * | 2013-04-08 | 2017-02-16 | テクノポリマー株式会社 | 接触用部品、および該接触用部品を含む構造体 |
US9708482B2 (en) | 2013-04-08 | 2017-07-18 | Techno Polymer Co., Ltd. | Contacting component and structure containing said contacting component |
US10189982B2 (en) | 2013-04-08 | 2019-01-29 | Techno Polymer Co., Ltd. | Contacting component and structure containing said contacting component |
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JPS63221148A (ja) | 1988-09-14 |
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