JPH069438U - メロン栽培におけるメロン玉育成用台座 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】生食用果菜の育成にかゝせない農薬散布の手間
が省ける育成用台座を提供する。 【構成】メロン玉を載置する育成用の台座Ａに収容部Ｃ
を設けて防虫、抗箘薬剤Ｂを収納する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はメロン栽培におけるメロン玉育成用台座に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

単なる発泡樹脂製の育成用台座はあるようであるが、本考案に関する従来技術 はないように思われる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

メロン栽培に限らず、これら生食用果菜の育成にはカビの繁殖及害虫の寄生に 留意する必要から農薬散布を頻繁に行なうが、散布作業ははなはだ手間がかかり 重労働である。 本考案は前記農薬散布の手間が省ける育成用台座を提供することを目的とする 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記目的を充足するためにメロン玉を載置する育成用の台座に収容部 を設けて、防虫、抗箘薬剤を収納したものである。

【０００５】

【作用】

防虫、抗箘薬剤を収納した台座を温室内のメロン苗近傍に配置し、該台座上に メロン玉を載置して育成する。

【０００６】

【効果】

台座に配設した防虫、抗箘薬剤により、害虫の寄生、カビ等の繁殖を防ぐので 農薬散布作業を省け、しかも良質のメロンを育成することができる。

【０００７】

【実施例】 図１乃至図３は本考案に係るメロン栽培におけるメロン玉育成用台座の一実施 例を示すもので、以下各図にもとづき説明する。 図中符号Ａは台座を示すもので、該台座Ａは合成樹脂により一体成形した円形 を呈し、中央に位置する筒状凹部１の底面１Ａに孔１Ｂを穿設し、内周面１Ｃに 、該円周面１Ｃから底面１Ａの孔１Ｂ周縁にかけてＬ字状に配した複数の受条１ Ｄを設けて薬剤Ｂの収容部Ｃとし、筒状凹部１の受条１Ｄ上に空気に触れると気 化するいわゆる昇華性の防虫、抗箘、防黴すなわち抗箘剤からなる粉粒状若くは 固形の薬剤Ｂを補填可能に収納して、該薬剤Ｂの周囲と前記筒状凹部１の底面１ Ａ及び内周面１Ｃ間に間隙路Ｅを形成すると共に、筒状凹部１の上縁から、該上 縁を低く外方に向って高く傾斜した複数の受片２を放射状に延設して等距離部位 において各受片２と一体状に交差する環状片３を介して外縁部２′に至るメロン 玉Ｍの受座部Ｄを形成し、更に該各受片２の外縁部２′を下方に折曲して起立片 部４，４とし、該各起立片部４，４が、全体を囲む環状の足片部５と一体に交差 してなり、しかも前記各受片２に、該受片２に沿って前記筒状凹部１の内周面１ ｃから起立片４に至る凹溝６を設け、環状の足片部５には土壌載置面５′に環状 の空洞部７を設けたものである。 なお、該実施例では、メロン玉Ｍを載置する受座部Ｄの中央部位に薬剤Ｂの収 容部Ｃを設けているが、台座Ａに配設すればたり、設置箇所を限定するものでは ない。

【０００８】 該実施例は前記構成からなるもので、台座Ａの筒状凹部１すなわち収容部Ｃに 薬剤Ｂを収納して、温室内のメロン苗近傍に配置し、受座部Ｄにメロン玉Ｍを載 置して育成するもので、該実施例によれば、メロン玉Ｍの受座部Ｄを受片２，２ と環状片３で構成し、しかも受片２，２の凹溝６とにより果面との接触面を極力 少なくして通気性を向上させて湿気を避け、これを原因とする病気、腐れを防ぐ と共に、果面全体の温度差を解消して糖度の均一を図るばかりでなく、土壌と土 壌上の載置物との接地面の温かい個所に集まる害虫の習性から、足片部５の空洞 部７に害虫がとどまることによりメロン玉に害虫が侵入するのを防止し、また、 薬剤が間隙路、受片の凹溝を経て昇華拡散して薬剤の雰囲気中にメロン玉が存在 することとなり、防虫、カビ等の除菌をするので、農薬散布作業の手間が省ける 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るメロン玉育成用台座の一実施例を
示す平面図。

【図２】図１の中央横断面図。

【図３】図２の一部拡大図。

【符号の説明】

Ａ 台座 Ｂ 薬剤 Ｃ 収容部 Ｄ 受座部 Ｍ メロン玉 ４ 起立片部 ５ 足片部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 メロン玉を載置する台座に収容部を設け
   て防虫、抗箘薬剤を収納してなるメロン栽培におけるメ
   ロン玉育成用台座。