JP2003056570A - 複列円すいころ軸受ユニットとその組立方法 - Google Patents

複列円すいころ軸受ユニットとその組立方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第二シールリング8のシール性を確保しつ
つ、組立作業の容易化を可能にする。 【解決手段】 第一、第二各保持器20a、21aは、
第一、第二各円すいころ5、6を、径方向内方への脱落
を防止した状態で保持する。外輪4aの内周面で第一、
第二各外輪軌道17、18の大径側端部に隣接する部分
に、それぞれ第一、第二突出部44、45を設ける。上
記第一、第二各円すいころ5、6の大径側端部とこれら
各突出部44、45との係合により、第一、第二各ころ
ユニット38、39が上記外輪4aの開口部から抜け出
る事を防止する。これらにより、これら各ころユニット
38、39を上記外輪4aの内径側に予め組み付け、し
かも第二シールリング8を最後に組み付ける手順での組
立作業を可能にし、上記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車の
車輪を懸架装置に対して回転自在に支持する為の自動車
用ハブユニットとして利用する複列円すいころ軸受ユニ
ットと、この複列円すいころ軸受ユニットを組み立てる
方法との改良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車輪は懸架装置に対して、転が
り軸受により回転自在に支持する。又、重量の嵩む自動
車の車輪は、複列円すいころ軸受ユニットにより、懸架
装置に対して回転自在に支持する。この様な複列円すい
ころ軸受ユニットに関する発明として、特開2000−
94902号公報には、図7〜8に示す様な構造と、図
9〜11に示す様な組立方法とが記載されている。この
うちの図7〜8に示した自動車用ハブユニット1は、ハ
ブ本体2と、内輪3と、外輪4と、それぞれが複数個ず
つの第一円すいころ5、5及び第二円すいころ6、6
と、第一シールリング7と、第二シールリング8とから
成る。図示の例では、上記第一シールリング7として単
体のシールリングを、第二シールリング8として組み合
わせシールリングを、それぞれ使用している。
【0003】このうちのハブ本体2は、軸方向外端部
(軸方向に関して外とは、自動車の幅方向外側で、図
1、7、9〜12の左側。図2、3、6の下側。本明細
書全体で同じ。)外周面に車輪を支持する為のフランジ
9を形成している。又、このハブ本体2の中間部外周面
には、第一列の円すいころ軸受10を構成する為の、円
すい凸面状の第一内輪軌道11を、直接形成している。
更に、上記ハブ本体2の軸方向内端部(軸方向に関して
内とは、自動車の幅方向中央側で、図1、7、9〜12
の右側。図2、3、6の上側、本明細書全体で同じ。)
外周面には、小径段部12を設けている。この小径段部
12の外周面は、上記ハブ本体2と同心の円筒面として
いる。又、図示の例は、駆動輪を支持する為の自動車用
ハブユニット1を示しており、この為に上記ハブ本体2
の中心部に、駆動軸の端部をスプライン係合させる為の
スプライン孔13を設けている。
【0004】又、上記内輪3は、第二列の円すいころ軸
受14を構成する為の、円すい凸面状の第二内輪軌道1
5を外周面に形成しており、上記ハブ本体2の小径段部
12に外嵌固定している。この第二内輪軌道15の傾斜
方向と上記第一内輪軌道11の傾斜方向とは、互いに逆
にしている。又、上記内輪3の軸方向内端部は、この内
輪3の外端面を上記小径段部12の軸方向外端部に設け
た段差面16に突き当てた状態で、上記ハブ本体2の軸
方向内端面よりも少しだけ突出する。自動車への組み付
け状態で、この様にハブ本体2から突出した、上記内輪
3の軸方向内端面には、図示しない等速ジョイントの端
面、或は図示しない駆動軸の端部に形成した段部等が突
き当たり、上記内輪3が上記小径段部12から抜け出る
事を防止する。
【0005】又、上記外輪4の内周面には、上記第一、
第二列の円すいころ軸受10、14を構成する為の、そ
れぞれが円すい凹面状の第一、第二外輪軌道17、18
を形成している。これら第一、第二外輪軌道17、18
の傾斜方向は、上記第一、第二内輪軌道11、15に合
わせて、互いに逆としている。又、上記外輪4の外周面
の軸方向中間部には、この外輪4を図示しない懸架装置
に対し固定する為の、外向フランジ状の取付部19を設
けている。
【0006】又、前記複数個の第一円すいころ5、5
は、第一保持器20により転動自在に保持した状態で、
上記第一内輪軌道11と上記第一外輪軌道17との間に
配置している。これに対して、前記複数個の第二円すい
ころ6、6は、第二保持器21により転動自在に保持し
た状態で、上記第二内輪軌道15と上記第二外輪軌道1
8との間に配置している。
【0007】上記第一、第二各保持器20、21は何れ
も、上記複数個ずつの第一、第二各円すいころ5、6を
保持した状態で、これら各円すいころ5、6が直径方向
外方に脱落するのを防止する構造を有する。即ち、これ
ら第一、第二各保持器20、21は、弾性を有する合成
樹脂を射出成形する事により、全体を部分円すい筒状に
形成したもので、円周方向に関してそれぞれ複数ずつの
ポケット22と柱部23とを交互に設けている。上記各
円すいころ5、6は、これら各ポケット22内に転動自
在に配置している。又、上記各柱部23の外周面は、上
記第一、第二各円すいころ5、6のピッチ円よりも直径
方向外方に位置させている。そして、上記各ポケット2
2の外径側開口部の円周方向に関する幅を、上記各円す
いころ5、6の直径よりも小さくしている。
【0008】従って、上記各円すいころ5、6を上記各
ポケット22内に収納する作業は、上記第一、第二各保
持器20、21の内径側から行なう。上記各円すいころ
5、6を上記各ポケット22内に収納し、これら各円す
いころ5、6の内径側に前記ハブ本体2及び内輪3を挿
入した状態では、これら各円すいころ5、6が上記各ポ
ケット22内に、脱落を阻止された状態で保持される。
又、前記第一、第二内輪軌道11、15の小径側端部
に、直径方向外方に突出する小鍔部24を形成してい
る。上記各円すいころ5、6と上記各保持器20、21
とは、それぞれセットにした状態で、前記第一、第二各
内輪軌道11、15の周囲に組み込む。上記各円すいこ
ろ5、6がこれら各内輪軌道11、15の小径側端部に
形成した小鍔部24を通過する際には、これら各円すい
ころ5、6が各小鍔部24に乗り上げる事によって、上
記各保持器20、21を外径側に膨らむ様に弾性変形さ
せる。従って、上記第一、第二各円すいころ5、6を上
記第一、第二内輪軌道11、15の周囲に配置した状態
では、これら第一、第二各円すいころ5、6は、軸方向
に不用意に変位する事がなくなる。
【0009】更に、前記第一シールリング7は、断面略
L字形の芯金25と、この芯金25の内周縁部に全周に
亙って添着した弾性材26とから成る。この様な第一シ
ールリング7は、上記芯金25の外周縁部に形成した円
筒部27を、前記外輪4の外端部外周面に形成した円筒
面部28に締り嵌めで外嵌する事により、この外輪4の
外端部に固定している。又、前記フランジ9の一部で上
記外輪4の外端面に対向する部分の円周方向複数個所
(例えばこのフランジ9に固定したスタッド29、29
の数と同じ、4〜6個所)には、上記円筒部27を上記
円筒面部28に押し込む為の治具30(後述する図9〜
11参照)を挿通自在な通孔31を形成している。
【0010】次に、上述の様な構成を有する自動車用ハ
ブユニット1の組立方法に就いて、上述した図7〜8
に、図9〜11を加えて説明する。先ず、図9に示す様
に、上記各第一円すいころ5、5を、上記第一保持器2
0により、前記ハブ本体2の外周面のうちの第一内輪軌
道11の外径側に保持する。又、これに先立って、上記
第一シールリング7を上記ハブ本体2に外嵌しておき、
この第一シールリング7を、このハブ本体2の中間部外
周面で上記第一内輪軌道11と上記フランジ9との間部
分に配置する。この状態で、上記各第一円すいころ5、
5は、上記ハブ本体2の周囲に、分離する事なく保持さ
れる。
【0011】この様に、上記ハブ本体2の中間部周囲
に、上記各第一円すいころ5、5を保持すると共に上記
第一シールリング7を配置した状態で、図9→図10に
示す様に、上記ハブ本体2の周囲に前記外輪4を進入さ
せる。この進入作業は、図10に示す様に、上記複数個
ずつの第一、第二各円すいころ5、6のうちの各第一円
すいころ5、5の外側に前記第一外輪軌道17が位置す
るまで行なう。尚、実際の組立作業時には、図9〜11
の左側が下側になる。
【0012】図示の例では、この様にハブ本体2の周囲
に上記外輪4を進入させるのと同時に、上記フランジ9
に形成した複数の通孔31を挿通した治具30により、
上記第一シールリング7を構成する芯金25の外周縁部
に形成した円筒部27を、上記外輪4の外端部外周面に
形成した円筒面部28に外嵌固定する。即ち、上記第一
シールリング7を、抑えブロック32に固設した上記治
具30によりバックアップしつつ、上記ハブ本体2の周
囲に上記外輪4を進入させる事により、上記円筒部27
を上記円筒面部28に外嵌固定する。
【0013】次いで、図10→図11に示す様に、前記
複数個の第二円すいころ6、6を前記第二保持器21に
より前記第二内輪軌道15の周囲に保持した状態で、前
記内輪3を上記外輪4の内側に挿入する。そして、この
挿入作業に伴って上記内輪3を、上記ハブ本体2の小径
段部12に外嵌する。そして、最後に、図11→図7に
示す様に、上記内輪3の内端部外周面と上記外輪4の内
端部内周面との間に、前記第二シールリング8を装着す
る。
【0014】尚、上述の例は、何れも、内輪3の内端面
をハブ本体2の内端面よりも突出させ、この内輪3の内
端面に、図示しない等速ジョイントの端面或は図示しな
い駆動軸の端部に形成した段部等を突き当てる様に構成
している。これに対して、図12に示す様に、ハブ本体
2aの内端部に形成した円筒部33の内端部で内輪3の
内端面よりも内方に突出した部分を径方向外方に塑性変
形する事により構成したかしめ部34により上記内輪3
の内端面を抑え付ける構造も、従来から考えられてい
る。
【0015】上述の様な従来の複列円すいころ軸受ユニ
ットとその組立方法の場合、外輪4の内周面に形成した
第一、第二外輪軌道17、18の内径側に、それぞれ第
一、第二各保持器20、21により保持された第一、第
二円すいころ5、6を組み付ける作業を、図9及び図1
1に示した様に前後して行なっている。これに対して、
上記第一保持器20と上記第一円すいころ5、5とを組
み合わせたころユニット、及び、上記第二保持器21と
上記第二円すいころ6、6とを組み合わせたころユニッ
トを、予め上記外輪4の内径側に組み付けてから、この
外輪4及び上記両ころユニットをハブ本体2の周囲に、
同時に組み付ける様にすれば、効率的な組み付け作業が
可能になるものと考えられる。この様な組立方法を採用
した従来技術として、特開平11−44322号公報に
記載されたものが知られている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開平11−4
4322号公報に記載された従来技術の第2例の場合、
単に外輪をハブ本体の周囲に組み付けるのに先立ってこ
の外輪の内径側に、第一保持器と第一円すいころとを組
み合わせた第一ころユニット、及び、第二保持器と第二
円すいころとを組み合わせた第二ころユニットを組み付
ける事を提案しただけであって、次の点で、到底実用的
な組立方法とは言えない。即ち、上記各ころユニットを
外輪の内径側に装着した後、これら各ころユニットの内
径側に上記ハブ本体や内輪を挿入する以前には、これら
各ころユニットが上記外輪の端部開口から抜け出し易
い。この為、上記特開平11−44322号公報に記載
されている様に、上記各ころユニットを外輪の内径側に
装着した後、直ちにこの外輪の両端部にシールリングを
装着し、このシールリングによって上記各ころユニット
が上記外輪の端部開口から抜け出ない様にする必要があ
る。
【0017】この様に、上記各ころユニットを外輪の内
径側に装着した後、この外輪の内径側にハブ本体や内輪
を挿入する以前にこの外輪の両端部にシールリングを装
着すると、この外輪の軸方向内端部に、優れたシール性
を有する組み合わせシールリングを装着する事はできな
い。この理由は、スリンガとシールリング本体とを組み
合わせて成る組み合わせシールリングを、内輪の軸方向
内端部外周面と上記外輪の軸方向内端部内周面との間に
組み付けるには、上記スリンガをこの内輪の軸方向内端
部外周面に外嵌するのと同時に、上記シールリング本体
を上記外輪の軸方向内端部に内嵌固定しなければならな
い為である。
【0018】従って、前記特開平11−44322号公
報に記載された従来技術の第2例を実施する場合には、
上記外輪の軸方向内端部に設ける第二シールリングとし
て、スリンガを持たない、単体構成のシールリングを装
着しなければならない。ところが、単体構成のシールリ
ングを装着する場合でも、優れたシール性を有するもの
を使用する場合には、次の様な問題を生じる。即ち、外
輪の軸方向内端部に設けられ、外部空間に対し露出する
第二シールリングは、この外輪の軸方向外端部に設けら
れ、使用状態で周囲をフランジ9やホイールにより覆わ
れる第一シールリングに比べて、シール条件が厳しくな
る。従って、図13に示す様に、上記第二シールリング
8aとして単体構成のものを使用する場合には、内輪3
の軸方向内端部外周面に摺接するシールリップ35a、
35bのうち、軸方向内側のシールリップ35bを、内
径側(図13の下側)に向かう程軸方向内側に向かう方
向に傾斜したものとする必要がある。この理由は、外部
空間に存在する異物等が各円すいころ6を設置した空間
36内に入り込もうとした場合に、この入り込もうとす
る力に基づいて上記シールリップ35bを上記内輪3の
軸方向内端部外周面に押し付け、上記異物の進入防止効
果を向上させる為である。尚、軸方向外側のシールリッ
プ35aは、上記空間36内のグリースが外部に漏出す
る事を防止する。
【0019】複列円すいころ軸受ユニットを組み立てた
状態で上述の様なシールリップ35bが、図13に示す
形状となっていれば、上記空間36の軸方向内端側開口
部のシール性を(組み合わせシールリングを使用した場
合程ではないが)或る程度確保できるが、実際の場合に
は、図14に示す様に、上記シールリップ35bが変形
した状態で組み立てられる場合が多い。この理由は、上
記第二シールリング8aを外輪4の軸方向内端部に内嵌
固定した後、この第二シールリング8aの内径側に上記
内輪3を挿入する為である。即ち、この第二シールリン
グ8aの内径側にこの内輪3を、軸方向内側から外側に
挿入すると、図14に示す様に、上記シールリップ35
bがこの内輪3の軸方向内端部に設けられた肩部37に
押されて捲れる様に変形する。この結果、上記複列円す
いころ軸受ユニットを組み立てた状態で上記シールリッ
プ35bが、図13に示したのとは逆方向に傾斜する場
合がある。この様な場合には、このシールリップ35b
によるシール性能が不十分となり、上記空間36内に異
物が入り込み易くなる。本発明は、この様な事情に鑑み
て、予め外輪の内径側に1対のころユニットを組み付け
た状態で、これら各ころユニットを抑える事なく組み付
け作業が行なえ、しかもこの外輪の内端部に装着する第
二シールリングのシール性を十分に安定して確保できる
複列円すいころ軸受ユニットとその組立方法を実現すべ
く発明したものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の複列円すいころ
軸受ユニットとその組立方法のうち、請求項1に記載し
た複列円すいころ軸受ユニットは、ハブ本体と、内輪
と、外輪と、それぞれ複数個ずつの第一円すいころ及び
第二円すいころと、第一シールリングと、第二シールリ
ングとから成る。このうちのハブ本体は、中間部外周面
に第一列の円すいころ軸受を構成する為の円すい凸面状
の第一内輪軌道を、内端部外周面に小径段部を、それぞ
れ設けている。又、上記内輪は、第二列の円すいころ軸
受を構成する為の、円すい凸面状の第二内輪軌道を外周
面に形成したもので、上記ハブ本体の軸方向内端部に設
けた小径段部に、軸方向外端面をこの小径段部の軸方向
外端部に設けた段差面に突き当てた状態で外嵌固定して
いる。又、上記外輪は、内周面に上記第一、第二列の円
すいころ軸受を構成する為の、それぞれが円すい凹面状
の第一、第二外輪軌道を形成したもので、上記ハブ本体
及び内輪の周囲に配置している。又、上記各第一円すい
ころは、第一保持器により転動自在に保持した状態で、
上記第一内輪軌道と上記第一外輪軌道との間に配置して
いる。又、上記各第二円すいころは、第二保持器により
転動自在に保持した状態で、上記第二内輪軌道と上記第
二外輪軌道との間に配置している。又、上記第一シール
リングは、上記外輪の軸方向外端部内周面と上記ハブ本
体の中間部外周面との間に設けている。又、上記第二シ
ールリングは、上記外輪の軸方向内端部内周面と上記内
輪の内端部外周面との間に設けている。
【0021】特に、本発明の複列円すいころ軸受ユニッ
トに於いては、上記第一、第二各円すいころを保持する
為に上記第一、第二各保持器に設けた各ポケットは、こ
れら第一、第二各円すいころがこれら第一、第二各保持
器の径方向内方に抜け出るのを防止する形状を有するも
のである。又、上記外輪の内周面のうちで少なくとも上
記第二外輪軌道の大径側端部と上記第二シールリングと
の間部分に、上記第二保持器に保持された上記各第二円
すいころの頭部側(大径側)端部の外接円の直径よりも
小さな内径を有する突出部を、周方向に形成している。
【0022】又、請求項3に記載した複列円すいころ軸
受ユニットの組立方法は、上述の様な複列円すいころ軸
受ユニットを組み立てるべく、先ず、上記外輪の内周面
に形成した第一、第二外輪軌道の内径側にそれぞれ複数
個ずつの第一、第二各円すいころを、それぞれ第一、第
二各保持器により保持した状態で装着すると共に、上記
外輪の軸方向外端部に第一シールリングを内嵌支持す
る。次いで、上記外輪をハブ本体の周囲に配置した後、
このハブ本体の内端部に設けた小径段部に内輪を内嵌
し、次いで、この内輪の内端部外周面と上記外輪の内端
部内周面との間に第二シールリングを装着する。
【0023】
【作用】上述の様な本発明の複列円すいころ軸受ユニッ
トとその組立方法によれば、予め外輪の内径側に1対の
ころユニットを組み付けた状態で、これら各ころユニッ
トを抑える事なく組み付け作業を行なえ、しかもこの外
輪の内端部に装着する第二シールリングのシール性を十
分に安定して確保できる。即ち、第一、第二各保持器に
設けた各ポケットが、第一、第二各円すいころがこれら
第一、第二各保持器の径方向内方に抜け出るのを防止す
る形状を有する為、上記1対のころユニットを外輪の内
径側に装着した状態で、上記第一、第二各円すいころを
抑える必要はない。又、上記外輪の内周面のうちで第二
外輪軌道の大径側端部と上記第二シールリングとの間部
分に形成した突出部と、上記第二保持器に保持された上
記各第二円すいころの頭部側端面との係合により、この
第二保持器にこれら各第二円すいころを組み付けて成る
第二ころユニットが、上記外輪の内径側から軸方向内方
に抜け出る事を防止できる。更に、上記第一保持器に上
記各第一円すいころを組み付けて成る第一ころユニット
が上記外輪の内径側から軸方向外方に抜け出る事は、前
述した従来構造の場合と同様にこの外輪の軸方向外端部
に装着した第一シールリングにより、或はこの外輪の内
周面で第一外輪軌道の大径側端部の軸方向外側に隣接し
た部分に形成した突出部により、防止できる。
【0024】これらにより、特に第一、第二各円すいこ
ろが内径側に変位するのを抑える為の手段が不要になる
他、第二円すいころユニットが軸方向内方に抜け出る事
を防止する為、内輪を外輪の内径側に挿入するのに先立
ち、この外輪の内端部に第二シールリングを装着してお
く必要がなくなる。この結果、組立作業を、予め外輪の
内径側に第一、第二各ころユニットを装着してからこの
外輪の内径側にハブ本体及び内輪を挿入する手順で行な
い、しかも上記第二シールリングとして、優れたシール
性を安定して発揮できるものを使用できる様になる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1〜6は、請求項1〜3の総て
に対応する、本発明の実施の形態の1例として、本発明
を自動車用ハブユニット1aに適用した場合を示してい
る。尚、本例の特徴は、外輪4aの内径側に第一、第二
各ころユニット38、39を装着した状態で、これら外
輪4a及び第一、第二各ころユニット38、39が不用
意に分離しない様にする事により、組立作業の能率化
と、優れたシール性を有する第二シールリング8の採用
との両立を可能にした点にある。又、本例の場合には、
上記第二シールリング8として、スリンガ40とシール
リング本体41とを組み合わせて成る組み合わせシール
リングを採用している。複列円すいころ軸受ユニットで
ある自動車用ハブユニット1aの全体構成に就いては、
前述の図7に示した従来構造と同様であるから、重複す
る説明は省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特徴部
分を中心に説明する。
【0026】第一列の円すいころ軸受10を構成する各
第一円すいころ5、5は第一保持器20aに設けたポケ
ット22a内に、第二列の円すいころ14を構成する各
第二円すいころ6、6は第二保持器21aに設けたポケ
ット22a内に、それぞれ転動自在に保持している。こ
れら第一、第二各保持器20a、21aに設けた各ポケ
ット22aは、上記第一、第二各円すいころ5、6がこ
れら第一、第二各保持器20a、21aの径方向内方に
抜け出るのを防止する形状を有する。この為に本例の場
合には、図3〜5に示す様に、各ポケット22a、22
aの円周方向両側を仕切る柱部23a、23aを、上記
第一、第二各円すいころ5、6のピッチ円Pよりも径方
向内方に位置させている。そして、上記第一、第二各保
持器20a、21aの内周面側での上記各ポケット22
a、22aの円周方向に関する幅を、上記第一、第二各
円すいころ5、6の外径よりも、これら第一、第二各円
すいころ5、6の軸方向に対応する部分で小さくしてい
る。
【0027】尚、図3〜5に示した本例の第二保持器2
1a(第一保持器20aも同形状)は、軸方向(図3の
上下方向)に2分割される金型を使用した、所謂アキシ
ャルドローによる射出成形を可能にして、製造コストの
低減を図っている。この為に図示の例では、上記各柱部
23a、23aの断面形状を、軸方向並びに径方向中間
部で変化させている。即ち、上記第二円すいころ6の小
径側端部に設けた小径リム部42の外周面よりも径方向
外方に位置する部分は、図4に示す様に、内径側に向か
う程円周方向に関する幅が広くなる方向に傾斜させてい
る。これに対して、上記小径リム部42の外周面よりも
径方向内方に位置する部分は、図5に示す様に、円周方
向に関する幅を一定としている。上記小径リム部42の
外周面から軸方向に連続し、傾斜した部分と平行な部分
との境界となる角部43が、1対の金型の分離面に対応
する。
【0028】上述の様な形状を有する上記第一、第二各
保持器20a、21aを構成する上記各ポケット22
a、22aに上記第一、第二各円すいころ5、6を保持
する作業は、上記第一、第二各保持器20a、21aの
外径側から行なう。即ち、上記各ポケット22a、22
aに上記第一、第二各円すいころ5、6を、上記第一、
第二各保持器20a、21aの外径側から挿入し、これ
ら各円すいころ5、6を上記各ポケット22a、22a
内に転動自在に保持する。この状態で、これら各円すい
ころ5、6がこれら各ポケット22a、22aから上記
第一、第二各保持器20a、21aの径方向内方に抜け
出る事はなくなる。
【0029】一方、前記外輪4aの内周面の中間部両端
寄り部分で、第一、第二各外輪軌道17、18の大径側
端部に隣接する部分には、それぞれが土手状である第
一、第二各突出部44、45を、それぞれ全周に亙って
形成している。これら各突出部44、45の内径は、上
記第一、第二各保持器20a、21aに保持した上記第
一、第二各円すいころ5、6の大径側端部の外接円の直
径よりも少しだけ小さくしている。更に、上記外輪4a
の内周面の両端部で、それぞれ上記第一、第二各突出部
44、45よりもこの外輪4aの軸方向端縁側部分に
は、それぞれ第一、第二各シールリング7、8を内嵌固
定する為の、第一、第二各円筒面部46、47を形成し
ている。
【0030】上述の様な本例の自動車用ハブユニット1
aの組立作業は、次の様にして行なう。先ず、図3に示
す様に、上記第一、第二各保持器20a、21aのポケ
ット22a、22a内に上記第一、第二各円すいころ
5、6を保持して、前記第一、第二各ころユニット3
8、39とする。図3には、第二ころユニット39のみ
を示しているが、第一ころユニット38に関しても、軸
対称形で同様に構成する。次いで、図2の上半部に示す
様に、これら第一、第二各ころユニット38、39を、
上記外輪4aの内周面に形成した第一、第二外輪軌道1
7、18の内径側に装着する。この装着作業は、上記第
一、第二各ころユニット38、39を、上記外輪4aの
内径側に、この外輪の両端開口部から上記第一、第二各
円すいころ5、6の小径側(尾部側)を先にして押し込
む事により行なう。この押し込み作業に伴って上記第
一、第二各円すいころ5、6の大径側(頭部側)端部が
上記第一、第二各突出部44、45の内径側を、上記第
一、第二各保持器20a、21aを径方向内方に弾性変
形させつつ通過する。そして、通過後はこれら第一、第
二各保持器20a、21aが弾性的に復元して、上記第
一、第二各円すいころ5、6の大径側端部の外接円の直
径が、上記第一、第二各突出部44、45の内径側より
も大きくなる。この結果、上記第一、第二各ころユニッ
ト38、39が、上記外輪4aの内径側から不用意に抜
け出る事はなくなる。又、上記第一、第二各円すいころ
5、6が上記第一、第二各保持器20a、21aの内径
側に抜け出る事もない。
【0031】この様にして上記外輪4aの内径側に上記
第一、第二各ころユニット38、39を装着したなら
ば、この外輪4aの軸方向外端部に形成した前記第一円
筒面部46に、第一シールリング7を内嵌固定する。
尚、このシールリング7を内嵌固定した状態では、仮に
上記第一突出部44がなかったとしても、上記第一ころ
ユニット38が上記外輪4aの内径側から不用意に抜け
出る事はなくなる。従って、この第一ころユニット38
を外輪4aの内径側に挿入後、直ちに上記第一シールリ
ング7の内嵌固定作業を行なうのであれば、上記第一突
出部44を省略する事もできる。逆に言えば、この第一
突出部44は、上記第一ころユニット38を外輪4aの
内径側に挿入してから上記第一シールリング7の内嵌固
定作業を行なうまでの間に上記外輪4aを搬送する等の
別工程が存在する場合に設ければ、この別工程時に上記
第一ころユニット38が上記外輪4aから脱落する事を
確実に防止できる。以上の事から明らかな通り、請求項
1に記載した、本発明に必須の突出部とは、上記第二突
出部45である。上記第一突出部44は、必要に応じて
設ければ良い。
【0032】上記外輪4aと、上記第一、第二各ころユ
ニット38、39と、上記第一シールリング7とを、図
2の上半部に示す様に組み合わせたならば、同図に示す
様に、これら各部材4a、38、39、7とハブ本体2
bとを同心に配置する。そして、これら各部材4a、3
8、39、7とハブ本体2bとを軸方向に関して互いに
近づけあって、このハブ本体2bをこれら各部材4a、
38、39、7の内径側に挿入し、図6の下半部に示す
様に、上記各部材4a、38、39、7を上記ハブ本体
2bの周囲に配置する。尚、この様な挿入作業を円滑に
行なえる様にする為、このハブ本体2bの中間部外周面
で第一内輪軌道11の小径側端部に隣接する部分には、
前述の従来構造の場合に設けていた様な小鍔部24(図
7、9〜12参照)は設けていない。言い換えれば、上
記ハブ本体2bの外周面のうちで上記第一内輪軌道11
の小径側端部よりも軸方向内方に位置する部分には、こ
の小径側端部よりも径が大きくなった部分は存在しな
い。
【0033】その後、図6に示す様に、上記ハブ本体2
bと内輪3aを互いに同心に配置してから、この内輪3
aを、上記ハブ本体2bの内端部に設けた小径段部12
に内嵌すると同時に、この内輪3aを上記第二ころユニ
ット39を構成する前記各第二円すいころ6、6の内径
側に挿入する。尚、この様な挿入作業を円滑に行なえる
様にする為、上記外輪3aの外周面で第二内輪軌道15
の小径側端部に隣接する部分には、前述の従来構造の場
合に設けていた様な小鍔部24は設けていない。言い換
えれば、上記内輪3aの外周面のうちで上記第二内輪軌
道15の小径側端部よりも軸方向外方に位置する部分に
は、この小径側端部よりも径が大きくなった部分は存在
しない。
【0034】この様にして、上記内輪3aを上記小径段
部12に外嵌固定したならば、次いで、この内輪3aの
内端部外周面と上記外輪4aの内端部内周面との間に、
組み合わせシールリングである前記第二シールリング8
を装着する。この第二シールリング8を構成する前記ス
リンガ40と前記シールリング本体41とは、上記内輪
3aの内端部外周面と上記外輪4aの内端部内周面との
間に同時に組み付ける事ができる。即ち、上記スリンガ
40と上記シールリング本体41とを使用状態に組み合
わせたまま、このうちのスリンガ40を上記内輪3aの
内端部外周面に、シールリング本体41を上記外輪4a
の内端部に形成した前記第二円筒面部47に、それぞれ
締り嵌めにより嵌合固定できる。この際、上記シールリ
ング本体41に設けたシールリップが捲れたりする事は
ない。
【0035】尚、本発明は、図示の実施の形態に限ら
ず、各種構造で実施できる。例えば、前述の図12に示
す様に、ハブ本体2bの内端部に形成したかしめ部34
により内輪3aの軸方向内端面を抑えつける構造で実施
する事もできる。又、外輪の外周面には、必ずしも図示
の例の様な取付部19を形成する必要はない。この外輪
の外周面を単なる円筒面とし、ナックル等の懸架装置の
構成部材の一部に形成した取付孔に上記外輪を内嵌し、
止め輪等により抜け止めを図る構造を採用する事もでき
る。更には、図示の様な駆動輪用の複列円すいころ軸受
ユニットに限らず、ハブ本体の中心部にスプライン孔1
3を持たない、従動輪用の複列円すいころ軸受ユニット
で実施する事もできる。
【0036】
【発明の効果】本発明の複列円すいころ軸受ユニット及
びその組立方法は、上述の様に構成し作用するので、自
動車用ハブユニットの如き複列円すいころ軸受ユニット
のシール性能を確保しつつ製造作業の能率化を図る事に
より、コスト低減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を、完成後の状態で
示す断面図。
【図2】外輪の内径側に各ころユニットを組み付けた
後、ハブ本体と組み合わせる直前の状態を示す断面図。
【図3】保持器に円すいころを組み付けて成るころユニ
ットの断面図。
【図4】図3のA−A断面図。
【図5】同B−B断面図。
【図6】外輪及び各ころユニットの内径側にハブ本体を
組み付けた後、内輪及び第二シールリングを組み付ける
直前の状態を示す断面図。
【図7】従来から知られている複列円すいころ軸受ユニ
ットである自動車用ハブユニットの第1例を示す断面
図。
【図8】図7の右方から見た半部側面図。
【図9】組立作業の最初の工程を示す断面図。
【図10】同じく次の工程を示す断面図。
【図11】同じく更に次の工程を示す断面図。
【図12】本発明の対象となる複列円すいころ軸受ユニ
ットである自動車用ハブユニットの第2例を示す断面
図。
【図13】従来技術の第2例で、第二シールリングの好
ましい装着状態を示す、部分断面図。
【図14】第二シールリング装着後に内輪を挿入してシ
ールリップが捲れた状態を示す部分断面図。
【符号の説明】
1、1a 自動車用ハブユニット 2、2a、2b ハブ本体 3、3a 内輪 4、4a 外輪 5 第一円すいころ 6 第二円すいころ 7 第一シールリング 8、8a 第二シールリング 9 フランジ 10 第一列の円すいころ軸受 11 第一内輪軌道 12 小径段部 13 スプライン孔 14 第二列の円すいころ軸受 15 第二内輪軌道 16 段差面 17 第一外輪軌道 18 第二外輪軌道 19 取付部 20、20a 第一保持器 21、21a 第二保持器 22、22a ポケット 23、23a 柱部 24 小鍔部 25 芯金 26 弾性材 27 円筒部 28 円筒面部 29 スタッド 30 治具 31 通孔 32 抑えブロック 33 円筒部 34 かしめ部 35b、35a シールリップ 36 空間 37 肩部 38 第一ころユニット 39 第二ころユニット 40 スリンガ 41 シールリング本体 42 小径リム部 43 角部 44 第一突出部 45 第二突出部 46 第一円筒面部 47 第二円筒面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J016 AA01 AA02 AA04 BB03 BB16 CA02 3J017 HA02 HA04 3J101 AA12 AA16 AA25 AA32 AA43 AA54 AA62 BA22 BA34 BA44 DA14 EA31 FA31 FA44 GA03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間部外周面に第一列の円すいころ軸受
    を構成する為の円すい凸面状の第一内輪軌道を、内端部
    外周面に小径段部を、それぞれ設けたハブ本体と、第二
    列の円すいころ軸受を構成する為の円すい凸面状の第二
    内輪軌道を外周面に形成し、上記ハブ本体の小径段部
    に、軸方向外端面をこの小径段部の軸方向外端部に設け
    た段差面に突き当てた状態で外嵌固定した内輪と、内周
    面に上記第一、第二列の円すいころ軸受を構成する為
    の、それぞれが円すい凹面状の第一、第二外輪軌道を形
    成し、上記ハブ本体及び内輪の周囲に配置した外輪と、
    第一保持器により転動自在に保持した状態で上記第一内
    輪軌道と上記第一外輪軌道との間に配置した複数個の第
    一円すいころと、第二保持器により転動自在に保持した
    状態で上記第二内輪軌道と上記第二外輪軌道との間に配
    置した複数個の第二円すいころと、上記外輪の軸方向外
    端部内周面と上記ハブ本体の中間部外周面との間に設け
    た第一シールリングと、上記外輪の軸方向内端部内周面
    と上記内輪の内端部外周面との間に設けた第二シールリ
    ングとから成る複列円すいころ軸受ユニットに於いて、
    上記第一、第二各円すいころを保持する為に上記第一、
    第二各保持器に設けた各ポケットは、これら第一、第二
    各円すいころがこれら第一、第二各保持器の径方向内方
    に抜け出るのを防止する形状を有するものであり、上記
    外輪の内周面のうちで少なくとも上記第二外輪軌道の大
    径側端部と上記第二シールリングとの間部分に、上記第
    二保持器に保持された上記各第二円すいころの頭部側端
    部の外接円の直径よりも小さな内径を有する突出部を周
    方向に形成した事を特徴とする複列円すいころ軸受ユニ
    ット。
  2. 【請求項2】 第二シールリングが、内輪の軸方向内端
    部に外嵌固定する断面L字形で全体を円環状としたスリ
    ンガと、外輪の軸方向内端部に内嵌固定する芯金の全周
    に亙って弾性材を添着したシールリング本体とを組み合
    わせて成る組み合わせシールリングである、請求項1に
    記載した複列円すいころ軸受ユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1〜2の何れかに記載した複列円
    すいころ軸受ユニットを組み立てるべく、外輪の内周面
    に形成した第一、第二外輪軌道の内径側にそれぞれ複数
    個ずつの第一、第二各円すいころを、それぞれ第一、第
    二各保持器により保持した状態で装着すると共に、上記
    外輪の軸方向外端部に第一シールリングを内嵌支持して
    からこの外輪をハブ本体の周囲に配置した後、このハブ
    本体の内端部に設けた小径段部に内輪を内嵌し、次い
    で、この内輪の内端部外周面と上記外輪の内端部内周面
    との間に第二シールリングを装着する、複列円すいころ
    軸受ユニットの組立方法。
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