JP3040581U - 果樹育成補助具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ［課題］ 日没後、果樹或は野菜を喰い荒す害虫を忌避
する。 ［解決手段］ ガラス部１と暗所に於いて受けた光に反
応して発光する部分とより構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、果樹の枝に吊設して使用する果樹育成補助具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

果樹は、その特有の芳香により、虫を引き寄せ、葉や果実が喰い荒されるとい う被害を受けやすく、特に日没後害虫の活動が活発になり被害を受けていた。

【０００３】 そこで、従来、害虫を駆除するために昼間殺虫剤を噴霧していた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記従来の技術で述べた殺虫剤による駆虫であると、虫が殺虫 剤に対して耐性を持ち、殺虫剤の開発に枚挙がなく、たとえ殺虫剤を噴霧しても 噴霧前に虫が少しでも果実を喰っていれば、製品としての価値が著しく低下する という問題点がある。

【０００５】 そこで、本考案は太陽光線反射部分と暗所に於て受けた光により反応する部分 とを設けることにより、日没後は光により害虫を果樹に近寄らせないようにし、 日中は太陽光線照射量を増量して果樹の育成を良好ならしめる事とした。

【０００６】 尚、球状ガラスを土壌に載置したり、枝に吊設して、土壌の昼夜の温度差を大 にしたり、日中の葉等への日光照射量を増量して果実の生産性を高めるようにし た発明（例えば、平成６年特開第３２７３５５号公報参照）が存在するが、この 発明は害虫忌避効果が全くないので本考案とは別異の考案である。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本願考案のうち請求項１記載の考案は、ガラス部と暗所に於て受けた光に反応 して発光する部分とより構成されていることを特徴とする。

【０００８】 本願考案のうち請求項２記載の考案は、請求項１記載のガラス部が塊状ガラス であることを特徴とする。

【０００９】 本願考案のうち請求項３記載の考案は請求項１記載のガラス部が複数の任意形 状の粒状ガラスを集合して形成したものであることを特徴とする。

【００１０】 本願考案のうち請求項４記載の考案は、暗所に於て受けた光に対して発光する 部分が、蛍光物質塗布面であることを特徴とする。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、図を参照にして本考案の実施の形態について説明する。

【００１２】 図１に示される考案の実施の形態は、ガラス部１が塊状に形成され、全周面に 凹凸を設けており、このガラス部１の下部には蛍光物質塗布面２を連設している 。蛍光物質塗布面２の材質は限定しないが軽量のもの例えば合成樹脂製を使用す るのが好ましく、この表面に蛍光物質を塗布して、蛍光物質塗布面２を形成する 。３はフックであって、枝４に吊設可能に形成されている。

【００１３】 図２に示されるように日中は、太陽光線がガラス部１に照射し、反射した光が 葉、果実等に照射して、葉等の受ける日光照射量が増量し、果樹の育成、果実の 糖度の向上を図る。日没後は、風等により枝４が揺れると、枝４に吊設したガラ ス部１及び蛍光物質塗布面２が揺れ月等の光に反射して発光する。

【００１４】 図３に示される考案の実施の形態は、ガラス部１が複数の球状或は多角形のガ ラスを集合して固定的に取付けられている。他の構成は、図１に示される考案の 実施の形態と同様であるため、説明を省略する。

【００１５】

【考案の効果】 本考案は、ガラス部と、夜間等の暗所に於て受けた光に反応する部分とより構 成されているので、日中はガラス部により日照量を増量し、夜間は光に反応する 部分が風を受けて月光、ネオンサイン等の光に反射して発光するため害虫を忌避 し、果樹或は野菜等の健全な生育を図り得るという効果がある。

【００１６】 ガラス部と光に反応する部分とを結合したので、軽量であるため枝に何等負担 をかけないという効果がある。

【００１７】 また、殺虫剤の噴霧回数が減るので、作業者の労力の軽減と健康の維持を図り 、本考案は何度も使用出来るためコスト減になるという効果がある。

【００１８】 さらに、得られた果実或は野菜は農薬を受けた量が少ないので、安心して食べ ることができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】果樹育成補助具の説明図である。

【図２】果樹育成補助具の使用状態を示す説明図であ
る。果樹育成補助具の使用状態を示す説明図である。

【図３】果樹育成補助具の説明図である。

【符号の説明】

１ ガラス部 ２ 蛍光物質塗布面

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【手続補正書】

【提出日】平成９年３月１２日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガラス部１と、暗所に於て受けた光に反
   応して発光する部分とより構成されてなる果樹育成補助
   具。
2. 【請求項２】 請求項１記載のガラス部１が塊状ガラス
   であることを特徴とする請求項１記載の果樹育成補助
   具。
3. 【請求項３】 請求項１記載のガラス部１が任意形状の
   粒状ガラスが集合したものであることを特徴とする請求
   項１記載の果樹育成補助具。
4. 【請求項４】 暗所に於て受けた光に反応して発光する
   部分が蛍光物質塗布面２であることを特徴とする請求項
   １、２又は３記載の果樹育成補助具。