JPH069580B2 - 着脱可能なハンドピーススリーブを備えた歯科用ハンドピース - Google Patents

着脱可能なハンドピーススリーブを備えた歯科用ハンドピース

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JPH069580B2
JPH069580B2 JP2222691A JP22269190A JPH069580B2 JP H069580 B2 JPH069580 B2 JP H069580B2 JP 2222691 A JP2222691 A JP 2222691A JP 22269190 A JP22269190 A JP 22269190A JP H069580 B2 JPH069580 B2 JP H069580B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、駆動シャフトによって回転され得るコレット
によって工具即ち歯科器具が離脱可能に挿入される取り
外し又は着脱可能なハンドピーススリーブと、前記コレ
ットの歯科器具側外側端に設けられた円錐テーパ面と、
スピンドルスリーブの歯科器具側内側端に設けられ、前
記コレットの前記円錐テーパ面と共同する円錐テーパ面
と、前記スピンドルスリーブ上の環状の肩部と締付けス
リーブとの間に挿入され、前記2つのテーパ面の間の接
触を提供するばねとを具備し、前記コレットは前記ハン
ドピーススリーブを回転させることによって歯科器具を
離脱させ得るハンドピースに関する。
[従来の技術] この種のハンドピースは、ドイツ公開広報第22343
21号に記載されている。特にこの従来例の場合、ばね
張力を発生させ消滅させることによって歯科器具を締付
けるねじ切りされたスリーブの作動時における動作即ち
操作を簡単にすることを目的としており、前記ねじ切り
されたスリーブとハンドピースの内側スリーブの内壁と
の間に形成されたねじ山形状の溝中には、この溝に適合
するような回転体が挿入されている。
[課題を解決するための手段及び作用効果] この従来技術にはいくつかの欠点がある。第一に、ねじ
山形の2つの溝及び回転体の挿入は、生産コストを増加
させ、部材の組立てを困難にする。第二に、締付け力、
実質的には調節力が一側にしか適応されず、歯科器具を
センタリングする力が非常に弱い。回転体を使用してい
るにもかかわらず、ねじ山を利用しているので、操作
時、特に汚れの侵入を防止できない時、作動は困難とな
る。さらに、自動的あるいは自発的なロッキング動作が
対抗し得るので、歯科器具を非常に弱い、不十分な力で
しか所定の位置に保持できない。
本発明の目的は、センタリングを良好にし、これによっ
て歯科器具の真運動即ち真回転と、摩擦の少ない、簡易
化されたコレットの締付け及び解放と、コレットを確実
に閉じるハンドピース及び歯科器具の操作及び作動の保
証とを提供するコレットを内蔵した歯科用ハンドピース
を規定することである。
このハンドピースは、締付けスリーブに対して接触し、
1つあるいはそれ以上の押圧ローラと共同する、好まし
くは2つの転動テーパ面をその上に有する回転可能な押
圧スリーブを備えている。この様な構造は、ハンドピー
ススリーブ及び押圧ローラの回転時に、歯科器具側に設
けられたコレット及びスピンドルスリーブの円錐テーパ
面の相互接触を解放させるような範囲にまで、ばねの圧
縮力を消滅、少なくとも減衰させるように、ばねの押圧
下で押圧スリーブを軸方向に移動させる。
本発明の利益は、工具即ち歯科器具を正確にセンタリン
グして締付けることにおいて簡単に確かめられ、器具の
真回転と、容易な操作と、締付け機構の簡単な構造と、
信頼できる締付け動作を伴うハンドピースの作動とを生
じさせ、この結果、器具取り外しによって歯科医が損傷
を与える危険性を排除できる。完全な構成はこれによっ
て簡単になり、製造及びその装置にとって安価になる。
さらに、締付け力は飛躍的に増加する。
[実施例] ハンドピースは、その外側の構成においては、単一的又
はユニット的に構成されたハンドピーススリーブ1より
なっている。このハンドピーススリーブ1は、駆動スリ
ーブ2と内側ベアリングスリーブ16との2つの部分か
らなる受け取りスリーブ30内に、この受け取りスリー
ブ30の軸方向に沿って挿入される。符号3は締付けス
リーブを示している。この締付けスリーブ3は、クロス
ピン3bによってコレット4に接続されている。クロス
ピン3bは、スピンドルスリーブ13を通って長穴3a
内に延出している。コレット4は、スピンドルスリーブ
13内にスライド可能に支持されている。このスピンド
ルスリーブ13の歯科器具側の端部は、内周が円錐形状
にテーパ付けされている。コレット4は、歯科器具側の
端部が外周でテーパ付けされており、歯科器具を負荷伝
導結合状態に保持するように、前記スピンドルスリーブ
13の端部のテーパ部分と共に作動する。コレット4内
には、歯科器具に接続される器具シャフト5が配設され
ている。
符号9は、放射状に外側へ突出する位置決めピン7を少
なくとも2個備える押圧スリーブを示す。符号8は複数
の押圧ローラを示す。これら押圧ローラ8は、心棒8a
に回転自在に支持されており、径方向に沿って互いに反
対側となるように、かつ、ローラ8の径方向に沿って同
軸的内側ベアリンススリーブ16上から突き出るように
配置されている。この内側スリーブ16には、駆動シャ
フト11が回転自在に支持されている。この駆動シャフ
ト11は、前方においては、コレット4に接続されてい
る。押圧ローラ8は、押圧スリーブ9上の転動テーパ面
10に沿って転動する。好ましくは、2個の押圧ローラ
8と2つの転動テーパ面10とがそれぞれ形成される。
曲線の矢印12は、受け取りスリーブ30が、ハンドピ
ーススリーブ1と受け取りスリーブ30との間の負荷伝
導結合を解放するようにハンドピーススリーブ1に対し
て回転する様子を示す。
前記スピンドルスリーブ13には、環状の肩部が設けら
れ、この肩部に対してばね14が一端部で支持されてい
る。このばね14は締付けスリーブ3を後方に付勢す
る。この締付けスリーブ3は、スピンドルスリーブ13
上で長手方向にスライド可能となっている。この締付け
スリーブ3は、歯科器具に向かって伸びるコレット4及
びスピンドルスリーブ13の夫々の円錐テーパ面を互い
に接触させる。この結果、コレット4は器具シャフト5
を内側に押圧し、かくして歯科器具の負荷伝達、即ち保
持を果す。この保持は、歯科器具がこの位置において前
に動かない程度に強く、又、駆動モータから歯科器具へ
のトルクの伝導をも果し得る。
第3図は、ハンドピーススリーブ1と受け取りスリーブ
30とが結合した状態において、拘束即ちロッキングが
その結合によって達成され得るようなラッチ機構を示
す。図中の矢印15は、前記ハンドピーススリーブ1が
受け取りスリーブ30へ結合されるときの状態において
受け取りスリーブ30に対するハンドピーススリーブ1
の移動方向を示す。
受け取りスリーブ30を構成する駆動スリーブ2と内側
スリーブ16とは、軸方向に沿って所定量互いにスライ
ド可能となっている。内側スリーブ16は、ハンドピー
ススリーブ1中に密接状態で挿入される。
この内側スリーブ16は、その右側端部に外側環状溝1
6aを備えている。片状に形成され、好ましくは板ばね
により形成されたばね18によって外側に押圧を受ける
ラッチアーム17は、この外側環状溝16aに挿入され
ている。係止動作を達成するために、ハンドピーススリ
ーブ1は、スリーブ1,30間の摺動に伴ってラッチア
ーム17の前方の突起部17aと係合する内側環状溝1
aを右側端部に備えている。ラッチアーム17の後方の
突起部17aは、駆動スリーブ2中に形成された前方環
状突起2a及び内側環状溝2cと係合する。この駆動ス
リーブ2は、セッティングばね20によって内側スリー
ブ16に対して支持されている。
ラッチ手段はラッチ結合要素と解放要素とを具備してい
る。ラッチ結合要素は、ラッチアーム17の前方の突起
17aと内側環状溝1aとによって形成されている。解
放要素は、ラッチアーム17の後方の突起17aと前方
環状突起2aとによって構成されている。前方環状突起
2aの環状壁は、前方において内側環状溝2cを規定し
ている。前方環状突起2aはラッチアーム17の後方の
突起17aと共同する。
内側突起部17bと、内側スリーブ16の外側に形成さ
れた外側環状溝2bとの噛み合いは、ラッチアーム17
の軸方向への移動を防止している。駆動スリーブ2の内
壁が内側スリーブ16を包囲している限りは、突起部は
駆動スリーブ2により保持され、欠落が防止される。
器具シャフト5と同心的に延出するように形成された駆
動シャフト11上には、図示しない駆動モータのシャフ
トとの接続を提供するカップリング要素となっている従
動部材19が配置されている。
第5図からもわかるように、位置決めスリーブ6は、ハ
ンドピーススリーブ1内で回転しないように設置されて
おり、軸方向即ち長手方向に延出した少なくとも2個の
スロット6aと共同する。前記スロット6a中へは、押
圧スリーブ9の位置決めピン7が後方から長手方向に沿
って移動可能に係合する。
位置決めスリーブ6は、ばね21によってハンドピース
スリーブ1に対して後方に付勢されている。この後方へ
の付勢に伴う位置決めスリーブ6の移動は、図示しない
ストッパによって規制されている。
第3図は、ハンドピーススリーブ1が受け取りスリーブ
30に対して挿入又は分離される様子を示す。
内側スリーブが駆動スリーブに対して後方にあるとき、
即ち第1図および第2図に示すようなラッチ位置にある
ときには、ばね20により、内側スリーブは図示しない
ストッパに反して付勢力を受けている。内側スリーブ1
6が駆動スリーブ2に対して前方の位置に移動された時
には、後方の突起17aは前方環状突起2aと摺動す
る。この摺動により、ラッチアーム17は半径方向内側
に付勢され、前方突起17aは内側環状溝1aから外れ
る(第3図)。
ハンドピーススリーブ1を受け取りスリーブ30に固定
するためには、ハンドピーススリーブ1を駆動スリーブ
2と内側スリーブ16との間に挿入して第1図及び第2
図に示すラッチ位置にもたらすように移動させる。この
ラッチ位置では、内側スリーブ16は駆動スリーブ2に
対して右側に移動されて休止位置に位置している。ハン
ドピーススリーブ1を挿入しているときには、前方突起
17aは、弾性的に半径方向内側に付勢され、ばねの力
によって内側環状溝1aに自動的に結合する。かくし
て、ラッチ状態が達せられる。
ラッチ状態を解放するときには、軸に沿った前方への付
勢力がハンドピーススリーブ1に加えられる。換言すれ
ば、ハンドピーススリーブ1は、受け取りスリーブ30
から抜き取られるように引っ張られる。このとき、ラッ
チアーム17の前方の突起17aが内側環状溝1aへ係
合しているために、内側スリーブ16は駆動スリーブ2
に対して前方に移動して第3図に示す位置に至る。移動
している間、後方の突起17aが内側環状溝2cから外
れて前方環状突起2bに当接し、ばね18はラッチアー
ム17によって内側に向かって押される。そして前方の
突起17aは半径方向内側に向かって移動し、内側環状
溝1aと離間する。この結果ラッチ結合が解放される。
次に、2つのスリーブ1,30は矢印15と反対方向に
互いに分離される。
いかなる回転位置にあっても前方突起17aは内側環状
溝1aに係合するように形成されているので、ハンドピ
ーススリーブ1は回転位置に関係なく軸方向に挿入され
得る。解放要素2もまた環状溝であるので、解放もまた
回転位置に関係なく行われる。従って、ラッチ結合を行
うために前方の部材を回転させる必要はない。
以下の動作は特記すべきである。即ち、位置決めピン7
と位置決めスリーブ6とが互いに係合しているために、
ハンドピーススリーブ1を回転させた時、これと共に押
圧スリーブ9が同時に回転し、押圧ローラ8が押圧スリ
ーブ9上の転動テーパ面10に沿って転動する。つまり
第2図に示すように、直径に沿って互いに向き合って配
設された2つの押圧ローラ8のうちの1つが、転動テー
パ面10の手前の縁、即ち前縁に対して奥手即ち後方よ
り当接し、その結果、互いに相反して接触する押圧スリ
ーブ9及び締付けスリーブ3は、ばね14によって後方
に押され、コレット4が閉じられる。ハンドピーススリ
ーブ1が矢印12方向へ押圧スリーブ9を伴って反転即
ち回転するときには、押圧スリーブ9は、ばね14の押
圧力に反して押圧ローラ8によって左側に向かって移動
され、コレット4内に歯科器具を支持する負荷伝導締付
けが解除され、コレット4が開かれる。この後、歯科器
具は第2図に示すように前方へ取り出され得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のハンドピースの構造を示す縦
断面図、 第2図はハンドピースの内部構造の細部を示す第1図と
同様の縦断面図、 第3図はハンドピースの細部を示す拡大縦断面図、 第4図は本発明に従って構成されたハンドピースの内側
の構成要素を示す、一部破断した側面図、 第5図は部材を一部省略した、歯科器具側のハンドピー
スの端部を示す側面図、 第6図は第5図におけるハンドピースをVI-VI線で切断
した断面図である。 1……ハンドピーススリーブ、1a……内側環状溝、2
……駆動スリーブ、2a……前方環状突起、2c……内
側環状溝、3……締付けスリーブ、4……コレット、1
0……転動テーパ面、16……内側スリーブ、16a…
…外側環状溝、17……ラッチアーム、17a……突起
部、17b……内側突起部、30……受け取りスリー
ブ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動シャフト(11)によって回転される
    コレット(4)を介して、中に歯科器具が離脱可能に挿
    入される歯科器具用の着脱可能なハンドピーススリーブ
    (1)と、 スピンドルスリーブ(13)の端部に設けられた円錐テ
    ーパ面と共同するように、前記コレット(4)の歯科器
    具側外周端に設けられた円錐テーパ面と、 前記スピンドルスリーブ(13)の環状の肩部と締付け
    スリーブ(3)との間に挿入され、前記歯科器具に面す
    る前記両円錐テーパ面間の相互接触を果たすばね(1
    4)と、 2つの転動テーパ面(10)を有し、前記ハンドピース
    スリーブ(1)内で前記締付けスリーブ(3)と接触す
    る回転可能な押圧スリーブ(9)と、 前記ハンドピーススリーブ(1)が回転している間、前
    記転動テーパ面(10)と共同することにより前記ばね
    (14)の押圧力で前記押圧スリーブ(9)を所定範囲
    内で軸方向に移動させ、この移動によって前記ばね(1
    4)の押圧力が減少されてコレット(4)とスピンドル
    スリーブ(13)との両円錐テーパ面間の接触を解放す
    る少なくとも1つの押圧ローラ(8)と、 を具備し、 前記コレットは前記ハンドピーススリーブを回転させる
    ことによって解放可能であることを特徴とする、着脱可
    能なハンドピーススリーブを備えた歯科用ハンドピー
    ス。
  2. 【請求項2】前記押圧ローラ(8)は2つであることを
    特徴とする、請求項1記載の着脱可能なハンドピースス
    リーブを備えた歯科用ハンドピース。
  3. 【請求項3】前記両押圧ローラは直径方向に互いに対面
    するように位置することを特徴とする、請求項2記載の
    着脱可能なハンドピーススリーブを備えた歯科用ハンド
    ピース。
  4. 【請求項4】ハンドピーススリーブ(1)と駆動スリー
    ブ(2)との結合手段は、突起部(17a)を有する片
    状の複数のラッチ要素(17)を備えるラッチ手段を含
    み、前記ラッチ要素(17)の突起部(17a)は、前
    記ハンドピーススリーブ(1)内に配設された内側スリ
    ーブ(16)に形成された外側環状溝(16a)へ挿入
    されるばね(18)の外側への押圧力によって、前記ハ
    ンドピーススリーブ(1)及び前記駆動スリーブ(2)
    中に形成された内側環状溝(1a,2c)と夫々噛み合
    うことを特徴とする、請求項1記載の着脱可能なハンド
    ピーススリーブを備えた歯科用ハンドピース。
  5. 【請求項5】前記内側スリーブ(16)は、組み立てら
    れた状態において前記駆動スリーブ(2)の内壁へ延出
    し、この内壁付近に外側環状溝(2b)を備え、前記ラ
    ッチ要素(17)は、前記外側環状溝(2b)と噛み合
    う内側突起部(17b)を備え、この位置に前記駆動ス
    リーブ(2)の内壁によって保持されることを特徴とす
    る、請求項4記載の着脱可能なハンドピーススリーブを
    備えた歯科用ハンドピース。
JP2222691A 1989-08-25 1990-08-27 着脱可能なハンドピーススリーブを備えた歯科用ハンドピース Expired - Fee Related JPH069580B2 (ja)

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