JPH0687723U - 円筒ころ軸受用保持器 - Google Patents

円筒ころ軸受用保持器

Info

Publication number
JPH0687723U
JPH0687723U JP2980293U JP2980293U JPH0687723U JP H0687723 U JPH0687723 U JP H0687723U JP 2980293 U JP2980293 U JP 2980293U JP 2980293 U JP2980293 U JP 2980293U JP H0687723 U JPH0687723 U JP H0687723U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roller
cylindrical roller
cage
cylindrical
guide portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2980293U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2607609Y2 (ja
Inventor
秀司 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP1993029802U priority Critical patent/JP2607609Y2/ja
Publication of JPH0687723U publication Critical patent/JPH0687723U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2607609Y2 publication Critical patent/JP2607609Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒ころ軸受におけるコスト低減、重量軽
減、耐久性向上を図る。 【構成】 保持器5の柱部8は、軸方向両側の環状部7
からそれぞれ連続して内径側傾斜方向に延びた傾斜部8
aと、傾斜部8a間を軸方向に連続させるころ落ち止め
部8bとからなり、その縦断面は略V字状をなしてい
る。この保持器5は、環状部7の外径を外輪2の鍔部2
aの内径によって案内され、傾斜部8aの側壁に設けら
れたころ案内部で円筒ころ3を案内する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、円筒ころ軸受の保持器に関する。
【0002】
【従来の技術】
円筒ころ軸受の中には、例えば、図4に示すような形状の保持器15を用いた ものがある。この保持器15は外輪案内のもので(内輪案内のものもある)、ポ ケット16(図5c参照)の軸方向両側の環状部17が外輪12の鍔部12aの 内径によって案内される。ポケット16間を仕切る柱部18は、環状部17から それぞれ軸方向に連続した軸方向部18aと、軸方向部18aからそれぞれ内径 側傾斜方向に連続した傾斜部18bと、傾斜部18b間を軸方向に連続させるこ ろ落ち止め部18cとからなり、その縦断面は略M字状をなしている。環状部1 7および軸方向部18aは円筒ころ13のピッチ円Pの近傍に位置し、図5に示 すように、軸方向部18aの側壁18a1によってピッチ円Pの近傍部分で円筒 ころ13を案内するようになっている。ころ落ち止め部18cはピッチ円Pより もやや内径側に位置し、円筒ころ13のころ落ちを防止する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記保持器15は、環状部17から軸方向に連続した軸方向部18aの側壁1 8a1で円筒ころ13を案内するものである。したがって、円筒ころ13をピッ チ円Pの近傍部分で案内しようとすると、軸方向部18aのみならず環状部17 をもピッチ円Pの近傍に位置させる必要が生じる。その結果、環状部17を案内 する外輪12の鍔部12aの鍔寸法L2を必要以上に大きくしなければならない という不都合がある。尚、この種の保持器において、環状部を内輪の鍔部で案内 する場合もあるが、その場合でも同様のことが言える。一般に、標準軸受軌道輪 の鍔寸法は、円筒ころの直径(2×d)の約20%程度に設定されており、上記 理由から、この種の保持器を用いた円筒ころ軸受にあっては、標準軸受軌道輪を 使用することができなかった。このことは、同型番の軸受に対して複数種の軌道 輪を製作する必要が生じるためコストアップにつながり、また、鍔寸法が増大す るため軌道輪重量の増大にもつながる。
【0004】 本考案の目的は、上述した不都合を解消し得る円筒ころ軸受用保持器を提供す ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の円筒ころ軸受用保持器は、円筒ころを収容する複数のポケットが円 周等間隔に形成され、ポケットの軸方向両側が軸受軌道輪に案内される環状部、 円周方向両側がポケット間を仕切る柱部をなしたものであって、柱部が、軸方向 両側の環状部からそれぞれ連続して傾斜方向に円筒ころのピッチ円を越えて延び た傾斜部と、これら傾斜部間を軸方向に連続させ、かつ、円周方向に相対向した 相互間の最小距離が円筒ころの直径よりも小さなころ落ち止め部とからなり、傾 斜部の側壁に円筒ころを案内するころ案内部を有するものである。
【0006】 請求項2の円筒ころ軸受用保持器は、上記構成において、ころ案内部が、該ポ ケットに収容された円筒ころの転動面に対応した曲率を有するものである。
【0007】
【作用】
環状部は軸受軌道輪によって案内される。
【0008】 柱部の傾斜部の側壁に設けられたころ案内部は、円筒ころの転動面に接触して 円筒ころを案内する。
【0009】 ころ落ち止め部は、円筒ころに係合してころ落ちを防止する。
【0010】 ころ案内部に円筒ころの転動面に対応した曲率を設けることにより、円筒ころ の転動面ところ案内部との接触面積が増大し、両者の間の接触面圧が低減する。
【実施例】
【0011】 以下、本考案の実施例を図面に従って説明する。
【0012】 図1に示す円筒ころ軸受は、内輪1、外輪2、内・外輪1、2間に介在する複 数の円筒ころ3、円筒ころ3を円周等間隔に保持する環状の保持器5で構成され ている。
【0013】 保持器5には複数のポケット6(図2c参照)が円周等間隔に形成され、ポケ ット6に円筒ころ3が転動自在に収容されている。この保持器5は、例えば、環 状の鋼板素材からプレス成形したもので、ポケット6の軸方向両側が環状部7、 円周方向両側がポケット6間を仕切る柱部8になっている。柱部8は、軸方向両 側の環状部7からそれぞれ連続して内径側傾斜方向に延びた傾斜部8aと、傾斜 部8a間を軸方向に連続させるころ落ち止め部8bとからなり、その縦断面は略 V字状をなしている。この保持器5は、環状部7の外径を外輪2の鍔部2aの内 径によって案内され、後述するように、傾斜部8aの側壁に設けられたころ案内 部8a1で円筒ころ3を案内する。
【0014】 図2に示すように、柱部8の傾斜部8aは円筒ころ3のピッチ円Pを越えて内 径側に延び、その側壁に、円筒ころ3を案内するころ案内部8a1が設けられて いる。ころ案内部8a1の形状、形成位置は特に問わないが、この実施例では、 ころ案内部8a1を円筒面とし、かつ、これをピッチ円Pの近傍に位置させてい る。このようなころ案内部8a1は、例えば、ポケット6の中心および軸線を含 む平面Sとピッチ円Pとの交点O1を曲率中心とし、円筒ころ3の半径dよりも ポケットすきま分(片側)だけ大きな曲率半径rの円弧面で描かくことができる 。ころ案内部8a1より外径側は平坦な平坦部8a2であり、ころ案内部8a1 と平坦部8a2とは滑らかに連続している。円筒ころ3と保持器5とが円周方向 に相対移動すると、円筒ころ3の転動面ところ案内部8a1とが接触し、円筒こ ろ3がころ案内部8a1によって案内される。
【0015】 一方、ころ落ち止め部8bはピッチ円Pよりも内径側に位置し、円周方向に相 対向した相互間の最小距離Hが、円筒ころ3の直径(2×d)よりも僅かに小さ くなっている。そのため、ポケット6に収容された円筒ころ3が内径側に移動す るところ落ち止め部8bに係合し、これにより、ころ落ちが防止される。
【0016】 この保持器5は、円筒ころ3を案内するころ案内部8a1が柱部8の傾斜部8 aにあり、外輪2の鍔部2aに案内される環状部7がころ案内部8a1よりも外 径側にずれた位置にあるので、ころ案内部8a1をピッチ円Pの近傍部分に設定 した場合でも、標準軸受外輪に対し、外輪2の鍔寸法L1の増大が少なく、ある いは、保持器5の形状・寸法を適宜設定することによって標準軸受外輪をそのま ま使用することができる。また、ころ案内部8a1が円筒ころ3の転動面に対応 した曲率を有するので、両者の間の接触面積が従来に比べ大きく、接触面圧が低 減するので、円筒ころ3の転動面およびころ案内部8a1に接触摩耗が生じにく い。さらに、環状部7がピッチ円Pから外径側にずれることにより、ポケット6 の角アールRを大きく取ることができ、これにより、ポケット6に生じる応力を 低減させ、保持器強度を向上させることができる。
【0017】 図3に示す実施例は、柱部8の傾斜部8aの側壁に、上記ころ案内部8a1に 加え、ころ案内部8a3を設けたものである。ころ案内部8a3は平坦部8a2 の途中部分に設けられ、ころ案内部8a1よりも外径側に位置している。ころ案 内部8a3はころ案内部8a1と同様の円筒面であり、例えば、交点O1を曲率 中心とする曲率半径rの円弧面で描かれる。
【0018】 尚、本考案は、以上例示した外輪案内の保持器に限らず、内輪案内の保持器に 適用された場合にも同様の作用効果を奏する。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の保持器は、柱部の傾斜部にころ案内部を有する ので、円筒ころの案内をピッチ円の近傍部分で行なう場合でも標準軸受軌道輪を そのまま使用することができる。また、環状部がピッチ円から外径側にずれるこ とにより、ポケットの角アールを大きく取ることができるので、ポケットに応力 集中が生じにくい。さらに、ころ案内部に円筒ころの転動面に対応した曲率を設 けることにより、円筒ころの転動面およびころ案内部の接触摩耗を抑制すること ができる。
【0020】 以上の効果により、本考案は、円筒ころ軸受におけるコスト低減、重量軽減、 さらには耐久性向上に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の保持器を用いた円筒ころ軸受の縦断面
図である。
【図2】図1における保持器のa−a線に沿った横断面
図(図a)、図2aにおける柱部の拡大横断面図(図
b)、保持器のポケット上方からみた平面図(図c)で
ある。
【図3】本考案の他の実施例に係わる保持器の柱部を示
す拡大横断面図である。
【図4】従来構成の保持器を用いた円筒ころ軸受の縦断
面図である。
【図5】図4における保持器のa−a線に沿った拡大横
断面図(図a)、b−b線に沿った拡大横断面図(図
b)、保持器のポケット上方からみた平面図(図c)で
ある。
【符号の説明】
1 内輪 2 外輪 2a 鍔部 3 円筒ころ 5 保持器 6 ポケット 7 環状部 8 柱部 8a 傾斜部 8a1 ころ案内部 8a3 ころ案内部 8b ころ落ち止め部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒ころを収容する複数のポケットが円
    周等間隔に形成され、ポケットの軸方向両側が軸受軌道
    輪に案内される環状部、円周方向両側がポケット間を仕
    切る柱部をなしたものであって、前記柱部が、前記軸方
    向両側の環状部からそれぞれ連続して傾斜方向に円筒こ
    ろのピッチ円を越えて延びた傾斜部と、これら傾斜部間
    を軸方向に連続させ、かつ、円周方向に相対向した相互
    間の最小距離が円筒ころの直径よりも小さなころ落ち止
    め部とからなり、前記傾斜部の側壁に円筒ころを案内す
    るころ案内部を有することを特徴とする円筒ころ軸受用
    保持器。
  2. 【請求項2】 ころ案内部が、該ポケットに収容された
    円筒ころの転動面に対応した曲率を有することを特徴と
    する請求項1の円筒ころ軸受用保持器。
JP1993029802U 1993-06-03 1993-06-03 円筒ころ軸受 Expired - Lifetime JP2607609Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993029802U JP2607609Y2 (ja) 1993-06-03 1993-06-03 円筒ころ軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993029802U JP2607609Y2 (ja) 1993-06-03 1993-06-03 円筒ころ軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0687723U true JPH0687723U (ja) 1994-12-22
JP2607609Y2 JP2607609Y2 (ja) 2002-03-04

Family

ID=12286153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993029802U Expired - Lifetime JP2607609Y2 (ja) 1993-06-03 1993-06-03 円筒ころ軸受

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2607609Y2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19914750B4 (de) * 1998-03-31 2006-10-19 Nsk Ltd. Zylindrisches Rollenlager
JP2008215475A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Ntn Corp 保持器付ころ
JP2014119059A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Jtekt Corp 保持器及び保持器を備えたころ軸受

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19914750B4 (de) * 1998-03-31 2006-10-19 Nsk Ltd. Zylindrisches Rollenlager
JP2008215475A (ja) * 2007-03-02 2008-09-18 Ntn Corp 保持器付ころ
JP2014119059A (ja) * 2012-12-18 2014-06-30 Jtekt Corp 保持器及び保持器を備えたころ軸受

Also Published As

Publication number Publication date
JP2607609Y2 (ja) 2002-03-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5749661A (en) Plastic separator cage for ball bearings
JPH0333510A (ja) 自動調心ころ軸受用の合成樹脂製保持器
JP2519507B2 (ja) 操縦輪軸用軸受
JPH07119739A (ja) 全数自己整合式ローラ軸受
JPH08296653A (ja) 保持器付自動調心ころ軸受
JP2012017770A (ja) 自動調心ころ軸受
US20090092348A1 (en) Rolling bearing
US5211486A (en) Cage for roller bearing
RU2555372C2 (ru) Шарикоподшипник и соответствующий упор подвески
NL8402100A (nl) Werkwijze voor het samenvoegen van een binnenloopring voor een wentellager en een ringvormige kooi met in de openingen daarvan opgenomen rollichamen.
JPH1151060A (ja) ころ軸受用保持器
JPH0687723U (ja) 円筒ころ軸受用保持器
JP2003056570A (ja) 複列円すいころ軸受ユニットとその組立方法
JPH0575520U (ja) 円錐ころ軸受
US5474388A (en) Multi-row spherical roller bearing having cages
US3899221A (en) Thrust bearings
JPH064432U (ja) ころ軸受
JPH1182495A (ja) 調心輪付円筒ころ軸受
JP6337482B2 (ja) 自動調心ころ軸受
JP2001323933A (ja) 複列ころ軸受
JPH043128Y2 (ja)
JPH0530556U (ja) 自動調心ころ軸受用保持器
JP4196390B2 (ja) 自動調心ころ軸受
JPH11336775A (ja) 内輪分離型複列密封型円筒ころ軸受
JP2003194067A (ja) ころ軸受

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921