JPH0694716A - 免疫測定法 - Google Patents

免疫測定法

Info

Publication number
JPH0694716A
JPH0694716A JP5631992A JP5631992A JPH0694716A JP H0694716 A JPH0694716 A JP H0694716A JP 5631992 A JP5631992 A JP 5631992A JP 5631992 A JP5631992 A JP 5631992A JP H0694716 A JPH0694716 A JP H0694716A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibody
antigen
concentration
solution
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5631992A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Kuzuhara
亜起夫 葛原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP5631992A priority Critical patent/JPH0694716A/ja
Publication of JPH0694716A publication Critical patent/JPH0694716A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 サンドイッチ免疫測定法において、抗原抗体
反応に先立ち、被検試料に、固相抗体と同様の抗体を添
加する。 【効果】 被検試料中の抗原の濃度を希釈により調整す
ることなく、抗原量の測定が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サンドイッチ免疫測定
法に関する。
【0002】
【従来の技術】抗原抗体反応の高い特異性を利用して検
体中に含まれる特定の抗原あるいは抗体を、定性的ある
いは定量的に測定するために種々の免疫学的測定法が用
いられており、代表的なものとして酵素免疫測定法(E
IA)、放射免疫測定法(RIA)等が知られている。
これらの測定法の測定原理の一つにサンドイッチ法があ
り、これには固相抗体に対し抗原と標識抗体とを同時に
反応させる一段法、あるいは抗原と標識抗体とを順に反
応させる二段法が知られている。こうしたサンドイッチ
法を用いた場合の抗原の測定は、通常、検体を予め希釈
し、抗原の濃度を調整して行われる。サンドイッチ型測
定法は、一般に、低濃度の抗原を測定するのに適してお
り、測定対象である抗原の種類によっては、生体中での
濃度がかなり高いので、高度の希釈を必要とするものも
ある。
【0003】また、感染症診断、ガン診断を始めとする
成人病等の診断に於いては、血液中の複数の微量成分の
分析によって総合的に判断して診断をすばやく下すこと
が望ましく、我々は、一つの検体中の複数の抗原を同時
に測定できる多抗原同時測定用免疫センサーを先に提案
した(特開昭63−222257号公報)。公報の記載
にある様に、同一反応セル内で同時に複数の抗原を測定
する場合、測定対象となる複数の抗原の濃度がそれぞれ
測定可能領域内であれば問題はない。しかし、検体中
に、非常に低濃度に存在する抗原と高濃度に存在する抗
原とを同時に測定する場合、検体を希釈することによっ
て何れの測定可能領域にも適するよう濃度を調整するこ
とはできなかったので、何等かの改善策が望まれてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、種々検討
した結果、サンドイッチ法免疫測定時に固相抗体と同様
の抗体を被検試料に添加することにより、前記の問題を
解決できることを見いだし、本発明を完成した。
【0005】本発明の目的は、検体を希釈して抗原の濃
度を調整することなく測定することができる、更に、複
数の抗原を同時に測定する方法にも適用できる免疫測定
法を提供するにある。
【0006】
【問題点を解決するための手段】上記の目的は、サンド
イッチ免疫測定法において、反応に先立ち、被検試料
に、固相抗体と同様の抗体を添加することを特徴とする
免疫測定法によって達成される。
【0007】本発明の免疫測定法は、標識免疫測定法で
ある酵素免疫測定法(EIA)、放射免疫測定法(RI
A)等のサンドイッチ法を適用する。また、被検試料に
標識抗体を添加した溶液を反応させるサンドイッチ一段
法、被検試料を固相抗体と反応させ、洗浄後、標識抗体
と反応させるサンドイッチ二段法のどちらの場合にも適
用でき、特に、二段法に好適である。
【0008】本発明が対象とする被検試料は、1種もし
くは複数の抗原を含む試料であり、抗原としては、例え
ば、以下のようなものが具体例として挙げられる。 (1)インシュリン、絨毛性ゴナドトロピン(hC
G)、胎盤性ラクトゲン、黄体形成ホルモン等のポリペ
プチド系ホルモン。 (2)IgG、IgA、IgM、IgE、α−フェトプ
ロテイン(AFP)、カルシノエンブリオニックアンチ
ゲン、C−反応性蛋白(CRP)、α1−アシッドグリ
コプロテイン(AGP)、ハプトグロビン、等の血清蛋
白。 (3)大腸菌毒素、コレラトキシン、肝炎ウィルス、風
疹ウィルス、インフルエンザウィルス等の毒素あるいは
ウィルス。 (4)エストラジオール、プロゲストロン、テストステ
ロン、フェニトイン、プロカインアミド、カナマイシ
ン、ペニシリン、バルビツール酸等のステロイドホルモ
ンあるいは薬剤。
【0009】上記抗原を測定するには、夫々に対応する
抗体を固定化した固相抗体を使用する。ここで、固相抗
体としては、吸着法、化学結合法、包括法等によってポ
リスチレン試験管、ビーズ、膜等に固定化されたものが
挙げられる。
【0010】また、標識抗体としては、酵素、放射性同
位元素、フルオロセイン等で標識された抗体であればよ
く、特に限定されるものではない。
【0011】本発明の免疫測定法は、従来の測定法に準
じて行えばよく、その際、反応に先立ち、被検試料に、
固相抗体と同様の抗体を添加することが肝要である。添
加する抗体としては、固相抗体として用いる抗体と全く
同一のものでよいが、抗原の同一エピトープに反応する
ものであってもよい。
【0012】抗体の添加量は、測定する被検試料中の抗
原の濃度と測定可能な濃度領域とにより、適宜、設定す
ればよく、通常、検体中100μg/ml以下での使用が
好ましい。
【0013】被検試料に、固相抗体と同様の抗体を既知
量添加することにより、被検試料中の抗原濃度が高い場
合に於いても、希釈することなく、その濃度を測定する
ことが可能となる。更には、複数の抗原を含む被検試料
の複数抗原を同時に測定する方法にも適用可能である。
【0014】本発明の免疫測定法を使用し、複数(2
種)の抗原を同時に測定するには、例えば、図1に示す
ような二抗原同時測定用免疫センサーが使用される。図
1において、1は免疫センサー(A)、2は免疫センサ
ー(B)、3は反応セル、4a,4bは抗体固定化膜、
5は酸素透過膜、6はO−リング、7は酸素電極を表わ
す。
【0015】二抗原同時測定用免疫センサーは、抗体固
定化膜4aをガルバニー型酸素電極7(AN型、オリエ
ンタル電気(株)製)に装着した免疫センサー(A)1
と、抗体固定化膜4bをガルバニー型酸素電極7(AN
型、オリエンタル電気(株)製)に装着した免疫センサ
ー(B)2とを、一つの反応セル3に図1に示すように
配置されている。
【0016】更に、上記の免疫センサーを用いて、例え
ば、免疫反応液、酵素基質液あるいは洗浄液を順次反応
セル中に導入する、図2に示すようなフロー式測定装置
が使用される。図2において、10は二抗原同時測定用
免疫センサー、11は記録計、12はサンプル供給口、
13a,13b,13cはコック、14a,14bはポ
ンプ、15は洗浄液、16は解離液、17は酵素基質溶
液である。
【0017】このような装置を使用しての免疫測定は、
一段法であれば、2種の抗原と固定化された抗体と同様
の抗体と標識抗体とを含有する被検試料を反応セル3に
導入して免疫反応を行い、その後、被検試料を除去し
て、過酸化水素を添加し、カタラーゼ等の酵素によって
引き起こされる酸素濃度変化を酸素電極7により検出
し、被測定抗原の濃度を測定することにより行われる。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明の免疫測定法は、
被検試料中の抗原の濃度を希釈により調整することな
く、測定することが可能である。更に、それぞれ測定可
能領域と異なる複数の抗原を含有する被検試料中の複数
の抗原を同時に測定することも可能となる。
【0019】
〔実施例1〕
○ヒトハプトグロビン(Hp)測定系(一段法)への抗
体添加
【0020】抗ヒトハプトグロビンヒツジポリクローナ
ル抗体(IgG)固定化ポリスチレン試験管の調製 抗ヒトハプトグロビンヒツジポリクローナル抗体(Ig
G)を50μg/mlに調整し、0.5mlを内径0.8ml
のポリスチレン試験管に入れ、4 ℃で16時間放置して
内壁に抗体を吸着固定化した。次に、蒸留水で洗浄後、
0.5%の牛血清アルブミンを含有する0.01Mリン
酸緩衝生理食塩水(pH7.2)を1ml加えて37℃で
2時間放置し、抗体固定化ポリスチレン試験管を得た。
【0021】カタラーゼ標識抗ヒトハプトグロビンマウ
スモノクローナル抗体(IgA)の製造 (1)チオール化カタラーゼ カタラーゼ溶液0.332ml(含量30mg)を0.0
5Mリン酸緩衝液(pH8.0)で、6.0mlに希釈
し、窒素曝気を60ml/分で10分間行い、次にメチル
−4−メルカプトブチルイミデート1.5mgを加え、
窒素雰囲気下に4℃で2時間反応させた。反応終了後、
窒素雰囲気のままダイアフローメンブラン(アミコン社
製)を用いて限外濾過により濃縮し、これに0.05M
リン酸緩衝液3ml(pH7.0)を加え、再び限外濾過
した。この操作を3回繰り返して未反応のメチル−4−
メルカプトイミデートを除き、濃縮してチオール化カタ
ラーゼ溶液3ml(10mg/ml)を得、窒素雰囲気下で
保存した。
【0022】(2)マレイミド化抗ヒトハプトグロビン
マウスモノクローナル抗体 抗ヒトハプトグロビンマウスモノクローナル抗体溶液
0.70ml(含量6mg)を0.1Mリン酸緩衝液(p
H7.0)で4.0mlに希釈し、N−(γ−マレイミド
ブチロキシ)スクシンイミド(GMBS)0.34mg
をジオキサン0.068mlに溶かして加えた。4℃で2
時間反応させた後、0.05Mリン酸緩衝液(pH7.
0)1000mlで透析(2時間)を2回行ってマレイミ
ド化抗ヒトハプトグロビンマウスモノクローナル抗体溶
液4ml(含量6mg)を得た。
【0023】(3)カタラーゼ標識抗ヒトハプトグロビ
ンマウスモノクローナル抗体 (1)で製造したチオール化カタラーゼ溶液2.4ml
(含量24mg)と(2)で製造したマレイミド化抗ヒ
トハプトグロビンマウスモノクローナル抗体溶液4ml
(含量6mg)とを窒素雰囲気下で混合し、4℃で16
時間反応させた。未反応のマレイミド基をブロックする
ためシステイン1mgを加え4℃で30分間反応後、1
2000回転、5分間の遠心分離で沈澱物を除去し、高
速液体クロマトグラフィーによって目的物を分離精製し
た。カラムは、Sphadex G−3000SW(東
洋ソーダ製)を用い、0.05Mリン酸緩衝液(pH
7.0)で溶出し、最初の分画を集めカタラーゼ標識抗
ヒトハプトグロビンマウスモノクローナル抗体溶液12
ml(含量5mg)を得た。
【0024】ヒトハプトグロビン(以下、Hpと記す)
0〜2×104 ng/ml、上記で製造したカタラーゼ標
識抗Hpモノクローナル抗体5.5μg/mlを含有する
0.01Mリン酸緩衝生理食塩水(0.5%牛血清アル
ブミン含有)0.45mlに、固相抗体に使用したものと
同じ抗Hpポリクローナル抗体100μg/mlあるいは
0μg/ml(比較例1)を含有する0.01Mリン酸緩
衝生理食塩水(0.5%牛血清アルブミン含有)0.0
5mlを加え、前記のポリスチレン試験管に入れ、37℃
で2時間免疫反応を行った。次に、蒸留水3mlで3回洗
浄後、0.02M過酸化水素−0.01Mリン酸緩衝生
理食塩水1.0mlを加え、10分間酵素反応を行った
後、1規定硫酸1.0mlを加えて反応を停止させ、過酸
化水素に基づく240nmの吸光度(A240)を測定
した。
【0025】図3に示す通り、固相抗体に使用したもの
と同じ抗体を測定系に添加することにより高濃度側の測
定領域に検量線をシフトでき、高濃度の抗原を含む被検
試料の測定が可能となることがわかる。
【0026】〔実施例2〕 ○ヒトハプトグロビン(Hp)測定系(二段法)への抗
体添加 ヒトハプトグロビン(以下Hpと略す)0〜100μg
/mlを含有する0.01Mリン酸緩衝生理食塩水(0.
5%牛血清アルブミン含有)0.45mlに、固相抗体に
使用したものと同じ抗Hpポリクローナル抗体100μ
g/mlあるいは0μg/ml(比較例2)を含有する0.
01Mリン酸緩衝生理食塩水(0.5%牛血清アルブミ
ン含有)0.05mlを加え、実施例1で調製したポリス
チレン試験管に入れ、37℃で2時間免疫反応を行っ
た。
【0027】次に、実施例1で製造したカタラーゼ標識
抗Hpモノクローナル抗体5.5μg/mlを含有する
0.01Mリン酸緩衝生理食塩水(0.5%牛血清アル
ブミン含有)0.5mlを同試験管に入れ、37℃で2時
間免疫反応を行った。更に、蒸留水3mlで3回洗浄後、
0.02M過酸化水素−0.01Mリン酸緩衝生理食塩
水1.0mlを加え、10分間酵素反応を行った後、1規
定硫酸1.0mlを加えて反応を停止させ、過酸化水素に
基づく240nmの吸光度(A240)を測定した。
【0028】図4に示す通り、固相抗体に使用したもの
と同じ抗体を測定系に添加することにより高濃度側の測
定領域に検量線をシフトでき、高濃度の抗原を含む被検
試料の測定が可能となることがわかる。
【0029】〔実施例3〕 ○多抗原同時測定用免疫センサーを用いるヒトα−フェ
トプロテイン(ヒトAFP)、ヒトハプトグロビン(H
p)の同時測定系への抗体添加フィブロイン水溶液の調製 生糸100gを1.0重量%のマルセル石けん水溶液5
000ml中に浸漬し、80℃で3時間精練した。水洗
後、更に0.5重量%のマルセル石けん水溶液5000
mlに浸漬して80℃で3時間精練し、セリシン等を実質
的に除去したフィブロイン原料72gを得た。水100
gとエチルアルコール80gの入ったニーダー中に塩化
カルシウム150gを溶解し、75℃に昇温後、上記の
フィブロイン原料70gを投入し、1時間攪拌下に溶解
した。次いで、180gの温水(75℃)を加えて希釈
した。これを冷却した後、ホローファイバー型の透析器
を用いて、流水に対して透析脱塩し、5.7重量%のフ
ィブロイン水溶液1200mlを得た。塩化カルシウムの
残存量は0.08%であった。
【0030】抗ヒトAFPマウスモノクローナル抗体固
定化絹フィブロイン膜の製造 抗ヒトAFPマウスモノクローナル抗体(IgG)を生
理食塩水に溶解し、250μg/mlの抗体溶液を調製し
た。次に、この溶液を四方を区切ったガラス板上に抗体
量が20μg/cm2 となるように流延し、15℃で3
時間乾燥した。上記フィブロイン水溶液にグリセリンを
フィブロインに対して30重量%加え、その溶液を抗体
が塗布されたガラス板に流延し、20℃で10時間乾燥
することによって皮膜化させ、はく離した。これを直径
8mmの円形に裁断し、厚さ60μmの標記抗ヒトAF
Pマウスモノクローナル抗体固定化絹フィブロイン膜を
得た。
【0031】抗Hpマウスモノクローナル抗体固定化絹
フィブロイン膜の製造 抗Hpマウスモノクローナル抗体(IgG)を生理食塩
水に溶解し、250μg/mlの抗体溶液を調製した。次
に、この溶液を四方を区切ったガラス板上に抗体量が2
0μg/cm2 となるように流延し、15℃で3時間乾
燥した。上記フィブロイン水溶液にグリセリンをフィブ
ロインに対して30重量%加え、その溶液を抗体が塗布
されたガラス板に流延し、20℃で10時間乾燥するこ
とによって皮膜化させ、はく離した。これを直径8mm
の円形に裁断し、厚さ60μmの標記抗Hpマウスモノ
クローナル抗体固定化絹フィブロイン膜を得た。
【0032】カタラーゼ標識抗ヒトAFPマウスモノク
ローナル抗体の製造 (1)チオール化カタラーゼ カタラーゼ溶液0.166ml(含量15mg)を0.0
5Mリン酸緩衝液(pH8.0)で、2.5mlに希釈
し、窒素曝気を60ml/分で10分間行い、次にメチル
−4−メルカプトブチルイミデート1mgを加え、窒素
雰囲気下に4℃で2時間反応させた。反応終了後、窒素
雰囲気のままダイアフローメンブラン(アミコン社製)
を用いて限外濾過により濃縮し、これに0.05Mリン
酸緩衝液3ml(pH7.0)を加え、再び限外濾過し
た。この操作を3回繰り返して未反応のメチル−4−メ
ルカプトイミデートを除き、チオール化カタラーゼ溶液
3mlを得、窒素雰囲気下で保存した。
【0033】(2)マレイミド化抗ヒトAFPマウスモ
ノクローナル抗体 抗ヒトAFPマウスモノクローナル抗体溶液0.42ml
(含量10mg)を0.1Mリン酸緩衝液(pH7.
0)で5.0mlに希釈し、N−(γ−マレイミドブチロ
キシ)スクシンイミド(GMBS)0.5mgをジオキ
サン0.5mlに溶かして加えた。4℃で2時間反応させ
た後、0.05Mリン酸緩衝液(pH7.0)1000
mlで透析(2時間)を2回行ってマレイミド化抗ヒトA
FPマウスモノクローナル抗体溶液6ml(含量10m
g)を得た。
【0034】(3)カタラーゼ標識抗ヒトAFPマウス
モノクローナル抗体 (1)で製造したチオール化カタラーゼ溶液2ml(含量
10mg)と(2)で製造したマレイミド化抗ヒトAF
Pマウスモノクローナル抗体溶液3ml(含量5mg)と
を窒素雰囲気下で混合し、4℃で16時間反応させた。
未反応のマレイミド基をブロックするためシステイン1
mgを加え4℃で30分間反応後、12000回転、5
分間の遠心分離で沈澱物を除去し、高速液体クロマトグ
ラフィーによって目的物を分離精製した。カラムは、S
phadex G−3000SW(東洋ソーダ製)を用
い、0.05Mリン酸緩衝液(pH7.0)で溶出し、
最初の分画を集めカタラーゼ標識抗ヒトAFPマウスモ
ノクローナル抗体溶液12ml(含量4mg)を得た。
【0035】図1に示す免疫センサーを組み込んだ図2
に示すフロー式測定装置を使用し、表1に示すようなヒ
トAFP及びHpを含む各被検試料について、以下の様
にして繰り返し測定を行い、ヒトAFP及びHpの標準
曲線を作成した。
【0036】すなわち、反応セル(容量0.2ml)に蒸
留水を満たし、これに表1に示す組み合わせで標準ヒト
AFP各々0,2.5,5,10または20ng/ml、
Hp各々0,50,100または200μg/ml、上記
で製造したカタラーゼ標識抗ヒトAFPモノクローナル
抗体5.5μg/ml、及び実施例1で製造したカタラー
ゼ標識抗Hpマウスモノクローナル抗体5.5μg/ml
を含有する0.01Mリン酸緩衝生理食塩水(10重量
%馬血清含有)0.45mlに、固相抗体に使用したもの
と同じ抗Hpマウスモノクローナル抗体100μg/ml
あるいは0μg/ml(比較例3)を含有する0.01M
リン酸緩衝生理食塩水(10重量%馬血清含有)0.0
5mlを加えた溶液0.5mlを反応セル(容量0.2ml)
に導入し、7分間静置して免疫反応を行った後、20ml
/分の流速で1分間蒸留水を流して反応セルを洗浄し
た。
【0037】次いで、26.5mMの過酸化水素を含有
する0.1Mリン酸緩衝液(pH7.0)0.2mlを反
応セルに導入し、酸素電極の酸素濃度に比例した電流値
を求め、これを電位値に変換し、出力した。続いて、
0.1Mグリシン−塩酸緩衝液(pH2.5、食塩2重
量%含有)を20ml/分の流速で1分間流した後、2分
間静置して結合したヒトAFPとカタラーゼ標識抗ヒト
AFPマウスモノクローナル抗体を解離させ、更に20
ml/分の流速で1分間蒸留水を流して反応セルを洗浄し
た。操作はすべて30℃で行い、酵素反応時以外はすべ
て攪拌を行った。その結果を図5及び図6に示す。
【0038】
【表1】
【0039】図5及び図6に示す通り固相抗体に使用し
たものと同じHpマウスモノクローナル抗体を測定系に
添加することにより、Hp高濃度下の測定が可能とな
り、同一希釈において、各々の測定領域でのヒトAFP
及びHpの同時測定が可能となることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】二抗原同時測定用免疫センサーの概略説明図。
【図2】図3の免疫センサーを組み込んだフロー式測定
装置の概略説明図。
【図3】被検試料に固相抗体と同じ抗体を添加した場合
(○印実施例1)と、添加しなかった場合(●印比較例
1)との一段法におけるHpの標準曲線を示す線図であ
り、縦軸は吸光度(A240)、横軸はHp濃度(ng
/ml)である。
【図4】被検試料に固相抗体と同じ抗体を添加した場合
(○印実施例2)と、添加しなかった場合(●印比較例
2)との二段法におけるHpの標準曲線を示す線図。
【図5】被検試料に固相抗体の1つと同じ抗Hpマウス
モノクローナル抗体を添加した場合(○印実施例3)
と、添加しなかった場合(●印比較例3)とのセンサー
系におけるヒトAFPの標準曲線を示す線図であり、縦
軸は発生電位(mV)、横軸はヒトAFP濃度(ng/
ml)である。
【図6】実施例3(○印)と比較例3(●印)とのセン
サー系におけるHpの標準曲線を示す線図であり、縦軸
は発生電位(mV)、横軸はHp濃度(μg/ml)であ
る。
【符号の説明】
1 免疫センサー(A) 2 免疫センサー(B) 3 反応セル 4a,4b 抗体固定化膜 5 酸素透過膜 6 O−リング 7 酸素電極 10 二抗原同時測定用免疫センサー 11 記録計 12 サンプル供給口 13a,13b,13c コック 14a,14b ポンプ 15 洗浄液 16 解離液 17 酵素基質溶液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンドイッチ免疫測定法において、反応
    に先立ち、被検試料に、固相抗体と同様の抗体を添加す
    ることを特徴とする免疫測定法。
JP5631992A 1992-02-05 1992-02-05 免疫測定法 Pending JPH0694716A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5631992A JPH0694716A (ja) 1992-02-05 1992-02-05 免疫測定法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5631992A JPH0694716A (ja) 1992-02-05 1992-02-05 免疫測定法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0694716A true JPH0694716A (ja) 1994-04-08

Family

ID=13023848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5631992A Pending JPH0694716A (ja) 1992-02-05 1992-02-05 免疫測定法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0694716A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6225046B1 (en) 1995-04-03 2001-05-01 Macquarie Research Ltd. Method for detecting microorganisms
JP2007527527A (ja) * 2003-11-21 2007-09-27 ソマロジック・インコーポレーテッド 多重化アッセイにおいて個々の分析物の定量範囲を調整するための方法
WO2014083668A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 ミライアル株式会社 サンドイッチ法による抗原抗体反応測定方法
WO2014083667A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 ミライアル株式会社 サンドイッチ法による抗原抗体反応測定方法
WO2019167128A1 (ja) * 2018-02-27 2019-09-06 株式会社 島津製作所 サンドイッチ型免疫測定法
WO2019167830A1 (ja) * 2018-02-27 2019-09-06 株式会社 島津製作所 APP669-xのN末端を特異的に認識する抗体、及び免疫測定法
WO2020179224A1 (ja) * 2019-03-01 2020-09-10 株式会社島津製作所 App669-711の測定方法、及び測定用キット

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6225046B1 (en) 1995-04-03 2001-05-01 Macquarie Research Ltd. Method for detecting microorganisms
JP2007527527A (ja) * 2003-11-21 2007-09-27 ソマロジック・インコーポレーテッド 多重化アッセイにおいて個々の分析物の定量範囲を調整するための方法
WO2014083668A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 ミライアル株式会社 サンドイッチ法による抗原抗体反応測定方法
WO2014083667A1 (ja) * 2012-11-29 2014-06-05 ミライアル株式会社 サンドイッチ法による抗原抗体反応測定方法
WO2019167128A1 (ja) * 2018-02-27 2019-09-06 株式会社 島津製作所 サンドイッチ型免疫測定法
WO2019167830A1 (ja) * 2018-02-27 2019-09-06 株式会社 島津製作所 APP669-xのN末端を特異的に認識する抗体、及び免疫測定法
JPWO2019167830A1 (ja) * 2018-02-27 2021-02-04 株式会社島津製作所 APP669−xのN末端を特異的に認識する抗体、及び免疫測定法
JP2022031783A (ja) * 2018-02-27 2022-02-22 株式会社島津製作所 APP669-xのN末端を特異的に認識する抗体、及び免疫測定法
WO2020179224A1 (ja) * 2019-03-01 2020-09-10 株式会社島津製作所 App669-711の測定方法、及び測定用キット
JPWO2020179224A1 (ja) * 2019-03-01 2021-11-25 株式会社島津製作所 App669−711の測定方法、及び測定用キット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5086002A (en) Erythrocyte agglutination assay
JPS61502417A (ja) ポリクロナ−ル抗体、製法と用途
JPH06503886A (ja) 試験方法およびその試薬キット
JPH0543600A (ja) 抗体または抗原固定化絹フイブロイン膜および免疫測定用センサー
JPH04350559A (ja) 特異抗体の測定法
JP3304214B2 (ja) 簡易測定方法及び簡易測定装置
JPH0694716A (ja) 免疫測定法
JP3327488B2 (ja) 被検体の免疫化学的測定方法
JPS58176550A (ja) 均一系免疫試験法、それに用いる試薬調製物及び試薬系
EP0245509B1 (en) Method of immunoassay
US6410251B2 (en) Method for detecting or assaying target substance by utilizing oxygen electrode
EP0308242B1 (en) Agglutination assay
JPH08304397A (ja) 病原体感染の検出方法
JPS604423B2 (ja) ペプチドホルモンの定量方法
JPS63106561A (ja) 免疫分析試薬
JPH05232111A (ja) 人工標準及び対照血清、その製法ならびにその使用
JPS6215464A (ja) 逆受身凝集反応用非特異反応吸収剤
JPS58149700A (ja) ペルオキシダ−ゼ含有複合体,その製造法および試薬
JPH04203967A (ja) 微量成分の迅速測定方法
JPS5960260A (ja) 酵素免疫測定法
JPH07122622B2 (ja) 免疫センサ−
Kohn et al. The use of enzyme-linked second antibodies in immunodiffusion techniques on cellulose acetate membranes
JP4422291B2 (ja) ヒトメダラシンの免疫学的測定方法
JPS6363859B2 (ja)
JPS63101754A (ja) カタラ−ゼ標識抗体の製造法