JP3009648U - 除虫機能を有した植木鉢 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この考案は、光線の乱反射によって害虫の視
力が損なわれることに着眼し、光反射物質を植木鉢の周
辺に施着し、かかる光の乱反射によって鉢内の植樹、
花、苗等に寄集する害虫を完全確実に排除行わしめんと
するをその主な目的としている。 【構成】 植木鉢１の上部内面の被土面１ａ部分に輝光
作用を有した錫泊、銀紙等の光の反射紙２を、またはメ
ッキ加工、もしくわ光を反射する性能の塗料を一体的に
施着してなる除虫機能を有した植木鉢。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、植木鉢、プランター等花壇において花苗に付着する害虫を光の反 射作用を利用して完全確実に排除しようとするをその主な目的とする除虫機能を 有した植木鉢に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

鉢器にて花、苗等を育成する場合には必ず害虫が付着しその発育を著しく阻害 するがために通常、該害虫の駆除手段として薬剤の散布、或いは再三にわたり新 鮮な土の入替え等煩雑な手数を要していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに上記、駆虫薬使用による場合には一応は害虫の駆除が行われるとして も該薬の有する性能によっては逆に花、苗の育成に著しく影響するは勿論、特に 幼児には非常に危険性であり、且つまた薬効による永続性も乏しく数回の散布が 必要である等経済的においても重大な欠点を有している。 また鉢器内の土中に常時新鮮な空気を付与して例え土中の害虫を駆除出来得た としてもこれらの害虫類は器外に表出する花木、苗を伝わって土中に侵入するが ために該害虫の駆除を再三にわたって排除しなければならなかったのである。 この考案は上記の問題点に鑑みて、光線の乱反射によって害虫の視力が損なわ れることに着眼し、かかる光乱反射をする物質を植木鉢の周辺に施着したことに よって害虫が全く花、苗に寄りつかず、よって上記駆虫薬類をも毛頭に必要とす ることなく完全確実に害虫の排除を行わしめることが出来得たのである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記、目的を達成する手段として、この考案は図示例の如く、植木鉢１の上部 内面の被土面１ａに錫泊、銀紙等よりなる光の反射紙２を、または該部分にメッ キ加工、もしくわ光を反射する性能の塗料を、或いはこれらの光反射面２ａに適 当な色彩、図柄模様等を施色してなる植木鉢１であって、上記光の反射面２ａの 作用によって鉢木に集合しようとする害虫を完全確実に駆除、排除行わしめんと する除虫機能を有した植木鉢を広く提供しようとするものである。

【０００５】

【作用】

この考案は上記の如く、植木鉢１の上辺部内面の被土面１ａに光の反射面２ａ を施着してなる構造を特徴とするものであるから万一にも害虫が植木鉢１内の花 、苗木に近接しようとしても上記植木鉢１内面の被土面１ａに施着してなる光の 反射面２ａが相互に夫々が乱反射し、かかる乱反射作用によって近接しようとす る害虫の視力が突然に眩惑、減退し、故に害虫の接近を完全、確実に排除行わし めることが出来得るのである。

【０００６】

【実施例】

以下、この考案の実施例を図面について説明すると，１は通常の植木鉢であっ て該内部上辺の被土面１ａ部分に錫泊、銀紙または適当な光を反射する性能を有 した反射紙２を上記光面部分を植樹側に向けて全面に貼着する。

【０００７】 また上記、反射紙２に代えて露呈する被土面１ａ部分にのみ予めメッキ加工を 施して光の反射面２ａとすることも、光を反射する適当な塗料を該被土面１ａ部 分に上記と同様に光反射面２ａとして一体的に塗着することも可能である。

【０００８】 なお、上記植木鉢１の素材を合成樹脂を用いて光反射面２ａと共に一体的に成 形行わしめることによってその成形加工作業が非常に容易であることは謂うまで もない。

【０００９】 更に上記、光反射面２ａ部分を適当な色彩、図柄模様等を有してなる光反射面 に形成行わしめることによって意匠的にもきわめて優雅な趣向のある植木鉢１を 容易に求めることが出来得る。 また上記実施例は植木鉢に関しての説明であるが、かかる構成は植木鉢のみに 限定されるものでなく花、苗、他に植樹育成用のプランター、花壇その他除虫を 目的とする収容具等にも広く使用することが出来得る等至便な考案である。

【００１０】

【考案の効果】

この考案は上記の如く、植木鉢１の内部上辺の被土面１ａ部分に光の反射紙２ を貼着してなるものであるから、該植木鉢１内に近接しようとする害虫は上記反 射紙２の光反射面２ａによる乱反射作用によって視力が眩惑しその近接及び付着 を未然に阻止行わしめることが出来得るのである。 また上記、反射紙２を植木鉢１の内面全体に貼着したことによって植木鉢１の 上辺部分が非常に剛強となり、該植木鉢上周を完全に補強すると共に意匠的にお いても良好である等の効果を有している。

【００１１】 また請求項２項記載の如く、植木鉢１の上部辺内面の被土面１ａ部分にメッキ 加工による光の反射面２ａを成形と同時に一体的に施着することによって加工が 容易であるは勿論、例え上記加工面に若干凹凸部分に生じていたとしても要部全 体にわたって略均等な反射面２ａを確実に施着行わしめることが出来得る。

【００１２】 また請求項３項記載の如く、 植木鉢１の上部内面の被土面１ａ部分に光反射 の作用を有した塗料２ａを塗着した構成において該塗料面２ａが万一にも付傷ま たは剥落、或いは光度が劣減したとしても該剥落塗料面２ａに再度の塗布によっ て常時、半永久的にて新鮮な光沢を有ししてなる除虫機能付きの植木鉢を求める ことが出来得るのである。

【００１３】 また上記、植木鉢１の構成素材として請求項４項記載の如く、主材に合成樹脂 材を用いることによって成形加工がより良好容易であると共に量産に適し、安価 に提供出来得る等の利点を有している。

【００１４】 更にこの考案においては上記、請求項各項記載の反射紙、塗料、メッキ等に請 求項５項記載の如く、予め種々の色彩、図柄模様等を付成行わしめることによっ て周辺の環境と適合し室内外共に斬新にて一種独特の意匠的感覚を齋らしめるは 勿論、特に食卓、勉強部屋等に設置した場合には蠅、蛾等の害虫の付着を完全に 防止し、以て衛生的、且つ楽しい植木鉢を容易に求めるが出来得るのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 従来の植木鉢の縦断面図、

【図２】 この考案に係る除虫機能を有した植木鉢の同
上縦断面図である。

【符号の説明】

１ 植木鉢 １ａ 被土面 ２ 反射紙 ２ａ 光反射面

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【手続補正書】

【提出日】平成６年１０月１２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 植木鉢１の上部内面の被土面１ａに錫
   泊、銀紙等の輝光作用を有した光反射紙２を該光反射面
   ２ａを植木鉢内方に面して一体的に貼着せしめたことを
   特徴とする除虫機能を有した植木鉢。
2. 【請求項２】 植木鉢１の上部内面の被土面１ａ部分に
   メッキ加工による光の反射面２ａを一体的に施着せしめ
   たことを特徴とする請求項１項記載の除虫機能を有した
   植木鉢。
3. 【請求項３】 植木鉢１の上部内面の被土面１ａ部分に
   光を反射する塗料を反射面２ａとして一体的に塗着せし
   めたことを特徴とする請求項１項記載の除虫機能を有し
   た植木鉢。
4. 【請求項４】 上記請求項各項記載の植木鉢１の上部内
   面に光反射面２ａを施着してなる該植木鉢１の素材を合
   成樹脂にて一体的に成形せしめたことを特徴とする除虫
   機能を有した植木鉢。
5. 【請求項５】 上記請求項各項記載の植木鉢１において
   上部内面の被土面１ａ部分に適当な色彩、図柄模様等に
   よる光反射面２ａを一体的に施着せしめたことを特徴と
   する除虫機能を有した植木鉢。